【初夢】ノアの箱

マスター:西尾厚哉

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
  • duplication
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2016/01/08 19:00
完成日
2016/01/14 08:15

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 みなさん、こんにちは。ノア・ベンカーです。
 え? 新聞記者? 何のことでしょう?
 実は最近新しい事業を始めまして。
 お前そんな暇あんのか、という突っ込みは無しでお願いしますよ。
 名付けて『ノアの箱』。
 ノー、ノー、そこのお兄さん、『舟』はいりませんから。『舟』は。
 『箱』です。『箱』。
 『ノアの箱』。
 何のことですかって?
 じゃあ、見てもらいましょうか。
 おーい、用意してー。(指示出し)
 
 これが『ノアの箱』です。
 え? やだなあ、棺桶じゃありませんよ。
 ほら、見てくださいよ。
 え? やっぱり棺桶?
 違いますよ、中のこれ、ふかふかの羽根布団ですよ。
 羽毛じゃないですよ、羽根。
 枕もね、ふっかふかでしょ?
 ここにね、寝るんです。
 だから、棺桶じゃないですってば。
 これね、夢を見る装置なんです。

 みなさん、夢あります?
 いい夢見たいでしょ?
 金持ちになりたいとか、巨乳になりたいとか、
 超売れてるバンドで女の子にキャーキャー言われたいとか、
 あの子とチューしたいとか、デートしたいとか、
 一回くらいあの偉い人の尻、蹴っ飛ばしてみたいとか、
 どうせなら×××までやっちゃいたいとか、△△△したいとか。
 とりあえずね、この中でおねんねすると望み通りの夢が見られるわけなんです。
 ほんとです。

 ただですね、あったりまえに望み通りに夢が叶っちゃったら面白みに欠けるじゃないですか。
 だからね、ちょいとした仕掛けがあるんです。
 箱の中に入っただけの人数で夢がリンクするんです。
 つまり、夢という同じ世界の中で、それぞれが願いを叶えるんです。
 だから誰かの夢が、自分の願いを妨げちゃうこともあるんです。
 例えばね、お金持ちになりたいって人がいたとするでしょ?
 お金持ちから根こそぎ財産ぶんどりたい、って夢の人がいたら、取られちゃうかもしれないんです。
 取られちゃったら夢は叶いませんから、どっかで取り戻さないといけないわけです。
 貴方は何に出会ってお金を手に入れるんでしょう。
 それは箱の世界で堪能してください。
 
 もちろん、すんなり叶えちゃっちゃりする人もいるんですけどね。
 大丈夫。
 どんな人でも最後はうまくいくようにプログラムしてますから。
 安心してくださいよ。
 そりゃもう夢の中は見たこともない無茶苦茶な世界になってるかもしれませんが、
 皆さんがちゃんと願いを叶えて目覚めるようになってます。
 今まで10回試して、5回は成功してます。
 確率50%じゃねえかって?
 いえ、残りの半分はですね、うまく目覚めなかったってだけなんです。
 いやいやいやいや、これもね、大丈夫、ちゃんと起きますから。
 いくらなんでも永遠の眠りってわけじゃないです。
 蹴り飛ばして起こしますよ。
 コブとか痣があっても文句言いっこなしですよ。
 僕はハンター殴れるのはこういう時しかないから、そのほうが嬉し……ああ、いや、コホン。

 とりあえず自分の夢を自由に書いていただいてですね、出してみてくださいよ。
 名付けて『夢願書』。
 んで、あとで皆さんの夢の結果、『夢報告』に纏めてさしあげます。
 だって、ほら、夢って目が覚めたら忘れることもあるでしょ?

 ただ、この商売、ちょっと制約がありまして。
 いや、『夢願書』は自由に出してもらってもいいんですけどね、『ネンレイセイゲン』って法令がありまして。
 これにひっかかると、『このあとは想像に任せます』なんていう、暴れたくなるような感じになるかもしれないんで、そのへんだけは了承してください。

 と、いうわけで今からモニター受付開始です。
 (正規販売ではないらしい)
 期間限定25名様まで!

