ゲスト
(ka0000)
この金は俺のだ
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2015/08/26 19:00
- 完成日
- 2015/09/07 23:26
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
ここはジェオルジの西方、山岳地帯に程近い場所にある村。
村には森がある。森には一本の大樹がある。幹の途中からぼっきり折れてしまっているせいで、柱のように見える。芯の部分は腐り、外皮だけが残っている状態。
ある日1匹のドラゴンがそこを通りがかった。それが今回の事件の発端である。
●ハンターたち
枯れた大樹の周囲にはコボルドたちがたむろしていた。
「ええと、1、2、3……」
数はざっと見て20匹前後。めいめい袋を持っている。
それからゴブリンが2匹。
1匹は地上。兜を被り、チェーンメイルを着込んでいる。斧を手にし、コボルドたちを怒鳴っている。
もう1匹は樹上にいて周囲を警戒している。手には弓。こちらも兜とチェ-ンメイルを装着ずみである。
「あれを退治してほしいということでしたね」
「ああ。しかし奴ら、こんなところで何をしてるんだ?」
「さあ。頼まれたのは『森にいるゴブリン一党を退治してくれ』ということだけですしね」
斧を持ったゴブリンが古木の幹に切り込んだ。小柄な体に似合わぬ力強い動きだ。
「薪を取ろうとしているんですかね」
亜人だって火を使うから、その可能性はあるかもしれない。しかしそれだけのことにしてはあまりにも物々しすぎる。大体その手の単純作業をするだけなら、コボルドのみで十分なはずだ。
大きな穴が幹に空いた。ゴブリンは斧を措く。コボルドは袋を持ってそこから入って行く。
「まあ、なんでもいいだろ。いつまでも眺めてるわけにゃいかん。片付けに行こう」
「――おい、待て! 見ろ、あれ……」
コボルドたちが袋をぱんぱんにして出てきた。
ゴブリンはもったいぶってそれを受け取り、開いた。ふしくれだった長い指がつまみ上げたのは――金貨だ。
●村人たち
「ハンターは、うまくやってくれるだろうかな」
「うまくやってくれないと。そのために呼んだんだから。何が何でもゴブリンどもに横取りされるわけにはいかねえぞ。あれだけの大金」
「そだそだ。ドラゴンを見つけたのはわしらが先だからの。当然その財宝もわしらのもんだて。何しろあの木は森の中。森は村の中。財宝の所有権は当然村人であるわしらにある」
●ドラゴン
森にドラゴンが飛んでくる。体も鬣も青、目は水色。トンボみたいな形の羽根が二対ついている。大きさは小馬くらい――まだまだ子供なのだ。
金貨を咥えて意気揚々戻ってきた彼は、宝物の隠し場所に見慣れぬ奴らが入り、盗みを働いている場面に出くわした。
●再びハンターたち
つんざくような咆哮が空から降ってきた。
「おい、ドラゴンだ!」
コボルドは脅えて尻尾を丸めた。
地上にいるゴブリンは襲いかかってきたドラゴンを遠ざけようと、斧を振り回す。
樹上のゴブリンが弓をつがえ放つ。
ホバリングしていたドラゴンが地面に落ちた。矢には毒が塗ってあったらしい。しきりともがいている。
村には森がある。森には一本の大樹がある。幹の途中からぼっきり折れてしまっているせいで、柱のように見える。芯の部分は腐り、外皮だけが残っている状態。
ある日1匹のドラゴンがそこを通りがかった。それが今回の事件の発端である。
●ハンターたち
枯れた大樹の周囲にはコボルドたちがたむろしていた。
「ええと、1、2、3……」
数はざっと見て20匹前後。めいめい袋を持っている。
それからゴブリンが2匹。
1匹は地上。兜を被り、チェーンメイルを着込んでいる。斧を手にし、コボルドたちを怒鳴っている。
もう1匹は樹上にいて周囲を警戒している。手には弓。こちらも兜とチェ-ンメイルを装着ずみである。
「あれを退治してほしいということでしたね」
「ああ。しかし奴ら、こんなところで何をしてるんだ?」
「さあ。頼まれたのは『森にいるゴブリン一党を退治してくれ』ということだけですしね」
斧を持ったゴブリンが古木の幹に切り込んだ。小柄な体に似合わぬ力強い動きだ。
