ゲスト
(ka0000)
お返しは3倍で
マスター:黒木茨

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/04/01 19:00
- 完成日
- 2015/04/19 22:13
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●一ヶ月前のこと
よく晴れた日のことであった。
海に浮かぶ豪奢な船の上で、まだ冷気を乗せて走る海風が彼らの頬を撫でる。海面は陽光を反射してキラキラと輝いていた。
「よーし、あとは奴らを待つだけだな」
集団の中の一人が声を張り上げた。甲板には男女入り混じった八人ほどの集団が佇んでいる。
彼らはここ一帯に出没する海賊の討伐のため派遣された者だった。
「本当に引っかかるんでしょうか……」
海を眺めながら呟く者が、はっと息を飲む。
彼の視線の先には、髑髏の旗をはためかせて進む厳つい船が存在を主張していた。
「来ました!」
「言ったろ! 大砲には気をつけろよな!」
その後接近した海賊船に乗り込んだ彼らは、多少の戦闘を経て……
「頭領らしき人物を捕縛しました!」
「よくやった! 残った奴も捕まえるんだ!」
ぐったりとした海賊船の船長をロープで縛り上げた。それを見た海賊の幹部が下っ端に向けて命を下す。
「海へ飛び込め! 俺たちだけでも逃げるんだ!」
その言葉に下っ端は目を丸くした。
「そんな! 凍え死にます!」
しかし、渋る海賊たちも次々と倒されて捕まっていく。最初に命を出した幹部も既に縄にかかっていた。
「大丈夫だ! 早く逃げろ!」
残った海賊たちは叫ぶ頭領を後ろめたそうに見て、次々と海に飛び込んでいった。
●そして今
「おい。あの船、ハンターが乗ってるらしいぜ」
海賊騒動から一ヶ月後。3月に入り、空気はやや暖かく、しかし吹き付ける風は未だ冷たく髑髏を揺らす。
遠くに見える輸送船を指差すのは、一月前に海に飛び込んだ海賊の一人だった。
「ハンターか……」
それが指し示す先を見たもう一人の海賊も感傷を溢す。
「今すぐやっちまいましょうか!」
そして、通りがかった幹部に振り向いて言った。幹部も頷いて、自らの持つ銃に弾を込める。
「おうよ! 位置につけ、一発で仕留めてやる!」
幹部の号令に、海賊の男たちは一斉に動き出した。
●同時刻の輸送船
「このままですと何事もなく戻れそうですな、ありがとうございます」
男が集まっているハンターに礼を述べて頭を下げているところに、水夫が駆け込んでくる。
「大変です、海賊船が!」
息を切らしながら響かせる声に男は驚愕の表情で振り向く。
「なんだと! 海賊ならこの間片付いたんじゃあねえのか!」
男が声を張り上げると共に、上で砲撃の音が鳴り響いた。少しの間を置いて何かが海を叩く音も届く。
「わからん! だが仕方ねえ、今ある物でやるしかないぜ!」
そう言った水夫も上への階段を駆け上がり、それを見届けた男がハンターの方へ向き直る。
「すみません、ハンターの皆さん。悪党といえど人は人、歪虚相手と比べて少し手加減してもらうことになりますけど……港についたらすぐ海軍を呼びますんで!」
そうやって男が一息に話し終えた瞬間、轟音と共に船内が大きく揺れた。
よく晴れた日のことであった。
海に浮かぶ豪奢な船の上で、まだ冷気を乗せて走る海風が彼らの頬を撫でる。海面は陽光を反射してキラキラと輝いていた。
「よーし、あとは奴らを待つだけだな」
集団の中の一人が声を張り上げた。甲板には男女入り混じった八人ほどの集団が佇んでいる。
彼らはここ一帯に出没する海賊の討伐のため派遣された者だった。
「本当に引っかかるんでしょうか……」
海を眺めながら呟く者が、はっと息を飲む。
彼の視線の先には、髑髏の旗をはためかせて進む厳つい船が存在を主張していた。
「来ました!」
「言ったろ! 大砲には気をつけろよな!」
その後接近した海賊船に乗り込んだ彼らは、多少の戦闘を経て……
「頭領らしき人物を捕縛しました!」
「よくやった! 残った奴も捕まえるんだ!」
ぐったりとした海賊船の船長をロープで縛り上げた。それを見た海賊の幹部が下っ端に向けて命を下す。
「海へ飛び込め! 俺たちだけでも逃げるんだ!」
その言葉に下っ端は目を丸くした。
「そんな! 凍え死にます!」
しかし、渋る海賊たちも次々と倒されて捕まっていく。最初に命を出した幹部も既に縄にかかっていた。
