ゲスト
(ka0000)
猪狩り
マスター:秋月雅哉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/02/25 15:00
- 完成日
- 2015/02/26 06:22
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●猪の群れ(雑魔化済み)
猛る声をあげて猪の群れは進軍する。
雑魔化して間もないその猪の群れは多少異形化はしていたが猪だと認識できる姿の物ばかりだ。
数は五頭。良く肥えた猪だった。
猛りながらも何処へ行くかは彼らにはわかっていないらしくただ森の中を進軍し続ける。
迷いながら、何か獲物でも探すように。
「猪の肉って食べられるんだよね。ついでにいうと雑魔になりたてならその死体を珍味として食べる人もいる」
まぁ、具合悪くなったりもするらしいけど。
つまり何が言いたいか、というと。
「猪の雑魔が五体ほど森の中うろついてるから、折角だし食べに行ってみようかって言う話だよ。戦闘力はさほどでもない。
猪らしく猪突猛進に突っ込んでくるから……あれは牙、になるのかな? それに気を付けて、かな。
折角だし珍味を食べてみようって猛者がいるなら、数も十分すぎるほどだし食べてみようかなって。
良く肥えてて美味しいらしいよ、猪。リアルブルーでは牡丹鍋っていうんだっけ? 肉が食べられないからって花の名前を隠語にするとか洒落てるよね」
というわけで牡丹鍋を食べに雑魔を退治に行こう。
ダークマターの生成者はそんなとんでもない誘いをかけたのだった。
猛る声をあげて猪の群れは進軍する。
雑魔化して間もないその猪の群れは多少異形化はしていたが猪だと認識できる姿の物ばかりだ。
数は五頭。良く肥えた猪だった。
猛りながらも何処へ行くかは彼らにはわかっていないらしくただ森の中を進軍し続ける。
迷いながら、何か獲物でも探すように。
「猪の肉って食べられるんだよね。ついでにいうと雑魔になりたてならその死体を珍味として食べる人もいる」
まぁ、具合悪くなったりもするらしいけど。
つまり何が言いたいか、というと。
「猪の雑魔が五体ほど森の中うろついてるから、折角だし食べに行ってみようかって言う話だよ。戦闘力はさほどでもない。
猪らしく猪突猛進に突っ込んでくるから……あれは牙、になるのかな? それに気を付けて、かな。
折角だし珍味を食べてみようって猛者がいるなら、数も十分すぎるほどだし食べてみようかなって。
良く肥えてて美味しいらしいよ、猪。リアルブルーでは牡丹鍋っていうんだっけ? 肉が食べられないからって花の名前を隠語にするとか洒落てるよね」
というわけで牡丹鍋を食べに雑魔を退治に行こう。
ダークマターの生成者はそんなとんでもない誘いをかけたのだった。
リプレイ本文
●雑魔の肉は珍味だそうで
雑魔化したばかりの獣の肉は時として珍味として食べられる一方、雑魔となった影響でなにか害を及ぼす可能性もある。
そんな博打要素満載の料理を、退治ついでに食べてきたら、と持ち掛けたハンターオフィスの斡旋者に応じたハンターたちは今回のターゲットである猪が泥を体に塗りたくる場所を探したり、犬養 菜摘(ka3996)が連れていた二頭の犬に足跡を嗅がせて追いかけたり。
足跡が風や雨で崩れているものはその崩れ具合から何日前の足跡なのかを予測したり中々本格的な狩猟光景になっていた。
歪虚を狩るハンターというよりは猪を狩るハンター(と書いて猟師と読む)になっているが気にする面子はそもそもこの依頼を受けたりしなかっただろう。
食費を浮かしに来た、と公言する最上 風(ka0891)は後方に陣取り、逐一、うしろの様子を窺いながら背後からの奇襲を防ぐ役割だ。
「後方確認はお任せ下さい。大丈夫です、敵が来たら一目散に逃げますから」
冗談か本気か分からないそのセリフに逃げ出してる間に勝負と調理が終わって食べるものがなくなっても責任はとれない、と仲間がやはり冗談か本気か分からない口調で返すと即座に「冗談です真面目にやります」とワンブレスでいい返事が返ってきた。
「マツタケとかトリュフ的なモノが、偶然生えていませんかねー」
