【歪誕】ありがちな報復

マスター:月宵

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
6日
締切
2016/02/24 09:00
完成日
2016/03/03 06:44

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 ハンター達は走っていた。

「早く! こっちです!」

 土地勘のないハンター達を先導する一人の男性。彼の名はウコン。とある部族の人間だ。彼が急かすのは無理もない。
 現在、彼の集落は強力な歪虚の襲撃をうけている。彼は大岩に手をつく暇さえ惜しいと、足だけで岩によじ登る姿がハンター達にそれを教える。

「急いで下さい! あのままじゃ……」
 ウコンがハンター達に振り返る、その瞬間だった。彼とハンター達の頭上に黒い影が降りる。
 急いでいた、その筈なのにウコンは無意識に空を仰いでしまった。
 頭上を通り過ぎた影は突風を巻き起こし、ハンター達も思わず顔を伏せる。
 しかし、それは一瞬の出来事。次に瞳には恨めしい程の青空がうつっていた。
 何だったんだ、そんな事も考えるは暇もなく、彼らは集落へと急いだ。


『あれは……まさかオントだと言うのか!?』
『コノチカラ、ケナシタオマエラニ、ショウメイシテヤル!』
『禁忌に触れたばかりか、まさか歪虚になるなぞ』

『ウコン、主はハンター達を呼んできてくれ!』
『……っ、わかりました』

『頼むぞ、そうだ…主が次期族長の主が生きておれば……』

●時既に
 何も聴こえなかった。悲鳴、銃声。そんな負を象徴する音でも何でも良いからウコンには聴こえて欲しかった。だが、到着したのだ。確かにウコンの住む集落へ……

「……遅かった」
 ウコンの声に、ハンター達も理解する。所々からする鉄の臭い、鼻を突き刺す火薬に似た香り。次に聴こえたのは、生存者を探さんと駆けるウコンの足音。誰かの名前であろう台詞を次々と並べて彼は叫ぶ。ふと、ハンター達は気付く。肝心の歪虚の姿が無いのだ。もう逃げてしまったのだろうか……
 何も出来ずにじむ悔しさを彼ら覚えていれば、ウコンが声をあらげた。

「バーシュラ! 君は生きていたのか!」
 ウコンは倒れた倉庫の瓦礫の傍らで震える少年に駆け寄った。
「一体何が起きた? オントは逃げたのか!?」
 バーシュラと呼ばれた8歳程の少年は、肩をウコンに激しく揺さぶられている。
 オント。ウコンが問うその名が集落を襲った歪虚の名のだろう。やはり、その歪虚は既に逃走してしまったのだろう。

 そう、ハンター達が予測していた直後。その憶測をバーシュラは覆す。縮こまった筋肉を動かすように、少年は首を横にいくらか動かしてから答える。目の前の何もない空間を指で示しながら。その場所は空き地で死体の一つすらない。

「アレは、アイツを倒した…拾って…もういない…」
「……アイツ? アレ?」
 それきりバーシュラは、瞳をどことも見ずに開いたまま口を噤んでしまうのであった……
 まるで見てはいけない光景が、今でも目の前で広がっているかの様に。

 ウコンは、ハンター達に振り返り頭を下げる。背には使われることなかった、大弓がハンター達に露になる。

「お願いです、集落で何が起きたか調べてください!」

 涙をこらえ、彼は悲痛な声をあげる。無理もないだろう。自らがハンターを連れてくるのを間に合えば、こんな惨状はあり得なかったと人は考えてしまう。まして、後々自らが族長になり、守るべき民であったなら尚更だ。
 だが、それには先ず最初に事のあらましを聞かねばならない。何せ、このウコン、ハンター達は『集落が歪虚に襲われた救援求む』と言う話しか聞いていないのだから。
 まずは、目の前の人物に事情を聞く。全ての話はそれからだ。

リプレイ本文

 バーシュラから視線を話し、集落をクアンタ(ka4214)は目を伏せながら呟く。
「ひどい」
 その一言がこの有り様を伝えるには最低限で最高の評価であろう。

「生命感知!…この距離で動き回ってるのはお仲間ですねぇ、はふぅ。バーシュラくんのためにも他に誰か見つかると良いんですけどぉ」
 多くの瓦礫が残る付近にて星野 ハナ(ka5852)が辺りを探った。この結果により、彼女はたった一人の生存者を更に興味深く思った。
 何故彼だけが無事であったのだろうか?

