ゲスト
(ka0000)
サンマ不漁の原因を排除せよ
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/29 09:00
- 完成日
- 2018/10/30 13:19
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●秋の味覚・サンマ
実りの秋である。
食欲の秋という言葉があるようにこの季節になると、多くの食べ物が旬を迎える。
サンマもその一つだ。
漢字で書けば、秋刀魚という文字になることからも分かる通り、サンマは秋の魚だ。
秋のサンマは身に程よく油が乗り、刺身にして良し焼いて良し、生でも調理しても美味しい。
クリムゾンウエストのサンマは正確には「サンマのような魚」であるが、その生態や旬を迎える季節、味などは同様で、ほぼリアルブルーのサンマと同じ感覚で食べることができる。
ただ、リアルブルーほど保存技術や輸送技術が発達していないクリムゾンウエストでは、リアルブルーのようにどこでもいつでも手に入るとは限らないので、旬の季節かつ水揚げ地からある程度近場でないと本当に美味しいサンマは食べられない。
故に、秋になるとサンマを提供する食事処は大忙しになるのが通例だった。
……しかし。
●サンマを提供できない
とあるレストランで働いているウェイトレスは、サンマを注文してきた客に、深々と頭を下げた。
「申し訳ございません。現在、サンマはお出しできないんです」
「どうしてでしょうか? 毎年秋になれば必ずサンマを出してくれていたではないですか。コックが変わって調理できる人がいなくなったのですか?」
不思議そうな顔の客に、ウェイトレスは事情を説明する。
「実は、水揚げの方で問題があったみたいで、市場に流れるサンマの流通量が激減しているんです」
「問題とは?」
「水棲雑魔が漁場のサンマを荒らしているらしくて、襲われて漁師たちの中に怪我人が出てしまったそうなんです。危ないから、いなくなって安全が確認できるまで漁は一時中止だとか。こちらも仕入れようとはしているのですが、元々不漁気味だったのも重なって、全く手に入りません」
「それは、由々しき問題ですね……」
「私たちも困っているんです。お姉さん、確かハンターズソサエティの職員さんですよね? どうにかしていただけませんか?」
本来なら職員というだけではどうにかするのは難しかったかもしれないが、彼女は職員であると同時にハンターでもあった。
「それは依頼を出したい、ということでしょうか?」
「いえ、そういうわけではないのですが……」
「分かりました。では、漁業組合に依頼を出してもらえるよう掛け合ってみます。向こうもこのまま漁ができないのでは死活問題でしょうから、受けてくださるでしょう」
彼女の名は、ジェーン・ドゥといった。
●ハンターズソサエティ
それから数日後、ハンターズソサエティにて漁業組合からの依頼が公開された。
漁場を荒らす雑魔の討伐任務である。
「……早くサンマが食べられるようになって欲しいですし、私もお手伝いさせていただきましょうか」
自分が公開した依頼を確認したジェーンは、通常業務の傍ら手続きを始めた。
実りの秋である。
食欲の秋という言葉があるようにこの季節になると、多くの食べ物が旬を迎える。
サンマもその一つだ。
漢字で書けば、秋刀魚という文字になることからも分かる通り、サンマは秋の魚だ。
秋のサンマは身に程よく油が乗り、刺身にして良し焼いて良し、生でも調理しても美味しい。
クリムゾンウエストのサンマは正確には「サンマのような魚」であるが、その生態や旬を迎える季節、味などは同様で、ほぼリアルブルーのサンマと同じ感覚で食べることができる。
