【MN】夏の夜の薄ら寒い話

マスター:凪池シリル

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~5人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/08/06 09:00
完成日
2018/08/12 17:33

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

※筆者注:所謂メタ要素が嫌いな方は回れ右


「……ここは……どこだ?」
 薄暗い、石の並ぶ広場だった。不規則に、あちこちに。直方体のそれに一瞬墓石を思い浮かべたが、高さはさほどではない。そう、座るのに手ごろな高さだ、これは。思ったとたん、まさにそれの一つに腰掛けている人影があることに気がついた。
「ああ。透殿もここに用が出来たんですかい」
「チィ? ……お前、ここが何だか分かってるのか」
「ここは……まあ、供養のための場所でさぁ。生み出されちまったものの、その歪さ故に許されなかったもの。行き場のなくなっちまったそれを刈り取って、送ってやるんでさあ」
「生み出されて……許されなかったもの?」
「そう……此処は……」

「没ネタ墓場でさあ」
「没ネタ墓場」

「いやどういうことだよ」
「いやだって生まれてこねえっすか? ずっと一つのキャラのこと考えてたら脇道な過去設定の一つや二つ別に必要があったわけでもないのに勝手に。けどまあ、聞かれなきゃ言えねえけどそんな機会一生在りそうもねえなとか、コミュニケーションゲームで流石にこれはドン引きですわと思って自重して言えねえような奴が」
「清々しいまでのメタメタしさだな」
「でも思いついちまったもんは言いたくなるのが常ってなもんで、ここで吐き出しつつ正式に無かったことにしちまおうってぇのがこの場所の趣旨になりまさあ」
「いやまあ……なんかもう……良いけど……。じゃあ何かお前にもあるのか。没ネタ」
「そりゃ手前どもだってただの便利解説役としてここに居るだけと思われちゃ困りまさぁ。何度か言ってみようかなあとは思ったんですが結局作者の踏ん切りがつかなかったんでこりゃ言えそうにねえなってのが一つ」
「ほほぅ」
「手前ども、部族に帰ったら恋人二人いてそのうち一人とはもう子供も儲けてるでんすよねぃ」
「えー……あー……。まあ、お前の部族的には普通のことだもんなあ……」
「そう。部族の設定が出来たときに。手前どもはそもそも部族屈指の戦士で覚醒者でもあるし、見た目も良い方なんだから普通にモテるしそうなるとこの部族的には普通にそうなるんじゃねえかって自然な流れでそう思いついてたらしいんですがねえ」
「設定補強的には分かるんだが……でもまあ、聞かれもせずに言うのはアレだな」
「あとは手前どもにもなんかワンチャンそういうのねえかなーと思うと少しだけ。ねえんすかね。ねえとは思うんですが」
「……俺的にはさあ。お前は良い奴だと思ってるよ実際。かなり。というかこれもきっと言う暇ない裏ネタだが、戦士としての経験もそうだし外見知性含めて全体的に俺よりお前の方が能力高いって想定なんだよな実は。大体大事なことはお前が最後に言うっていうのが基本だし。俺らの会話って」
「お。おお……」
「けどさあ。絶対結婚しないんだよなお前」
「決め事にはしねえってだけで、相性が合えば一生添い遂げることも有り得ますけどねい。むしろそうしねえと一緒に居られねえならもう一緒に居る方が不自然じゃねえですか?」
「カルチャーギャップだなー……まあそれで、更に他に恋人作らないとも言えないんだよな?」
「恋人関係が続いてる限りは全員大事にしますけどねい」
「……うん。信じるよ。お前はそういう奴だけどさ。じゃあ俺の感覚で、『誰か良い人いない?』って聞かれたとしてお前薦められるかって言うと難しいんだよなー」
「厳しいですかねえ」
「まあ、実際どうなんだろうと思うからここまでこの場で晒してみたんだろうけど」

