• 東征

【東征】小高砦救援・増援阻止

マスター:後醍醐

シナリオ形態
シリーズ(新規)
難易度
難しい
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
4~10人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
4日
締切
2015/07/29 15:00
完成日
2015/08/01 18:25

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 東方――九尾によって今まさに襲撃を受けている。

 ●楠木家陣地
 九尾との戦闘のため出兵し、陣を構えていた。
 楠木家の家長であり大将である楠木 香(クスノキ カオル)は陣内で一時の休息をとっていた。
「この度の戦は一大事……何としても勝たねば」
 香は睨みつけるようにソレを見る。
 ソレ――折り畳みの机の上には簡素な地図と戦況を表す駒が置かれてた。
 天ノ都、否、東方を護る砦が幾つも陥落しくている様子がみて取れる。
 九尾による攻勢はあまりに強大なのが地図上から浮かび上がる。
「伝令! 伝令!」
 慌ただしく、陣へ駆け込んでいくる兵士がいた。
「何事!」
 持っていた扇を膝の上で閉じ、伝令を睨みつける香。
 (なにやら、只ならぬ様子……)
「九尾の狐により小高砦(こだかとりで)が陥落致しました!」
「なに! 小高砦だと! あそこにはぼたん様がいるではないか!」
 鳴月牡丹――姫将軍とも呼ばれる戦上手な女性武将だ。
 香にとっては城が近いこともあって演習や共同しての雑魔の退治なども行ったりする縁がある人物だ。
「至急、小高砦まで救援せねば……」
「尚、小高砦に増援らしき憤怒歪虚軍が向かっております!」
 そう、陥落した小高砦を確実に占拠しようと増援がさし向かえられていただのだ。
「それは……どうしたものか……」
 救援すべきか増援を阻止すべきか、悩む香。
「お味方様が牡丹様の救援に向かっておられます! 香様には増援の阻止をお願い致したく!」
 その悩む様子を見た伝令は二の句を告げる。
「あいわかった。我々は増援の阻止に向かおうぞ」
「ありがたき! 拙者は香様が増援を阻止する旨を伝えてまいります!」
 そう言うと駆け出していく伝令の男。
「すぐにでも向かわねば……しかし――」
 手勢全てで向かうには時間がなさすぎるし、防備のため陣を維持する必要もあった。
「馬廻りを率いて行くしかないか――後は……」
 西方から東方を支援してくれているハンター達の事を思い出した
「彼等にも助けを乞うか――」
 ハンター達を頼るのはこれが初めてだ――不安もあるが、彼等ハンター達の活躍を耳にしているので期待もある。

 ●ハンター達と共に
 ハンター達へ依頼の伝令を出していくばく経った頃。
 この陣へ訪れる者達がいた――依頼を受けたハンター達だ。
「おぉ! 来てくれたか! すまないが、説明の後に出立する」
 にこやかにハンター達を歓迎する香。
「実は――」
 今回の依頼の内容の詳しい話をする香。
 真剣な表情で聞いているハンター達。
「……そして、私事だが――ぼたん様は、私にとっても姉のようなお方だ……救援を援護するためにもどうか手伝ってほしい」
 そう言って、頭を下げる香――先ほどと違って少女らしさを見せる態度だ。
 大将ではない、楠木家の家長でない――一人の少女の香としてのお願いであった。