イノシシに合うのかどうかは不明だかそんな食材が映えていたら料理に使うか売り飛ばすかで微妙に意見が割れそうなところ。
「猪鍋なんて久しぶり……仕留めるのは面倒だけど、やるか」
藤緒(ka1491)は雑魔が通りそうな獣道をさがしながらぽつりと漏らす。
足跡を追いながら先行する犬たちの前を遮って匂いを嗅ぐ邪魔をするような真似はせず、ただ自分たちも探しながら犬についていく一同。
「美味そうな歪虚はいたが、食えないヤツばっかりだったからな。今から楽しみだぜ」
目的が雑魔となった猪退治から腹いっぱい猪肉を食べることにシフトしているレイオス・アクアウォーカー(ka1990)が熱心に足跡を探る。
「ぐへへ~、じゅるっ。たっはぁ~、じゅるる」
怪しげな笑いやよだれをすする音を立てているのはミネット・ベアール(ka3282)、年頃の乙女がそれでいいのか、と突っ込みが入りそうだが彼女の部族の掟では仕留めたものには敬意を表してその肉を食べる、というものがあるので今回の依頼は食べられる、と保証がある時点で天国のようなものなのだろう。
今までせっかく狩っても消えていた敵にたまっていたフラストレーションを今回の猪にぶつけようとしているのは彼女も同じこと。
菜摘と相談しながら猪の捜索を行うミネットは、なんだかとても生き生きしていた。
「猪肉なんて、子供のころ、親に連れられて旅行に行った時に食べたぼたん鍋以来でしょうか?
あれは記憶に残る美味しさでしたね」
水城もなか(ka3532)が昔に思いを馳せていると茂みの向こうから獣の動く気配。
猪の足跡は茂みの向こうで消えている。そしてその足跡は至極新しいように見えた。
茂みからこっそり覗いてみれば良く肥えた猪の雑魔。
「丸々として美味そうな肉を発見!」
楽しみすぎて猪が肉の塊にしか見えないものの、レイオスは確実に狩るための理性は失っていなかった。
味方が攻撃しやすいように強撃で猪を転ばせ、下手に傷をつけると血合いで肉の旨みが減るため背骨や首の骨を狙って攻撃する。
「オレが動きを止める! トドメは任せた!」
剣の腹を使った渾身撃を叩きつけて骨折させると猪は動くに動けない様子で血走った目でレイオスをにらんだ。
藤緒は狩猟の知識に長けたミネットや菜摘から肉の旨みを損なうことなく致命傷を与えられる場所を聞いてレイオスが負傷させた猪にとどめを刺す。
ミネットは猪突猛進という言葉通りの突っ込んでくる攻撃を避けるために慎重に位置どると威嚇射撃で進路を妨害、仲間の攻撃の補助と自分たちに被害が出ないように誘導する。
「菜摘さん! お願いします!」
「普通の猪も繁殖期のやつは皮下脂肪がヨロイになって固くなるんだけど……ヴォイドってもしかしてその動物で一番強い状態で固定されちゃうのかな……?」
同じ部位ばかり狙って仕留めるとそこが食べられなくなることから菜摘はマイかい違うところを撃って止めを刺すように努めた。
風は前衛に向かってプロテクションを放ったがそう強くない相手、対して被害を得ることもなく次々と倒れていく猪たち。
菜摘が一投は生きたままの捕獲を試みたり各種の罠を借りて使い心地を試したりとただしくハンター(猟師)と化していた。
突進タイプの敵二体以上と同時に向き合うことは避けたいもなかは周囲を警戒しつつ、仲間と協力しながら主に足を狙い、威嚇には射撃をと使い分けている。
罠の効果と猟になれた二人の誘導もあって猪たちはやがて倒れ伏し、生け捕りにした一体も雑魔となっている状態では倒すほかないから、ということでいろいろ狩りの参考になる記録を取った後止めを刺した。
「リアルブルーでもクリムゾンウェストでも、今でこそ食材に困ることはないですが、それは昔の人たちが食べられるかどうかわからないものを毒見してきてくれたおかげです。
要は、『なんでも食べてみないと分からない!』ということです。
というわけで捌くのをお願いしますね」
仲間の協力を得て近くにあった川まで猪を運び、流水に晒しながら捌くミネット。
「肉の臭みは捌き方も関係してきます。丁寧に捌けば臭みもある程度抑えられますよ」
捌く工程は見せられないよ、とのことで割愛。
