• 闇光

【闇光】逆襲の79

マスター:cr

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/12/20 09:00
完成日
2015/12/29 00:42

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「この腕を付けて下さい。『龍鳴』は手に持つより身体の中に入れたほうが良いでしょう」
「ぐすん……これで本当にいっぱいいっぱーい殺せる?」
「ええ、この脚本の通りに動けばあなたの望む結果を得られるでしょう」


 艦内が一気に慌ただしくなる。クルーたちは素早く動き、まもなく起こる状況に備える。
 サルヴァトーレ・ロッソはもはやこれ以上飛ぶことが出来なかった。その巨大な艦隊は立ち向かうものに圧倒的な威圧感を与えるだろうが、同時に進むのに貴重なマテリアルを恐ろしい勢いで消費することでもあった。そして例えリアルブルーから来た超兵器とは言え、エネルギーなしに運行するという世の理を外れた行為が出来るわけもない。それが出来るのは歪虚だけだ。
 結果起こる燃料切れ、そしてそれに伴う不時着。ロッソは高度をぐんぐんと下げる。だが、このことは最初から予想されていたことだ。良くない事態ではあるが、予想出来ているのであれば対処すればいいだけの話だ。
 だが、予想に対する対処は得てして不測の事態によって無意味なものと化す。今回のそれは、空から人の形をしてロッソの元へと降り立った。

「みんなー! 今日は、ナナをこの船に乗って会いに来てくれてありがとうー☆」

 災厄の十三魔の一人、ナナ・ナイン。それが甲板に降り立ったのと、ロッソが地上へと降り立ったのは同じタイミングだった。


 この状況にすぐさま人は動く。戦闘要員のハンター達が配置に付く。それにロッソにはCAMや魔導アーマーが搭載されている。これを動かせればたとえ敵が災厄の十三魔だとしても問題はない。そこまで思った時、ある一つの可能性が頭をよぎった。
 ナナがCAMの前に初めて姿を現した時の状況。すなわち、ナナ自身は陽動として動き、別の歪虚がCAMのコントロールを奪う。「CAM奪還ゲーム」と呼ばれた一連の事態だ。
 今回ももしそうだったら。下手にCAMを動かすことは、すなわち敵にそれらを奪われることにつながりかねない。ましてや敵はナナ・ナインである。彼女は今までの戦闘の際に見せた動きから、同じように無機物を操り、さらにそれらを爆発させることが出来る能力を持ち合わせていることが判明している。万が一の場合は外付されている魔導エンジンを破壊することで止めることが出来るようになっているが、それでは何のためにここまで来たというのか。CAMを使うのか。使わないのか。

「今日は、この船に乗って来てくれたみんな、みーんなを、殺してあげる☆」

 ナナの背後にはバックダンサー気取りなのか、大小様々な人形が並んでナナと同じようにこちらへ向かってくる。
 迷っている時間は無い。今、人類にしなければいけないことは目の前に居る歪虚を排除することだ。戦いはこうして、唐突に始まった。

リプレイ本文


 ロッソが着陸した衝撃がまだ収まらない中、ナナは既にこちらへ向かって歩を進めていた。
「なんで、今来るかな~……」
 十色 エニア(ka0370)は思わずそう愚痴っていた。しかし、だからと言って災厄が形をとった様な存在のナナが待ってくれるわけもない。ハンター達は素早く展開し、迎撃を開始した。
「全員で集中狙いして数を減らしていくっすよ~!」
 そんな神楽(ka2032)の声を合図に、思い思いの射撃武器を手にしたハンター達は後方から一斉射撃を開始する。銃弾と弓矢の雨は次々に人形を貫き、その身体を破壊していく。しかし人形は人形、生命ではない。多少破壊された程度では意にも介さず動く。それを食い止めるには余りに味方の数が少なく、敵の数が多かった。これでは多勢に無勢だ。
「あんたが噂のナナか、生で見ると中々に可愛いじゃねぇか」
 ならば正面からぶつかり合うしか無い。それを決めたハンター達は人形達に向かって突き進む。その先頭に居たのはエヴァンス・カルヴィ(ka0639)だった。愛車であるバイクとともに風になり、傾き不安定な甲板上を巧みにバランスを取りながら走る。
「折角俺が直々に殺しに来てやったんだ、その綺麗な歌声で俺だけに歌を聞かせてくれやぁ!」
 そのままスロットルを開きっぱなしにして、エヴァンスはバイクから飛び降りた。バイクは勢いを止めること無く人形達の群れにぶつかる。激しい衝突音、そしてややあって爆発音が轟く。
 その一撃がどれほどの戦果を上げたのか。それを確認する前に、次の者達は既に飛び込んでいた。

