ゲスト
(ka0000)
闇のしなやかな雑魔
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/01 19:00
- 完成日
- 2015/10/08 20:26
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
グラズヘイム王国のブリギッド大街道。西方を目指す十二両の荷馬車を中心にした『バームンティ商隊』にハンター一行は潜り込んでいた。
旅が始まってすでに三日目。ある者は御者として。ある者は護衛役として馬やバイクで併走する。
積んでいた貨物は兵糧や補充の武器防具。歪虚との戦いのために必要な物資を騎士団へ届けるための輸送だった。
(怪しい……)
ハンターの誰かがそう心の中で呟く。
バームンティ商隊長の『マハナ』から聞いた話によれば、依頼をする以前に二つの事件が発生している。
約一ヶ月前、道中の町宿に泊まった際に荷馬車一両ごと貨物を奪われていた。それ以前には野盗に襲われて逃げるために貴重な貨物の一部を投げ捨てている。
どちらも不幸な事件で片付けてしまうことはできた。しかしマハナは裏で手引きしている輩がいるのではと疑う。
そこでハンターズソサエティーに依頼したのである。潜入して手引きの犯人を捜し出して欲しいと。
犯人は尻尾を中々掴ませなかった。しかし昨晩、新入りのハンター達に商隊の三人組が酒を勧めてきたのである。
昏酔の薬が酒に混ぜられていたのを見抜いた上で三人組の誘いに敢えて乗った。そして酔いつぶれた真似をしつつ動向を探る。
その晩、三人組は荷馬車の車輪に細工を施した。阻止しようとすればできたのだがわざと見逃す。敵を一網打尽にしたいとマナハに頼まれていたからだ。
そして翌日の暮れなずむ頃、細工のせいで次々と車輪が壊れていく。三両の荷馬車が立ち往生してしまった。
野宿をするために仕方なく街道を逸れて拓けた土地へと移動する。あと二時間ほど走れば町に辿り着けたのにと愚痴をこぼしながら。
車輪の予備は二つまで。壊れた車輪は三つ。最低でも一つ分を自分達で補修しなければならなかった。
野宿の準備は誰もが手慣れている。テントを張って焚き火用の落ち枝や枯れ葉を集めた。夕食を作って食べるとすぐに就寝時間となる。見張りの順番を決めて、そうでないものはテントで休んだ。
やがてハンター達に酒を飲ませた三人組が見張る時間となる。
三人組が松明を振って遠くの誰かに合図を送った。確固たる裏切りを確認したハンター達がテントから飛びだして三人組をふん縛る。
松明の合図によって闇の中から敵が現れた。
その姿を見たとき、ハンターの誰もが驚く。賊だと思っていたのに敵は山猫によく似た雑魔だったからだ。
瞬時に察したハンターの一人が仲間達に考えを話す。
物資を奪おうとしたのは手順に過ぎない。真の目的はこれから向かう騎士団の邪魔をすることなのだろうと。補給を絶つのは戦いの常道である。それは同時に三人組が歪虚の信奉者であることを示していた。
とにかく目前の敵を倒さなければならなかった。周囲にいる山猫雑魔は六体だがもっと潜んでいてもおかしくはない。
一両を残し、十一両の荷馬車で脱兎するのは最後の手段。覚醒したハンター達は山猫雑魔と対峙するのだった。
旅が始まってすでに三日目。ある者は御者として。ある者は護衛役として馬やバイクで併走する。
積んでいた貨物は兵糧や補充の武器防具。歪虚との戦いのために必要な物資を騎士団へ届けるための輸送だった。
(怪しい……)
ハンターの誰かがそう心の中で呟く。
バームンティ商隊長の『マハナ』から聞いた話によれば、依頼をする以前に二つの事件が発生している。
約一ヶ月前、道中の町宿に泊まった際に荷馬車一両ごと貨物を奪われていた。それ以前には野盗に襲われて逃げるために貴重な貨物の一部を投げ捨てている。
どちらも不幸な事件で片付けてしまうことはできた。しかしマハナは裏で手引きしている輩がいるのではと疑う。
そこでハンターズソサエティーに依頼したのである。潜入して手引きの犯人を捜し出して欲しいと。
犯人は尻尾を中々掴ませなかった。しかし昨晩、新入りのハンター達に商隊の三人組が酒を勧めてきたのである。
昏酔の薬が酒に混ぜられていたのを見抜いた上で三人組の誘いに敢えて乗った。そして酔いつぶれた真似をしつつ動向を探る。
その晩、三人組は荷馬車の車輪に細工を施した。阻止しようとすればできたのだがわざと見逃す。敵を一網打尽にしたいとマナハに頼まれていたからだ。
