• 深棲

【深棲】夏だからアイドルの水着回やります

マスター:旅硝子

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~4人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/08/12 12:00
完成日
2014/08/20 18:44

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「夏なので水着回をやろうと思う」
 帝国歌舞音曲部隊に与えられた一室で、部隊長クレーネウス・フェーデルバールは言い放った。
「……みずぎかい?」
 突然の言葉に、当然首を傾げるグリューエリン・ヴァルファー(kz0050)。
「部隊長、それは一体何ですの?」
「うむ。水着回というのは、リアルブルーの物語において、ストーリーの中で季節が夏となった場合に行われる、日常的なシーンの1つのことだ。水着に着替えて海へと遊びに行き、思う存分に海水浴をしたりちょっとした健康的なお色気をアピールしたりする」
 リアルブルーの物語ってより単なるアニメネタじゃないか。
 音楽の再生装置などはあるが、さすがにアニメを見ることのできる機器はないので、おおかたサルヴァトーレ・ロッソの立入可能区域に行った時に見てきたのだろう。
「まぁ……つまりは、その物語を再現するということですの?」
「その通り」
「でも、それって遊びに行くということなのではございませんこと?」
 当然の疑問を抱いてきょとんと首を傾げるグリューエリンに、クレーネウスは笑顔で指を立て、軽く振ってみせる。
「大丈夫。これは仕事だ」
「仕事ですの?」
 深く頷いて、ごそごそと傍らにあった箱の中からクレーネウスはカメラを取り出した。
「これは……」
「写真を撮るための機械、カメラだ。写真は見たことがあるかな?」
「街で露天商がポートフォリオを売っているのは見かけましたわ」
「そう。ポートフォリオ」
 再びクレーネウスはびしりと指を立てる。
「今回は、君のポートフォリオ、そして宣伝ポスターを作成する仕事だ!」
 ぽかんとしてその言葉を聞いたグリューエリンの――顔にがっと血が上る。
「……水着で?」
「水着で!」
「私が?」
「もちろん!」
「アイドルは水着を着るんですの?」
「当然だ!」
「外で?」
「屋内で水着を着てどうするんだ!」
 沈黙。
 真っ赤な顔を覆っていたグリューエリンは――やがて、決意を決めたようにぎゅっと震える拳を握る。
「わ、わわわかりました、不肖グリューエリン、アイドルとして……アイドルが水着を着るというなら……引き受けぬわけには参りません……全力で、水着回、務め、させて、いただきます……!」
 こっそり後ろ手にガッツポーズするクレーネウス。そっと机の下でサムズアップする部隊員。
 まったく、みんな駄目な大人なんだから。

 そんなわけで、帝国ユニオンAPVを通じて依頼が出され、集まったハンター達にクレーネウスは告げる。
「今回のメインは当然、グリューエリンの水着ポートフォリオとポスター用の写真撮影がメインなのだけれど……」
 さらに出されるのは1枚の依頼書。
 それは、海水浴に使われる美しい浜辺に現れる、エビとカニが歪虚化した狂気の眷属の退治依頼だ。
「グリューエリンはアイドルであると同時に、軍人だ。特にポスターに使われる写真は、戦っている場面の方が与える印象が良くなるだろう。帝国では、武勲を重んじるからね」
 確認されている歪虚の数は10。エビとカニが巨大化した、シンプルな姿をしている。
「とはいえ、あまりグロテスクな敵と戦っているというのも、絵的に美しくない。というわけで今回は、この歪虚を倒しながら撮影を行ってもらいたい!」
 もちろん、戦っている場面以外の写真も歓迎だ。
 歪虚との戦闘は依頼として請けているため大切だが、もう一つ大切なのは、画面栄えしてグリューエリンの魅力を引き出せる写真を撮ること。
「悲しいことに俺は他の仕事が入ってしまったので、行けないのだが……」
 本気で悔しそうに言ったクレーネウスは、けれど、とハンター達にカメラを託す。
「良い写真を期待している。それと……初ライブを無事に終えたことでもあるし、それにグリューエリンは海に行ったことがないみたいなんだ。楽しませてあげてくれると、さらに嬉しいな」
 よろしく頼む、とクレーネウスは、ハンター達に頭を下げるのだった。

