• 不動

【不動】ごはんがたべたい!

マスター:馬車猪

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
4日
締切
2015/03/14 19:00
完成日
2015/03/17 14:58

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「はい、あーんしてください」
 慈愛と恥じらいが絶妙に混じった微笑みを浮かべ、黒衣の金髪司祭が焼き肉を差し出した。
「いただきます!」
 顔は刀傷だらけ、上半身は巻かれた包帯に血が滲み、両腕が三角巾で固定された覚醒者がでれでれして肉を待ち受ける。
「狡いぞ!」
「そんな野郎後回しでこっちきてくださいこっち!」
 周辺から投げつけられるブーイング。
 野獣の如き男が得意げな顔になり、イコニア・カーナボン(kz0040)が表情を曇らせる。
「申し訳ありません。今日の分のヒールは全て使ってしまったのです」
 真っ直ぐに頭を下げようとした。
 が、15度頭を下げた時点で額に大量の汗を浮かべて震えだす。
「無理はいけねぇぜ、じゃない、いけませんですぜ」
 高速で肉を咀嚼し飲み込み、真面目な顔で心配する。
 イコニアも右手を三角巾で固定済み、首や手首にも包帯が見える。
「私の出来ることをしているだけです」
 にこりと笑って鉄串を手に取る。
 刺さっているのは塩漬け肉を焼いただけの品だが、戦場に食べるにしては上等だ。
「はい、あーん」
 きゅう。とイコニアの腹から可愛らしい音が聞こえた
 今度こそ完全に固まる。うなじから頬、耳まで瞬く間に赤く染まる。
「お互い、無理ない範囲で頑張りましょうや」
 優しい目に囲まれて、少女司祭は情けなさと嬉しさで半泣きになるのであった。


「というのが現地の状況です」
 ソサエティ職員がリアルブルー風眼鏡を位置を微調整する。
 彼女の背後では、野良パルムが記録したらしい場面が繰り返し上映中だ。
「食糧輸送依頼か」
 すぐに現地に向かうつもりで、完全装備のハンターが確認のつもりで問うた。
「はい、いいえ、運んで頂けるなら費用は我々ソサエティで負担しますが」
 職員が手元の3Dキーボードに触れる。
 ディスプレイが複数に分かれる。
 疲れた様子の軍馬に乗用馬、怪我で腕を使えず食事に苦労する兵士、重体からの回復待ちで固形物を食べられないハンターが同時に映し出された。
「我々がお願いしたいのは負傷者に対する食事の準備です」
 ハンターが絶望的な表情で固まった。
 家事技能が0どころかマイナスなので参加したくても出来ないのだ。
「肉、水、パンは現地にあるものの人手が足りません。ヒールが行き渡れば問題はなくなるでしょうが……」
 行き渡るまで数日はかかる。
 それまでろくな食事もできずに放置というのは如何にも拙い。
 彼等は人類のため歪虚に立ち向かい傷ついたのだから。
「他にもお願いしたいことがあります」
 職員は淡々とした口調で、目に強い光を浮かべて続ける。
「怪我をして体力が落ちれば気分も沈みます。気分が沈めば士気も落ちますし、回復に悪影響もあるでしょう」
 故に、現地で美味しい、重傷者でも食べやすい、あるいは消化し易いものを作って振る舞うのが今回の依頼目的だ。
「この依頼は現地でうけるのも可能です。美味しそうに食べていただけるなら肉を焼いてご自身で食べるだけでも構いません。依頼受諾の検討をよろしくお願いいたします」
 深々と頭を下げる。
 この場面は動画で記録され、現地を含めて複数の場所に送られた。