 以上、『ノアの箱』プロジェクト、ノア・ベンカーからのお知らせでした。

リプレイ本文

『いい天気だなあ……春みたい』
 ヒース・R・ウォーカー(ka0145)はテラスの椅子に座って、ふわんと空気の匂いを嗅ぐ。
 土の匂い。木の葉の匂い。
「なにのんびりしてんのよ!」
 いきなり顔を覗きこまれ
「うわわ!」
「ルドが待ってるわよ!」
「ヒーリア……」
 ヒースは彼女の顔をまじまじと見つめる。
「パイももうすぐ焼き上がるわ。ヒース、お願いね」
 背後の声に振り向けば、あの時と同じ優しい笑みを浮かべるプリムラの姿。
 ああ、そうか……ボク、箱に入ったんだっけ。
 ヒーリアに手を引かれてテラスから駆け降りる。
「ルド! 連れて来たよ!」
 豊かに枝を広げる大木の下で懐かしい顔が小さく笑みを浮かべた。
「そっち、ロイバと手入れしてくれ」
 大きな体を屈めながらルドは言う。
 ロイバ……。
 言われて顔を横に向ければ、彼は黙々とテーブルの足を修理していた。
「みんな……元気だったんだ……」
 呟くと
「何寝ぼけたこと言ってんの。今日はここでご飯食べるって約束してたでしょ」
 ヒーリアが笑った。
 うん、そうだ……寝ぼけてるっていうか……夢だってのはわかってる。
 それでももう一度みんなに会いたかったんだ。大切な仲間だったから……
「ロイバ、高さ合わせようか」
 ヒースは身を屈めてテーブルの足に手をかけた。
 無言で頷くロイバの反応は昔のまんまだ。
 大木から葉が一枚落ちて来た。
 顔をあげると木陰から向こうに空が見えた。
 不思議な空。キラキラして空全体で光ってる。
 同じ空の下で他にも誰かが懐かしい人と会っているのかもしれない。


 むくり。
 ヴィルマ・ネーベル(ka2549)は起き上がってぼんやりしたまま顔を上に向けた。
 天蓋つきのベッド。
「ここは……どこなのじゃ……」
 見覚えあるんだけど。
 顔を巡らせていると、にゅっと天蓋の向こうから出た顔。
「お」
 漏らした声に相手はくすくすと笑う。
「お嬢様? 寝ぼけておられますね? 朝食のお時間ですよ」
 彼は毛布の上側をそっと折り畳み、ヴィルマに降りるよう手を差し伸べる。
「どうしたんです。夢でも見ておられたのですか?」
 ぽかんとしているヴィルマの顔をアルフレッドは覗き込む。
「それともまた抱っこでベッドから?」
 そういうこと言ってた。うん、言ってたのじゃ。
 ヴィルマは両手を差し伸べてみる。
「しょうがないですねえ」
 アルフレッドは苦笑しつつもひょいとヴィルマを抱き上げた。
 懐かしいアルフレッドの匂い。マジョラムとカモミールの匂い。
 顔を洗って着替え、アルフレッドと一緒に階下に降りる。
「おはよう、ヴィルマ」
 母が優しく額にキスを落としてくれた。
「良いお天気だわ。みんなで散歩に行きましょうね」
「アルフレッドも?」
「もちろんよ」
 窓の傍に立っていた父にそっと歩み寄る。
 父の目がこちらを向き、微かな笑みと共に大きな手が頭に置かれた。
「お嬢様、胡桃入りのパンケーキでございますよ」
 聞き覚えのある使用人の声。
 何気ないいつもの光景。
 何気ないみんなのいつもの言葉。
「どうした」
 父が顔を覗きこんだので、初めて自分が泣いていることに気づいた。
「どうしたの、ヴィルマ。お腹でも痛いの?」
 心配そうな母の声。
「ううん、違う」
 ヴィルマは首を振る。
「嬉しくて。お父様とお母様と皆と一緒に過ごせるのが嬉しくて。変だよね……私」
「誤魔化さずにちゃんと言いなさい。具合が悪いのなら散歩はやめよう」
「大丈夫よ。行きたいわ、お父様。みんなで一緒に」
 父の首に両腕を回すと母がくすくすと笑った。
「あらあら、今日のヴィルマは何だか小さい頃に戻ったみたいね?」
 戻ったわ、お母様。
 ずっとこのままでいたい。
 父の肩越しに見える空がキラキラとまるでガラスのように光っていた。



「ルシオさん……」
 ピア・ファティ(kz0142)がルシオ・セレステ(ka0673)の肩越しに見る空は、まるで彼女をそのまま絡めとってしまいそうなくらい透明に輝いていた。
「本当に女の人だったんですね……」
 深いブルーのドレスはルシオの銀の髪を際立たせる。
「本当にって……」
 ルシオは笑う。
「あ、いえ、分かってるんですけど、あの……」
 ピアは真っ赤になってしまう。
「……憧れてたというか……」
「ルシエルは女性にももてたんだね」
 ルシオとは別の落ち着いた優しい声が言う。
 ピアが顔をあげると、彼女の傍に淡い金髪の男性が立っていた。
 ルシオよりもずっと背が高い。
「紹介しようね、ピア。私の一番大切な人なんだよ」
「……」
「さあ、行きましょう?」
「ルシオさん、どこに行くんですか?」
 背を向けるルシオにピアは慌てて声をかける。
 でも、ルシオは振り向かない。
「ルシオさ……」

 どーんっ!