「薪を取ろうとしているんですかね」
亜人だって火を使うから、その可能性はあるかもしれない。しかしそれだけのことにしてはあまりにも物々しすぎる。大体その手の単純作業をするだけなら、コボルドのみで十分なはずだ。
大きな穴が幹に空いた。ゴブリンは斧を措く。コボルドは袋を持ってそこから入って行く。
「まあ、なんでもいいだろ。いつまでも眺めてるわけにゃいかん。片付けに行こう」
「――おい、待て! 見ろ、あれ……」
コボルドたちが袋をぱんぱんにして出てきた。
ゴブリンはもったいぶってそれを受け取り、開いた。ふしくれだった長い指がつまみ上げたのは――金貨だ。
●村人たち
「ハンターは、うまくやってくれるだろうかな」
「うまくやってくれないと。そのために呼んだんだから。何が何でもゴブリンどもに横取りされるわけにはいかねえぞ。あれだけの大金」
「そだそだ。ドラゴンを見つけたのはわしらが先だからの。当然その財宝もわしらのもんだて。何しろあの木は森の中。森は村の中。財宝の所有権は当然村人であるわしらにある」
●ドラゴン
森にドラゴンが飛んでくる。体も鬣も青、目は水色。トンボみたいな形の羽根が二対ついている。大きさは小馬くらい――まだまだ子供なのだ。
金貨を咥えて意気揚々戻ってきた彼は、宝物の隠し場所に見慣れぬ奴らが入り、盗みを働いている場面に出くわした。
●再びハンターたち
つんざくような咆哮が空から降ってきた。
「おい、ドラゴンだ!」
コボルドは脅えて尻尾を丸めた。
地上にいるゴブリンは襲いかかってきたドラゴンを遠ざけようと、斧を振り回す。
樹上のゴブリンが弓をつがえ放つ。
ホバリングしていたドラゴンが地面に落ちた。矢には毒が塗ってあったらしい。しきりともがいている。
リプレイ本文
ゴブリン、コボルト、ドラゴンの悶着を目の当たりにしたアメリア・フォーサイス(ka4111)は今回受けた依頼の裏事情を悟った。
(……ボーナス的な物、出ないかな? ……いえいえ、雑念に囚われている場合ではないですね)
頭を切り替えステラ・レッドキャップ(ka5434)に挨拶。彼とはつい最近受けた依頼で、ご一緒した仲なのだ。
「またお会いしましたね。今日もどうぞよろしく」
「こちらこそよろしく」
龍華 狼(ka4940)はゴブリンたちを見据え、苦虫を噛み潰している。
(金貨の事は村人はいってなかった……という事は俺たちを上手く利用してガメるつもりだったな)
依頼においてウソをつくとは言語道断なモラル違反。そういうことであればこちらも好きにさせてもらおう。
(くししし……こいつら倒して序でに財宝もちょっくら頂きゃ万々歳じゃねぇか!)
一人ほくそ笑む狼。
実は三日月 壱(ka0244)及びステラも、彼とほとんど同じ思惑を腹に秘めている。
二者は目が合った瞬間作り笑顔を浮かべた。それがもう、見事なまでに鏡写し。
(こいつ……俺と同じ匂いがするな)
(コイツ……オレと同じ匂いがするぜ)
矢で打たれたドラゴンは、地面に転がったまま唸り続けている。
ゴブリンたちはそれ以上手を出さなかった。目的は金であってドラゴンではないのだ。コボルトをどやし、搬出作業を急がせる。
アメリアは隣にいるユルゲンス・クリューガー(ka2335)に聞いた。
「あのドラゴン、大丈夫でしょうか?」
「わめく力があるなら死にはしない。ドラゴンはこの世で最も頑健な生き物のひとつだ。毒にもそれなりに強い」
「ならいいんですけど……それにしても、あんなに小さくても、財宝を集めるんですねえ。使うわけでもないのにどうしてでしょう」
レーヴェ・W・マルバス(ka0276)がしたり顔で、アメリアの疑問に答える。
「竜が財宝を貯めこむのは財宝に眠る魔力を糧とするからと言われる。女を攫うのは種の保存の為ではないかとも。彼らはプライベートは魔術で人化するそうな。或いは……単にそれらが竜としての格を示すものなのだろう。強い竜ほど財を貯めこむ。そして竜そのものが宝となる――とまあその話はおいといて、子竜を倒したとて英雄にはなれん。仕事以上の事をする義理はないな」
ライフルの銃口が弓ゴブリンに向いた。
「あれはかなりの強弓じゃな。毒もついているようじゃで、油断は禁物じゃ」
J(ka3142)の目は樹上を見透かす。
