ゲスト
(ka0000)
【深棲】魚人の群から脱出せよ
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/08/09 12:00
- 完成日
- 2014/08/14 06:56
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
ある日暮れ。
ったく、ねぇちゃん達は。ウィルはボートを漕ぎながら岩場を見遣る。
いつものように貝を捕りに潜った2人の姉と不意の荒天に煽られて流された。
上の姉、リタに至っては脚が動かないという。下の姉、レナが抱えて泳ぎ岩に引き上げたが、脚が酷く腫れている。クラゲにでも刺されたのだろう。気をつけてっていつも言っているのはねぇちゃんの方なのに。
ウィルは1人で浜に泳ぎ着くと、ボートを押して海に戻った。岩の上でレナが手を振っている。
「迎えに来てじゃないよ! 危ないんだから、じっとしてて」
雨の中、聞こえるかは分からないが叫ぶ。
レナは耳に手を翳している。聞こえなかったようだ。
「じ・っ・と・し・て・て」
レナが頭上に掲げた両腕で大きな丸を作り、リタを庇うように身を屈める。
ウィルはボートを漕ぐスピードを上げた。
岩場まで、もうすぐだ。
雨で張り付いた前髪を拭う。岩場が数十メートルに迫り泊まる場所を探していると、不意にレナが立ち上がった。
「何してるの、危ないよ」
「ウィル、あ、あ、あれ……っ」
レナが指さす先、雨の波紋が重なり波に揺らぐ水面に海中の影が浮く。
それは魚に手足を付けたような、或いは、人に鰭を付けたような形をしていた。
そしてそれは数匹が岩場の回りを取り囲むように泳いでいた。
「サメ……じゃ、ない……よね。何とかこっちに移れないかな」
「姉さんが動けないの。毒、酷いみたいで……」
ウィルがボートを岩に寄せると、その奇妙な影はウィルのボートにも迫ってきた。
「な、なんだよ、これ……」
ボートの船首を外骨格の六本指、水掻きが張った手のような青緑色の前腕が捉えた。
●
同日、昼下がり。
魚人、ですか。と、案内人は海辺の掘っ立て小屋で熱い茶を啜りながらきょとんとした。
まあ、魚人みたいな雑魔だとか歪虚だとか、最近他所では聞きますよね。
掘っ立て小屋、改め、その小さな食堂の店主は、がらんと空いた店を出て海を眺める。
「この辺は、田舎で……人もおらんし、そんなもん、出ねぇと思ってたんだが……」
「出ちゃった物は、仕方ないですね。ハンターさんを呼びましょう。大丈夫、お任せ下さい!」
案内人も海を眺める。
人のいない田舎というだけあって、本当に誰もいない。浜にはボートが大小の二艘とオールだけ。内大きい方の一艘にはこの店の名前が塗られている。
大丈夫、どんな場所でも、どんな敵でも、ハンターさんって強いんだから。
「ああ、だが……日暮れ前に一雨来そうだな」
「雨の中でもどんっと来いですよ」
「……いや……雨だと、そいつらが元気になるらしくってね」
「元気になるのは頂けないですね。でも、夜の海は危ないですからね……今から声を掛けて、明日の朝に出発しましょう」
どうでしょう、と尋ねると、店主がそうだなと頷いた。
雨雲は、まだ遠い。
●
雨雲の進みが予想よりも早かった。
海に慣れた村人が空を見ては荒れるだろうなとぼやきながら、窓に板を打ったり、土嚢を積んだり。
魚や貝を捕りに潜っていた数人が常よりも早く上がってきては、嵐に備え始めた。
ぽつ、と雨が降り出した。
店のテーブルで魚人の特徴を纏めていたハンターたちと案内人。
「じゃ、そんな感じなので、」
明日は頑張りましょう。と、案内人が解散の手を叩こうとしたその瞬間。
「出た、魚人が出た!」
暖簾を下ろして、雨戸を閉めていた店主が店の中に飛び込んできた。
小さいボートが、嵐の中を岩場に向かって走っていった。
ある日暮れ。
ったく、ねぇちゃん達は。ウィルはボートを漕ぎながら岩場を見遣る。
いつものように貝を捕りに潜った2人の姉と不意の荒天に煽られて流された。
上の姉、リタに至っては脚が動かないという。下の姉、レナが抱えて泳ぎ岩に引き上げたが、脚が酷く腫れている。クラゲにでも刺されたのだろう。気をつけてっていつも言っているのはねぇちゃんの方なのに。
ウィルは1人で浜に泳ぎ着くと、ボートを押して海に戻った。岩の上でレナが手を振っている。
