ゲスト
(ka0000)
ゴブリンの蹂躙
マスター:秋月雅哉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~10人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/01/29 22:00
- 完成日
- 2015/01/30 20:24
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●ゴブリンの集落と隣接する村にて
その村はゴブリンの集落と隣接する位置にあった。
不可侵が暗黙の条約だったがその条約はある日突然破られる。
「家畜を寄越セ!」
「薪を奪エ!」
「なんだ!?」
突然襲い掛かってきたゴブリンの群れに村人たちは困惑を隠せない。
足弱な老人の多い過疎化の進んだ村に対してゴブリンは数もそれなり、先鋭を揃えてきたようだ。
若い男性は会話で解決しようとするが一方的な蹂躙は続く。
「すべて、奪エ!」
「やめてくれ、これでは生活が成り立たなくなってしまう……!」
「黙レ!」
鋭い刃物が騒ぎを収めようと割って入った男性の胸を深々と貫く。
あとに残ったのは荒れ果てた村と重傷人が十数名。奪われたのは多くの家畜や冬に備えて取っておいた保存食、そして薪。
突然の暴挙に村人たちは悲痛な顔をしながら今まで不干渉を貫いてきた隣人の排除を依頼するために、ハンターオフィスに赴くのだった。
「ゴブリン側にも、別件でけが人が出て狩りが思うように捗らなかったとか薪を集める人手が足りなかったとか事情はあるみたいなんだけどね。
僕らは人間だから人間を優先しないといけないと思う。
話し合って分けてもらうことで共存する道を探さず、いきなり全部を奪っていって村人に重傷を負わせたゴブリンと、集落に隣接する村の人たちが今後共生していくのも難しいだろうしね。
というわけで君たちにはゴブリンの集落の壊滅をお願いしたい。
まともに動けるゴブリンは十五体前後。その他に同じくらいの数の負傷したゴブリンがいる。
どうも他の集落と争いが起きたみたいだね。そっちの集落は今回の村からは離れてるから討伐の対象としては考えなくても大丈夫。
主な武器は刃物のようだね。切り裂くのにも突き刺すのにも向いた形状をしているものが多かったって依頼者から聞いているよ。
あとは斧や槍、盾なんかも使ってくる」
ルカ・シュバルツエンド(kz0073)はため息を吐きながら資料を読み進めていく。
「村の方は死者は辛うじて出なかったけど家畜はほぼ連れ去られてるし保存食も軒並み奪われてる。家は壊されてるしけが人も多い。
復興作業を手伝ってあげないと冬を越せないんじゃないかな。
そっちのケアもあわせてお願いするよ。
冬はどうも殺伐としてるね。寒さが心を狭くするのかな。
この間相手をお願いしたオカマのゴブリンみたいに友好的なゴブリンが世の大半を占めてくれればもう少し平和になるんだけどね……」
それじゃあ、討伐と復興支援をお願いするよ。
そう言って青年は言葉を締めくくったのだった。
その村はゴブリンの集落と隣接する位置にあった。
不可侵が暗黙の条約だったがその条約はある日突然破られる。
「家畜を寄越セ!」
「薪を奪エ!」
「なんだ!?」
突然襲い掛かってきたゴブリンの群れに村人たちは困惑を隠せない。
足弱な老人の多い過疎化の進んだ村に対してゴブリンは数もそれなり、先鋭を揃えてきたようだ。
若い男性は会話で解決しようとするが一方的な蹂躙は続く。
「すべて、奪エ!」
「やめてくれ、これでは生活が成り立たなくなってしまう……!」
「黙レ!」
鋭い刃物が騒ぎを収めようと割って入った男性の胸を深々と貫く。
あとに残ったのは荒れ果てた村と重傷人が十数名。奪われたのは多くの家畜や冬に備えて取っておいた保存食、そして薪。
突然の暴挙に村人たちは悲痛な顔をしながら今まで不干渉を貫いてきた隣人の排除を依頼するために、ハンターオフィスに赴くのだった。
「ゴブリン側にも、別件でけが人が出て狩りが思うように捗らなかったとか薪を集める人手が足りなかったとか事情はあるみたいなんだけどね。
僕らは人間だから人間を優先しないといけないと思う。
話し合って分けてもらうことで共存する道を探さず、いきなり全部を奪っていって村人に重傷を負わせたゴブリンと、集落に隣接する村の人たちが今後共生していくのも難しいだろうしね。
というわけで君たちにはゴブリンの集落の壊滅をお願いしたい。
