ゲスト
(ka0000)
暗闇の監獄
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~4人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/05/09 07:30
- 完成日
- 2019/05/11 09:12
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
要塞『ノアーラ・クンタウ』。
辺境と帝国の境に建築され、かつては北から侵攻する歪虚を帝国領内へ入り込まないように防衛する役目を帯びていた。
古い城郭都市として知られ、ハンターズソサエティが存在する事で各国の商人が様々な物資を持ち込む流通の要所として機能している。
――そんな古き都市であるが故、暗部も存在する。
その一つがデッドウェスト・ジェイルである。
ノアーラ・クンタウ内に設けられた監獄であり、要塞内で捕縛された囚人達が多くこの施設へ移送される。監獄である事から屋内は薄暗く、危険な場所として知られている。
このデッドウェスト・ジェイルに対する依頼がハンターズソサエティに掲示される事になった。
「お前達に相談するのもおかしな話だが」
依頼を受けたハンター達へ審問部隊『ベヨネッテ・シュナイダー(銃剣の仕立て屋)』のメイ・リー・スーは、そう切り出した。
デッドウェスト・ジェイルは上下二層構造での収容であり、二階は雑居房。一階は独房と懲罰房。食道に作業場が存在している。懲罰房は幾つか存在するらしいが、拷問の末に帰って来ない囚人もいるという。
メイによれば、そのデッドウェスト・ジェイルにおかしな動きがあるらしい。
「最近、囚人達が妙に大人しい。いや、大人しいのは良い事だ。だが、妙だ。急に大人しくなった節がある。私は囚人達が何かを企んでいると考えている」
メイの所属するベヨネッテ・シュナイダーは要塞の治安を司る舞台だが、同時にデッドウェスト・ジェイル内の看守も担っている。
その看守達によれば最近の囚人達は『あまりに大人しすぎる』というのだ。
デッドウェスト・ジェイルの囚人達は荒々しい気性の者が多い。看守といざこざを起こして暴れる者が絶えず、その度に看守は囚人を力づくで彼らを止めて懲罰房へ移送していた。だが、最近になってそうしたいざこざが激減している。
まさか――歪虚の暗躍か?
そう問いかけたハンターだが、メイはその問いに頭を振る。
「いや、看守にも覚醒者はいる。負のマテリアルを感知する事ができる為、歪虚の仕業ならすぐに分かるはずだ。
お前達にはデッドウェスト・ジェイルの囚人達を調べて欲しい。連中が何を裏で行っているのか。私はそれを知りたい」
メイからの依頼。それは囚人達が裏で何を行っているのか。
もし、良からぬ事を準備しているのであれば早期に潰して欲しい。
「それなら看守が強制的に房を調べれば済む話では?」
ハンターから当然の質問がぶつけられる。
それに対してメイは無理だと答える。
「彼らを監獄に放り込んだのは我々だ。彼らが我々に心を開くと思うか? それに強制的に房を調査すれば囚人達を必要以上に刺激する。暴動の元となれば大問題だ」
何か証拠があれば別だが、現時点では下手な動きもできない。
その証拠を掴む為にハンター達を囚人としてデッドウェスト・ジェイルへ送り込むのだ。
「言っておくが、ベヨネッテ・シュナイダーが行えるのはお前達を囚人としてデッドウェスト・ジェイルへ送り込むまでだ。
それから武器を持ち込むのは注意が必要だ。小さなナイフ程度は持ち込めるかもしれないが、目立つ大きな剣や甲冑は持ち込まない方が良い。囚人の中でも悪目立ちするだろうからな。隠密行動を心がけて準備を進めてくれ」
辺境と帝国の境に建築され、かつては北から侵攻する歪虚を帝国領内へ入り込まないように防衛する役目を帯びていた。
古い城郭都市として知られ、ハンターズソサエティが存在する事で各国の商人が様々な物資を持ち込む流通の要所として機能している。
――そんな古き都市であるが故、暗部も存在する。
その一つがデッドウェスト・ジェイルである。
ノアーラ・クンタウ内に設けられた監獄であり、要塞内で捕縛された囚人達が多くこの施設へ移送される。監獄である事から屋内は薄暗く、危険な場所として知られている。
このデッドウェスト・ジェイルに対する依頼がハンターズソサエティに掲示される事になった。
「お前達に相談するのもおかしな話だが」
依頼を受けたハンター達へ審問部隊『ベヨネッテ・シュナイダー(銃剣の仕立て屋)』のメイ・リー・スーは、そう切り出した。
デッドウェスト・ジェイルは上下二層構造での収容であり、二階は雑居房。一階は独房と懲罰房。食道に作業場が存在している。懲罰房は幾つか存在するらしいが、拷問の末に帰って来ない囚人もいるという。
メイによれば、そのデッドウェスト・ジェイルにおかしな動きがあるらしい。
「最近、囚人達が妙に大人しい。いや、大人しいのは良い事だ。だが、妙だ。急に大人しくなった節がある。私は囚人達が何かを企んでいると考えている」
メイの所属するベヨネッテ・シュナイダーは要塞の治安を司る舞台だが、同時にデッドウェスト・ジェイル内の看守も担っている。
その看守達によれば最近の囚人達は『あまりに大人しすぎる』というのだ。
デッドウェスト・ジェイルの囚人達は荒々しい気性の者が多い。看守といざこざを起こして暴れる者が絶えず、その度に看守は囚人を力づくで彼らを止めて懲罰房へ移送していた。だが、最近になってそうしたいざこざが激減している。
まさか――歪虚の暗躍か?