 なにこれ。
 透明な壁があるっ!
「ル、ルシオさーんっ……」
 見えない壁をどんどん叩くが2人の姿は緑の向こうに遠ざかる。
 男性がルシオのほうに顔を寄せ、優しく口づけを交わすのがちらりと見えた。
「うーむ……また突き止めねばならない謎が増えた……」
 見えない壁をコツコツと叩く音に顔を向けてみればウィルフォード・リュウェリン(ka1931)が眉根を寄せて真剣に壁に顔を近づけていた。
「ウィルフォードさん、これ、何か分かります?」
「今は興味の段階。僕のライフワークは知識の追求。世の真理を知り尽くしたい」
「よのしんり」
 ピアは分からないけど口にしてみる。何となくすごいことの気がする。
「例えば、赤と青の世界の関係。歪虚とは何か。そして……」
 ずいっと顔を向けられて、ピアはびくっとする。
「君の胃袋はいったいどういう構造になっているのか」
「ふ、普通だと思いますけど……」
「何が普通だ。あれだけ食いまくっておきながら。おのれ、口を覗きこんでも胃は見えん」
「いやぁあん……」
 肩をがしっと掴まれて、何か怖いよう。ウィルフォードさん、いつもと違うよ。
「こらっ! ピアちゃんから離れろっ」
 声がして同時にふたりでそちらに顔を向けた。
 ノア・ベンカーがウィルフォードの視線を受けるなり「とあ」と身構える。
「ハ、ハンターだからって、お、俺は怖かねぇぞ」
「そもそもお前が胡散臭いのだ」
 ピアの肩を掴んだままウィルフォードは言う。
「モニターと称してタダで人体実験するつもりだろう」
「それで俺を箱に放り込んでどうすんだ! 誰が起こすんだよ!」
「入れとは思ったが、僕はそんなことはしていない」
 ウィルフォードに顔を戻したピアは目の前にあるそれに目を奪われた。
 彼が話すたびに揺ら揺らする長い耳。
 柔らかくて美味しそう……
「……!△×!」
 ウィルフォードが言葉にならない叫び声をあげてピアから身を離す。
「きっ……君は歪虚と同じことをっ!」
「同じ?」
 もぐもぐしながらピアは答える。
 あれ? あるぞ、耳。
「こらっ、何を食べた! 出しなさいっ!」
 掴みかかろうとするウィルフォードからひらりと逃れてピアはノアに言う。
「ノアさん、どうしてここから先に行けないの?」
 ごっくん。
 あっ、呑み込んだ!
 耳は残っているのに何か大切なものを食べられたのではとウィルフォードは気が気ではない。
「ここから先は穏やかな夢を望む人のための場所だ」
 ノアは答える。
「え、じゃ、なに、俺が求めるメルヘンな世界はないってのか?!」
 新しい声に目を向けてみれば、そこには見事なレースとフリル、リボンに身を包んだ筋骨逞しい……もとい、ナイスなボディの美女、ボルディア・コンフラムス(ka0796)。
「せっかく楽しみにしてたのに!」
「えっ、なに? デートできないの?!」
 また新しいのが増えたよ。
「ミユちゃん、5時間前にメイク済ませたのよ!? どゆこと?!」
 ミユ(ka5744)はむぅと頬を膨らませる。
「今日のこの日のためにお洋服も奮発して買ったのに!」
「あ、ほんとだ、かわいい~」
 ボルディアがミユのピンクのミニドレスを見て呟く。
「似合っていいなあ」
「そちらもお似合いですよ? お胸が豊かでいいなー」
「角まで最高に可愛いのね」
「あぁん、それは彼に言ってもらうつもりの台詞ですぅっ」
「アイシャドウ綺麗につけてるのねえ。どうやるの?」
「指でね、すこーしずつぼかすんですぅ。こんなふうに……」
 ミユはボルディアの瞼にちょちょっと指を当ててみる。
「あ、かわいい~♪」
「ほんと?」
 ぽかーんと2人を見つめていた3人。
 そろーっと横歩きにその場をあとにしようとするが、ボルディアがウィルフォードの襟首をがしりと掴んだ。
「待て。お前はキープ」
「何をする、僕の興味は女性ではなく……」
「やーん、ウィルフォードさん持ってかないでくださあい! お腹空きますー!」
 ピアがすがりつき、思わずウィルフォードがピアの顔を見る。
 腹が減る? なんでだ?! 僕は弁当か?
「あ、あのさ、あっちのほうでさ、なんか新年の祭やってるみたいだよ? 御馳走もさ、男も一杯いるんじゃないかなーって……」
 ノアが言うなり
「それだ!」
 ボルディアとミユとピアが叫び、結局ウィルフォードもずるずると引き摺られて行く。
 その時