そして翌日の暮れなずむ頃、細工のせいで次々と車輪が壊れていく。三両の荷馬車が立ち往生してしまった。
野宿をするために仕方なく街道を逸れて拓けた土地へと移動する。あと二時間ほど走れば町に辿り着けたのにと愚痴をこぼしながら。
車輪の予備は二つまで。壊れた車輪は三つ。最低でも一つ分を自分達で補修しなければならなかった。
野宿の準備は誰もが手慣れている。テントを張って焚き火用の落ち枝や枯れ葉を集めた。夕食を作って食べるとすぐに就寝時間となる。見張りの順番を決めて、そうでないものはテントで休んだ。
やがてハンター達に酒を飲ませた三人組が見張る時間となる。
三人組が松明を振って遠くの誰かに合図を送った。確固たる裏切りを確認したハンター達がテントから飛びだして三人組をふん縛る。
松明の合図によって闇の中から敵が現れた。
その姿を見たとき、ハンターの誰もが驚く。賊だと思っていたのに敵は山猫によく似た雑魔だったからだ。
瞬時に察したハンターの一人が仲間達に考えを話す。
物資を奪おうとしたのは手順に過ぎない。真の目的はこれから向かう騎士団の邪魔をすることなのだろうと。補給を絶つのは戦いの常道である。それは同時に三人組が歪虚の信奉者であることを示していた。
とにかく目前の敵を倒さなければならなかった。周囲にいる山猫雑魔は六体だがもっと潜んでいてもおかしくはない。
一両を残し、十一両の荷馬車で脱兎するのは最後の手段。覚醒したハンター達は山猫雑魔と対峙するのだった。
リプレイ本文
●
深夜の丘陵地帯。ブリギッド大街道から三百Mほど離れた土地でバームンティ商隊は野宿を行う。商隊に潜り込んでいた歪虚信奉の三人組の手引きによって山猫雑魔の群れに取り囲まれていた。
「おいでなすった……。しかしまずはこいつらをなんとかしなくちゃな」
ザレム・アズール(ka0878)は闇夜に光る山猫雑魔の瞳に向けて士筒「波瀾」の銃口を向ける。商隊側としても時間が欲しいので睨み合いが続く。
「荷馬車の2と3に全員乗って欲しいんだよ!」
「こっちの二両だ。窮屈だとは思うが、しばらくの間我慢してくれ」
リューリ・ハルマ(ka0502)とキャメリア(ka2992)が商隊の一同を導いた。
「あたしたちも常に全方位を見ていられるわけじゃない。不意打ちを受けないように、周りを見ておいてもらえると助かる」
「わかった」
キャメリアはランタンを手渡しつつ何人かの商隊員にそう頼んでおく。
「これもいりませんね。よいしょっと」
ミオレスカ(ka3496)が商隊員達と一緒に2と3の荷馬車から品々を投げ捨てる。こうして多くの者が乗れるスペースを確保した。二両が載せていたのは生活雑貨のみ。後で買い直すことになっても懐は大して痛まない。
「尋問は今後の被害を抑えるために必要なことだ。それを念頭に見逃してくれや」
エヴァンス・カルヴィ(ka0639)は商隊長マハナに一言断ってから腕を縛っている三人組を立たせる。アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)も手伝って荷馬車3近くの大樹裏まで連れて行った。
「……お前らの首謀者はどこにいる?…… これから十五数える間にお前達を刻んでいく。早めに話した方が身のためだぞ」
エヴァンスが三人組を蹴飛ばして地面へ転がしてからグレートソードを抜く。
「面倒は嫌いでな……手早く喋れ。命令してる奴のこととかな。あぁ、どうせ首謀者を捕まえてから詳しく聞くから、答えたくなければ構わん。手足の筋を斬って馬車の壁にする、運良ければ相手が攻撃を躊躇うかもしれん」
冷淡な瞳のアルトがカウント開始。所々わざと数字を飛ばして三人組を焦らせた。
三人組が抗議しても二人は耳を貸さなかった。無表情のエヴァンスが三人組の手足に刃を振り下ろす。喚き散らす者の喉元にはアルトの蹴りがねじ込まれる。
「あ、あのお方は北か南の丘陵の上に待機しているはずだ。歪虚崇拝の上位におられる方であ、あと女だ。それ以上は知らない。名前も知らないんだぁ」
「雑魔の数は?」
四肢をすべて失う前に三人組の一人が白状する。山猫雑魔の正確な数はわからないが二十体強といったところ。更に商隊の補給を全滅させないで意地の悪い妨害を続けていたのは、本格的に対処されるのを嫌ったためだと吐露した。
「雑魔の総数は二十体以上だ。それに女の堕落者が北か南の丘で指揮を執っているはずだ――」