そう問いかけたハンターだが、メイはその問いに頭を振る。
「いや、看守にも覚醒者はいる。負のマテリアルを感知する事ができる為、歪虚の仕業ならすぐに分かるはずだ。
お前達にはデッドウェスト・ジェイルの囚人達を調べて欲しい。連中が何を裏で行っているのか。私はそれを知りたい」
メイからの依頼。それは囚人達が裏で何を行っているのか。
もし、良からぬ事を準備しているのであれば早期に潰して欲しい。
「それなら看守が強制的に房を調べれば済む話では?」
ハンターから当然の質問がぶつけられる。
それに対してメイは無理だと答える。
「彼らを監獄に放り込んだのは我々だ。彼らが我々に心を開くと思うか? それに強制的に房を調査すれば囚人達を必要以上に刺激する。暴動の元となれば大問題だ」
何か証拠があれば別だが、現時点では下手な動きもできない。
その証拠を掴む為にハンター達を囚人としてデッドウェスト・ジェイルへ送り込むのだ。
「言っておくが、ベヨネッテ・シュナイダーが行えるのはお前達を囚人としてデッドウェスト・ジェイルへ送り込むまでだ。
それから武器を持ち込むのは注意が必要だ。小さなナイフ程度は持ち込めるかもしれないが、目立つ大きな剣や甲冑は持ち込まない方が良い。囚人の中でも悪目立ちするだろうからな。隠密行動を心がけて準備を進めてくれ」
リプレイ本文
「依頼とはいえ、まさか監獄へ入る事になるとは」
それが鞍馬 真(ka5819)の率直な感想だ。
大転移以来、多くのハンターがクリムゾンウェストへ現れたが、依頼のためとはいえ囚人扱いされて監獄『デッドウェスト・ジェイル』へ入る者はあまりいない。何事も経験と自分に言い聞かせる鞍馬であるが、監獄内部の雰囲気は想像よりもずっと落ち着いている。
「新入りか? 何しでかしたんだよ」
食堂で一人の男が話し掛けてきた。
筋肉質で大きな体。髭面で如何にもガラの悪い囚人だ。
「……別に。ここへ来たのは単なる休暇。強いて言えば罪人を癒したから、かな」
「へぇ。泣く子も黙るデッドウェスト・ジェイルに送られて『休暇』とはね」
囚人は、ククッと小さく笑う。
その笑いが嘲笑である事を鞍馬はすぐに気付いた。
――舐められている。
だが、それでいい。話を引き出すにはこれぐらいがちょうど良いのだ。
「ところで、ここの監獄は治安が悪いって聞いていたんだけど、皆大人しいね」
鞍馬はそれとなく『本題』を切り出した。
審問部隊『ベヨネッテ・シュナイダー(銃剣の仕立て屋)』のメイ・リー・スーからの依頼は、このデッドウェスト・ジェイルの囚人達が急に大人しくなった理由を調べる事だった。
収監されても暴れていた囚人が、大人しくなる理由は――何か。
「ああ。そりゃあ、まあな」
奥歯に物の詰まったような言い方。
鞍馬はこの囚人が何かを知っていると考え、もう一歩踏み込んで聞いて見る事にした。
「もしかして看守が怖いのかな」
「馬鹿野郎。看守が怖くてここにいられるかってんだ」
「では、何か他に理由が?」
「…………」
鞍馬は敢えて畳み掛ける。
メイの配慮でデッドウェスト・ジェイルへ囚人として収監されたが、ここに居られるのはせいぜい数日。微罪を犯したとして収監されている為、調査できる時間は限られている。鞍馬としても可能な限り早期に情報を手に入れたい。
「と、とにかく。ここで下手に暴れるなよ」
何かを感じ取ったのだろうか。食器を手に囚人は席を立つ。
その時、鞍馬の視界にある物が飛び込んできた。
「それ……」
鞍馬が指差したのは囚人の腕に巻かれた包帯だ。
デッドウェスト・ジェイルで暴れる事が少なくなったのなら、怪我そのものも減るはずだ。だが、鞍馬の目に入った包帯は明らかにまだ新しい。
「あ、これは……作業の時にやっちまってな」
足早に立ち去る囚人。
一人残された鞍馬に残されたのは、この監獄で何かが起こっているという実感であった。
●
(懲罰房で告げよ、か)
八島 陽(ka1442)は割り振られた木工品を組み立てながら、考えを巡らせていた。
八島の頭を悩ますのは、メイが囚人から没収したメッセージカードであった。
『「辺境部族会議が初めて開催」から「三代目北部辺境伯が独立」。
そこへ「ヴァリオスの自治領獲得」が加わった際に現れる英雄は?