「大丈夫だ! 早く逃げろ!」
残った海賊たちは叫ぶ頭領を後ろめたそうに見て、次々と海に飛び込んでいった。
●そして今
「おい。あの船、ハンターが乗ってるらしいぜ」
海賊騒動から一ヶ月後。3月に入り、空気はやや暖かく、しかし吹き付ける風は未だ冷たく髑髏を揺らす。
遠くに見える輸送船を指差すのは、一月前に海に飛び込んだ海賊の一人だった。
「ハンターか……」
それが指し示す先を見たもう一人の海賊も感傷を溢す。
「今すぐやっちまいましょうか!」
そして、通りがかった幹部に振り向いて言った。幹部も頷いて、自らの持つ銃に弾を込める。
「おうよ! 位置につけ、一発で仕留めてやる!」
幹部の号令に、海賊の男たちは一斉に動き出した。
●同時刻の輸送船
「このままですと何事もなく戻れそうですな、ありがとうございます」
男が集まっているハンターに礼を述べて頭を下げているところに、水夫が駆け込んでくる。
「大変です、海賊船が!」
息を切らしながら響かせる声に男は驚愕の表情で振り向く。
「なんだと! 海賊ならこの間片付いたんじゃあねえのか!」
男が声を張り上げると共に、上で砲撃の音が鳴り響いた。少しの間を置いて何かが海を叩く音も届く。
「わからん! だが仕方ねえ、今ある物でやるしかないぜ!」
そう言った水夫も上への階段を駆け上がり、それを見届けた男がハンターの方へ向き直る。
「すみません、ハンターの皆さん。悪党といえど人は人、歪虚相手と比べて少し手加減してもらうことになりますけど……港についたらすぐ海軍を呼びますんで!」
そうやって男が一息に話し終えた瞬間、轟音と共に船内が大きく揺れた。
リプレイ本文
●開戦
「ちくしょう、はずしたか!」
輸送船を大きく揺らした海賊の最初の一撃が轟音を立て――船を掠めて海へ落ちたことを見届けた幹部は、舌打ちと共に悪態をつく。
「すみません!」
謝る仲間の声を横で聞きながら、ある下っ端は自分たちが狙っている輸送船の様子を伺っていた。
襲撃を受けた輸送船では、ハンターがそれぞれの動きを見せている。
「向こうから大砲、いきなり撃ってきちゃってるのか!」
船首に立っているステラ・ブルマーレ(ka3014)は、鋭敏な目を生かし、すぐさま敵船を捕捉した。
海に流れる潮と風が、海辺暮らしと海女であった頃に培った経験がステラに告げる。
ある程度ではあるが、これからの天候の流れがステラには読めてきた。彼女は急いで、操舵手のいる船室に駆け込む。
「ほう、あれが海賊というものか。なかなかいい根性をしている。ならば大王たるボク達もそれに負けずにお返しをせねばな」
まだ遠くに見える海賊船を眺めながら、ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)は構える。
「まさか宇宙海賊が跳梁跋扈する時代に、リアル海賊見れるとは思わなかったわー……」
それに続くように、遥・シュテルンメーア(ka0914)も感心したように呟いている。
「そうねぇ……まずは……ここは危険よ、早く船室へ避難なさい!」
感心もそこそこに、遥は早急に船員に避難を促した。
「ふむ。ハンターが乗っていると知って尚、何故劣った兵力で仕掛けてくるのか、理解に苦しむ物があるな」
苦笑するロイド・ブラック(ka0408)の声は冷たく、その隣ではチマキマル(ka4372)が無言で葉巻を燻らせている。
「飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのことでござるな」
返り討ちにしてやるでござるよ、と天牙 龍(ka4306)は自らの刀の柄に手をかけ、これからの戦闘への意欲を見せる。
「まったくだ……まぁ良い。愚者には、それ相応の報いを受けてもらうのみ」
そう言ったロイドもまた、ステラと同じく操舵手の元へ向かった。
「お前らなにしてる! 次だ、次を準備しろ!」
海賊船では幹部に睨まれた下っ端は急ぎ急ぎ次の弾を込め、輸送船に照準を定め始めた。
「しかし……! また外れるかもしれませんよ!」
「構わん、弾はあるんだ! 早くしろ!」
下っ端の呈した苦言も無視し、幹部は語気を強めてもう一度下っ端を睨む。
●砲撃用意
(海賊カ……――海賊船デ、宝探シモ悪クナイ)
ゴンザレス=T=アルマ(ka2575)は海賊船に眠る『お宝』に思いを馳せている。
(まー、海賊って言うからには返り討ちにされて物資強奪されるって可能性も考えてないわけないよねえ?)