リプレイ本文


 テントが連なり、十以上あるかまどから煙が立ち上る。
「ふあ……災害避難所みたい」
 天王寺茜(ka4080)の翠眼が好奇心で輝いていた。
 冷たい風が吹く。錆びに似たにおいが茜の鼻をくすぐり、うめき声が何重にも重なって聞こえた。
「違うか、戦争……してるんだよね」
 瑞瑞しい唇がきつく結ばれる。
 全身を実用的な筋肉で固めた巨漢達が、自身の血に濡れた包帯を巻きうずくまっている。無傷に見える兵士もいるが少数だ。
「呆けてる場合じゃないよね。入りまーす!」
 挨拶のつもりで元気に声を出す。
 するとかまどの前で小柄なクルセイダーが立ち上がった。
「ハンターの皆さんですね。お待ちしておりました」
 イコニア・カーナボン(kz0040)が礼をするが綺麗な形にならない。右手が完全に固定しているため身動きがし辛いのだ。
「やっほー、イコニア君。 思ったより元気そうで良かったわ」
 全身金属鎧が重さを感じさせない動きで近づいてくる。どのパーツも使い込まれていて、特に背中の盾には、大型重機に攻撃されてもここまではならないほどの傷があった。
「初めての最前線はどうだった?」
 鎧の中身、セリス・アルマーズ(ka1079)がにこりと笑う。
 頬と目の近くにもうっすらと傷跡が浮かんでいる。自然治癒で完全に直る程度の傷とはいえ、凄まじい戦いをくぐり抜けてきたことが容易に想像できた。
「無我夢中でした」
 少女司祭はそう言って、改めて茜達を歓迎した。
「予想以上にひどいんじゃねーの?」
 イコニアより頭ひとつ背の低い少年エルフが、背後にまわってイコニアが手に持った串を観察する。
 焼き肉だ。肉の質は高め、火の通りは及第点、味付けは塩のみで折角の肉が勿体ない。
「えっと」
 司祭の頬に一筋の汗が流れる。
「肉も良いけど、やっぱ野菜も摂らないとな」
 ティルクゥ(ka4314)は追い打ちはかけず、釜の前に設置された厨房へ向かう。そして、リュックサック内の野菜と薬草を広げピュアウォーターで綺麗にした水でしゃきっとしたサラダを量産する。
「野菜も食えよ!」
 いくつか余るだろうと予測していたのに、近くのテーブルの並べると即誰かが持っていく。野菜より肉な男達が宗旨替えをするほど美味しく、男達も新鮮な野菜に飢えていたのだ。
「頑張りませんと」
 ティーナ・ウェンライト(ka0165)が一瞬包丁を止めて気合を入れた。
 包丁が再び動き出す。えぐみの元になるジャガイモ皮部分を取り除き、にんじんも食感を悪くしないよう皮をとる。
 その後の包丁さばきは圧巻だった。かつてオーナーシェフとして磨いた技を、覚醒者の身体能力で以て完全に使いこなし、専門機械並みの速度で細部まで心のこもった具材に変える。
 ジャガイモもにんじんも元の形は良くないのに、全て食べやすい一口サイズ、しかも味が染みやすいよう切れ目まで入っていた。
「鍋持ってきたわ」
 50人分は入る特大鍋を、エプロン装着済みセリスが片手で運んできた。
「治療の準備、出来たみたいよ」
「ありがとうございます。この場はよろしくお願いします」
 ティーナは礼を述べ、エプロンを着けたまま医療用テントに向かっていった。
「歪虚との戦いで傷ついた人々を癒すのも、エクラの教え!」
 セリスが鍋に水を入れ、火が入ったままのかまどに置く。
 別のかまどの上で熱せられていたフライパンを手に取りオリーブオイルをなじませる。ティーナが下ごしらえしてくれていた肉野菜を入れてかまどの前に戻る。
 火力が強いようで、大鍋からは湯気があがりはじめていた。
「イコニア君、おかわりまだー?」
 セリスは腸詰肉を加えて食欲をそそる色に染め上げ、フライパンの中身を大鍋に加える。
「後ちょっとです!」
 イコニアの手際は良くない。彼女の担当まな板の上には、厚めの皮と無惨なにんじん片だけが転がっていた。
 大きく、それでいて清潔な手のひらが、皮を回収しじゃがいもとにんじんをフライパンの上に運ぶ。
「いい心がけね。このままエクラ教に入っちゃう?」
 冗談のように消えるのは表現だけで、気の弱いものなら抵抗できずに頷いてしまう迫力があった。
「考えておく。今は料理だ」
 柊 真司(ka0705)はどうにか受け流してイコニアの隣に入る。
「よぉ、また会ったな、風の噂で重傷って聞いたが、もう大丈夫なのか?」
 ナイフを包丁として扱いあっという間に下ごしらえを完了する。
 案外覚えているもんだなと独りごち、借り物のクーラーボックスから中抜済鶏を取り出しざっと水で洗った。
「は、はい」
 彼女は動揺している。基本的に保守的なので調理は女性推奨と考えているのに、現実には自分より真司の方が圧倒的に上手だからだ。
 真司はイコニアの様子に気付いてはいるがあまり気にしていない。水気を切り、香辛料を全体にまんべんなく擦り込み、寝かせた後でセリスの様子を窺う。
 煮立てながらコンソメやパセリの茎、セロリの葉、ローリエ、塩胡椒で味を調えているようだ。
 完成したらすぐに出せるようサワークリーム風食品も完備。これなら予定通りの短時間で、予定以上に旨いポトフを負傷者と兵士に配れるだろう。
「手が空いてたら野菜をみじん切りにするの手伝ってくれないか?」
 かまどの温度を調節しつつ指示を出す。
 既にイコニアの処理能力は限界に近く、ほとんど目を回しながらひたすら指示された通りに動くだけだ。
 それから1時間後。火から下ろされたローストチキンは官能的に輝いていた。
 腹中の野菜と肉の脂が最高の加減で混じり、イコニア以下負傷者達の腹を盛大に鳴らせたそうだ。


