ゲスト
(ka0000)
【東征】集落防衛~歪虚殲滅戦
マスター:後醍醐

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/08/26 12:00
- 完成日
- 2015/08/27 21:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
九尾と戦っている東方。
ハンター達は集落の周辺の雑魔を掃討する依頼のために集落へ向かっている。
「楽だといいね」
「そうだな」
そう言いながら集落を目指す。
● 集落にて
「おお、ようこそじゃ」
「こちらこそ」
ハンター達を出迎えた集落の村長。
「遠方から来なすったから、せめて休憩してから依頼をお願いするのじゃ」
「ああ、助かる」
ハンター達は小休憩を取ることとなった。
暫くして――。
「た、大変だ!!」
集落に駆け込んでくる一人の男。
「どうしたのじゃ?」
血相を変えて走ってくる村人に問う村長。
「歪虚共がこちらに向かってきている!」
「なんと……そういえば――」
たしか――今、依頼を受けたハンター達が集落で休憩をとっているはずだ。
彼らならきっと――。
「彼等に頼むか……」
藁を掴む思いで村長はハンター達へ人を送る。
「なるほど――歪虚達がこちらに向かっていると」
呼び出されたハンター達の一人がそういう。
「皆様が頼りなのです……どうにかお願いします!」
土下座をしそうな勢いでハンター達と香にお願いする村長。
こうして、ハンター達は歪虚を撃退することになった。
ハンター達は集落の周辺の雑魔を掃討する依頼のために集落へ向かっている。
「楽だといいね」
「そうだな」
そう言いながら集落を目指す。
● 集落にて
「おお、ようこそじゃ」
「こちらこそ」
ハンター達を出迎えた集落の村長。
「遠方から来なすったから、せめて休憩してから依頼をお願いするのじゃ」
「ああ、助かる」
ハンター達は小休憩を取ることとなった。
暫くして――。
「た、大変だ!!」
集落に駆け込んでくる一人の男。
「どうしたのじゃ?」
血相を変えて走ってくる村人に問う村長。
「歪虚共がこちらに向かってきている!」
「なんと……そういえば――」
たしか――今、依頼を受けたハンター達が集落で休憩をとっているはずだ。
彼らならきっと――。
「彼等に頼むか……」
藁を掴む思いで村長はハンター達へ人を送る。
「なるほど――歪虚達がこちらに向かっていると」
呼び出されたハンター達の一人がそういう。
「皆様が頼りなのです……どうにかお願いします!」
土下座をしそうな勢いでハンター達と香にお願いする村長。
こうして、ハンター達は歪虚を撃退することになった。
リプレイ本文
● 開戦
「跳ね橋を上げるようにしておいて下さい」
マリア・ベルンシュタイン(ka0482)は戦場に向かう前に村人へ依頼をしていた。
2つの入口にある跳ね橋はマリアの依頼により、閉じられることになった。
これで敵を撃ち漏らしたとしてもすぐには集落が襲われることはない。
ハンター達は事前に互いの役割を決めて布陣することになった。
敵の【陽動】を行い、弓兵の落武者死人を引きつけ槍兵と刀兵の落武者死人を攻撃する役割だ。
春日 啓一(ka1621)と神谷 春樹(ka4560)が担当する。
敵の【撹乱】を狙い、敵大将への血路を開く役割を行う。
イーディス・ノースハイド(ka2106)とミリア・コーネリウス(ka1287)が担当する。
【陽動】と【撹乱】の攻撃を支援する【支援】、後方からのサポートがメインだ。
マリア・ベルンシュタイン(ka0482)と天央 観智(ka0896)が担当する。
敵の大将目指し、大将の攻撃に特化した【大将】。
アイビス・グラス(ka2477)とユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)。