「迎えに来てじゃないよ! 危ないんだから、じっとしてて」
雨の中、聞こえるかは分からないが叫ぶ。
レナは耳に手を翳している。聞こえなかったようだ。
「じ・っ・と・し・て・て」
レナが頭上に掲げた両腕で大きな丸を作り、リタを庇うように身を屈める。
ウィルはボートを漕ぐスピードを上げた。
岩場まで、もうすぐだ。
雨で張り付いた前髪を拭う。岩場が数十メートルに迫り泊まる場所を探していると、不意にレナが立ち上がった。
「何してるの、危ないよ」
「ウィル、あ、あ、あれ……っ」
レナが指さす先、雨の波紋が重なり波に揺らぐ水面に海中の影が浮く。
それは魚に手足を付けたような、或いは、人に鰭を付けたような形をしていた。
そしてそれは数匹が岩場の回りを取り囲むように泳いでいた。
「サメ……じゃ、ない……よね。何とかこっちに移れないかな」
「姉さんが動けないの。毒、酷いみたいで……」
ウィルがボートを岩に寄せると、その奇妙な影はウィルのボートにも迫ってきた。
「な、なんだよ、これ……」
ボートの船首を外骨格の六本指、水掻きが張った手のような青緑色の前腕が捉えた。
●
同日、昼下がり。
魚人、ですか。と、案内人は海辺の掘っ立て小屋で熱い茶を啜りながらきょとんとした。
まあ、魚人みたいな雑魔だとか歪虚だとか、最近他所では聞きますよね。
掘っ立て小屋、改め、その小さな食堂の店主は、がらんと空いた店を出て海を眺める。
「この辺は、田舎で……人もおらんし、そんなもん、出ねぇと思ってたんだが……」
「出ちゃった物は、仕方ないですね。ハンターさんを呼びましょう。大丈夫、お任せ下さい!」
案内人も海を眺める。
人のいない田舎というだけあって、本当に誰もいない。浜にはボートが大小の二艘とオールだけ。内大きい方の一艘にはこの店の名前が塗られている。
大丈夫、どんな場所でも、どんな敵でも、ハンターさんって強いんだから。
「ああ、だが……日暮れ前に一雨来そうだな」
「雨の中でもどんっと来いですよ」
「……いや……雨だと、そいつらが元気になるらしくってね」
「元気になるのは頂けないですね。でも、夜の海は危ないですからね……今から声を掛けて、明日の朝に出発しましょう」
どうでしょう、と尋ねると、店主がそうだなと頷いた。
雨雲は、まだ遠い。
●
雨雲の進みが予想よりも早かった。
海に慣れた村人が空を見ては荒れるだろうなとぼやきながら、窓に板を打ったり、土嚢を積んだり。
魚や貝を捕りに潜っていた数人が常よりも早く上がってきては、嵐に備え始めた。
ぽつ、と雨が降り出した。
店のテーブルで魚人の特徴を纏めていたハンターたちと案内人。
「じゃ、そんな感じなので、」
明日は頑張りましょう。と、案内人が解散の手を叩こうとしたその瞬間。
「出た、魚人が出た!」
暖簾を下ろして、雨戸を閉めていた店主が店の中に飛び込んできた。
小さいボートが、嵐の中を岩場に向かって走っていった。
リプレイ本文
●
降りしきる雨に髪が頬に張り付いてくる。砂浜に煙る雨とその轟音の中、浜辺に集まったハンター達は浜に残っていた、食堂の店名が塗られたボートへ走る。
「あいつらを頼む!」
その食堂の店主に見送られながら、ハンター達は海へボートを浮かべた。
アイ・シャ(ka2762)とジング(ka0342)がオールを取り、荒れる波間へと滑り出す。
「こちらですよね……あの岩場かしら、影にボートが見えます」
アイがライトを向けながら言う。岩の向こうに揺れたボートと、切り立った影に人の姿が覗いた。
「もう少しです。でも、岩の側まで寄せきるのは難しいですね。少し泳いで貰うことになりますが……」
案内人がオールを引いて言葉を挟む。言い終える前にハンター達は大丈夫だと頷いた。
「俺が先に行って照らしておこう」
ロニ・カルディス(ka0551)が聖印を頂くメイスを握り直す。その手に力を込め、内のマテリアルを沸き立たせる。
「お願いしますね……暗い海の中って怖いのよね――ふふ、赤く赤く染めてあげる」
毒々しい色と装飾を施した身の丈を越える大鎌を背負い紅鬼 姫乃(ka2472)が微笑む。店主から借り受けたビネガーの大瓶を抱え、小刻みに肩を震わせている。
「おっしゃあ――前衛、頼むぜ!」
ジングの目つきが変わった。ボートの進む先に魚人の影が薄らと、その手元から黒い水面を舐めるように這った仄かな光に、浮かび上がって青緑の頭を覗かせる。