 サイドテールの金髪エルフ美女が折れた骨を撫でた。
 折れた手足から強すぎる痛みが伝わり、帝国の古強者が数十年ぶりに涙を浮かべる。
「痛たたっ……くない?」
 数秒前までの痛みが嘘のように消えている。
 ドゥアル(ka3746)は満足そうにうなずき、次の重傷者の元へ向かった。
「自然治癒で問題なし」
 パスされた王国兵がショックを受けているが気にもせず次へ。
 表面上は平然としていた、対巨人戦で内臓に深刻なダメージを受けた女性軍人を念入りに癒し、ようやく致命傷近い重傷者の治療を終わらせた。
「流石はエクラ教のクルセイダー、見せてもらったけど適切な処置だったと思うのよ」
 清潔な布で手を拭いて振り返る。
「あ、りがとうござ」
 クルセイダー数人が立ち上がろうとしている。顔色は青白い。ヒールを使い尽くした後、ハンターが到着するまで手当てに追われていたからだ。
「わたくし達は後2時間いる。その間寝ていればいいと思うのよ」
 クルセイダー達は、返事もできずに意識を手放していた。
 ドゥアルは厳しくもなく甘くもない、冷静な目つきでクルセイダー達の体調を調査する。
 軽傷以上重傷未満の者が大多数だ。治療に支障が出ない範囲で、己より他の負傷者の治療を優先したのだろう。
「重傷者の治療は終わったのよ」
 負い目を感じさせないようわざわざ口にして、ドゥアルはクルセイダー達を食事可能な程度に癒していった。
「包帯の交換はこちらですよ」
 ティーナの前には野郎共の行列が出来ている。
 瑞々しさと色香を兼ね備えた肌、女性美を強く感じさせる体の線、そして芯のある穏やかで暖かな雰囲気。
 大輪の華のように、男と一部女性を猛烈に惹きつけていた。
「はい、次の方」
 同僚を押しのけ、ティーナの前の席に大柄な兵士が座る。顔を赤くして、本人は隠しているつもりで実際には見え見えの動きでティーナの胸を凝視している。
 ティーナは兵士の名誉のため、気づかないふりをして丁寧に包帯の交換を終える。次の患者を呼ぼうとしたとき、徐々に近づいてくる暖かな香りに気づいた。
「お待たせしました!」
 茜が、自分より重い鍋を低めのテーブルに置いた。
 中身に気づいた負傷者が周囲に集まり、自発的に食器を持って列をつくる。
「どうよ!」
 あかねが蓋を開ける。
 材料は漬け物野菜に塩漬け肉という、これまで兵士が食べてきたものでしかない。なのに塩辛さはほとんど感じられず、兵士の食事に欠けていた旨味が確実に存在した。
「ティーナ……さん、お願い出来ないかな?」
「はい。構いませんが」
 目の前の男達は、包帯のことなど忘れたように、ポトフの香りとティーナだけに意識を向けている。
「わたしのようなおばさんでは嬉しくないかも」
「謙遜が過ぎるのも良くないと思うよー」
 看板娘勝負なら負ける気はないけれども、野戦病院での人気勝負では分が悪い。茜はティーナに炊き出しを代わってもらい、一度厨房まで戻る。
「醤油と味噌が普通に手に入るとか、本当に異世界かなここ」
 複数の瓶の封を切る。ラベルは見慣れないが中身は醤油と味噌だ。製法と材料は、茜が使い慣れたものとは少しずつ違う。値段だって違う。
「でも、味はほとんど変わらないんだよね」
 水とタレを引いたフライパンに味噌と生姜を落として火をかける。
 昔とった杵柄で、雑にならない範囲で素早く調理し、味見をしてから醤油を垂らして煮詰めていく。
「む」
 舌が肥えていそうな王国兵が、フライパンで完成した和風ソースに熱い視線を向けていた。
「ポトフで煮込んだ具材に、味が物足りなかったら付けてみて♪」
 兵士の皿に、お玉を使ってソースを適量注ぐ。相手の反応を見てパンも渡してみる。
「感謝する」
 役職持ちらしい兵士が丁寧に例を言って口をつけ、驚愕で目を限界まで見開いた。
 感動で、大粒の涙が零れた。
「いらっしゃいませー! って違った、ここ店じゃなかったんだ……って、集まりすぎ、並んでっ」
 次々に集まる兵士や負傷者に対応するため、茜はひたすらソースを作る作業に専念するしかなかった。