船員の避難から戻ってきた遥もまた、きゅぴーんと目を光らせ、戦闘後の処理について考えていた。
「このままじゃ不味いね……」
その頃操舵手の元へ向かったステラはロイドと共に指示を送っていた。
「砲撃戦はやや不利だ。近接戦で制圧したいが……お願いできるかね?」
「操舵手さん、もう少し回り込んで! そしたら皆、乗り込み易くなるから!」
二人の言葉を聞いた操舵手は得意げに笑い、操舵輪を強く握った。
「わかりました!」
操舵手の手で操舵輪がくるりと回転すると同時に、船が揺れ転進する。
操舵手の元から戻ってきたロイドは大砲へつき、ディアドラの行っている砲撃の加勢についた。
「どうだ、ロイド」
「もう少し右だ。敵砲を狙おう」
ロイドの指示に従い、ディアドラは砲身を動かして敵方の砲台へ狙いを定める。
そのとき、海賊船から放たれた砲弾が甲板に向かい降ってきた。
「帝国式クリケットを御堪能あれってね」
Holmes(ka3813)が祖霊の力が込められた大鎌を振るい、弾を打ち返そうとする、が。
Holmesの持つ鎌の峰は当たらず、空を切るだけだ。
「……ま、何事も経験だ」
と言ってHolmesがパイプを咥え、甲板が凹むと同時に、ディアドラの操作する大砲が火を吹いた。
「接舷する前に、砲撃を潰しときますか」
水中銃をしっかりと構え、遥は妖しげに笑った。
「そうだな」
チマキマルは悠然と立ち、呪文を唱える。
輸送船から放たれた一発の砲弾が、マストに向かって落ちてくる。
「そんな! う、うわっ」
弾のめり込み、破壊されたマストに目をそらした海賊の肩がものの見事に撃ち抜かれた。
肩を抑えて蹲る仲間に駆け寄る者も、遥の射撃で負傷する。
「大丈夫か!?」
「砲手が撃たれた! 手当てを! 早く手当……うっ」
そう叫んだ下っ端もまた、魔法により生み出された矢が足に突き刺さり、その場に崩れ落ちた。
「よく見えるとあれは……骸骨……!?」
輸送船からの射撃と下っ端の言う、骸骨――チマキマルの姿は、海賊たちに衝撃を与えた。
「落ち着け! 見間違いだろ! もう一発、撃てー!」
再度の砲撃を命ずる幹部の声で正気を取り戻した下っ端たちは、改めて配置につく。
「ホーホホホホ、リアルブルーの科学力は宇宙一―――――――!」
そんな中で、遥のマッドな高笑いが響き渡った。
「敵の砲撃が弱まってきているな! この調子で行くぞ!」
ディアドラは次を狙い、照準を調整する。
両者の砲弾は弧を描いて飛び交い、お互いを傷付けあう。
「あまり当てにはならないかもしれないけど、ぼーっと立ってるよりはマシかもしれないと思ってね」
野生の瞳で研ぎ澄まされた感覚から、Holmesは砲手にアドバイスを加える。
「ありがとう」
サポートも加わり、より確実となった攻撃は敵船の装備を潰し、砲台も半分ほどの規模に縮めることになった。
ハンターの乗る船も帆柱の一部と大砲一門を破損する被害を負ったが、それでも航海は可能なほどの力は残っている。
「接舷します!」
船員のこの言葉の後、打ち付けられた船体の重みで船は大きく揺れるが、それも暫くすれば弱まり、やがて収まった。
●移乗
「チョット位ハ、コレデ大丈夫カネ。此処ハ任セタ」
塩胡椒少々、といった動きでゴンザレスは残る仲間に防性強化をかけていった。
「そっちも任せるわよ」
遥も乗り込んでいく龍たちに攻性強化を施して見送った。
分かれたハンターたちは、自分の役割を遂行する。
「おんしら、襲ってきたのだから斬られる覚悟はできてるでござるな」
殺気立ち、抜き身の刀を構えた龍が一番に乗り込み、即座に斬りかかった。
対する下っ端の一人はそれを間一髪のところで回避し、サーベルを振りかざす。
「ぬう!」
龍はそれを受け流す。剣は火花を散らし、鍔競り合うが、龍の力が勝りサーベルは宙へ弾き飛んだ。
サーベルの行方を目で追ってしまう下っ端。龍はその隙を見逃さず、下っ端の利き腕を斬り付けた。
「がああ!」
斬られた腕を押さえながら、痛みに耐える相手に対し、龍はもう一度刀を振るい、今度は足を斬った。
「安心せい、死にはせぬ」
伏せる相手を残し、龍は別の海賊を探しに駆け出す。
海賊船に乗り込む四人のハンターと、龍の攻撃を受けている味方を前にして、幹部も覚悟を決める。
「乗り込まれちまったなら仕方ねえ、やるぞ!」
一人の幹部が下っ端を率いてハンターと交戦し始めている時に、もう一人の幹部が負傷した船員を手招きし、耳打ちする。
「お前らはこう……こうだ。任せたぜ」
聴いた作戦の内容と幹部自体の信用から、下っ端は不審な表情を見せる。
しかし、幹部の手で光る銃を見て考え直したのか、三人声を揃えて、
「わかりました!」
と応えた。
「こちらの主要な狙いは幹部の壊滅。……邪魔しないようであれば逃げても追わんが、邪魔するようであればそれなりの覚悟はしてもらおう」