其々が重要な役割を果たす――己が役割を果たせれば難しくないだろう。
● 陽動班の攻撃
戦場が動き出す――まず動いたのは陽動班だ。
「皆の為にも、イーディの為にも頑張ろう。
神谷は戦馬の「ハヤテ」を駆り、右サイドから敵へと向かう。
「やっぱり来たか……」
迫る神谷に対して矢で攻撃を試みる敵兵。
神谷に対して矢が降り注ぐが、馬で移動している事もあり回避は難しいことではない。
「やられてばっかりじゃない」
神谷の『チャクラム』の射程に敵を捉えると、『広角投射』でチャクラムを投げる。
3方向に飛んで行くチャクラムは複数の敵を捕らえる。
死人達の腐った肉体をチャクラムの刃が切り裂く。
刀を持った腕を切り裂かれた刀兵の死人。
首を刎ねられ、その場で立ち止まる槍兵の死人。
足を切り裂かれ倒れる弓兵の死人。
広範囲にわたる広角投射でのチャクラムの攻撃は敵へ確実にダメージを与える。
「この程度の小雨に負けるか」
『試作型レーザーナイフ』を使い、矢を弾く神谷。
神谷はあくまでも弓兵を引きつけることに専念して行動する。
「少しでも多く、少しでも長く弓兵の注意を引けば、イーディ達の危険も減るんだ。だから、今は敵だけを考えろ」
ナイフで矢を弾きながら、チャクラムを広角投射で投げて広範囲に攻撃を繰り返す神谷。
敵を誘引しながら敵の掃討を続ける。
「俺の仕事をするか」
春日は紙屋とは逆サイドの左サイドで魔導二輪「龍雲」 に乗り『魔導銃「フリューゲル」』で攻撃を行う。
神谷のチャクラムの倍近い射程から魔導銃で攻撃をする。
「槍兵は騎兵には厄介だからな」
魔導二輪で矢の攻撃を避けながら銃撃を行う。
銃弾が槍兵の頭部に当たり、吹き飛ばして倒す。
「単調じゃ拙いからな」
接近して『ロケットナックル』で攻撃する。
金属製のナックルが射出され敵へと向かう。
刀兵の胴体に当たり、貫いて倒す。
「これも喰らえ」
『衝拳』で衝撃波を敵に向けて放つ。
拳の様な衝撃波に当たった弓兵にダメージを与える。
魔導銃で攻撃しつつ接近してロケットナックルと衝拳とオリコンで攻撃をする春日。
その頃、右サイドの神谷は――。
「まだまだ、引きつけないと」
降り注ぐ矢をナイフで弾きながら馬を駆る神谷。
『マテリアルヒーリング』を使って回復しながら、チャクラムを広角投射で投げる。
「削れるだけ削ろう」
広角投射で投げされたチャクラムが3方向に飛び敵にダメージを与える。
槍兵の片腕を切り落として槍の保持を不安定にさせる。
槍兵の脚を切り落として転倒させ移動できなくなる。
構える刀兵の両腕を切り落として攻撃手段を奪う。
派手に引き付けながら敵を攻撃する神谷。
逆サイドの春日は――。
「順調だ」
魔導銃での銃撃を行い――一発で槍兵の胴体を吹き飛ばして倒す。
接近してロケットナックルを放つ。
飛び出たナックルが槍兵の頭部を吹き飛ばして倒す。
更に衝拳を敵へ放つ。
刀兵に衝撃波が当たりダメージを与える。
魔導二輪で矢を回避しながら遠近をつけて攻撃する春日。
● 撹乱班の攻撃
次に動いたのは撹乱班だ。
陽動班が弓兵を引き付けている間に中央から敵へと突撃する。
「武装したゾンビ、か。装備に手入れをする知性が無ければ、多少武具を纏っていようと脅威ではないね。折れた矢、朽ちた刀に威力は無い」
愛馬の『エクレール』を駆って突撃するイーディス。
「彼等も歪虚となって、人々を襲う事は本意ではないだろう。早急に解放してやるとしよう」
『ディバインランス』を構えて突撃する様子はまさしく重騎士の突撃を彷彿とさせる・
一部、弓兵から矢が飛んでくるが『全身鎧「ソリッドハート」』の前に弾かれる。
最も敵が密集しているであろう地点へ向けて突撃していくイーディス。
「槍兵は騎兵との相性が悪いね」
槍を振りぬいて『衝撃波』を槍兵に放つ。
衝撃波が槍兵を襲う――衝撃波により槍兵はバラバラになって倒される。
「密集した敵に突入だ」
『薙ぎ払い』で馬上槍を振りまして密集した敵をなぎ払う。