「持って来たぜ」
 真司が調理で余った野菜を運んできた。
「そこに置いてくれ」
 伊出 陸雄(ka0249)は馬の足から目を離さない。
「よーしいい子だ」
 蹄や蹄鉄もチェックを終え、飼い主に伝える内容をメモに記しておく。
 既にチェックが終わった逞しい馬が、陸雄のつなぎを甘噛みした。
「好かれてますねぇ」
「全くだ」
 ドゥアルと真司が、ブラシを持って馬の手入れを始めている。
「おつかれさ」
 ドゥアルは寝息をたて船を漕いでいるのにブラッシングは丁寧だ。これなら馬の疲労もとれるだろう。
「急かすなって」
 陸雄は複数の馬を宥めて立ち上がる。
 長時間屈んでいたせいか、体のあちこちが少しだけ痛かった。
「うんめぇ飯が食えるってのは幸せだぜぃ!」
 減った水を新鮮な水に取り替え、飼葉も取り替えると同時にデザートのりんごと角砂糖も置いておく。
 馬達は徹底して現金で、陸雄から離れてそれぞれの食事に専念し始めた。
「よし」
 陸雄が満足そうに馬達を見ている。これで、元気な馬を本来の持ち主に渡すことが出来そうだ。
 一仕事終えると空腹が気になる。
 周囲を見ると、複数あった大鍋はほとんど空になっている。茜達も奮闘しているがハンターまで食事が回ってきそうにない。
「いい匂いなんだがなぁ」
 残念そうに言って近くのかまどに近づく。
 火は弱まり鍋を熱するだけの熱はなさそうだ。
「あった」
 フライパンを見つけて軽く拭く。残っていた肉に下味をつけ、熱したフライパンの上に並べる。脂が程よくとけ、口の中に唾液が溢れた。
「分厚いステーキが食べたいぜ……」
 ついそんな台詞を口にしてしまった。
「私はローストチキン食べたかったです……」
 可愛らしい腹の音と共に、立場上ご馳走を口に出来なかったイコニアがやって来る。
「やらねぇぞ」
 パンを軽く炙って漬け物と焼き肉を挟んで一口。本職がつくったポトフに比べると雑かもしれないが、戦場の食事としては十分豪華だ。
 涙目の少女に小さなものを放る。
「疲れてる時にゃ甘い物ってことで」
 キャンディを受け取り満面の笑みを浮かべる司祭の前で、塩控えめに、半分未満のサイズのサンドイッチを仕上げていく。
「頑張ってくださって、ホントありがとうございやす。でも、みんなを元気にってんなら、まず自分が元気じゃねぇといけませんぜ。今日はお疲れでしょうから、うんまい飯食って、よく休んで、そんで、明日からまたみんなを元気にしてやっておくんなせい」
 優しさと、心のこもった応援だった。
 イコニアは喜んで食べ、腹一杯になりしばらく動けなくなったそうだ。