ローブの懐にデバイスを作動させる。マテリアルがロニへ流れ、温かく肌を包む。
「さぁ! 行こう、レディと少年を助けに」
ケイト・グラス(ka0431)はボートの縁に脚を掛け、ジングのライトの先を見据える。軽快で躍動感のある音楽を背負い、マテリアルを己の四肢に昂ぶらせる。
1匹の魚人がボートの前を横切って、ウィルの小さなボートへ向かっていく。
「……魚、か……」
その様にオウカ・レンヴォルト(ka0301)の瞳が赤く染まる。
荒天の暗がりの中、いっそう暗い靄を纏うとその軌跡を水面へと描きながら海へと飛び込んだ。くく、と喉が震える。その振動が周囲の波を揺らし、鉤爪で波を払って低く笑いながら魚人へ向かう。
メイスに光を灯すロニがその隣へ飛び込み岩場への道を照らした。空模様は酷く、日没も過ぎたのか、岩場への明かりはそのメイスとボートのジングとアイが前後を照らすライトだけとなった。
その光に気がついたのか、ボートを岩に引き寄せる切れかかったロープを握りながらウィルが顔を向けた。岩の上でレナも手を振っている。
オウカとロニに続いてケイトと紅鬼も岩を目指した。
アイはオールを手繰り、ライトを片手に短剣の柄を握った。
無事に帰る為にも、このボートを守り抜かなければ。
●
ロニが波に煽られる小さなボートへ向かって泳ぐ。光を指向し、すぐに行くと怯えた目をした少年へ声を掛ける。ゴーグルに降りかかった飛沫が水滴を幾つも残し視界を遮る一瞬の隙、光と泳ぐ獲物を見つけてウィルのボートから狙いを切り替えた一匹の魚人が、爪を立てて濁った咆哮と共に殴り掛かってくる。
爪とロニの間にオウカが飛び込んで振動する鉤爪の手甲にそれを受ける。振り払いながら薙いだ光の剣は、水掻きの腕が水面を撫でる一掻きに躱された。
「防ごう、行ってくれ」
「すまない。助かった……傷は」
「――浅い」
ロニを見送り、魚人に爪を向けて牽制しながらオウカも岩を目指して水を蹴った。
ケイトが水面から乗ってきたボートを振り返る。彼の射程までボートを寄せている友人へ手を振った。
「じゃ、ちょっとレディを迎えに行ってくるよ」
「おー、行ってこい、気を付けろよ」
ジングが手を伸ばし、マテリアルを飛ばす。
守る意思を受け取って、ケイトは再び泳ぎ始める。
ボートの反対側ではアイが水面を伺っている。敵を見つけたのか剣を強く握っていた。ロニの光が少しばかり危なっかしく揺れた。
「……ったく、飲んでる暇もねぇな」
雨に張り付く髪を掻き上げ、鋭い目で来やがれと水面を睨む。
辿り着き岩に手を掛けて水から上がると、紅鬼は取り残されていた3人に人懐っこい笑顔を見せた。
「怖かったかしら?」
ローブを絞って岩を上る。もう大丈夫よ。そう微笑んで、姉を雨から庇い続けていたレナの、冷え切った肩をそっと抱き締めた。
「一緒に帰りましょう、ね」
それから、と、運んできた瓶を取り出し、リタの脚を伺う。効くかは分からないけれど酸で中和が出来るかも知れない。雨に多くを流されながら、腫れた辺りに振りかける。暗い中での治療はそれが精一杯だった。
させません。アイはボートの下を泳いでいった魚人を見下ろす。倒さなければならないが、ここからの攻撃ではボートが揺れてしまう。しかし、戦輪を投げつけるには、相手の動きが素早く狙いが定めづらい。
剣を握り直して水面を見下ろした。青緑の影が深く潜り、再び見えた厳つく悍ましい腕がボートへと伸ばされた。
マテリアルを込めた流線が、その前腕を刈り取った。
ジングは一発、マテリアルを込めた銃弾をオウカに迫る魚人に放った。光の軌跡は真っ直ぐにそれを貫く。太い首筋の骨格を砕かれ、爛れた肉を零しながらも魚人は水面を更に荒らして暴れ、横を泳いでいったケイトとオウカを追って岩に向かった。
ケイトは岩に上ると鞭を撓らせ泳いできた海を振り返る。次はここを、レディを連れて漕がなければ。紅鬼に抱き締められて、懐かれて、彼女達にも笑みが見えるがその頬は青ざめて、座り込んだままで弱り切っている。
「レディには、指1本触れさせないよ」
落ち着いて。そう、先ずは落ち着いて、冷静に。急いたばかりに損じたら格好悪い。
胸に手を当てて深呼吸。落ち着けば、当たるさ。
空気を裂く音と、編み込んだ皮が骨を割る音を立てて、岩に上り掛かった魚人を弾いて水面へと突き返した。