武装しているとはいえ朽ちた身の落武者死人。
薙ぎ払われた衝撃で身をバラバラになる刀兵。
鎧とともに衝撃で砕け散る刀兵。
胴体を貫かれ引きちぎれる弓兵。
辺りにいた敵兵を薙ぎ払いでバラバラにする。
敵も負けじと反撃するが、『シールド「リパルション」』で敵の攻撃を防ぐ。
朽ちた武器ではイーディスの盾をどうにかすることは出来ない。
右側面からも攻撃されるが全身鎧の前に弾かれてしまう。
無傷とは行かないがイーディスは的に損害を与え続けている。
敵陣を突破――そして反転して再突撃するイーディス。
一方、ミリアは――。
「ちょっと数が多いかな……だけど数だけいてもそれほど強そうなのは見えない、今回は質より数で行くか」
敵正面から『全身鎧「ソリッドハート」』を着て『グレートソード「テンペスト」』で自転車を漕いで突撃するミリア。
一見シュールだが『突撃魂』による勢いでの威力がました『薙ぎ払い』でグレートソードを振り回す攻撃は威力抜群だ。
刀兵は薙ぎ払いの衝撃でバラバラになって倒される。
槍兵も上半身と下半身がなき別れて倒された。
槍兵は構えた腕から身体まで叩き切られて倒された。
「陽動って言っても敵の攻撃を引きつけてぶっ飛ばせばいいんだろ?なら得意分野だ」
自転車を降りたミリアは回りの敵に対して突撃魂と薙ぎ払いで敵を薙ぎ払っていく。
胴体を薙ぎ払われて真っ二つになる敵。
叩き切られた衝撃で体をバラバラになる敵。
上から真っ二つにされて左右に別れて倒される敵も。
吹き飛ばされた敵が舞い上がる。
「面白いように吹き飛んでいくな」
ミリアがグレードソードでなぎ払う度に敵馬バラバラに吹き飛んでいく。
そして、其処へイーディスが突撃しながら薙ぎ払いで攻撃してくる。
なぎ払う度に敵がバラバラになって倒されていく。
敵の大将へ向かう味方のために支援班の支援を受けながら敵を屠り続ける二人。
● 支援班の攻撃
撹乱班が攻撃している頃、支援班も支援を開始していた。
「今まで、東征の戦いで傷ついた人、力尽きた人を目の前で見てきました……一度喪ってしまった命は決して戻らない」
祈るような気持ちで支援を始めたマリア。
「死していった人たちが繋いでくれた私の命……だからこそ、私は、私の命は、東征の人の命を繋ぐ為に……自分の役割を全うし、歪虚を殲滅します……!」
『レクイエム』を祈る気持ちで歌い上げるマリア。
レクイエムにより死人の動きを阻害する。
阻害された敵は撹乱組の二人が攻撃して片付けていく。
「全ては、東征の人の命、そして仲間の命を繋ぐため……!」
マリアは自分と天央を狙う攻撃を『スピラルバックラー』で防ぐ。
「仲間を、全ての人のため……!」
『鋭敏視覚』で回りの味方の状態を観察しながら『ヒール』を使用して傷を癒やす。
「皆の為、邪を払います……!」
『ホーリーライト』を放ち死人へ攻撃する。
ホーリーライトを受けた死人は輝く光の衝撃によってバラバラになって倒される。
一方――天央は。
「かなり前のめりに成りますけれど…攻撃は最大の防御…とも、言いますし?」
戦馬を駆ける天央は敵集団に対して『ファイアーボール』を放つ。
敵集団の中で爆発したファイアーボールは爆発の衝撃で身をバラバラにして倒される刀兵達。
「後、一発はいけそうですね」
撹乱組の動きを見ながらもう一発ファイアーボールを放つ。
着弾――衝撃が敵集団を襲い、周りの敵をバラバラに吹き飛ばす。
衝撃でバラバラに吹き飛ばされる槍兵達。
「支援を続行ですね」
敵の弓兵の射線に入らないように移動しながら『ライトニングボルト』を放つ。
一直線に伸びる雷撃が敵を襲う。
攻撃を受けた敵の殆どがダメージによって倒される。
雷撃に貫かれバラバラになって倒される槍兵達。
雷撃によって致命的なダメージを受けて倒される弓兵達。
『ウィンドガスト』で自身やマリア、撹乱組を緑に輝く風が取り巻き、攻撃の機動をわずかにそらす。