「あのゴブリン撃破を最優先、次点で他目標撃破、と言うところでしょうか」
チマキマル(ka4372)は弓ゴブリンに人差し指を向けた。その指をすーっと地上まで降ろし、もう1匹のゴブリンと、まとまりに欠ける有象無象なコボルトたちを指す。
「……ひとまず私はファイアーアローを仕掛けよう。この場合援護から切って行くのがいい手だと思うからな」
壱は彼の言葉に、にこにこあいづちを打った。
「ですね。飛び道具がなかったらこんなど畜生の群れ瞬殺されるしかないですもん。僕はひとまずあれの足場を攻撃してみますよ」
ユルゲンスがゆるりと動いた。
「では私は、地上のゴブリンと奴が率いるコボルト共の相手をするとしよう……この程度の相手なら、小細工は要るまい」
狼が続く。
「僕も皆さんが弓ゴブリンに集中出来るように、コボルト使ってる方を攻撃しますよ」
「……ふむ、では征くとしようか」
●
樹上にいた弓ゴブリンを、チマキマルのファイアアローが襲う。
「ギッ!?」
ゴブリンは熱さを手で払いのけようとする。足場が揺れた。壱が霊魔撃を込めた拳を幹に叩きつけているのである。ゴブリンは重心を移動させ、なんとか振り落とされるのを阻止する。そこへステラがアサトライフルを放つ。
幹や枝を削って飛んでくる銃弾に焦りつつも、矢をつがえ直し撃ち返すゴブリン。
が、急遽それを打ち止めにした。Jがステラと別方向から攻撃を始めたのである。三角形が空中に浮かび上がった。頂点からほとばしる光がゴブリンを掠め、ダメージを与える。
猿のように素早い動きで別の木に飛び移ったゴブリンは、直後目を見開いた。自分の真正面、ほとんど高さの変わらない樹上に、アメリアがいるのを見つけたのだ――彼が下からの攻撃に気をとられているのに乗じ、木に登っていたのである。
弦が弾かれるよりも引き金が引かれる方が早かった。
ゴブリンはとっさに身をよじり頭部への直撃を避け、肩を撃ち抜かれるに留め、地面に飛び降りた。片手で弓は引けないと自覚しているのだろう、毒矢を手にし周囲を取り囲んでくるハンターたちを威嚇する。
ステラはかわいらしくも酷薄な表情を浮かべた。
「ゴブリンさん、もう臭い息を吐けなくなるけど恨まないでくださいね?」
射撃音が森に木霊する。
アメリアが止めの一撃で敵の頭部を吹き飛ばしたのを確認するや彼は、もう1匹のゴブリンがいる方向へ駆け出した。
(金はどこだ、金っ!)
●
『どいてなさい………ちょっとだけすごいぞ』
チマキマルの前置きはあてにならなかった。ファイアーボールの爆発はちょっとどころか結構すごい。いきなり始まった襲撃に浮足立っていたコボルトたちは、情けない声で吠え始める。
壱は魔導弾を首領格である斧ゴブリン目がけて放つ。弾はゴブリンの耳に当たった。ゴブリンはぎゃっと声を上げ、憎しみに満ちた形相を向けてくる。
(……こいつ、袋持ってねぇ。チッ。子分に渡しやがったな)
ならばかかずらう必要なし。この戦いにおいて最も重要なのは金。
そう弁えている壱はゴブリンを放置し、コボルトたちの方に向かう。
逃げたと見て追おうとするゴブリン。その前に立ちはだかるのがユルゲンス。正面から盾を前面に押し立てて前進、体当たり。小柄なゴブリンからしてみれば、馬車がぶつかってくるみたいなものだ。それだけでたやすく吹っ飛ばされる。
「この泥臭さこそ戦の匂いだ。怖れず掛かってくるがいい!」
木の幹に激突したゴブリンは、ゴブリン語で口汚く罵りながら、ユルゲンスに打ってかかった。持ち前の敏捷さを生かし跳び回りながら斧で切りかかる。
盾でそれを防ぎつつ、上段から重い一撃を振り下ろすユルゲンス。
チマキマルはユルゲンスの後方支援を担当している。ゴブリンの集中力を殺ぐよう、タイミングを見計らってファイアアローを繰り返す。
狼はたてがみを逆立て身を丸めている子ドラゴンに近づいた。後ろに回り込み刺さった矢を引っこ抜く。痛かったのか噛もうとしてくるのを避け、話しかける。
「お前の財宝、俺が護ってやるよ。その代わり謝礼はいただくぜ」
人の言葉を理解出来ているのかどうかは定かでないが、とにかくこれで交渉したという体裁は整った。
「ギブアンドテイクだ。無償の善意なんかあるわけねぇだろ?」
