青の隊騎士隊長代理就任祝賀会

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2019/09/04 07:30
完成日
2019/09/09 22:44

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●痩せた騎士の悩み
 グラズヘイム王国騎士団“青の隊”の隊長代理としてノセヤ・シキは多忙な毎日を送っていた。
 騎士団の再編もそうだが、もともと、青の隊は工兵としての一面も強い為、王国内各地の復興も重要な役割だからだ。
「……祝賀会……ですか?」
 “青の隊”の隊長であり、そして、グラズヘイム王国騎士団の団長でもあるゲオルギウス・グラニフ・グランフェルトに呼び出した受けていたノセヤは、上司である団長からの言葉を繰り返した。
「貴公は好まないだろうがな。これも“仕事”の一つだ」
「つまり、形式上……という事で、よろしいのでしょうか?」
 ノセヤの質問にゲオルギウスは答えはせずに、クルリと座っている椅子を回転させて背を向けてきた。
 否定しないという事は、“そういう事”なのだろう。
「……貴公は、その戦績において、ハンター達との関わりが強い。彼ら彼女らを前面に出しつつ、貴族とは適度な距離を保てば、文句もなかろう」
 政治的な手腕も評価されるゲオルギウスからの助言。
 あるいは、くだらない争いに愛想を尽かして、ノセヤが下野してしまう事により、後継探しが面倒な事になってしまうのを避けたい……という思いもあるかもしれない。
 ノセヤにとっても、ゲオルギウスが後ろ盾となってくれるのであれば、仕事もしやすいというものだ。
「分かりました。早速、準備に取り掛かります」
 表向きは“青の隊騎士隊長代理就任祝賀会”という事になるが、これは、ゲオルギウスによる一種のパフォーマンスだ。
 誰が、次代の青の隊を率いるかを宣言する場と言っても過言ではないだろう。
 同時に貴族達がどう動きをみせるか……ノセヤはフライングシスティーナ号とアルテミス小隊を、指揮下に入れており、長く続いた対歪虚戦の戦績も華々しい。
「……こういう事は苦手ですが、やむを得ませんね……やらなければいけない事もありますし」
 団長室から退室したノセヤはそう呟いた。
 これも“仕事”の一つだと心の中で自分に言い聞かせながら。

●リゼリオ
「……という訳で、ノセヤさんの騎士隊長代理就任祝賀会を行う事になったので、ハンター達も招待する事になりました」
 星加 孝純(kz0276)が祝賀会の説明を、ハンターズソサエティの受付嬢である紡伎 希(kz0174)にしていた。
 孝純はアルテミス小隊のユニット部隊のアドバイザーという立場でノセヤと接点があった。ノセヤからのお使いで、リゼリオのオフィスまで来たのだが、対応した希もまた、ノセヤとはアルテミス小隊の事で接点があった。
「分かりました。早速、手配しますね。私はアルテミス小隊の小隊長という立場で参加させて頂きます」
「ノセヤさんも望まれていますので、よろしくお願いします」
「それにしても……ノセヤ様が、隊長代理になられるなんて……こう、嬉しいものがあります」
 ニコっと微笑んだ希。
 邪神との戦いが終わった後、皆、それぞれが歩き出しているのだ。
「ところで、孝純様。頂いた資料には開催場所が記されていませんが……どこで行うのでしょうか?」
「実は、その事で相談がありまして。ハンター達は転移門で移動されている事が多いと思います。王国内で適した場所はありますか?」
 ノセヤの実家は田舎の小さい領地だ。
 そんな所で祝賀会……という訳にはいかない都合というものがある。
 かといって、騎士団本部で行うかというと、赤の隊の事もあり、大々的に青の隊だけが行うというの、配慮しなければいけない。
「予算の関係もあるので、王都で行うのも……」
「色々と高いですからね……ハンターを呼ばれるという事であれば、フライングシスティーナ号で行うのはどうでしょうか?」
「確かに、それなら……設備も揃っているし、広い甲板も使えるし……妙案ですね、流石です!」
 ポンっと孝純は手を叩いて音を鳴らした。
 どこかの街で行うのは、その街の領主との関わりもあるので、避けたい所だった。
 フライングシスティーナ号の母港はガンナ・エントラータであるが、乗り降りだけはそこで行い、洋上に出てから祝賀会を行えば、その問題も回避できるだろう。
「それでは、会場はフライングシスティーナ号でよろしいですね?」
「その方向で進めて下さい。僕は念の為、ノセヤさんに確認してきますので」
 こうして、洋上祝賀会が開催される事となったのであった。

