ゲスト
(ka0000)
【東征】軍馬輸送
マスター:後醍醐

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/07/25 15:00
- 完成日
- 2015/07/26 20:03
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
東方――とある結界内の商家
商家の縁側に贅のためか腹に脂肪を蓄えた中年の商人と対照的に痩せた男の隣に生真面目そうな男がいる。
「――して、天ノ都で戦のために物資がほしいと」
「……そうだ」
「えぇ、出来れば多いほどいいです」
恰幅のいい中年の商人は結界内でも大店な商家の東方の商人、痩せた男は天ノ都から来た武将、生真面目そうな男は武将の御用商人だ。
「……特に、軍馬がほしい……」
ポツリと呟くように武将の男は言う。
「ほほぅ、軍馬でっか……せやけど――最近は西の方での商売も始めまして。早くも話が舞い込んでましてなぁ……こないなもんでどうでっしゃろか」
パチパチとそろばんを弾き武将の御用商人へ見せる東方の商人。
「なっ! これは、如何程でもあってもボッタクり過ぎでは!」
提示された金額を見てその額に驚愕する御用商人。
「ええんでっせ、別に西方へ売っても。軍馬となれば引く手あまたですからなぁ」
余裕の表情を見せる東方の商人。
「天ノ都の一大事なんや! もう少し負からんか!」
興奮のあまりお国言葉が出る御用商人。
「……頼む……天ノ都の為に……」
東方の商人に頭を下げる武将の男。
「しゃーないですな、ほな、これでぐらいでどないでっか?」
そろばんを見せる東方商人。
「む、もう一声!」
提示された値段から値下げを求める御用商人。
「そら、無理でっせ。御無体ですわ。うちにも仕入れ値ちゅうもんがありますさかいに」
「そこをなんとか!」
渋る東方商人に食らいつく御用商人。
「無理言いなさんな。ええんやで、別に西方に売っても」
「それだけは……勘弁願う」
土下座に近い形で頭を下げる武将の男。
プライドを投げうっての懇願だ。
「そないなお方に其処までされたら、うちも悪人扱いされますわ……せや、他の物資もいるんでしたな」
「あぁ……」
「えぇ……軍馬に限らず物資はあるほどええです」
ふと思いついたような、表情をする東方商人。
「ほな、こないしまひょ。軍馬と物資を含めてこの値段でどないでっしゃろ」
軍馬とそれに載せる食料などの物資一式の目録と値段を紙に書く東方商人。
「……これ以上は……」
「負からん」
きっぱりと断る東方商人。
「これも、天ノ都のためですわ。『損して得を取れ』ですわ。天ノ都に着いたあかつきにはうちからの物資やって宣伝しておくれやす」
「……わかり申した……協力、感謝する」
三度、頭を下げて東方商人に感謝を示す武将の男だった。
「ほんま、えらい損ですわ、西方に売ったほうが儲けも大きいのに……」
仕方なし、とごちる東方商人だった。
「では、西方のハンターに護衛の依頼をかけます」
「よろしく頼む……」
軍馬を荷駄馬として荷を載せて天ノ都まで輸送するのを護衛する依頼がハンター達へ依頼された。
商家の縁側に贅のためか腹に脂肪を蓄えた中年の商人と対照的に痩せた男の隣に生真面目そうな男がいる。
「――して、天ノ都で戦のために物資がほしいと」
「……そうだ」
「えぇ、出来れば多いほどいいです」
恰幅のいい中年の商人は結界内でも大店な商家の東方の商人、痩せた男は天ノ都から来た武将、生真面目そうな男は武将の御用商人だ。
「……特に、軍馬がほしい……」
ポツリと呟くように武将の男は言う。
「ほほぅ、軍馬でっか……せやけど――最近は西の方での商売も始めまして。早くも話が舞い込んでましてなぁ……こないなもんでどうでっしゃろか」
パチパチとそろばんを弾き武将の御用商人へ見せる東方の商人。
「なっ! これは、如何程でもあってもボッタクり過ぎでは!」
提示された金額を見てその額に驚愕する御用商人。
「ええんでっせ、別に西方へ売っても。軍馬となれば引く手あまたですからなぁ」
余裕の表情を見せる東方の商人。
「天ノ都の一大事なんや! もう少し負からんか!」
興奮のあまりお国言葉が出る御用商人。
「……頼む……天ノ都の為に……」
東方の商人に頭を下げる武将の男。
「しゃーないですな、ほな、これでぐらいでどないでっか?」