 ちうー! ちぅちぅ
 どどど……

「なっ……なに?」
 土煙の立つ先を見つめてみれば次第にそれは近づき、やがて怒涛のネズミ群。
 悲惨なのは襟首を掴まれているウィルフォードだ。
「……!△×!」
 やはり言葉にならない悲鳴をあげてネズミに体を踏みつけられる。
「どいてどいてーー!」
 大声で走って来たのはCapella(ka2390)。
 ネズミの一群と彼女は走り抜くなり『うにょん』と見えない壁の向こうに。
「あっ! 入った!」
 ピアが叫ぶ。
 その後に続いて来たのが大きな黒毛の猫とふわんふわんの髪をなびかせる女性、そしてシグリッド=リンドベリ(ka0248)。
 シグリッドのはずである。恐らく。
 と、いうのも、彼は長身美形の大人の男性になっていたから。
 よーく見てみれば優し気な面立ちはシグリッドそのままなのだが、とにかくイケメンなので
「いた!」
 ボルディアとミユが彼をキャッチしようと走る。
「うなー!」
 黒猫が逆毛を立てた。
「きゃー」
「いやーん」
「……るよ! ……かに遊び……のに!」
 透明壁の向こうでふわりとしたエプロンドレス姿のCapellaがノアに抗議する。
「な、なにがどうしたの」
 ノアが目をぱちくりさせた。
 聞けば、Capellaはまったりと鼠のリゲルちゃんとお遊び中。
 そこへちうちうと他のネズミ達も来たのだという。
 これは嬉しいと一緒に遊んでいたら、現れたのが黒い猫。
「うな?」
「ちう?」
 そしてこの状態。
「黒の夢(ka0187)さんとシェーラさんは、つい、反射的に追いかけただけなんです」
「うな」
「にゃ」
 シグリッドの声に黒猫とふわふわ髪の女性がこくんと頷く。
「え、黒の夢さんだったの」
 ノアの声に、そうですよ、とシグリッドは黒猫の額に軽くキスをする。
「うっ」
 一気に裸身のまま素の姿に戻った黒の夢にミユがはっしとノアの目を押さえ、ピアがウィルフォードの顔を手で覆う。
「くっ……苦しいっ」
「僕らもゆっくりしたいですー!」
 シグリッドは訴えた。
「……もう追いかけない?」
 Capellaの声に黒の夢とシェーラ、シグリッドは頷いた。
「じゃあ、おいでよ」
 にゅっと彼女の手が壁向こうから伸びた。
「一緒に行こ」
「うな」
「あ、待って!」
 ピアが慌てて後を追いかけるが、どぇん、と壁にぶち当たる。
「ねえ! ルシオさんに会ったら……」
 声を張り上げたが、皆あっという間に遠ざかってしまった。
 立ち尽くすピアの肩にボルディアが手を置く。
「私達はきっとこっちなのですわ。参りましょ」
 そう言った彼女のもう片方の手には、しっかりとウィルフォードの襟首があった。



 そんな騒動の片隅で。

 ぶん!

 ゴッドフリート・ヴィルヘルム(ka2617)は剣を払い、ぐっと顎を反らして目の前の玉座を睨み据える。
 
 俺は長い旅をしてきた。
 魔王の部下、四天王と戦い、仲間の死を乗り越えて。
 俺は辺境の勇者。
 国王は俺の力を必要としたんだ。
 そして今、俺は魔王城の玉座の間に辿り着く。

「あらぁ、いい男じゃなぁい」

 あれ。
 魔王だよな?

「王というより女王である」

 あ、そうなの。でもなんか優しそうな女王だね。

「どうだろう。私の仲間になるならば、世界の半分をくれてやろう」
「よし、乗った!」
「あら、即答」

 わっはっは。今日から俺が世界の半分の支配者だ!
 これで金も女も権力も思いのままだぜ!