菜摘はその近くで逆さにつるした猪の内臓を抜き、四足獣の基本通りに解体、血を抜いて臭みを消してぼたん鍋に。
にんにく、トウガラシ、しょうがなどと地元の野菜を用意して大きな鍋に煮る用意を整える。
「とりあえずあたしは基本食べる専門なので、皆さんの料理が出来上がるのを待ちましょうか。
と、その前にまずは生で味……いえ、毒見を」
もなかが止める仲間の制止をものともせず嬉々としてつまみ食いして倒れたのち倒れて動かなくなり、風がヒールをかけて意識をこちらの世界に引き戻した後「有料です」ともちかけたりという珍事もあり。
そんな風が山菜か何かがないかと探しに行って真っ赤で白い斑点のある、毒々しいキノコを取ってくるなどという珍事もあり。
レイオスはフォン・ド・ジビエ……野禽獣のフォンを使った鍋を各種作り、ミネットは香辛料きつめの部族の料理を作った。
串に刺して火で焼いた肉を蒸したじゃがいもと食べたりするその料理はおつまみに良いかもしれない。
やがてすべての料理が仕上がりいよいよ実食の時。
「それでは、この森の神様に感謝しつつ……いっただっきま~す」
誰もが生き生きとした表情で雑魔の肉を食べる。
「美味しいです! んー、狩りのあとの食事は最高ですね! このために生きていると言っても過言ではありません!」
ヒールで復活したもなかはミネットの作った料理をつまみに成人組にビールを進めながら先ほど痛い目にあったことも忘れて楽しげに食事。
「あ、一番強い状態で固定されちゃったら筋張ってて美味しさが……と思ったけど一番おいしい状態に近いような……?」
自身の作ったぼたん鍋の味を確かめつつ菜摘が漏らした通り、丸々と太った猪の肉はたっぷりとあり、そして調理方法もあって殺した直後にしては柔らかく美味だった。
「うめえー!! 噛めば噛むほど旨みがあふれてくるぜ! 本当にただの猪肉より美味くなってやがる!」
雑魔化したばかりの食材は美味くなる、と聞いていたレイオスは感動したように料理を味わう。
「こいつは霜降り肉か。噛むと同時に口の中で溶けていくようだ!」
前もって鍋用に肉を切り分けておいてよかった、そうでなければ追加の肉を用意している間に自分の食べる分の肉がなくなっていた、と思ってしまうほど皆の食べる手は止まらない。
「肉は死後硬直が解けて旨み成分が分泌され始める腐る直前が一番おいしい、なんて聞くけれど……捌きたての雑魔も美味しいのね」
藤緒が静かに食事を進めながらそんな感想を漏らす。
他の雑魔はどうか分からないが今回の雑魔は美味い。
ハンターたちの見解はそれで一致したのだったが……雑魔に対する見解がそれでいいのかどうかは微妙である。
……まぁ、「食べておいでよ」と送り出されたのだし、美味しかったのなら何よりなのだろう、多分。
丸々と太った成獣の猪が五頭もいたとは思えないほどの旺盛な食欲を発揮したハンターたちは、食べきれなかった分はミネットと菜摘があらかじめ干し肉杳として確保していた分以外はすべて食べきった。
干し肉は仕上がったら再会して配ることを約束し、使った調理道具や罠を持ってハンターたちはその場を後にしたのだった。
はち切れそうなほどの満腹感と満足感と幸福感と共に。
ごちそうさまでした。
雑魔化したばかりの獣の肉は時として珍味として食べられる一方、雑魔となった影響でなにか害を及ぼす可能性もある。
そんな博打要素満載の料理を、退治ついでに食べてきたら、と持ち掛けたハンターオフィスの斡旋者に応じたハンターたちは今回のターゲットである猪が泥を体に塗りたくる場所を探したり、犬養 菜摘(ka3996)が連れていた二頭の犬に足跡を嗅がせて追いかけたり。
足跡が風や雨で崩れているものはその崩れ具合から何日前の足跡なのかを予測したり中々本格的な狩猟光景になっていた。
歪虚を狩るハンターというよりは猪を狩るハンター(と書いて猟師と読む)になっているが気にする面子はそもそもこの依頼を受けたりしなかっただろう。
食費を浮かしに来た、と公言する最上 風(ka0891)は後方に陣取り、逐一、うしろの様子を窺いながら背後からの奇襲を防ぐ役割だ。
「後方確認はお任せ下さい。大丈夫です、敵が来たら一目散に逃げますから」