●王国南部沖
 巨大な船であるフライングシスティーナ号といえども、外洋に出れば揺れる。
 ……が、水の精霊の力で、波の影響は最小化されていた。甲板には、テーブルや椅子が並べられ、ステージも設置されている。
 昼間とも思える程の照明が船と海を照らし続けていた。
 ステージの上で隊長代理就任の決意表明していたノセヤが、深く頭を下げると、招待されていた人々からの拍手が響き渡る。
(これで、一段落でしょうか)
 ノセヤは心の中で呟いていた。祝賀会を開くという事に意味がある以上、ノセヤの今日の仕事は半分以上終わった。
 後の事は、参加者達が好き勝手に歓談したり、踊ったり、飲んだり食べたり、あるいは、腹の探り合いをしているのかもしれない。
(それにしても……皆さん、優雅な事ですね……)
 派手な姿をしている貴族の面々を眺めるノセヤ。
 ダンスは出来なくはないが苦手なので、踊りたいとも思わないが、折角お越しいただいた婦人方を誰一人として誘わないというのも、失礼になるかもしれない。
 ノセヤが入る余地がない程、賑わってくれる事を、空を仰いで祈るばかりだ。
「誘いたかった人はいたのですがね……」
 空を見上げたまま、ノセヤは呟く。
 その人物は、この場にいない。誘っても良かったが、きっと、こういう場は好きではないだろうから。
(難しいものですね。政治も恋愛というものも……)
 大きなため息をついて、ノセヤは静かな動作で椅子に腰掛けた。

リプレイ本文


 龍崎・カズマ(ka0178)は展望デッキから、照明に照らされる空と海を眺めていた。
 祝賀会は今も続いているだろう。ノセヤの通ってきた道もまた、ハンター達同様、苦難に満ちたものだったはずだ。
「幸いなれ……か」
 ノセヤを祝った言葉を、カズマは今一度、繰り返した。
 数多の屍を積み重ね、惨苦の中に漸く掴み取った世界。
「守られてきたんだな。この温かさに……」
 後ろから祝賀会の賑やかさが聞こえてくる。
 表向きは、就任祝いだったり、将来への布石もあるかもしれない。
 それが成り立つのは多くの人々の意思だ。そして、それは決して、利己的なものだけがこの場にある訳ではない。
「人の心には、温かさは必要だ……忘れてしまう前に」
 この“世界”が往く宇宙は、長く漂うには冷たすぎるのだ。
 カズマは温もりを思い浮かべるように、瞳を閉じた。

 ノセヤを祝った後、ヘルヴェル(ka4784)はフライング・システィーナ号の館内を歩いていた。
 祝賀会に居にくくなった訳ではない。あの少年――星加 孝純(kz0276)――を探しての事だ。
「ヘルヴェルさん!」
 探していた相手から声を掛けられたのは、それから間もなくの事だった。
 完全武装のその姿は一人前なハンターのようにも見える。
「お疲れ様、孝純くん」
「これも仕事なので……ヘルヴェルさんは祝賀会へ戻らないのですか?」
 少年の言葉にヘルヴェルは少し困ったような表情を作って答える。
「どうせでしたら、エスコートしていただけませんか?」
「ぼ、僕がですか? ……その、今はまだ勉強中であまり、自信がなくて……」
 この国の礼儀作法をノセヤに教えて貰っているのだろう。
 それでなくとも、リアルブルーとは文化が違うのだ。孝純が億劫になるのも当然のことか。
「こういった砕けたところで軽く実践して学ぶと、後々便利ですからね。練習台にピッタリですよ、あたし」
 グッと上体を近づけて迫るヘルヴェルに孝純は顔を真っ赤にしながら応えた。
「と、とりあえず、会場まで案内しますね。僕は……警備中なので」
 言い訳ばかり上手くなりそうだと思う孝純であった。