赤き大地で嫌われる王の数を司る数字の懲罰房で告げよ』
メッセージは、わざわざ懲罰房を指定した。
つまり、その場にいる者に何かを伝えるよう指示しているのだ。
(懲罰房にいる誰か。看守……もしくは拷問されている囚人かな
さて。問題はメッセージの前半部分だ)
八島はメッセージを思い返す。
文章で目立つのは括弧で括られた言葉だ。
「辺境部族会議が初めて開催」。
「三代目北部辺境伯が独立」。
「ヴァリオスの自治領獲得」。
これらはクリムゾンウェストで起こった事象だ。さらに注目すべきは文中にある言葉。加わった、という単語から加算である可能性が高い。
(解かれる事を目的にしていると見るべきかな。この単語を事象が発生した年に置き換えればいい)
「辺境部族会議が初めて開催」された年は999年。
「三代目北部辺境伯が独立」した時は750年。
つまり、「辺境部族会議が初めて開催」から「三代目北部辺境伯が独立」が指し示すのは249。そこへ「ヴァリオスの自治領獲得」が起こった762年を加えれば1011年となる。
(1011年……スコール族が辺境のマギア砦を歪虚より奪還した年。辺境にとっては歪虚に反抗した象徴的な戦い。その戦いを主導したのはスコール族族長のファリフ・スコールだね)
早々にメッセージの意味を説き明かした八島。
こうしている間にも木製の椅子を組み上げている。頭を整理する際に単純作業を行うのは悪くない。
このまま後半部分のメッセージにも取りかかる。
(赤き大地で嫌われる王。これはクリムゾンウェストで嫌われる王、つまり歪虚王の事だ。歪虚王は全部で7体。という事は、7番目の懲罰房へ行ってファリフ・スコールの名を告げればいいって事だ。厄介なのはこれからだな……)
八島の懸念はまさにここからだった。
懲罰房へ行くには隠密行動で看守の目を逃れて行くか、自らが懲罰房へ送られる他無い。
同時進行で仲間がデッドウェスト・ジェイル内部を調査している。その調査を支援する為には必然的に後者を選ぶ他無い。
「ファリフファンの集いなら微笑ましいけどね」
「あ? 何か言ったか?」
八島の言葉に反応する向かいの囚人。
彼には何の罪もないが、これも依頼遂行の為だ。
「悪いね。ちょっと付き合ってもらうから」
八島は拳を握り締めると、目の前の囚人に向かって振り下ろした。
●
(もう始めたのか)
八島が作業場で複数の囚人相手に大立ち回りをしている頃、キヅカ・リク(ka0038)は壁歩きを駆使して廊下の天井に張り付いていた。
八島が暴れる事で看守の目は八島へと向かう。その隙を突いてキヅカは事前に収集していた情報を元に本格的な調査を開始する。
(監獄といえども囚人の間で力関係は存在する。それは間違いない。この監獄も推測は間違ってなかった。だが……)
キヅカは看守をやり過ごした後、近くの扉に体を寄せる。
鍵が掛かっている事を確認した上でピッキングによる解錠を試みる。
確かに囚人の間には力関係が存在する。その多くは傍目から見ても明らかなのだが、一部では傍目からみても分からない関係が存在している。一見、弱そうな囚人に対して体の大きな囚人が避けて通るシーンを何度か見かけた。
「力関係もいろいろある。単純な武力だけじゃない。宗教的な役職がそうだ」
「残念だが、そりゃなさそうだぞ」
「……! ボルちゃん」
背後から声をかけられて振り返るキヅカ。そこには友人のボルディア・コンフラムス(ka0796)の姿があった。ボルディアは監獄へ入る際に目立つ装備を片付ける必要があり、その為に監獄へ入るのが遅れてしまった。
「デッカい声を出すんじゃねぇ」
「悪い。それより無さそうというのはどういう意味だ?」
「こういう監獄にも情報屋はいるからな。そいつから情報を仕入れて来た。あいつ、俺の飯を情報料に要求しやがった」
食堂で与えられる食事を情報屋に提供して腹を空かせたボルディア。
情報屋相手に金で動かなければ色仕掛けを使う覚悟だったが、情報屋は疲れているらしく、色仕掛けに乗る気配を見せなかった。そもそも筋肉質の体に萌えるタイプだったのかも怪しいが。