「ナナナインねェ……珍妙なちんちk」
「だが災厄の十三魔だ」
「……何、十三魔だァ? ッシ、いっちょヤってやっか!」
 甲板の右側に広がり、万歳丸(ka5665)とウィンス・デイランダール(ka0039)が進んでいく。前に立つ万歳丸が走りながら、全身をめぐる“氣”を一気に高める。次の瞬間、彼の腕が煌々と黄金に輝いたかと思うと、放出された“氣”が麒麟の形をとって甲板を駆け抜けた。それは人形達を次々と飲み込み、その後に蒼い燐光の軌跡を残していった。
 万歳丸の先手を取った一撃で吹き飛ばされた人形達。だが、すぐに起き上がると再びこちらに向かってくる。そこを後ろに下がり、誘導していく万歳丸。そこにはウィンスが居た。
「行くぞ、バンザイマル」
 一言言うと躊躇いなくグレイブを振るう。切っ先はこの一帯を切り裂き、押し寄せていた人形達を押し払った。
「良い薙ぎだな!」
 ウィンスの斬撃をかわすため、合図と同時に高く飛び上がった万歳丸が空中からその一撃を見て声をかける。そして着地したタイミングで再び押し寄せる人形を迎え撃つべく、二人は再び構えをとった。
 一方甲板の左側ではボルディア・コンフラムス(ka0796)が突進していた。アウトレンジからの攻撃に備え、その手にした2メートル近くの大きさを誇る戦斧を盾のように構え突き進む。
 人形は彼女の元へと殺到し、その鋭くなった手を何度も突き立てる。それをじっと斧で受け止め、その時を待つ。
 そしてその時が来た。十二分に人形達が集まったのを見計らって、ボルディアは斧を思い切り振り回した。
 彼女の斧の名はウラガンクーペ。大嵐の名が表すように、彼女が振り回した斧は嵐を巻き起こし人形達を吹き飛ばした。