 祝賀会の目的を済まし、暇を持て余していたアーシャ(ka6456)が、ヘルヴェルを案内して甲板に姿を現した孝純を見つけて、手を大きく振る。
「あ、孝純くん、みーつけた♪ お仕事、お疲れ様だよ」
 タタタと髪を揺らしながら、眩しい程に明るい微笑みで駆け寄った。
 アーシャに気がついた孝純は軽く頭を下げて応える。
 背の高さでいうと孝純の方が高いが、年齢的には彼女の方が上だからだ。
「こんばんわ、アーシャさん」
「フライング・システィーナ号って、すごいねー。探検気分だよ」
 大袈裟な手振りを交えながら言うアーシャに孝純は素直に頷いた。
 リアルブルーの宇宙戦艦と比べれば小さいが、それでも、大きな船である事に違いはない。
「僕もはじめは驚きました」
「孝純くんは休憩時間とかあるのかな? あれば、良かったら私に付き合ってくれない?」
 頬を染めつつ上目遣いに訊いてくるアーシャの態度に、ドキドキしながらも、少年は答えた。
「……祝賀会中はずっと仕事になるから……」
 苦笑を浮かべる孝純。
 仕事というのであれば仕方ない事か……と視線を、孝純が案内してきた人物へと向ける。
「案内されただけよ。もっとも、私の方が先に誘ったけれど」
「……ふーん……」
 ヘルヴェルとアーシャの視線が宙でぶつかった。
 大気すらも切り裂いてしまうのではないかという場の流れに、孝純は思わず後ずさる。
「ここは、先輩として、お姉さんとして、あたしが孝純くんと最後まで仕事に付き合います」
「過保護な親がずっと付いているようにも見えるから、私が一緒に居ますよ」
 これが伝え聞く“修羅場”というものなのだろうか。
 何か止める術がないかと考える孝純だが、何も浮かばない。
 こんな時にこそ、頼りになる人がいれば……助けてくれる人の気配は――無かった。
(彼は、彼で歩んでいるんだからな……下手に干渉はしたくない……)
 疾影士の力で隠れ潜みながら少年を見守っていたカズマは心の中で呟いた。
 もっとも、このような状況では助けようがない。
(こんな時もある……乗り越えるんだ、孝純……)
 カズマは二人に挟まれて運ばれるように立ち去る孝純の背中に無言で呼び掛けた。

 艦内を巡回という名の散策を終えて、祝賀会会場の隅に戻ってきた3人は、カズマが用意していたテーブルに腰掛けた。
 別方向からドッと賑やかな声が聞こえてきたり、ステージの上では演奏が続いているようで、祝賀会自体はまだまだ続きそうな様子だ。
「カズマさんは、エスパーか何かなんですか?」
 席に座った孝純が尋ねる。
 会場に戻ってきたら、座る場所が用意されているのだ。タイミングが良すぎる。
「ん……慣れだろうな」
 実際は隠れ潜みながら見守っていただけなのだが、そんな事を言えるはずもなく、カズマはシレっと何事も無かったかのように答える。
「ノセヤさんは青の隊騎士隊長代理、将来的には騎士隊長になるでしょうが……」
「孝純くんは、どうするの?」
 祝賀会の主役を囲んで盛り上がるグループに視線を向けながら言ったヘルヴェルの台詞に続けて、アーシャが訊く。
 立場上は、フライング・システィーナ号のユニット部隊を託されているといっても過言ではないが、一応はハンターなのだ。
「一つ、どうしてもやらなければいけない事があるので、まずはそれができるまでは、此処でお世話になるつもりです」
「やりたい事か……何か、あるのか?」
 確認するように言ったカズマに少年は深く頷いた。
「母さんの遺骨を、父さんが眠るお墓に……」
「そうか……そうだったな……」
 孝純の母親である星加 籃奈(kz0247)は、リゼリオで最期を迎えているが、父親の墓はリアルブルーにある。
 世界を跨いで別々というのは心情的にはよろしくないだろう。
 それにリアルブルーに戻れたという事は、邪神を倒し、未来へと繋いだという事も意味する。孝純にとっては成し遂げたい事に違いない。
「邪神を倒したのですから、いつかきっと、リアルブルーに帰れる日が来る事でしょう」
 優しげな口調でヘルヴェルがそう言った。
 今すぐという訳にはいかないが、いずれきっと、帰れるはずだ。
 リアルブルーへの帰還を目的としていたハンターにとっては、ようやく達成した悲願ともいえよう。
「その後はどうするのかな?」
 アーシャが飲み物を孝純の前に置かれていたグラスに注ぐ。
 お墓の事が終わったら、そのままリアルブルーで暮らす……という事ではないだろうが。
「ハンター活動を続けながら、学者の道に進むつもりです。2つの世界の歴史、繋がりを研究する歴史学者に」
 この少年が前々から言っていた事だ。
 リアルブルーからの転移者が、どうクリムゾンウェストに影響を与えていたのか。
 また、それが誰だったのかなど、調べる事、研究する事は幾らでもあるはずだし、誰かがやらなければいけない事でもあるはずだ。
 各自が持つグラスに飲み物が入った所で、カズマは掲げると、ヘルヴェルに視線を向けた。
 それに応えるようにヘルヴェルは、コホンと咳払いをしてから、グラスを高々と挙げる。
「それでは、孝純くんと、多くのハンター達の今後の活躍を祈って」
「「「乾杯!」」」
 グラス同士が当たり、鐘のような音が響くのであった。