まともに動けるゴブリンは十五体前後。その他に同じくらいの数の負傷したゴブリンがいる。
どうも他の集落と争いが起きたみたいだね。そっちの集落は今回の村からは離れてるから討伐の対象としては考えなくても大丈夫。
主な武器は刃物のようだね。切り裂くのにも突き刺すのにも向いた形状をしているものが多かったって依頼者から聞いているよ。
あとは斧や槍、盾なんかも使ってくる」
ルカ・シュバルツエンド(kz0073)はため息を吐きながら資料を読み進めていく。
「村の方は死者は辛うじて出なかったけど家畜はほぼ連れ去られてるし保存食も軒並み奪われてる。家は壊されてるしけが人も多い。
復興作業を手伝ってあげないと冬を越せないんじゃないかな。
そっちのケアもあわせてお願いするよ。
冬はどうも殺伐としてるね。寒さが心を狭くするのかな。
この間相手をお願いしたオカマのゴブリンみたいに友好的なゴブリンが世の大半を占めてくれればもう少し平和になるんだけどね……」
それじゃあ、討伐と復興支援をお願いするよ。
そう言って青年は言葉を締めくくったのだった。
リプレイ本文
●強奪は破滅を呼ぶ
近接しながらも不干渉を保ち続けていたゴブリンの集落と人間の住む村。
ゴブリン側で多数の負傷者が出たことにより、その暗黙の了解はあっさりと崩れ落ちた。
冬場に足りなくなることの多い食料や薪、食料にも使える家畜などを奪うためにゴブリンが村を蹂躙し、多数の重傷者が出たうえ、家屋の損害も甚だしいものがある。
「さぁて、村人のためにもちゃっちゃとすませちまわねぇとな」
ティーア・ズィルバーン(ka0122) は集落の近くにある川からゴブリンの集落を見据えてひとり言を漏らす。
「そんじゃ、今回もよろしく頼むぜ、シェリア」
戦闘が始まる前にそういってシェリア・プラティーン(ka1801)の肩を軽くたたいた。
二人は連携を取るつもりで同じ班を選んでいる。
役割分担的にはシェリアが敵の攻撃を捌いたところをティーアが攻撃、互いの死角のフォローを忘れないように。
「さぁて、ようやく手に入った俺の考えた武器……わりぃがテストの贄になってもらうぜ」
まだ手に馴染んでいるとはいい難いアックスブレードを軽く振り回し、そんな物騒なセリフを口にする。
「人間の村を襲った報いは受けていただかないとなりませんわね……」
シェリアは以前に亜人に情けをかけて痛い目を見た経験があり、二度と同じ失敗を繰り返さないと自分に言い聞かせてはいるが、今回は負傷したゴブリンの討伐も依頼内容に含まれているので気が重い部分もあった。
そういう意味ではティーアの好戦的な性格が羨ましくも思える。
それでも、引き受けたからには任務を全うする心づもりでいる彼女はきゅ、と眉をひそめた後、突入前の最終チェックを行う。
(負傷してるヤツにトドメ刺すのは、ちょいと心が痛むが……これも仕事だしな。
村の復興の方は……できることが限られているだけに、少しでも役に立てそうなことはやっときたいぜ。
二度とこんな風な事件が起きないように、な)
ラティナ・スランザール(ka3839)も気の重さを感じながらもそれを仕事だから、と割り切ってこれから始まる討伐に集中しようと緩く頭を振って思考を切り替える。
「ファリス、戦うのはちょっと怖いけど、村人さんたちのために悪いゴブリンはきちんと退治するの。
ファリスも頑張るから、頼りにしてほしいの」
完全に割り切ったわけではないが、人型をしていても田畑を荒らす害獣と同じと素朴に信じているため、ゴブリンとの戦闘でも獣との戦闘と同じ心構えでいるのはファリス(ka2853)だ。
その考えが彼女の今後にどう影響するのかは現時点ではわからない。
時と場合によっては対話して分かりあうこともできるゴブリンもまた、多少なりとも存在するのだから。
川側からティーア、シェリア、ラティナ、ファリス の四人で一班、山側から三人構成の班を二つの三手に分かれて集落を包囲、捕えられた家畜の状況を把握しつつ攻撃を開始する算段だ。
その際、ゴブリンを何体か捕虜としてとらえ、他のゴブリンたちをおびき寄せるという作戦も同時に実行される。
山側の二班の内の片方に所属するミノア・エデン(ka1540)はゴブリンにも一応理由はあるために他の仲間に悟られないように小さくため息を吐いた。
「……ゴブリンにも事情があるだろうけど、話し合いもせず奪うのは許されないね」
ため息と一緒に漏れるのはそんな一言。
人と交渉できるほど高い知性を持つ半面、ずる賢さから取引に応じてもらえることの少ないゴブリンたちは、おそらく話を持ち掛けたところで信じてもらえないという思い込みと自分たちが生き延びなければならないという生存本能から今回のような暴挙に出たのだろう。