「で、透殿はここに何を捨てに来たんですかい?」
「そういう事になるのかー……。まあ似たような話にはなるんだよな。自分で言うのもなんだけど、一応設定上は見た目はそれなりなんだから、元カノくらい居たんじゃないかって発想が一度くらいは」
「元カノ。てぇことはその……」
「破局済み。浮気されて捨てられた」
「前振りなく重いの投げて来やしたね」
「『普段は結構甲斐甲斐しいのに芝居のことが始まるとそれが最優先で急速に離れていくからその温度差に耐え切れなかった』というのが彼女の弁。少々の自覚はあったからとある劇の千秋楽の時に打ち上げを蹴って会いに行ったところで発覚。というストーリーまで出来上がってたらしい」
「……なんでわざわざそこまで拗らせるんですかい?」
「全くだよ言っておくけどそこに対して誰よりも文句言いたいのは俺だからな!? 非実在だと思って人の人生好き勝手に後付けしやがって!? ……まあなんか、一つの道、それも芸術系を極めようとした奴ってなんか大事な神経のどこかが捻じ切れてるところ感じさせるような怖さがにじみ出てないと駄目かな、とか考えたらしくて」
「どんな偏見による何との戦いなんですかいそれは……」
「だから、彼女が酷いという傷心の話というより、確かに落差酷いなーってことを自覚して、まあ確かにしょうがないなってあっさり納得するっていう、どちらかというと俺が実は怖い系のエピソードとして考えてくうちにこれぐらいのインパクトに盛られたらしい」
「正直手前どもでもドン引きでさぁ」
「だよな。こんなのここでもないと言い切る字数も無いだろうし、言われてもただただ始末に困るだけだろうから流石にやめとこう、ってなったらしい」
「まあ……ホント、聞いても、そ、そうですかい……としか手前どもには言いようがねえでさぁ……」

「……何なんですか、ここは一体……」
「あれ? 高瀬少尉? 君もか」
「なんで貴方が居るんですか? 何なんですかここは」
「もう残り字数もないから説明すると(略)だ」
「色んな意味で何ですかそれは。…………」
「で、何なんだよ」
「し、知りません。別にありませんよ僕にそんな……」
「あー。お前様はあれですねい。一回、実は女性だったオチが検討されたんですよねぃ」
「え、そーなの」
「別に! 僕は初期設定上からちゃんと男で! フルネームだってちゃんとありますよ! ただなんか変に下の名前がもったいぶったようになっちゃったから!」
「今わの際に軍帽取ったら長い髪がふぁさっと出てくるのも美しいかな、とかちょっと考えられたらしいでさぁ」
「ちなみに下の名前が出ていないのは演想シリーズがあの時OPからして一文字を争う字数との戦いになったせいで、もう彼、地の文に登場するとき全部少尉でいいや、ってなっただけの何の深い意味もない理由だったりするんだ。すまない」
「まあ、そういう事をやるなら既にある叙述を無視するのはフェアじゃない、という事で『彼』と描写されていたことにより事なきを得たわけですが……」
「まあこれは聞くまでもなく最早没ネタですねぃ。丁度前のシナリオで完全否定されたようなもんでさぁ」
「あれ面白いことになったよなー。嫌われキャラになるとは思ってたから同一作者キャラによる自作自演以外で君のああ言うところ出せるとは本当に思わなくてびっくりした」
「う る さ い!」