ただ、リアルブルーほど保存技術や輸送技術が発達していないクリムゾンウエストでは、リアルブルーのようにどこでもいつでも手に入るとは限らないので、旬の季節かつ水揚げ地からある程度近場でないと本当に美味しいサンマは食べられない。
故に、秋になるとサンマを提供する食事処は大忙しになるのが通例だった。
……しかし。
●サンマを提供できない
とあるレストランで働いているウェイトレスは、サンマを注文してきた客に、深々と頭を下げた。
「申し訳ございません。現在、サンマはお出しできないんです」
「どうしてでしょうか? 毎年秋になれば必ずサンマを出してくれていたではないですか。コックが変わって調理できる人がいなくなったのですか?」
不思議そうな顔の客に、ウェイトレスは事情を説明する。
「実は、水揚げの方で問題があったみたいで、市場に流れるサンマの流通量が激減しているんです」
「問題とは?」
「水棲雑魔が漁場のサンマを荒らしているらしくて、襲われて漁師たちの中に怪我人が出てしまったそうなんです。危ないから、いなくなって安全が確認できるまで漁は一時中止だとか。こちらも仕入れようとはしているのですが、元々不漁気味だったのも重なって、全く手に入りません」
「それは、由々しき問題ですね……」
「私たちも困っているんです。お姉さん、確かハンターズソサエティの職員さんですよね? どうにかしていただけませんか?」
本来なら職員というだけではどうにかするのは難しかったかもしれないが、彼女は職員であると同時にハンターでもあった。
「それは依頼を出したい、ということでしょうか?」
「いえ、そういうわけではないのですが……」
「分かりました。では、漁業組合に依頼を出してもらえるよう掛け合ってみます。向こうもこのまま漁ができないのでは死活問題でしょうから、受けてくださるでしょう」
彼女の名は、ジェーン・ドゥといった。
●ハンターズソサエティ
それから数日後、ハンターズソサエティにて漁業組合からの依頼が公開された。
漁場を荒らす雑魔の討伐任務である。
「……早くサンマが食べられるようになって欲しいですし、私もお手伝いさせていただきましょうか」
自分が公開した依頼を確認したジェーンは、通常業務の傍ら手続きを始めた。
リプレイ本文
●打ち合わせ
一行はハンターズソサエティの会議室で詳しい打ち合わせに入った。
ジェーン・ドゥがテーブルの上に海図を広げる。
美味しい秋刀魚を食べられるように、雑魔退治を頑張るつもりの夢路 まよい(ka1328)が意見を述べた。
「まずはウォーターウォークを使っておこうかな。水上で行動できるようにしておいた方がいいだろうし」
「海は広いから、全部をカバーするのは難しいぞ。撒き餌を使って、誘き寄せたところをソウルトーチで上手く引き付けたいところだ」
人命第一に考えるリュー・グランフェスト(ka2419)は、万が一漁船が狙われるならガウスジェイルで守ろうと考えていた。
「他の船が襲われていたらフライングスレッドで急行しますよ。秋刀魚を食べられないのは困りますし、頑張ります」
サクラ・エルフリード(ka2598)は船の上で即応体勢を取って、どの船が襲われても対応できるようにしておく予定だ。
「ウォーターウォークをかけてもらえるなら、リューと一緒に私も敵を引き付けよう」
意見を述べた後、レイア・アローネ(ka4082)はジェーンをじっと見つめた。
「……で、なんでお前もここにいるんだ」
ジェーンはにっこりとうさんくさい笑顔を答えに変えた。
まよい、リュー、サクラの三人が出かける用意を済ませる。
「うん、持っていくスキルはこんなものでいいかな」
「俺も準備は終わりだ」
「私も済みました。では、出発しましょうか」
続けてレイアとジェーンも荷物をまとめ、三人を追いかけた。
さあ、依頼の始まりだ!