 あっという間に乱戦模様になった甲板上。各々が、人形とそしてその先に居るナナ目指し動く。
「くそっ、また出やがった! ナナ・ナイン、面倒なピグマリオめ!」
 人形の相手をしながら岩井崎 旭(ka0234)が吠える。だが、人形達を蹴散らしながら彼の頭のなかでは一つの疑問が浮かんでいた。
「今度の狙いは何だ……って、軍人よりも覚醒者だらけだな。ともかくたくさん殺したい奴が?」
 覚醒者はそうでないものと身体能力の面でも大きな違いがある。そしてナナは簡単に殺せない相手、すなわち覚醒者との交戦を嫌がることがわかっている。彼女が望むのは潮流をこちら側に引き寄せるための戦闘でも、強者との戦いでも無く、一方的な虐殺なのだ。もしロッソを真っ逆さまに墜落させられていればその望みは叶っただろうが、これではそうは行かないはずだ。
「ダンサーにしては、随分と積極的な事で!」
 カードを手に龍崎・カズマ(ka0178)が近づいていく。彼はその手札を扇の様に広げると、手を一つ振るって全て投げつけた。そのカードは刃と化し、広げた扇のその幅通りに広がって飛んで行く。それぞれの札が的確に人形達の体に突き刺さる。だが、人形は首が半分ちぎれながらもまるでその歩みを止めない。その光景の中、彼もまたナナの狙いを類推していた。
(奴については聞いたが、ただ自分の為と言うのならここに来る理由はない、適当な村でも十分)
 だとしたら。
(此処でなければならない理由、……まさか)
 だが、人形達は彼に熟考を許してくれなかった。ならばと札を仕舞い、異様な柄の長さを持つ刀を鞘から抜き正対する。
 そして甲板上に居るのは正面切って人形達と戦っているものだけではなかった。
「火力になれずとも援護や誘導なら……」
 身を物陰に潜ませながら戦場を見つめるザレム・アズール(ka0878)は、以前の依頼で重い傷を負いそれはまだ癒えていなかった。だから正面切って戦うのは無理だ。それでも自分にできることはある。
 間合いを外し、ハンター達に近づいてくる人形に機動術によって生み出された光線を放つ。その光が人形の体を貫き、少しずつダメージを与えていく。
 一方また別の場所では、エニアが皆に呪文をかけていた。緑の風が辺りを舞い、各人の体に妖精の羽根を生やす。彼には前回戦った経験がある。ナナの命を刈り取る歌声は、これで随分と和らぐはずだ。
 エニアによって羽根を生やされた者達が戦線の隙間をすり抜けナナへ迫ろうと動く。そこに向けて彼は挨拶代わりとばかりに呪文によって火球を産みだし、それを投げつける。それは人形達の真ん中で爆発を起こし、結構な数の人形達の体を焦がす。
「この前は泣かせてしまってごめんなさい……でも遠慮はしませんっ」
 その爆風が晴れた時、そこから飛び出してきたのは星輝 Amhran(ka0724)とUisca Amhran(ka0754)の姉妹だった。イスカは前方で人形達と戦っている一体に向けて歌声を紡ぐ。
「歌で勝負ですっ」
 それは十三魔が歌う死へいざなう歌声ではなく、生命有る者の明日をつかむための勝利へ繋がる歌声だった。動きが鈍くなり、ガタガタと錆びついたようになる人形達。そこにキララが飛び込み、鉄扇を振るって人形達を蹴散らしていく。
 さらにそれだけではない。その一つ後ろの位置から三本の光線が走り人形達を焼く。光線を放ったのは瀬織 怜皇(ka0684)、イスカの恋人だ。彼がさらなるフォローを行い、それを受けて姉妹が道を開く。目指すはただ一点、後方に控えるナナだ。そこへ向けて三位一体となった攻撃で突き進んでいく。
 そんな三人に気付いてか気付かずか、ナナはその歌声を紡ぐ。それは死へ誘う風になり、一直線にハンター達をなぎ払う。
 だが、その攻撃に傷つくものは居たとしても、倒れるものは居なかった。魔術師達が纏わせた風の衣が鋭い刃と化した歌声を相殺し、ハンター達の身を守っていたのだ。ハンター達は怯むこと無く、歩みを止めず前へ前へと進む。
 そんな戦線をすり抜けて、また人形達も前進してくる。特に一回り大きな人形、中型人形と呼ばれるそれは攻撃力も耐久力も小さいそれとは桁違い、簡単に止められるような相手ではない。
「“視”抜く力は……負けません!」
 その襲撃を二本の剣で捌き、かわしているのはエリー・ローウェル(ka2576)だ。だが自分から攻めることはしない。防御に徹し時を待つ。次に来る仲間を待っている。
「こっちが死ぬ気で護ったのに、ここで壊されたら今までの努力が全部パーじゃない! そんなの、許さないわ……! 絶対に、止める!!」
 そこに仲間が来た。いや、仲間が来ようとしていた。牡丹(ka4816)が半身になって構え切っ先を人形へと向ける。そして一歩、力強く踏み込むとその姿は疾風と化し、刃は的確に人形を貫いた。
 しかし人形もただでは止まらない。そのまま意に介さないかのごとく貫手を打ち込んでくる。だが、その手が通りすぎたところには既に牡丹は居なかった。水の流れるがごとく一点に留まらず、歩を動かし刀を振るう。
 ひらりひらりと舞う彼女を人形達は捉えられなかった。その剣は人形の数を少しずつ減らしていき、そして後方から射かけてくれる味方に押し寄せるのを食い止める。最後の砦となった彼女が歪虚の企みを食い止める。
 そして前方ではシェリル・マイヤーズ(ka0509)が手裏剣を投げつけ、人形を払う。その目の端に映るのはひときわ大きな赤い人形。嫌でも目を引く上、どうも交戦を避けようとしているように見える。効いたとおりこの人形は自爆してくるのであろう。それを防ぐため彼女は人形に集中的に手裏剣を投げつけた。
 そして赤い人形を意識したのは彼女だけではなかった。
「アイドルを名乗るならタマには水着で出てくる程度のサービスをするっす!」
 そんな軽口を叩きながらライフルで狙撃する神楽を筆頭とした射撃チームである。
「でかくて当てやすいっすね!」
 大きく目立つ人形に銃弾を浴びせる一同。だが、赤い人形はまるで動きを止めない。この人形はその体のサイズに合わせて、相当頑丈にできているらしい。このまま連射しても埒が明かない。
 そこでナナセ・ウルヴァナ(ka5497)が動いた。彼女が知り得た、他部族やリアルブルーの技術を組み込むことで小型ながら威力をました弓。それに矢をつがえ、一つ呼吸する。
 するとマテリアルが全身を巡り、最後にその弓へと集まっていく。全身を駆け巡ったマテリアルが彼女の意識を研ぎ澄ませる。そしてもう一本矢をつがえると力強く引き絞り射ち放った。
 その矢は双頭の蛇を思わせるオーラを纏い戦場を貫く。そして寸分違わず人形の膝を貫いた。