リプレイ本文

「おや、初月 賢四郎(ka1046)殿じゃねえですか」
「……いやなんで急にフルネームで呼ぶんですか」
「というか今お前、(PC番号)はどう発声したんだろうな?」
「仕方ねえじゃねえですか一回はやらなきゃいけねえ決まりなんですから」
「ああまあ。のっけから色々と全開なのは把握しました」
「なにここー?」
「君は……確か、夢路 まよい(ka1328)さんか」
「そうだけど。知ってたっけ?」
「芸能事務所で辛うじて擦れ違ってる、かな……」
「ああー。逆にとりあえずフルネーム確認してみておかしくない感じに出来るのかー。PC番号がやっぱり自爆だけどねー」
「それで貴方方は……鞍馬 真(ka5819)と、星野 ハナ(ka5852)、大伴 鈴太郎(ka6016)……でしたか」
「ンだよ、オレらは少尉さんが纏めてかよ」
「逆に私たちを今更一旦フルネーム呼びするってなったらそこが一番自然なんですかねえ。素直にチィさんで良かった気がしますけどぉ」
「鈴君は、下の名前を二人が遠慮したのかもしれないけど……私もそれが良かったかな。いやまあ、鈴君が一人少尉に呼ばれるよりはマシか」
「で、……没ネタ……ですか。まあ色々、予定外にはなりますよねえっ……とぉ」
「いや、シロウのその焼き鳥と日本酒もどうなってんだ?」
「そういうノリかと思いまして。あ、どうです?」
「うん、ノリ的に必要なの分かる。それじゃあどうも」
「んじゃせっかくだし手前どもも」
「おっと。夢オチと言えど未成年の飲酒は描写できませんからそこは注意ですよ?」
「分かってるってー。私サイダーねー。焼き鳥食べたーい」
「それじゃあせっかくだから乾杯しますぅ? 透さん音頭どうぞぉ」
「俺? えーと。じゃあこのろくでも無き素晴らしい一夜にカンパーイ」
「「「カンパーイ!」」」
「……って、本当にノリで進んでるけど、本当になんなのかな、ここ……」
「楽屋ノリだ……完っ璧に打ち上げノリだ……」

「まあ、そんなに語ることないですけどね……実はこの世界色々と別の世界線繋がりそうだからそのへん考えて、リアルブルーに似た姓の学者の従兄がいてその影響で腹黒眼鏡路線になったとか、従兄と自分を比較したせいで、やたら自己評価が低くなってるとか。秋の次で冬月の予定が、賢”四”郎だったので初月に、とか」
「へえ……俺が知ってる初月さんの印象だと、自己評価が低い感じは無かったけどな」
「最初は完全マキャベリズムな腹黒眼鏡の予定だったんですけどねえ……色々と整合性出そうとしているウチに矛盾内包系で『諦めましたどう諦めた諦めきれぬと諦めた』的に途中で表現して貰えたんで」
「あー。わかンぜそういうの。あるよなー」
「その路線に乗りかえて背後が調子に乗ったら闇に降り立った系の筈がいつの間にか人間賛歌を詠わせろォ! ってなりましたよ、あれ……光堕ち?」
「……ふと思ったけど、腹黒自己評価低い路線のままだと、【演想】時の少尉との対決とかどうなってたのかな」
「あー。今の賢四郎殿に既にけちょんけちょんに言い負かされてやしたもんね」
「ああそうですねえ。劣等感に苛まれていたままの私だったら、ああちやほやされて育って形骸化した評価で自信過剰のお坊ちゃんですかある意味羨ましいですよどう料理してあげようかなあとか思ったかもしれませんねえ」
「待て……ちょ、いや……」
「いやなあに大丈夫。悪逆非道を用いるのは最初に徹底的に叩き潰すその一回だけですよ。継続的な支配に恐怖政治は良策とは言えませんからね」
「一回は用いるンかよ……」
「うんとりあえず少尉はその初月さんを光落ちさせたシナリオに心から感謝すべきってことか」
「再起不能までに心へし折られたんじゃねえですかこれ」
「ちょっと見てみたかった気もする……」
「……シン?」
「でも、今も目的である人間賛歌の為には手段を選ばず倫理を問わなければ、手段と目的は常に理に適っているならばまだセーフ? みたいな感じで?」
「疑問符がつきまとってますねぇ。身に覚えがあるから分かりますぅ。初期計画が完全にお亡くなりになってる時の奴じゃないですかぁ」