早速エヴァンスが無線で仲間達に連絡する。
「やっぱり堕落者が手引きしてたんですね」
ミオレスカは魔導拳銃「エア・スティーラー」を構えながら無線を聞いていた。山猫雑魔の群れは魔導拳銃の射程距離内にまで近づいている。
(歪虚の信奉者というのは一体どういう心境なんだろうな。人類に愛想が尽きたか、絶対的な力に対する畏敬の念なのか。後ろの三人が金でも積まれたのなら、まだ納得が行くんだが……)
キャメリアは三人組がいるはずの闇の向こう側を一瞥してから山猫雑魔へと向き直す。
「あとは首謀者だな」
「あ、三人組の自殺とか口封じは阻止よろしくな」
アルトとエヴァンスは尋問後の三人組を商隊員達に預ける。即座に移動して戦闘開始に備えるのだった。
●
元々荷馬車は一所に集められていたが、より密集した位置に動かされる。商隊の者達が避難している荷馬車二両については、いつでも発車できる状況が維持されていた。
灯りは焚き火の他にランタンが十灯。頭上には三日月と星が輝く。
最初に山猫雑魔を発見したときのように、拓けた場所でぽつんと立っている存在ならば遠方からでも月光と星明かりで見つけられる。しかし丘陵地とはいえ所々に樹木が生えていて、一Mを越える雑草の茂みもあった。山猫雑魔の瞳の輝きがそれらによって隠れては現れてハンター側を威嚇してくる。
山猫雑魔の群れがじりじりと馬車群に迫ってきた。
戦いを仕掛けてきたのは雑魔側から。二体の山猫雑魔がしなやかな動きで迫る。
「頑張って守りきるよ!」
紫色の髪をした覚醒のリューリはコンバートソウルでイヌイット・ハスキーと同化した。
繰りだされた戦槍「ボロフグイ」の穂先が敵の突進と相まってカウンター気味に決まる。山猫雑魔が刺されたまま散り散りになって消えていく。
もう一体に対したのはキャメリアである。
(とにかく今は目の前の敵に集中しよう)
山猫雑魔がフェイントをかけながら迫り来る。一番に心がけていたのは荷馬車群に近寄らせないこと。踏込で前にでながらヒートソードを振り下ろす。赤熱した刃が山猫雑魔に触れる。しかし剣山のような棘状の硬い背中に阻まれた。
「だが手応えは感じられたぞ」
山猫雑魔の動きが鈍ったところへ二撃、三撃と加える。顎部を斬ったところで相手は完全な千鳥足となった。脳天を割って止めを刺す。
リューリとキャメリアが山猫雑魔二体を倒してまもなく荷馬車群から大声が聞こえてくる。
「たくさんいるぜ! 全周すべてに猫の目が見えらぁ!!」
商隊員達の知らせの通り、荷馬車群を背にすると山猫雑魔の光る目が必ず視界に入ってきた。
それまで手薄だった方面へミオレスカとザレムが移動。二人とも遠隔武器を携えていたのですぐ攻撃に転じられる。
「まだ距離がありますね」
ミオレスカが魔導拳銃の銃爪を絞った。光る目を的にして放った銃弾にはレイターコールドショットが込められている。手傷を負わせるだけでなく冷気で足止めをしていく。
「まずは数を減らさないとどうにもならないな」
ザレムは遠方に向けて士筒を放ちつつ、まとまった山猫雑魔が距離を縮めてきたときにはデルタレイを使った。暗闇に輝く光の三角形。放たれた光条が三体の山猫雑魔を貫き通す。
「そうだ。こっちに来い! 逃げるんじゃないぞ!」
瞳を琥珀色にしたエヴァンスが口元に笑みを浮かべながらグレートソードを振るう。
足元には油たっぷりの光り輝くランタン。荷馬車群との距離はつかず離れず。闇の中を駆ける光る目を見逃さずに刃を叩き込む。牙や爪と激突して闇に火花が散った。体当たりの棘を躱して振り向きざまに敵を両断する。
炎のようなオーラを纏う覚醒のアルトは愛馬を駆って戦っていた。
「荷馬車に近づけさせるわけがないだろう?」
髭飛ばしの攻撃をシールドで受け止めつつ、襲ってきた山猫雑魔を振り払うようにして刃を輝かせる。荷馬車群の周囲を回ることで敵に一定以上は踏み込ませなかった。護りを強固にしているその間に仲間達が倒してくれる。
倒した数が十五体に達した頃、敵側の攻勢が弱まった。
ザレムは商隊長から借りた双眼鏡で丘陵のある北と南側を探る。どちらの丘陵も月光と星明かりで一部だけが浮かび上がっていた。しかし大部分は暗闇に溶けている。
「……見つけたぞ」
ザレムは南側丘陵のシルエットの一部がわずかに動くのを目撃する。もしかすると堕落者ではなく別の何かなのかも知れない。しかし賭ける価値は充分に感じられた。
猫雑魔一体をわざと逃がして堕落者の居場所を炙りだす作戦もよいのだが、仲間の尽力によって好機が訪れている。このまま放っておくのは勿体ない。ザレムは無線でやり取りして仲間達から作戦変更の合意を取りつける。
