ゲスト
(ka0000)
【初夢】精霊少女プエラスペラ
マスター:えーてる
みんなの思い出? もっと見る
オープニング
●
わたしは市立赤西学園の一年生。今をときめく女子校生だ、青春乙女だ。乙女と言ったら乙女だ。
楽しい学生生活を送るわたし。でもでも、そんな日常はある日突然吹き飛んでしまった!
「そこの君! 力を貸して欲しいパル!」
わたしの目の前に現れたのは、『精霊』を名乗る手足の生えた小さなキノコのような生物――。
「え、な、何こいつ」
「おれっちはパルム! 優れたマテリアルを持つ少女を探していたんだパル!」
愛らしくも憎らしい声で、パルムはぴょんぴょん飛び跳ねた。
「一緒に地球を守って欲しいパル! 全てを滅ぼす悪の軍勢……ヴォイドから!」
私に与えられた使命とはつまり――精霊の力を借りて、悪いヴォイドをやっつけること。
え、ええーい! なんだかよくわかんないけど、世のため人のため、あとなんかいっぱい貰えるらしい報酬のため!
そこのタコモドキ、このわたしが成敗してくれる!
マテリアル・インストール!
イグニース・アウルム・プロバット――精霊覚醒、プエラスペラ!
●
私は市立赤西中学の一年生。今をときめく女子校生、青春少女だ……ったらいいなぁ。
楽しい学校生活を送る裏で、私は人には言えない秘密を抱えて生きている。
「大変だパル! ヴォイドが現れたパル!」
愛らしくも憎らしいパルムの声に、またか、と思ってしまう。
ここ数日毎日ひっきりなしにやってくるヴォイドたち……何か胸騒ぎを感じながらも、私は現場へと駆け出した。
「安心するパル! 今日は一人じゃないパルよ!」
「は?」
「新しい精霊少女を見つけたパル! おれっちは勧誘に言ってくるパル!」
そういって去っていくパルムを尻目に、私はマテリアルバングルを掲げて叫ぶ。
まずはこの、気持ち悪い魚介類モドキをぶちのめす!
マテリアル・インストール!
ミセーリア・フォルテース・ウィロース――精霊覚醒、プエラスペラ!
●
――世界各地で多発するヴォイドという名の侵略者。
既存の兵器の殆どを無効化するそれに対し、地球は為す術もないかのように思われた。
同じく異界から現れたパルムと名乗る精霊の一つは、思春期の少女だけが励起できる奇跡の源――マテリアルに関する技術を授けた。
マテリアル集合体である精霊の加護を得て、その無垢な願いにより精霊と同化し、ヴォイドを浄化する無垢なる光を操る少女たち。
彼女たちを、人はプエラスペラと呼んだ。
地球を狙うヴォイドの先鋒、海の狂気ワァーシンを打ち倒すため……戦え、プエラスペラ!
わたしは市立赤西学園の一年生。今をときめく女子校生だ、青春乙女だ。乙女と言ったら乙女だ。
楽しい学生生活を送るわたし。でもでも、そんな日常はある日突然吹き飛んでしまった!
「そこの君! 力を貸して欲しいパル!」
わたしの目の前に現れたのは、『精霊』を名乗る手足の生えた小さなキノコのような生物――。
「え、な、何こいつ」
「おれっちはパルム! 優れたマテリアルを持つ少女を探していたんだパル!」
愛らしくも憎らしい声で、パルムはぴょんぴょん飛び跳ねた。
「一緒に地球を守って欲しいパル! 全てを滅ぼす悪の軍勢……ヴォイドから!」
私に与えられた使命とはつまり――精霊の力を借りて、悪いヴォイドをやっつけること。
え、ええーい! なんだかよくわかんないけど、世のため人のため、あとなんかいっぱい貰えるらしい報酬のため!
そこのタコモドキ、このわたしが成敗してくれる!
マテリアル・インストール!
イグニース・アウルム・プロバット――精霊覚醒、プエラスペラ!
●
私は市立赤西中学の一年生。今をときめく女子校生、青春少女だ……ったらいいなぁ。
楽しい学校生活を送る裏で、私は人には言えない秘密を抱えて生きている。
「大変だパル! ヴォイドが現れたパル!」
愛らしくも憎らしいパルムの声に、またか、と思ってしまう。
ここ数日毎日ひっきりなしにやってくるヴォイドたち……何か胸騒ぎを感じながらも、私は現場へと駆け出した。
「安心するパル! 今日は一人じゃないパルよ!」
「は?」
「新しい精霊少女を見つけたパル! おれっちは勧誘に言ってくるパル!」
そういって去っていくパルムを尻目に、私はマテリアルバングルを掲げて叫ぶ。
まずはこの、気持ち悪い魚介類モドキをぶちのめす!
マテリアル・インストール!