言いおいてから彼は、斧ゴブリンのもとへ向かう。ユルゲンスたちと挟み撃ちにする所存なのだ。
ゴブリンの後方から演舞のような刀捌きで攻める、攻める。本音をぶちまけつつ。
「俺の金を奪おうなんざ100年早いんだよ!」
そういう指令を前以て受けていたか、コボルトたちは一丸となって逃走し始めた。金と一緒に。
レーヴェは彼らの足目がけ撃つ。袋を持っている個体を特に狙って。
銃声が重なって森に轟いた――どうやら弓ゴブリンの始末がついたらしい。これまでそちらに力を注いでいたJ、アメリア、ステラが急遽応援に駆けつけてきた。
前者2名はコボルトの群れ前方を狙って攻撃し、動きを阻む。
ステラはドラゴンの前を走り抜けざま、早口に言った。
「オイ、傷痛むんだろ? 後で治療してやるから、じっとしてろ」
そのまま速度を落とさず追う。コボルトを。金を。
●
壱は金袋を持ったコボルトを全速力で追いかけていた。
「そこのお前待てゴラーっ!」
群れとなって逃げてはいても、コボルト同士の連携は堅くない。追ってくる敵に対し集団で立ち向かおうという気持ちもない。金の重さで速度が落ちてくる仲間もほったらかして走る。ハンターたちから銃弾を浴びファイアーボールを飛ばされ三烈も食らわされ、最初から乏しい士気がすっかり落ちてしまっているのだ。
迫ってくる敵への恐怖から、重荷になるばかりの袋が次々投げ捨てられた。
「「っしゃあ!」」
同時にステラと壱の声が上がった。同時に袋が掴まれ、同時に顔が見合わせられる。
「ま、待ってください、これは僕が見つけ……」
「いえいえ、これは私が先に見つけ――」
愛想笑いが消えた。
「オイてめぇ! これは俺が先に見つけたっつってんだろ!!」
「オラァ! さっさと汚ねェ手離せ、クソガキ!!」
片方の手で袋を持ちもう片方の手で殴り合う金の亡者たち。
ハンターの力で引っ張りすぎたせいで、袋がとうとう破けた。中身がチャリンチャリン澄んだ音を立てぶちまけられる。大きいの、小さいの、中くらいの。形も印もさまざまな金貨。
殴り合いを急遽停止し拾い集める少年たち。しかし争いは止まない。
「てんめー! 何してんだこのクソが! オレの金に手出すんじゃねえ!」
「うるせえてめぇこそ手出すんじゃねえ殺すぞ!」
果てしなく続く浅ましい光景に、Jは、我知らず呟いた。
「醜いな……」
アメリアはレーヴェに、ひそひそ話しかける。
「結構みんな財宝に興味あるみたいですねー」
かく言う彼女の瞳の中にも壱たちと同じく、『G』という文字が点滅している。
「誰か私の分も持って帰ってきて欲しいなーなんて……」
それはそれとして、残りのゴブリン1匹はまだ片付いていない。
そのゴブリンは遅ればせながら、自分が手に入れた金を人間たちが取りあっているのに気づいた。狼とユルゲンスにより重傷を負っているにもかかわらず、全速力でそちらに向かう。ゴブリン語で「俺の金!」と叫びながら。
敵の接近を目にした壱は、ステラにこう切り出す。
「まあ待て。ここはお互い協力した方が得るモノが多くねえか? この金貨は金貨で置いといて、まずあのゴブリン野郎を倒してからだな、改めて木の中を探った方が効率的じゃねえか?」
ステラは疑いに満ちた眼差しを相手に向けた。とはいえ結局のところ、同意した。
「チッ……考えてる暇は無さそうだな。その提案、乗らせて貰うぜ」
彼らは即座に立ち上がり、向かってくる亜人に霊魔弾と銃弾を浴びせかける。
「邪魔するんじゃねぇ! ひっこんでろ!」
ユルゲンスの刃がゴブリンの頭を跳ね飛ばす。
チマキマルのファイアーボールが炸裂する音と光で、頭目を失ったコボルトたちはパニックに陥った。もう群れの形すらとらず、我先に逃げていく。
Jはピュアホワイトを降ろした。彼女としては、潰走が生じた時点で討伐終了という考えなのだ。以後の処置は他者に任せ、傷口を嘗めているドラゴンに近づき、一礼して話しかける。
「我々はゴブリン退治の要望を受けて対応に出向いただけであり、貴殿への敵意はない。負傷は可能であれば治療を試みたいが、手立てがなく申し訳ない。代わりというのもおこがましいが、どうぞこれを」
差し出された干し肉をドラゴンは、ふんふん嗅いだ。そしてぱくっと口にし咀嚼した。