杖の先を向け脅すロイドに動揺する下っ端を、別の場所でゴンザレスと戦っている幹部が不審に感じ、威喝する。
「何してんだ! 海の男だろうが、そんなのにビビってんじゃねえよ!」
「すみません!」
下っ端はサーベルを構え直してロイドへの攻撃を再開しようとするが、
「おっと」
そこにロイドの発する魔力の込められた雷撃が挟まった。
雷は下っ端の身体を流れ、身動きを封じる。そのままロイドは麻痺した下っ端を海面に叩き付けた。
下っ端は暫くの間沈んでいたものの、やがて雷撃の効果も切れたのか死に物狂いで浮上し、甲板へ這い上がろうと船体に手をかける。
「ボスに会いたければ、悪事をせずに正規の手順を取る事だ。……次は命が残る程度に手加減できるとは限らんぞ?」
そのロイドの声に、下っ端は青い顔を縦に振り降参の意を示した。
乗り込んですぐのゴンザレスが眼前の幹部の相手をするにあたってしたことは尻を触るというものであった。
「!?」
予想外の行動に幹部は一旦固まった。
「イヤ、挨拶ッテ大事ダヨネ」
と言いながらゴンザレスは尻に触れたままの手を動かし続ける。
「なにが挨拶だ!」
幹部はゴンザレスの手を振り払い、銃を構えて精一杯睨みつけた。
その顔には疲労の色が浮かんでいる。ゴンザレスは目をキラーンと光らせ、わきわきと手を動かして相手の出方を伺っていた。
●残る者、挑む者
「それにしても、こっちには来ないのかしら?」
輸送船へ残った四人のうち、船室へ通じる扉の一つの前に陣取っている遥は銃をもう一度構え、向こうの乱戦の中から標的を探していた。
「みたいだね、どうしてだろう」
ステラは接舷部分付近に立ち、近寄る敵を待つ。
何事も起きない状況に二人とも不審に思うが、緊張は緩めない。
「……不意をつく作戦なのかもしれない」
ディアドラが警戒を強める傍らで、チマキマルがふっと煙を吐いて、
「来たか……」
と言った。その瞬間、足と肩に粗い手当てを施された下っ端が二人ほど現れる。
「ここは通さないよ!」
ステラは槍を魔術具にし、舞い踊るかのように動く。
「優しき流れに蕩う水よ……穿て!」
槍を突く動きと共に放たれる、球状に固められた水。
「戒め解き放たれし風よ……斬り裂け!」
そこから払う動きと共に吹き荒れる鋭い風の衝撃は下っ端二人を薙ぎ払う。
「ま……まだだ!」
が、一人は倒れるも、もう一人は薙ぎ払われてもなお、ギリギリのところで踏ん張っていた。
「では、これでどうだ!」
そこにディアドラの強撃が加わる。流石にこれには耐えられなかったのか、踏ん張ったもう一人も力尽きた。
「今だ!」
倒れつつある下っ端が叫んだその時、後方からもう一人下っ端が現れ、倒れている仲間の二人を踏み台に飛び上がった。
「えっ!?」
驚くステラの上を飛び越え、甲板に着地した彼に一同の視線が集まる。
「頼んだぞ!」
縛り上げられながらも、二人の下っ端は期待に胸を膨らませて仲間を見ている。
「船室には入らせないわよ」
しかし、下っ端の期待も虚しく、着地に成功した者も遥の射撃とチマキマルによるファイアアローの連携で呆気なく倒され、捕まってしまった。
(てゆーか私、軍でも後方担当だったのになんで前線で実戦してるんだろう……)
こう思いながら遠い目をする遥の隣で、チマキマルが海風にコートを靡かせていた。
「……少なくとも三人か」
チマキマルは文句を言う下っ端三人を一瞥し、葉巻を咥えた。
「やっぱり向こうの奴らはやられたか……」
物陰で双眼鏡を覗き込むのをやめ、溜息を吐きながら残念そうに呟くもう一人の幹部の前に、龍とロイド、そしてHolmesが立ち塞がった。
「大方、煽ったのはお前さんらだろうが……覚悟は出来ているのだろうな?」
ロイドは眼鏡を掛け直し、銃を幹部に向けた。
「俺もそろそろ……か」
銃を向けられた幹部は観念したような動作を見せ、サーベルと銃を抜く。
「無駄な抵抗はやめておとなしくお縄につくでござるよ!!」
龍は剣を構え、力強く叫んだ。それを最後に、間合いを見計らっているのか両者ともに静止する。
「ってめえ今まで何してたんだよ!」
ぴりぴりとした静寂を破るように、ゴンザレスに追われながらもう一人の幹部が参戦した。
「弾はダメでも、頭はどうかな?」
そこにHolmesの鎌による一撃が裂くように入る。
「なぁに、老い耄れの一撃だ。若いキミなら大丈夫さ」
刃こそ当たらなかったものの、Holmesのブロウビートはずん、と相手の頭に当たり、相手の顔を身体ごと地面に叩き付けた。
「オイカケッコハ、モウ終ワリカネ。残念ダナ」
一息ついて、ゴンザレスもハンター側に付く。
「ご苦労」
倒れた仲間の、疲弊した顔を見た幹部は、代わりに戦ったことを労わる言葉をかけた。
龍の剣とロイドの銃をかわしながら、疲れつつある幹部は、自らの近くに居た下っ端の首根っこを掴み、自分の前に引き寄せる。