ミセーリア・フォルテース・ウィロース――精霊覚醒、プエラスペラ!
●
――世界各地で多発するヴォイドという名の侵略者。
既存の兵器の殆どを無効化するそれに対し、地球は為す術もないかのように思われた。
同じく異界から現れたパルムと名乗る精霊の一つは、思春期の少女だけが励起できる奇跡の源――マテリアルに関する技術を授けた。
マテリアル集合体である精霊の加護を得て、その無垢な願いにより精霊と同化し、ヴォイドを浄化する無垢なる光を操る少女たち。
彼女たちを、人はプエラスペラと呼んだ。
地球を狙うヴォイドの先鋒、海の狂気ワァーシンを打ち倒すため……戦え、プエラスペラ!
リプレイ本文
●
これまでのあらすじ!
精霊を名乗る謎のキノコ生命・パルムに唆され、主に報奨金目当てで戦うことになった『赤の精霊少女』西野ラキ。
その親友にしてクラスメイト、精霊少女としてのラキの先輩『青の精霊少女』篠原カナコの二人は、多くの仲間に助けられながらヴォイドを退ける日々を送っていた。
歌舞伎役者見習いの『光の精霊少女』天竜寺 詩(ka0396)。
男の娘もとい男性の変身者『地の精霊少女』ルーエル・ゼクシディア(ka2473)。
眼鏡の裏に正義を灯す『炎の精霊少女』エリー・ローウェル(ka2576)。
ふらりと現れては手を貸す『霧の精霊少女』ネブラことヴィルマ・ネーベル(ka2549)と友誼を交わし、ライバルのドリルヘアお嬢様『金の精霊少女』ベアトリス・ド・アヴェーヌ(ka0458)と奇妙な関係を築きつつ、謎の『闇の精霊少女』揚羽・ノワール(ka3235)と出会ったりして、ついに迎えた初夏、臨海学校!
ドキドキの一夜を経てまた少し絆を深めたラキとカナコ。クラスメイトのヴィルマとちょっと仲良くなったエリー。家業と理想の板挟みに苦しむ詩を見かねたベアトリスが叱咤し、女装に近い日々に悩むルーエルの肩を謎の美人こと揚羽が叩く。
少女たちの思いが交錯する剌伊生島に、タコモドキないし触手系ヴォイド『狂気』の親玉、ワァーシンの魔の手が伸びる!
マテリアルの導きのままに、戦え、プエラスペラ!
●
ワァーシン。『狂気』のヴォイドの首魁。分裂し続ける強敵だ。
ラキとカナコ……赤と青の精霊少女に、ワァーシンはぐるぐるとくぐもった声を上げた。
その姿は今までの狂気と同じく甲殻類と軟体動物を掛けあわせた異形だったが、大きさもマテリアルも段違いだ。余談だが、触手は健全なタコ足である。
『グゲゲ』
「いつにも増して気色悪いし……数が」
カナコは青い光剣を構えなおして呟いた。ワァーシンは分裂して触手ヴォイドを量産し続ける。数の暴力が本体への攻撃を阻んでいた。
「そろそろパルムが皆を呼んでくるはず!」
というラキの言葉に合わせて、遠くから足音が聞こえてきた。
「急ぐパル! こっちパルよ!」
パルムの先導で現れたのは、後輩チームを構成する詩、ルーエル、エリーの三人だ。
「先輩達大丈夫!? 応援に来たよ!」
「今お助けします!」
詩は変身キット――マテリアル三味線をベベンと弾き、ルーエルはバングルを突き出し、エリーは眼鏡を外して、高らかに叫ぶ。
「マテリアル・インストール!」
ぱっと服が弾け飛び、二人の肢体を光の衣が包み込んだ。
「ルクス・ルミナス・ルミエール!」
詩の金縁の神々しい白いワンピースタイプの精霊衣装に身を包み、その手の三味線は七色の帯となって解け、天使の羽の如き弓を象る。
「デュークント・フォーレンテム・ファータ!」
ルーエルは両手で巨大な戦槌を手に取り、振り回した。その槌の先から溢れる緑色の帯が彼の全身に絡みつき、精霊衣装に変じていく。
「イグニス・アウルム・プロバット!」
金の炎が身を包み、燃え上がるような赤い衣装へと姿を変える。エリーは最後に火の中から金地のステッキを引き抜いた。
「精霊覚醒、プエラスペラ!」
ついでに炎の精霊少女はステッキをびしっと振りかざし、光の精霊少女はスカートの裾を翻した。
「赤い瞳は消えない炎! 正義執行! 『炎の精霊少女』エリー!!」
「希望の光で闇を撃つ! 命、燃え尽きるまで! 精霊少女シャイニー詩、参上!」
「大地の怒りをその身に受けろ! 重撃爆砕! 地の精霊しょ、少女、ルーエル!」