「ところで、なんか今日の真ちょっと黒い?」
「黒……。没ネタの供養って言うと、なんか仄暗い話ばかりになるから、そのせいかな」
「また意外な路線が」
「……演想シリーズの当初は、透にもっと黒い感情を向けるつもりだったんだよ。追う夢も取り戻せる過去も持っているのに何を悩む必要があるんだよ、みたいな」
「……まあ、見ててイライラする奴だろうな、とは思うよ」
「この場合、屈折した羨望と嫉妬だよ。実際は、どうしても負の感情を向けることができなかったんだけど。……あ、今はそういう感情は持ってないよ。むしろ全力で応援して希望を託すくらい大好きだし」
「うーん、そんな真顔でそんなこと言ってもらえるほどかな……。特にあの当時はなあ。拗れられたら拗れ返してそうだし」
「ああ……下手したらお互い酷い泥沼になってたのかな」
「そこで自分もいじけ路線のままだった場合」
「『アラサー男子が揃いも揃って拗らせる』」
「木●洋●劇場みたいなノリで地獄めいたキャッチコピー生み出さないでください」
「ほんと地獄絵図だな。うっかりするとそんな地獄絵図と紙一重の所にあったのかあのシリーズ」
「……嫌な紙一重を引き出してしまったなあ……。ああだから少尉。さっきからの話だと。これは没「行動」になるけど。初対面の時の高瀬少尉をぶん殴る気満々だった話。私、ああいう人を見下した態度が一番嫌いなんだよね」
「……。狙い通りの役を果たせたわけですね」
「手加減無しの全力で殴って『……次は二度と口を利けなくしてやるよ』とか冷たく吐き捨てて、平然と歪虚を倒しに行くつもりだった」
「……」
「怖いなら怖いって言っていいんじゃないー?」
「べべ別に。やはり意外性に少し。驚きが。あっただけで」
「めっちゃ動揺してますねえ」
「流石に問題になりそうだったからやめたよ」
「でしょうね。そこも織り込み済みで『軍属』としてストレス役になったわけですから」
「本当、前回シナリオで良く生き延びたよなあ君」
「割と死ぬ可能性高めに見積もってやしたんですけどねぃ」
「……もういいです。次行きましょう」
「……。ええと。……あとは、ブッ殺のあれの後、結構本気でハンターを辞めようと思ったことかなあ。私が、透を、殺すところだった、なんて。あまりにも致命的な失態だったから」
「……あー、ええと、それか」
「もうハンターを続けるなんて無理じゃないか、って位思い詰めていたよ。まあギリギリで踏み留まったけどさ……」
「……あれはその……言いたいけどここでも言えないことがあって……まあその、ごめん。あれはこっちも色々反省することがあって……俺が悪かったです」
「まあ、それを『あんときゃ運が悪かったっすね』で済ませるのが手前どもですが」
「よくよく考えたら、透が死にかけたのにチィさんがそれで済ませるってどうなの……」
「ふ、二人の関係も良くわかンねーな……」