 腹が満たされたら他の満足が欲しくなる。
「へぇ、これがカエルに見えるって?」
 鮮やかな絵が90度回転する。
「残念だったな、馬だよ!」
 ティルクゥの嫌みのない笑い声と、回答者の悲鳴と観客の歓声が重なり響き合う。
「はい残念薬草特盛りサラダプレゼント!」
 敗者を見送り次の絵へ。
 いわゆる騙し絵だ。老女が淑女に見えたりと、ティルクゥの画力と話術もあって大いに盛り上がっている。
「わぁっ」
 一部の覚醒者が、ティルクゥのパフォーマンスに気付かないほど夢中になっていた。
 特大の鉄板にパンケーキのタネが流し込まれ、Jyu=Bee(ka1681)が華麗で大胆に粉砕クルミとレーズンをばらまく。
 生地が膨れて甘い香りが漂うと、女性が中心のクルセイダーが甲高い声で騒ぎ出す。
「はい、ジュウベエちゃん特製クルミとレーズン入り森のパンケーキ、一丁上がり」
 鉄製へらで裏返して両面焼き上げれば完成だ。
「イコニアちゃん、食事まだでしょ? 甘い物を作ったから冷める前に食べちゃって」
 最前列にいた司祭にバターを添えて差し出すと、イコニアの動きがぴたりと止まった。
 甘いものは別腹とはいえ既に一杯な腹には詰め込めない。
「ほら、笑って。今回は笑顔で食べるのも仕事の内よ」
 Jyu=Beeは容赦しない。昼食になるようハムとチーズまで付けイコニアに押しつけた。
「じゃ、後はよろしく♪」
 パンケーキ工房をクルセイダーに、重傷者向けのパン粥鍋を仲間に任せ、エプロンを置いて外へ向かう。
「おっと、どうやら前座は終わりのようだ。こっからはメインの出番だ! みんな盛り上がってくれよー!」
 口笛を鳴らす。
 蹄の音が軽快に響き、鞍の上で見得を切るJyu=Beeが入場する。
「みんなーー。まだ戦いは続くけど、今日くらいは楽しむわよーー!!」
 遠くまで響く美声。ギターをかき鳴らす指は止まらず、リアルブルーのロックを消化し昇華したメロディーを奏でる。
 伴奏は脂汗をかくイコニアのタンバリンだけだったが、すぐに兵士達もクルセイダー達も手拍子で参加する。
「まだまだいくわよっ」
 応、と大地を揺るがす声が響く。治療と食で皆力を取り戻し、皆、今すぐにでも戦場に迎えそうなほど回復していた。
 楽しい時間は瞬く間に過ぎ去る。担当の3時間が終わったことに気付き、ハンター達はそれぞれ移動の準備を終え、Jyu=Beeは最後の曲を歌い終える同時に、手を振って最前線駆けていく。
 休息は終わり。戦争の時間だ。

依頼結果

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 天罰を与えし聖女
    ティーナ・ウェンライト(ka0165
    人間(蒼)|28才|女性|聖導士

  • 伊出 陸雄(ka0249
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 歪虚滅ぶべし
    セリス・アルマーズ(ka1079
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • Beeの一族
    Jyu=Bee(ka1681
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • 寝具は相棒
    ドゥアル(ka3746
    エルフ|27才|女性|聖導士
  • 語り継ぐ約束
    天王寺茜(ka4080
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 開拓者
    ティルクゥ(ka4314
    エルフ|10才|男性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン ごはんをつくろう!
Jyu=Bee(ka1681
エルフ|15才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2015/03/13 01:24:01
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/03/10 20:22:38