戦槌を正眼に構えた地の精霊少女はちょっとどもった。
「……き、きまった」
「そこは口もビシッとしてなきゃあ」
詩が肩を落とす。横では生物学的には男性のルーエルが、未だ慣れないスカートの裾を摘んで顔を赤くしていた。
脱力感溢れるチームだが、わりと普段からこんな感じである。正義感に燃えるエリーはマシな方で、詩に至っては戦う理由が小遣いとストレス解消である。ルーエルは純然たる少年へ戻るためという大義はあるが。
赤白緑のイタリア国旗チームが足を揃えると、先輩二人は即座に場所を譲った。
「雑魚は引き受ける、皆で大本をお願い!」
「まっかせて先輩!」
ラキとカナコは赤と青の精霊術で大量の雑魚を片っ端からしばき始める。だが分裂の速度も並ではない。
そして、律儀に変身を待っていた殻付き触手がびたんびたん触手スタンプを繰り出す。
「おっとぉー!」
詩はその場を飛び退き、弓でそれを撃ち落とす。エリーはステッキでぶっ叩いてタコ足を弾き飛ばした。
「って、意外に頑丈……!」
ルーエルの大槌ではナマモノを引きちぎれない。光の矢は突き刺さるが、サイズが違いすぎる。
『グゲゲゲゲ』
ワァーシンはくぐもった声を上げて、大量の触手を何度も何度も叩きつけた。
「近づけない!」
まずい、とルーエルは感じた。普段は楽勝ムードのくせに、これは苦戦の気配だ。
隙を伺うエリーの不意をついて触手が唸る。
「きゃああーっ!」
「エリー! くうっ!」
吹き飛ぶエリー。ステッキを盾に防いではいたが、やはり攻撃は大きく重い。気を取られた詩も殴り飛ばされる。先輩は分裂体に手一杯だ。
「まずいよ、ルーエルちゃん!」
「わざわざちゃん付けするのやめて!」
相手の手数が多すぎる、とルーエルは説く。
「まずは遠くから相手の触手を……」
「おーっほっほっほ!」
その時、頭上から高笑いが響き渡った。
「無様な戦いぶりですわねプエラスペラのみなさん!」
「あなたは……ベアトリス!」
屋上に立つベアトリスは太陽を背に胸を張った。
三人と彼女とは奇妙な関係である。あまり友好的な関係ではないが、敵対しているわけでもない。ともあれ、精霊少女である以上ヴォイドは共通の敵である。
「みなさんを倒すのはこの私ですわ。ヴォイドになどくれてやるものですか!」
金の精霊少女は扇をぱっと広げて、舞うように振るった。
「マテリアルパワー、スパイラルチャージ!」
弧を描く扇から金色の光が溢れだし、やがて螺旋となって彼女の体を包み込む。
「ゴルディス・ペネート・クレイシュ――絢爛光臨! プエラスペラ・ヴォルテクス!」
派手な黄金と紅の装束。ドリルヘアーの麗しい金の精霊少女は、ひらりと舞うと地に降り立った。
それに合わせて、物陰からパルムがひょこっと顔を出す。
「待たせたパル! 近場のプエラスペラ、全員呼んできたパルよ!」
「全員?」
「そう、我じゃ!」
詩の問いに答えたのは、聞き慣れた謎めいた声。
「マテリアルインストール!」
溢れ出る霧の奥、解けた三つ編みが豊かに靡き、こぼれた光が青い衣装を形作る。
「アーレア・ヤクタ・エスト――精霊覚醒、プエラスペラ!」
立ち込める霧が晴れた後には、とんがり帽子を斜に被る霧の精霊少女。
「我は精霊少女ネブラ……クク、面白そうな者の味方じゃよ? 霧の様にどこからともなく参上なのじゃ!」
「これで四人と一人! よぉし、勝てる気がしてきた!」
詩がぐっと気合を入れる。精霊少女たちは、己の武器を手に触手お化けへと立ち向かった。
それを高みから見下ろす人影が一つ。
「……あらあら、ヴォイドが現れたと言うから来てみたら、あの子達は新人かしら?」
謎の美女……いや美男の揚羽である。
「何のんびりしてるパルか!」
「だって、新人ちゃん達がどこまで出来るのか楽しみじゃない」
揚羽はくすりと妖艶な笑みを浮かべて、睫毛の長いその瞳を細めた。
●
「てえええっ!」
武器を大斧に変更したルーエルが、どうにか触手の一本を切り飛ばした。しかし大振りな武器でうねるタコ足を斬るのは、かなり骨が折れる。
「大渦よ、打ち据えよ!」
ヴィルマが水流を放ち、迫り来るタコ足を押し流そうとするが。