お供物に満足したのだろうか、険しかった顔付きがやや穏やかになる。彼女の手をペロリと嘗める。
●
しばらく追撃が続いた後、コボルト集団もまたゴブリンと同じく、この世から消滅した。
「ふむ、こんなところか……」
ユルゲンスは刃についた血をふるい落とし、言う。
「そのドラゴンはどうするのだ」
レーヴェは彼を見上げ肩をすくめ、尻尾をビタンビタンしているドラゴンに歩み寄った。正面に回り、目と目を合わせる。
「助けた礼で幾分かを分け前として貰っていくことを許してほしい。命あっての物種だと思うが、如何か?」
ドラゴンの眉間が狭まる。とはいえ吠えついたりしてこないところからするに、大筋合意くれているらしい。
そこへチマチキルが、拾い集めた金貨や袋を持ってきた。
「さあ、この分はいったん君に返すぞ。私にとって財宝はどうでもいいものだからな――何だったら次の巣探しにモンスターや人が少ない山や溪谷を教えよう。……これからは、里に近いところは避けた方がいい。金の持つ魔力は、人を惑わせ引き寄せてしまうからな」
そのわきからステラがひょこんと顔を出す。
「ドラゴンさん、大人しくしててくださいね。ひとっ走り村に行って、赤チンキを貰ってきてあげますから」
彼が親切そうに話しドラゴンの注意を引く背後では、壱がこそこそ木のうろに潜り込んでいっていた。
狼はばらまかれた金貨をつま先で跳ね上げ空中で受け取り、ポケットの中に突っ込んだ。一瞬の早業で。
ユルゲンスはそれらを横目で眺めつつ言った。
「金については後腐れが残らぬ様にする事だ」
アメリアは彼の言葉に後押しされた。チマチキルから返して貰った金貨を次々頬袋に入れて行くドラゴンに、話しかける。皆には聞こえぬように小声で。
「あのー、よろしければ――」
●
村役場。
依頼者である村人たちを前にレーヴェは、机の上へ一枚一枚、金貨を並べて行く。
「私はゴブリンを倒せとしか依頼されてないし依頼はきっちりと遂行したぞ。竜を倒さないのは炎竜かもわからんから。失火してこのあたり焼け野原になるのは避けたい。何も聞いてないから準備もできてないしの。たかが子竜程度が集めた金貨で村を失うリスクは避けたいじゃろ?」
並べ終わった金貨の山はハンターへの報酬額と、奇跡的にぴったり一致した。
「まあ、とはいえ竜は自らこの地を去ったしもう危険はなかろ……それが残していったものから依頼料を差し引くとじゃな、この通りびた一文残らんで。うん。そのあたり了解してもらえるの?」
居並ぶ村人たちの顔といったらない。砂の入ったパンでも噛んでいるみたいだ。
「本当にこれだけしかなかったんですか……?」
猜疑心いっぱいな問いかけに壱とステラは、天使の笑みで応じる。
「はい」
「これだけしかありませんでした」
Jは眼鏡の端を押し上げ、2人の言い分を補強する。
「間違いなくこの通りだ」
チマキマルは彼らの大嘘を聞きながら、彼方へ飛び去っていったドラゴンの姿を思い浮かべた。
(頬袋がパンパンだったな……うまく隠れ谷まで行けたろうか)
狼は村人たちへ、冷ややかな視線を投げかける。
「あわよくばドラゴンも倒して漁夫の利でも狙っていましたか? 余り舐めないで頂きたいですね」
アメリアは握り締めた手の中に金貨を隠し、適当なことをのたまう。真顔で。
「しばらく森には近寄らない方が良いと思いますよ? ドラゴンが残したマテリアルの影響が続いていると思いますから」
ユルゲンスは無言であった。
報酬を自分たちの懐から出さずにすんだなら、結果的に村人も恩恵を受けていることになろうと割り切って。
(……ボーナス的な物、出ないかな? ……いえいえ、雑念に囚われている場合ではないですね)
頭を切り替えステラ・レッドキャップ(ka5434)に挨拶。彼とはつい最近受けた依頼で、ご一緒した仲なのだ。
「またお会いしましたね。今日もどうぞよろしく」
「こちらこそよろしく」
龍華 狼(ka4940)はゴブリンたちを見据え、苦虫を噛み潰している。
(金貨の事は村人はいってなかった……という事は俺たちを上手く利用してガメるつもりだったな)
依頼においてウソをつくとは言語道断なモラル違反。そういうことであればこちらも好きにさせてもらおう。
(くししし……こいつら倒して序でに財宝もちょっくら頂きゃ万々歳じゃねぇか!)