そんな体を張ろうとしたボルディアの話によれば、デッドウェスト・ジェイルでは怪しい宗教が広がった気配ないらしい。
「それと女性の監獄もチェックしてたが、細かい所が気になったな。みんな疲れ切ってるみてぇだ。それに新しい傷を受けた奴もいやがった」
「どこでその怪我を受けたのか。そこが鍵だな」
キヅカは解錠した扉を開く。素早く中へと入る二人。
「ここは?」
「ある囚人の牢獄だ。他の囚人から一目置かれているが、本人は群れる事を嫌うタイプ。俺の目にはそう映った」
キヅカがその囚人に目を付けたのは偶然だった。
子分連れ、廊下の中央を歩く大きな体の囚人。その囚人を一瞥だけで隅に寄せたのは細身の囚人。力関係の違和感を持った囚人の一人である。
「外からでも見えるが、中で具体的な調査って訳……ん?」
ボルディアはふいに壁へ視線を送った。
そこには石造りの壁に描かれた奇妙な模様があった。
「その模様……もしかして拳か?」
キヅカの一言。
それでボルディアも理解した。あの囚人は壁に向かって壁を殴り続けていたのだ。
「これは……だが、何の為に?」
「さぁな。壁に怒りをぶつけていた……いや、そうじゃねぇ。強くなろうとしてやがるのか?」
ボルディアは壁にそっと触れる。
拳で付けられた後を見れば、その拳は感情に任せて放たれた物ではない。思考し、角度とスピードを意識して付けられた物。そう、この牢獄はまるで修行場だ。
「影でコソコソ動いンのは間違いねぇ。何考えてやがるのか」
●
大立ち回りした八島は、看守にその身柄を抑えられていた。
その傍らには騒ぎに乗じて八島と行動を共にした鞍馬の姿があった。
「あの囚人達を何人も……お前は危険過ぎる。懲罰房送りだ」
「なら、7番の懲罰房へ」
八島の言葉に看守は思わず顔を見合わせる。
「お前もあの懲罰房がいいのか? まあいい。あの変態看守に可愛がって貰え」
(へ、変態!?)
鞍馬は心の中で一瞬、戦いた。
確かにあの懲罰房には主のような存在がいた。だが、変態と言われる看守がいるとは聞いていない。
八島の推理は間違っていないはずだが――。
●
「お客は歓迎せなあかんなぁ」
7番懲罰房に押し込められた二人を待っていたのは、眼帯姿の看守であった。
蝋燭の光だけが部屋が照らされ、設置された様々な拷問器具の存在を教えてくれる。
手には短刀が握られ、薄暗い部屋でも異彩を放っている。
鞍馬は意を決して話し掛ける。
「あなたは?」
「あなたはって。おかしな事を聞くな。わしは看守の大門ちゅうもんや。
俺が看守で、ここは懲罰房。それやったら、やることなんて決まってるやないか」
大門は短刀を拷問用の椅子へ突き立てる。
変態。他の看守から揶揄された言葉は、大門が相手に苦痛を与える事で喜びを得るタイプだという事が分かった。
「綺麗な顔しとるなぁ。せやけど、その顔がこれからどう歪むかが楽しみ……」
「二人とも」
大門の言葉を遮るようにキヅカとボルディアが部屋へ飛び込んでくる。
奇しくも二人の調査は懲罰房へと移ったのだが、話し声がする懲罰房を覗いた所、八島と鞍馬を発見したという訳だ。
「なんやねん! こっちがバシっと台詞決めている最中に」
「へぇ。なかなか元気な看守がいるじゃねぇか」
苛つく大門を前に、ボルディアは何故か闘争心を掻き立てられる。
この大門には何かある。直感がそう告げていた。
ここで八島は『あの言葉』を口にする。
「ファリフ・スコール」
「!」
メッセージを聞いた大門は四人を品定めするように視線を絡ませてくる。
「なんや。そっちのお客か。久しぶりにここで暴れる阿呆がおる聞いて、イカれた奴が現れたかと思ったで」
事情を察した大門は軽く頷くと、背後にあった壁に手を添える。
「で、どっちや」
「どっち?」
キヅカは聞き返した。
状況の説明が行われない為、仕方ない反応だ。
「はぁ? 意味分からんで来たんか。
見る方か、それとも出る方か……ま、今回は見学って事でええやろ」
大門が壁に仕込まれたスイッチを押す。その瞬間、床から現れる階段。
大門は四人を連れて階段を下りていく。