「いかん、こやつタコじゃった」
触手はあまり意に介さず前進してきた。彼女の首根っこを引っ掴み、エリーは後方へと飛び出していく。
「そ、そなたは」
「どうも!」
魔法少女ネブラは唐突に現れては赤白緑チームに味方する謎の戦士であるということになっている。
そのネブラの正体はクラスメイトの陰気な三つ編み少女ヴィルマ・ネーベルである。であるが、彼女は精霊少女であることを皆に隠している。顔も体型もそっくりだが勿論皆気づかない。何故なら魔法少女だからだ。
エリーも、よく見たらネブラとヴィルマは似ている気がした。
「魔法少女の真実とか知りません! 私頑張るだけです!」
が、口調が違いすぎるし、正義のほうが大事なので考えないことにする。
そのあまりの宣言に、ヴィルマはぷっと吹き出した。
「なんじゃそれは。面白いやつじゃの、そなたは!」
エリーはステッキで触手を打ち払った。
「よし、私も魔法で……炎よ、行け!」
と彼女はステッキを突き出してマテリアルを込めた。先っぽから、ぷすんと灰が吹き出た。
「……うう」
「エリー! 君は魔法適正ゼロどころかマイナスパル! 諦めて本気出すパル!」
パルムが無情に追い打ちを掛ける。エリーは涙目でステッキを振りかぶった。
「だって! 魔法少女が二百センチもある剣を振り回すわけないじゃない!」
パルムは大斧で果敢に触手を切り飛ばすルーエルを指さした。エリーは呻いた。
「ううううう……! 分かりましたよ! やります!」
ステッキから火炎が吹き上がり、その真の姿を露わにする。
「正義! 執行!」
全長二メートル、身の丈を遥かに超える直剣だ。
ステッキと偽った柄を音がする程握りしめ、エリーは巨剣を手に飛び出した。その道を阻む触手へヴィルマが魔法のステッキを振りかざす。
「そおら、道を開けんか!」
眩いファンシーな光とともに大量の光弾が列を成し、雪崩れを打ってタコ足をぶち抜き動きを止めた。
「悪はまとめてぶった斬ります!」
エリーの炎剣が触手の一本を両断し、焼き尽くした。
一方の詩。襲いかかる触手に向けて弓を乱れ撃ち、一本ずつ丁寧に引きちぎっていく。だがあくまで後衛の彼女は寄ってくる触手の対処に苦労していた。槍のように突進してくるタコの足を飛び退いてかわした詩は、その先で待ち構える別の触手に気付く。
「しまった!」
その時、彼女を狙う触手を金色の光弾が弾き飛ばした。
「決着を付ける前に死なれては困りますわ!」
優雅に縦ロールを払うと、ベアトリスは大きな胸を張って得意気に笑う。
「精霊の加護を受けた我々にとって勝利はもはや必然。いかに美しく戦うのかこそが重要なのです」
「……そのドリルから弾が出てるのはともかく」
金髪縦ロールはぎゅんぎゅん回って金ピカドリル弾を吐き出していた。
「ケンカキックで敵を蹴飛ばすのは美しいの範疇なの?」
「私がすることは何でも美しいのですわ」
彼女は口元に手を当てておーっほっほっほと高笑いをした。
とは言え、腕を組んで直立不動のベアトリスの援護を受けて、詩は当座の身の安全を得た。
「とりあえず邪魔な触手をどうにかして」
「あの殻を叩き割りますわよ」
詩は弓を引き絞った。
「ルーエルさん!」
「せー、のっ!」
地と炎の精霊少女が息を合わせて何本かの触手をまとめて切り飛ばす。霧光金の三人の魔法乱れ打ちがそれをこじ開け、触手の守りをついに突破した。
「今っ!」
本体目掛けて走るルーエル。だが、貝に似たその殻の裏から、一際大きなタコ足が溢れ出た。
「なっ」
「ルーエルさんっ!」
鞭のようにしなるそれがルーエルを捉え、土埃が巻き起こる、直前。
「ダークネス・パピリオ・スフィア」
誰かが囁いた。
「……え?」
黒い蝶に包まれたルーエルがふわりと後方に着地し、その隣に、ゴシックドレス風の黒い衣装に身を包む謎の美少女が一人。
「蝶のように舞い、蝶のように翻弄する……闇夜に舞うパピリオ・プロテノールとは私の事よ」
「黒の……精霊少女!」
揚羽はくすりと微笑んだ。
「突っ込むばかりじゃダメよ、後輩ちゃん」
彼女がぱちんと指を鳴らすと、黒蝶が矢のように放たれては触手を押し返す。
「ほら、お行きなさい」