 黄金の鎧を纏った一人の貴族、ジャック・J・グリーヴ(ka1305)も祝賀会に参加していた。
 先の傲慢歪虚との戦いの功労者の一人であり、女王からの信頼も厚い彼の所には多くの貴族や騎士、商人がやってきて、それらを卒なく応えて、一息ついた所で、ソイツはやって来た。
「久しいな、そして、変わらずといった所か」
 王国騎士団団長であるゲオルギウス・グラニフ・グランフェルトだった。
 この翁も、ジャック同様、激動だったこの数年間、王国騎士団を支えきった逸材といえようか。
「後継作りも手腕の見せ所という事かよ」
「いつまでも空席という訳にはいかんからな」
 二人の視線はノセヤに向けられていた。
 元々は青の隊を率いていたゲオルギウスが、後を継ぐ者としてノセヤを選んだ。
 ゲオルギウスの懐刀とも影では評価されていたらしいノセヤは、謂わば、ゲオルギウス派とも見られるはずだ。
 これからの政治的な力関係において、それは重要な事を意味する。
 ポンっと、ゲオルギウスはジャックの肩に手を乗せた。
「傲慢との決戦、想定以上の活躍だったな……感謝している。確認だが、私とお前は、まだ協力関係にある……そうだな」
「あんたが国の、民のために戦う限りはな、爺さん」
 笑顔で返したジャックだったが、その目は笑っていなかった。
 歪虚との戦いは終わったが、それは“願い”の過程に過ぎない。目指すべき境地は、もっと遠い場所だ。
「ダンテの事もあるからな……ノセヤ、こっちだ!」
 気になる事を呟きながらも、ゲオルギウスはアッチにコッチにフラフラとしているノセヤを呼んだ。
 祝賀会で既に言葉を交わしているとはいえ、ノセヤは改めて、ジャックに頭を下げる。
「これまでの事も“含め”、お世話になっております」
「世話したつもりはねぇよ……“含む”って、なんだ?」
 引っ掛かる台詞を確認するジャックにノセヤは彼らしい真面目が顔をして応える。
「貧困や差別等に即応介入できる特務組織を考えています。その協力をお願いしたいです。ハンターだけではなく、貴族として、商人として……」
「……詳しい話ができたら持ってこい……話ぐらいは聞いてやるからよ」
 如何にも商人らしい返しは、ノセヤにとって手応えが感じられたようだ。
 彼から差し出された手を、ジャックは確りと握るのであった。


 音を立てないように慎重に一歩一歩進む北谷王子 朝騎(ka5818)。
 狙いは勿論、パンツだ。それ以外は無い。
「……エロディラさんは、さすがに慣れてるでちゅ」
 まるで存在している事すら感じさせない様相で、エロディラがササっと朝騎の前を移動する。
 曲がり角の所でキョロキョロと様子を伺い、障害となるものがないか確認したら、クルっと振り返って、朝騎に手招きをした。
 見た目や仕草は可愛らしいユグディラであるが、この個体は不思議な事に朝騎と気が合っていた。
「いよいよ、目的地でちゅね」
「にゃにゃにゃ!」
 一人と一匹が目指していたのは、フライング・システィーナ号の中でも楽園とされる場所。
 そう――大浴場である。
 入浴する際は水着着用ではあるが、大勢の人々が利用している。
 ハンター達は甲板での祝賀会に参加しているので、余計な邪魔をしてくる輩や、うっかり手を出したらとんでもない化け物クラスの強者だった……という事はないだろう。
 つまり、沢山のパンツをゲットできるチャンスなのだ。
「にゃー!」
 朝騎のいやらしい目付きに、エロディラがビシっと肉球の手を掲げた。
 どうやら、盗る獲物は一つだけらしい。それを厳選しなくてはならないようだ。
 一つに絞る……という事に朝騎は目をカッと見開く。
「沢山のパンツの中から、厳選した至高のパンツを得るのでちゅね!」
「にゃにゃん!」
「だったら、その一枚、必ずやゲットするでちゅ!」
 使命感に燃える朝騎とエロディラは警備員の目を掻い潜って、更衣室に入った。
 忍び込む必要はない。着替えているかのように見せつけて辺りの確認するのだ。
 その時だ。一歩前を進んでいたエロディラがビクっと全身の毛を逆立てて動きを止める。
 何事かと思ったら、それより前に、一人の女性が姿を現した。一人というか、精霊一体というべきかもしれないが。
「ここに来るとは思いましたよ。今はノセヤさんの大事な祝賀会の最中です。大人しくゲージの中に入っておくべきですよ」
 無表情でエロディラに近づく水の精霊ソルラ。
 フライング・システィーナ号の守り神といっても過言ではない精霊の登場に、エロディラは後退る。
「にゃにゃにゃにゃ!」
「戦略的撤退でちゅ!」
 エロディラの台詞を訳しながら、朝騎とエロディラは逃げ出した。
 追いかけてくる水の精霊。短いスカートが捲れるが、そんな事を気にしてはいないだろう。
「そんなパンツで大丈夫でちゅか?」
 水の精霊はその位では動揺しない。
 全速力で逃げる朝騎とエロディラを、これまた全速力で追いかける水の精霊の熾烈な鬼ごっこが今、始まろうとしていた。