「お待ち。いい男は私のところに連れて来るのよ。いい男は」

 俺はくるりと剣を回し、かっこよく鞘に納めて答える。

「了解した」

「いい男よ! わかってるの? ……ちょっ……こらーっ!」

 俺は新しい第一歩を踏み出したのだった。



「お待たせっしたー」
 どん、と目の前に置かれたものを見て、柊 真司(ka0705)は目をぱちくりさせた。
「なにこれ」
「シューにプリンです」
 どっかで見たことあるぞ、このウエイター。
 つか、俺、どこにいるんだ。
「ちょっと待ちなさいよ、誰がシューにプリンなんか頼んでるってのよ!」
 ガタっと立ち上がったのはリーラ・ウルズアイ(ka4343)。
「リーラ……」
 俺、リーラと何してんだろ。
 柊は何か頭がぼやんとして状況がよく理解できない。
「私が求めてるのは酒池肉林よ」
 ウエイターに抗議するリーラ。
「だからシューにプリン」
「ひゃーっはっはっは……って、こんなオヤジギャグ未満で笑うと思ってんのかコルァ!」
 うわ、やばいよ、リーラ、本気で怒ってる。
「なんだ、酒池肉林ですか。それならもう目の前に」
 胸ぐら掴まれた相手が、ほら、と指さす方に目を向けてみれば、おお、まさに酒池肉林。
 香しき酒の粒降り注ぐ噴水、馳走の山。
 それは遙か地平線まで続き、
「これよ、これ! 私が探していたのはこの世界よー! 行くよ、真司!」
 リーラが駆け出して行く。
「真司! 早くー!」
「う、うん……」
 答えて柊はウエイターに目を向ける。
「どっかで会った?」
「さあ、どうでしょう?」
 ウエイターはにこりと笑みを浮かべて答える。
「見覚えあんだけど。名前、なんての?」
「どこの誰かも分からないジョン・スミスといいます」
「ジョン……」
 どっかで聞いたぞ、やっぱり。どこだっけ。
 首を傾げるが、どうしても思い出せない。
「あの、うちのラーゲルベックに会ったら伝えてもらえませんか」
「は?」
 柊は更に面食らう。
「誰?」
「怪しい気配がするんです。CANの出番があるかもしれません」
 遠くを見るジョンを柊はうーんと見つめる。
 怪しいのはどっちかっつーとコイツだと俺は思う。
「それってCAMじゃないの?」
「CANです。頼みましたよ」
 頼みましたよって言われても。
 戸惑う柊の手をリーラが掴む。
「何してんの、早くー!」
「う、うん……」
 一体何がなんだか??



 はあっ……はあっ……

 草を蹴る足音と共に荒い息が零れる。
 まだここで倒れるわけにはいかないのです。
 私は……

 流れるのは歌劇名曲「魔弾の射手」。
 どんな曲かって? 一度聴いてみるといい。
 オレはともかくこの曲でひとつひとつの銃を磨き上げるのが至福なのだ。
 溢れんばかりの愛銃達が次は自分の番だと待ち焦がれている。
「ふっ……」
 オレの名前はステラ・レッドキャップ(ka5434)。
 陽に透かしてみれば輝く。
 パーツのひとつひとつが過酷な運命を潜り抜け、稀有な物語を紡ぐ。
 この静かな時間をを邪魔する奴は
「許さねえ!」

 ガガガガ……!

 振り向くなりぶっ放したマシンガンで皿が飛び、壁に穴が空き、さらに表の地面から土煙が舞い上がる。
 落ちかかっていた鏡の欠片がカシャンと音をたて、しんと静まり返ったその先をステラはまだ注意深く睨みつける。
「怪しい影の気配が。それでも私は……」
 声がしてステラは目を細めた。
「十三魔でも急所を一撃、一気に形勢を呼び込むような……!」
 銃を構えたミオレスカ(ka3496)が姿を見せた。
 肩で息をつき、彼女はステラと対峙する。
「そういうキャラだったっけ?」
 うに? とステラは首を傾げるが
「私が後ろに控えているだけで、皆が安心できるようなそんな狙撃手に――!」
 荒い息の下でミオレスカは訴える。
「ほれ」
 ぽんと手元に放り込まれた磨きたての銃を見て、彼女は目を見開いた。
「怪しい影がなんだって?」
「気配です。何かはまだ分からないのです」
「行きな」
 ステラはふっと笑い背を向けた。
「武器は揃えとく」
「はい!」
 ミオレスカは叫んで踵を返す。
 ステラは愛銃達を振り向き
「間もなく出番だよ。その歴史に戦いの1つを加えな」
 不敵に微笑んだ。


 気配がする……
 ブラウ(ka4809)は手にしたオートMURAMASAを握りなおす。
『ブラウ、久しいな。また手合わせでもするかい?』
 声が聞こえた。
 お師匠。
 生憎だけれど、貴方はもう私の師匠ではないの。
 わたしが殺して香りを楽しむための道具よ……
『それは残念だ。だが倒せるかな? 既に巨大な影は動き始めているのだ』
「関係ありません」
 ブラウは答える。
「あの至高の香りが嗅げるのならば」
『ならば来るが良い』
 声に従い、ブラウは走り出した。