そろばんを見せる東方商人。
「む、もう一声!」
提示された値段から値下げを求める御用商人。
「そら、無理でっせ。御無体ですわ。うちにも仕入れ値ちゅうもんがありますさかいに」
「そこをなんとか!」
渋る東方商人に食らいつく御用商人。
「無理言いなさんな。ええんやで、別に西方に売っても」
「それだけは……勘弁願う」
土下座に近い形で頭を下げる武将の男。
プライドを投げうっての懇願だ。
「そないなお方に其処までされたら、うちも悪人扱いされますわ……せや、他の物資もいるんでしたな」
「あぁ……」
「えぇ……軍馬に限らず物資はあるほどええです」
ふと思いついたような、表情をする東方商人。
「ほな、こないしまひょ。軍馬と物資を含めてこの値段でどないでっしゃろ」
軍馬とそれに載せる食料などの物資一式の目録と値段を紙に書く東方商人。
「……これ以上は……」
「負からん」
きっぱりと断る東方商人。
「これも、天ノ都のためですわ。『損して得を取れ』ですわ。天ノ都に着いたあかつきにはうちからの物資やって宣伝しておくれやす」
「……わかり申した……協力、感謝する」
三度、頭を下げて東方商人に感謝を示す武将の男だった。
「ほんま、えらい損ですわ、西方に売ったほうが儲けも大きいのに……」
仕方なし、とごちる東方商人だった。
「では、西方のハンターに護衛の依頼をかけます」
「よろしく頼む……」
軍馬を荷駄馬として荷を載せて天ノ都まで輸送するのを護衛する依頼がハンター達へ依頼された。
リプレイ本文
●事前作業
輸送の護衛のために集まるハンター達。
「久しぶりのお仕事…。荷駄隊の護衛、頑張ろう……! 友達のミルティさんも一緒だし、大丈夫だよね」
久しぶりの依頼にいき込んでいるのは神乃島・宵(ka0180)。
どうやら同行者がいるようだ。
「……護りたい物一つ見つけられない私が、護衛任務とはね……最近こんなのばっかりな気はするけど」
(……ま、さくさくっと守りましょうか)
神乃島の同行者のミルティア・ミルティエラ(ka0155)が自身の心境をごちる。
同行する二人は共に行動し護衛を担当するようだ。
「軍馬の護衛、ね。まあよくある話ではあるさね。さーて、それじゃあ刺激的な旅に出かけるとするかね?」
と、『荷馬車輸送完遂者』の称号を持つリック・オルコット(ka4663)称号から輸送依頼の経験者のようだ。
「仕事を受けたからにはしっかりやるさね。仕事終わったら……ロシャーデ、一緒にお酒でも飲まない?」
主従で同行しての依頼の参加のようだ。
「そうですね……依頼が無事終わればご主人様、ご一緒させて下さい」
リックのことをご主人様と呼ぶのはロシャーデ・ルーク(ka4752)、彼女もまたリックと同じ称号の『荷馬車輸送完遂者』のを持ち輸送依頼の経験があるようだ。
リックとロシャーデの主従コンビも荷駄隊の護衛に当たるようだ。
「小さな事の積み重ねがいずれ大きなうねりとなって物事を動かすのでしょうね」
(だからこそ、天ノ都を救うため、武将の男の苦労に報いるため、無事に軍馬を届けなければ)
小さなことも無碍にしない、そんな考えのレオン・フォイアロート(ka0829)。
思いを汲み取ったレオンの担当は索敵を担当するようだ。
「値切りに値切っての物資でございます。大事に運び込むようにしなくては……」
普段より慎重になっているエリス・カルディコット(ka2572)。
その理由はかつてエリスも貴族で、物資集めの資金の大切さを理解しているからのようだ。
そんなエリスはレオンと組んで索敵を担当する。
「貴重な軍馬を荷駄馬として利用するとは、な。いろいろな事情があるんだろうが、勿体ない事をするものだ」
そんな風にごちているのはアバルト・ジンツァー(ka0895)。
「とりあえず被害を出さないように全力で当たる事としよう」
彼にしてみれば貴重な軍馬を荷駄馬として使うのは勿体無いと思っているようだ――索敵を担当する。
「いち早く、敵を見つけることが重要ですね」
担当する役割に確認するように呟くエルバッハ・リオン(ka2434)。
エルバッハとアバルトと組んで索敵を担当するようだ。
「荷駄隊の皆様はなるべく固まってもらって、護衛のしやすい陣形でお願いします」
「あぁ、わかった」
エリスは荷駄隊に護衛しやすい陣形になってもらうように依頼する。
「隊列の変更をするぞ!」
責任者の男がエリスのお願いを聞いて隊列の指示を他の荷駄隊にしている。