マリアのレクイエムで敵の行動を阻害し、天央の魔術によって敵を攻撃し味方を支援する。
支援班の支援と撹乱班によって大将への血路が開かれようとしていた。
● 大将班の攻撃
陽動班が陽動し、撹乱班と支援班によって血路が開かれた。
撹乱班の後方にいた大将班がその血路に突撃していく。
「相手は死人で、相応の戦力数に多少なりとも統率が取れている。でも、この程度の脅威は脅威の内に入らない……。それ以上の脅威を知っているから、この程度で臆したりはしない」
(臆してたら、守りたいものを守れないから……。だから…集落の者達の為に、眼前の脅威を排除します……っ)
ユーリは臆さないように意気込み、敵陣へ突入する。
身を低く落とし、地を滑る様に走るように敵と敵の合間を縫うようにただひたすら敵の大将へと詰め寄る。
先に進むユーリの側には撹乱班や支援班によって吹き飛ばされた死人の骸や敵の残骸がある。
すぐ側では戦っている味方も見える。
そうして先を急ぐと――。
「いた……」
他の落武者死人とは違う様子の死人――あれこそが大将だ。
一気に詰め寄るユーリ。
「っせい!」
ユーリは『試作振動刀「オートMURAMASA」』を『チャージング』による移動した勢いを威力にして上段から振り下ろす『渾身撃』を放つ。
敵の大将もユーリの刀を防ごうと刀で受けるがそのまま斬られてしまう。
真正面に向かって上段から振り落とされた刀によって頭部から真っ二つに斬られる大将。
武装していた所で朽ちていてはユーリの渾身の一撃には耐えれなかった。
続けて残りの大将を探す――。
「見つけた」
ユーリは見つけた大将へと向かうが――大将が呼び寄せた刀兵が立ちふさがる。
「邪魔っ……」
『薙ぎ払い』で立ち塞がる刀兵を攻撃する。
胴体を横に薙ぎ払われて分断される刀兵。
構えた腕を薙ぎ払われて刀ごと下に落ちる刀兵。
二体の刀兵を倒して大将へ挑むユーリ。
「倒しますっ……」
大将の攻撃を見切るように躱しながら、カウンターで鞭のしなりをイメージして勢いをつけた渾身の一撃を放つ。
敵の大将は渾身の一撃のカウンターにより両断されて倒された。
一方、アイビスは。
バイクに乗車して血路を行く。
「いた……ッ!」
敵の大将を見つけたアイビスはバイクから飛び降りて『瞬脚』で間合いをつめる。
「この国の格闘師みたいとは行かないけど、拳だけが武器じゃないって事教えてあげる!」
枯れ木を利用して『立体攻撃』で上から『闘脚絆「猩々」』の蹴りを打ち込む。
アイビスの上からの蹴りが右肩に当たり、右腕がもげる。
大将の動きが攻撃によって一瞬止まる。
「その鎧ごと撃ち抜いてあげる……ッ!」
その隙に『衝撃拳「発勁掌波」』で大将の鎧の上から殴り、衝撃がはしる。
アイビスの拳は鎧をぶち抜き、胴体を貫通して一撃で大将を倒した。
「次はっ……」
次の大将を探すアイビス――すぐに見つけることが出来た。
「この拳で貫く!」
『瞬脚』でつめより、息つく間もなく刀を構えた大将に殴りかかる。
刀を構えた腕をへし折り、鎧を砕いてそのまま胴体を穿き倒す。
大将と言っても朽ちた存在――アイビスの一撃で粉砕される。
落武者死人達の動きがおかしい――どうやら二人で全ての大将を撃破したようだ。
● 掃討戦
大将がやられて統制がとれなくなった敵をハンター達が相当していく。
「集落の者達のためにも、一体とも逃さないよっ!」
ユーリは周囲にいた敵兵のうち弓兵を優先して攻撃する。
刀により切り払われてバラバラになる敵。
「全部倒すまで、まだ終わっていない!」
アイビスも大将の回りにいた敵兵で弓兵優先して殲滅にかかる。
振りかざされる拳と脚により、敵は粉々に粉砕される。
「皆の為、頑張ります」
マリアはレクイエムで足止めをしながらホーリーライトを打ち込む。
行動阻害された敵が光の弾の衝撃でダメージを受ける。
「烏合の衆になれば倒すのはたやすいですね」
ファイアーボールを放ち、周囲を攻撃する天央。
ファイアーボールの衝撃でバラバラに吹き飛ばされる敵。