「人が無理なら犬でも猫でもいいですぅ。この子のために頑張らなきゃってバーシュラくんが頑張れる誰かを見つけられればぁ」

 柊 真司(ka0705)もまた、無惨な集落を無表情に見つめていた。
「集落の人達の事は残念だが、せめて集落で何が起きたか突き止めないとな」
 そう言いながら、ミネラルウォーターを片手に再びバーシュラの方へと向かう。

 途中で見たの空の影。破壊された集落。消えた歪虚。超級まりお(ka0824)は、この事件はどうもこの集落だけでは済まない。まだ確証はないが、そんな気がした。
(だからボク達はハンターとして事件の全体像を掴む必要があるんだよね)

「酷い有様だな」
 ザレム・アズール(ka0878)は淡々と呟きつつも、これから如何にするべきかを構築していた。様々なバラけた五感へもたらす情報、先ずは一先ずの目星をつけようと考える。その方が効率がよい。

「…………」
 ヴァイス(ka0364)は青いペンダントを強く握り締める。自分達がもっと早く来ていれば、と考える。考えたものの表情を押し殺すように口元を引き締めた。

(……いや、そんなことを考えるのは後だ)
「行くぜ、何があったかはっきりさせないとな」
「おう、まかせるのじゃ!」
 ヴァイスの後をディヤー・A・バトロス(ka5743)が追う。滅ぼされた集落に踏み入れる足は、何故かどことなく早足であった……

「少しでも何か掴めれば良いが…」
 バーシュラの様子を気にしつつも鞍馬 真(ka5819)もまた、自ら進む目的地へと向かうのであった。

●オント、その正体。
 ヴァーシュラをクアンタと真司、ハナに預け残りの面子は集落を見回っていた。集落の調査をウコンと共に回りながら、詳しい話を聞くためだ。
「さっき『オントのヤツ』って言ったよね?」
 最初に問いかけてきたのは、まりおであった。沈んだ表情ではあったが、現在の感情を飲み込んでウコンは問いを返す。
「オントはこの集落の覚醒者、でした」
 が、一人の人間がこれほどまでの惨劇を起こせる筈がない。
「歪虚に変化したのか?」
ザレムの問いにウコンは頷いた。
(マンマ・ミーア! 人を歪虚にする禁忌! それ自体が放置出来ない事案じゃーん!?)

 しかし、数年の期間があれど歪虚化してこんなに強くなるものなのだろうか。
(歪虚化が人為的なら可能かもだが…)

「私達は木々の精霊を敬い、トーテムとしていました。オントは禁忌を犯して、数年前集落を追放されたのです」

 それ以降、オントは行方知れず。今日襲撃を受けた時は、黒い金属質の竜のような歪虚に変わっていたとウコンは言う。
「あの突風の影が………オントだった?」
 まりおの質問にウコンは自信無さげに微かに首を捻る。
「違う、と思うな。あんな小さくはなかった」

 次に声をかけたのは死体を調べていたディヤーであった。気になるのは、そこら中から漂う火薬の、戦場のニオイ。

「ウコン殿は大弓を持っておったが、銃火器の使い手もいるのかの?」
「まさか、我々は弓を用いてます。これでも、数は多くないが戦闘民族でもありましたから」
 銃器、その言葉を聞いた瞬間、辟易とした表情をしたことに真は気付いた。今だ集落に敵が残っているかも、と警戒しつつも彼のその表情が気になった。
「禁忌って?」
 まりおの質問にウコンは真へと視線を向けた。突然あった視線に驚くと、ウコンの視線は彼の腰元へと向く。