一人ほくそ笑む狼。
実は三日月 壱(ka0244)及びステラも、彼とほとんど同じ思惑を腹に秘めている。
二者は目が合った瞬間作り笑顔を浮かべた。それがもう、見事なまでに鏡写し。
(こいつ……俺と同じ匂いがするな)
(コイツ……オレと同じ匂いがするぜ)
矢で打たれたドラゴンは、地面に転がったまま唸り続けている。
ゴブリンたちはそれ以上手を出さなかった。目的は金であってドラゴンではないのだ。コボルトをどやし、搬出作業を急がせる。
アメリアは隣にいるユルゲンス・クリューガー(ka2335)に聞いた。
「あのドラゴン、大丈夫でしょうか?」
「わめく力があるなら死にはしない。ドラゴンはこの世で最も頑健な生き物のひとつだ。毒にもそれなりに強い」
「ならいいんですけど……それにしても、あんなに小さくても、財宝を集めるんですねえ。使うわけでもないのにどうしてでしょう」
レーヴェ・W・マルバス(ka0276)がしたり顔で、アメリアの疑問に答える。
「竜が財宝を貯めこむのは財宝に眠る魔力を糧とするからと言われる。女を攫うのは種の保存の為ではないかとも。彼らはプライベートは魔術で人化するそうな。或いは……単にそれらが竜としての格を示すものなのだろう。強い竜ほど財を貯めこむ。そして竜そのものが宝となる――とまあその話はおいといて、子竜を倒したとて英雄にはなれん。仕事以上の事をする義理はないな」
ライフルの銃口が弓ゴブリンに向いた。
「あれはかなりの強弓じゃな。毒もついているようじゃで、油断は禁物じゃ」
J(ka3142)の目は樹上を見透かす。
「あのゴブリン撃破を最優先、次点で他目標撃破、と言うところでしょうか」
チマキマル(ka4372)は弓ゴブリンに人差し指を向けた。その指をすーっと地上まで降ろし、もう1匹のゴブリンと、まとまりに欠ける有象無象なコボルトたちを指す。
「……ひとまず私はファイアーアローを仕掛けよう。この場合援護から切って行くのがいい手だと思うからな」
壱は彼の言葉に、にこにこあいづちを打った。
「ですね。飛び道具がなかったらこんなど畜生の群れ瞬殺されるしかないですもん。僕はひとまずあれの足場を攻撃してみますよ」
ユルゲンスがゆるりと動いた。
「では私は、地上のゴブリンと奴が率いるコボルト共の相手をするとしよう……この程度の相手なら、小細工は要るまい」
狼が続く。
「僕も皆さんが弓ゴブリンに集中出来るように、コボルト使ってる方を攻撃しますよ」
「……ふむ、では征くとしようか」
●
樹上にいた弓ゴブリンを、チマキマルのファイアアローが襲う。
「ギッ!?」
ゴブリンは熱さを手で払いのけようとする。足場が揺れた。壱が霊魔撃を込めた拳を幹に叩きつけているのである。ゴブリンは重心を移動させ、なんとか振り落とされるのを阻止する。そこへステラがアサトライフルを放つ。
幹や枝を削って飛んでくる銃弾に焦りつつも、矢をつがえ直し撃ち返すゴブリン。
が、急遽それを打ち止めにした。Jがステラと別方向から攻撃を始めたのである。三角形が空中に浮かび上がった。頂点からほとばしる光がゴブリンを掠め、ダメージを与える。
猿のように素早い動きで別の木に飛び移ったゴブリンは、直後目を見開いた。自分の真正面、ほとんど高さの変わらない樹上に、アメリアがいるのを見つけたのだ――彼が下からの攻撃に気をとられているのに乗じ、木に登っていたのである。
弦が弾かれるよりも引き金が引かれる方が早かった。
ゴブリンはとっさに身をよじり頭部への直撃を避け、肩を撃ち抜かれるに留め、地面に飛び降りた。片手で弓は引けないと自覚しているのだろう、毒矢を手にし周囲を取り囲んでくるハンターたちを威嚇する。
ステラはかわいらしくも酷薄な表情を浮かべた。
「ゴブリンさん、もう臭い息を吐けなくなるけど恨まないでくださいね?」
射撃音が森に木霊する。
アメリアが止めの一撃で敵の頭部を吹き飛ばしたのを確認するや彼は、もう1匹のゴブリンがいる方向へ駆け出した。
(金はどこだ、金っ!)