「おい、あんまり遊んでるとその獲物もらっちまうぞ」
グレードソードで敵を叩ききっているミリア。
ミリアが振るう度に敵がバラバラになる。
「あと少しだね」
イーディスは愛馬で敵へ突撃を繰り返す。
突撃する度に敵が槍に貫かれて倒される。
「撃ちもらさずに掃討だ」
春日は魔導銃で攻撃しつつ接近して攻撃する。
弓兵を優先して掃討を行って敵を倒していく。
「イーディは無事……みたいだね。頑張らないと」
神谷は敵陣へ接近しナイフで『連撃』で攻撃を行う。
ナイフで出来を切り刻む攻撃で殲滅にかかる。
ハンター達の攻撃で大将を失った敵は掃討された。
一体も村にたどり着くこと無く殲滅させられた。
● 戦が終わって
煙が上がる――倒した死人を焼いて弔っている。
「成仏してね……」
(気休めかもしれないけど……)
アイビスは落ち武者達を弔っている。
「これで彼等も解放されるだろう」
「そうだね。成仏するといいね」
イーディスと神谷の二人も弔い、立ち上がる煙を見上げた。
こうして戦いはハンター達の勝利で終わった。
【東征】集落防衛~歪虚殲滅戦 Fin
「跳ね橋を上げるようにしておいて下さい」
マリア・ベルンシュタイン(ka0482)は戦場に向かう前に村人へ依頼をしていた。
2つの入口にある跳ね橋はマリアの依頼により、閉じられることになった。
これで敵を撃ち漏らしたとしてもすぐには集落が襲われることはない。
ハンター達は事前に互いの役割を決めて布陣することになった。
敵の【陽動】を行い、弓兵の落武者死人を引きつけ槍兵と刀兵の落武者死人を攻撃する役割だ。
春日 啓一(ka1621)と神谷 春樹(ka4560)が担当する。
敵の【撹乱】を狙い、敵大将への血路を開く役割を行う。
イーディス・ノースハイド(ka2106)とミリア・コーネリウス(ka1287)が担当する。
【陽動】と【撹乱】の攻撃を支援する【支援】、後方からのサポートがメインだ。
マリア・ベルンシュタイン(ka0482)と天央 観智(ka0896)が担当する。
敵の大将目指し、大将の攻撃に特化した【大将】。
アイビス・グラス(ka2477)とユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)。
其々が重要な役割を果たす――己が役割を果たせれば難しくないだろう。
● 陽動班の攻撃
戦場が動き出す――まず動いたのは陽動班だ。
「皆の為にも、イーディの為にも頑張ろう。
神谷は戦馬の「ハヤテ」を駆り、右サイドから敵へと向かう。
「やっぱり来たか……」
迫る神谷に対して矢で攻撃を試みる敵兵。
神谷に対して矢が降り注ぐが、馬で移動している事もあり回避は難しいことではない。
「やられてばっかりじゃない」
神谷の『チャクラム』の射程に敵を捉えると、『広角投射』でチャクラムを投げる。
3方向に飛んで行くチャクラムは複数の敵を捕らえる。
死人達の腐った肉体をチャクラムの刃が切り裂く。
刀を持った腕を切り裂かれた刀兵の死人。
首を刎ねられ、その場で立ち止まる槍兵の死人。
足を切り裂かれ倒れる弓兵の死人。
広範囲にわたる広角投射でのチャクラムの攻撃は敵へ確実にダメージを与える。
「この程度の小雨に負けるか」
『試作型レーザーナイフ』を使い、矢を弾く神谷。
神谷はあくまでも弓兵を引きつけることに専念して行動する。
「少しでも多く、少しでも長く弓兵の注意を引けば、イーディ達の危険も減るんだ。だから、今は敵だけを考えろ」
ナイフで矢を弾きながら、チャクラムを広角投射で投げて広範囲に攻撃を繰り返す神谷。
敵を誘引しながら敵の掃討を続ける。
「俺の仕事をするか」
春日は紙屋とは逆サイドの左サイドで魔導二輪「龍雲」 に乗り『魔導銃「フリューゲル」』で攻撃を行う。
神谷のチャクラムの倍近い射程から魔導銃で攻撃をする。
「槍兵は騎兵には厄介だからな」
魔導二輪で矢の攻撃を避けながら銃撃を行う。