 出席予定の顔見知りが来ない事を気にしつつも、アルテミス小隊に縁があるメンバーが集まっていた。
「この度は、就任おめでとうございます」
 洗練されたスーツに身を包み、爽やかに言ったのは、時音 ざくろ(ka1250)だった。
「これからが、新しい船出です。希望の未来のために」
「代理とはいえ青の隊の隊長。ノセヤさんも出世なされましたね。アルテミス小隊の上役でもありますし、お祝いしませんと」
 Uisca Amhran(ka0754)とヴァルナ=エリゴス(ka2651)が微笑みながら、ざくろに続く。
 ノセヤは少しばかり照れながら、軽く頭を下げて応えた。
「ありがとうございます、皆さん。まだまだ、これからの事も色々と考えなければいけませんが、引き続き、よろしくお願い致します」
「これからを考えなきゃいけないのは、皆、同じよね~」
 コツンとノセヤの脇を小突く十色 エニア(ka0370)。
 真新しい青い鎧の隙間に入ったようで、ノセヤがうっと体を曲げる。
「アルテミス小隊に登録された皆さんと一緒に此処まで辿りついた事を誇りに思います」
 姿勢を直しながらノセヤは4人を見渡して言った。
 ここに居ないハンターもいるが、アルテミス小隊を支えたハンター達がいたからこそ、今の祝賀会があると言っても過言ではないだろう。
「『聖火の氷』を見つけて、無事に届けて、船を守って、思い返すと大冒険だよ!」
 ざくろが興奮した様子で言った。
 どこかで何か一つでも途切れていたら、今、フライング・システィーナ号は無かったのかもしれない。
 フライング・システィーナ号がなければ、水の精霊とも出逢わなかったし、なにより、傲慢歪虚との最後の決戦はどうなっていたのだろうか。
 そう考えると、感慨深いものがあった。
「そうですね。フライング・システィーナ号は、その造船前から前途多難でしたから。造船所予定地には杉の木の雑魔も現れましたし」
「……それ、わたしも退治にいったかも……」
 虚ろな目で遠くの方をみつめながらエニアが呟く。
 あれはあれで酷い目にあったのを今でも思い出せる。
「傲慢との戦いも熾烈でした。ズール、メフィスト……強力な存在だったと思います」
 ヴァルナが難敵を思い出しながら言った。
 特に【強制】や【懲罰】といった傲慢歪虚ならではの特別な能力に悩まされた。
 今でこそ、ハンター達も強くなったので、対抗策はあるが、あの当時の事を振り返ると、まさに首の皮一枚という戦いの連続だっただろう。
「それでも、私達は最後には傲慢に勝ちました」
 傲慢との最終決戦を戦い抜いたUiscaが、ヴァルナの言葉に続いて言った。
 戦いで沢山の人が逝った。アルテミス小隊の初代小隊長であったソルラ・クート(kz0096)や、ランドル船長、多くの騎士や兵士も。
 文字通り、全員で繋いだ結果の勝利だったはずだ。
「お祝いの品、ちゃんと届いたかな?」
 心配するエニアにノセヤは大きく頷く。
「大事にさせて頂きます。皆さんと共に過ごした縁あるお守りとして」
 きっと、彼に割り当てられる自室に飾られるに違いない。
 戦い抜いた記憶を、剣に刻み込んだ誇りと共に。