 こうして楠木家とハンター達による憤怒歪虚軍の増援に対しての作戦が開始された。

リプレイ本文

 ●事前準備
 楠木の陣で現場に向かおうとするハンター達。
「シンです。よろしく」
「楠木 薫だ。こちらこそ宜しく」
 楠木 薫(くすのき かおる)に挨拶したのはシン(ka4968)だ。
 (この国は自分にとっては故郷と言える地……)
 シンは必ずや守ろうと誓いを新たにして臨む。
「やれることをやろう」
 馬廻衆に挨拶と自己紹介をするシン。
「よ、よろしく……ね、香さん」
「うむ、こちらこそ宜しく」
 気弱な感じで挨拶をしてきたのはマコト・タツナミ(ka1030)だ。
「姫さんは無事だ。根拠はなくても、俺もアンタと同じで仲間を信じてる」
「あぁ……そうだな」
 挨拶を終えた香にそう話しかけたのは央崎 枢(ka5153)だ。
「あやね、コロニーが壊れた時にぱぱとまま居なくなっちゃったのよ。だから大切な人をまもりたいのは分かるの、がんばるの」
 香と央崎が話しているところに話しかけてきたのは佐藤 絢音(ka0552)だ。
「そうだな……がんばろう」
 辛い思いをしているのは香るだけではない――6歳の絢音だって辛い思いをしたのだから。
「楠木ちゃん。これ、トランシーバーなの」
「ほぅ……これが」
 リアルブルーの物に縁がない香にとっては珍しいものだ。
「えっとね。設定は終わってるから、ボタンを押して話せばみんなに情報が伝わるの」
「そうか、すまない」
 使い方を説明する絢音――珍しそうに香はトランシーバーを見ている。
「為すべきことは『増援の阻止』であり、『歪虚の殲滅』では無い事を自覚、共有していきましょう」
 と、香を含む皆に話しかけたのは白神 霧華(ka0915)だ。
 あくまでも増援の阻止であるのだから殲滅ではないと言う趣旨を改めて皆の共通認識として持つように話しかけた。
「見つけ次第狩る。単純で分かり易い戦いは好きだぜ」
 (増援の阻止、な。大物はいない様だが、こういう戦いも面白そうだ)
 霧華の話を聞いて呟いたのはイブリス・アリア(ka3359)だ。
 無論趣旨はわかっている――『阻止する為に狩る』のだから。
「バイクとは勝手が違うけど……頑張らなきゃ」
 重装馬に騎乗することになったマコトは慣れぬ故に緊張しつつも、気合をしれた。
「んしょ、んしょ」
 馬の背が絢音にとっては高く、よじ登るのが大変そうだ――落ちないように気をつけながら登る。
「『ちはたん』いくなの」
 『ちはたん』と呼ばれた戦馬に騎乗した絢音は皆のところへ向かう。
「お前もどっかから来たんだよな。いつか無事に帰ろうな」
 借りた馬をそっと撫で、過去を思い出す央崎。
 フードを目深に被り集中、十字を切り全員の無事を祈っていた。
「集団戦闘か、腕がなる」
 『狂戦士』という称号を示すようにこれから始まる戦いにかんきしているのはバルバロス(ka2119)だ。
「馬借りる、です。乗り慣れてねー上に、借りもんなんで、現場着くまでに、なるべく癖とか性格とか見とく、です」
 借りた戦馬の癖や性格を掴みもうとする八城雪(ka0146)。
「九尾の手勢なら、気ぃ抜けば、こっちが一蹴される、です。気合入れてかねーと、です」
 グッと気合を入れる様子をする八城。
 事前の打ち合わせを終えたハンター達は現場へ急行。
 見通しの良い高い丘を本陣とした。
「飛んでいる敵はお任せ下さい。地上の敵は、皆様にお任せ致します」
 シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)が自ら進んで本陣にて対空迎撃を行うこととした。
 作戦は以下のようになった。
 班の編成はハンター2名に馬廻衆が4名という組合わせだ。
 本陣の両翼に2班が展開して索敵を実施。
 残りの3班は即応班として策敵しつつ待機。