「な、何するんです!」
下っ端が幹部の盾になる形だ。
「おんしはそれでも上に立つものでござるか!! 恥を知れ!!」
これに龍は怒りを露にするが、
「こいつが近くに居たのが悪いんだよ」
幹部は悪びれず一笑する。
「おんしみたいのをみて今宵の虎徹は血に飢えているでござるよ……」
龍は怒りのまま、しかし冷静に一点の隙を見逃さず、幹部の腕を深く斬った。
それにより解放された下っ端は、劣勢に怖じ気付いたのか幹部を見捨てて海に飛び込む。
「おや、一人逃がしてしまったか」
Holmesは海を覗き込むが、飛沫の後は静まったままだ。
(よし、このまま敵の船に紛れ込んで……!)
企む下っ端は泳ぎ泳ぎ、輸送船のどこかをよじ登ろうと考えたが……
「……こんにちは?」
海面から顔を上げた下っ端を迎えたのは、チマキマルの骸骨のように痩せ細った笑顔と、口に詰め込まれる杖の先端であった。
●捕縛
「海賊に遭った割には被害が少なく済みましたね、皆さんのおかげです。壊れた部分も修繕すれば直るでしょう。ありがとうございます。このまま港まで行きましょう」
頭を下げて、船室を出て行く商人は穏やかな笑みを浮かべていた。
さて。大凡は普通に、一部は華麗に緊縛され吊るし上げられている海賊の処遇は。
「たしかにこの人たちはダメかもしれません! でも俺らは大丈夫ですよね!?」
「お、お前ら……!」
幹部は自分を見捨てるような発言をした部下を睨むが、それどころではないことを思い出したのか、視線をハンター達に戻す。
ゴンザレスはキラリと光る目を向けていた。
「……アンタラ今ノ状況オワカリ? 港ニ着クマデ――某達は好きに出来るって事」
そう言いながらゴンザレスは、下っ端の一人を選んで、その肌に手を滑らせる。
「ひいぃいいいっ!」
「助けてください! 許してください!」
「フゥム、流石『海の男』……イイ肉体ダ」
さわさわもみもみ。
悲鳴を上げながら許しを請う海賊たちは、港で無事引き渡されるまでゴンザレスに弄繰り回されたのだった。
「ちくしょう、はずしたか!」
輸送船を大きく揺らした海賊の最初の一撃が轟音を立て――船を掠めて海へ落ちたことを見届けた幹部は、舌打ちと共に悪態をつく。
「すみません!」
謝る仲間の声を横で聞きながら、ある下っ端は自分たちが狙っている輸送船の様子を伺っていた。
襲撃を受けた輸送船では、ハンターがそれぞれの動きを見せている。
「向こうから大砲、いきなり撃ってきちゃってるのか!」
船首に立っているステラ・ブルマーレ(ka3014)は、鋭敏な目を生かし、すぐさま敵船を捕捉した。
海に流れる潮と風が、海辺暮らしと海女であった頃に培った経験がステラに告げる。
ある程度ではあるが、これからの天候の流れがステラには読めてきた。彼女は急いで、操舵手のいる船室に駆け込む。
「ほう、あれが海賊というものか。なかなかいい根性をしている。ならば大王たるボク達もそれに負けずにお返しをせねばな」
まだ遠くに見える海賊船を眺めながら、ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)は構える。
「まさか宇宙海賊が跳梁跋扈する時代に、リアル海賊見れるとは思わなかったわー……」
それに続くように、遥・シュテルンメーア(ka0914)も感心したように呟いている。
「そうねぇ……まずは……ここは危険よ、早く船室へ避難なさい!」
感心もそこそこに、遥は早急に船員に避難を促した。
「ふむ。ハンターが乗っていると知って尚、何故劣った兵力で仕掛けてくるのか、理解に苦しむ物があるな」
苦笑するロイド・ブラック(ka0408)の声は冷たく、その隣ではチマキマル(ka4372)が無言で葉巻を燻らせている。
「飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのことでござるな」
返り討ちにしてやるでござるよ、と天牙 龍(ka4306)は自らの刀の柄に手をかけ、これからの戦闘への意欲を見せる。
「まったくだ……まぁ良い。愚者には、それ相応の報いを受けてもらうのみ」
そう言ったロイドもまた、ステラと同じく操舵手の元へ向かった。
「お前らなにしてる! 次だ、次を準備しろ!」
海賊船では幹部に睨まれた下っ端は急ぎ急ぎ次の弾を込め、輸送船に照準を定め始めた。
「しかし……! また外れるかもしれませんよ!」
「構わん、弾はあるんだ! 早くしろ!」
下っ端の呈した苦言も無視し、幹部は語気を強めてもう一度下っ端を睨む。
●砲撃用意
(海賊カ……――海賊船デ、宝探シモ悪クナイ)
ゴンザレス=T=アルマ(ka2575)は海賊船に眠る『お宝』に思いを馳せている。
(まー、海賊って言うからには返り討ちにされて物資強奪されるって可能性も考えてないわけないよねえ?)