「ん?」
 何かが背後を横切った気がしてザレム・アズール(ka0878)は振り向いた。
 でも、何もいない。
 とりあえず報告だ。
 見上げるほど高く大きなイルリヒトの扉を見上げ、ゆっくりと開く。
「いらっしゃいませー!」
 ぽぽぽん、とクラッカーが鳴り、
「ようこそ、酒池肉林@イルリヒトへ!」
「は、はい?」
 報告に、と言う暇もなく
「男ですか? 女ですか?」
「……なに? お、男だけど……?」
「はい、男一丁!」
「男一丁!」
 なにっ? 一体何が始まるんだっ?
 手を引かれ、肩を押されてとととっと中に引き込まれたザレムは、建物を抜けてイルリヒト敷地内の中庭(であろう)に。
 そこは酒の泉湧き、香しき酒の粒降り注ぐ噴水、馳走の山。
「酒池肉林……」
 呟いて、自分の肩を押す女性職員に、なにこれ、どういう? という顔を向ける。
「見ての通りです。私達は定期的にこのような宴を開くのです」
 彼女はにっこりと笑う。綺麗な人だけど、どこかで見た顔。
 艶のあるブルネットの髪を揺らしながら彼女は言う。
「昼も夜も厭わず訓練に明け暮れ、時に歪虚に磔にされ、剣機と対峙し、正月くらいぶっちゃけなくてどうしますか」
「わかった……!」
 ザレムは相手の顔を指差して叫んだ。
「トマス・ブレガ!」
「ぴんぽ~ん」
 うふん、と女性は笑う。
「女装趣味があったのか」
「何を言うのです」
 トマスはザレムに顔を寄せた。
「警戒されず女の中にいるためには女になることが一番。どうです、一緒に」
「やだ。俺、そんな趣味ないし」
「んもう、つれないわね」
 気持ち悪い、トマス・ブレガ。綺麗だけど気持ち悪い。
 とか考えているのに、
「あ、トマちゃーん」
 向こうからひらひらと誰かが手を振るのである。
「ミユちゃ~ん、男連れて来たわよー」
「きゃー」
 ピンクのドレスと同じくらい頬をピンクに染めてミユが微笑む。
 その横でグラマラスボルディア。
「一緒に飲みましょ?」
 ボルディアに杯を渡され、トクトク……と酒を注がれる。
 すっごい嬉しいんだけど、イルリヒトっていつもこんな正月なのか?
「あれ?」
 顔を巡らせてみれば、ウィルフォードがいる。
 何か女の子に耳をはむはむされてぐったりしている。
「ウィルフォード、いたんだ。大丈夫か」
「ん、ああ……何とか生きている……」
 声をかければげっそりした声。
「うぃるふぉーろさんはわらしのだいじなおべんとなのれす」
 耳をはむりながら女の子が答える。
「目の前にこれほど料理が並んでいるのにどうして僕が弁当なのだっ!」
 もう、カオスだ……これは夢だ。
 頭を抱えるザレム。
 あ、夢だったっけ……
「ねえ、あっちにね、映画館あるの……2人で映画、見・な・い?」
 くーるくーると手の甲に指で丸を書かれながらザレムはミユに囁かれる。
「え、ええと……」
 口篭っていると
「なーんだ、言ってくれれば僕が連れて行ってあげたのに」
 知らぬ間に素早く男の姿に戻ったトマス。
 こ、こいつ……下心見え見えじゃないかっ。
「彼はやめたほうがいいよ。危ない」
 警告するも
「ミユは準備できてるわ。プロポーズでもキスでも何でも来やがれええ!」
 燃えるミユ、恐れるザレム、喜ぶトマス。
 そそくさとその場をあとにする2人を見送ってボルディアがくすんと鼻を鳴らす。
「私だって……彼が欲しいのに……真ちゃんもリーラちゃんと一緒だし、ウィルフォードはピアちゃんのお弁当だし……」
 真ちゃん? 誰だ。
 ザレムは伸びあがり、遙か向こうでリーラと宴会中の柊を見つけた。
 再び目を戻すとさっきまでいたボルディアの姿がない。
「そんなことはない。君は魅力的だ……」
「うわ」
 レイ・グロスハイムがボルディアの手の甲にキスを落としている。
「あれ、さっきピアって……」
 慌ててウィルフォードのほうに目を向けたが、ピアの目はもう彼の耳しか入らない。
「ボルディア……俺のハニー。2人で向こうに……」
 うわっ、なんて臭いセリフっ!
 ザレムがそう思った時、
「そうは問屋が卸すか!」
 不意に声が響き、ボルディアの体がふわりと宙に浮く。
「きゃーっ」
「なにやつ!」
 レイが叫ぶ。
「俺の名はゴッドフリート。この美女は俺のものだ!」
 高らかに空中で笑うゴッドフリート。
「おのれ! ボルディアは俺のものだ!」
 レイが銃を構える。
「あ、あら……妙な感じだけど、私、モテてる……?」
 きゃっ、とボルディアがゴッドフリートの腕の中で頬に手を当てた。
「そうはさせません!」
 叫び声がした。
 息を切らしたミオレスカが仁王立ちになっていた。
「あなたが気配の正体だったのね!」
 どん! と一発撃つはずが、スコン、と銃口から花が出てしまう。
「えっ……」
「ハァ~、ウッカリウッカリ」
 肩越しの声に振り向けば、変なパルムがぽんと消えた。
「ミオレスカ! こっちを使え!」
 銃を山ほど抱えて走って来たステラが一つを投げて寄越す。
 宙ではっしと受け止めたミオレスカは素早く乱射。
 しかし、出て来るのは弾ではなく
「玉……?」
 ゴッドフリートは空中でひょいひょいと交わしてしまう。
「おのれ、訓練生! 全員戦闘配置!」
 レイが叫んだが誰も動かない。
 みんな満腹状態なのでどうでもいいらしい。
「くそっ! ボルディアァ!」
「私のために争わないで~、お願い~」
 言葉と表情がちょっと違うボルディア。
「ふ。ゴッドフリート、下がれ」
 別の声がした。
「また何か出てきたよ……」
 ザレムが言い、
「うん……」
 もう、どうでもいいです、というようにウィルフォードが答える。
「師匠」
 すらりと刀を抜いたのはブラウ。
「ようやく会えた……またあの香りが嗅げるのね。待ちわびたわ……」

 いざ。

 キイィィィン……!
 キッ……
 キイン!