爪を伸ばす迄も無く魚人が退けられると、オウカは素早く岩に上りウィルに駆け寄った。
尖った岩に辛うじて引っ掛かっていたロープを引いてボートを引き寄せると、ウィルを岩へ招く。ボートから岩に飛び移ったウィルを無言で暫く見詰めた。
ロニが岩に手を掛けながら、水に浸かったままで下から声を掛けた。
「様子を見てくる。この辺りの魚人を始末し次第離脱できるようにする……それまで上で待っていろ」
「……は、はい……ありがとうございます……――姉さん」
ウィルは姉の方へと走っていった。メイスを海中へ、ロニは深く潜り直して魚人の動きを探る。
藻掻いているが立て直して攻撃してきそうなものが1匹、その側にもう1匹。大きいボートの方に影が1つ見える。更に深く照らすと、光の届く範囲には2匹、こちらに気付いたのか迫ってくるようだ。5匹か。と心中に呟く。殲滅できない数では無いが、と、再びメイスを海中深くへ向ける。深く水底に漂う濃厚な気配を感じる。
「ケイトが叩いた所に2匹、下から後2匹来ている。ボートの方に1匹。それ以上は見えないが……恐らくまだいるはずだ」
それじゃあ行くわね、と紅鬼はレナとリタ、2人の側にきたウィルにも順番に抱き付いてから岩を降りる。
「リタちゃんにレナちゃん、ウィル君を怖がらせておいて、ただでは返さないわよ」
くるりと空間に鎌を振り抜いて、威嚇のようにマテリアルをざわめかせる。重たい大鎌がしっくりと手に馴染んでいく。
振り返って3人へ笑顔を見せ、海へ戻る。
「あんたも前に出るんだな」
ジングが紅鬼へマテリアルを飛ばす。
「ありがと、ふふ、もっと赤く染められるわ」
身軽になったように感じながら暗い海へ飛び込んだ。
銃に砕かれ、鞭に弾かれた傷を残した魚人が迫り来る。身の丈以上の鎌を長く構えマテリアルに祈りの力を込めて振るう。海を切り裂いて薙いだ刃は魚人の腹を捉えるが、その硬い骨を砕く前に、魚人は鎌が起こす波に乗って岩の近くへ浮上した。
その魚人の肩へオウカがマテリアルの剣を突き立てた。片腕をだらりと垂らして、魚人はオウカへと飛び掛かる。
「……っ、……」
ボートを庇うように押された体が後退る。
その至近で魚人を睨み、銃を取って腹を打ち抜いた。骨格を砕き腑を潰しながらマテリアルの光が貫き、オウカは銃を構えたままで次に備える。
深手を負いながらも爪を立てた腕をケイトが打ち据え、その弾く勢いに海へ帰そうとする。鞭に拮抗した魚人の背をジングの銃が打ち抜き、留めを刺された魚人が海へと仰向けに倒れて溶けるように沈んでいった。
もう1匹も岩へ上ろうと迫り、その頭近くへ撓ったケイトの鞭に激高したように濁った音をまき散らす。ケイトを、その後ろに庇われた3人を食らおうとしたのか手を岩に掛けた魚人の背に、光を落としたロニのメイスが力強く叩き込まれた。メイスに受けた傷を更に抉るように紅鬼の鎌が薙いで、暗い水面が黒く滲む。
ロニが再度光を灯したメイスを持って水中を探ると沈んでいった1匹とすれ違うようにこちらへ気付いていた2匹が、更にその後ろをこの騒ぎと雨に呼び寄せられたのか、片手以上の数の魚人の影が見えた。
紅鬼が水面からボートへ警戒する目を走らせると、飛び出した魚人がアイに襲いかかる姿が見えた。危ない。と、慌てて水を蹴る。
背後に銃声を聞く。
「転覆には気をつけましょう」
救助に向かったハンター達を支援するジングへ声を掛けるが、それはこのボートを狙う魚人を相手取る自身にも言えることだ。
残った片腕で飛び掛かってきた魚人の爪を腕で受け止める。ローブの袖を裂くほどに腕に食い込んでくる爪に奥歯を噛み締めた。
「……っくぅ」
「ひゃああああ……あ、あのぉ」
「あなたは、オールを握って! 流されないように漕ぐことだけをお願いします」
「は、はいぃっ」
水面から次の攻撃を狙って魚人はアイを、茫洋とした光の無い目で眺める。身を竦ませた案内人に声を掛けて、アイは傷を負った腕で剣を握り直した。
マテリアルを込めて刃を向けるが、空いてしまった腹に硬い爪が迫る。
躱せば、ボートが。
それを避けずに誘い込み、雨に打たれて艶を増した銀色の両刃で魚人の顔面へ切りつけた。
「アイちゃん!」
腹を押さえてボートへ膝を突く。紅鬼がボートのすぐ側まで泳ぎ着いていた。魚人の爪を鎌に受けて、翻した刃で首を薙ぐ。縁に手を突きながら立ち上がったアイが合わせて剣を突き立てると、魚人は水底へ沈んでいった。
