ゲスト
(ka0000)
リアルブルー式披露宴ゴンドラ有
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/08/25 19:00
- 完成日
- 2014/09/02 01:46
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
新郎新婦を乗せて天上より舞い降りるゴンドラ。
豪華な衣装に着替え続けるお色直し。
退場と再入場では勇壮な御神輿に乗るのが当然で、新郎の語り弾きも忘れてはいけない。
「という結婚式をお願いします」
「お願いいたします」
2人揃って頭を下げる王国在住有力商人とその婚約者。
担当していたエクラ教司祭が、ストレスで倒れて入院する前日の光景であった。
●
馬車を2昼夜乗り継いで到着した司祭が早速引き継ぎ作業を開始し、頭を抱えた。
「何、考えてるんですかぁ」
イコニア・カーナボン(kz0040)は泣き出す寸前だ。
ここは王国の中では比較的緩いとはいえ、王国らしく保守的な土地だ。
当然のように、結婚式をあげたいという要請が多額の寄付つきで聖堂教会へ来たのだが……。
「会場の用意も機材の手配もこれだけ予算があれば大丈夫。だいじょうぶですけどぉっ」
リアルブルー基準でも演出大目の結婚式と披露宴を運営するノウハウなんてあるはずがない。
前任者は来賓に手を回して穏健な内容にしようとしたが、来賓には『我が領の歴史に残るほど派手な式を期待しておるぞ』と予想外な返答をされてしまった。
領主にこう言われた以上、別の土地や国で披露宴を行うなんて手も使えない。
「うぅ」
イコニアは依頼人が置いていった魔導短伝話を作動させる。
夜遅くなのに数秒もかからず従業員が返事をし、それから10分もかからず依頼人本人が出てくる。
それから夜明けまで、イコニアは濃厚なのろけ話とリアルブルー風結婚式への憧れを延々聞かされることになった。
「ありがとうございます」
通話を切り、虚ろな目付きで執務机に突っ伏す。
結婚式は来週。とっくの昔に招待状は送付済みだった。
●
ハンターの視線の高さに新しいディスプレイが現れた。
縁取りが妙に縁起の良い配色だ。
内側に書かれているのは結婚式&披露宴運営という簡潔なタイトルだ。ハンターがタイトルに目を向けると、小さな字で詳細説明が追加されていく。
場所は王国の地方都市。招待客は領主と地方貴族とその家族が50名、富豪や有力商人の家族が60名。
新郎は30代商人、新婦はぎりぎり20代の同じく商人で、控えめに表現して激動の人生を送ってきたらしい。
王宮の料理人を呼んでくるとかの無茶をしない限りだいたいのことが可能な程度には予算が豊富だ。
ただ。
『伝統的な式なら高位貴族にも対応してますけどリアルブルー風の式は無理なんですぅっ』
半泣きの司祭の音声が再生されている。
『必要な物資の調達も人手の確保も万一の賠償なんかも全部こっちが引き受けます。ですから』
好きにやれ。
思うがままに盛り上げろ。
そんな、結婚式依頼である。
豪華な衣装に着替え続けるお色直し。
退場と再入場では勇壮な御神輿に乗るのが当然で、新郎の語り弾きも忘れてはいけない。
「という結婚式をお願いします」
「お願いいたします」
2人揃って頭を下げる王国在住有力商人とその婚約者。
担当していたエクラ教司祭が、ストレスで倒れて入院する前日の光景であった。
●
馬車を2昼夜乗り継いで到着した司祭が早速引き継ぎ作業を開始し、頭を抱えた。
「何、考えてるんですかぁ」
イコニア・カーナボン(kz0040)は泣き出す寸前だ。
ここは王国の中では比較的緩いとはいえ、王国らしく保守的な土地だ。
当然のように、結婚式をあげたいという要請が多額の寄付つきで聖堂教会へ来たのだが……。
「会場の用意も機材の手配もこれだけ予算があれば大丈夫。だいじょうぶですけどぉっ」
リアルブルー基準でも演出大目の結婚式と披露宴を運営するノウハウなんてあるはずがない。
前任者は来賓に手を回して穏健な内容にしようとしたが、来賓には『我が領の歴史に残るほど派手な式を期待しておるぞ』と予想外な返答をされてしまった。
領主にこう言われた以上、別の土地や国で披露宴を行うなんて手も使えない。
「うぅ」
イコニアは依頼人が置いていった魔導短伝話を作動させる。
夜遅くなのに数秒もかからず従業員が返事をし、それから10分もかからず依頼人本人が出てくる。
それから夜明けまで、イコニアは濃厚なのろけ話とリアルブルー風結婚式への憧れを延々聞かされることになった。
「ありがとうございます」
通話を切り、虚ろな目付きで執務机に突っ伏す。
結婚式は来週。とっくの昔に招待状は送付済みだった。
●
ハンターの視線の高さに新しいディスプレイが現れた。
縁取りが妙に縁起の良い配色だ。
内側に書かれているのは結婚式&披露宴運営という簡潔なタイトルだ。ハンターがタイトルに目を向けると、小さな字で詳細説明が追加されていく。