 飛び上ったブラウと相手は激しい空中戦を繰り広げ、刀と刀が閃光を放つ。
 2人はやがて木立の奥に消え

 うあおおう……!
 
 断末魔の声としばしの静寂ののち、木の影から姿を見せたブラウは刀に血の色を纏い、頬に飛んだ赤い粒を拭ってふわりと笑う。
 ト、トマトソースだよね、新春だし、流血じゃないよね。
 何となく皆で同じことを考えるが確証がない。
「なんかすごいことになったわね」
 あくまでも傍観者的にチキンをほおばりながらリーラが言い、柊も一杯煽ってうんと頷く。
 そこへ現れた髭の男。
「誰か俺の名を呼んだか」
「あ、真司、このチキン、けっこう美味しい♪」
「どれどれ」
「俺の名前を呼んだか」
「あ、ほんとだ、旨いな」
「次、こっちのサラダいってみよーかしら」
「呼べや!」
 男が2人の前にどん! と手をついた。
「……おじさん、誰?」
 もぐもぐしながらリーラが言う。
「ジョン・スミスに伝言頼まれただろうっ」
 約束? と柊が首を傾げ、
「ああ、そういえばラーゲル何とか、CANの出番……」
「よし、心得た!」
 やおら男は短伝話を取り出すと
「CAN、出動だ!」

 ひゅううう……

 音がする。
 
 何だろうね? 花火? と柊とリーラが顔を見合わせた途端

 ドガッ!
 ドガガッ!

 地響きに跳ね返る酒と料理。
「なんだこれー!」
 ひぃえ、と身を交わしたザレムが叫び、
「うっ!」
 身の横数センチで逃れたウィルフォードが声をあげる。
「おおっ、CANだ!」
 と、レイ。
「CAM?」
 柊が首を傾げ、
「缶だよね」
 と、リーラ。
「CANだ!」
 と、ヒゲ男。
 落ちて来た筒状の巨体。「生」って書いてあるし。
「あなた達、オヤジギャグ未満が好きなのね」
 今回は冷静にリーラが言う。
「缶蹴りでもするつもり?」
「オッケ―――イ!」
 声がしてびくっとした。
 
 ドンドンドンドン……

 彼方から聞こえる妙な音。
 それは次第に近づいて

「いやっほ―!」

 スコーン、と一つを蹴飛ばしたのは巨大化した超級まりお(ka0824)。
 頭上をぐわんと動き、影を落とす彼女の足を皆で呆然と見上げ、レイがなぜか有難く拝む。
「まりおさん……えと……スカートの中が……丸見えでは……」
 ゴッドフリートの声に
「きゃあああ!」
 まりおの超大音量の叫び声。
 空気がびりびり震える。
「……て、言うと思ったぁ? 下着でいるはず、ないじゃなーい!」
 どーんっ!
 まりおの一踏みでみんながぴょんと飛び上る。
「このまま全部潰してやるわあ!」
「そんなことはさせません!」
 ミオレスカ、応戦。
 レイも応戦。
 ステラは離れたところで「次の準備だ」と銃の整備。
「ええい、何をしている! いい男はどうしたの!」
「あ、女王様」
 業を煮やした女王の姿にゴッドフリートが声を漏らす。
「うそぉ……」
 ザレムががっくり肩を落とした。
 ララ・デアさんじゃないか……