●
『どいてなさい………ちょっとだけすごいぞ』
チマキマルの前置きはあてにならなかった。ファイアーボールの爆発はちょっとどころか結構すごい。いきなり始まった襲撃に浮足立っていたコボルトたちは、情けない声で吠え始める。
壱は魔導弾を首領格である斧ゴブリン目がけて放つ。弾はゴブリンの耳に当たった。ゴブリンはぎゃっと声を上げ、憎しみに満ちた形相を向けてくる。
(……こいつ、袋持ってねぇ。チッ。子分に渡しやがったな)
ならばかかずらう必要なし。この戦いにおいて最も重要なのは金。
そう弁えている壱はゴブリンを放置し、コボルトたちの方に向かう。
逃げたと見て追おうとするゴブリン。その前に立ちはだかるのがユルゲンス。正面から盾を前面に押し立てて前進、体当たり。小柄なゴブリンからしてみれば、馬車がぶつかってくるみたいなものだ。それだけでたやすく吹っ飛ばされる。
「この泥臭さこそ戦の匂いだ。怖れず掛かってくるがいい!」
木の幹に激突したゴブリンは、ゴブリン語で口汚く罵りながら、ユルゲンスに打ってかかった。持ち前の敏捷さを生かし跳び回りながら斧で切りかかる。
盾でそれを防ぎつつ、上段から重い一撃を振り下ろすユルゲンス。
チマキマルはユルゲンスの後方支援を担当している。ゴブリンの集中力を殺ぐよう、タイミングを見計らってファイアアローを繰り返す。
狼はたてがみを逆立て身を丸めている子ドラゴンに近づいた。後ろに回り込み刺さった矢を引っこ抜く。痛かったのか噛もうとしてくるのを避け、話しかける。
「お前の財宝、俺が護ってやるよ。その代わり謝礼はいただくぜ」
人の言葉を理解出来ているのかどうかは定かでないが、とにかくこれで交渉したという体裁は整った。
「ギブアンドテイクだ。無償の善意なんかあるわけねぇだろ?」
言いおいてから彼は、斧ゴブリンのもとへ向かう。ユルゲンスたちと挟み撃ちにする所存なのだ。
ゴブリンの後方から演舞のような刀捌きで攻める、攻める。本音をぶちまけつつ。
「俺の金を奪おうなんざ100年早いんだよ!」
そういう指令を前以て受けていたか、コボルトたちは一丸となって逃走し始めた。金と一緒に。
レーヴェは彼らの足目がけ撃つ。袋を持っている個体を特に狙って。
銃声が重なって森に轟いた――どうやら弓ゴブリンの始末がついたらしい。これまでそちらに力を注いでいたJ、アメリア、ステラが急遽応援に駆けつけてきた。
前者2名はコボルトの群れ前方を狙って攻撃し、動きを阻む。
ステラはドラゴンの前を走り抜けざま、早口に言った。
「オイ、傷痛むんだろ? 後で治療してやるから、じっとしてろ」
そのまま速度を落とさず追う。コボルトを。金を。
●
壱は金袋を持ったコボルトを全速力で追いかけていた。
「そこのお前待てゴラーっ!」
群れとなって逃げてはいても、コボルト同士の連携は堅くない。追ってくる敵に対し集団で立ち向かおうという気持ちもない。金の重さで速度が落ちてくる仲間もほったらかして走る。ハンターたちから銃弾を浴びファイアーボールを飛ばされ三烈も食らわされ、最初から乏しい士気がすっかり落ちてしまっているのだ。
迫ってくる敵への恐怖から、重荷になるばかりの袋が次々投げ捨てられた。
「「っしゃあ!」」
同時にステラと壱の声が上がった。同時に袋が掴まれ、同時に顔が見合わせられる。
「ま、待ってください、これは僕が見つけ……」
「いえいえ、これは私が先に見つけ――」
愛想笑いが消えた。
「オイてめぇ! これは俺が先に見つけたっつってんだろ!!」
「オラァ! さっさと汚ねェ手離せ、クソガキ!!」
片方の手で袋を持ちもう片方の手で殴り合う金の亡者たち。
ハンターの力で引っ張りすぎたせいで、袋がとうとう破けた。中身がチャリンチャリン澄んだ音を立てぶちまけられる。大きいの、小さいの、中くらいの。形も印もさまざまな金貨。
殴り合いを急遽停止し拾い集める少年たち。しかし争いは止まない。
「てんめー! 何してんだこのクソが! オレの金に手出すんじゃねえ!」
「うるせえてめぇこそ手出すんじゃねえ殺すぞ!」
果てしなく続く浅ましい光景に、Jは、我知らず呟いた。
「醜いな……」
アメリアはレーヴェに、ひそひそ話しかける。
「結構みんな財宝に興味あるみたいですねー」
かく言う彼女の瞳の中にも壱たちと同じく、『G』という文字が点滅している。
「誰か私の分も持って帰ってきて欲しいなーなんて……」
それはそれとして、残りのゴブリン1匹はまだ片付いていない。
そのゴブリンは遅ればせながら、自分が手に入れた金を人間たちが取りあっているのに気づいた。狼とユルゲンスにより重傷を負っているにもかかわらず、全速力でそちらに向かう。ゴブリン語で「俺の金!」と叫びながら。
敵の接近を目にした壱は、ステラにこう切り出す。
「まあ待て。ここはお互い協力した方が得るモノが多くねえか? この金貨は金貨で置いといて、まずあのゴブリン野郎を倒してからだな、改めて木の中を探った方が効率的じゃねえか?」