「火薬を用いた武具、つまり銃だ」

●ヴァーシュラ、見たもの
 真司達は、なるべく無事だった建物を発見し一先ずのヴァーシュラを落ち着かせることにした。このままでは、彼が壊れかねない……そんな状態なのだ。

『銃が禁忌だと? つまり見せるなと言うことだな』
 そんな場所で火薬のニオイが充満している。どうしてそうなったかはすぐ理解出来た。
 真から連絡を受けた真司が、無線を一度切ってヴァーシュラの様子を確認した。
 彼は今、集落の高台。遠くに見える広大に広がる森を見ていた。真司から受け取ったミネラルウォーターを少しずつ口に含んでくれた。

「ここに一個のお菓子がありますぅ~! それがーこっちに移動してぇ、はい増えた!」
 マカロンを作ったボールマジック。右手から左手に移って数がドンドン増えていく。それをハナはヴァーシュラに手渡した。

「坊や、だいじょうぶ……?」
「……ヒッ」
 クアンタがそっと頭を撫でると、ヴァーシュラは硬直してしまう。怖々とクアンタを見る風前の灯火に、彼女は声が聴こえた。

(……姉ちゃん)

「………っ!もう大丈夫だから……!」
 その瞬間、クアンタはおもいっきり胸元に抱き寄せてバーシュラを抱き締めていた。
「え?」
「お、おい」
 唐突な仲間の感情の噴出に、二人は戸惑う。当然、ヴァーシュラも驚くワケで、一瞬だがクアンタへと気を向けた。
「ご、ごめんなさい。少し、思い出してしまいまして」
 そう目元を指で拭いながら、顔には不安を向けぬよう微笑をたたえた。

「これから聞く事をゆっくりで構わないから答えて欲しい。辛い事を思いだすかもしれないから泣いてもいい……集落で何があったのか知ってるかぎり教えてくれないか?」
 屈んで視線を合わせながら、真司が言うと、ぽつりと呟いた。

「倉庫……矢を取ってこようとしたら…崩れて…出れなくて」
「音が…たくさん…アイツが血が……飛んできて…あ、あ」
(まずい!)
 真司がそう思った時は遅かった。耳を潰れる程に塞ぎながら、それでもヴァーシュラは説明を止めない。

「聴こえる!血が飛び散る…あの音が……消えない消えないよぉ!」
「話しづらかったら話さなくても良いですぅ。バーシュラくん!」
「大丈夫よ、もういないのよ」


●集落、その様子
 愛犬と共に、ヴァイスは集落内部を調査していた。抵抗や死因、戦闘の様子を探る予定であった……

(見りゃわかる……な)
 抗戦の後は砕かれた弓やを見ればわかるし、死因は蜂の巣に近い肉塊を見れば良いのだ。探る必要など無いほどに、それこそ見せつけるように現状を教えてくれた。生存者がいないかと探す犬だが、また吠えて教えることもなかった。

「すまなかった。謝って許されることではないと思うが……」
「いや、俺も先に言うべきだった」
 集落に禁忌とされた銃を持ち込んだことを謝罪する真にウコンはバツの悪い表情を残す。どうやら聖域と呼ばれる森に住む木々の精霊が火薬を忌む、と言うところから来ているらしい。
「もしかしてオントが犯した禁忌って?」
「聖域内での発砲だ」
「オントの復讐。オントに何があったの?」
 まりおの言葉に、見つかった集落の人々の遺骸に祈りながら、ウコンは語った。

●回想
『何故だ、弓よりも強く早い、何故それで認められない!』
『わからんか? 忌むべきものであるからだ。それを何に必要とする』
『なんでだよ……自分の理解しえないものは、全て忌むべきものかぁ!?』
『否。それすらわからんとは……オント主を追放する! 出ていけ』