 その頃、ナナの近くでも動きがあった。人形達の相手をすべく突進していったハンター達。その影に隠れて、蘇芳 和馬(ka0462)が前へと出ていた。彼は前回ナナと戦った際、為す術無く倒された。剣客としてその汚名はそそがねばならない。だから。
「……改めて同じ台詞を言う」
 二振りの刀を前にナナの前に立つ。
「……貴様を斬る」
 だが、ナナはその言葉を全く聞いていなかった。興味を示した様子もない。代わりにある一点を見ている。
「あれあれ~? おっきな人形さんも居ないんだ~。カッツォの言ってたことと違ーう☆」
 口を膨らませたのか、膨らませようとしたのか、全くかわらぬ笑顔のままでそう喋っている。
 こちらに興味を示す様子すら無いナナの姿を気にせず、あくまで警戒して周囲を円を描くように動く蘇芳。だがナナは自分の世界に入っていた。
「それにあの子も動けなくなっちゃった☆ ま、いっか☆」
 そしてナナは指を鳴らす。
「それじゃ、ショーターイム☆」


「大の様子がおかしいっすよ! 注意っす!」
 動けなくなった人形がぴたりとその動きを止めたことに、神楽は気づき辺りに警告を出した。それを受けて人形の周りに居たハンター達は素早く退避する。彼らが一帯を離れたそのタイミングで、耳をつんざく轟音が鳴り響いた。
 大爆発を起こし周囲の物を全て吹き飛ばした大人形。だが、ハンター達は確かに誰一人その爆発に巻き込まれることはなかった。例え巻き込まれたら一巻の終わりの自爆でも、誰も傷つかなければ単に敵戦力が減ったことに他ならない。ハンター達はこのチャンスを逃すまいと前へ、前へと進み出る。
「コイツを放っとくと、また首無しの死体が山積みになる」
 ジャック・エルギン(ka1522)は自らを鼓舞するようにそう呟く。相棒のリンカを守るように前に出て、盾で攻撃を受け止めながら進む。その体は風をまとっている。これは相棒がその身を守るために掛けてくれた力だ。
 後ろに控えていたリンカも平常心を保つように心がけながら、敵の動きに対処しようとしていた。
 そんな二人の目に、蘇芳とナナの姿が映った。周囲を飛びながら、隙を逃さず斬りつけようとする蘇芳。そしてそんな彼にまるで興味を示していないナナ。
 そこに一足で飛び込んできた者が居た。脚にマテリアルを集め、その足で地面を思い切り踏みつける。結果生まれた爆発的な反動はその体を弾き軽やかに甲板上を疾走らせる。そうやってこちらへ向かってきたアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)はナナの姿をその目で捉えて一つの違和感を感じていた。
「その腕……裏に誰かを感じるな」
 前回の戦いで斬り落とされたという腕はすっかり元に戻っている。誰か、その裏で絵を描いている者が居るはずだ。そう思いながら、アルトが刀を構えた所にもう一人のハンターが来た。
「敵はぐーぱんち! なのは変わらないから全力で行くよ」
 走りながら拳を握り、一撃を喰らわせるべく向かっていたのはリューリ・ハルマ(ka0502)だ。彼女の愛犬の力を借り、犬の様にしなやかに動く。そのスピードを乗せたまま思い切り振りかぶりパンチをナナへと叩き込む。だが、人の理を超えた驚異的な運動能力を誇るナナに、例え祖霊の力を借りた状態とはいえそんな大振りのパンチは当たるはずが無かった。ひらりと首だけを動かしてかわすナナ。すれ違うときに、彼女の目には人形のように笑顔のまま張り付いたナナの顔が見えた。
 だが、それは友の一撃へと繋ぐための拳だった。アルトは手にした刀を振るう。剣閃連華と称される疾さの剣。彼女が得意とするその連撃で血の華を咲かせようと振るわれる。
 さすがにナナも自分に対して向けられた殺意に気づいたのか、大きく後方に跳ねてかわす、そこに蘇芳が仕掛けた。歌声を武器するのであれば。迷わず突き出された刃は歪虚の喉元へと向かう。
「もう、危ないな~☆」
 だが、ナナは半身を開いて攻撃をかわした。ナナの視線は見ていた。こちらには気づいていない筈だった。だが彼女は事も無げにかわしてみせた。ありえない……そのありえないことを起こすのが十三魔だと言うのか。
「邪」
 突き出された手刀が左腕を大きく傷つける。
「魔」
 手が走ると、右腕がもぎ取れそうな衝撃が来る。
「だ」
 柔らかいパンにナイフを突き立てるように、貫手が蘇芳の胴を抉る。
「よ☆」
 とどめの一撃が突き刺さる。彼の意識が最後に認識したものは、人形のように固まり視線もわからないナナの顔だった。