各自の役割担当と方針を決め、荷駄隊の陣形を確認したハンター達と荷駄隊は輸送するために動き始める。
●襲撃~索敵班
「……敵はいないようね」
神乃島と行動しているミルティアはきょろきょろと辺りを見回しながら護衛にあたっている。
すぐに戦闘体勢に入れるように武器を担いでいる。
「そうですね……出てこないのが一番ですけど……」
同じように神乃島も微かな気配にも敏感に気をつけつつ護衛している。
何時でも戦えるように武器に手を添えている。
神乃島とミルティアは左右を護衛している。
「どこから来るかわからないからねー。全方位警戒はしておかないとね」
荷駄隊の最後尾を護衛しているのはリックだ。
全方位からの奇襲に警戒している。
「ご主人様、とんでもないところから奇襲を受けると厄介ですからね」
リックの逆サイドの最後尾を護衛しているロシャーデ。
双眼鏡で周囲警戒をしている――土煙や自分達以外に動くものがあれば注視するようにしている。
敵であればすぐに他の索敵班に無線連絡を取れるようにしている。
ロシャーデはトランシーバーを活用し索敵班から来た情報を別の索敵班へと中継している。
気を引き締めて護衛している護衛班。
一方、索敵班。
「まだ、敵は現れていないようですね」
「ですが、気をつける必要がありますね」
戦馬に騎乗するレオンとバイクに搭乗しているエリスは荷駄隊から付かず離れづといった距離から先行して索敵を行っている。
「もう少し遠くに行っても良いような気がするのですが」
「あまり離れると孤立してしまいますし、味方の援護に間にあわない可能性があります」
エリスの問に対して答えるレオン。
安全を確認しながら策敵するレオンと雑魔の足跡などの形跡を見逃さないようにしているエリス。
「今のところ異常なしだな」
「そのようですね」
戦馬に騎乗してトランシーバーで定時連絡を欠かさず行い、双眼鏡を利用して索敵を行うエルバッハ。
エルバッハ達も荷駄隊からあまり離れない距離で周囲の警戒にあたっている。
「相応しい戦い方か……」
「足の遅い荷駄隊となると、敵から逃げるのはまず無理ですね。ならば、襲ってくる敵は全て排除するしかないですか」
策敵しつつ、遭遇するであろう雑魔に対してどう対処するかシミュレートしているアバルト。
エルバッハは遭遇時の対応について呟いて確認している。
こうして、護衛しながら策敵しての輸送が進んでいく。
暫くして――。
「ふむ……足跡の残り具合からして……近くでしょうか?」
敵の足跡を見つけたエリスは他の味方に報告する。
足跡を見つけてから少しして――。
「あれは……」
「敵のようですね……」
「来なさったか」
双眼鏡で策敵していたロシャーデ、エルバッハ、リックが見つけたのは土埃を上げてやってくる敵だ。
数は――2組の索敵班が合同で対処すれば問題ない数だ。
「索敵班は合流したほうがいいですね」
トランシーバーを使いもう1組の索敵班と合流を促すエリス。
猪、狼、熊の3種の雑魔が向かってきている。
「迎撃の準備をお願いします」
トランシーバーで護衛班に対して迎撃の準備を促すレオン。
「まずは牽制程度でもいいので……」
レオンは『和弓「比翼」』の長射程を活かして攻撃を始める。
動いている敵に対しての長射程からの射撃はダメージを与えるも、命中し辛く外れた攻撃も十分牽制になっている。
「攻撃が当たってきましたね」
こちらへ向かう為に距離が短くなるほど敵が射撃によって頭部を射られたりして脱落していく。
「接敵前にある程度減らす必要があるな」
アバルトも『弓胎弓』の長射程を活かしてレオンと同時に攻撃を始める。
『威嚇射撃』を使い、足止めをしたり『レイターコールドショット』を用いて冷気を纏った攻撃で冷気によって行動を阻害して攻撃を行っていく。
スキルを用いて確実に攻撃を行う事により敵を倒していく。
「どこまで減らせるか――」
頭部を射られて即死する敵や胴体に何本も矢が刺さり倒される敵。
「射程に入りました。攻撃に移ります」
中距離――エリスの『ライフル「ルインズタワー」』の射程に敵が入った。
エリスの銃が火を噴き、鉛弾を敵へ浴びせかける。
「どうにか対処できる数までには減りそうですね」
向かいつつある敵に対して銃撃を行い、敵の頭部や胴体にダメージを与えて倒したり、脚に当たり移動が遅くなる敵が出てくる。