堕落者を追い詰める班を即席で編成。愛馬を連れてきたアルトとザレム、魔導バイク「グローサーベーア」を待機させていたエヴァンスが北の丘陵へ向かうこととなった。
「悪いことをする山猫雑魔は私がぐーぱんち! するからね!」
「雑魔はまだまだ商隊を狙っているからな」
「馬車の護衛は任せて下さい!」
山猫雑魔から商隊を護る戦いはリューリ、キャメリア、ミオレスカが一手に引き受けるのだった。
●
バイク一台と二頭の馬が北の丘陵を目指して闇の中を走る。追いかけてくる山猫雑魔は倒すと丘陵の頂は間近まで迫っていた。
「三人組がいっていたように、鎧を纏っているが確かに女だな」
エヴァンスが操縦する魔導バイクのヘッドライトが堕落者の全身を闇から浮かび上がらせる。鎧姿に杖のような物を手に握っていた。
ハンター側が視認した瞬間、ウィンドスラッシュに似た風の刃が飛んでくる。
「そうきたか」
エヴァンスは頬から流れる血を意に介さず口角をあげた。堕落者とのすれ違い様、バイク疾走の勢いをのせてソードを叩き込もうとしたが躱されてしまう。しかしそれでも構わなかった。何故ならザレムとアルトが控えている三段構えの攻撃だからだ。
(ここからなら丸見えだ)
すでに愛馬を止まらせていたザレムは構えていた士筒の銃爪を絞った。放たれた銃弾が堕落者の鎧を拉げさせる。丈夫な鎧だったが、同じところへ二発当てると貫通した。
「おまえには聞きたいことがあるのだよ」
アルトの振動刀による剣戟を堕落者が両腕の籠手で受け止める。しかし衝撃はすべて緩和できずに後方へ吹き飛ばされて丘陵を転がり落ちていく。
三人のハンターはバイクや馬から下りて土と埃にまみれた堕落者との間合いを縮めた。
「来るのではない! 崇高なる歪虚様の意思が通じぬ愚か者共め!!」
倒れながらも堕落者が黄色い稲妻を宙に走らせる。それに貫かれながらもザレムは怯まない。伸ばした腕からエレクトリックショックを浴びせかけた。
「さすがに分が悪そうだな。山猫がいれば少しは違ったんだろうが」
振り下ろされたエヴァンスのソードが激しい火花を散らす。堕落者の冑が地面へと落ちた。
「くっ……!」
蹌踉けた堕落者が立っていられずに片膝を地面へとつける。
「愚かなのはおまえだ」
その隙にアルトが堕落者の左肩に振動刀を深く突き刺した。そのまま押し倒して地面へと縫い止めてしまう。
「なに、筋や指を一つずつ切り落としたぐらいなら人は死なん。少しずつ『小さく』なって……そうそう、いいたいことがあれば早めにいっても構わないぞ。しなくてもいいが」
アルトが顔を堕落者に近づけて冷徹な瞳を見せつけた。
「吐かずに死ぬか吐いて生きるか、二者択一……選べ」
ザレムに左腿を撃ち抜かれた堕落者が悲鳴をあげる。こうして堕落者への尋問は始まった。
●
「アルトちゃんが頑張っているからわたしも張り切るよ!」
襲いかかってきた山猫雑魔にリューリが祖霊の力を込めて槍を突き立てた。散り散りとなって消えていくのを見届ける暇もなく次の敵と対峙する。
(雑魔じゃなければブラッシングして可愛くしてあげたのに……)
ミオレスカは魔導拳銃で狙い撃つ。荷馬車の屋根に降り立った山猫雑魔を撃ち抜いて額の冷や汗を拭う。
「山猫の殲滅、もう少しのはずだ」
商隊の者達が避難している荷馬車二両の前でキャメリアは仁王立ち。山猫雑魔の突撃を堅守で阻んだ。迫る爪と牙をバックラーでいなし、上段から振り下ろす渾身撃で真っ二つにしていく。
荷馬車群周辺で繰り広げられている山猫雑魔との攻防も最終段階に突入していた。
キャメリア、ミオレスカ、リューリが闇の周囲に気を配る。荷馬車群を取り囲む山猫雑魔は十数M先で瞳を輝かせていた。数はこの場のハンターと同じ三体だけ。但し、唸り声が他の山猫雑魔よりも低くて大きかった。
三体の山猫雑魔が瞬時に一所へ集まる。そして一斉に襲ってきた。それにハンター三人が対処することで混戦状態が発生する。
「くっ!」
キャメリアの左肩に山猫雑魔・Aが噛みつく。その刹那の前に彼女が振り抜いた真っ赤に輝く刃によって山猫雑魔・Bの右後ろ脚が吹き飛んだ。
「キャメリアさんから離れるのよ!」
Bを仕留めたリューリがAの頭を鷲掴みにする。キャメリアの左肩から引きはがして地面へと叩きつけた。
「そういうのダメです!」
ミオレスカが銃弾を撃ち込んでAが消滅。さらにミオレスカは振り向きざまに銃声を轟かせた。馬車2に迫ろうとしていた山猫雑魔・Cの臀部を撃ち抜いたのである。