銃弾が槍兵の頭部に当たり、吹き飛ばして倒す。
「単調じゃ拙いからな」
接近して『ロケットナックル』で攻撃する。
金属製のナックルが射出され敵へと向かう。
刀兵の胴体に当たり、貫いて倒す。
「これも喰らえ」
『衝拳』で衝撃波を敵に向けて放つ。
拳の様な衝撃波に当たった弓兵にダメージを与える。
魔導銃で攻撃しつつ接近してロケットナックルと衝拳とオリコンで攻撃をする春日。
その頃、右サイドの神谷は――。
「まだまだ、引きつけないと」
降り注ぐ矢をナイフで弾きながら馬を駆る神谷。
『マテリアルヒーリング』を使って回復しながら、チャクラムを広角投射で投げる。
「削れるだけ削ろう」
広角投射で投げされたチャクラムが3方向に飛び敵にダメージを与える。
槍兵の片腕を切り落として槍の保持を不安定にさせる。
槍兵の脚を切り落として転倒させ移動できなくなる。
構える刀兵の両腕を切り落として攻撃手段を奪う。
派手に引き付けながら敵を攻撃する神谷。
逆サイドの春日は――。
「順調だ」
魔導銃での銃撃を行い――一発で槍兵の胴体を吹き飛ばして倒す。
接近してロケットナックルを放つ。
飛び出たナックルが槍兵の頭部を吹き飛ばして倒す。
更に衝拳を敵へ放つ。
刀兵に衝撃波が当たりダメージを与える。
魔導二輪で矢を回避しながら遠近をつけて攻撃する春日。
● 撹乱班の攻撃
次に動いたのは撹乱班だ。
陽動班が弓兵を引き付けている間に中央から敵へと突撃する。
「武装したゾンビ、か。装備に手入れをする知性が無ければ、多少武具を纏っていようと脅威ではないね。折れた矢、朽ちた刀に威力は無い」
愛馬の『エクレール』を駆って突撃するイーディス。
「彼等も歪虚となって、人々を襲う事は本意ではないだろう。早急に解放してやるとしよう」
『ディバインランス』を構えて突撃する様子はまさしく重騎士の突撃を彷彿とさせる・
一部、弓兵から矢が飛んでくるが『全身鎧「ソリッドハート」』の前に弾かれる。
最も敵が密集しているであろう地点へ向けて突撃していくイーディス。
「槍兵は騎兵との相性が悪いね」
槍を振りぬいて『衝撃波』を槍兵に放つ。
衝撃波が槍兵を襲う――衝撃波により槍兵はバラバラになって倒される。
「密集した敵に突入だ」
『薙ぎ払い』で馬上槍を振りまして密集した敵をなぎ払う。
武装しているとはいえ朽ちた身の落武者死人。
薙ぎ払われた衝撃で身をバラバラになる刀兵。
鎧とともに衝撃で砕け散る刀兵。
胴体を貫かれ引きちぎれる弓兵。
辺りにいた敵兵を薙ぎ払いでバラバラにする。
敵も負けじと反撃するが、『シールド「リパルション」』で敵の攻撃を防ぐ。
朽ちた武器ではイーディスの盾をどうにかすることは出来ない。
右側面からも攻撃されるが全身鎧の前に弾かれてしまう。
無傷とは行かないがイーディスは的に損害を与え続けている。
敵陣を突破――そして反転して再突撃するイーディス。
一方、ミリアは――。
「ちょっと数が多いかな……だけど数だけいてもそれほど強そうなのは見えない、今回は質より数で行くか」
敵正面から『全身鎧「ソリッドハート」』を着て『グレートソード「テンペスト」』で自転車を漕いで突撃するミリア。
一見シュールだが『突撃魂』による勢いでの威力がました『薙ぎ払い』でグレートソードを振り回す攻撃は威力抜群だ。
刀兵は薙ぎ払いの衝撃でバラバラになって倒される。
槍兵も上半身と下半身がなき別れて倒された。
槍兵は構えた腕から身体まで叩き切られて倒された。
「陽動って言っても敵の攻撃を引きつけてぶっ飛ばせばいいんだろ?なら得意分野だ」
自転車を降りたミリアは回りの敵に対して突撃魂と薙ぎ払いで敵を薙ぎ払っていく。
胴体を薙ぎ払われて真っ二つになる敵。
叩き切られた衝撃で体をバラバラになる敵。
上から真っ二つにされて左右に別れて倒される敵も。
吹き飛ばされた敵が舞い上がる。
「面白いように吹き飛んでいくな」