「わーい、お祝いお祝い!」
 甲板上には大きなテーブルが幾つも連なり、豪勢な食事が並べられていた。
 いずれも、王国内でも屈指のシェフが作った品である。食事に大きな力を掛けているのは、主催者であるノセヤとアドバイスしたゲオルギウスの意向によるものだが、深い政治的理由など、ディーナ・フェルミ(ka5843)の前では、意味を成さなかった。
 理解できるのは、とりあえず、お祝いの席で、美味しい料理が様々にある事だけだ。
「はいなの! とっても、美味しいの!」
 揚げ物、焼き物、煮物にサラダ、とろっとろで濃厚なソース、四季を感じさせる色とりどりに飾り付けられた皿を、次から次に堪能するディーナだが、無銭飲食している訳ではない。
 ノセヤに祝福はしている。食べてばっかりだが、ディーナはエクラ教の聖導士なのだから。
「まだまだ、沢山ありますよ、ディーナ様」
 スっと新たな料理を差し出したのは、紡伎 希(kz0174)だった。
 アルテミス隊の小隊長という立場での参加だったが、状況的にはハンター達と変わらないようだ。
 貴族や騎士に関係者が多ければ別だろうが、特段、そうした事もない。
「……んぐんぐ。とってもおいひいの。これは、全皿制覇しなければなの!」
「全皿制覇、ですか……」
 多くの人々は歓談しているので、積極的に食事をしている人は少なくなっている。
 皿が寂しい事になると、祝賀会の雰囲気が下がってしまう事を嫌って、次々に料理が運ばれていた。
 だから、食べる人がいると、止まる事なくエンドレスに続くのだ。
「食べられる時には確り食べないといけいの」
「その理屈は分かりますが……ちゃんと、育つ場所に栄養が行ってくれるといいのですけど」
 まるで吸引器かと思う勢いで、胃に送り続けるディーナの姿。
 それと、自分の胸に手を当てて気を落とす希。
 希自身は少食に慣れているので、この状況は驚くばかりだ。というか、ディーナの食べっぷりをみているだけで、お腹がいっぱいになりそうだった。
 そこへ新しい料理が届く。それも、わざわざ、ディーナの目の前に置いて。既にマークされているのではないか。
「新しいお料理っ……んぐんぐ、絶対に貰わないといけないの!」
 底なしの胃袋で食べ続けるディーナの様子を見守っていた希の元に、アルマ・A・エインズワース(ka4901)がニッコリと微笑みながらやって来た。
「わっふー。おひさしぶりです! ん……そーでも、ないです?」
「何かといつも依頼ではお世話になっていますので」
 希は受付嬢でもあるので、依頼に関する事でちょくちょく見かけるのだろう。
 アルマはディーナの食べっぷりに一瞬、目を丸くするが、何事もなかったかのように、希の隣に立った。
「ネルさんにも、よろしくですー」
「はい。伝えておきますね」
 クスっと笑いながら答える希。
「どうかしたのですー?」
「アルマ様は、ネル・ベル様の事、ほんとにお好きなようで」
「好きですよー。大事なお友達です」
 表裏のないアルマの言葉に希は嬉しそうに頷く。
 歪虚は転移門を通れないので、今頃はリゼリオの拠点で翁が面倒を見ているだろうか。
 アルマはぐるっと周囲を見渡した。
「こういうお祝いの席だと、みんなのお顔が明るくて素敵ですー」
「ここに至るまでの苦労に見合っていれば、いいのですが」
「そうですねー」
 思い返せば、アルマの王国内での傲慢との戦いは激戦の連続だった。
「そうだ。ノセヤさんにちゃんと挨拶しておかないと」
「それなら、案内致しますよ」
 ハッと気がついたアルマに希が腕を伸ばして言ったのであった。