「力に頼り……弱い者から奪う……弱肉強食の理を受けれいたのですね……しかしその理は……より強き者から助かる術は教えてくれないのです……」
Luegner(ka1934)が目を伏せて呟く。
弱者から財を奪ったゴブリンたちは、弱者に位置づけられた村人たちから拮抗できるだけの実力を持ったハンターに屠られる可能性を考慮する余裕がなかったのだろうか。
それだけ必死だったのかもしれないが、せめてもっと穏当な手段を取っていれば共存の道もあったのでは、と思うとやはりやりきれない思いはどこかしらに残る。
「……ゴブリンは歪虚とは違って、場合によっては共存もできるからな。明確に敵と線を引くには微妙な立ち位置だ。喜んで倒す、って風にもいかないな。
人間を優先するのは、人間だから仕方ねえぇどさ。依頼は依頼だ。ちゃんとやるさ」
クルス(ka3922)も自分に言い聞かせるようにそんな言葉を口にする。
「他の生命を奪えば優越感に浸れるだろうか。自分の命に価値があると思えるだろうか。
ゴブリンを排除する。私は残酷だな。
殺す自分に酔うのも、酔いしれながら仕事をするのも見苦しいが、みっともなく戦って亜人を排除する。
……今回は酔おう。懸命に生きる命を殺戮し続けるのは、自分は正しい、すばらしい、楽しいと思い込んでやらなければやりきれないから。
うまくやれたら拍手喝采を」
クローディア(ka3392) はそんな言の葉を唇に乗せる。
「ゴブリンの排除と、村の復興支援か。ゴブリンたちも必死んなって仲間守ろうとしてんだよなぁ……。
まぁ、俺には関係ねぇけど」
ある程度割り切っている叉(ka3525)はそれほど気負った様子もなく突入のタイミングを見定める。
堂島 龍哉(ka3390)はそんな叉より更にドライな反応を見せた。
「害獣駆除か。今回の任務は随分と楽だな。……さて、行くとするか。此処で様子見ばかりしていても勝手に終わってなどくれないのだからな。
私たちは物見遊山に来たわけではない。さっさと済ませるとしよう」
ちょうど見回りのために山の方へ来たゴブリン二体に向かって、龍哉がマテリアルを込めながら矢をつがえ、弓を強く引き絞る事で通常よりも強い矢を射かける。
太ももを射抜かれたゴブリンが痛みに叫び声をあげる中、もう一体のゴブリンにも同じように矢を射かけた。
「叫ぶな、獣畜生。黙って死にたまえ。……あぁ、死んでは捕虜にならんか」
クローディアと叉が他のゴブリンがやってくる前に捕虜にするのに好都合のこのゴブリン二体を無力化する。
仲間の叫び声を聞き付け何体かのゴブリンが駆け付けた。
ゴブリンたちが見たのは、捕えられた仲間と、その仲間に拳銃を突きつける龍哉の姿。
「そら、獣の分際で生意気にも仲間意識は強いのだろう? 良いのか、私の好きにさせて?」
クローディアが柄に特殊モーターを搭載した日本刀で様子を見に来たゴブリンに斬りかかる。
軍で試作された特殊な刀で、超音波の振動が刃に流れることで切れ味が増すその刀から、超音波振動に伴い低い音が辺りに響いた。
それが本格的な交戦の合図となった。
叉が狙い通り激昂したゴブリンたちが逃げずにこちらへ向かってくるのを確認しながら、マルチステップで避けつつスラッシュエッジを使って敵を翻弄する。
戦闘音を聞いてゴブリンたちが手分けして見回りを開始したのだろう、山側のもう一班の方でも戦闘が開始されていた。
クルスが影が固まったかのような黒い塊を対象に向かって飛ばし、衝撃によってダメージを与えるシャドウブリットを中心に攻撃を展開、Luegnerは歯向かってくる敵よりも勝ち目がないと判断してか、それとも集落に残った負傷したゴブリンを助けるためか、戦線を離脱しようとする者を優先して攻撃を仕掛ける。
「人に害された獣は……生かしておけば……人に牙をむく……と聞きますから……」
「……私も山の中で生活してるからその苦しさには共感できる面もある。でも、強奪するのはよくないよ。あの村の人たちに事情を話せば何とかなったかもしれないのに、残念だよ。君たちのせいで、苦しんでいる君たちの仲間も殺さないといけないんだから」
静かに武器を構えたあと、ミノアは盾持ちのゴブリンをメインに攻撃を仕掛ける。
山の中に逃げ込まれることを危惧していたハンターたちだが、ゴブリンたちも追い込まれていることは理解しているのだろう、集落の方に戻ろうとする個体はいても包囲をかいくぐって山に踏み入って逃亡しようとする個体はいなかった。