冗談か本気か分からないそのセリフに逃げ出してる間に勝負と調理が終わって食べるものがなくなっても責任はとれない、と仲間がやはり冗談か本気か分からない口調で返すと即座に「冗談です真面目にやります」とワンブレスでいい返事が返ってきた。
「マツタケとかトリュフ的なモノが、偶然生えていませんかねー」
イノシシに合うのかどうかは不明だかそんな食材が映えていたら料理に使うか売り飛ばすかで微妙に意見が割れそうなところ。
「猪鍋なんて久しぶり……仕留めるのは面倒だけど、やるか」
藤緒(ka1491)は雑魔が通りそうな獣道をさがしながらぽつりと漏らす。
足跡を追いながら先行する犬たちの前を遮って匂いを嗅ぐ邪魔をするような真似はせず、ただ自分たちも探しながら犬についていく一同。
「美味そうな歪虚はいたが、食えないヤツばっかりだったからな。今から楽しみだぜ」
目的が雑魔となった猪退治から腹いっぱい猪肉を食べることにシフトしているレイオス・アクアウォーカー(ka1990)が熱心に足跡を探る。
「ぐへへ~、じゅるっ。たっはぁ~、じゅるる」
怪しげな笑いやよだれをすする音を立てているのはミネット・ベアール(ka3282)、年頃の乙女がそれでいいのか、と突っ込みが入りそうだが彼女の部族の掟では仕留めたものには敬意を表してその肉を食べる、というものがあるので今回の依頼は食べられる、と保証がある時点で天国のようなものなのだろう。
今までせっかく狩っても消えていた敵にたまっていたフラストレーションを今回の猪にぶつけようとしているのは彼女も同じこと。
菜摘と相談しながら猪の捜索を行うミネットは、なんだかとても生き生きしていた。
「猪肉なんて、子供のころ、親に連れられて旅行に行った時に食べたぼたん鍋以来でしょうか?
あれは記憶に残る美味しさでしたね」
水城もなか(ka3532)が昔に思いを馳せていると茂みの向こうから獣の動く気配。
猪の足跡は茂みの向こうで消えている。そしてその足跡は至極新しいように見えた。
茂みからこっそり覗いてみれば良く肥えた猪の雑魔。
「丸々として美味そうな肉を発見!」
楽しみすぎて猪が肉の塊にしか見えないものの、レイオスは確実に狩るための理性は失っていなかった。
味方が攻撃しやすいように強撃で猪を転ばせ、下手に傷をつけると血合いで肉の旨みが減るため背骨や首の骨を狙って攻撃する。
「オレが動きを止める! トドメは任せた!」
剣の腹を使った渾身撃を叩きつけて骨折させると猪は動くに動けない様子で血走った目でレイオスをにらんだ。
藤緒は狩猟の知識に長けたミネットや菜摘から肉の旨みを損なうことなく致命傷を与えられる場所を聞いてレイオスが負傷させた猪にとどめを刺す。
ミネットは猪突猛進という言葉通りの突っ込んでくる攻撃を避けるために慎重に位置どると威嚇射撃で進路を妨害、仲間の攻撃の補助と自分たちに被害が出ないように誘導する。
「菜摘さん! お願いします!」
「普通の猪も繁殖期のやつは皮下脂肪がヨロイになって固くなるんだけど……ヴォイドってもしかしてその動物で一番強い状態で固定されちゃうのかな……?」
同じ部位ばかり狙って仕留めるとそこが食べられなくなることから菜摘はマイかい違うところを撃って止めを刺すように努めた。
風は前衛に向かってプロテクションを放ったがそう強くない相手、対して被害を得ることもなく次々と倒れていく猪たち。
菜摘が一投は生きたままの捕獲を試みたり各種の罠を借りて使い心地を試したりとただしくハンター(猟師)と化していた。
突進タイプの敵二体以上と同時に向き合うことは避けたいもなかは周囲を警戒しつつ、仲間と協力しながら主に足を狙い、威嚇には射撃をと使い分けている。
罠の効果と猟になれた二人の誘導もあって猪たちはやがて倒れ伏し、生け捕りにした一体も雑魔となっている状態では倒すほかないから、ということでいろいろ狩りの参考になる記録を取った後止めを刺した。
「リアルブルーでもクリムゾンウェストでも、今でこそ食材に困ることはないですが、それは昔の人たちが食べられるかどうかわからないものを毒見してきてくれたおかげです。
要は、『なんでも食べてみないと分からない!』ということです。
というわけで捌くのをお願いしますね」