「お見事、です……こちらは、足を踏まないように必死でしたよ」
「私も一応、子爵扱いらしいので……ダンスの相手として足りていれば良かったですが」
 ノセヤとUiscaの二人がダンスを終えて戻ってきた。
 疲れ具合からみると、明らかにノセヤがそろそろ限界のようだった。
 鍛え方が足りないのだと思うが、こればっかりは体質的なものあり仕方ない。騎士として前線に出る事が少なかったのも、元々、体力的に自信が無かったからだ。
「お疲れ様です。何やら難しい顔をされていますが、お悩み相談も承りますよ」
 出迎えたヴァルナが飲み物をノセヤに渡す。
 それを受け取ると、「見抜かれていましたか」と苦笑を浮かべるノセヤ。
「恋愛相談は、ご期待に沿う答えが返せないかもしれませんが……私も、恋に悩める乙女ですので」
「気になる方がいらっしゃるなら、お仕事の話にかこつけて、食事にでも誘ってみたらどうです?」
 サッとフォローを入れたUiscaのアドバイスにノセヤはハッとする。
「その手、使わせて頂きます」
「そうですよ……フライング・システィーナ号は、今後も飛ばす事があるかもですし」
「う……しかも、その相手まで既に分かってらっしゃる」
 タジタジとしつつ、ノセヤは遠く王都の方角を見つめた。
 今頃、どうしているだろうか、夜空でも見上げているのだろうか。
「ノセヤさんは、もっと自信を持たれて良いと思います。これまでの功績もありますし、人を率いるならそういう雰囲気も必要ですから」
「ありがとうございます。そうですね、自信、持っていいですよね」
 ヴァルナの台詞にノセヤはグッと手を握って応えた。
 彼女らに背中を押されれば、妙な自信が沸いてくるというものだ。
「お節介でしょうけど」
「いえ、そんな事はありませんよ。ところで、ヴァルナさんは、エリオット隊長とどんな関係で?」
 思わぬ反撃に一瞬、答えに詰まるヴァルナ。
 ノセヤは青の隊の騎士であり、色々な情報源を持っているのだろう。
「……ご想像にお任せします」
「エリオット隊長は競争倍率が高そうですからね」
「恋の話になると、盛り上がり方がやっぱり違うよね」
 三人のやり取りを見ていたエニアがフフフと余裕の表情で言った。
「わたしは名誉爵位を得られる勲章はあるけれど、多分王国には住んでないと思うから、式には呼んでね」
 これぞ、高みの見物……のつもりだったが、エニアのその台詞に、ノセヤは何かピンと来たようだ。
「そうですか……エニアさんは恋人のいる辺境に移り住まれるのですか」
「えっ!? な、なんで!?」
「ハンターの皆さんの報告書は大体、読ませて頂いていますから」
 衝撃的な発言に顔を真っ赤にするエニアが、一歩、一歩と後ろに下がる。
「エフィとエニアさんはラブラブですからね」
「エニアさん、いつの間に……式の日取りは決まっているのですか?」
 ニッコリと笑うUiscaと真面目な顔をしたヴァルナが追い打ちを掛ける。
 恥ずかしさのあまり、逃げるようにエニアはステージの方へ走り出した。
 これ以上、ここに残っていると、色々とツッコミを受けそうだと感じたからだ。
「わ、わたしが躍る番が来たから~」
「あ……今、一番ホットなアドバイザーが……」
 行ってしまったエニアの背中を見届けながら、ノセヤが呟くと、そこへ希とアルマが入れ替わるようにやって来た。
 これまでの会話は聞いていたのだろう、アルマが喜々としてノセヤへと突撃する。
「僕、アルマです! ノセヤさんは上司さん的な感じですー? 改めてよろしくです! と・こ・ろ・で、すきな人がいるのですー?」
 想定以上の勢いに身体を後ろへとのけぞりながら、正直に答えるノセヤ。
「は、はい……ですが、伝えるべきかどうかと……」
「誰なのですかー?」
「え、えと……空の研究者のアメリアさんです……」
 勢いとは怖いものだ。答えるつもりは無かったのに、ノセヤは言ってしまった。
 同じ魔術師というのもあり、フライング・システィーナ号の事で関わっているうちに……という事だった。
「わふ、わふっ。すき、はしあわせですー。けっこんするです?」
 そう言いながら左手をひらひらとするアルマ。
 薬指の結婚指輪がキラリと照明を反射して光った。
 こう見えて、アルマは既婚者なのだ。
「何か……私だけ、置いて行かれている気が……」
 ヴァルナがノセヤとアルマのやり取りを見て呟いた。
 人というのは分からないもの……だからこそ、意外な人でも、既に結婚していたり、恋人がいたりするのだ。
「僕は、けっこんしてるのだから、恋といえば、あー! ジャックさんですー!」
 通りすがりの黄金の騎士を呼び止めるアルマ。
 面倒そうな表情を浮かべながら、ジャックが話の輪に入ってきた。それを丁寧に迎えるノセヤ。
 彼がサオリという架空の女性と出来ているという噂は、ノセヤも聞いた事があるが、だからこそ、確かめたい事があった。勢いだったとはいえ、呼び止めたアルマに感謝しつつ、ノセヤは率直に尋ねる。
「ジャックさん、ハンターズソサエティの受付嬢の方に告白されたとか……」
「はぁ? どっから、そんな話がっ!」
 突然の事で、目を丸くするジャックに希がパンと手を叩いた。
 希はその受付嬢とは先輩後輩の仲であるからだ。
「あ。私、何かで聞いてますよ。ルミ様の事ですよね! とても、お似合いだと思います!」
 これが受付嬢同士のネットワークというものなのだろう。
 依頼を通じて何か面白い事があれば、受付嬢ネットワークを介してあっという間に広がる仕組みでもあるのだろうか。
「だぁー! 余計の事を言ってるんじゃねー!」
 顔を真っ赤にしたジャックに怒られたかと思った希がササッとざくろの後ろに隠れる。
 何故か、ジャックに鋭い目付きで睨まれ、ざくろは逃げるように希をダンスに誘った。
 これはダンスを言い訳して逃げるが勝ちだ。その様子にヴァルナが目を丸くする。
「ざくろさんは沢山のお嫁さんがいるのに、今度は希さんまで!?」
「いや、普通にダンスを、ダンスをするだけだからっ!」
 慌てて言い訳するざくろ。やましい気持ちなどない。本来であれば、嫁が来ていたら嫁と踊っているはずであり、今は、この状況から上手く逃げようとしているだけだ。
 びっくりする程の早さでUiscaが希に駆け寄り、彼女の両肩をガシっと掴むと、耳元で敢えて聞こえる音量で呟いた。
「いい、ノゾミちゃん。ざくろさんは、ラキスケが憑いているだけだから、悪気はないの。でもね、嫌だったら、大声で叫びなさい。そしたら、いつでもどこでも、すぐに駆け付けるからっ!」
「は、はいっ!?」
「それって、もう、ざくろがナニかする前提になってるって!」
「それでどうなんですが、ジャックさん。二次元と三次元に最愛の女性がいるという事に」
「すきだったら、ジャックさんもけっこんするのですー?」
「だから、なんで、そんな話になるんだよ!」
「私……もう少し、頑張ってもいいのでしょうか……」
「踊りから戻ってきたら、この場が収拾つかない事になってる……」
 混迷極める状況は、祝賀会がお開きの時間になるまで、続いたのであった。