「監獄の下に遺跡が見つかったのは偶然やったらしいで」
降りていく最中、大門が説明を始める。
その言葉に八島が反応する。
「遺跡? この下には遺跡があるのか」
「せや。それもごっつい奴や。わしもよぅ分からんが、わしは兵士の訓練施設やったと思ってる。
で、暇で暇で仕方ないここの囚人達がその施設を利用して娯楽施設へ作り替えたちゅう訳や」
階段を降りた先にあったのは、巨大な部屋。
そこはまるでコロシアムのように周囲を観客席に囲まれた舞台。その舞台の上では囚人達が戦っていた。
「ボルちゃん、あの舞台の奴。さっき調べた牢獄の奴だ」
「ああ、あの壁を殴ってた奴か。やっぱり強くなる為に殴ってやがったか」
キヅカの言葉に答えるボルディア。
先程の牢獄の主と思われる囚人が拳で二連打を放つ。その拳を腕でブロックして防ぐ相手。拳二連打でダメージを与えられないと考えた囚人は、蹴りを放って強引に相手と距離を取る。
ボルディアがみる限り、囚人は格闘士であるようだ。
「ここがデッドウェスト・ジェイルの秘密闘技場『MC』や。今の戦いは正面からガチの殴り合いやが、舞台は毎回変わる。訓練施設やったからシミュレーター使って戦場を毎回変えられるっちゅう優れもんや」
「絶えない傷に疲れ切った囚人。その正体はMCの騒ぎって事か」
鞍馬は状況を把握した。
ここで大騒ぎすれば監獄に戻って暴れる元気があるはずもない。歪虚ブラッドリーの暗躍を警戒していたが、この様子ならばブラッドリーの影はないと考えて良さそうだ。
「闘技場。では、勝った時の褒美はあるのかな?」
「あ? ここは監獄だぞ。そんなもんはねぇ。名誉だけだ」
名誉だけ。
それを勝ち取る為に囚人は強さを求めて戦い続ける。
それはハンター稼業とはまた違った行き方かもしれない。
「いいねぇ。で、いるんだろ。ここの王者がよ」
ボルディアは感じ取っていた。
歪虚とは異なるものの、ここで勝利を重ねる王者の存在がいる事を。
「チャンプなら目の前におるで」
「あ?」
「秘密闘技場MC伝説のチャンプ。そして新宿青楼会若頭、人呼んで『監獄の暴君』大門新太郎。それはわしの事や」
●
「あの監獄の地下にそんな物が……」
帰還したハンター達から聞かされたメイは驚きを隠せなかった。
囚人達が裏で闘技場を運営していたのだ。無理もない。
「死人が出ていないのは奇跡だ。そこから相応のルールや審判の存在がある。死人を出せば闘技場は閉鎖されると分かっているからだ」
キヅカは状況を分析する。
覚醒者同士でも相手によっては死ぬ可能性もある。古代文明時代の訓練施設でもそれは同じだろう。だからこそ、厳格なルールを決めて遵守させる事でそのリスクを低減させている。
だとしても、それをメイは看過する訳にはいかない。
「すぐに兵を派遣して闘技場を制圧……」
「待って下さい」
そこへ現れたのはヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)。このノアーラ・クンタウの管理責任者であった。
「ヴェルナー様。待て、とはどういう意味でしょうか?」
「その闘技場。もう少し様子見をします」
「お言葉ですが、監獄内で囚人が勝手に戦っています。この状況は風紀を著しく乱します」
「分かっています。ですが……」
ヴェルナーはハンター達に視線を送る。
「その闘技場で強者を輩出できるなら戦力として期待できます。おそらく……あの『選択』によっては多くの戦力が必要となる気がするのです」
それが鞍馬 真(ka5819)の率直な感想だ。
大転移以来、多くのハンターがクリムゾンウェストへ現れたが、依頼のためとはいえ囚人扱いされて監獄『デッドウェスト・ジェイル』へ入る者はあまりいない。何事も経験と自分に言い聞かせる鞍馬であるが、監獄内部の雰囲気は想像よりもずっと落ち着いている。
「新入りか? 何しでかしたんだよ」
食堂で一人の男が話し掛けてきた。
筋肉質で大きな体。髭面で如何にもガラの悪い囚人だ。
「……別に。ここへ来たのは単なる休暇。強いて言えば罪人を癒したから、かな」
「へぇ。泣く子も黙るデッドウェスト・ジェイルに送られて『休暇』とはね」