●
岩場回りのひとまずの収集を付けると、オウカはウィルと小さいボートを水面へ押す。
ボートを指して、ウィルに乗るように伝えると、その傍らに浸かって回りを警戒する。
「レディを運ぶにしては色気の無い方法だが……失礼するよ」
ケイトはリタの前にしゃがむ。レナの手を借りて負ぶさった体をロープを回して固定する。君も、とレナと共に岩を降りて、飛び移るようにボートへ乗り込んだ。
迫ってきた魚人をロニが爪で殴り、ジングの銃声を聞くとそのボートの方へとウィルがこぎ出す。
4人乗せた進みの遅いボートへ迫った魚人へ、ロニが飛び掛かるように体をぶつけて防ぎ、光を水面へ向けて進む方向を示す。
数メートルに近づくと、ケイトはウィルにボートを止めさせてジングへと合図を送った。
銃弾が当たったのか外れたのか、どちらにしても魚人は小さいボートから離れたようだ。息を吐いてジングは後ろの3人を振り返った。深い傷を負ったアイと、大鎌を構えた紅鬼、オールを握って震える案内人。
戦い続けるのは厳しい。向こうの支度も調うようだ。ボートの船首の先へロープを掛ける。解けないようにきつく結び、残りは投げやすい形に巻いておく。
小さいボートが向かってきた。
前へと移り手を振って合図を送るケイトを見ると、ロープを投げる。空中で解けながら、その端がケイトの手に収まった。
「よっしゃ」
「揺れなかった、大丈夫かな?」
ケイトがロープを手繰りながら、レナとリタにウィンクを飛ばす。
同じく船へくくりつけると、2艘のボートが水面で繋がった。
「この船は俺たちが守るからね……さあ、帰ろう」
「そうね、リタちゃんの怪我も心配……囮に残っても構わないわ」
リタも小さい船の側へ付いた。
「……いや、この船を守ってくれ……アイは」
ロニがアイに手を伸ばした。マテリアルを流して傷を塞ぐ。
「感謝いたします……漕ぎますから、追っ手をお願いします」
血を雨に洗い流して繋がった小さいボートと近付いてくる2つの影を見る。
「乗って下さい」
「助かる、追っ手は、俺も……」
オウガが頷いてボートへ上がり、銃の装填を確かめる。
このリロードで、あれを沈めきれるだろうか。
呼吸を整えて、迫り来る影をボートから狙った。
息を合わせて、とアイが声を掛け、漕ぎ手の3人とウィルが必死にオールを回す。
オウカが銃弾を撃ち込み、ロニがメイスで殴りつけ、紅鬼が鎌で刈り取る。尚も迫る魚人の頭をケイトが叩き、ジングも時折オールを離して銃を取った。見えていた2匹と追いついてきた1匹を沈めた辺りで、魚人はぱたりと途切れた。
「倒しきった……逃げ切ったのか」
「リタちゃんだいじょうぶ?」
ロニと紅鬼が回りを確かめてボートに乗り込む。
「ふぅ……おい、気付けに飲むかい……っと、未成年か」
「ははは、レディ達、もう怯えなくても大丈夫。魚人はこんなにハンサムじゃないだろ」
ジングとケイトが小さいボートの中で竦んでいた3人に声を掛ける。
3人は顔を見合わせて微かな笑い声を零した。
「お姉さんが心配だったとしても……嵐の中に1人で出ていくのは感心致しません。気をつけて下さいね」
アイがウィルを振り返って、オウカも無表情ながら心配そうに頷いた。
雨は上がり始めている。浜辺はもうすぐ。
降りしきる雨に髪が頬に張り付いてくる。砂浜に煙る雨とその轟音の中、浜辺に集まったハンター達は浜に残っていた、食堂の店名が塗られたボートへ走る。
「あいつらを頼む!」
その食堂の店主に見送られながら、ハンター達は海へボートを浮かべた。
アイ・シャ(ka2762)とジング(ka0342)がオールを取り、荒れる波間へと滑り出す。
「こちらですよね……あの岩場かしら、影にボートが見えます」
アイがライトを向けながら言う。岩の向こうに揺れたボートと、切り立った影に人の姿が覗いた。
「もう少しです。でも、岩の側まで寄せきるのは難しいですね。少し泳いで貰うことになりますが……」
案内人がオールを引いて言葉を挟む。言い終える前にハンター達は大丈夫だと頷いた。
「俺が先に行って照らしておこう」
ロニ・カルディス(ka0551)が聖印を頂くメイスを握り直す。その手に力を込め、内のマテリアルを沸き立たせる。
「お願いしますね……暗い海の中って怖いのよね――ふふ、赤く赤く染めてあげる」