 ノセヤの青の隊隊長代理就任祝賀会にハンター達は出席し、その関わりを多くの参加者に見せた事により、ノセヤやゲオルギウスの狙い通り、政治的なアピールを達成できたのであった。


 おしまい。



 祝賀会が無事に終わり、会場の片付けの様子を見ていたノセヤにアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が声を掛けた。
「青の隊隊長の椅子は楽しめそうかな?」
「これは、アルトさん。この度は、ご参加頂きまして、ありがとうございます」
 深く頭を下げるノセヤ。
 それに手を振りながら返すと、スッと彼の隣に座った。
「実は今、若者らしく将来に迷っていてね。新たな門出を迎えた人に色々聞いてみたくて」
「アルトさん程の強者でも、迷う時があるのですか」
 驚くノセヤに両肩を竦めるアルト。
「私はコレからは、人と人が争う時代が来ると思う」
「……同感です」
 それが人の世の理なのかもしれない。
 辛い事だが、それに向き合って生きていく事も、人としての道なのだろう。
 ノセヤはある組織を作って、人の世の理に立ち向かうつもりだ。アルトは、どうするのだろうか。
「個の強さの追及を止めるつもりはないが、強い騎士団は争いの抑止力となる。何かが起きる前に止められる。それも『人を守る』強さの一つの手段かなと思っている」
「そうなるように、騎士団を維持していくつもりです」
「だろうね……私は“人を守る為”に、赤の隊隊長や騎士団長等を狙うのも面白いかもしれないと考えているが、率直は話、その辺、どう思う?」
 ノセヤにとっては意外な申し出だったようだ。
 アルトには、北方動乱の首謀者であった茨の王を討ち取った功績や、これまで積み重ねた幾つもの戦歴がある。
 ましてや、ハンターとしての実力は疑う余地がない。人によっては、人類最強兵器と評価する者もいるかもしれないし、ノセヤからみれば、その評価はあながち間違っていないと思う。
 暫く考えてからノセヤは二本、指を立てた。
「僕からは二つ、言わせていただきます。一つは、ソルラ先輩の後輩であり、貴女を友として。もう一つは、青の隊の隊長代理として、です」
「二つ共、聞かせて貰っていいかな」
「分かりました。一つは、このまま、様々な所で多くの人を助けられる人であり続ける事です。貴族同士、国同士の争いすらも止められる強さを持つ、自由な戦士として」
 もしかして、アルトとその仲間達だけで、一軍団と渡り合えるかもしれない。
 傭兵稼業は不安定だが、その力がそのまま、国同士の力関係を均衡に保つ事もできるだろう。
「もう一つは、赤の隊隊長や黒の隊隊長に成る事です。アルトさんであれば、実力と名声、申し分なく、反対する者は、ほぼいないのではないでしょうか。隊長から団長という道も、なくはないと思います。争いの抑止力として、強い騎士団を作る事は、多くの人々を守る事になると思いますし」
「どっちの道もあるという事か」
「どちらを選択しても、この世界に住む人々を守る事には変わりませんし。僕の立場で言うと、隊長になって欲しいですが……」
 ノセヤは青の隊隊長という将来を選んだ。やがていつか、アルトが決める時が来る……将来を選択しなければならない。
 アルトはそう感じながら、席から立ち上がったのであった。

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参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 誓槍の騎士
    ヴァルナ=エリゴス(ka2651
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 絆を繋ぐ
    ヘルヴェル(ka4784
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 孝純のお友達
    アーシャ(ka6456
    エルフ|20才|女性|舞刀士

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/09/01 21:06:04
アイコン 【相談卓】祝賀会控室
Uisca=S=Amhran(ka0754
エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2019/08/31 06:25:27