 ● 左翼――イブリス・絢音班
 イブリスと絢音は左翼を策敵しながら進んでいる。
 敵の進行はまだないように見えるが――。
「お、来たか?」
「敵発見なのね」
 双眼鏡で策敵していたイブリスが敵を発見――こちらに近づいてくることが伺える。
 猪と狼の編成の一団が現われた。
「よし行くか。敵の数は――」
「はいやーなの」
 無線で連絡しながら駆け出すイブリス、絢音と馬廻衆の4人も続く。
 敵との距離が縮まっていく。
「『デルタレイ』なの」
 絢音は三本の光を射程内から無作為に狼と猪に向かって発射する。
 一本の光は狼の頭部に当たり、致命的なダメージを与えて絶命させる。
 もう一本の光は猪の胴体に命中、土手っ腹から攻撃を受けた猪は転倒して脚へもダメージを与えた。
 最後の一本は1本目とは別の狼の脚へと当たり、当たった脚を吹き飛ばして移動できなくなった。
「うまくいったなの」
 絢音のデルタレイは上手いこと敵に命中したようだ。
「集団で来たなの」
 絢音を狙って纏まってやってくる狼達。
「『ファイアスローワー』なのよ」
 扇状に広がる炎が敵を焼く。
 炎は狼の体毛に火がつき火達磨にする。
 消そうと地面に擦りつけるが――消えない。
 そうしているうちに、狼達は焼けた事によって死んだ。
「俺も頑張らないとな」
 イブリスは接近しながら幾度か「広角投射」で『手裏剣「八握剣」』を投げる――広範囲に投げ出された手裏剣は狼達にダメージを与える。
 胴体に手裏剣が突き刺さりダメージを受ける1匹。
 頭部へと上手いこと当たり、絶命させる事ができた1匹。
 脚部に当たり、移動が遅くなった2匹。
「ここからが本番だな」
 『アームズダンシング』を使い『試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」』で斬り込んでいくイブリス。
 1匹は胴を斬り、内臓をぶち撒けて倒す。
 続いて一匹は首を斬り、刎ねることはなかったが傷から血を噴出して絶命する。
「フォローを頼む!」
 打ち合わせ通りイブリスのフォローをする馬廻衆。
 狼と猪の集団と戦闘を終えたタイミングで新たに敵が現れる。
 熊と大鷹だ――大鷹は既に絢音の射程内、妖狐の姿も見える。
「鳥さんを攻撃するの。熊をお願いなの」
 他の班に妖狐がいることを連絡する絢音。
「わかった。妖狐は馬廻りと合わせて囲んで攻撃しようぜ」
 絢音に向かって急降下を始める大鷹。
「やらせないの」
 対して絢音はデルタレイを放つ。
 突っ込んでくる大鷹に対して光がぶつかる。
 頭部に当たった大鷹は首がもげて即死。
 大きな羽に当たった大鷹は失速して墜落――戦闘力を失う。
 胴体に当たった大鷹も胴体に致命的なダメージを受けて堕ちる。
 大鷹が絢音に向かって急降下攻撃を繰りだそうとしているお陰で上手いこと迎撃できているようだ。
 一方、イブリスは――。
「デカブツちゃ、デカブツか」
 アームズダンシングを使って斬りこんでいくイブリス。
 攻撃は強力だが緩慢な熊相手に袈裟懸けに振りかざして斬る。
 内臓は出な方ものの深手を負わせることに成功した。
「っち、タフだな」
 続けて突き刺すように攻撃するイブリス。
 喉元を狙った突き攻撃により、刀が首を貫く。
 刀を抜くと同時に派手に出血して倒す。
 続けて単独で動いている熊を馬廻衆と共に倒していく。
「これで、妖狐だけなの」
「敵は――やけに自信があるようだな」
 ハンター達に対しても動じていない妖狐――余裕の様子さえ伺える。
 対してイブリスと絢音と馬廻衆とで妖狐を包囲する形だ。
 炎を吐き、狐火で攻撃してくる妖狐。
「俺が引きつけている間に攻撃してくれ」
「わかったのなの」
「御意」
 イブリスは下馬して『マルチステップ』で立体的な回避を行いながら斬りこんで攻撃を行う。
 デルタレイで攻撃する絢音。
 妖狐も自信があったようだが――イブリスに斬られ、絢音のデルタレイをうけ、援護する馬廻衆。
 幾度と無く斬られ、刀傷が目立つ妖狐、デルタレイによるダメージもある。
 ついに――妖狐が倒される。
 この人数でないと無理だっただろう。