毒々しい色と装飾を施した身の丈を越える大鎌を背負い紅鬼 姫乃(ka2472)が微笑む。店主から借り受けたビネガーの大瓶を抱え、小刻みに肩を震わせている。
「おっしゃあ――前衛、頼むぜ!」
ジングの目つきが変わった。ボートの進む先に魚人の影が薄らと、その手元から黒い水面を舐めるように這った仄かな光に、浮かび上がって青緑の頭を覗かせる。
ローブの懐にデバイスを作動させる。マテリアルがロニへ流れ、温かく肌を包む。
「さぁ! 行こう、レディと少年を助けに」
ケイト・グラス(ka0431)はボートの縁に脚を掛け、ジングのライトの先を見据える。軽快で躍動感のある音楽を背負い、マテリアルを己の四肢に昂ぶらせる。
1匹の魚人がボートの前を横切って、ウィルの小さなボートへ向かっていく。
「……魚、か……」
その様にオウカ・レンヴォルト(ka0301)の瞳が赤く染まる。
荒天の暗がりの中、いっそう暗い靄を纏うとその軌跡を水面へと描きながら海へと飛び込んだ。くく、と喉が震える。その振動が周囲の波を揺らし、鉤爪で波を払って低く笑いながら魚人へ向かう。
メイスに光を灯すロニがその隣へ飛び込み岩場への道を照らした。空模様は酷く、日没も過ぎたのか、岩場への明かりはそのメイスとボートのジングとアイが前後を照らすライトだけとなった。
その光に気がついたのか、ボートを岩に引き寄せる切れかかったロープを握りながらウィルが顔を向けた。岩の上でレナも手を振っている。
オウカとロニに続いてケイトと紅鬼も岩を目指した。
アイはオールを手繰り、ライトを片手に短剣の柄を握った。
無事に帰る為にも、このボートを守り抜かなければ。
●
ロニが波に煽られる小さなボートへ向かって泳ぐ。光を指向し、すぐに行くと怯えた目をした少年へ声を掛ける。ゴーグルに降りかかった飛沫が水滴を幾つも残し視界を遮る一瞬の隙、光と泳ぐ獲物を見つけてウィルのボートから狙いを切り替えた一匹の魚人が、爪を立てて濁った咆哮と共に殴り掛かってくる。
爪とロニの間にオウカが飛び込んで振動する鉤爪の手甲にそれを受ける。振り払いながら薙いだ光の剣は、水掻きの腕が水面を撫でる一掻きに躱された。
「防ごう、行ってくれ」
「すまない。助かった……傷は」
「――浅い」
ロニを見送り、魚人に爪を向けて牽制しながらオウカも岩を目指して水を蹴った。
ケイトが水面から乗ってきたボートを振り返る。彼の射程までボートを寄せている友人へ手を振った。
「じゃ、ちょっとレディを迎えに行ってくるよ」
「おー、行ってこい、気を付けろよ」
ジングが手を伸ばし、マテリアルを飛ばす。
守る意思を受け取って、ケイトは再び泳ぎ始める。
ボートの反対側ではアイが水面を伺っている。敵を見つけたのか剣を強く握っていた。ロニの光が少しばかり危なっかしく揺れた。
「……ったく、飲んでる暇もねぇな」
雨に張り付く髪を掻き上げ、鋭い目で来やがれと水面を睨む。
辿り着き岩に手を掛けて水から上がると、紅鬼は取り残されていた3人に人懐っこい笑顔を見せた。
「怖かったかしら?」
ローブを絞って岩を上る。もう大丈夫よ。そう微笑んで、姉を雨から庇い続けていたレナの、冷え切った肩をそっと抱き締めた。
「一緒に帰りましょう、ね」
それから、と、運んできた瓶を取り出し、リタの脚を伺う。効くかは分からないけれど酸で中和が出来るかも知れない。雨に多くを流されながら、腫れた辺りに振りかける。暗い中での治療はそれが精一杯だった。
させません。アイはボートの下を泳いでいった魚人を見下ろす。倒さなければならないが、ここからの攻撃ではボートが揺れてしまう。しかし、戦輪を投げつけるには、相手の動きが素早く狙いが定めづらい。
剣を握り直して水面を見下ろした。青緑の影が深く潜り、再び見えた厳つく悍ましい腕がボートへと伸ばされた。
マテリアルを込めた流線が、その前腕を刈り取った。
ジングは一発、マテリアルを込めた銃弾をオウカに迫る魚人に放った。光の軌跡は真っ直ぐにそれを貫く。太い首筋の骨格を砕かれ、爛れた肉を零しながらも魚人は水面を更に荒らして暴れ、横を泳いでいったケイトとオウカを追って岩に向かった。
ケイトは岩に上ると鞭を撓らせ泳いできた海を振り返る。次はここを、レディを連れて漕がなければ。紅鬼に抱き締められて、懐かれて、彼女達にも笑みが見えるがその頬は青ざめて、座り込んだままで弱り切っている。