●海上の戦い
四隻の漁船が、大海原を進んでいく。
漁場に着くと、漁師たちが錨を下ろし、船体が流されないよう固定してから漁を始めた。
その傍らで、一行も依頼を進める。
雑魔をおびき寄せられなければ話にならないので、まずは撒き餌を行う。
これは主にリューとまよいが行い、ジェーンも手伝った。
撒き餌の赤い色が水面に漂う。
後は果報を待つばかり。
漁を行う漁師たちの掛け声を背景音楽に、じっとその時を待つ。
やがて、水面からいくつかの影が浮かび上がる。
影は撒き餌に喰らい付くと、その余勢を駆って水上に飛び出してきた。
「来やがったな! ウォーターウォークを頼む!」
「任せて!」
まよいの魔法を受けたリューの身体が水の精霊力に包まれる。
さらに保険としていつでも使えるよう魔箒を背負い、リューは跳躍し海面へと降りる。
そして炎のようなオーラを燃え上がらせた。
「レイアにもいくよ!」
「助かる!」
同じく水の精霊力をまとったレイアが、続けて飛び降りてマテリアルを燃やし、眩く輝く赤いオーラとして展開した。
二人のオーラを無視することができなかった雑魔たちは、進路を変えてリューとレイアをそれぞれ目標を定めたようだ。
先手を取ったのは、海原を泳ぐ雑魔たちだった。
助走をつけて海面から飛び出し、その鋭い頭で体当たりを敢行してくる。
万が一船に当たれば穴が開きそうな一撃だ。
八匹の体当たりをリューとレイアは危なげなく回避した。
水面下の動きは読み辛いが、飛び出す直前はどうしても浮上する必要があるため、二人の実力ならば予兆を感じ取るのは難しくない。
それに体当たり自体は単純で直線的な動きでしかなく、読みやすい。
そして、飛び出して体当たりをしてきたということは、同時に身体を晒したということでもある。
この状況を、リューとレイアが見逃すはずもなく。
「行かせやしねえよ!」
リューの星神器からマテリアルに満ちた衝撃波が放たれ、雑魔たちに命中する。
「逃がすか!」
攻めを重視し強化された魔導剣を構えたレイアも、体当たりと交差するように大きく踏み込みその身を貫いた。
雑魔たちが水しぶきを上げて水中に没する。
しばらくすると数匹腹を浮かせて水面に浮かび上がり、そのまま消えていく。
まよいはずっと精神を集中させていた。
感覚は身体から湧き上がるマテリアルを捉えている。
気力は十分、魔力も膨大。
射線を遮る障害物はなく、リューとレイアもタイミングよく離れている。
つまり、気を使って範囲を狭める必要もない。
「全てを無に帰せ……ブラックホールカノン!」
構えた錬金杖から飛び出した球体は、普段よりも小さかった。
しかし、それは決して威力の低さを現すものではない。
その証拠に、着弾した瞬間その球体は急激に体積を増して膨れ上がり、轟音とともに海面を陥没させた。
展開された禍々しい紫色の重力場が雑魔たちを歪め、捻り、圧し潰し、そして盛大に海面で弾け波打たせる。
漁船が大きく左右に揺れた。
重力場が収まる頃には、範囲内にいた雑魔たちは全て壊れた魚のオブジェになっていて、そのまま静かに崩れ消えていく。
残る一匹が、破れかぶれとばかりに漁船目掛けて突進する。
それを遮る影が海面を覆う。
「美味しい秋刀魚を食い荒らすとは……食べ物に対する恨みは怖いですよ……? その恨み、その身でしっかりと受けてください……!」
フライングスレッドに乗ったサクラが、魔力を集中させたルーンソードを振り被り、自らの勢いに雑魔自身の勢いを乗せて、二枚に両断した。
戦闘が終わり回復を済ませた後、念のためリューがまとう炎のオーラを目印にして見回りを行い、雑魔がそれ以上出てこないことを確認し、猟師たちに依頼の終了を告げた。
●料理屋で秋刀魚を
後日。
依頼の事後処理を済ませたジェーンの案内で、一行はとあるレストランを訪れていた。
以前、秋刀魚が提供できないことを説明してくれたウェイトレスが働いているレストランである。
解決したのだから、そろそろ秋刀魚が入っているであろうことを予測してやってきたのだ。
秋刀魚を人数分頼み、出てくるまでの間雑談をする。
「小骨を取り除くのがちょっと面倒くさいよねー。そういえば何だかんだジェーンと一緒に何かを食べる機会も多いよね」
「今の季節は食べ物が美味しいですから」
「ここの他にも秋刀魚が美味い食事処ってないか? 実は好物なんだ」
まよいに相槌を打ったジェーンは、リューの質問に対してもにこやかに応じた。
「それならおすすめがありますよ」
さりげなくジェーンについてきたサクラが、秋刀魚が来るのを静かに待っている。
「この依頼で秋刀魚を食べずに終わらせるわけにはいかないでしょう……」