「……分かりました、行きます!」
と言ってルーエルが取り出したのは必殺の武器、魔砲パイルバンカー。
飛び上がりざま、縦三回転の後にその砲身を殻へと叩きつける。
「重撃爆砕! ガイア――インパクトォ!」
緑光と共に地を揺るがす程の衝撃が打ち込まれる。
「浅い……まだかっ!」
放射状の罅がそこかしこに入っていたが、殻はまだ健在。
「おーっほっほっほっ!」
殻から離れた彼を飛び越したのはベアトリスだ。
「高貴なる者と庶民との格の違いというものを教えてさしあげますわ!」
マテリアルを螺旋状に集束し、腕に黄金のドリルを形成。
「ペネレイト、エクスプロージョン!」
そのドリルが殻を貫きながら爆発し、ついに外殻を吹き飛ばすことに成功する。
「今だパル! 皆の力を一つに!」
「強引だね!?」
「尺がねーパル! 変身バンク連発は厳しかったパル!」
「とにかく合体技だね、まっかせて!」
「待ちなさい! あなたがたと馴れ合うつもりはありませんわ!」
「いいから空気読んで!」
詩が勢いでベアトリスを押しつつ、両手を組んで祈りを捧げる。光球がひとつ生み出された。
「闇を砕け、希望の光!」
と言いつつ、光球をバレーのトスの要領でベアトリスに飛ばす。無茶ぶりである。
「美しく輝け、黄金の光!」
でもなんだかんだでベアトリスもノリノリであった。
「我の魔力も役立てておくれ。その身にくらい滅ぶがいいのじゃ」
ヴィルマもトスを返して、エリーが落下地点で大剣を振りかぶった。
「行きます! 燃え上がれ、正義の炎!」
「違う、そうじゃないパル……」
剣の腹で光球をぶっ叩いた。
「ボクの最後の力……皆に合わせるよ!」
ルーエルもハンマーで打ち返す。
「あらあら、それじゃ私はこんな感じかしら? パピリオ・ダンシング」
蝶でそれを受けると、揚羽はふわりと宙に受け流した。
「最後は先輩、お願いします!」
詩がまた無茶ぶりをする。が、先輩二人は動じず頷いた。
「よし、ラキ!」
「待った必殺技名が分からない!」
「んなもん今決めて! 空気読んで!」
叫びながらカナコがトス。ラキは悩んだ末にカッと目を見開き、跳んだ。
「プエラ・マーガ・ライトニングシュート!」
とかっこ良く宣言してぶち込んだ七色の光弾が、ついにワァーシンの本体をぶち抜き、爆発四散させた。
「き、きまった」
「引っ張るなぁ」
「てか、これスパイクだよね」
締まらない雰囲気であった。
●
海の敵、ワァーシンを倒し、臨海学校から帰ってきた私達!
暫く平和に暮らせると思った矢先、なんかキモいふとっちょ変態ヤギが学校に襲来!?
学校生活を台無しになんかさせないんだから!
次回、精霊少女プエラスペラ! 『新たな敵、ベリアル出現!』
あなたも一緒に、マテリアル・インストール!
これまでのあらすじ!
精霊を名乗る謎のキノコ生命・パルムに唆され、主に報奨金目当てで戦うことになった『赤の精霊少女』西野ラキ。
その親友にしてクラスメイト、精霊少女としてのラキの先輩『青の精霊少女』篠原カナコの二人は、多くの仲間に助けられながらヴォイドを退ける日々を送っていた。
歌舞伎役者見習いの『光の精霊少女』天竜寺 詩(ka0396)。
男の娘もとい男性の変身者『地の精霊少女』ルーエル・ゼクシディア(ka2473)。
眼鏡の裏に正義を灯す『炎の精霊少女』エリー・ローウェル(ka2576)。
ふらりと現れては手を貸す『霧の精霊少女』ネブラことヴィルマ・ネーベル(ka2549)と友誼を交わし、ライバルのドリルヘアお嬢様『金の精霊少女』ベアトリス・ド・アヴェーヌ(ka0458)と奇妙な関係を築きつつ、謎の『闇の精霊少女』揚羽・ノワール(ka3235)と出会ったりして、ついに迎えた初夏、臨海学校!
ドキドキの一夜を経てまた少し絆を深めたラキとカナコ。クラスメイトのヴィルマとちょっと仲良くなったエリー。家業と理想の板挟みに苦しむ詩を見かねたベアトリスが叱咤し、女装に近い日々に悩むルーエルの肩を謎の美人こと揚羽が叩く。
少女たちの思いが交錯する剌伊生島に、タコモドキないし触手系ヴォイド『狂気』の親玉、ワァーシンの魔の手が伸びる!
マテリアルの導きのままに、戦え、プエラスペラ!