リプレイ本文

 さんさんと太陽の光が降り注ぐ、まさに夏といった日であった。
 海で撮影を行うには、絶好の天気である。
「……ポートフォリオの作成か。それは良いのだが……」
 蘇芳 和馬(ka0462)が困ったように頬を掻き、わいわいと奥の方で聞こえる声を聞きながら、視線を泳がせる。
 ポートフォリオの主役となるべきグリューエリン・ヴァルファー(kz0050)の水着を買うために入った、専門店である。
「水着選びは男の私では理解出来ない……」
 一応こちらからの提案は伝えてある。
 あとは女性陣に期待するとしようと、和馬は大人しく待ちの体勢に入るのだった。

「普段はどのような物を着られているのでしょう?」
 アナスタシア・B・ボードレール(ka0125)の問いに、グリューエリンは困ったように首を傾げる。
「あ、いえ……そもそも、水着というものが必要になったことがございませんゆえ……」
「そういえば、海は初めてって言ってましたね。川とかで泳いだこともないですか?」
 白神 霧華(ka0915)が尋ねるのに、こくりとグリューエリンは頷いて。
「グリューエリン嬢はやはり赤がイメージカラーなのだから、カラーは赤がメインだろうね」
「うーん、健康的で可愛いデザインであるものが良いんじゃないかな。僕も水着の種類には詳しくないんだけどね」
 イーディス・ノースハイド(ka2106)がふむ、と水着売り場を見渡し、指差した水着にルーエル・ゼクシディア(ka2473)が頷く。
「こういうのはどうだろう?」
 そう言ってイーディスが取り出した水着に、かっとグリューエリンの頬が染まる。
「水着とは……ず、ずいぶん、露出が、多いのですね……」
「そうかな?」
 ボトムがフリルスカート風になったビキニタイプの水着である。
 ふむ、とアナスタシアが少し考える。これでも気後れするならば、と少し考えがあった。
「ざくろ――ピュア紅から、アイドルならば、何通りか水着を着るものと聞きました。雰囲気に合わせて変えても良いかと」
「そう、なのですか?」
 ほっとしたように息を吐いたグリューエリンが、店内を見渡してまた緊張を高める。
 水着なんだから当然、露出は多い。
 しかもアナスタシアが出してきたのがまた。
「こういったものを」
「!?」
 明らかに紐水着、というレベルのスリングショットとか。
「着る人もいるとか」
「……!!??」
 明らかに布面積のめっちゃ小さいビキニとか。
 頭の中が沸騰寸前で倒れそうなグリューエリンを、そっと霧華が支える。
「はっはっは、初心じゃのう」
 そんなグリューエリンの様子に、豪快に笑って背中を叩くレーヴェ・W・マルバス(ka0276)。
(あいどるというモノは良くわからないけど、色々と大変そうだ)
 そんな様子を見ながら、イーディスはそっと一人ごちる。
「ただ――これはさすがにイメージにあいませんね」
 棚に戻される過激な水着に、ほっと息を吐くグリューエリン。
「しかし、水着というのは不思議だね。殆ど下着同然だけれど、あまり羞恥を感じない」
「そういう、ものなのですか?」
 ぱちぱちと瞬きして尋ねたグリューエリンに、イーディスは微笑んで頷く。
「流石に男性にじっと見つめられれば、多少恥ずかしくは思うけどね」
「なるほど……では、そう思って選ぶことにいたしましょう」
 深呼吸して、真剣な顔でハンター達がピックアップする水着を見つめるグリューエリン。
 やがて、赤や紅、朱といった色合いの布を重ねた、フリル多めのビキニ水着、そして白に紅い花を散らしたパレオが選ばれ、アナスタシアの提案で雰囲気の違うものもいくつか購入して。
 一同は、いよいよ海へと向かうのだった。