「その突撃は脅威です。守りやすい様に狙い撃たせて頂きます」
『高加速射撃』を用いてマテリアルを使って矢弾を加速させて猪に攻撃する。
次々と猪がエリスの攻撃によって屠られていく。
「纏めて焼き払いましょう」
まとまってやってくる敵――狼に対して『マジカルステッキ』で『ファイアーボール』にて攻撃をするエルバッハ。
「敵の真ん中を狙って……」
火球の爆発が纏まってこちらへ向かってきた狼の真ん中で炸裂してダメージを与える。
こうして、探索班と敵が接敵する。
「接近戦ですね」
レオンは『日本刀「村雨丸」』『シールド「カエトラ」』へ装備しなおして接近戦へ挑む。
「ここまで接近するとはやはりタフですね」
熊に対して『渾身撃』で上段から刀を振り下ろして渾身の一撃で斬りつける。
レオンの一撃で致命的なダメージを受けて最後の一匹の熊が倒れる。
「ここを通過させるわけには参りません」
エリスは残った猪に対して銃撃を行う。
突撃攻撃を警戒しながら頭部や胴体を狙って攻撃をする。
「これで最後ですね」
残った猪も無事に倒すことが出来たエリス。
「連携されると厄介だ」
狼に対して『レイターコールドショット』で冷気によって行動を阻害させるアバルト。
「最後のようですね」
アバルトのスキルで行動を阻害された敵に対して『ファイアーボール』を放つエルバッハ。
こうして荷駄隊に向かってきた敵を撃退することが出来た索敵班。
●襲撃~護衛班
「おかわりかよ!」
「敵の数が多い」
「護衛班と共同したほうが良さそうですね」
索敵班が敵を倒しきって、しばらくするとまた敵がやってきた。
ロシャーデ、エルバッハ、リックが見つけたのは前回よりも数が多い敵だ。
「後退して護衛班と共同して攻撃しましょう」
「そのほうが確実ですね」
「ああ、各個撃破される可能性もあるからな」
「私達はそちらへ合流します――」
その様子を見たレオン、エリス、アバルト、エルバッハの索敵班は護衛班と合流する事を決め、その旨を無線連絡するエルバッハ。
護衛班と合流して陣形を組むハンター達。
「これだけの数、出来るだけ接敵前に減らしたいものです」
「同意だ。護衛班のためにも、荷駄隊に近づけさせないためにも」
先ず攻撃を始めたのはレオンとアバルトによる弓での射撃だ。
矢が、此方に向かってくる敵の頭部や胴体に刺さりダメージを与えて倒される敵もいる。
「それ以上の接近は許すわけには参りません」
その次はエリスの銃による攻撃が始まる。
放たれた鉛弾が敵の頭部や胴体、脚へとダメージを与え、倒されたり移動速度の落ちる敵がいる。
「これだけ集まっていと撃ちごたえもありそうね」
エルバッハは『ファイアーボール』を迫ってくる敵集団の真ん中へと打ち込む。
火球が爆発し吹き飛ばされる雑魔――爆発で倒された雑魔も多い。
「……やれやれ、護衛に治療がメイン……か、さっさと終わらせないとね」
ミルティアは『シャドウブリット』を放つ――影のような黒い塊が敵を襲う。
敵の頭部や胴体に黒い塊がぶつかり、ダメージを与える。
遠距離からの攻撃を放つハンター達――だが、敵は尚も接近してくる。
「……あは……っ! こっちまで来たんだ? それじゃ遠慮無く、真っ赤に咲かせてやりましょう!!」
『クロイツハンマー』を持ち『ストライクブロウ』を放つミルティア。
熊の頭部や胴体に対してハンマーを振りかざして攻撃する。
「咲いた! 真っ赤な花が咲いたよ!!」
華奢な見た目に違わず、強烈な一撃を頭部に浴びせてカチ割って敵を倒すミルティア。
「……大丈夫、一人じゃない……行こう、祖霊よ……!」
『闘心昂揚』を行い、戦意と身体能力を向上させ『試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」』で『クラッシュブロウ』を用いて大きく振りぬいて斬りかかる神乃島。
「やらせないよ……! 荷駄隊も……ミルティさんも……守るんだ!」
大物の熊や猪にスキルをのせた斬撃を放ち、胴体や頭部へとダメージを与えて敵を倒していく。
「元帝国騎兵の意地ってもんがあるさね」
荷駄隊から敵の意識をそらすために声を上げるリック。
「足の速いのから潰すかね? ロシャーデも一緒に」
猪に対処するリック――猪の突撃が終わって脚が遅くなったところへ側面から『帝国軍制式採用剣』で『強打』によって激しい一撃を打ち込む。
その激しい一撃で敵を両断して屠るリック。
「了解です。ご主人様」