「レディには、指1本触れさせないよ」
落ち着いて。そう、先ずは落ち着いて、冷静に。急いたばかりに損じたら格好悪い。
胸に手を当てて深呼吸。落ち着けば、当たるさ。
空気を裂く音と、編み込んだ皮が骨を割る音を立てて、岩に上り掛かった魚人を弾いて水面へと突き返した。
爪を伸ばす迄も無く魚人が退けられると、オウカは素早く岩に上りウィルに駆け寄った。
尖った岩に辛うじて引っ掛かっていたロープを引いてボートを引き寄せると、ウィルを岩へ招く。ボートから岩に飛び移ったウィルを無言で暫く見詰めた。
ロニが岩に手を掛けながら、水に浸かったままで下から声を掛けた。
「様子を見てくる。この辺りの魚人を始末し次第離脱できるようにする……それまで上で待っていろ」
「……は、はい……ありがとうございます……――姉さん」
ウィルは姉の方へと走っていった。メイスを海中へ、ロニは深く潜り直して魚人の動きを探る。
藻掻いているが立て直して攻撃してきそうなものが1匹、その側にもう1匹。大きいボートの方に影が1つ見える。更に深く照らすと、光の届く範囲には2匹、こちらに気付いたのか迫ってくるようだ。5匹か。と心中に呟く。殲滅できない数では無いが、と、再びメイスを海中深くへ向ける。深く水底に漂う濃厚な気配を感じる。
「ケイトが叩いた所に2匹、下から後2匹来ている。ボートの方に1匹。それ以上は見えないが……恐らくまだいるはずだ」
それじゃあ行くわね、と紅鬼はレナとリタ、2人の側にきたウィルにも順番に抱き付いてから岩を降りる。
「リタちゃんにレナちゃん、ウィル君を怖がらせておいて、ただでは返さないわよ」
くるりと空間に鎌を振り抜いて、威嚇のようにマテリアルをざわめかせる。重たい大鎌がしっくりと手に馴染んでいく。
振り返って3人へ笑顔を見せ、海へ戻る。
「あんたも前に出るんだな」
ジングが紅鬼へマテリアルを飛ばす。
「ありがと、ふふ、もっと赤く染められるわ」
身軽になったように感じながら暗い海へ飛び込んだ。
銃に砕かれ、鞭に弾かれた傷を残した魚人が迫り来る。身の丈以上の鎌を長く構えマテリアルに祈りの力を込めて振るう。海を切り裂いて薙いだ刃は魚人の腹を捉えるが、その硬い骨を砕く前に、魚人は鎌が起こす波に乗って岩の近くへ浮上した。
その魚人の肩へオウカがマテリアルの剣を突き立てた。片腕をだらりと垂らして、魚人はオウカへと飛び掛かる。
「……っ、……」
ボートを庇うように押された体が後退る。
その至近で魚人を睨み、銃を取って腹を打ち抜いた。骨格を砕き腑を潰しながらマテリアルの光が貫き、オウカは銃を構えたままで次に備える。
深手を負いながらも爪を立てた腕をケイトが打ち据え、その弾く勢いに海へ帰そうとする。鞭に拮抗した魚人の背をジングの銃が打ち抜き、留めを刺された魚人が海へと仰向けに倒れて溶けるように沈んでいった。
もう1匹も岩へ上ろうと迫り、その頭近くへ撓ったケイトの鞭に激高したように濁った音をまき散らす。ケイトを、その後ろに庇われた3人を食らおうとしたのか手を岩に掛けた魚人の背に、光を落としたロニのメイスが力強く叩き込まれた。メイスに受けた傷を更に抉るように紅鬼の鎌が薙いで、暗い水面が黒く滲む。
ロニが再度光を灯したメイスを持って水中を探ると沈んでいった1匹とすれ違うようにこちらへ気付いていた2匹が、更にその後ろをこの騒ぎと雨に呼び寄せられたのか、片手以上の数の魚人の影が見えた。
紅鬼が水面からボートへ警戒する目を走らせると、飛び出した魚人がアイに襲いかかる姿が見えた。危ない。と、慌てて水を蹴る。
背後に銃声を聞く。
「転覆には気をつけましょう」
救助に向かったハンター達を支援するジングへ声を掛けるが、それはこのボートを狙う魚人を相手取る自身にも言えることだ。
残った片腕で飛び掛かってきた魚人の爪を腕で受け止める。ローブの袖を裂くほどに腕に食い込んでくる爪に奥歯を噛み締めた。
「……っくぅ」
「ひゃああああ……あ、あのぉ」
「あなたは、オールを握って! 流されないように漕ぐことだけをお願いします」
「は、はいぃっ」
水面から次の攻撃を狙って魚人はアイを、茫洋とした光の無い目で眺める。身を竦ませた案内人に声を掛けて、アイは傷を負った腕で剣を握り直した。
マテリアルを込めて刃を向けるが、空いてしまった腹に硬い爪が迫る。
躱せば、ボートが。