全力で駆けたキャメリアがCの前に立ち塞がった。背後から迫ったリューリの槍にCが刺し貫かれる。
止めはキャメリアの渾身撃。真っ二つになったCの身体が散って跡形もなく消え去った。
「これで山猫はすべて倒しましたよね」
ミオレスカがほっと安堵のため息をつく。
「そうだとあたしも思うが、どこかに隠れている可能性もあるな」
「あ、みんなで数えていましたよ!」
キャメリアが訝しんでいると荷馬車から声が届く。周囲を監視していた商隊員が確認していたようだ。戦いに加わらなかった個体がいない限り、出没した山猫雑魔はすべて倒したという。
「これで一安心だね!」
リューリが両手をパチンっと合わせて喜んでいると無線連絡が入った。堕落者を探しに行った仲間三人からである。
堕落者は最終的に自害したようだ。詳しい話は戻ってきた後でゆっくりと聞かせてもらう。
「こちらの質問には答えなかったが」
「勝手に喋っていた感はあるな」
ザレムとアルトによって堕落者の発言が語られる。王国を狙う歪虚といってもいろいろとあるらしい。名前こそ明かさなかったが、ある歪虚をとても崇拝している口ぶりが印象的だったという。その歪虚の一派に属していることも口走っていた。
それを踏まえて三人組に再尋問が行われる。ただ新情報は得られなかった。
(歪虚にもいろいろとあるようだな。ま、こうして戦っていけばいずれ正体もわかるだろうさ)
お腹が空いていたエヴァンスは夕食残りのパンを囓るのだった。
●
翌朝、出発前に車輪の総点検が行われる。しばらく走ると昨日のうちに辿り着くはずだった町が見えてきた。
到着早々、町の官憲に三人組を引き渡す。物資の届け先である騎士団に引き渡してもよかったのだが、それまでは保たないからである。
昨晩の騒動で疲れていた商隊は宿をとって丸一日休むことにした。夕方には一同で町中へ繰りだし、美味しい料理をお腹いっぱいに食べて英気を養った。
商隊が騎士団のいる砦に辿り着いたのは騒動から三日後のことである。帰路は安穏としていて、また貨物がないおかげで往路の半分の日数で済んだ。
「ありがとうございました。こうして無事でいられるのもハンターのみなさんのおかげです。これからも騎士の方々に物資を届けさせてもらうつもりです」
別れ際、商隊長のマハナから感謝の言葉が贈られる。
ハンター一行は歪虚信奉者を話題にしながら、リゼリオ行きの転移門を潜り抜けるのだった。
深夜の丘陵地帯。ブリギッド大街道から三百Mほど離れた土地でバームンティ商隊は野宿を行う。商隊に潜り込んでいた歪虚信奉の三人組の手引きによって山猫雑魔の群れに取り囲まれていた。
「おいでなすった……。しかしまずはこいつらをなんとかしなくちゃな」
ザレム・アズール(ka0878)は闇夜に光る山猫雑魔の瞳に向けて士筒「波瀾」の銃口を向ける。商隊側としても時間が欲しいので睨み合いが続く。
「荷馬車の2と3に全員乗って欲しいんだよ!」
「こっちの二両だ。窮屈だとは思うが、しばらくの間我慢してくれ」
リューリ・ハルマ(ka0502)とキャメリア(ka2992)が商隊の一同を導いた。
「あたしたちも常に全方位を見ていられるわけじゃない。不意打ちを受けないように、周りを見ておいてもらえると助かる」
「わかった」
キャメリアはランタンを手渡しつつ何人かの商隊員にそう頼んでおく。
「これもいりませんね。よいしょっと」
ミオレスカ(ka3496)が商隊員達と一緒に2と3の荷馬車から品々を投げ捨てる。こうして多くの者が乗れるスペースを確保した。二両が載せていたのは生活雑貨のみ。後で買い直すことになっても懐は大して痛まない。
「尋問は今後の被害を抑えるために必要なことだ。それを念頭に見逃してくれや」
エヴァンス・カルヴィ(ka0639)は商隊長マハナに一言断ってから腕を縛っている三人組を立たせる。アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)も手伝って荷馬車3近くの大樹裏まで連れて行った。
「……お前らの首謀者はどこにいる?…… これから十五数える間にお前達を刻んでいく。早めに話した方が身のためだぞ」
エヴァンスが三人組を蹴飛ばして地面へ転がしてからグレートソードを抜く。
「面倒は嫌いでな……手早く喋れ。命令してる奴のこととかな。あぁ、どうせ首謀者を捕まえてから詳しく聞くから、答えたくなければ構わん。手足の筋を斬って馬車の壁にする、運良ければ相手が攻撃を躊躇うかもしれん」