囚人は、ククッと小さく笑う。
その笑いが嘲笑である事を鞍馬はすぐに気付いた。
――舐められている。
だが、それでいい。話を引き出すにはこれぐらいがちょうど良いのだ。
「ところで、ここの監獄は治安が悪いって聞いていたんだけど、皆大人しいね」
鞍馬はそれとなく『本題』を切り出した。
審問部隊『ベヨネッテ・シュナイダー(銃剣の仕立て屋)』のメイ・リー・スーからの依頼は、このデッドウェスト・ジェイルの囚人達が急に大人しくなった理由を調べる事だった。
収監されても暴れていた囚人が、大人しくなる理由は――何か。
「ああ。そりゃあ、まあな」
奥歯に物の詰まったような言い方。
鞍馬はこの囚人が何かを知っていると考え、もう一歩踏み込んで聞いて見る事にした。
「もしかして看守が怖いのかな」
「馬鹿野郎。看守が怖くてここにいられるかってんだ」
「では、何か他に理由が?」
「…………」
鞍馬は敢えて畳み掛ける。
メイの配慮でデッドウェスト・ジェイルへ囚人として収監されたが、ここに居られるのはせいぜい数日。微罪を犯したとして収監されている為、調査できる時間は限られている。鞍馬としても可能な限り早期に情報を手に入れたい。
「と、とにかく。ここで下手に暴れるなよ」
何かを感じ取ったのだろうか。食器を手に囚人は席を立つ。
その時、鞍馬の視界にある物が飛び込んできた。
「それ……」
鞍馬が指差したのは囚人の腕に巻かれた包帯だ。
デッドウェスト・ジェイルで暴れる事が少なくなったのなら、怪我そのものも減るはずだ。だが、鞍馬の目に入った包帯は明らかにまだ新しい。
「あ、これは……作業の時にやっちまってな」
足早に立ち去る囚人。
一人残された鞍馬に残されたのは、この監獄で何かが起こっているという実感であった。
●
(懲罰房で告げよ、か)
八島 陽(ka1442)は割り振られた木工品を組み立てながら、考えを巡らせていた。
八島の頭を悩ますのは、メイが囚人から没収したメッセージカードであった。
『「辺境部族会議が初めて開催」から「三代目北部辺境伯が独立」。
そこへ「ヴァリオスの自治領獲得」が加わった際に現れる英雄は?
赤き大地で嫌われる王の数を司る数字の懲罰房で告げよ』
メッセージは、わざわざ懲罰房を指定した。
つまり、その場にいる者に何かを伝えるよう指示しているのだ。
(懲罰房にいる誰か。看守……もしくは拷問されている囚人かな
さて。問題はメッセージの前半部分だ)
八島はメッセージを思い返す。
文章で目立つのは括弧で括られた言葉だ。
「辺境部族会議が初めて開催」。
「三代目北部辺境伯が独立」。
「ヴァリオスの自治領獲得」。
これらはクリムゾンウェストで起こった事象だ。さらに注目すべきは文中にある言葉。加わった、という単語から加算である可能性が高い。
(解かれる事を目的にしていると見るべきかな。この単語を事象が発生した年に置き換えればいい)
「辺境部族会議が初めて開催」された年は999年。
「三代目北部辺境伯が独立」した時は750年。
つまり、「辺境部族会議が初めて開催」から「三代目北部辺境伯が独立」が指し示すのは249。そこへ「ヴァリオスの自治領獲得」が起こった762年を加えれば1011年となる。
(1011年……スコール族が辺境のマギア砦を歪虚より奪還した年。辺境にとっては歪虚に反抗した象徴的な戦い。その戦いを主導したのはスコール族族長のファリフ・スコールだね)
早々にメッセージの意味を説き明かした八島。
こうしている間にも木製の椅子を組み上げている。頭を整理する際に単純作業を行うのは悪くない。
このまま後半部分のメッセージにも取りかかる。
(赤き大地で嫌われる王。これはクリムゾンウェストで嫌われる王、つまり歪虚王の事だ。歪虚王は全部で7体。という事は、7番目の懲罰房へ行ってファリフ・スコールの名を告げればいいって事だ。厄介なのはこれからだな……)
八島の懸念はまさにここからだった。
懲罰房へ行くには隠密行動で看守の目を逃れて行くか、自らが懲罰房へ送られる他無い。