 ――更衣室にて。
「グリューエリン様、日焼け止めはこちらを使いますか?」
「あ、ありがとう存じます。私、こういうものには疎くて……」
「日焼け止めはしっかりと塗らないといけないよ。若い時に油断すると年を取ってから苦労すると先輩がよく言っていたからね」
「なるほど、事前のケアが一番なのですわね」
「だね。む……背中が塗りにくいね……誰か手伝ってくれないか?」
「では、お手伝いしますね。っと……グリューエリンさんも、ちゃんと塗ってますか?」
「おお、背中まで手が届いておる。若い子はやはり体が柔らかいのう」
 そんな声を聞きながら、さっさと着替えを終えた男性陣はカメラのチェックに取り掛かる。
「とりあえず本番前に、撮影機の取り扱いはしっかり覚えておこう……」
 ルーエルが、リアルブルー出身の和馬と時音 ざくろ(ka1250)にカメラの扱い方を、さらにコツなどを教わる。
「……ところで、時音さんは写る方じゃないの?」
「あ、それもするけど……戦闘の間はサポートに回ろうかなって」
「そっかぁ、女の子が多い方が映えると思うけど……」
 思わず赤面して固まるざくろ。首を傾げるルーエル。
 今日のざくろの水着は、青系の水着に赤いパレオ。
 どこからどう見ても女物であるゆえに、なんかルーエルにツッコむわけにもいかない感じであった。

「……ほう、よく似合っている。華麗だ」
 着替えを終えて現れたグリューエリンは、和馬の言葉に頬を染めて『ありがとう存じます』と頭を下げた。
「しかし、普段は鎧を着けて戦いますから、幾分不安ではございますね」
「わかるよ。金属防具に身を包んでいないと、やはり緊張してしまうね」
 グリューエリンの言葉に、イーディスが頷く。元王国騎士団の従騎士である彼女もまた、普段戦いで纏うのは金属鎧。
「何、当たらなければどうということはない。それよりもその身体をばばぁーんと魅せることじゃよ」
「ば、ばばーん、ですの……が、頑張ります」
 真っ赤になったグリューエリンに楽しげに笑うレーヴェ。背が低いからグリューエリンよりは目立たないだろうと選んだ黒のビキニ姿である。
「意識せんでも戦ってたら自然とカッコつくから心配せんでよいぞ。カメラマンも戦慣れしとるからの」
 そう水を向けられて、ぐっとサムズアップしてみせる和馬とルーエル。カメラ操作のレクチャーは万全である。
「しかし、ビキニアーマーというのもリアルブルーのアニメにあるんじゃが、クリムゾンウェストの技術ならマテリアルを使った防御力もありそうじゃの」
「……びきに、あーまー?」
「うむ、今度ドワーフの会合で提案してみるか、ビキニアーマー。それはそれは良いものが出来そうじゃ」
 うっとりと呟くレーヴェである。ドワーフの本気を結集したら、確かに装飾も防御力も素晴らしいものになりそうだ。
(元王国騎士団従騎士として、帝国の人間に遅れを取る訳にはいかないね)
 その様子を見ながら決意を固めるイーディス。もちろん帝国軍人であるグリューエリンから主役を奪うのではなく、彼女を主役として立てて、素晴らしい写真を撮るのに寄与することで、実力を魅せる構えだ。
「戦闘に、アイドルに――切り替えていきましょう」
 チューブトップのビキニとホットパンツの上に、パーカーを羽織ったアナスタシアが自らに言い聞かせるように呟く。
 パーカーを羽織っている間は、自らは写らずサポートに徹すると決めているのだ。
「ざくろ達のファンにも、素敵な夏をお届けだもん☆」
 輝くようなウィンクと共に、ざくろがアナスタシアの隣でにっこり笑う。
「それでは、最高の写真、作りましょう!」
 霧華がぐっと拳を握り、力強く頷けば。
 応、と一同はそれに応え、歪虚の出現地点へと足を進めた。