「……で、私にあったかもしれない、別の可能性について知りたい……って?」
「おお、夢路殿、中々の雰囲気出してきやすねえ」
「そうだねえ、『クリムゾンウェストに転移前は、場違いのような土地に何故か建てられた古風な洋館で箱入り娘として育てられていた』これが私の公認された設定なんだけど……」
「おお。所謂『館もの』っぽい空気が」
「事件の匂いがしやすねえ」
「こ、怖え話じゃねーよな!?」
「……洋館の中でも、地下……人の目に触れることのない空間に、物心ついたころから行動を制限されていたの。お風呂もお手洗いも地下に備え付けてあったから、お外どころか、地上のお部屋にもずっと出たことない。そこで、"パパ"って呼んでた人から身の回りのお世話をされて暮らしていたの」
「いや、あ、あンさ……だから、もーちょい声、怖くならなくなんねえ?」
「"ママ"はって? ううん、パパだけ。どうしてかって? 私も知らない。どうして、パパだけで子どもの私がいたんだろうね……?」
「なあ! だから! 喋り方! なンか化けて出てこねーよなそれ!?」
「いやこの話って、むしろオカルトじゃないことが怖いんじゃないかな……」
「パパは本当にパパで、ママはいなくなってしまったのかもしれないし。あるいは……というところが、表にできない設定で妄想も膨らむところだよね!」
「ええっと……反応が難しいな」
「というか、うっかり膨らませた妄想を語ると自分の性癖が暴露されませんか?」
「何だそのトラップ」
「あるいは、だったら私がパパからどんな扱いを受けていたのかも気になるところだよね。ただ単に、蝶よ花よと大事に育てられていたんだったらいい(?)けれど」
「い、いや、よく分かンねーけど、大丈夫なンか? マヨイは」
「ま、まあ私自身にトラウマとかある気配は全くないし、私が気にしてないんだったら多分、何事もないんじゃないかな、多分!」
「そ、そっか、そんならいいんだ!」
「何かあっても私が気にしない性格なだけかもしれないけどねー」
「そこで意味深に付け足すなよ!?」

「はぁー。じゃあ次私の番ですぅ~? 勿論これはなかったことですけどぉ……元は年1~2回振られるお花畑人間をやるつもりだったんですぅ。そりゃ振られれば泣くぐらいしますけどぉ、次のシーズンには次の恋愛目がけて大ダッシュする恋愛脳でぇ、極度ぶりっ子根はズボラ、相手に尽くすんだけど一緒にいるとうっとぉしくて振りたくなっちゃうダメ人間?」
「中々にガッツのある話ですねぃ」
「勿論やる事やってますけど後腐れは全くないおバカっ子をするつもりがぁ……全然どなたにも引っ掛かって貰えずまるでKIRINのようにぃ……誰か追っかけさせてください&ついでに振って下さいぃ~~」
「振られるとこまで設計なンかよ……。ハナと三角関係って展開も面白かったかもってがあったんだけどな。トールの胃が捩じ切れそうだけど」
「何俯いて黙ってるんですか貴方」
「いや普通に反応し辛いだろこれ!?」
「そしたら観劇で二人して身ぃ引いててさ。アレ打ち合わせしてねンだぜ?」
「ほら、なんかコメントしたらどうですか貴方の話でしょう」
「いや……アレはなあ……というか星野さんの件を実際の俺は全く感知してないのがほんともうどうしたら……すいませんでした」
「他にもホワイトデー前までなら、少尉と喧嘩ップルってのもあったらしいけど」
「な、え、はぁ!?」
「あ。そっち行くんだここで」
「お前さまは透殿以上にこの手の話題耐性ねえくせになんで調子乗るんですかい」
「……冗談じゃねーよな!! 演想で涙目にされたこた忘れてねーからよ!」
「大伴さんから結構恋愛系の話が出てくることが意外だったな……というかそういえばさ……」
「え? トールよかシンにラブラブに見える? いやいや、ねーよ。オレ依頼でシンに彼女がいンの知ってンもん。だからこそ甘えてられるトコあンよな? ……や、その癖なかなか素直になンなくてゴメンだけどさ」
「ああ……そういえば。私が鈴君を甘やかすのは、失った記憶の中の誰かと重ねて見ているから、という発想はあったね。これも没ネタか。名前すら覚えていない誰かの代わりとして見るのは失礼だと思ったんだよね」
「思ったよりその手の裏話があるもんだなあ。逆に星野さんは、考えてみると恋愛沙汰よりいろんなことに手を回しているような」
「本質的には私はコメディ一直線のギャグキャラなんですぅ、でも1番使われてるからついついジ●ンプ並みにバトッたり料理に惹かれたり色々煤けちゃうんですぅ~」