 どーん!
 ドガガガガ!
「男をお寄越し!」
「喧嘩はやめて~」

 皆の頭上で何かが小さく音を立てたことに誰も気づいていなかった。



「素敵なお店があったのは幸運だったね」
 目の前の彼の言葉にルシオはそうねと微笑んだ。
 見えるのは広がる草原。
 吹く風は穏やかで。
 選びきれなくて二つオーダーしたケーキ。
 ひとつはふんわり焼いたチョコレートケーキの上にスグリの実がある。
「ルシエルは昔からスグリの実が好きだね」
「そうね。選ぶと必ずひとつはこれになってしまうわ」
 ルシオは笑った。
「庭に小さなスグリの木を植えたよ。これから二人で一緒に育てて行こう」
「……ええ。そうね」
 なんだか涙が出てしまいそう。
 そう思ってルシオが少し顔を伏せた時、
「ちぅ」
 小さな鼠がちょこんとテーブルに飛び乗った。
「あら。貴方も食べたいの?」
 フォークを近づけると、鼠は小さな手でスグリの実をとった。
「ご、ごめんなさい、邪魔しちゃって」
 慌ててやってきたのはCapella。
 リゲルを急いで抱き上げる。
「貴方も一緒にどう?」
 ルシオは言ったがCapellaはにこりと笑って首を振る。
「有難う。でも、私達はあっちに世界をもらったの」
 じゃ、と背を向けるCapellaを見送って、ルシオは彼と顔を見合わせて微笑んだ。
 店をあとにしたCapellaは草原を横切り、皆のいる場所に。
 壁の向こうに入ってから、白い鼠に連れてきてもらった。
 小さな観覧車、小さなブランコ、回し車。鼠達の遊園地。
「リゲル、いた?」
 声をかけたのはシグリッドだ。
 彼は木陰で黒の夢をもふもふ、黒の夢は時折ぴょんとハムスターが頭に飛び乗るのも構わず微睡んでいる。
 シェーラは静かにシグリッドの肩に頭を寄せかけていた。
「うん。あっちに小さなカフェがあったよ。行ってみたら?」
 Capellaに言われ、シグリッドは黒の夢の顔を覗きこむ。
「行く?」
 黒の夢は薄らと目を開き、ううんと頭を振り、シグリッドにうなうなと頭を摺り寄せた。
 ここでいいよ。
 我輩は魔物。
 星の揺籠という大樹の下で薬を作り、歌を歌い、友と暮らした。
 ほら、この木の下はあの頃のことを思い出させてくれるのだ……
 シグリッドの手も心地良い。
「ん、僕もここでもふもふできたらそれでいいかな」
 シグリッドが呟くと、シェーラが「ふう」と彼を睨む。
「……う、浮気じゃないです、シェーラさん、ほんとです」
 ふわふわ髪の頭にチュッとキスを落とすシグリッドを見てCapellaは微笑む。
「仲がいいんだね。ふふっ、ずっとこのままでいられたらいいな、ね、リゲル」
 トウモロコシをカリカリ齧っていたリゲルはCapellaを見上げた。
 彼女の頭上の遙か上でピキキと白い線が走るのを見たが、リゲルにはそれが何か分からなかった。


「私達も午後のお茶は外にしましょうか」
 母の声に目を向けてみれば、遠くの木陰で楽しそうに食事をしている人影。
 ヒース達だ。
「アルフレッド」
 ヴィルマは手を繋いでくれている彼を見上げる。
「なんですか、お嬢様」
「ずっと一緒にいてくれる?」
「もちろんですよ。どうしたんですか、急に」
「聞いてみただけ」
 身を屈める彼に抱きつきながらヴィルマは答える。
 分かってる。
 もうすぐ終わりなんだよね。
 そしてヒースも立ち上がる。
「ねえ、みんな、また、会おうね」
「変なヒース。当たり前じゃない」
 ヒーリアが笑った。
 

 空には無数の白い線が網目に広がっていた。

 懐かしさも
 涙も
 飛び交う缶も

 網目の欠片が落ちた時。


「お疲れ様っしたー!」
 みんなでぼーっとしながら目が覚めた。
「いかがでしたか? ノアの箱は?」
 そう聞かれたけれど、何をどう答えようもなく。
 それぞれが家路につき、翌朝目覚めたあとは箱に入ったことすらが既に夢の彼方の出来事に。

依頼結果

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MVP一覧


  •  ka0824
  • 時軸の風詠み
    ウィルフォード・リュウェリンka1931
  • 修羅
    ゴッドフリート・ヴィルヘルムka2617
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカka3496

  • リーラ・ウルズアイka4343
  • Rot Jaeger
    ステラ・レッドキャップka5434

重体一覧

参加者一覧

  • 真水の蝙蝠
    ヒース・R・ウォーカー(ka0145
    人間(蒼)|23才|男性|疾影士
  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 優しさと懐かしさの揺籠
    シグリッド=リンドベリ(ka0248
    人間(蒼)|15才|男性|疾影士
  • 杏とユニスの先生
    ルシオ・セレステ(ka0673
    エルフ|21才|女性|聖導士
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士

  •  (ka0824
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 時軸の風詠み
    ウィルフォード・リュウェリン(ka1931
    エルフ|28才|男性|魔術師
  • マウス、激ラブ!
    Capella(ka2390
    人間(紅)|15才|女性|機導師
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 修羅
    ゴッドフリート・ヴィルヘルム(ka2617
    人間(紅)|20才|男性|聖導士
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士

  • リーラ・ウルズアイ(ka4343
    エルフ|15才|女性|魔術師
  • 背徳の馨香
    ブラウ(ka4809
    ドワーフ|11才|女性|舞刀士
  • Rot Jaeger
    ステラ・レッドキャップ(ka5434
    人間(紅)|14才|男性|猟撃士

  • ミユ(ka5744
    鬼|17才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/01/08 16:36:11