船員の避難から戻ってきた遥もまた、きゅぴーんと目を光らせ、戦闘後の処理について考えていた。
「このままじゃ不味いね……」
その頃操舵手の元へ向かったステラはロイドと共に指示を送っていた。
「砲撃戦はやや不利だ。近接戦で制圧したいが……お願いできるかね?」
「操舵手さん、もう少し回り込んで! そしたら皆、乗り込み易くなるから!」
二人の言葉を聞いた操舵手は得意げに笑い、操舵輪を強く握った。
「わかりました!」
操舵手の手で操舵輪がくるりと回転すると同時に、船が揺れ転進する。
操舵手の元から戻ってきたロイドは大砲へつき、ディアドラの行っている砲撃の加勢についた。
「どうだ、ロイド」
「もう少し右だ。敵砲を狙おう」
ロイドの指示に従い、ディアドラは砲身を動かして敵方の砲台へ狙いを定める。
そのとき、海賊船から放たれた砲弾が甲板に向かい降ってきた。
「帝国式クリケットを御堪能あれってね」
Holmes(ka3813)が祖霊の力が込められた大鎌を振るい、弾を打ち返そうとする、が。
Holmesの持つ鎌の峰は当たらず、空を切るだけだ。
「……ま、何事も経験だ」
と言ってHolmesがパイプを咥え、甲板が凹むと同時に、ディアドラの操作する大砲が火を吹いた。
「接舷する前に、砲撃を潰しときますか」
水中銃をしっかりと構え、遥は妖しげに笑った。
「そうだな」
チマキマルは悠然と立ち、呪文を唱える。
輸送船から放たれた一発の砲弾が、マストに向かって落ちてくる。
「そんな! う、うわっ」
弾のめり込み、破壊されたマストに目をそらした海賊の肩がものの見事に撃ち抜かれた。
肩を抑えて蹲る仲間に駆け寄る者も、遥の射撃で負傷する。
「大丈夫か!?」
「砲手が撃たれた! 手当てを! 早く手当……うっ」
そう叫んだ下っ端もまた、魔法により生み出された矢が足に突き刺さり、その場に崩れ落ちた。
「よく見えるとあれは……骸骨……!?」
輸送船からの射撃と下っ端の言う、骸骨――チマキマルの姿は、海賊たちに衝撃を与えた。
「落ち着け! 見間違いだろ! もう一発、撃てー!」
再度の砲撃を命ずる幹部の声で正気を取り戻した下っ端たちは、改めて配置につく。
「ホーホホホホ、リアルブルーの科学力は宇宙一―――――――!」
そんな中で、遥のマッドな高笑いが響き渡った。
「敵の砲撃が弱まってきているな! この調子で行くぞ!」
ディアドラは次を狙い、照準を調整する。
両者の砲弾は弧を描いて飛び交い、お互いを傷付けあう。
「あまり当てにはならないかもしれないけど、ぼーっと立ってるよりはマシかもしれないと思ってね」
野生の瞳で研ぎ澄まされた感覚から、Holmesは砲手にアドバイスを加える。
「ありがとう」
サポートも加わり、より確実となった攻撃は敵船の装備を潰し、砲台も半分ほどの規模に縮めることになった。
ハンターの乗る船も帆柱の一部と大砲一門を破損する被害を負ったが、それでも航海は可能なほどの力は残っている。
「接舷します!」
船員のこの言葉の後、打ち付けられた船体の重みで船は大きく揺れるが、それも暫くすれば弱まり、やがて収まった。
●移乗
「チョット位ハ、コレデ大丈夫カネ。此処ハ任セタ」
塩胡椒少々、といった動きでゴンザレスは残る仲間に防性強化をかけていった。
「そっちも任せるわよ」
遥も乗り込んでいく龍たちに攻性強化を施して見送った。
分かれたハンターたちは、自分の役割を遂行する。
「おんしら、襲ってきたのだから斬られる覚悟はできてるでござるな」
殺気立ち、抜き身の刀を構えた龍が一番に乗り込み、即座に斬りかかった。
対する下っ端の一人はそれを間一髪のところで回避し、サーベルを振りかざす。
「ぬう!」
龍はそれを受け流す。剣は火花を散らし、鍔競り合うが、龍の力が勝りサーベルは宙へ弾き飛んだ。
サーベルの行方を目で追ってしまう下っ端。龍はその隙を見逃さず、下っ端の利き腕を斬り付けた。
「がああ!」
斬られた腕を押さえながら、痛みに耐える相手に対し、龍はもう一度刀を振るい、今度は足を斬った。
「安心せい、死にはせぬ」