●
ワァーシン。『狂気』のヴォイドの首魁。分裂し続ける強敵だ。
ラキとカナコ……赤と青の精霊少女に、ワァーシンはぐるぐるとくぐもった声を上げた。
その姿は今までの狂気と同じく甲殻類と軟体動物を掛けあわせた異形だったが、大きさもマテリアルも段違いだ。余談だが、触手は健全なタコ足である。
『グゲゲ』
「いつにも増して気色悪いし……数が」
カナコは青い光剣を構えなおして呟いた。ワァーシンは分裂して触手ヴォイドを量産し続ける。数の暴力が本体への攻撃を阻んでいた。
「そろそろパルムが皆を呼んでくるはず!」
というラキの言葉に合わせて、遠くから足音が聞こえてきた。
「急ぐパル! こっちパルよ!」
パルムの先導で現れたのは、後輩チームを構成する詩、ルーエル、エリーの三人だ。
「先輩達大丈夫!? 応援に来たよ!」
「今お助けします!」
詩は変身キット――マテリアル三味線をベベンと弾き、ルーエルはバングルを突き出し、エリーは眼鏡を外して、高らかに叫ぶ。
「マテリアル・インストール!」
ぱっと服が弾け飛び、二人の肢体を光の衣が包み込んだ。
「ルクス・ルミナス・ルミエール!」
詩の金縁の神々しい白いワンピースタイプの精霊衣装に身を包み、その手の三味線は七色の帯となって解け、天使の羽の如き弓を象る。
「デュークント・フォーレンテム・ファータ!」
ルーエルは両手で巨大な戦槌を手に取り、振り回した。その槌の先から溢れる緑色の帯が彼の全身に絡みつき、精霊衣装に変じていく。
「イグニス・アウルム・プロバット!」
金の炎が身を包み、燃え上がるような赤い衣装へと姿を変える。エリーは最後に火の中から金地のステッキを引き抜いた。
「精霊覚醒、プエラスペラ!」
ついでに炎の精霊少女はステッキをびしっと振りかざし、光の精霊少女はスカートの裾を翻した。
「赤い瞳は消えない炎! 正義執行! 『炎の精霊少女』エリー!!」
「希望の光で闇を撃つ! 命、燃え尽きるまで! 精霊少女シャイニー詩、参上!」
「大地の怒りをその身に受けろ! 重撃爆砕! 地の精霊しょ、少女、ルーエル!」
戦槌を正眼に構えた地の精霊少女はちょっとどもった。
「……き、きまった」
「そこは口もビシッとしてなきゃあ」
詩が肩を落とす。横では生物学的には男性のルーエルが、未だ慣れないスカートの裾を摘んで顔を赤くしていた。
脱力感溢れるチームだが、わりと普段からこんな感じである。正義感に燃えるエリーはマシな方で、詩に至っては戦う理由が小遣いとストレス解消である。ルーエルは純然たる少年へ戻るためという大義はあるが。
赤白緑のイタリア国旗チームが足を揃えると、先輩二人は即座に場所を譲った。
「雑魚は引き受ける、皆で大本をお願い!」
「まっかせて先輩!」
ラキとカナコは赤と青の精霊術で大量の雑魚を片っ端からしばき始める。だが分裂の速度も並ではない。
そして、律儀に変身を待っていた殻付き触手がびたんびたん触手スタンプを繰り出す。
「おっとぉー!」
詩はその場を飛び退き、弓でそれを撃ち落とす。エリーはステッキでぶっ叩いてタコ足を弾き飛ばした。
「って、意外に頑丈……!」
ルーエルの大槌ではナマモノを引きちぎれない。光の矢は突き刺さるが、サイズが違いすぎる。
『グゲゲゲゲ』
ワァーシンはくぐもった声を上げて、大量の触手を何度も何度も叩きつけた。
「近づけない!」
まずい、とルーエルは感じた。普段は楽勝ムードのくせに、これは苦戦の気配だ。
隙を伺うエリーの不意をついて触手が唸る。
「きゃああーっ!」
「エリー! くうっ!」
吹き飛ぶエリー。ステッキを盾に防いではいたが、やはり攻撃は大きく重い。気を取られた詩も殴り飛ばされる。先輩は分裂体に手一杯だ。
「まずいよ、ルーエルちゃん!」
「わざわざちゃん付けするのやめて!」
相手の手数が多すぎる、とルーエルは説く。
「まずは遠くから相手の触手を……」
「おーっほっほっほ!」
その時、頭上から高笑いが響き渡った。
「無様な戦いぶりですわねプエラスペラのみなさん!」
「あなたは……ベアトリス!」
屋上に立つベアトリスは太陽を背に胸を張った。
三人と彼女とは奇妙な関係である。あまり友好的な関係ではないが、敵対しているわけでもない。ともあれ、精霊少女である以上ヴォイドは共通の敵である。
「みなさんを倒すのはこの私ですわ。ヴォイドになどくれてやるものですか!」
金の精霊少女は扇をぱっと広げて、舞うように振るった。
「マテリアルパワー、スパイラルチャージ!」
弧を描く扇から金色の光が溢れだし、やがて螺旋となって彼女の体を包み込む。
「ゴルディス・ペネート・クレイシュ――絢爛光臨! プエラスペラ・ヴォルテクス!」