同時進行で仲間がデッドウェスト・ジェイル内部を調査している。その調査を支援する為には必然的に後者を選ぶ他無い。
「ファリフファンの集いなら微笑ましいけどね」
「あ? 何か言ったか?」
八島の言葉に反応する向かいの囚人。
彼には何の罪もないが、これも依頼遂行の為だ。
「悪いね。ちょっと付き合ってもらうから」
八島は拳を握り締めると、目の前の囚人に向かって振り下ろした。
●
(もう始めたのか)
八島が作業場で複数の囚人相手に大立ち回りをしている頃、キヅカ・リク(ka0038)は壁歩きを駆使して廊下の天井に張り付いていた。
八島が暴れる事で看守の目は八島へと向かう。その隙を突いてキヅカは事前に収集していた情報を元に本格的な調査を開始する。
(監獄といえども囚人の間で力関係は存在する。それは間違いない。この監獄も推測は間違ってなかった。だが……)
キヅカは看守をやり過ごした後、近くの扉に体を寄せる。
鍵が掛かっている事を確認した上でピッキングによる解錠を試みる。
確かに囚人の間には力関係が存在する。その多くは傍目から見ても明らかなのだが、一部では傍目からみても分からない関係が存在している。一見、弱そうな囚人に対して体の大きな囚人が避けて通るシーンを何度か見かけた。
「力関係もいろいろある。単純な武力だけじゃない。宗教的な役職がそうだ」
「残念だが、そりゃなさそうだぞ」
「……! ボルちゃん」
背後から声をかけられて振り返るキヅカ。そこには友人のボルディア・コンフラムス(ka0796)の姿があった。ボルディアは監獄へ入る際に目立つ装備を片付ける必要があり、その為に監獄へ入るのが遅れてしまった。
「デッカい声を出すんじゃねぇ」
「悪い。それより無さそうというのはどういう意味だ?」
「こういう監獄にも情報屋はいるからな。そいつから情報を仕入れて来た。あいつ、俺の飯を情報料に要求しやがった」
食堂で与えられる食事を情報屋に提供して腹を空かせたボルディア。
情報屋相手に金で動かなければ色仕掛けを使う覚悟だったが、情報屋は疲れているらしく、色仕掛けに乗る気配を見せなかった。そもそも筋肉質の体に萌えるタイプだったのかも怪しいが。
そんな体を張ろうとしたボルディアの話によれば、デッドウェスト・ジェイルでは怪しい宗教が広がった気配ないらしい。
「それと女性の監獄もチェックしてたが、細かい所が気になったな。みんな疲れ切ってるみてぇだ。それに新しい傷を受けた奴もいやがった」
「どこでその怪我を受けたのか。そこが鍵だな」
キヅカは解錠した扉を開く。素早く中へと入る二人。
「ここは?」
「ある囚人の牢獄だ。他の囚人から一目置かれているが、本人は群れる事を嫌うタイプ。俺の目にはそう映った」
キヅカがその囚人に目を付けたのは偶然だった。
子分連れ、廊下の中央を歩く大きな体の囚人。その囚人を一瞥だけで隅に寄せたのは細身の囚人。力関係の違和感を持った囚人の一人である。
「外からでも見えるが、中で具体的な調査って訳……ん?」
ボルディアはふいに壁へ視線を送った。
そこには石造りの壁に描かれた奇妙な模様があった。
「その模様……もしかして拳か?」
キヅカの一言。
それでボルディアも理解した。あの囚人は壁に向かって壁を殴り続けていたのだ。
「これは……だが、何の為に?」
「さぁな。壁に怒りをぶつけていた……いや、そうじゃねぇ。強くなろうとしてやがるのか?」
ボルディアは壁にそっと触れる。
拳で付けられた後を見れば、その拳は感情に任せて放たれた物ではない。思考し、角度とスピードを意識して付けられた物。そう、この牢獄はまるで修行場だ。
「影でコソコソ動いンのは間違いねぇ。何考えてやがるのか」
●
大立ち回りした八島は、看守にその身柄を抑えられていた。
その傍らには騒ぎに乗じて八島と行動を共にした鞍馬の姿があった。
「あの囚人達を何人も……お前は危険過ぎる。懲罰房送りだ」
「なら、7番の懲罰房へ」
八島の言葉に看守は思わず顔を見合わせる。
「お前もあの懲罰房がいいのか? まあいい。あの変態看守に可愛がって貰え」
(へ、変態!?)