仲間の協力を得て近くにあった川まで猪を運び、流水に晒しながら捌くミネット。
「肉の臭みは捌き方も関係してきます。丁寧に捌けば臭みもある程度抑えられますよ」
捌く工程は見せられないよ、とのことで割愛。
菜摘はその近くで逆さにつるした猪の内臓を抜き、四足獣の基本通りに解体、血を抜いて臭みを消してぼたん鍋に。
にんにく、トウガラシ、しょうがなどと地元の野菜を用意して大きな鍋に煮る用意を整える。
「とりあえずあたしは基本食べる専門なので、皆さんの料理が出来上がるのを待ちましょうか。
と、その前にまずは生で味……いえ、毒見を」
もなかが止める仲間の制止をものともせず嬉々としてつまみ食いして倒れたのち倒れて動かなくなり、風がヒールをかけて意識をこちらの世界に引き戻した後「有料です」ともちかけたりという珍事もあり。
そんな風が山菜か何かがないかと探しに行って真っ赤で白い斑点のある、毒々しいキノコを取ってくるなどという珍事もあり。
レイオスはフォン・ド・ジビエ……野禽獣のフォンを使った鍋を各種作り、ミネットは香辛料きつめの部族の料理を作った。
串に刺して火で焼いた肉を蒸したじゃがいもと食べたりするその料理はおつまみに良いかもしれない。
やがてすべての料理が仕上がりいよいよ実食の時。
「それでは、この森の神様に感謝しつつ……いっただっきま~す」
誰もが生き生きとした表情で雑魔の肉を食べる。
「美味しいです! んー、狩りのあとの食事は最高ですね! このために生きていると言っても過言ではありません!」
ヒールで復活したもなかはミネットの作った料理をつまみに成人組にビールを進めながら先ほど痛い目にあったことも忘れて楽しげに食事。
「あ、一番強い状態で固定されちゃったら筋張ってて美味しさが……と思ったけど一番おいしい状態に近いような……?」
自身の作ったぼたん鍋の味を確かめつつ菜摘が漏らした通り、丸々と太った猪の肉はたっぷりとあり、そして調理方法もあって殺した直後にしては柔らかく美味だった。
「うめえー!! 噛めば噛むほど旨みがあふれてくるぜ! 本当にただの猪肉より美味くなってやがる!」
雑魔化したばかりの食材は美味くなる、と聞いていたレイオスは感動したように料理を味わう。
「こいつは霜降り肉か。噛むと同時に口の中で溶けていくようだ!」
前もって鍋用に肉を切り分けておいてよかった、そうでなければ追加の肉を用意している間に自分の食べる分の肉がなくなっていた、と思ってしまうほど皆の食べる手は止まらない。
「肉は死後硬直が解けて旨み成分が分泌され始める腐る直前が一番おいしい、なんて聞くけれど……捌きたての雑魔も美味しいのね」
藤緒が静かに食事を進めながらそんな感想を漏らす。
他の雑魔はどうか分からないが今回の雑魔は美味い。
ハンターたちの見解はそれで一致したのだったが……雑魔に対する見解がそれでいいのかどうかは微妙である。
……まぁ、「食べておいでよ」と送り出されたのだし、美味しかったのなら何よりなのだろう、多分。
丸々と太った成獣の猪が五頭もいたとは思えないほどの旺盛な食欲を発揮したハンターたちは、食べきれなかった分はミネットと菜摘があらかじめ干し肉杳として確保していた分以外はすべて食べきった。
干し肉は仕上がったら再会して配ることを約束し、使った調理道具や罠を持ってハンターたちはその場を後にしたのだった。
はち切れそうなほどの満腹感と満足感と幸福感と共に。
ごちそうさまでした。
依頼結果
依頼成功度 | 普通 |
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面白かった! | 4人 |
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MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/21 00:25:47 |
|
![]() |
相談 最上 風(ka0891) 人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/02/22 06:32:11 |