川側に布陣していた四人は見回りのゴブリンを倒した後、一足先に集落に踏み入っていた。
ファリスが前衛が接敵する前にスリープクラウドを使ってゴブリンたちを眠りへと引きずり込んだ。
仲間に対しては緑色に輝く風を取り巻かせ、攻撃の軌道をわずかにそらす形で回避力を上昇させる支援行動を行う。
「さぁ、俺に首を刈られる覚悟があるやつはかかってこいや!!」
その支援を受けたティーアが叫びながらシェリアとのコンビ攻撃の際は基本は剣を、敵に囲まれそうになったら斧を、と使い分けてゴブリンたちを薙ぎ払っていく。
「卑小な悪鬼共! この私が白金の名のもとに成敗いたしますわ!」
盾を駆使した防御重視の戦闘スタイルながら、攻撃を受け止めた際にゼロ距離でホーリーライトを放ったりシールドバッシュで敵の体勢を崩したりとティーアと連携しながら確実にゴブリンを屠っていくシェリア。
「頼りにしておりますわ、ティーアさん!」
同じ敵に対して両側から絶え間なく攻撃を仕掛けたり、ティーアが敵陣に突っ込むときはホーリーライトで援護したりと戦いになれば迷いを捨てて、覚悟を決めた様子だ。
「……罪のない村人たちを傷つけた罪は重いの。かわいそうだけれど、退治させてもらうの」
後衛からファリスが鋭い風をゴブリンに向かって放ち、切り裂く。
ラティナは通常攻撃と強打を敵の弱り具合を見ながら使い分け、月を二つ重ねたような形状の手裏剣でゴブリンの腕や足を狙って攻撃を仕掛けた。
やがて山側、集落双方での戦闘音が途絶え、山側を担当していた二班が集落にやってくる。
討ち漏らしがないかそれぞれが倒したゴブリンの数を報告し合い、動ける十五体のゴブリンの討伐はすべて済んだことを確認した八人は、今回の任務で大半の者がもっとも気が進まないと感じている作業――すなわち負傷して動きが取れないゴブリンたちの殲滅作業に取り掛かった。
「他人の村を襲ってるんだ……こうなる覚悟はできてるだろうさ」
「せめて……苦しませずに!」
手分けして負傷したゴブリンにとどめを刺していき、壊滅したゴブリンの集落は被害を受けた村の復興に使えそうな資材と奪われていた食料、まだ生き残っていた家畜を確保したうえで延焼しないよう焼き払う。
家畜と資材、食料を村に持ち帰りながらシェリアはため息を吐いた。
「頭では敵だと理解していても、やはり心が痛みますわね……私、ハンターに向いていないのでしょうか……」
気落ちする彼女の頭をティーアが空いていた手でぽんぽんと宥めるように叩く。
「お疲れさん。だいぶ戦い方がよくなってきたな……さ、次は復興だ。気持ち切り替えていこうぜ。優しさは万能の武器にはならないが人の心を癒す薬にはなる。
お前らしさを大事にして、ハンターを続けるかどうかは自分の心に聞いてみりゃいい」
「……そう、ですね……。気持ちを切り替えないと……」
ティーアの言葉に頷きながらも、まだ完全には顔の曇りが晴れないシェリアはそれでも顔をあげた。
犠牲にしたゴブリンの命を背負って生きるためには、顔をあげて、最初は虚勢でも胸を張って生きていかなければいけないから。
殺すことに躊躇いを感じたまま戦いに挑めば自分だけでは仲間を危険にさらす。
そして迷いを抱いたまま戦闘に挑めば矛先が鈍り、自分の命を縮めるだろう。
自分を気遣ってくれるティーアのためにも、迷いをすぐにではなくても断ち切っていく必要があった。
村についた八人は取り合えず防護柵の設置や村の外周部に濠を作るような防衛対策が必要なのではないか、と無事だった村人と相談、濠を作るには人手が足りないということもありとりあえずは簡素でも防護柵を作ることにした。
他には崩された家の補修作業や食料を奪われて飢えていた村人たちへの、持ち帰った食料やオフィスが手配した食材での炊き出し。
けが人の手当てに、周囲に残党のゴブリンや他の脅威が迫っていないか調査。
第二の、殺すための戦いではなく生かすための戦いがそこには待っていた。
時間は限られているのにやることは無数にあり、そして人手は足りない。
復興作業を手伝いながらミノアが少しでも村人が安心するように、とある提案をした。
「誰かがゴブリンの集落跡を拠点として使うかもしれないから、一か月くらいは見張るよ。ミノアは野宿者だから慣れてるし」
その考えに村人たちは幾分ほっとしながらもミノアの身を案じる優しさを見せた。
Luegnerは薪の確保を兼ね、やや空間を開けるように森を切り拓き視線が通りやすいようにする。
「鳥獣被害の対策方法ですが……見つかりやすいと近づき難いものですから……」