一方、ロシャーデは戦馬で走ってすれ違いざまに『帝国軍制式採用剣』で一閃する。
「えぇ、ジョアシャン号。頑張って頂戴」
猪の土手っ腹へ剣で『スラッシュエッジ』を用いて攻撃をかける。
胴体を斬られて内臓をぶちまけて倒れる猪――ロシャーデの攻撃がうまくいったようだ。
「ロシャーデ、死角のカバーを頼む」
「はい、ご主人様」
連携して動く狼に対して攻撃を行うリックとロシャーデ。
「牽制します。その隙にご主人様、攻撃してください」
「わかったさね。そうさせてもらうさね」
ロシャーデが『デリンジャー』で牽制射撃を行い、その隙に斬りかかるリック。
首を刎ね、胴体を斬りつけて倒すリック――互いの連携で敵を倒すことが出来た。
索敵組と共に護衛組も奮戦し敵を倒していく。
「宵ちゃん、これで猪終わりだよ」
「……うん、がんばろう。ミルティさん」
気を抜かず、最後の猪に攻撃を行う二人――神乃島の刀が、ミルティアのハンマーが敵を襲う。
オーバーキルなぐらいダメージをあちこちに受けた猪は絶命する。
「ここは一気に行かせてもらうさね」
「ご主人様。これで熊も最後です」
熊に対してロシャーデとリックの二人であたる。
「眼や口を狙って怯ませますので、その隙にご主人様お願いします」
「わかったさね」
銃で眼や口に対して攻撃を行って怯ませるロシャーデ。
その怯んだ隙にスキルをのせて斬りかかるリック。
熊の胴体に深い傷を負わせて内臓をぶち撒けて倒した。
「これで、狼も最後の一体ですね」
ファイアーボールを放つエルバッハ。
「やっと……終わったようですね」
火球が最後の一体となった狼に当たり爆発して倒す。
こうして、荷駄隊を襲ってきた雑魔たちは全滅した。
「念のため、元の陣形にして索敵に戻りましょう」
レオンの提案により元の陣形に戻るハンター達。
護衛班と索敵班に別れて敵を警戒しながら輸送を進める。
だが――それ以降は敵の襲撃もなく無事、天ノ都へ輸送を完了することが出来た。
●依頼が終わって
到着した天ノ都にて。
「ふぅ」
溜息をついてこきこきと肩を鳴らすミルティア。
荷駄隊を見届けている神乃島。
ミルティアの元へ走り寄り、他のハンターへむいて。
「お疲れ様でした…」
ペコリと頭を下げて、ミルティアへ向き直り――。
「…お疲れ様、帰ったら何処か食べに行く?」
と、小首を傾げながら尋ねつつ、帰路へつく神乃島。
「そだねー……ボクもお腹すいちゃったよ」
と、肩をすくめて笑みを浮かべ神乃島と共に帰路へつくミルティア。
「さて、依頼も終わったし行くさね」
「はい、ご主人様」
リックとロシャーデの二人も帰路へつく。
こうして依頼を終えたハンター達は方方と帰路へついた。
【東征】軍馬輸送 Fin
輸送の護衛のために集まるハンター達。
「久しぶりのお仕事…。荷駄隊の護衛、頑張ろう……! 友達のミルティさんも一緒だし、大丈夫だよね」
久しぶりの依頼にいき込んでいるのは神乃島・宵(ka0180)。
どうやら同行者がいるようだ。
「……護りたい物一つ見つけられない私が、護衛任務とはね……最近こんなのばっかりな気はするけど」
(……ま、さくさくっと守りましょうか)
神乃島の同行者のミルティア・ミルティエラ(ka0155)が自身の心境をごちる。
同行する二人は共に行動し護衛を担当するようだ。
「軍馬の護衛、ね。まあよくある話ではあるさね。さーて、それじゃあ刺激的な旅に出かけるとするかね?」
と、『荷馬車輸送完遂者』の称号を持つリック・オルコット(ka4663)称号から輸送依頼の経験者のようだ。
「仕事を受けたからにはしっかりやるさね。仕事終わったら……ロシャーデ、一緒にお酒でも飲まない?」
主従で同行しての依頼の参加のようだ。
「そうですね……依頼が無事終わればご主人様、ご一緒させて下さい」
リックのことをご主人様と呼ぶのはロシャーデ・ルーク(ka4752)、彼女もまたリックと同じ称号の『荷馬車輸送完遂者』のを持ち輸送依頼の経験があるようだ。
リックとロシャーデの主従コンビも荷駄隊の護衛に当たるようだ。
「小さな事の積み重ねがいずれ大きなうねりとなって物事を動かすのでしょうね」
(だからこそ、天ノ都を救うため、武将の男の苦労に報いるため、無事に軍馬を届けなければ)
小さなことも無碍にしない、そんな考えのレオン・フォイアロート(ka0829)。
思いを汲み取ったレオンの担当は索敵を担当するようだ。