それを避けずに誘い込み、雨に打たれて艶を増した銀色の両刃で魚人の顔面へ切りつけた。
「アイちゃん!」
腹を押さえてボートへ膝を突く。紅鬼がボートのすぐ側まで泳ぎ着いていた。魚人の爪を鎌に受けて、翻した刃で首を薙ぐ。縁に手を突きながら立ち上がったアイが合わせて剣を突き立てると、魚人は水底へ沈んでいった。
●
岩場回りのひとまずの収集を付けると、オウカはウィルと小さいボートを水面へ押す。
ボートを指して、ウィルに乗るように伝えると、その傍らに浸かって回りを警戒する。
「レディを運ぶにしては色気の無い方法だが……失礼するよ」
ケイトはリタの前にしゃがむ。レナの手を借りて負ぶさった体をロープを回して固定する。君も、とレナと共に岩を降りて、飛び移るようにボートへ乗り込んだ。
迫ってきた魚人をロニが爪で殴り、ジングの銃声を聞くとそのボートの方へとウィルがこぎ出す。
4人乗せた進みの遅いボートへ迫った魚人へ、ロニが飛び掛かるように体をぶつけて防ぎ、光を水面へ向けて進む方向を示す。
数メートルに近づくと、ケイトはウィルにボートを止めさせてジングへと合図を送った。
銃弾が当たったのか外れたのか、どちらにしても魚人は小さいボートから離れたようだ。息を吐いてジングは後ろの3人を振り返った。深い傷を負ったアイと、大鎌を構えた紅鬼、オールを握って震える案内人。
戦い続けるのは厳しい。向こうの支度も調うようだ。ボートの船首の先へロープを掛ける。解けないようにきつく結び、残りは投げやすい形に巻いておく。
小さいボートが向かってきた。
前へと移り手を振って合図を送るケイトを見ると、ロープを投げる。空中で解けながら、その端がケイトの手に収まった。
「よっしゃ」
「揺れなかった、大丈夫かな?」
ケイトがロープを手繰りながら、レナとリタにウィンクを飛ばす。
同じく船へくくりつけると、2艘のボートが水面で繋がった。
「この船は俺たちが守るからね……さあ、帰ろう」
「そうね、リタちゃんの怪我も心配……囮に残っても構わないわ」
リタも小さい船の側へ付いた。
「……いや、この船を守ってくれ……アイは」
ロニがアイに手を伸ばした。マテリアルを流して傷を塞ぐ。
「感謝いたします……漕ぎますから、追っ手をお願いします」
血を雨に洗い流して繋がった小さいボートと近付いてくる2つの影を見る。
「乗って下さい」
「助かる、追っ手は、俺も……」
オウガが頷いてボートへ上がり、銃の装填を確かめる。
このリロードで、あれを沈めきれるだろうか。
呼吸を整えて、迫り来る影をボートから狙った。
息を合わせて、とアイが声を掛け、漕ぎ手の3人とウィルが必死にオールを回す。
オウカが銃弾を撃ち込み、ロニがメイスで殴りつけ、紅鬼が鎌で刈り取る。尚も迫る魚人の頭をケイトが叩き、ジングも時折オールを離して銃を取った。見えていた2匹と追いついてきた1匹を沈めた辺りで、魚人はぱたりと途切れた。
「倒しきった……逃げ切ったのか」
「リタちゃんだいじょうぶ?」
ロニと紅鬼が回りを確かめてボートに乗り込む。
「ふぅ……おい、気付けに飲むかい……っと、未成年か」
「ははは、レディ達、もう怯えなくても大丈夫。魚人はこんなにハンサムじゃないだろ」
ジングとケイトが小さいボートの中で竦んでいた3人に声を掛ける。
3人は顔を見合わせて微かな笑い声を零した。
「お姉さんが心配だったとしても……嵐の中に1人で出ていくのは感心致しません。気をつけて下さいね」
アイがウィルを振り返って、オウカも無表情ながら心配そうに頷いた。
雨は上がり始めている。浜辺はもうすぐ。
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アイ・シャ(ka2762)
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依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 ケイト・グラス(ka0431) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/08/09 08:47:04 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/03 22:31:50 |