 ● 右翼――シン・央崎班
 一方、絢音達左翼が戦闘している頃――右翼のシンと央崎にも敵が来ていた。
「敵……ですね」
「あっちは気づいてないようだな」
 相手より先に敵を見つけて馬を駆けるシンと央崎。
 狼の集団のようだ。
「隙だらけだぜ、っと」
 『飛燕』を使いノーモーションで『ブレードトンファー』で攻撃する央崎。
 トンファーについた刃が首に当たり、派手な出血をして倒される狼。
「こいつはこういうやり方もあるんだぜ」
 トンファー部分で頭部に打撃を与える。
 鈍い音とともに崩れ落ちる狼。
 騎乗しながら器用にトンファーを操って敵を攻撃していく。
 刃が、敵の胴体を傷つけ致命傷を与える。
 前足に当たり、移動できなくなる敵もいる。
 『スラッシュエッジ』を使って確実に仕留める央崎。
 精度の高い攻撃が敵に命中して敵を確実に屠る。
 一方、シンは。
「足を止めずに駆け抜けろ!」
 突撃しつつ『日本刀「景幸」』で一撃して駆け抜けるシン。
 常に突撃を駆けるようにヒットアンドアウェイを心掛けて攻撃する。
 指揮下の馬廻衆もシンと同じようにヒットアンドアウェイで攻撃をかけている。
 攻撃を受けている敵は――。
 刀により前足を斬り飛ばされて移動不可になる敵。
 胴体を斬られて内臓をぶち撒けて倒されるもの。
 頭部に刀を受けて頭をカチ割られるもの。
 様々なダメージを与えていく。
 未だ敵の数は多いが、このメンバーで処理できないほどではない。
 央崎とシンと馬廻衆で狼の集団と戦闘は続く。
 シンは馬廻衆の損耗を防ぐために『先手必勝』を使い、先手を取れるようにしている。
 央崎もスキルを使いながら敵に対処している。
 そうして、戦闘を続けていると敵の集団を掃討することが出来た。
「あれは――」
「妖狐のようですね」
 絢音達の最初の狼と猪の集団を率いていた妖狐を見つける。
 絢音達も狼と猪の集団との戦闘は終わりそうだ。
 率いていた妖狐は絢音達に見つかる前に撤退しようとしている。
「妖狐一体だけだ、チャンスだな」
「油断は――禁物ですね」
 撤退しようとする妖狐に全速力で駆けつけるハンター達。
 そして、央崎とシンと馬廻衆で妖狐を包囲する。
 逃げようとしてた妖狐だが、包囲されて逃げられないと悟ったか狐火や火を吐いて攻撃してくる。
 それを回避しながら攻撃する央崎とシン。
 央崎は『飛燕』を使ってノーモーションで攻撃し、シンは『剣心一如』を使い攻撃をする。
 央崎のトンファーが妖狐にぶつかり吹き飛ばし、シンの一撃が妖狐を斬りつけてダメージを与える。
 馬廻衆も央崎達の攻撃に合わせて攻撃している。
 さすが妖狐――攻撃を受けていてもタフだ。
 央崎達が包囲して執拗に攻撃をする――対する妖狐も合間にわずかであるが反撃する。
 何度目かの央崎とシンの攻撃によって妖狐が倒された。