「意外と言われるならぁ。透さんとチィさんもガチムチ凸凹筋肉コンビだと思ってたのでぇ、透さんの筋肉が思ったよりなかったのとチィさんがかっこいいという話にショックを受けてみたりぃ……ごめんなさいごめんなさいぃ」
「無いって言われると若干心外かな……一応服の下でそれなりに鍛えてるけど……」
「ミスターワールドや首が太すぎるラ●ボーみたいな筋肉はドン引きしますけどぉ、ター●ネーター時のシュ●ちゃんは格好良いと思いますぅ。筋肉にも好みってありますよぅ」
「まあ……なんかごめん」
「チィさんは身長160cm位で髭もじゃででっかいドワーフか!? って思う程筋肉バリバリの脳筋さんかと勝手に思ってましてぇ……」
「実は手前どもの容姿についてはちゃんと初登場のシナリオで結構しっかり書いてありやすよ? まあそれはそれで、想像だけでどういう外見かと思われてたのかってのは面白え話だと思いまさあ」
「……怒らないんですかあ? メンタルバリケードな殿方って素敵ですぅ。第15夫人くらいでも良いので是非嫁に……嫁の1人にぃ~~」
「だそうだが、どうするんだ?」
「うーん、これって没ネタ墓場ですからねえ。本編で言われる可能性があるんならむしろ今ここでは言えねえでさぁ。ネタならまたの機会にってことで?」

「やー、皆色々あンだなあ。なんかここまでもいろいろ言ったけど、まだ埋めなきゃなンねぇネタなんてあったっけな……」
「ここまで来たら出しきっちゃおうよ」
「あー、生まれる前は『鶴岡八幡宮の宮司を務める家系の娘』ってのが……大伴姓なンはその名残みてーだけど、ふつーにアウト過ぎっからボツ」
「鶴岡八幡宮、て、え!? そこまでピンポイントだったの!?」
「まさかクラスタが落っこちるとはなぁ……あン時は『何で鎌倉!? 先祖のウチが歪虚のウチに!』みてーな」
「それは……なんというか、その……公認申請されてたらどうなってたのかなあ……」
「や、大昔に神主様に娶って貰って八幡サンに居付いた先祖がいたみてーでさ。鈴太郎って名前もその先祖の所為らしいけど、その話はまた機会がありゃ……盆にのこのこ帰って来やがったらゼッテーシメる」
「またの機会……あるんですかねぃ?」
「さあ……まずこのノリが受け入れられるかどうかかな……」
「後はもう没ネタなんてねンじゃねぇかなー……あ!」
「お?」
「えっと……『実はファザコン』ってのも……いや、違うぞ! あくまで没ネタだかンな!?」
「そっかぁ……大伴さんも、『パパ』が大好きなんだね……?」
「それは絶対違ええぇぇ!? そーゆー話じゃねえから!? そっちの話と混ぜンな!?」
「ここでまさかの奇跡的な混ぜるな危険が発生」
「その奇跡要らなかったんじゃないかなあ……」
「や、だからっ! ……ま、まぁ、年上好きなンは、この没ネタが大元になってンかな……」

「流石に、そろそろ皆終わりかな?」
「思ったより濃い話があったもんだなー。まあ、大半、没になってよかったんだろうけど……」
「──でも、ネタに色々詰まって没ネタから再生怪人の如く使い回す自分達の背後が一番怖いですよね」
「……。いや、初月さん?」

「ほら、この報告書を読んでいるあなたの後ろにも……」

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参加者一覧

  • 矛盾に向かう理知への敬意
    初月 賢四郎(ka1046
    人間(蒼)|29才|男性|機導師
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 友よいつまでも
    大伴 鈴太郎(ka6016
    人間(蒼)|22才|女性|格闘士

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン ネタ供養会会場
初月 賢四郎(ka1046
人間(リアルブルー)|29才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/08/03 02:21:13
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/08/03 01:49:36