ステラは疑いに満ちた眼差しを相手に向けた。とはいえ結局のところ、同意した。
「チッ……考えてる暇は無さそうだな。その提案、乗らせて貰うぜ」
彼らは即座に立ち上がり、向かってくる亜人に霊魔弾と銃弾を浴びせかける。
「邪魔するんじゃねぇ! ひっこんでろ!」
ユルゲンスの刃がゴブリンの頭を跳ね飛ばす。
チマキマルのファイアーボールが炸裂する音と光で、頭目を失ったコボルトたちはパニックに陥った。もう群れの形すらとらず、我先に逃げていく。
Jはピュアホワイトを降ろした。彼女としては、潰走が生じた時点で討伐終了という考えなのだ。以後の処置は他者に任せ、傷口を嘗めているドラゴンに近づき、一礼して話しかける。
「我々はゴブリン退治の要望を受けて対応に出向いただけであり、貴殿への敵意はない。負傷は可能であれば治療を試みたいが、手立てがなく申し訳ない。代わりというのもおこがましいが、どうぞこれを」
差し出された干し肉をドラゴンは、ふんふん嗅いだ。そしてぱくっと口にし咀嚼した。
お供物に満足したのだろうか、険しかった顔付きがやや穏やかになる。彼女の手をペロリと嘗める。
●
しばらく追撃が続いた後、コボルト集団もまたゴブリンと同じく、この世から消滅した。
「ふむ、こんなところか……」
ユルゲンスは刃についた血をふるい落とし、言う。
「そのドラゴンはどうするのだ」
レーヴェは彼を見上げ肩をすくめ、尻尾をビタンビタンしているドラゴンに歩み寄った。正面に回り、目と目を合わせる。
「助けた礼で幾分かを分け前として貰っていくことを許してほしい。命あっての物種だと思うが、如何か?」
ドラゴンの眉間が狭まる。とはいえ吠えついたりしてこないところからするに、大筋合意くれているらしい。
そこへチマチキルが、拾い集めた金貨や袋を持ってきた。
「さあ、この分はいったん君に返すぞ。私にとって財宝はどうでもいいものだからな――何だったら次の巣探しにモンスターや人が少ない山や溪谷を教えよう。……これからは、里に近いところは避けた方がいい。金の持つ魔力は、人を惑わせ引き寄せてしまうからな」
そのわきからステラがひょこんと顔を出す。
「ドラゴンさん、大人しくしててくださいね。ひとっ走り村に行って、赤チンキを貰ってきてあげますから」
彼が親切そうに話しドラゴンの注意を引く背後では、壱がこそこそ木のうろに潜り込んでいっていた。
狼はばらまかれた金貨をつま先で跳ね上げ空中で受け取り、ポケットの中に突っ込んだ。一瞬の早業で。
ユルゲンスはそれらを横目で眺めつつ言った。
「金については後腐れが残らぬ様にする事だ」
アメリアは彼の言葉に後押しされた。チマチキルから返して貰った金貨を次々頬袋に入れて行くドラゴンに、話しかける。皆には聞こえぬように小声で。
「あのー、よろしければ――」
●
村役場。
依頼者である村人たちを前にレーヴェは、机の上へ一枚一枚、金貨を並べて行く。
「私はゴブリンを倒せとしか依頼されてないし依頼はきっちりと遂行したぞ。竜を倒さないのは炎竜かもわからんから。失火してこのあたり焼け野原になるのは避けたい。何も聞いてないから準備もできてないしの。たかが子竜程度が集めた金貨で村を失うリスクは避けたいじゃろ?」
並べ終わった金貨の山はハンターへの報酬額と、奇跡的にぴったり一致した。
「まあ、とはいえ竜は自らこの地を去ったしもう危険はなかろ……それが残していったものから依頼料を差し引くとじゃな、この通りびた一文残らんで。うん。そのあたり了解してもらえるの?」
居並ぶ村人たちの顔といったらない。砂の入ったパンでも噛んでいるみたいだ。
「本当にこれだけしかなかったんですか……?」
猜疑心いっぱいな問いかけに壱とステラは、天使の笑みで応じる。
「はい」
「これだけしかありませんでした」
Jは眼鏡の端を押し上げ、2人の言い分を補強する。
「間違いなくこの通りだ」
チマキマルは彼らの大嘘を聞きながら、彼方へ飛び去っていったドラゴンの姿を思い浮かべた。
(頬袋がパンパンだったな……うまく隠れ谷まで行けたろうか)
狼は村人たちへ、冷ややかな視線を投げかける。
「あわよくばドラゴンも倒して漁夫の利でも狙っていましたか? 余り舐めないで頂きたいですね」
アメリアは握り締めた手の中に金貨を隠し、適当なことをのたまう。真顔で。
「しばらく森には近寄らない方が良いと思いますよ? ドラゴンが残したマテリアルの影響が続いていると思いますから」
ユルゲンスは無言であった。
報酬を自分たちの懐から出さずにすんだなら、結果的に村人も恩恵を受けていることになろうと割り切って。
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/08/26 12:37:30 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/24 21:27:16 |