「それでは……」
 アナスタシアがアルケミストデバイスに指を走らせ、グリューエリンの運動能力にマテリアルの助けを与える。
「ありがとう存じます、アナスタシア殿!」
 そうぺこりと頭を下げて、グリューエリンは砂を蹴る。ウェットスーツに刀と盾を装備した霧華と、青と白のビキニ水着にやはり剣と盾を持ったイーディスが、すぐさま脇を固めるように動く。
 既にこちらに気付いた歪虚達も動き出し――ちょうど撮影地点と目した場所で、両者はぶつかり合う。その瞬間が、まずルーエルのカメラに収められた。
「相手は甲殻類、狙うなら関節じゃ。脚や体の節に剣ぶっさしてテコの原理でバリバリーとやるとよいぞー」
「はいっ!」
 レーヴェが銃弾と共に放ったアドバイスに、グリューエリンが頷き剣を振るう。既に予測される敵の動き方についてもアドバイスを受けており、やや砂に足を取られつつもその動きには淀みはない。
 けれど――剣を捻ろうとしたところで、別の歪虚が体当たりを仕掛ける!
「っと」
 す、と上手く割り込んで、盾で攻撃を受けたのはイーディスだ。盾に当たってバランスを崩した歪虚を押しやりながら、はっと振り向いたグリューエリンにイーディスは微笑む。
「グリューエリン嬢は盾を持っていなかったね。私は攻撃は苦手だけど防御は得意なのさ」
「では、私とは反対かもしれませんわ」
 そうだね、と頷いたイーディスは、再びの体当たりを受け止めながらにこりと笑う。
「キミが剣で私が盾という訳だ。即席の連携だけど、どうだろうか?」
「心強うございますわ、ありがとう存じます!」
 ぱっと笑顔になり、そのままの勢いで二刀を操りエビ型の歪虚を倒した瞬間を、さっと和馬はカメラに収める、。
 撮影に当たって、和馬はテーマを決めていた。今のテーマは、『剣劇』と『勝利』。
「では、次に行きましょうか!」
「はい、霧華殿!」
 次に向かってきたのは、カニ型の歪虚。横向きに駆けて来て攻撃を加える様子は、横からの構図がいいだろうとルーエルと和馬はすぐさま位置取りを変え、アナスタシアとざくろはレフ板代わりの白い板を手にし、アルケミストデバイスにもう片手を置いて撮影と戦闘を援護する。
「私が攻撃を防ぎます、グリューエリンさんはその隙に攻撃を」
「わかりましたわ!」
 カニのハサミをぐっと霧華の盾が受け止め、火花が散る。そこにグリューエリンが踏み込み、腕を交差させた姿勢から互い違いになるように斬りつける。シャッターを切る音が、警戒に響く。
 3匹ほど歪虚を倒したところで、アナスタシアが板を置いてすっとパーカーを脱ぎ捨てた。次の瞬間、落ち付いたものだった表情が、ぱっと輝くような笑顔に変わる。
「ピュアアルケミー☆ピュア蒼、いっくよー!」
 アルケミストタクトを抜き、敵の攻撃を華麗に避けながら、アナスタシア――ピュア蒼は素早くグリューエリンの隣に並ぶ。
 そこに、霧華とレーヴェが上手く誘導して来た歪虚達が、前後から襲い掛かる!
「こっちはピュア蒼がやっちゃうから、背中は頼むねっ☆」
「わかりましたわ、お願いいたします」
 背中合わせとなった2人をいい構図で取るためにと、和馬は歪虚に注意しながら戦場の中心に近づき、ルーエルは膝をついて視点を下げる。ざくろはそれを邪魔しないよう注意しながら、敵の様子にも気を配る。
 傷を受ければ、すぐにルーエルのヒールが飛ぶ。写真に傷が入らないように、との配慮だ。
 霧華とイーディスは、盾でカメラを遮らないよう意識しながら、攻撃を受け止めて2人を援護することに集中し――!
「きゃっ!?」
 大きな動作で斬りつけた直後、グリューエリンが慌てて胸元を押さえる。
「っと、ポロリしたなら退けい。男共の視線が気になって戦えんじゃろ」
「も、申し訳ございません……」
 慌ててかなり数を減らした歪虚の群れから出て、解けた水着の紐を結び直すグリューエリン。
「はっはっは、若いの」
 レーヴェが豪快に笑いながら、戦線に空いた穴を支えるべく敵の動きを銃撃で牽制する。
 そんなグリューエリンの写真が残っているかどうか――答えは、ハンター達だけが知っている、かもしれない。
 ともかくすぐに戦線復帰したグリューエリンが最後の歪虚を斬り倒し、戦いの終わりと第一部の撮影終了を告げた。