ミリアがグレードソードでなぎ払う度に敵馬バラバラに吹き飛んでいく。
そして、其処へイーディスが突撃しながら薙ぎ払いで攻撃してくる。
なぎ払う度に敵がバラバラになって倒されていく。
敵の大将へ向かう味方のために支援班の支援を受けながら敵を屠り続ける二人。
● 支援班の攻撃
撹乱班が攻撃している頃、支援班も支援を開始していた。
「今まで、東征の戦いで傷ついた人、力尽きた人を目の前で見てきました……一度喪ってしまった命は決して戻らない」
祈るような気持ちで支援を始めたマリア。
「死していった人たちが繋いでくれた私の命……だからこそ、私は、私の命は、東征の人の命を繋ぐ為に……自分の役割を全うし、歪虚を殲滅します……!」
『レクイエム』を祈る気持ちで歌い上げるマリア。
レクイエムにより死人の動きを阻害する。
阻害された敵は撹乱組の二人が攻撃して片付けていく。
「全ては、東征の人の命、そして仲間の命を繋ぐため……!」
マリアは自分と天央を狙う攻撃を『スピラルバックラー』で防ぐ。
「仲間を、全ての人のため……!」
『鋭敏視覚』で回りの味方の状態を観察しながら『ヒール』を使用して傷を癒やす。
「皆の為、邪を払います……!」
『ホーリーライト』を放ち死人へ攻撃する。
ホーリーライトを受けた死人は輝く光の衝撃によってバラバラになって倒される。
一方――天央は。
「かなり前のめりに成りますけれど…攻撃は最大の防御…とも、言いますし?」
戦馬を駆ける天央は敵集団に対して『ファイアーボール』を放つ。
敵集団の中で爆発したファイアーボールは爆発の衝撃で身をバラバラにして倒される刀兵達。
「後、一発はいけそうですね」
撹乱組の動きを見ながらもう一発ファイアーボールを放つ。
着弾――衝撃が敵集団を襲い、周りの敵をバラバラに吹き飛ばす。
衝撃でバラバラに吹き飛ばされる槍兵達。
「支援を続行ですね」
敵の弓兵の射線に入らないように移動しながら『ライトニングボルト』を放つ。
一直線に伸びる雷撃が敵を襲う。
攻撃を受けた敵の殆どがダメージによって倒される。
雷撃に貫かれバラバラになって倒される槍兵達。
雷撃によって致命的なダメージを受けて倒される弓兵達。
『ウィンドガスト』で自身やマリア、撹乱組を緑に輝く風が取り巻き、攻撃の機動をわずかにそらす。
マリアのレクイエムで敵の行動を阻害し、天央の魔術によって敵を攻撃し味方を支援する。
支援班の支援と撹乱班によって大将への血路が開かれようとしていた。
● 大将班の攻撃
陽動班が陽動し、撹乱班と支援班によって血路が開かれた。
撹乱班の後方にいた大将班がその血路に突撃していく。
「相手は死人で、相応の戦力数に多少なりとも統率が取れている。でも、この程度の脅威は脅威の内に入らない……。それ以上の脅威を知っているから、この程度で臆したりはしない」
(臆してたら、守りたいものを守れないから……。だから…集落の者達の為に、眼前の脅威を排除します……っ)
ユーリは臆さないように意気込み、敵陣へ突入する。
身を低く落とし、地を滑る様に走るように敵と敵の合間を縫うようにただひたすら敵の大将へと詰め寄る。
先に進むユーリの側には撹乱班や支援班によって吹き飛ばされた死人の骸や敵の残骸がある。
すぐ側では戦っている味方も見える。
そうして先を急ぐと――。
「いた……」
他の落武者死人とは違う様子の死人――あれこそが大将だ。
一気に詰め寄るユーリ。
「っせい!」
ユーリは『試作振動刀「オートMURAMASA」』を『チャージング』による移動した勢いを威力にして上段から振り下ろす『渾身撃』を放つ。
敵の大将もユーリの刀を防ごうと刀で受けるがそのまま斬られてしまう。
真正面に向かって上段から振り落とされた刀によって頭部から真っ二つに斬られる大将。
武装していた所で朽ちていてはユーリの渾身の一撃には耐えれなかった。
続けて残りの大将を探す――。
「見つけた」