 自爆という形とはいえ、一体の赤い人形を戦場から排除することに成功したハンター達。後方で射撃を行っていた者達は、次の赤い人形を倒すべく射線の向きを変える。そんな中大きな弓で人形に射かけていたヴァイス(ka0364)はその弓を仕舞うと、戦馬に跨がり甲板を駆け抜けた。
「ロン、無茶をさせるが宜しく頼むぜ」
 馬の名を呼び最前線へと飛び込む。彼がまとう紅蓮のオーラは劫火の様に燃え上がり、大上段から振り下ろしたハンマーの一撃は人形の体を砕く。そして襲い来る人形の攻撃をその体で持って受け止めると、そのまますかさず再びハンマーを振り上げた。
「ここでロッソをやらせるわけにはいかない。悪いがナナにはお引取り願わないとな」
 そんなヴァイスが向かっていった大人形に向け、柊 真司(ka0705)が魔導銃を構えていた。だが、そこにもう一体の人形が見える。ここなら狙える、そう判断した彼はすかさず魔導計算機にコマンドを打ち込むと、目の前に光り輝く三角形が浮かび上がる。そしてその頂点から伸びた光が、大人形へと突き刺さる。
 その一撃を受けて観念したのか、大人形はその巨体を動かすのを止めた。すなわちこれはどういうことか。すぐさま気づいたものが叫び、大人形の近くで戦っていたヴァイスはそれに応えてロンの向きを正反対に返す。そして戦馬が走りだしたその背後で、二度目の爆発が起こった。
 その爆発を背後にして、アルトとナナは向かい合っていた。
「自由を求めて歪虚になったわりに結局誰かに使われる人形だな」
 そんな挑発の様な言葉はすぐに切って、その疾さでもってナナの背後へと回りこむ。
「危ないよ!」
 ナナは振り向きざま邪魔なハエでも払うかのごとく手刀を振り回す。だが、こんな人形のような細い手もかすめただけで深い傷へと変わってしまうものだ。それに気づいたリューリがアルトに声を掛け、それを受けてアルトは素早く横へと避ける。さらにそこにリューリが拳を打ち込む。これで友が攻撃する隙を作れれば。その一念で拳を振るう。その時だった。

「何してるの☆」

 グサリ。鈍い音ではなかった。まるで鋭い槍が突き刺さった時のような、鋭利な音がした。そんな音をナナは手一つで鳴らしたのだった。その手は確実に、的確にリューリの急所へと突き立っていた。
 ナナが笑顔のまま手を引き抜く。鮮血が飛び散り、その中にリューリの体は沈んでいった。
 友をわずか一撃で倒したその姿に思わずアルトは叫びそうになるが、そんな暇をナナは用意してくれなかった。引きぬいた手をそのまま返す刀でアルトへと向けてくる。彼女はその向けられた殺意に考えるより先に動いていた。首を斬り落とさんと払われた手を背中を反らしてかわす。だが、その時既に明確な殺意が襲っていた。腹部に痛烈な痛みが来る。血が流れ、急速に力が抜けてくる。