「値切りに値切っての物資でございます。大事に運び込むようにしなくては……」
普段より慎重になっているエリス・カルディコット(ka2572)。
その理由はかつてエリスも貴族で、物資集めの資金の大切さを理解しているからのようだ。
そんなエリスはレオンと組んで索敵を担当する。
「貴重な軍馬を荷駄馬として利用するとは、な。いろいろな事情があるんだろうが、勿体ない事をするものだ」
そんな風にごちているのはアバルト・ジンツァー(ka0895)。
「とりあえず被害を出さないように全力で当たる事としよう」
彼にしてみれば貴重な軍馬を荷駄馬として使うのは勿体無いと思っているようだ――索敵を担当する。
「いち早く、敵を見つけることが重要ですね」
担当する役割に確認するように呟くエルバッハ・リオン(ka2434)。
エルバッハとアバルトと組んで索敵を担当するようだ。
「荷駄隊の皆様はなるべく固まってもらって、護衛のしやすい陣形でお願いします」
「あぁ、わかった」
エリスは荷駄隊に護衛しやすい陣形になってもらうように依頼する。
「隊列の変更をするぞ!」
責任者の男がエリスのお願いを聞いて隊列の指示を他の荷駄隊にしている。
各自の役割担当と方針を決め、荷駄隊の陣形を確認したハンター達と荷駄隊は輸送するために動き始める。
●襲撃~索敵班
「……敵はいないようね」
神乃島と行動しているミルティアはきょろきょろと辺りを見回しながら護衛にあたっている。
すぐに戦闘体勢に入れるように武器を担いでいる。
「そうですね……出てこないのが一番ですけど……」
同じように神乃島も微かな気配にも敏感に気をつけつつ護衛している。
何時でも戦えるように武器に手を添えている。
神乃島とミルティアは左右を護衛している。
「どこから来るかわからないからねー。全方位警戒はしておかないとね」
荷駄隊の最後尾を護衛しているのはリックだ。
全方位からの奇襲に警戒している。
「ご主人様、とんでもないところから奇襲を受けると厄介ですからね」
リックの逆サイドの最後尾を護衛しているロシャーデ。
双眼鏡で周囲警戒をしている――土煙や自分達以外に動くものがあれば注視するようにしている。
敵であればすぐに他の索敵班に無線連絡を取れるようにしている。
ロシャーデはトランシーバーを活用し索敵班から来た情報を別の索敵班へと中継している。
気を引き締めて護衛している護衛班。
一方、索敵班。
「まだ、敵は現れていないようですね」
「ですが、気をつける必要がありますね」
戦馬に騎乗するレオンとバイクに搭乗しているエリスは荷駄隊から付かず離れづといった距離から先行して索敵を行っている。
「もう少し遠くに行っても良いような気がするのですが」
「あまり離れると孤立してしまいますし、味方の援護に間にあわない可能性があります」
エリスの問に対して答えるレオン。
安全を確認しながら策敵するレオンと雑魔の足跡などの形跡を見逃さないようにしているエリス。
「今のところ異常なしだな」
「そのようですね」
戦馬に騎乗してトランシーバーで定時連絡を欠かさず行い、双眼鏡を利用して索敵を行うエルバッハ。
エルバッハ達も荷駄隊からあまり離れない距離で周囲の警戒にあたっている。
「相応しい戦い方か……」
「足の遅い荷駄隊となると、敵から逃げるのはまず無理ですね。ならば、襲ってくる敵は全て排除するしかないですか」
策敵しつつ、遭遇するであろう雑魔に対してどう対処するかシミュレートしているアバルト。
エルバッハは遭遇時の対応について呟いて確認している。
こうして、護衛しながら策敵しての輸送が進んでいく。
暫くして――。
「ふむ……足跡の残り具合からして……近くでしょうか?」
敵の足跡を見つけたエリスは他の味方に報告する。
足跡を見つけてから少しして――。
「あれは……」
「敵のようですね……」
「来なさったか」
双眼鏡で策敵していたロシャーデ、エルバッハ、リックが見つけたのは土埃を上げてやってくる敵だ。
数は――2組の索敵班が合同で対処すれば問題ない数だ。
「索敵班は合流したほうがいいですね」
トランシーバーを使いもう1組の索敵班と合流を促すエリス。
猪、狼、熊の3種の雑魔が向かってきている。
「迎撃の準備をお願いします」
トランシーバーで護衛班に対して迎撃の準備を促すレオン。
「まずは牽制程度でもいいので……」