ユーリは見つけた大将へと向かうが――大将が呼び寄せた刀兵が立ちふさがる。
「邪魔っ……」
『薙ぎ払い』で立ち塞がる刀兵を攻撃する。
胴体を横に薙ぎ払われて分断される刀兵。
構えた腕を薙ぎ払われて刀ごと下に落ちる刀兵。
二体の刀兵を倒して大将へ挑むユーリ。
「倒しますっ……」
大将の攻撃を見切るように躱しながら、カウンターで鞭のしなりをイメージして勢いをつけた渾身の一撃を放つ。
敵の大将は渾身の一撃のカウンターにより両断されて倒された。
一方、アイビスは。
バイクに乗車して血路を行く。
「いた……ッ!」
敵の大将を見つけたアイビスはバイクから飛び降りて『瞬脚』で間合いをつめる。
「この国の格闘師みたいとは行かないけど、拳だけが武器じゃないって事教えてあげる!」
枯れ木を利用して『立体攻撃』で上から『闘脚絆「猩々」』の蹴りを打ち込む。
アイビスの上からの蹴りが右肩に当たり、右腕がもげる。
大将の動きが攻撃によって一瞬止まる。
「その鎧ごと撃ち抜いてあげる……ッ!」
その隙に『衝撃拳「発勁掌波」』で大将の鎧の上から殴り、衝撃がはしる。
アイビスの拳は鎧をぶち抜き、胴体を貫通して一撃で大将を倒した。
「次はっ……」
次の大将を探すアイビス――すぐに見つけることが出来た。
「この拳で貫く!」
『瞬脚』でつめより、息つく間もなく刀を構えた大将に殴りかかる。
刀を構えた腕をへし折り、鎧を砕いてそのまま胴体を穿き倒す。
大将と言っても朽ちた存在――アイビスの一撃で粉砕される。
落武者死人達の動きがおかしい――どうやら二人で全ての大将を撃破したようだ。
● 掃討戦
大将がやられて統制がとれなくなった敵をハンター達が相当していく。
「集落の者達のためにも、一体とも逃さないよっ!」
ユーリは周囲にいた敵兵のうち弓兵を優先して攻撃する。
刀により切り払われてバラバラになる敵。
「全部倒すまで、まだ終わっていない!」
アイビスも大将の回りにいた敵兵で弓兵優先して殲滅にかかる。
振りかざされる拳と脚により、敵は粉々に粉砕される。
「皆の為、頑張ります」
マリアはレクイエムで足止めをしながらホーリーライトを打ち込む。
行動阻害された敵が光の弾の衝撃でダメージを受ける。
「烏合の衆になれば倒すのはたやすいですね」
ファイアーボールを放ち、周囲を攻撃する天央。
ファイアーボールの衝撃でバラバラに吹き飛ばされる敵。
「おい、あんまり遊んでるとその獲物もらっちまうぞ」
グレードソードで敵を叩ききっているミリア。
ミリアが振るう度に敵がバラバラになる。
「あと少しだね」
イーディスは愛馬で敵へ突撃を繰り返す。
突撃する度に敵が槍に貫かれて倒される。
「撃ちもらさずに掃討だ」
春日は魔導銃で攻撃しつつ接近して攻撃する。
弓兵を優先して掃討を行って敵を倒していく。
「イーディは無事……みたいだね。頑張らないと」
神谷は敵陣へ接近しナイフで『連撃』で攻撃を行う。
ナイフで出来を切り刻む攻撃で殲滅にかかる。
ハンター達の攻撃で大将を失った敵は掃討された。
一体も村にたどり着くこと無く殲滅させられた。
● 戦が終わって
煙が上がる――倒した死人を焼いて弔っている。
「成仏してね……」
(気休めかもしれないけど……)
アイビスは落ち武者達を弔っている。
「これで彼等も解放されるだろう」
「そうだね。成仏するといいね」
イーディスと神谷の二人も弔い、立ち上がる煙を見上げた。
こうして戦いはハンター達の勝利で終わった。
【東征】集落防衛~歪虚殲滅戦 Fin
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作戦会議室 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/08/26 08:28:22 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/21 14:03:24 |