(私はっ……ヒーラーでっ、人を癒したくてっ……だから旅を始めてっ……だからっ……)
 その様子を前線に来たディーナ・フェルミ(ka5843)は震えながら見ていた。癒し手としての誇りを持ちここに立った彼女は目についた怪我人を癒しながら前線に立つ味方たちに癒やしを施すべくここに立った。
 だが、そこで彼女が見たものはただ、殺意というものが形をとったような災厄の十三魔の一人、ナナ・ナインの姿だった。
「これがっ……これが、歪虚……人類の敵」
 これこそが人類を滅ぼす天敵。倒さなければ殺される。癒し手たりたいディーナのその心に、はっきりと現実が突き刺さった。それでも癒し手で居たいのならば、人を癒す治癒師を名乗りたいなら。
「……歪虚に抗え」
 固めた決意が震えを止める。空間に正のマテリアルを集め、それを球状に広げる。その空間に入ったアルトの体を柔らかい光が包み、彼女の傷ついた肉体を癒していった。
 そして、そんなアルトと入れ替わるように前に飛び出していったのは緑の風だった。
「今回も誰かの差金かしら、ナナ? それとその腕は新しい衣装の一つかしら?」
 そこに立っていたのはアイビス・グラス(ka2477)だった。そのまま挨拶代わりに足刀を打ち込み、帰ってきた反撃が来る前に間合いを外す。そして指を招き寄せるようにクイクイと動かして攻撃を誘い、仲間の攻撃のチャンスを作ろうとする。
 だが、その挑発にナナは恐るべき力で答えてきた。
「特別に、キミから殺してあげるね☆」
 アイビスが撃ち込んだ拳より遥かに速い速度で突き立てられたナナの手。そこに視線を送ろうとするが、そんな簡単なことにすら彼女の肉体は答えてくれない。流れ落ちる血が急速に彼女の体から力を奪っていく。
 目の前に浮かぶナナの笑みを見ながら、アイビスは以前にナナと遭遇した時の事を思い出していた。今回と同じようにナナは彼女の腹部にその手を突き立てたことがある。だが、その時受けたダメージと、今のそれはまるで違う。それはナナが成長したとかそういうレベルではなく、明らかに物が違うということだった。
 前回の戦いでナナはその腕を失った。代わりに付けたものが何なのか。自らの体に負った傷が妖刀を突き立てられたのと同じであるということに彼女が気づいた時、もはやそのことを他の者に伝える事は許されなかった。
 アイビスの思いに気づくことなく、シェリルが前に出る。手裏剣、刀。手にした武器を持ち替えて攻める彼女は、そうしながら以前知ったナナの過去のことを思っていた。
(自由がなくて狂ったなら、アイドル……嫌そうなのに)
 シェリルが振るった刀の峰を踏んで飛び上がり宙を舞うナナに向け、彼女は手裏剣を投げつける。その姿を、その張り付いたままの笑顔を見ながら彼女は思う。
(縛られたまま……ずっと笑ってる? ……なら、哀しいね)
 降り立った所に刀を振るうシェリル。そんな彼女は自らの思いを素直に吐露した。
「殺すの、本当に……楽しい? ……まぁ、いいけど……。私も、戦いは……楽しい……。遊ぼう、ナナ。これって……友達、かな?」
 だが、そんな純な思いを歪虚は答えてくれない。容赦なく振るわれる手刀がシェリルのその小さな体を斬り裂く。重いダメージに怯む彼女の体に、ナナはとどめの一撃を食らわせる。そして振り上げられた手刀がその胸をえぐった。
 しかしナナが胸をえぐった相手はシェリルではなかった。彼女のことを慕っているエリーがそこに居た。
「守れて良かった……」
 以前シェリルが重い傷を負った時の様なことが再び起こらないように、彼女は咄嗟に前に出ていた。だがその代償は余りに大きかった。急所に深々と刺さったナナの手。その一撃は彼女の意識を一瞬で暗闇に落とす。そしてその手を突き立てた本人は、狙った相手と違う者に攻撃をしたことをまるで意に介していなかった。ナナにとって誰を倒すかはどうでもいいこと、何人殺すかが重要なのだ。
 そんな歪虚の前に、シェリルが出来ることはエリーの生命の灯火が完全に消えないように、彼女を痛む体でナナの前から離すことだけだった。