薪にするには太い木材は防護柵に用いる。
「……むろん……冬の備えなども重要ですね……」
山に分け入って狩りで不足しそうな食料の補給にも努める。
素人に見分けがつきにくい山菜やキノコは避け、山を回るうちに他のゴブリンの集落などがないか、地形的に危ない部分はないかなどをチェックしてハザードマップを作り上げた。
「……早く元気になってほしいの」
ファリスはあらかじめ村に持ち込んでいた衣料品で村人の治療を行いながら一人一人にそういった声をかけていく。
家畜と保存食がある程度戻ってきたこと、家屋の修復や防護柵の設置などで何とか冬を越せそうだと安堵した村人たちは、一緒に作業するハンターや応急手当てをしてくれるハンターに何度も何度も感謝の言葉を告げるのだった。
龍哉は復興支援で主に力仕事に従事していたが、途中で抜け出して女性陣に混ざって炊き出しの作業にも参加する。
水を得た魚のように生き生きと調理に勤しみ、ゴブリンと対峙していたときとは打って変わって爽やかな笑顔で食材を調理していく。
「私も、養子とはいえ娘を持つ身だ。料理は中々に得意なのだよ」
驚く女性陣たちにそう告げる龍哉の姿からは戦闘中の冷徹さは綺麗さっぱり消えている。
戦闘時と日常時のオンオフの切り替えが激しいタイプなのかもしれない。
クローディアは瓦礫の撤去と土地の整理をして復興の基礎を作っていたが、ただ復興のために動き続ける姿を見せるだけでも村が立ち直っていく未来を想像させることで安堵する効果が見込めることから、できるだけ外の目につきやすいところの作業を優先して黙々と働いていた。
ラティナは壊れた家屋や納屋の修理、農具などの日用品も修繕が必要な部分は修理を行い、野良仕事も含めできることは時間の許す限り行うつもりだった。
その作業の合間に村人の話し相手になってたまった不安を吐き出させ、安心できるような言葉をかけて精神的なケアも取り持つ。
自分にできることは傷の手当位だ、といったクルスは材料がそろっていることを確認すると炊き出しの手伝いにも取りかかった。
「まっ、後味はあんまよくないかもしれねえけど、あんたらの心に『光』のあらんことを、だよ。
何はなくても希望を持たせるのが、信仰だ」
それは村人だけでなく負傷したゴブリンを手にかけたことに罪悪感を感じる仲間に向けての言葉でもあった。
できる限りの復興支援を手伝った後、ハンターたちはゴブリンに蹂躙された村を後にする。
叶うならば二度と、あの村が脅威におかされないことを願いながら。
近接しながらも不干渉を保ち続けていたゴブリンの集落と人間の住む村。
ゴブリン側で多数の負傷者が出たことにより、その暗黙の了解はあっさりと崩れ落ちた。
冬場に足りなくなることの多い食料や薪、食料にも使える家畜などを奪うためにゴブリンが村を蹂躙し、多数の重傷者が出たうえ、家屋の損害も甚だしいものがある。
「さぁて、村人のためにもちゃっちゃとすませちまわねぇとな」
ティーア・ズィルバーン(ka0122) は集落の近くにある川からゴブリンの集落を見据えてひとり言を漏らす。
「そんじゃ、今回もよろしく頼むぜ、シェリア」
戦闘が始まる前にそういってシェリア・プラティーン(ka1801)の肩を軽くたたいた。
二人は連携を取るつもりで同じ班を選んでいる。
役割分担的にはシェリアが敵の攻撃を捌いたところをティーアが攻撃、互いの死角のフォローを忘れないように。
「さぁて、ようやく手に入った俺の考えた武器……わりぃがテストの贄になってもらうぜ」
まだ手に馴染んでいるとはいい難いアックスブレードを軽く振り回し、そんな物騒なセリフを口にする。
「人間の村を襲った報いは受けていただかないとなりませんわね……」
シェリアは以前に亜人に情けをかけて痛い目を見た経験があり、二度と同じ失敗を繰り返さないと自分に言い聞かせてはいるが、今回は負傷したゴブリンの討伐も依頼内容に含まれているので気が重い部分もあった。
そういう意味ではティーアの好戦的な性格が羨ましくも思える。
それでも、引き受けたからには任務を全うする心づもりでいる彼女はきゅ、と眉をひそめた後、突入前の最終チェックを行う。
(負傷してるヤツにトドメ刺すのは、ちょいと心が痛むが……これも仕事だしな。
村の復興の方は……できることが限られているだけに、少しでも役に立てそうなことはやっときたいぜ。
二度とこんな風な事件が起きないように、な)
ラティナ・スランザール(ka3839)も気の重さを感じながらもそれを仕事だから、と割り切ってこれから始まる討伐に集中しようと緩く頭を振って思考を切り替える。