「大豆ソースをかけると美味いらしいぞ。ところでジェーン、働かざる者食うべからずという言葉を知っているか?」
「私も裏方で色々働いておりましたよ?」
うさんくさい笑顔でジェーンがレイアへ首を傾げた。
「肝心の戦闘はどうした」
「だって私空飛べませんしウォーターウォークも使えませんし」
全力で目を泳がせるジェーンを見て、まよいが苦笑している。
「いってくれればかけてあげたのに……」
「そうしたら私も戦う流れになってしまうではないですか」
そんなやり取りをしている間に秋刀魚が運ばれてくる。
こんがりといい色に焼けた四尾の秋刀魚だ。
ご飯と味噌汁、他の小鉢なども色々ついてきたが、やはりメインの秋刀魚が一番存在感を放っている。
「あ、秋刀魚来たぜ」
「美味しそうです!」
リューが皿を受け取り、皆に回す。
サクラが秋刀魚を見て目を輝かせる。
ぱりっとした皮と身をほぐすと、食欲をそそる香りが立ち上った。
焼き立てで熱々の身を、五人は同時に口に入れる。
歓声が唱和した。
一行はハンターズソサエティの会議室で詳しい打ち合わせに入った。
ジェーン・ドゥがテーブルの上に海図を広げる。
美味しい秋刀魚を食べられるように、雑魔退治を頑張るつもりの夢路 まよい(ka1328)が意見を述べた。
「まずはウォーターウォークを使っておこうかな。水上で行動できるようにしておいた方がいいだろうし」
「海は広いから、全部をカバーするのは難しいぞ。撒き餌を使って、誘き寄せたところをソウルトーチで上手く引き付けたいところだ」
人命第一に考えるリュー・グランフェスト(ka2419)は、万が一漁船が狙われるならガウスジェイルで守ろうと考えていた。
「他の船が襲われていたらフライングスレッドで急行しますよ。秋刀魚を食べられないのは困りますし、頑張ります」
サクラ・エルフリード(ka2598)は船の上で即応体勢を取って、どの船が襲われても対応できるようにしておく予定だ。
「ウォーターウォークをかけてもらえるなら、リューと一緒に私も敵を引き付けよう」
意見を述べた後、レイア・アローネ(ka4082)はジェーンをじっと見つめた。
「……で、なんでお前もここにいるんだ」
ジェーンはにっこりとうさんくさい笑顔を答えに変えた。
まよい、リュー、サクラの三人が出かける用意を済ませる。
「うん、持っていくスキルはこんなものでいいかな」
「俺も準備は終わりだ」
「私も済みました。では、出発しましょうか」
続けてレイアとジェーンも荷物をまとめ、三人を追いかけた。
さあ、依頼の始まりだ!
●海上の戦い
四隻の漁船が、大海原を進んでいく。
漁場に着くと、漁師たちが錨を下ろし、船体が流されないよう固定してから漁を始めた。
その傍らで、一行も依頼を進める。
雑魔をおびき寄せられなければ話にならないので、まずは撒き餌を行う。
これは主にリューとまよいが行い、ジェーンも手伝った。
撒き餌の赤い色が水面に漂う。
後は果報を待つばかり。
漁を行う漁師たちの掛け声を背景音楽に、じっとその時を待つ。
やがて、水面からいくつかの影が浮かび上がる。
影は撒き餌に喰らい付くと、その余勢を駆って水上に飛び出してきた。
「来やがったな! ウォーターウォークを頼む!」
「任せて!」
まよいの魔法を受けたリューの身体が水の精霊力に包まれる。
さらに保険としていつでも使えるよう魔箒を背負い、リューは跳躍し海面へと降りる。
そして炎のようなオーラを燃え上がらせた。
「レイアにもいくよ!」
「助かる!」
同じく水の精霊力をまとったレイアが、続けて飛び降りてマテリアルを燃やし、眩く輝く赤いオーラとして展開した。
二人のオーラを無視することができなかった雑魔たちは、進路を変えてリューとレイアをそれぞれ目標を定めたようだ。
先手を取ったのは、海原を泳ぐ雑魔たちだった。
助走をつけて海面から飛び出し、その鋭い頭で体当たりを敢行してくる。
万が一船に当たれば穴が開きそうな一撃だ。
八匹の体当たりをリューとレイアは危なげなく回避した。
水面下の動きは読み辛いが、飛び出す直前はどうしても浮上する必要があるため、二人の実力ならば予兆を感じ取るのは難しくない。
それに体当たり自体は単純で直線的な動きでしかなく、読みやすい。
そして、飛び出して体当たりをしてきたということは、同時に身体を晒したということでもある。
この状況を、リューとレイアが見逃すはずもなく。
「行かせやしねえよ!」
リューの星神器からマテリアルに満ちた衝撃波が放たれ、雑魔たちに命中する。
「逃がすか!」
攻めを重視し強化された魔導剣を構えたレイアも、体当たりと交差するように大きく踏み込みその身を貫いた。