「人形達より、上手く踊れる自信あるかな~」
 エニアは人形達とハンター達、そしてナナが入り交じる一体へ向けてライトニングボルトを放つ。轟く雷鳴と辺りを包む稲光。そして雷撃が走り、人形達を次々と焼いていく。
「終わったあとに、拍手が貰えないアイドルって、どうなのよ? 寂しくない?」
 そんな風に挑発してみせるエニアだったが、ナナはまるで反応する様子が無い。
「ナナは強いし素敵に可愛い」
 ザレムもまた、間合いを外したままナナに対して言葉をかける。
「けど脚本が悪いよな。誰が書いたのかは知らないけど」
 そして彼女を誘導すべくこちらに注意を惹きつけようとしたが、やはりナナは反応しなかった。彼女は代わりにウキウキした様子で次の起こる事を待っていた。ナナは策を巡らす程の知恵もなければ、策を巡らす必要性もまた無かった。しかし、背後でここで起こること、その脚本家が書いたシナリオに気づいているものはまだこの甲板上に居なかった。彼が描いた企みは程なくしてハンター達の前に示されることになる。
 射撃武器で対応していた者達は残った最後の大きな人形へと向け集中攻撃を浴びせる。だが、相当な量の矢を、弾を撃ち込んだはずだがまるで止まらない。CAMを使えばよかったのか。ハンター達の足元に収まっている物のことに一瞬思いを巡らせるが、迷っている場合ではなかった。少しでもダメージを与え、これまでの二体の様に動きを止めてしまえばいい。そんなハンター達の思いは通ったのか、動き回っていた大人形はやがてその歩みを止める。それを見てこれまでと同じように大人形の周りから離れるハンター達。
 だがその場所に問題があることに岩井崎は気づいた。
(見せ札の爆弾人形以外に虐殺手段があるなら)
「アーマー、CAM、ロッソそのものの……主砲、動力、自爆?」
 だとしたら。岩井崎がその可能性に気づき、止めようとしたが間に合わなかった。最後の一体が大爆発を起こす。
「やったー☆ カッツォの言ったとおり☆」
 三度の爆発。それは分厚く硬く守られたロッソの甲板に決して大きくはないが穴を開けていた。その下に覗くのは人類の希望たるCAM、その姿である。大人形を爆発させることでこれだけの破壊力を得たのだ。もしCAMを爆発させられたら……脚本家の用意したフィナーレはこの時、ハンター達にも分かった。そんな中、主演気取りのナナは穴に向かって甲板を駆け出そうとする。
「いい加減マンネリだ。ここらでステージに幕引かせてもらうぜ!」
 そこにジャックが辿り着いた。後ろには相棒であるリンカが付いてきている。
「もう、これからが楽しいところなんだよ。だから、じっとしてて、ね☆」
 突き出された手を盾で受け止めるジャック。だが、その手はいともたやすく盾を貫いてくる。
 それでもじっと受け止め、攻撃を繰り出す。一人で行うのではない。
「リンカ、アレやんぞ! 貫けぇええっ!!」
 強く踏み込んでその手にある剣を突き出すジャック。その剣の名の通り、強く重い一撃が衝撃波を発生させ、真っ直ぐ一体を打ち払う。
「これぞ真っすぐな想いってやつだよ。届けぇええっ!!」
 それと全く同じタイミングでリンカは雷撃を生み出す。生まれた雷撃は一直線に伸びる。所々に生じるマテリアルの輝きが、外から見ればあたかも白く光る薔薇のように見えた。
 二本の直線がぴったり重なりナナを襲う。ただ一撃でも当てるための、息を合わせた必殺のコンビネーション。広い幅を一気になぎ払うことで回避を間に合わせないための一撃。
 だが、歪虚はそんな二人の思いを踏みにじるかのように、あっさりと上を行ってきた。
「わーい、すごいね☆」
 ナナは高く高く飛び上がり、二人の攻撃をかわす。そのまま地面に着地すると、呼吸よりも早く一瞬で間合いを詰め二人に襲いかかる。ジャックはリンカを守るため盾を構え前に立つ。
 そこに一瞬で打ち込まれる三連撃。両腕に一撃ずつ加え、盾を下げさせたところへ腹部に一撃。余りに凶悪な殺戮の権化の繰り出す攻撃の前にジャックはもはや立っていられなかった。そして崩れ落ちた彼のその後ろに居たリンカに、余った力で急所を的確に貫く一撃を喰らわせることなど十三魔には容易いことだった。
 しかしこの攻撃は決して無駄ではなかった。二人の攻撃をかわすために動いたことで生まれた時間。それが三人をこの場所にたどり着かせた。
「……久しぶりになりますかねぇ、容赦はしません、よ!」
 瀬織がそう口を開く。そして
「刀は……持っておらぬな? 回収して使わぬ道理はない。つまり、体内じゃな? 先日落とした腕が臭いのぅ?」
「人に害をなすならその腕、何度でも落としますっ」
 姉妹が十三魔を討伐すべく立っていた。
 まず最初に動いたのは瀬織だった。キーボードを素早く叩き、雷撃を放つ。これを喰らえば例え十三魔と言えど動きが止まるはず。そしてもし喰らわなくても、この一手は布石になる。
「イスカ、今です!」
 その言葉に合わせイスカは聖歌を歌う。その歌声とともに、手にした杖は細剣へと変わる。
「歌声の元を断ちますっ」
 その一撃にぴったりタイミングを合わせ、キララは流星衝を放つ。漆黒の鋼線はナナの手足を絡めとり動きを封じる。
「私の名、覚えておいて下さい。Uisca Amhran……貴方を討滅する者です」
 このコンビネーションは前回、ナナが腕を切り落とされた時に受けたコンビネーションと全く同じだった。だが、ナナは何一つ気にしていなかった。誰と戦ったのかも、誰にどういう攻撃を受けたのかも、そして誰が自分を狙っているのかも。彼女の思考の中には生あるものについてはたった1つの分類しか存在していない。すなわち「殺す相手」。
 その傲慢とも言える考えが、最後の最後で最悪の事態から人類を守るものとなった。代償は大きい。一瞬のうちに3人に放たれたカウンター。あまりの速さにそれは同時に打ち込まれたように見える三連撃は、的確に姉妹の急所を突き刺す。瀬織は衝撃に反応してすかさず愛する姉妹を守るため光の防御壁を作り出す。だが、それは妖刀と化していたナナの手の前には焼け石に水だった。一瞬で姉妹はもはや動くことができなくなっていたのだから。
 薄れゆくイスカの意識にも、最後に確かに感じた手応えがあった。彼女が3人の力で食らわせた一撃がナナの体を吹き飛ばす。自分の腹部に刺さっていた腕は引き抜け、血が吹き出す。ゆっくり倒れゆく彼女の目に最後に写ったのは、甲板の外へと転落していくナナの姿だった。