「ファリス、戦うのはちょっと怖いけど、村人さんたちのために悪いゴブリンはきちんと退治するの。
ファリスも頑張るから、頼りにしてほしいの」
完全に割り切ったわけではないが、人型をしていても田畑を荒らす害獣と同じと素朴に信じているため、ゴブリンとの戦闘でも獣との戦闘と同じ心構えでいるのはファリス(ka2853)だ。
その考えが彼女の今後にどう影響するのかは現時点ではわからない。
時と場合によっては対話して分かりあうこともできるゴブリンもまた、多少なりとも存在するのだから。
川側からティーア、シェリア、ラティナ、ファリス の四人で一班、山側から三人構成の班を二つの三手に分かれて集落を包囲、捕えられた家畜の状況を把握しつつ攻撃を開始する算段だ。
その際、ゴブリンを何体か捕虜としてとらえ、他のゴブリンたちをおびき寄せるという作戦も同時に実行される。
山側の二班の内の片方に所属するミノア・エデン(ka1540)はゴブリンにも一応理由はあるために他の仲間に悟られないように小さくため息を吐いた。
「……ゴブリンにも事情があるだろうけど、話し合いもせず奪うのは許されないね」
ため息と一緒に漏れるのはそんな一言。
人と交渉できるほど高い知性を持つ半面、ずる賢さから取引に応じてもらえることの少ないゴブリンたちは、おそらく話を持ち掛けたところで信じてもらえないという思い込みと自分たちが生き延びなければならないという生存本能から今回のような暴挙に出たのだろう。
「力に頼り……弱い者から奪う……弱肉強食の理を受けれいたのですね……しかしその理は……より強き者から助かる術は教えてくれないのです……」
Luegner(ka1934)が目を伏せて呟く。
弱者から財を奪ったゴブリンたちは、弱者に位置づけられた村人たちから拮抗できるだけの実力を持ったハンターに屠られる可能性を考慮する余裕がなかったのだろうか。
それだけ必死だったのかもしれないが、せめてもっと穏当な手段を取っていれば共存の道もあったのでは、と思うとやはりやりきれない思いはどこかしらに残る。
「……ゴブリンは歪虚とは違って、場合によっては共存もできるからな。明確に敵と線を引くには微妙な立ち位置だ。喜んで倒す、って風にもいかないな。
人間を優先するのは、人間だから仕方ねえぇどさ。依頼は依頼だ。ちゃんとやるさ」
クルス(ka3922)も自分に言い聞かせるようにそんな言葉を口にする。
「他の生命を奪えば優越感に浸れるだろうか。自分の命に価値があると思えるだろうか。
ゴブリンを排除する。私は残酷だな。
殺す自分に酔うのも、酔いしれながら仕事をするのも見苦しいが、みっともなく戦って亜人を排除する。
……今回は酔おう。懸命に生きる命を殺戮し続けるのは、自分は正しい、すばらしい、楽しいと思い込んでやらなければやりきれないから。
うまくやれたら拍手喝采を」
クローディア(ka3392) はそんな言の葉を唇に乗せる。
「ゴブリンの排除と、村の復興支援か。ゴブリンたちも必死んなって仲間守ろうとしてんだよなぁ……。
まぁ、俺には関係ねぇけど」
ある程度割り切っている叉(ka3525)はそれほど気負った様子もなく突入のタイミングを見定める。
堂島 龍哉(ka3390)はそんな叉より更にドライな反応を見せた。
「害獣駆除か。今回の任務は随分と楽だな。……さて、行くとするか。此処で様子見ばかりしていても勝手に終わってなどくれないのだからな。
私たちは物見遊山に来たわけではない。さっさと済ませるとしよう」
ちょうど見回りのために山の方へ来たゴブリン二体に向かって、龍哉がマテリアルを込めながら矢をつがえ、弓を強く引き絞る事で通常よりも強い矢を射かける。
太ももを射抜かれたゴブリンが痛みに叫び声をあげる中、もう一体のゴブリンにも同じように矢を射かけた。
「叫ぶな、獣畜生。黙って死にたまえ。……あぁ、死んでは捕虜にならんか」
クローディアと叉が他のゴブリンがやってくる前に捕虜にするのに好都合のこのゴブリン二体を無力化する。
仲間の叫び声を聞き付け何体かのゴブリンが駆け付けた。
ゴブリンたちが見たのは、捕えられた仲間と、その仲間に拳銃を突きつける龍哉の姿。
「そら、獣の分際で生意気にも仲間意識は強いのだろう? 良いのか、私の好きにさせて?」
クローディアが柄に特殊モーターを搭載した日本刀で様子を見に来たゴブリンに斬りかかる。