雑魔たちが水しぶきを上げて水中に没する。
しばらくすると数匹腹を浮かせて水面に浮かび上がり、そのまま消えていく。
まよいはずっと精神を集中させていた。
感覚は身体から湧き上がるマテリアルを捉えている。
気力は十分、魔力も膨大。
射線を遮る障害物はなく、リューとレイアもタイミングよく離れている。
つまり、気を使って範囲を狭める必要もない。
「全てを無に帰せ……ブラックホールカノン!」
構えた錬金杖から飛び出した球体は、普段よりも小さかった。
しかし、それは決して威力の低さを現すものではない。
その証拠に、着弾した瞬間その球体は急激に体積を増して膨れ上がり、轟音とともに海面を陥没させた。
展開された禍々しい紫色の重力場が雑魔たちを歪め、捻り、圧し潰し、そして盛大に海面で弾け波打たせる。
漁船が大きく左右に揺れた。
重力場が収まる頃には、範囲内にいた雑魔たちは全て壊れた魚のオブジェになっていて、そのまま静かに崩れ消えていく。
残る一匹が、破れかぶれとばかりに漁船目掛けて突進する。
それを遮る影が海面を覆う。
「美味しい秋刀魚を食い荒らすとは……食べ物に対する恨みは怖いですよ……? その恨み、その身でしっかりと受けてください……!」
フライングスレッドに乗ったサクラが、魔力を集中させたルーンソードを振り被り、自らの勢いに雑魔自身の勢いを乗せて、二枚に両断した。
戦闘が終わり回復を済ませた後、念のためリューがまとう炎のオーラを目印にして見回りを行い、雑魔がそれ以上出てこないことを確認し、猟師たちに依頼の終了を告げた。
●料理屋で秋刀魚を
後日。
依頼の事後処理を済ませたジェーンの案内で、一行はとあるレストランを訪れていた。
以前、秋刀魚が提供できないことを説明してくれたウェイトレスが働いているレストランである。
解決したのだから、そろそろ秋刀魚が入っているであろうことを予測してやってきたのだ。
秋刀魚を人数分頼み、出てくるまでの間雑談をする。
「小骨を取り除くのがちょっと面倒くさいよねー。そういえば何だかんだジェーンと一緒に何かを食べる機会も多いよね」
「今の季節は食べ物が美味しいですから」
「ここの他にも秋刀魚が美味い食事処ってないか? 実は好物なんだ」
まよいに相槌を打ったジェーンは、リューの質問に対してもにこやかに応じた。
「それならおすすめがありますよ」
さりげなくジェーンについてきたサクラが、秋刀魚が来るのを静かに待っている。
「この依頼で秋刀魚を食べずに終わらせるわけにはいかないでしょう……」
「大豆ソースをかけると美味いらしいぞ。ところでジェーン、働かざる者食うべからずという言葉を知っているか?」
「私も裏方で色々働いておりましたよ?」
うさんくさい笑顔でジェーンがレイアへ首を傾げた。
「肝心の戦闘はどうした」
「だって私空飛べませんしウォーターウォークも使えませんし」
全力で目を泳がせるジェーンを見て、まよいが苦笑している。
「いってくれればかけてあげたのに……」
「そうしたら私も戦う流れになってしまうではないですか」
そんなやり取りをしている間に秋刀魚が運ばれてくる。
こんがりといい色に焼けた四尾の秋刀魚だ。
ご飯と味噌汁、他の小鉢なども色々ついてきたが、やはりメインの秋刀魚が一番存在感を放っている。
「あ、秋刀魚来たぜ」
「美味しそうです!」
リューが皿を受け取り、皆に回す。
サクラが秋刀魚を見て目を輝かせる。
ぱりっとした皮と身をほぐすと、食欲をそそる香りが立ち上った。
焼き立てで熱々の身を、五人は同時に口に入れる。
歓声が唱和した。
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
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面白かった! | 5人 |
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MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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相談卓 リュー・グランフェスト(ka2419) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/10/29 01:07:21 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/28 22:34:13 |