 戦いは終わった。ナナが転落した先を牡丹は速やかに確認する。
「あら、何処に逃げたのかしら」
 だがそこには残骸も何も無かった。恐らく裏で展開を書いていた脚本家が彼女を回収したのだろう。最後の一点でその企みを止めたのか、それともこれも脚本家のシナリオ通りだというのか。
 龍崎は密かにロッソ内に入り被害状況を確認する。天井に見える穴。ここを通り抜けナナが艦内に入っていたとしたら……想像するだけで恐ろしいその状況に背筋が凍る。
 その穴の上からエヴァンスの顔が見える。彼も同じことを考えていたようだ。十三魔すら使い捨ての駒として使う歪虚の恐ろしさはわかっていたつもりだったが、それでももし少しでもずれていたらと思いがよぎる。歪虚はどんな考えで来てもおかしくないと改めて確認するハンター達。
 重い傷を負ったものは多い。ロッソにも決して少なくないダメージが与えられた。この結果を人類の勝利だと素直に喜ぶ気にはなれなかった。ただ、最悪の事態を避けられたことに胸をなでおろすのが精一杯だった。

依頼結果

依頼成功度普通
面白かった! 20
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MVP一覧

  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭ka0234

  • ヴァイス・エリダヌスka0364
  • 赤髪の勇士
    エヴァンス・カルヴィka0639
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇ka0684
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhranka0724
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhranka0754
  • 大悪党
    神楽ka2032
  • 『未来』を背負う者
    エリー・ローウェルka2576
  • マケズギライ
    牡丹ka4816

重体一覧

  • 蘇芳神影流師範代
    蘇芳 和馬ka0462
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマka0502
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhranka0724
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhranka0754
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギンka1522
  • 青炎と銀氷の魔術師
    リンカ・エルネージュka1840
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラスka2477
  • 『未来』を背負う者
    エリー・ローウェルka2576

参加者一覧

  • 魂の反逆
    ウィンス・デイランダール(ka0039
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭(ka0234
    人間(蒼)|20才|男性|霊闘士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 蘇芳神影流師範代
    蘇芳 和馬(ka0462
    人間(蒼)|18才|男性|疾影士
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマ(ka0502
    エルフ|20才|女性|霊闘士
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 赤髪の勇士
    エヴァンス・カルヴィ(ka0639
    人間(紅)|29才|男性|闘狩人
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇(ka0684
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • 青炎と銀氷の魔術師
    リンカ・エルネージュ(ka1840
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラス(ka2477
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 『未来』を背負う者
    エリー・ローウェル(ka2576
    人間(紅)|19才|女性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • マケズギライ
    牡丹(ka4816
    人間(紅)|17才|女性|舞刀士
  • Sagittarius
    ナナセ・ウルヴァナ(ka5497
    人間(紅)|22才|女性|猟撃士
  • パティの相棒
    万歳丸(ka5665
    鬼|17才|男性|格闘士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 【質問卓】モアさんに確認!
十色・T・ エニア(ka0370
人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/12/17 18:59:42
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/12/18 23:26:14
アイコン VOIDOLライブ会場はコチラ
星輝 Amhran(ka0724
エルフ|10才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/12/20 07:47:24