伏せる相手を残し、龍は別の海賊を探しに駆け出す。
海賊船に乗り込む四人のハンターと、龍の攻撃を受けている味方を前にして、幹部も覚悟を決める。
「乗り込まれちまったなら仕方ねえ、やるぞ!」
一人の幹部が下っ端を率いてハンターと交戦し始めている時に、もう一人の幹部が負傷した船員を手招きし、耳打ちする。
「お前らはこう……こうだ。任せたぜ」
聴いた作戦の内容と幹部自体の信用から、下っ端は不審な表情を見せる。
しかし、幹部の手で光る銃を見て考え直したのか、三人声を揃えて、
「わかりました!」
と応えた。
「こちらの主要な狙いは幹部の壊滅。……邪魔しないようであれば逃げても追わんが、邪魔するようであればそれなりの覚悟はしてもらおう」
杖の先を向け脅すロイドに動揺する下っ端を、別の場所でゴンザレスと戦っている幹部が不審に感じ、威喝する。
「何してんだ! 海の男だろうが、そんなのにビビってんじゃねえよ!」
「すみません!」
下っ端はサーベルを構え直してロイドへの攻撃を再開しようとするが、
「おっと」
そこにロイドの発する魔力の込められた雷撃が挟まった。
雷は下っ端の身体を流れ、身動きを封じる。そのままロイドは麻痺した下っ端を海面に叩き付けた。
下っ端は暫くの間沈んでいたものの、やがて雷撃の効果も切れたのか死に物狂いで浮上し、甲板へ這い上がろうと船体に手をかける。
「ボスに会いたければ、悪事をせずに正規の手順を取る事だ。……次は命が残る程度に手加減できるとは限らんぞ?」
そのロイドの声に、下っ端は青い顔を縦に振り降参の意を示した。
乗り込んですぐのゴンザレスが眼前の幹部の相手をするにあたってしたことは尻を触るというものであった。
「!?」
予想外の行動に幹部は一旦固まった。
「イヤ、挨拶ッテ大事ダヨネ」
と言いながらゴンザレスは尻に触れたままの手を動かし続ける。
「なにが挨拶だ!」
幹部はゴンザレスの手を振り払い、銃を構えて精一杯睨みつけた。
その顔には疲労の色が浮かんでいる。ゴンザレスは目をキラーンと光らせ、わきわきと手を動かして相手の出方を伺っていた。
●残る者、挑む者
「それにしても、こっちには来ないのかしら?」
輸送船へ残った四人のうち、船室へ通じる扉の一つの前に陣取っている遥は銃をもう一度構え、向こうの乱戦の中から標的を探していた。
「みたいだね、どうしてだろう」
ステラは接舷部分付近に立ち、近寄る敵を待つ。
何事も起きない状況に二人とも不審に思うが、緊張は緩めない。
「……不意をつく作戦なのかもしれない」
ディアドラが警戒を強める傍らで、チマキマルがふっと煙を吐いて、
「来たか……」
と言った。その瞬間、足と肩に粗い手当てを施された下っ端が二人ほど現れる。
「ここは通さないよ!」
ステラは槍を魔術具にし、舞い踊るかのように動く。
「優しき流れに蕩う水よ……穿て!」
槍を突く動きと共に放たれる、球状に固められた水。
「戒め解き放たれし風よ……斬り裂け!」
そこから払う動きと共に吹き荒れる鋭い風の衝撃は下っ端二人を薙ぎ払う。
「ま……まだだ!」
が、一人は倒れるも、もう一人は薙ぎ払われてもなお、ギリギリのところで踏ん張っていた。
「では、これでどうだ!」
そこにディアドラの強撃が加わる。流石にこれには耐えられなかったのか、踏ん張ったもう一人も力尽きた。
「今だ!」
倒れつつある下っ端が叫んだその時、後方からもう一人下っ端が現れ、倒れている仲間の二人を踏み台に飛び上がった。
「えっ!?」
驚くステラの上を飛び越え、甲板に着地した彼に一同の視線が集まる。
「頼んだぞ!」
縛り上げられながらも、二人の下っ端は期待に胸を膨らませて仲間を見ている。
「船室には入らせないわよ」
しかし、下っ端の期待も虚しく、着地に成功した者も遥の射撃とチマキマルによるファイアアローの連携で呆気なく倒され、捕まってしまった。
(てゆーか私、軍でも後方担当だったのになんで前線で実戦してるんだろう……)
こう思いながら遠い目をする遥の隣で、チマキマルが海風にコートを靡かせていた。