レオンは『和弓「比翼」』の長射程を活かして攻撃を始める。
動いている敵に対しての長射程からの射撃はダメージを与えるも、命中し辛く外れた攻撃も十分牽制になっている。
「攻撃が当たってきましたね」
こちらへ向かう為に距離が短くなるほど敵が射撃によって頭部を射られたりして脱落していく。
「接敵前にある程度減らす必要があるな」
アバルトも『弓胎弓』の長射程を活かしてレオンと同時に攻撃を始める。
『威嚇射撃』を使い、足止めをしたり『レイターコールドショット』を用いて冷気を纏った攻撃で冷気によって行動を阻害して攻撃を行っていく。
スキルを用いて確実に攻撃を行う事により敵を倒していく。
「どこまで減らせるか――」
頭部を射られて即死する敵や胴体に何本も矢が刺さり倒される敵。
「射程に入りました。攻撃に移ります」
中距離――エリスの『ライフル「ルインズタワー」』の射程に敵が入った。
エリスの銃が火を噴き、鉛弾を敵へ浴びせかける。
「どうにか対処できる数までには減りそうですね」
向かいつつある敵に対して銃撃を行い、敵の頭部や胴体にダメージを与えて倒したり、脚に当たり移動が遅くなる敵が出てくる。
「その突撃は脅威です。守りやすい様に狙い撃たせて頂きます」
『高加速射撃』を用いてマテリアルを使って矢弾を加速させて猪に攻撃する。
次々と猪がエリスの攻撃によって屠られていく。
「纏めて焼き払いましょう」
まとまってやってくる敵――狼に対して『マジカルステッキ』で『ファイアーボール』にて攻撃をするエルバッハ。
「敵の真ん中を狙って……」
火球の爆発が纏まってこちらへ向かってきた狼の真ん中で炸裂してダメージを与える。
こうして、探索班と敵が接敵する。
「接近戦ですね」
レオンは『日本刀「村雨丸」』『シールド「カエトラ」』へ装備しなおして接近戦へ挑む。
「ここまで接近するとはやはりタフですね」
熊に対して『渾身撃』で上段から刀を振り下ろして渾身の一撃で斬りつける。
レオンの一撃で致命的なダメージを受けて最後の一匹の熊が倒れる。
「ここを通過させるわけには参りません」
エリスは残った猪に対して銃撃を行う。
突撃攻撃を警戒しながら頭部や胴体を狙って攻撃をする。
「これで最後ですね」
残った猪も無事に倒すことが出来たエリス。
「連携されると厄介だ」
狼に対して『レイターコールドショット』で冷気によって行動を阻害させるアバルト。
「最後のようですね」
アバルトのスキルで行動を阻害された敵に対して『ファイアーボール』を放つエルバッハ。
こうして荷駄隊に向かってきた敵を撃退することが出来た索敵班。
●襲撃~護衛班
「おかわりかよ!」
「敵の数が多い」
「護衛班と共同したほうが良さそうですね」
索敵班が敵を倒しきって、しばらくするとまた敵がやってきた。
ロシャーデ、エルバッハ、リックが見つけたのは前回よりも数が多い敵だ。
「後退して護衛班と共同して攻撃しましょう」
「そのほうが確実ですね」
「ああ、各個撃破される可能性もあるからな」
「私達はそちらへ合流します――」
その様子を見たレオン、エリス、アバルト、エルバッハの索敵班は護衛班と合流する事を決め、その旨を無線連絡するエルバッハ。
護衛班と合流して陣形を組むハンター達。
「これだけの数、出来るだけ接敵前に減らしたいものです」
「同意だ。護衛班のためにも、荷駄隊に近づけさせないためにも」
先ず攻撃を始めたのはレオンとアバルトによる弓での射撃だ。
矢が、此方に向かってくる敵の頭部や胴体に刺さりダメージを与えて倒される敵もいる。
「それ以上の接近は許すわけには参りません」
その次はエリスの銃による攻撃が始まる。
放たれた鉛弾が敵の頭部や胴体、脚へとダメージを与え、倒されたり移動速度の落ちる敵がいる。
「これだけ集まっていと撃ちごたえもありそうね」
エルバッハは『ファイアーボール』を迫ってくる敵集団の真ん中へと打ち込む。
火球が爆発し吹き飛ばされる雑魔――爆発で倒された雑魔も多い。
「……やれやれ、護衛に治療がメイン……か、さっさと終わらせないとね」
ミルティアは『シャドウブリット』を放つ――影のような黒い塊が敵を襲う。
敵の頭部や胴体に黒い塊がぶつかり、ダメージを与える。
遠距離からの攻撃を放つハンター達――だが、敵は尚も接近してくる。
「……あは……っ! こっちまで来たんだ? それじゃ遠慮無く、真っ赤に咲かせてやりましょう!!」