 自らを追放した集落への報復。それがオントの襲撃理由に間違いはないのだろう。ただ、追放したのは今は亡き族長で、詳しくはわからないらしい。
 遺体はどれも酷い有り様で、致命傷と言える部位は無い。ただ肉が抉れて死んだ。そんな所だ。
(…死体にも、慣れてしまったな)
 心の片隅に思いつつ、真は両手を遺体の前で合わせた。連絡を確認したところ、オントに襲われなかったのは閉じ込められた倉庫が死角になっていた為らしい。
 その代わりに、全てを……家族からなにもかも消えてしまう過程も見てしまったのだが。

「ウコン殿、これで集落の人間は全てで良いか?」
 背中に遺体を背負うディヤーの衣は、所々赤黒く染まっていた。だが、その様子に怖じ気づくこともなく遺体をそっと置いて確認を初めた。
「子供女関わらず無差別じゃな。これは相当恨んでおったのかも知れぬ…」
 傍らに落ちていた弓は、この部族のものであろう。真ん中から真っ二つに折れている。
「ふむ……他の弓も同じ壊れかた、余程弓に執着があったようじゃ」
「しかし、一つとして空薬莢は見当たらぬの。歪虚化しても、銃への固執があったのか」
 それがオントの攻撃手段であったのだろう、そう予想をつけた所でディヤーは不思議そうにヴァイスと真を見た。
「む、間違っておったかの?」
 死臭の中で佇む少年は、歳相応、不思議そうにきょとんと首を傾げた。
 その様子にヴァイスと真は互いに顔を見合わせた。

「む、無理すんなよ」
「大丈夫じゃぞ?」

●対峙したもの、後。
 ザレムは皆から離れ、ヴァーシュラの元を訪ねることにした。部屋に入れば、ハナの犬、ケンちゃんを抱き締め沈黙を守るヴァーシュラがいた。
「ちょっとでもおちついて笑って貰えればって思ったんですぅ」
 彼の前へ進み出たザレムは、空腹だろうと彼の前にチーズとパンを置く。事情はあらかた聞いていた。
「1人でよく頑張ったな」
 ヴァーシュラが生き残った理由はわかった、だが最初の話の説明はまだ行われていない。

「辛いだろうけど君の勇気が必要なんだ」
「……っ」
 目に見えてわかるヴァーシュラの困惑。先程、ハナに話せないなら、話さなくても良いと言われ今は勇気を出せと言われた。何故だろう、そう思いつつも、ザレムの質問にどうにか答えようと口を動かしてくれた。

「みんないなくなったら、小さなアイツが来た。白いおじさん……黒いヤツを一瞬で倒してた」
(……集落を全滅させた歪虚を、か)
「それから……みんなを殺したアレを拾って…それか…ら」

 パタン
「バーシュラ!」
 そこまで話したところで、ヴァーシュラは倒れてしまった。短期間に余程精神を減らしたのだろう。ここに来て限界が来たらしい。しかし今の一言で、白いおじさんがアレ、つまり銃を回収したと想像できた。

「ヴァーシュラ君に外を確認させるのは」
「無理なようだ」


 オントの生家を調べに来たのは、まりおとザレム。しかし、来て早々に肉体労働が待っていた。
「マンマミーア~」
「禁忌を破ったからと、ここまでしなくてもな」
 家の入り口には板張りがなされ、それを撤去する作業から始まった。漸く扉の板を剥がすと中は、いたって普通の家だ。
 特徴があると言えば、作業机に分解されて置かれたオートマチックの短銃。新たに複製でも考えていたろう金型だ。
「もう一人、にあった形跡はないねぇ」
 わかったのが、人間の頃から銃に関心があったと言うことだろうか。
「どうやら、ハズレか」


 空き地倉庫前に、到着したクアンタ達。倒壊した建物の場所を確認しつつ、真は空き地まで向かった。
「これは……」
 オントと思わしき足跡は殆ど集落に残ってはいない。恐らく飛行していたのだろう。だが、空き地は正直だ。足跡が二つ対峙していた。一つは巨大な丸で竜の足跡、もう一つはまるで人の足跡。
「白いおじさん、これか」
 上空を見上げれば、そこにはクアンタのインコが一羽。彼女は空からファミリアズアイを使用し、上から集落を確認。
「何ヶ所かにとどまって攻撃していたようですね」