冷淡な瞳のアルトがカウント開始。所々わざと数字を飛ばして三人組を焦らせた。
三人組が抗議しても二人は耳を貸さなかった。無表情のエヴァンスが三人組の手足に刃を振り下ろす。喚き散らす者の喉元にはアルトの蹴りがねじ込まれる。
「あ、あのお方は北か南の丘陵の上に待機しているはずだ。歪虚崇拝の上位におられる方であ、あと女だ。それ以上は知らない。名前も知らないんだぁ」
「雑魔の数は?」
四肢をすべて失う前に三人組の一人が白状する。山猫雑魔の正確な数はわからないが二十体強といったところ。更に商隊の補給を全滅させないで意地の悪い妨害を続けていたのは、本格的に対処されるのを嫌ったためだと吐露した。
「雑魔の総数は二十体以上だ。それに女の堕落者が北か南の丘で指揮を執っているはずだ――」
早速エヴァンスが無線で仲間達に連絡する。
「やっぱり堕落者が手引きしてたんですね」
ミオレスカは魔導拳銃「エア・スティーラー」を構えながら無線を聞いていた。山猫雑魔の群れは魔導拳銃の射程距離内にまで近づいている。
(歪虚の信奉者というのは一体どういう心境なんだろうな。人類に愛想が尽きたか、絶対的な力に対する畏敬の念なのか。後ろの三人が金でも積まれたのなら、まだ納得が行くんだが……)
キャメリアは三人組がいるはずの闇の向こう側を一瞥してから山猫雑魔へと向き直す。
「あとは首謀者だな」
「あ、三人組の自殺とか口封じは阻止よろしくな」
アルトとエヴァンスは尋問後の三人組を商隊員達に預ける。即座に移動して戦闘開始に備えるのだった。
●
元々荷馬車は一所に集められていたが、より密集した位置に動かされる。商隊の者達が避難している荷馬車二両については、いつでも発車できる状況が維持されていた。
灯りは焚き火の他にランタンが十灯。頭上には三日月と星が輝く。
最初に山猫雑魔を発見したときのように、拓けた場所でぽつんと立っている存在ならば遠方からでも月光と星明かりで見つけられる。しかし丘陵地とはいえ所々に樹木が生えていて、一Mを越える雑草の茂みもあった。山猫雑魔の瞳の輝きがそれらによって隠れては現れてハンター側を威嚇してくる。
山猫雑魔の群れがじりじりと馬車群に迫ってきた。
戦いを仕掛けてきたのは雑魔側から。二体の山猫雑魔がしなやかな動きで迫る。
「頑張って守りきるよ!」
紫色の髪をした覚醒のリューリはコンバートソウルでイヌイット・ハスキーと同化した。
繰りだされた戦槍「ボロフグイ」の穂先が敵の突進と相まってカウンター気味に決まる。山猫雑魔が刺されたまま散り散りになって消えていく。
もう一体に対したのはキャメリアである。
(とにかく今は目の前の敵に集中しよう)
山猫雑魔がフェイントをかけながら迫り来る。一番に心がけていたのは荷馬車群に近寄らせないこと。踏込で前にでながらヒートソードを振り下ろす。赤熱した刃が山猫雑魔に触れる。しかし剣山のような棘状の硬い背中に阻まれた。
「だが手応えは感じられたぞ」
山猫雑魔の動きが鈍ったところへ二撃、三撃と加える。顎部を斬ったところで相手は完全な千鳥足となった。脳天を割って止めを刺す。
リューリとキャメリアが山猫雑魔二体を倒してまもなく荷馬車群から大声が聞こえてくる。
「たくさんいるぜ! 全周すべてに猫の目が見えらぁ!!」
商隊員達の知らせの通り、荷馬車群を背にすると山猫雑魔の光る目が必ず視界に入ってきた。
それまで手薄だった方面へミオレスカとザレムが移動。二人とも遠隔武器を携えていたのですぐ攻撃に転じられる。
「まだ距離がありますね」
ミオレスカが魔導拳銃の銃爪を絞った。光る目を的にして放った銃弾にはレイターコールドショットが込められている。手傷を負わせるだけでなく冷気で足止めをしていく。
「まずは数を減らさないとどうにもならないな」
ザレムは遠方に向けて士筒を放ちつつ、まとまった山猫雑魔が距離を縮めてきたときにはデルタレイを使った。暗闇に輝く光の三角形。放たれた光条が三体の山猫雑魔を貫き通す。
「そうだ。こっちに来い! 逃げるんじゃないぞ!」
瞳を琥珀色にしたエヴァンスが口元に笑みを浮かべながらグレートソードを振るう。
足元には油たっぷりの光り輝くランタン。荷馬車群との距離はつかず離れず。闇の中を駆ける光る目を見逃さずに刃を叩き込む。牙や爪と激突して闇に火花が散った。体当たりの棘を躱して振り向きざまに敵を両断する。