『クロイツハンマー』を持ち『ストライクブロウ』を放つミルティア。
熊の頭部や胴体に対してハンマーを振りかざして攻撃する。
「咲いた! 真っ赤な花が咲いたよ!!」
華奢な見た目に違わず、強烈な一撃を頭部に浴びせてカチ割って敵を倒すミルティア。
「……大丈夫、一人じゃない……行こう、祖霊よ……!」
『闘心昂揚』を行い、戦意と身体能力を向上させ『試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」』で『クラッシュブロウ』を用いて大きく振りぬいて斬りかかる神乃島。
「やらせないよ……! 荷駄隊も……ミルティさんも……守るんだ!」
大物の熊や猪にスキルをのせた斬撃を放ち、胴体や頭部へとダメージを与えて敵を倒していく。
「元帝国騎兵の意地ってもんがあるさね」
荷駄隊から敵の意識をそらすために声を上げるリック。
「足の速いのから潰すかね? ロシャーデも一緒に」
猪に対処するリック――猪の突撃が終わって脚が遅くなったところへ側面から『帝国軍制式採用剣』で『強打』によって激しい一撃を打ち込む。
その激しい一撃で敵を両断して屠るリック。
「了解です。ご主人様」
一方、ロシャーデは戦馬で走ってすれ違いざまに『帝国軍制式採用剣』で一閃する。
「えぇ、ジョアシャン号。頑張って頂戴」
猪の土手っ腹へ剣で『スラッシュエッジ』を用いて攻撃をかける。
胴体を斬られて内臓をぶちまけて倒れる猪――ロシャーデの攻撃がうまくいったようだ。
「ロシャーデ、死角のカバーを頼む」
「はい、ご主人様」
連携して動く狼に対して攻撃を行うリックとロシャーデ。
「牽制します。その隙にご主人様、攻撃してください」
「わかったさね。そうさせてもらうさね」
ロシャーデが『デリンジャー』で牽制射撃を行い、その隙に斬りかかるリック。
首を刎ね、胴体を斬りつけて倒すリック――互いの連携で敵を倒すことが出来た。
索敵組と共に護衛組も奮戦し敵を倒していく。
「宵ちゃん、これで猪終わりだよ」
「……うん、がんばろう。ミルティさん」
気を抜かず、最後の猪に攻撃を行う二人――神乃島の刀が、ミルティアのハンマーが敵を襲う。
オーバーキルなぐらいダメージをあちこちに受けた猪は絶命する。
「ここは一気に行かせてもらうさね」
「ご主人様。これで熊も最後です」
熊に対してロシャーデとリックの二人であたる。
「眼や口を狙って怯ませますので、その隙にご主人様お願いします」
「わかったさね」
銃で眼や口に対して攻撃を行って怯ませるロシャーデ。
その怯んだ隙にスキルをのせて斬りかかるリック。
熊の胴体に深い傷を負わせて内臓をぶち撒けて倒した。
「これで、狼も最後の一体ですね」
ファイアーボールを放つエルバッハ。
「やっと……終わったようですね」
火球が最後の一体となった狼に当たり爆発して倒す。
こうして、荷駄隊を襲ってきた雑魔たちは全滅した。
「念のため、元の陣形にして索敵に戻りましょう」
レオンの提案により元の陣形に戻るハンター達。
護衛班と索敵班に別れて敵を警戒しながら輸送を進める。
だが――それ以降は敵の襲撃もなく無事、天ノ都へ輸送を完了することが出来た。
●依頼が終わって
到着した天ノ都にて。
「ふぅ」
溜息をついてこきこきと肩を鳴らすミルティア。
荷駄隊を見届けている神乃島。
ミルティアの元へ走り寄り、他のハンターへむいて。
「お疲れ様でした…」
ペコリと頭を下げて、ミルティアへ向き直り――。
「…お疲れ様、帰ったら何処か食べに行く?」
と、小首を傾げながら尋ねつつ、帰路へつく神乃島。
「そだねー……ボクもお腹すいちゃったよ」
と、肩をすくめて笑みを浮かべ神乃島と共に帰路へつくミルティア。
「さて、依頼も終わったし行くさね」
「はい、ご主人様」
リックとロシャーデの二人も帰路へつく。
こうして依頼を終えたハンター達は方方と帰路へついた。
【東征】軍馬輸送 Fin
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ニコラス・ディズレーリ(ka2572) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/07/25 13:11:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/24 02:54:44 |