 真司は空き地を全体的に確認をする。直感頼りにはなるが、何か無いものかと地面を探す。
「彼処何かありません?そこの隅です」
 獣の瞳を用いたクアンタの言葉を頼りに真司はそれを見つけた。破かれたそれらが散らばり一見みれば紙吹雪。真司が取ろうと手を伸ばした……その時運悪く突風が。
「なに!」
 軽くなった紙片は彼が目で追う間もなく、虚空に舞い上がる。
「っと!」
 真司が紙片を追う先に、生家より帰ってきたザレムが紙片の一部分を掴み取った。しかし、それでも紙片が数きれ、飛んで行ってしまった。もう追うことは出来ないだろう。手元に残った紙片を全員で確認した。
「なんだろうな」
「……字、でしょうか?」
 クアンタも真も、紙片に何かが書かれている、としかわからない。だが、書かれたのはそんなに古くなく、大体落ちていたことが不自然だ。
(これが何かしらの形跡には違いないだろう)


 ディヤーは難航する解読を横で見つつ、倉庫を一人訪ねていた。自重に負けたのか、木材の瓦礫。倉庫周りには他の人間も複数いたためか、地面は踏み荒らされて足跡の確認は出来なかった。

「この瓦礫が死角となり…ヴァーシュラ殿は助かった、か」
 無線で聞いた限りの状況と今いる場所、情報に矛盾はない……筈なのだが。

(何じゃ、何か釈然とせぬな……)
 自らも村を滅ぼされ、友人も殺された。それでも自分は長い年月をかけて、その傷から立ち直った。似たような状況をバーシュラは今、遭遇しているのだ。

「何が違うのじゃ、ワシと貴殿は」


「…集落の人達はこれで全員か?」
 ヴァイスの質問に、ウコンは無言で頷いた。ヴァイスは、部族に乗っ取って土葬用の墓穴を掘った。建築物の破壊状況も確認した。様子はまちまち、復興を望むなら可能と行ったところか。
(が、生存者は結局二人か)
 胸元のペンダントを握り締め、犠牲者達に黙祷をささげる。真司はウオン達にハンターズソサエティに保護を頼むようにしたと連絡を伝える。二人をこのままにしておくワケにはいかない。

「こちら龍鉱石はありますかぁ?」
 静かになったヴァーシュラを引き連れて、ハナが戻ってくるとウコンにそのことを聞いた。もしかすると、それを歪虚に狙われた可能性を考えたが、まずその鉱石自体を知らないようだ。
(ハズレかな)

 既に遺体と瓦礫の影はなくなっていた。後は、弔いを残すのみと言ったところ。真は横笛で鎮魂歌を奏でる。せめて安らかに眠れるようにと想いを込めて。
 ただ、横目ではバーシュラを見ていた。彼が助かった理由は先ほど知ったが、万が一歪虚に操られていた場合を考えて、だ。見たところ問題はない。だが……

(何故か、不安も拭えないんだ)

「歪虚が二体……?」
 様々な情報をまとめていたクアンタが突如呟いた。歪虚化した人間。ヒトの様な姿をした存在。その二つは、前に関わった依頼と似ていた。その際、歪虚を倒した際に何かを目撃した、という報告書も存在した。
(まさか…?)
「クアンタ殿も気付いたようじゃな」
 ディヤーもまた、共通点に気付いていたように、いつもよりほんの少しだけ顔を曇らせている。


「まだ、何も終わっておらぬ。ワシはそんな気がしてならぬのじゃ」

依頼結果

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MVP一覧

  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司ka0705
  • 君じゃない君
    クアンタka4214
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナka5852

重体一覧

参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師

  •  (ka0824
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 君じゃない君
    クアンタ(ka4214
    人間(紅)|14才|女性|霊闘士
  • 鉄壁の機兵操者
    ディヤー・A・バトロス(ka5743
    人間(紅)|11才|男性|魔術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
柊 真司(ka0705
人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2016/02/24 03:40:30
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/02/23 12:30:26