「……少なくとも三人か」
チマキマルは文句を言う下っ端三人を一瞥し、葉巻を咥えた。
「やっぱり向こうの奴らはやられたか……」
物陰で双眼鏡を覗き込むのをやめ、溜息を吐きながら残念そうに呟くもう一人の幹部の前に、龍とロイド、そしてHolmesが立ち塞がった。
「大方、煽ったのはお前さんらだろうが……覚悟は出来ているのだろうな?」
ロイドは眼鏡を掛け直し、銃を幹部に向けた。
「俺もそろそろ……か」
銃を向けられた幹部は観念したような動作を見せ、サーベルと銃を抜く。
「無駄な抵抗はやめておとなしくお縄につくでござるよ!!」
龍は剣を構え、力強く叫んだ。それを最後に、間合いを見計らっているのか両者ともに静止する。
「ってめえ今まで何してたんだよ!」
ぴりぴりとした静寂を破るように、ゴンザレスに追われながらもう一人の幹部が参戦した。
「弾はダメでも、頭はどうかな?」
そこにHolmesの鎌による一撃が裂くように入る。
「なぁに、老い耄れの一撃だ。若いキミなら大丈夫さ」
刃こそ当たらなかったものの、Holmesのブロウビートはずん、と相手の頭に当たり、相手の顔を身体ごと地面に叩き付けた。
「オイカケッコハ、モウ終ワリカネ。残念ダナ」
一息ついて、ゴンザレスもハンター側に付く。
「ご苦労」
倒れた仲間の、疲弊した顔を見た幹部は、代わりに戦ったことを労わる言葉をかけた。
龍の剣とロイドの銃をかわしながら、疲れつつある幹部は、自らの近くに居た下っ端の首根っこを掴み、自分の前に引き寄せる。
「な、何するんです!」
下っ端が幹部の盾になる形だ。
「おんしはそれでも上に立つものでござるか!! 恥を知れ!!」
これに龍は怒りを露にするが、
「こいつが近くに居たのが悪いんだよ」
幹部は悪びれず一笑する。
「おんしみたいのをみて今宵の虎徹は血に飢えているでござるよ……」
龍は怒りのまま、しかし冷静に一点の隙を見逃さず、幹部の腕を深く斬った。
それにより解放された下っ端は、劣勢に怖じ気付いたのか幹部を見捨てて海に飛び込む。
「おや、一人逃がしてしまったか」
Holmesは海を覗き込むが、飛沫の後は静まったままだ。
(よし、このまま敵の船に紛れ込んで……!)
企む下っ端は泳ぎ泳ぎ、輸送船のどこかをよじ登ろうと考えたが……
「……こんにちは?」
海面から顔を上げた下っ端を迎えたのは、チマキマルの骸骨のように痩せ細った笑顔と、口に詰め込まれる杖の先端であった。
●捕縛
「海賊に遭った割には被害が少なく済みましたね、皆さんのおかげです。壊れた部分も修繕すれば直るでしょう。ありがとうございます。このまま港まで行きましょう」
頭を下げて、船室を出て行く商人は穏やかな笑みを浮かべていた。
さて。大凡は普通に、一部は華麗に緊縛され吊るし上げられている海賊の処遇は。
「たしかにこの人たちはダメかもしれません! でも俺らは大丈夫ですよね!?」
「お、お前ら……!」
幹部は自分を見捨てるような発言をした部下を睨むが、それどころではないことを思い出したのか、視線をハンター達に戻す。
ゴンザレスはキラリと光る目を向けていた。
「……アンタラ今ノ状況オワカリ? 港ニ着クマデ――某達は好きに出来るって事」
そう言いながらゴンザレスは、下っ端の一人を選んで、その肌に手を滑らせる。
「ひいぃいいいっ!」
「助けてください! 許してください!」
「フゥム、流石『海の男』……イイ肉体ダ」
さわさわもみもみ。
悲鳴を上げながら許しを請う海賊たちは、港で無事引き渡されるまでゴンザレスに弄繰り回されたのだった。
依頼結果
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 Holmes(ka3813) ドワーフ|8才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/04/01 17:03:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/31 12:14:26 |