派手な黄金と紅の装束。ドリルヘアーの麗しい金の精霊少女は、ひらりと舞うと地に降り立った。
それに合わせて、物陰からパルムがひょこっと顔を出す。
「待たせたパル! 近場のプエラスペラ、全員呼んできたパルよ!」
「全員?」
「そう、我じゃ!」
詩の問いに答えたのは、聞き慣れた謎めいた声。
「マテリアルインストール!」
溢れ出る霧の奥、解けた三つ編みが豊かに靡き、こぼれた光が青い衣装を形作る。
「アーレア・ヤクタ・エスト――精霊覚醒、プエラスペラ!」
立ち込める霧が晴れた後には、とんがり帽子を斜に被る霧の精霊少女。
「我は精霊少女ネブラ……クク、面白そうな者の味方じゃよ? 霧の様にどこからともなく参上なのじゃ!」
「これで四人と一人! よぉし、勝てる気がしてきた!」
詩がぐっと気合を入れる。精霊少女たちは、己の武器を手に触手お化けへと立ち向かった。
それを高みから見下ろす人影が一つ。
「……あらあら、ヴォイドが現れたと言うから来てみたら、あの子達は新人かしら?」
謎の美女……いや美男の揚羽である。
「何のんびりしてるパルか!」
「だって、新人ちゃん達がどこまで出来るのか楽しみじゃない」
揚羽はくすりと妖艶な笑みを浮かべて、睫毛の長いその瞳を細めた。
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「てえええっ!」
武器を大斧に変更したルーエルが、どうにか触手の一本を切り飛ばした。しかし大振りな武器でうねるタコ足を斬るのは、かなり骨が折れる。
「大渦よ、打ち据えよ!」
ヴィルマが水流を放ち、迫り来るタコ足を押し流そうとするが。
「いかん、こやつタコじゃった」
触手はあまり意に介さず前進してきた。彼女の首根っこを引っ掴み、エリーは後方へと飛び出していく。
「そ、そなたは」
「どうも!」
魔法少女ネブラは唐突に現れては赤白緑チームに味方する謎の戦士であるということになっている。
そのネブラの正体はクラスメイトの陰気な三つ編み少女ヴィルマ・ネーベルである。であるが、彼女は精霊少女であることを皆に隠している。顔も体型もそっくりだが勿論皆気づかない。何故なら魔法少女だからだ。
エリーも、よく見たらネブラとヴィルマは似ている気がした。
「魔法少女の真実とか知りません! 私頑張るだけです!」
が、口調が違いすぎるし、正義のほうが大事なので考えないことにする。
そのあまりの宣言に、ヴィルマはぷっと吹き出した。
「なんじゃそれは。面白いやつじゃの、そなたは!」
エリーはステッキで触手を打ち払った。
「よし、私も魔法で……炎よ、行け!」
と彼女はステッキを突き出してマテリアルを込めた。先っぽから、ぷすんと灰が吹き出た。
「……うう」
「エリー! 君は魔法適正ゼロどころかマイナスパル! 諦めて本気出すパル!」
パルムが無情に追い打ちを掛ける。エリーは涙目でステッキを振りかぶった。
「だって! 魔法少女が二百センチもある剣を振り回すわけないじゃない!」
パルムは大斧で果敢に触手を切り飛ばすルーエルを指さした。エリーは呻いた。
「ううううう……! 分かりましたよ! やります!」
ステッキから火炎が吹き上がり、その真の姿を露わにする。
「正義! 執行!」
全長二メートル、身の丈を遥かに超える直剣だ。
ステッキと偽った柄を音がする程握りしめ、エリーは巨剣を手に飛び出した。その道を阻む触手へヴィルマが魔法のステッキを振りかざす。
「そおら、道を開けんか!」
眩いファンシーな光とともに大量の光弾が列を成し、雪崩れを打ってタコ足をぶち抜き動きを止めた。
「悪はまとめてぶった斬ります!」
エリーの炎剣が触手の一本を両断し、焼き尽くした。
一方の詩。襲いかかる触手に向けて弓を乱れ撃ち、一本ずつ丁寧に引きちぎっていく。だがあくまで後衛の彼女は寄ってくる触手の対処に苦労していた。槍のように突進してくるタコの足を飛び退いてかわした詩は、その先で待ち構える別の触手に気付く。
「しまった!」
その時、彼女を狙う触手を金色の光弾が弾き飛ばした。
「決着を付ける前に死なれては困りますわ!」
優雅に縦ロールを払うと、ベアトリスは大きな胸を張って得意気に笑う。
「精霊の加護を受けた我々にとって勝利はもはや必然。いかに美しく戦うのかこそが重要なのです」
「……そのドリルから弾が出てるのはともかく」
金髪縦ロールはぎゅんぎゅん回って金ピカドリル弾を吐き出していた。
「ケンカキックで敵を蹴飛ばすのは美しいの範疇なの?」
「私がすることは何でも美しいのですわ」