炎のようなオーラを纏う覚醒のアルトは愛馬を駆って戦っていた。
「荷馬車に近づけさせるわけがないだろう?」
髭飛ばしの攻撃をシールドで受け止めつつ、襲ってきた山猫雑魔を振り払うようにして刃を輝かせる。荷馬車群の周囲を回ることで敵に一定以上は踏み込ませなかった。護りを強固にしているその間に仲間達が倒してくれる。
倒した数が十五体に達した頃、敵側の攻勢が弱まった。
ザレムは商隊長から借りた双眼鏡で丘陵のある北と南側を探る。どちらの丘陵も月光と星明かりで一部だけが浮かび上がっていた。しかし大部分は暗闇に溶けている。
「……見つけたぞ」
ザレムは南側丘陵のシルエットの一部がわずかに動くのを目撃する。もしかすると堕落者ではなく別の何かなのかも知れない。しかし賭ける価値は充分に感じられた。
猫雑魔一体をわざと逃がして堕落者の居場所を炙りだす作戦もよいのだが、仲間の尽力によって好機が訪れている。このまま放っておくのは勿体ない。ザレムは無線でやり取りして仲間達から作戦変更の合意を取りつける。
堕落者を追い詰める班を即席で編成。愛馬を連れてきたアルトとザレム、魔導バイク「グローサーベーア」を待機させていたエヴァンスが北の丘陵へ向かうこととなった。
「悪いことをする山猫雑魔は私がぐーぱんち! するからね!」
「雑魔はまだまだ商隊を狙っているからな」
「馬車の護衛は任せて下さい!」
山猫雑魔から商隊を護る戦いはリューリ、キャメリア、ミオレスカが一手に引き受けるのだった。
●
バイク一台と二頭の馬が北の丘陵を目指して闇の中を走る。追いかけてくる山猫雑魔は倒すと丘陵の頂は間近まで迫っていた。
「三人組がいっていたように、鎧を纏っているが確かに女だな」
エヴァンスが操縦する魔導バイクのヘッドライトが堕落者の全身を闇から浮かび上がらせる。鎧姿に杖のような物を手に握っていた。
ハンター側が視認した瞬間、ウィンドスラッシュに似た風の刃が飛んでくる。
「そうきたか」
エヴァンスは頬から流れる血を意に介さず口角をあげた。堕落者とのすれ違い様、バイク疾走の勢いをのせてソードを叩き込もうとしたが躱されてしまう。しかしそれでも構わなかった。何故ならザレムとアルトが控えている三段構えの攻撃だからだ。
(ここからなら丸見えだ)
すでに愛馬を止まらせていたザレムは構えていた士筒の銃爪を絞った。放たれた銃弾が堕落者の鎧を拉げさせる。丈夫な鎧だったが、同じところへ二発当てると貫通した。
「おまえには聞きたいことがあるのだよ」
アルトの振動刀による剣戟を堕落者が両腕の籠手で受け止める。しかし衝撃はすべて緩和できずに後方へ吹き飛ばされて丘陵を転がり落ちていく。
三人のハンターはバイクや馬から下りて土と埃にまみれた堕落者との間合いを縮めた。
「来るのではない! 崇高なる歪虚様の意思が通じぬ愚か者共め!!」
倒れながらも堕落者が黄色い稲妻を宙に走らせる。それに貫かれながらもザレムは怯まない。伸ばした腕からエレクトリックショックを浴びせかけた。
「さすがに分が悪そうだな。山猫がいれば少しは違ったんだろうが」
振り下ろされたエヴァンスのソードが激しい火花を散らす。堕落者の冑が地面へと落ちた。
「くっ……!」
蹌踉けた堕落者が立っていられずに片膝を地面へとつける。
「愚かなのはおまえだ」
その隙にアルトが堕落者の左肩に振動刀を深く突き刺した。そのまま押し倒して地面へと縫い止めてしまう。
「なに、筋や指を一つずつ切り落としたぐらいなら人は死なん。少しずつ『小さく』なって……そうそう、いいたいことがあれば早めにいっても構わないぞ。しなくてもいいが」
アルトが顔を堕落者に近づけて冷徹な瞳を見せつけた。
「吐かずに死ぬか吐いて生きるか、二者択一……選べ」
ザレムに左腿を撃ち抜かれた堕落者が悲鳴をあげる。こうして堕落者への尋問は始まった。
●
「アルトちゃんが頑張っているからわたしも張り切るよ!」
襲いかかってきた山猫雑魔にリューリが祖霊の力を込めて槍を突き立てた。散り散りとなって消えていくのを見届ける暇もなく次の敵と対峙する。
(雑魔じゃなければブラッシングして可愛くしてあげたのに……)
ミオレスカは魔導拳銃で狙い撃つ。荷馬車の屋根に降り立った山猫雑魔を撃ち抜いて額の冷や汗を拭う。
「山猫の殲滅、もう少しのはずだ」
商隊の者達が避難している荷馬車二両の前でキャメリアは仁王立ち。山猫雑魔の突撃を堅守で阻んだ。迫る爪と牙をバックラーでいなし、上段から振り下ろす渾身撃で真っ二つにしていく。