鞍馬は心の中で一瞬、戦いた。
確かにあの懲罰房には主のような存在がいた。だが、変態と言われる看守がいるとは聞いていない。
八島の推理は間違っていないはずだが――。
●
「お客は歓迎せなあかんなぁ」
7番懲罰房に押し込められた二人を待っていたのは、眼帯姿の看守であった。
蝋燭の光だけが部屋が照らされ、設置された様々な拷問器具の存在を教えてくれる。
手には短刀が握られ、薄暗い部屋でも異彩を放っている。
鞍馬は意を決して話し掛ける。
「あなたは?」
「あなたはって。おかしな事を聞くな。わしは看守の大門ちゅうもんや。
俺が看守で、ここは懲罰房。それやったら、やることなんて決まってるやないか」
大門は短刀を拷問用の椅子へ突き立てる。
変態。他の看守から揶揄された言葉は、大門が相手に苦痛を与える事で喜びを得るタイプだという事が分かった。
「綺麗な顔しとるなぁ。せやけど、その顔がこれからどう歪むかが楽しみ……」
「二人とも」
大門の言葉を遮るようにキヅカとボルディアが部屋へ飛び込んでくる。
奇しくも二人の調査は懲罰房へと移ったのだが、話し声がする懲罰房を覗いた所、八島と鞍馬を発見したという訳だ。
「なんやねん! こっちがバシっと台詞決めている最中に」
「へぇ。なかなか元気な看守がいるじゃねぇか」
苛つく大門を前に、ボルディアは何故か闘争心を掻き立てられる。
この大門には何かある。直感がそう告げていた。
ここで八島は『あの言葉』を口にする。
「ファリフ・スコール」
「!」
メッセージを聞いた大門は四人を品定めするように視線を絡ませてくる。
「なんや。そっちのお客か。久しぶりにここで暴れる阿呆がおる聞いて、イカれた奴が現れたかと思ったで」
事情を察した大門は軽く頷くと、背後にあった壁に手を添える。
「で、どっちや」
「どっち?」
キヅカは聞き返した。
状況の説明が行われない為、仕方ない反応だ。
「はぁ? 意味分からんで来たんか。
見る方か、それとも出る方か……ま、今回は見学って事でええやろ」
大門が壁に仕込まれたスイッチを押す。その瞬間、床から現れる階段。
大門は四人を連れて階段を下りていく。
「監獄の下に遺跡が見つかったのは偶然やったらしいで」
降りていく最中、大門が説明を始める。
その言葉に八島が反応する。
「遺跡? この下には遺跡があるのか」
「せや。それもごっつい奴や。わしもよぅ分からんが、わしは兵士の訓練施設やったと思ってる。
で、暇で暇で仕方ないここの囚人達がその施設を利用して娯楽施設へ作り替えたちゅう訳や」
階段を降りた先にあったのは、巨大な部屋。
そこはまるでコロシアムのように周囲を観客席に囲まれた舞台。その舞台の上では囚人達が戦っていた。
「ボルちゃん、あの舞台の奴。さっき調べた牢獄の奴だ」
「ああ、あの壁を殴ってた奴か。やっぱり強くなる為に殴ってやがったか」
キヅカの言葉に答えるボルディア。
先程の牢獄の主と思われる囚人が拳で二連打を放つ。その拳を腕でブロックして防ぐ相手。拳二連打でダメージを与えられないと考えた囚人は、蹴りを放って強引に相手と距離を取る。
ボルディアがみる限り、囚人は格闘士であるようだ。
「ここがデッドウェスト・ジェイルの秘密闘技場『MC』や。今の戦いは正面からガチの殴り合いやが、舞台は毎回変わる。訓練施設やったからシミュレーター使って戦場を毎回変えられるっちゅう優れもんや」
「絶えない傷に疲れ切った囚人。その正体はMCの騒ぎって事か」
鞍馬は状況を把握した。
ここで大騒ぎすれば監獄に戻って暴れる元気があるはずもない。歪虚ブラッドリーの暗躍を警戒していたが、この様子ならばブラッドリーの影はないと考えて良さそうだ。
「闘技場。では、勝った時の褒美はあるのかな?」
「あ? ここは監獄だぞ。そんなもんはねぇ。名誉だけだ」
名誉だけ。
それを勝ち取る為に囚人は強さを求めて戦い続ける。
それはハンター稼業とはまた違った行き方かもしれない。
「いいねぇ。で、いるんだろ。ここの王者がよ」
ボルディアは感じ取っていた。
歪虚とは異なるものの、ここで勝利を重ねる王者の存在がいる事を。
「チャンプなら目の前におるで」
「あ?」
「秘密闘技場MC伝説のチャンプ。そして新宿青楼会若頭、人呼んで『監獄の暴君』大門新太郎。それはわしの事や」
●
「あの監獄の地下にそんな物が……」
帰還したハンター達から聞かされたメイは驚きを隠せなかった。
囚人達が裏で闘技場を運営していたのだ。無理もない。
「死人が出ていないのは奇跡だ。そこから相応のルールや審判の存在がある。死人を出せば闘技場は閉鎖されると分かっているからだ」
キヅカは状況を分析する。
覚醒者同士でも相手によっては死ぬ可能性もある。古代文明時代の訓練施設でもそれは同じだろう。だからこそ、厳格なルールを決めて遵守させる事でそのリスクを低減させている。
だとしても、それをメイは看過する訳にはいかない。
「すぐに兵を派遣して闘技場を制圧……」
「待って下さい」
そこへ現れたのはヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)。このノアーラ・クンタウの管理責任者であった。
「ヴェルナー様。待て、とはどういう意味でしょうか?」
「その闘技場。もう少し様子見をします」
「お言葉ですが、監獄内で囚人が勝手に戦っています。この状況は風紀を著しく乱します」
「分かっています。ですが……」
ヴェルナーはハンター達に視線を送る。
「その闘技場で強者を輩出できるなら戦力として期待できます。おそらく……あの『選択』によっては多くの戦力が必要となる気がするのです」
依頼結果
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/05/08 08:33:47 |
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質問卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/05/03 13:51:09 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/05/03 16:40:28 |