軍で試作された特殊な刀で、超音波の振動が刃に流れることで切れ味が増すその刀から、超音波振動に伴い低い音が辺りに響いた。
それが本格的な交戦の合図となった。
叉が狙い通り激昂したゴブリンたちが逃げずにこちらへ向かってくるのを確認しながら、マルチステップで避けつつスラッシュエッジを使って敵を翻弄する。
戦闘音を聞いてゴブリンたちが手分けして見回りを開始したのだろう、山側のもう一班の方でも戦闘が開始されていた。
クルスが影が固まったかのような黒い塊を対象に向かって飛ばし、衝撃によってダメージを与えるシャドウブリットを中心に攻撃を展開、Luegnerは歯向かってくる敵よりも勝ち目がないと判断してか、それとも集落に残った負傷したゴブリンを助けるためか、戦線を離脱しようとする者を優先して攻撃を仕掛ける。
「人に害された獣は……生かしておけば……人に牙をむく……と聞きますから……」
「……私も山の中で生活してるからその苦しさには共感できる面もある。でも、強奪するのはよくないよ。あの村の人たちに事情を話せば何とかなったかもしれないのに、残念だよ。君たちのせいで、苦しんでいる君たちの仲間も殺さないといけないんだから」
静かに武器を構えたあと、ミノアは盾持ちのゴブリンをメインに攻撃を仕掛ける。
山の中に逃げ込まれることを危惧していたハンターたちだが、ゴブリンたちも追い込まれていることは理解しているのだろう、集落の方に戻ろうとする個体はいても包囲をかいくぐって山に踏み入って逃亡しようとする個体はいなかった。
川側に布陣していた四人は見回りのゴブリンを倒した後、一足先に集落に踏み入っていた。
ファリスが前衛が接敵する前にスリープクラウドを使ってゴブリンたちを眠りへと引きずり込んだ。
仲間に対しては緑色に輝く風を取り巻かせ、攻撃の軌道をわずかにそらす形で回避力を上昇させる支援行動を行う。
「さぁ、俺に首を刈られる覚悟があるやつはかかってこいや!!」
その支援を受けたティーアが叫びながらシェリアとのコンビ攻撃の際は基本は剣を、敵に囲まれそうになったら斧を、と使い分けてゴブリンたちを薙ぎ払っていく。
「卑小な悪鬼共! この私が白金の名のもとに成敗いたしますわ!」
盾を駆使した防御重視の戦闘スタイルながら、攻撃を受け止めた際にゼロ距離でホーリーライトを放ったりシールドバッシュで敵の体勢を崩したりとティーアと連携しながら確実にゴブリンを屠っていくシェリア。
「頼りにしておりますわ、ティーアさん!」
同じ敵に対して両側から絶え間なく攻撃を仕掛けたり、ティーアが敵陣に突っ込むときはホーリーライトで援護したりと戦いになれば迷いを捨てて、覚悟を決めた様子だ。
「……罪のない村人たちを傷つけた罪は重いの。かわいそうだけれど、退治させてもらうの」
後衛からファリスが鋭い風をゴブリンに向かって放ち、切り裂く。
ラティナは通常攻撃と強打を敵の弱り具合を見ながら使い分け、月を二つ重ねたような形状の手裏剣でゴブリンの腕や足を狙って攻撃を仕掛けた。
やがて山側、集落双方での戦闘音が途絶え、山側を担当していた二班が集落にやってくる。
討ち漏らしがないかそれぞれが倒したゴブリンの数を報告し合い、動ける十五体のゴブリンの討伐はすべて済んだことを確認した八人は、今回の任務で大半の者がもっとも気が進まないと感じている作業――すなわち負傷して動きが取れないゴブリンたちの殲滅作業に取り掛かった。
「他人の村を襲ってるんだ……こうなる覚悟はできてるだろうさ」
「せめて……苦しませずに!」
手分けして負傷したゴブリンにとどめを刺していき、壊滅したゴブリンの集落は被害を受けた村の復興に使えそうな資材と奪われていた食料、まだ生き残っていた家畜を確保したうえで延焼しないよう焼き払う。
家畜と資材、食料を村に持ち帰りながらシェリアはため息を吐いた。
「頭では敵だと理解していても、やはり心が痛みますわね……私、ハンターに向いていないのでしょうか……」
気落ちする彼女の頭をティーアが空いていた手でぽんぽんと宥めるように叩く。
「お疲れさん。だいぶ戦い方がよくなってきたな……さ、次は復興だ。気持ち切り替えていこうぜ。優しさは万能の武器にはならないが人の心を癒す薬にはなる。
お前らしさを大事にして、ハンターを続けるかどうかは自分の心に聞いてみりゃいい」
「……そう、ですね……。気持ちを切り替えないと……」
ティーアの言葉に頷きながらも、まだ完全には顔の曇りが晴れないシェリアはそれでも顔をあげた。
犠牲にしたゴブリンの命を背負って生きるためには、顔をあげて、最初は虚勢でも胸を張って生きていかなければいけないから。