荷馬車群周辺で繰り広げられている山猫雑魔との攻防も最終段階に突入していた。
キャメリア、ミオレスカ、リューリが闇の周囲に気を配る。荷馬車群を取り囲む山猫雑魔は十数M先で瞳を輝かせていた。数はこの場のハンターと同じ三体だけ。但し、唸り声が他の山猫雑魔よりも低くて大きかった。
三体の山猫雑魔が瞬時に一所へ集まる。そして一斉に襲ってきた。それにハンター三人が対処することで混戦状態が発生する。
「くっ!」
キャメリアの左肩に山猫雑魔・Aが噛みつく。その刹那の前に彼女が振り抜いた真っ赤に輝く刃によって山猫雑魔・Bの右後ろ脚が吹き飛んだ。
「キャメリアさんから離れるのよ!」
Bを仕留めたリューリがAの頭を鷲掴みにする。キャメリアの左肩から引きはがして地面へと叩きつけた。
「そういうのダメです!」
ミオレスカが銃弾を撃ち込んでAが消滅。さらにミオレスカは振り向きざまに銃声を轟かせた。馬車2に迫ろうとしていた山猫雑魔・Cの臀部を撃ち抜いたのである。
全力で駆けたキャメリアがCの前に立ち塞がった。背後から迫ったリューリの槍にCが刺し貫かれる。
止めはキャメリアの渾身撃。真っ二つになったCの身体が散って跡形もなく消え去った。
「これで山猫はすべて倒しましたよね」
ミオレスカがほっと安堵のため息をつく。
「そうだとあたしも思うが、どこかに隠れている可能性もあるな」
「あ、みんなで数えていましたよ!」
キャメリアが訝しんでいると荷馬車から声が届く。周囲を監視していた商隊員が確認していたようだ。戦いに加わらなかった個体がいない限り、出没した山猫雑魔はすべて倒したという。
「これで一安心だね!」
リューリが両手をパチンっと合わせて喜んでいると無線連絡が入った。堕落者を探しに行った仲間三人からである。
堕落者は最終的に自害したようだ。詳しい話は戻ってきた後でゆっくりと聞かせてもらう。
「こちらの質問には答えなかったが」
「勝手に喋っていた感はあるな」
ザレムとアルトによって堕落者の発言が語られる。王国を狙う歪虚といってもいろいろとあるらしい。名前こそ明かさなかったが、ある歪虚をとても崇拝している口ぶりが印象的だったという。その歪虚の一派に属していることも口走っていた。
それを踏まえて三人組に再尋問が行われる。ただ新情報は得られなかった。
(歪虚にもいろいろとあるようだな。ま、こうして戦っていけばいずれ正体もわかるだろうさ)
お腹が空いていたエヴァンスは夕食残りのパンを囓るのだった。
●
翌朝、出発前に車輪の総点検が行われる。しばらく走ると昨日のうちに辿り着くはずだった町が見えてきた。
到着早々、町の官憲に三人組を引き渡す。物資の届け先である騎士団に引き渡してもよかったのだが、それまでは保たないからである。
昨晩の騒動で疲れていた商隊は宿をとって丸一日休むことにした。夕方には一同で町中へ繰りだし、美味しい料理をお腹いっぱいに食べて英気を養った。
商隊が騎士団のいる砦に辿り着いたのは騒動から三日後のことである。帰路は安穏としていて、また貨物がないおかげで往路の半分の日数で済んだ。
「ありがとうございました。こうして無事でいられるのもハンターのみなさんのおかげです。これからも騎士の方々に物資を届けさせてもらうつもりです」
別れ際、商隊長のマハナから感謝の言葉が贈られる。
ハンター一行は歪虚信奉者を話題にしながら、リゼリオ行きの転移門を潜り抜けるのだった。
依頼結果
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リューリ・ハルマ(ka0502)
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 リューリ・ハルマ(ka0502) エルフ|20才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/10/01 07:01:12 |
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相談卓 リューリ・ハルマ(ka0502) エルフ|20才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/10/01 18:15:06 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/01 08:30:56 |