 ――戦闘が終わり、まだ確認は出来ないが写真もかなりいい出来のものが撮れた。
「……剣の重みとダンスのスピンによる遠心力を生かすんだ。手数よりも、重い一撃を重視して」
「なるほど、剣をこう使えば……確かに、非力な私でも一撃に重みが出ますわ」
「……そうだな。あとは、練習を重ねて」
「はい!」
 武勲を得る機会があると言った以上、武をフォローするのは自分の役目と和馬は任じているし、同じ二刀使いの和馬には学ぶところが多いとグリューエリンも意欲的である。
「それじゃ、ざくろ達は夏のバカンス風ポスターで行こっ!」
 反省会と稽古を終えたグリューエリンの手を、飛びつくようにざくろが取って。
「ああ、それと塩分と水分も補給しなければ。こちら、リアルブルーでは夏バテにも良く効く食品ですのよ」
「そうなのですか、いただきま……みゅうううう!?」
 妙な声を上げて口を押さえてじたばたするグリューエリン。梅干しの小さな甕を片手に霧華はにっこり笑い、ルーエルはそっとシャッターを切る。
 歪虚を撃ち漏らしていないかは、数を確認しさらに周りをチェックし、ルーエルがちゃんと確認済みだ。
「皆で楽しく遊ぼっか。僕も海で遊ぶことなんて無かったから、良い機会だと思って」
「はい、撮影のためでもありますが……楽しみですわ」
 ルーエルの言葉に嬉しそうにグリューエリンは笑って、ざくろやアナスタシアに手を引かれるままに海へと駆け出す。その様子を、和馬がふっと笑んでカメラに収める。
「私も海水浴場での遊びというのは詳しくないけど、そこは他の皆の知恵を借りよう」
 楽しそうにイーディスが目を細めて、そんな仲間達の後を追う。
 けらけらと笑いながら、掛け合う水に反射する日光。それよりもなお輝く笑顔。
 初めてのスイカ割りに、戸惑いながらも楽しげに頑張るグリューエリン。そしてすっ転んだグリューエリンを受け止め損ねて下敷きになり、目を白黒させるざくろ。
 海で泳ぐ気持ち良さに、ルーエルが目を細め、グリューエリンはイルカボートやバナナボートで遊びながらアナスタシアやざくろと3人で撮影。
 霧華の用意で、海らしく焼きそばやかき氷に舌鼓。特にレーヴェはとても嬉しそう。
「……この姿勢で、びーちぼーるを持つのですか?」
「ええ、お願いします!」
 少しせくしーなショットは『そのビーチボールになりたい!』がコンセプト。
 写真と共に夏の想い出が、いくつもいくつも作られていく。

 リアルブルーから持って来ていたポラロイドカメラで、他のハンターに頼んでツーショットを撮って、霧華はその写真をグリューエリンに差し出す。
「もしよかったら、サインを頂けませんか?」
「サイン、ですわね。まだ練習しておりませんけれど……」
 アイドル風の可愛らしさはないけれど、写真の端に流麗に書かれた名前に霧華は嬉しそうに笑って。
「海、楽しんでもらえましたか?」
「はい、とっても!」
 夕暮れにきらめく笑顔で、最後に海を背景に全員が並んだ記念写真が、撮影の最後を楽しげに飾るのだった。

依頼結果

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MVP一覧

  • ピュアアルケミーピュア蒼
    アナスタシア・B・ボードレールka0125
  • 蘇芳神影流師範代
    蘇芳 和馬ka0462

重体一覧

参加者一覧

  • ピュアアルケミーピュア蒼
    アナスタシア・B・ボードレール(ka0125
    人間(紅)|14才|女性|機導師
  • 豪傑!ちみドワーフ姐さん
    レーヴェ・W・マルバス(ka0276
    ドワーフ|13才|女性|猟撃士
  • 蘇芳神影流師範代
    蘇芳 和馬(ka0462
    人間(蒼)|18才|男性|疾影士
  • 不屈の鬼神
    白神 霧華(ka0915
    人間(蒼)|17才|女性|闘狩人
  • 鍛鉄の盾
    イーディス・ノースハイド(ka2106
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 掲げた穂先に尊厳を
    ルーエル・ゼクシディア(ka2473
    人間(紅)|17才|男性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓~水際で写真を撮れ~
アナスタシア・B・ボードレール(ka0125
人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2014/08/11 10:25:25
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/08/10 22:27:27