殺すことに躊躇いを感じたまま戦いに挑めば自分だけでは仲間を危険にさらす。
そして迷いを抱いたまま戦闘に挑めば矛先が鈍り、自分の命を縮めるだろう。
自分を気遣ってくれるティーアのためにも、迷いをすぐにではなくても断ち切っていく必要があった。
村についた八人は取り合えず防護柵の設置や村の外周部に濠を作るような防衛対策が必要なのではないか、と無事だった村人と相談、濠を作るには人手が足りないということもありとりあえずは簡素でも防護柵を作ることにした。
他には崩された家の補修作業や食料を奪われて飢えていた村人たちへの、持ち帰った食料やオフィスが手配した食材での炊き出し。
けが人の手当てに、周囲に残党のゴブリンや他の脅威が迫っていないか調査。
第二の、殺すための戦いではなく生かすための戦いがそこには待っていた。
時間は限られているのにやることは無数にあり、そして人手は足りない。
復興作業を手伝いながらミノアが少しでも村人が安心するように、とある提案をした。
「誰かがゴブリンの集落跡を拠点として使うかもしれないから、一か月くらいは見張るよ。ミノアは野宿者だから慣れてるし」
その考えに村人たちは幾分ほっとしながらもミノアの身を案じる優しさを見せた。
Luegnerは薪の確保を兼ね、やや空間を開けるように森を切り拓き視線が通りやすいようにする。
「鳥獣被害の対策方法ですが……見つかりやすいと近づき難いものですから……」
薪にするには太い木材は防護柵に用いる。
「……むろん……冬の備えなども重要ですね……」
山に分け入って狩りで不足しそうな食料の補給にも努める。
素人に見分けがつきにくい山菜やキノコは避け、山を回るうちに他のゴブリンの集落などがないか、地形的に危ない部分はないかなどをチェックしてハザードマップを作り上げた。
「……早く元気になってほしいの」
ファリスはあらかじめ村に持ち込んでいた衣料品で村人の治療を行いながら一人一人にそういった声をかけていく。
家畜と保存食がある程度戻ってきたこと、家屋の修復や防護柵の設置などで何とか冬を越せそうだと安堵した村人たちは、一緒に作業するハンターや応急手当てをしてくれるハンターに何度も何度も感謝の言葉を告げるのだった。
龍哉は復興支援で主に力仕事に従事していたが、途中で抜け出して女性陣に混ざって炊き出しの作業にも参加する。
水を得た魚のように生き生きと調理に勤しみ、ゴブリンと対峙していたときとは打って変わって爽やかな笑顔で食材を調理していく。
「私も、養子とはいえ娘を持つ身だ。料理は中々に得意なのだよ」
驚く女性陣たちにそう告げる龍哉の姿からは戦闘中の冷徹さは綺麗さっぱり消えている。
戦闘時と日常時のオンオフの切り替えが激しいタイプなのかもしれない。
クローディアは瓦礫の撤去と土地の整理をして復興の基礎を作っていたが、ただ復興のために動き続ける姿を見せるだけでも村が立ち直っていく未来を想像させることで安堵する効果が見込めることから、できるだけ外の目につきやすいところの作業を優先して黙々と働いていた。
ラティナは壊れた家屋や納屋の修理、農具などの日用品も修繕が必要な部分は修理を行い、野良仕事も含めできることは時間の許す限り行うつもりだった。
その作業の合間に村人の話し相手になってたまった不安を吐き出させ、安心できるような言葉をかけて精神的なケアも取り持つ。
自分にできることは傷の手当位だ、といったクルスは材料がそろっていることを確認すると炊き出しの手伝いにも取りかかった。
「まっ、後味はあんまよくないかもしれねえけど、あんたらの心に『光』のあらんことを、だよ。
何はなくても希望を持たせるのが、信仰だ」
それは村人だけでなく負傷したゴブリンを手にかけたことに罪悪感を感じる仲間に向けての言葉でもあった。
できる限りの復興支援を手伝った後、ハンターたちはゴブリンに蹂躙された村を後にする。
叶うならば二度と、あの村が脅威におかされないことを願いながら。
依頼結果
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相談卓 ファリス(ka2853) 人間(クリムゾンウェスト)|13才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/01/29 20:27:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/01/28 20:48:38 |