彼女は口元に手を当てておーっほっほっほと高笑いをした。
とは言え、腕を組んで直立不動のベアトリスの援護を受けて、詩は当座の身の安全を得た。
「とりあえず邪魔な触手をどうにかして」
「あの殻を叩き割りますわよ」
詩は弓を引き絞った。
「ルーエルさん!」
「せー、のっ!」
地と炎の精霊少女が息を合わせて何本かの触手をまとめて切り飛ばす。霧光金の三人の魔法乱れ打ちがそれをこじ開け、触手の守りをついに突破した。
「今っ!」
本体目掛けて走るルーエル。だが、貝に似たその殻の裏から、一際大きなタコ足が溢れ出た。
「なっ」
「ルーエルさんっ!」
鞭のようにしなるそれがルーエルを捉え、土埃が巻き起こる、直前。
「ダークネス・パピリオ・スフィア」
誰かが囁いた。
「……え?」
黒い蝶に包まれたルーエルがふわりと後方に着地し、その隣に、ゴシックドレス風の黒い衣装に身を包む謎の美少女が一人。
「蝶のように舞い、蝶のように翻弄する……闇夜に舞うパピリオ・プロテノールとは私の事よ」
「黒の……精霊少女!」
揚羽はくすりと微笑んだ。
「突っ込むばかりじゃダメよ、後輩ちゃん」
彼女がぱちんと指を鳴らすと、黒蝶が矢のように放たれては触手を押し返す。
「ほら、お行きなさい」
「……分かりました、行きます!」
と言ってルーエルが取り出したのは必殺の武器、魔砲パイルバンカー。
飛び上がりざま、縦三回転の後にその砲身を殻へと叩きつける。
「重撃爆砕! ガイア――インパクトォ!」
緑光と共に地を揺るがす程の衝撃が打ち込まれる。
「浅い……まだかっ!」
放射状の罅がそこかしこに入っていたが、殻はまだ健在。
「おーっほっほっほっ!」
殻から離れた彼を飛び越したのはベアトリスだ。
「高貴なる者と庶民との格の違いというものを教えてさしあげますわ!」
マテリアルを螺旋状に集束し、腕に黄金のドリルを形成。
「ペネレイト、エクスプロージョン!」
そのドリルが殻を貫きながら爆発し、ついに外殻を吹き飛ばすことに成功する。
「今だパル! 皆の力を一つに!」
「強引だね!?」
「尺がねーパル! 変身バンク連発は厳しかったパル!」
「とにかく合体技だね、まっかせて!」
「待ちなさい! あなたがたと馴れ合うつもりはありませんわ!」
「いいから空気読んで!」
詩が勢いでベアトリスを押しつつ、両手を組んで祈りを捧げる。光球がひとつ生み出された。
「闇を砕け、希望の光!」
と言いつつ、光球をバレーのトスの要領でベアトリスに飛ばす。無茶ぶりである。
「美しく輝け、黄金の光!」
でもなんだかんだでベアトリスもノリノリであった。
「我の魔力も役立てておくれ。その身にくらい滅ぶがいいのじゃ」
ヴィルマもトスを返して、エリーが落下地点で大剣を振りかぶった。
「行きます! 燃え上がれ、正義の炎!」
「違う、そうじゃないパル……」
剣の腹で光球をぶっ叩いた。
「ボクの最後の力……皆に合わせるよ!」
ルーエルもハンマーで打ち返す。
「あらあら、それじゃ私はこんな感じかしら? パピリオ・ダンシング」
蝶でそれを受けると、揚羽はふわりと宙に受け流した。
「最後は先輩、お願いします!」
詩がまた無茶ぶりをする。が、先輩二人は動じず頷いた。
「よし、ラキ!」
「待った必殺技名が分からない!」
「んなもん今決めて! 空気読んで!」
叫びながらカナコがトス。ラキは悩んだ末にカッと目を見開き、跳んだ。
「プエラ・マーガ・ライトニングシュート!」
とかっこ良く宣言してぶち込んだ七色の光弾が、ついにワァーシンの本体をぶち抜き、爆発四散させた。
「き、きまった」
「引っ張るなぁ」
「てか、これスパイクだよね」
締まらない雰囲気であった。
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海の敵、ワァーシンを倒し、臨海学校から帰ってきた私達!
暫く平和に暮らせると思った矢先、なんかキモいふとっちょ変態ヤギが学校に襲来!?
学校生活を台無しになんかさせないんだから!
次回、精霊少女プエラスペラ! 『新たな敵、ベリアル出現!』
あなたも一緒に、マテリアル・インストール!
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集え、精霊少女達 揚羽・ノワール(ka3235) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/01/07 01:13:45 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/31 19:19:53 |