 ● 遊撃――バルバロス・霧華班
 絢音達とシン達の班が戦闘を終え、一旦陣のほうへ後退してくる。
 その代わりにバルバロス達とマコト達の班が入れ替わりに前進する。
 今のところ、突破された敵は居ない。
「敵のようですね」
「その様だな」
 交代が完了した頃、警戒していたバルバロス・霧華が敵を見つける。
 馬の機動力を活かして敵へと接近する二人。
 熊と狼のようだ――熊は単体でバラバラと狼は纏まって移動してきている。
「私は狼を攻撃します。あなたは熊をお願いします」
「ああ、わかった」
 霧華と馬廻衆は狼の方へと向かい、バルバロスは熊の方へと向かう。
「増援を抑えるためにも減らす必要はありますわね」
 馬の機動力と『ウィップ「アレスタシオン」』の射程を活かして『チャージング』で攻撃力を上げて狼へ攻撃して駆け抜ける霧華。
 鞭が鋭い音を鳴らして狼へ当る――頭部に当たり、怯ませるどころか致命的なダメージを与えて狼を倒す。
「敵の殲滅が目的でないとはいえ、これだけ居れば脅威ですわ」
 駆け抜けながら、次の狼へと攻撃する霧華。
 鞭を振りかざして攻撃する――空気を切る鋭い音と鞭が敵にあたったことによる甲高い音が鳴る。
 霧華の鞭の攻撃は狼の前足を吹き飛ばした――吹き飛ばされた狼は前のめりに勢い良く倒れる。
 続く馬廻衆も霧華と同じようにヒットアンドアウェイで狼を攻撃する。
 一方、バルバロス。
「はぁ!」
 馬上で『ギガースアックス』を振り回し、『クラッシュブロウ』で大きく振りぬいて熊へ攻撃するバルバロス。
 バルバロスの大斧の攻撃は熊へ致命的な大ダメージを与える。
 大斧によって熊の胴体は深く傷つき内臓をぶち撒けて倒すに至った。
「素早く敵を殲滅していけば、それだけ対応の準備に時間がとれる」
 呟きながら次の熊へと移動するバルバロス――其処へ、妖狐が攻撃をかけてくる。
 とっさの攻撃にダメージを受けるバルバロスだが、『自己治癒』でダメージを回復させる。
 攻撃されるバルバロスを見つけたであろう霧華達が妖狐とバルバロスへと向かっている。
 大斧を振りかざして攻撃するバルバロス――狐火をだして攻撃する妖狐。
「私達も攻撃に加わります」
「頼む」
 其処へ到着した霧華達が攻撃へ加わり包囲する形で攻撃する。
 霧華達の攻撃で回避を妨害された形になった妖狐はバルバロスの大斧の攻撃を受ける。
 連携しながら攻撃を続けて――幾度とない攻防の末に妖狐を倒すに至った。

 ● 遊撃――マコト・八城班
 バルバロス達が戦闘していた頃、マコト達も戦闘していた。
 猪と熊を相手に戦闘を行っている。
「それじゃー、邪魔な連中を、追っ払う、です」
 猪に対して『ルーサーンハンマー』で攻撃を行う八城。
 『薙ぎ払い』で複数の猪を薙ぎ払って吹き飛ばす。
「食らいやがれ、です」
 ハンマーを振りぬいて『衝撃波』で攻撃をかける。
 その攻撃により吹き飛ばされる猪――マコトも近接の為、積極的に攻撃をかける八城。
 ハンマーの長さをつかって距離を置きながら熊を攻撃する。
「一人で気張っても、バテるだけ、です。要領良く、いく、です」
 馬廻衆と連携しながら猪を攻撃していく。
 一方、マコト。
「纏めて、焼いてしまおう」
 猪に対して『ファイアスローワー』を放ち、猪を火達磨にする。
「追撃、だ」
 燃え盛ってダメージを受ける猪達に対してデルタレイで攻撃する。
 光が燃えている猪に当たり、ダメージを与える。
「頑張らないと……」
 接近してきた熊に対して『エレクトリックショック』を使い、行動を阻害する。
 その隙に、ハンマーを振りかざして攻撃する。
 鈍い音を出して熊の頭部へ当たり、致命的なダメージを与える。
 こうして、マコトと八城、馬廻衆と連携しながら敵に対処していく。
 ダメージを与え、倒したり移動不能にしていく。
「九尾って、そーとーヤバイヤツって、聞いてる、です。妖狐も油断、ならない、です」
「……正念場だね」
 敵と戦っているところに現われた妖狐。
 妖狐は狐火を飛ばして攻撃していくる。
 マコト達は猪と熊を相手にしながら妖狐にも対処する。
 敵の数が少ないお蔭か妖狐を包囲する形で挑むことが出来た。
 エレクトリックショックを使い妖狐の行動阻害するマコト、その隙に八城は『薙ぎ払い』で妖狐ごと纏めて攻撃する。
 ファイアスローワーを使い妖狐と猪と熊を纏めて焼く。
 それと同時に衝撃波で攻撃する八城――馬廻衆も連携して攻撃する。
 そうして、攻撃を進めていると熊や猪は倒され、妖狐だけになる。
「さすが、タフ。です」
「でも、あと少し」
 集中して妖狐に攻撃するマコト達――流石に集中して攻撃を受ければ妖狐といえども溜まったものではない。
 多少、時間がかかったものの妖狐を倒すことが出来た。

 ● 本陣――シルヴィア・神楽班
 マコト、バルバロス達が戦闘している頃、本陣にも敵が来ていた。
 大鷹の集団が本陣へと向かっている。
「私も向かおう」
 大鷹の対処に向かおうとする香。
「俺は権力と金と美人が大好きなんで3つ全部備えた姫は好みなんで後ろにいて欲しいっす」
「う、うむ……」
「つーか真面目な話姫は頭なんだから後ろで威張ってなきゃ駄目っす。群は頭がないとまともに動けねっすよ」
「あいわかった」
 神楽(ka2032)の説得により本陣へ後退する香。
「狙い撃つっす~!」
 大鷹に対して神楽は『ライフル「ペネトレイトC26」』で銃撃する。
 銃撃を受けた大鷹が羽や胴体にダメージを受けて墜落していく。
「オラオラ!俺が相手してやるからかかってこいっす!」
 前に出て大鷹の攻撃を惹きつけようとする神楽。
 そんな神楽に対して大鷹が急降下して攻撃してくる。
「食らうのも馬鹿らしいんで安全に片付けるっすよ~」
 それに対して神楽は冷静に銃撃して大鷹の頭部や胴体に当てて倒している。
 一方、シルヴィア。
「迎撃……開始します」
 トランシーバーでの情報中継の手を止め大鷹へ『アサルトライフル「ヴォロンテAC47」』で銃撃する。
 『制圧射撃』を行い行動を阻害し、頭部を狙って銃撃する。
 上手いことに頭部へ当たり墜落していく敵。
「やはり、数が多いですね……」
 数が多い敵を神楽とともに攻撃していく。
「あなたの墓場は、こっち」
 『高加速射撃』で範囲外の大鷹に対して攻撃を行い、頭部へと当てる。
 攻撃を受けて倒されて墜落していく大鷹。
 次々とやられ、大鷹が全滅したのを見た妖狐は撤退した。
 それを合図に次々と撤退していく敵集団――ハンター達も深追いはしない。

 こうして、小高砦へ進軍しようとしていた敵集団はハンター達によって食い止められた。

 【東征】小高砦救援・増援阻止 Fin

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 7
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • バトル・トライブ
    八城雪ka0146
  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタインka0338

  • 佐藤 絢音ka0552
  • 不屈の鬼神
    白神 霧華ka0915

重体一覧

参加者一覧

  • バトル・トライブ
    八城雪(ka0146
    人間(蒼)|18才|女性|闘狩人
  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338
    人間(蒼)|14才|女性|猟撃士

  • 佐藤 絢音(ka0552
    人間(蒼)|10才|女性|機導師
  • 不屈の鬼神
    白神 霧華(ka0915
    人間(蒼)|17才|女性|闘狩人
  • スカイブルーゲイル
    マコト・タツナミ(ka1030
    人間(蒼)|21才|女性|機導師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 狂戦士
    バルバロス(ka2119
    ドワーフ|75才|男性|霊闘士
  • いつか、が来るなら
    イブリス・アリア(ka3359
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 王女の私室に入った
    シン(ka4968
    人間(蒼)|16才|男性|舞刀士
  • 祓魔執行
    央崎 枢(ka5153
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 増援阻止相談卓
神楽(ka2032
人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2015/07/29 14:58:08
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/07/27 21:41:11