場所は王国の地方都市。招待客は領主と地方貴族とその家族が50名、富豪や有力商人の家族が60名。
新郎は30代商人、新婦はぎりぎり20代の同じく商人で、控えめに表現して激動の人生を送ってきたらしい。
王宮の料理人を呼んでくるとかの無茶をしない限りだいたいのことが可能な程度には予算が豊富だ。
ただ。
『伝統的な式なら高位貴族にも対応してますけどリアルブルー風の式は無理なんですぅっ』
半泣きの司祭の音声が再生されている。
『必要な物資の調達も人手の確保も万一の賠償なんかも全部こっちが引き受けます。ですから』
好きにやれ。
思うがままに盛り上げろ。
そんな、結婚式依頼である。
リプレイ本文
●式の前日
「皆、もう少シダヨ! ソーレッ」
『そーれっ!』
男達が声をあわせて力を込めて、コンテナにしか見えない箱を披露宴会場に運び入れる。
「もう少シ右……そうそウ、はい止まっテ」
コンテナの上で音頭をとるのはアルヴィン = オールドリッチ(ka2378)。
底抜けの明るさは場を大いに盛り上げ、苛酷な運搬作業に鮮やかな彩りを添えていた。
コンテナ複数が分解され、会場の補強工事とゴンドラとその他のつり上げ作業が終了した頃、厨房に通じる廊下からサンドウィッチの山が現れた。
いや、正確には特大お盆で差しいれを運んできたティーナ・ウェンライト(ka0165)なのだが、彼女の上半身が隠れるほど積まれているのでサンドウィッチの山にしか見えないのだ。
「皆さーん、お疲れ様です。一旦休憩にして腹ごしらえをしてくださいね」
男共の腹の虫が一斉に鳴く。
焼きたてパンの芳醇な香りに、パンに包まれたオイルサーディンと甘辛い鶏肉、塩分補給に最適な漬物。どれもこれも魅力的過ぎた。
「ふふ。お代わりはありますから慌てず受け取ってくださいね」
顔は見えなくても淑やかで柔らな気配は伝わっている。男共は口々に礼を言ってそれぞれの持ち場へ戻っていった。
「もう少し米があれば良かったのですけど」
ほう、と切なく溜息をつくティーナ。予算も無限ではないので運送費の分安くつくパンを使うしかなかったのだ。
急速に準備が進む会場の隣、よくいえば風格にある、わるくいえば古びた建物の中で最終の打ち合わせが行われていた。
「新郎さん、新婦さん。蒼式の結婚式ということで緊張されていると思いますが、今日明日はは私がおそばについて色々とサポートいたしますので、ご安心くださいね」
ルナ・セレスティア(ka2675)が従者風の礼をする。
身につけているのは王国式メイド装束一式だ。いわゆるなんちゃってメイドではない一流のエルフメイドに見えていた。
「明日の式の流れは……」
教会の人達が必死の思いで書き上げたパンフレットを分かり易く説明する。
「前半は伝統的な式とほぼ同じなのですな」
新郎が少しだけ残念そうにつぶやいた。
「はい。けど、披露宴は蒼式は一味違います!」
ルナが披露宴のパンフレットを新郎新婦に渡す。
2人は満足げに微笑み、部屋の隅で控えていたイコニア・カーナボン(kz0040)が立ちくらみを起こす。
「ゴンドラ、御神輿、わっしょーい」
控えめに表現して目が死んでいた。
「司祭殿。司祭殿しっかり」
榊 兵庫(ka0010)が介抱するが回復する気配はない。
そうしている間も説明は続けられ、新郎新婦がルナと固く握手をする。そして転移門経由でハンターが持ってきた衣装の試着をはじめていた。
燕尾服に白を基調としたウェディングドレス。王国の伝統に従いながら大胆にリアルブルー由来の素材を使った、新郎新婦の生き方を形にした逸品である。
「私、エルフ式以外の結婚式を見るのは初めてなんですよー」
ぽろっ、とうっかりドジメイド属性を発揮してしまうエルフメイド。
困惑8割、猜疑2割の2対の視線がルナからエクラ教司祭に移動する。
「問題有りません」
イコニアが司祭としての義務感だけでだけで復活し、年齢不相応の説得力でうなずいた。
式内イベントも当日の予定台詞も全て確認済みだ。計画通りに進むなら教義的にも文化的にも一切問題はない。
「リアルブルーでも儀式自体は厳かに執り行うものだから、な。一生に一度のことだ。思い出に残る結婚式とすることにしよう」
兵庫の落ち着いた言葉に新郎新婦は安心し、試着を終えて足取り軽く帰路につく。
「ところで」
兵庫はずっと聞きたかったことを尋ねる。
「俺が神父役をしていいのか?」
「そう言えば確かに。兵庫さん、エクラ教徒じゃないですよね?」
じいっと2対の視線で見つめられ、イコニアは疲れ切った笑みを浮かべた。
「成功させてくださいね」
式が失敗すればこの街の教会の歴史に汚点が刻まれ、ハンターに名前を貸したイコニアのキャリアはここで途絶える。
結構、危ない状況らしかった。
●結婚式
「お二人が今日の良き日を迎えられたのは、お二人の互いを思いやる気持ちがあったことはもちろんですが、目に見えぬ所で『カミ』のお導きがあったのです。例え目に見えずとも『カミ』はお二人を常に見守っておられます」
日本式正装に身を包んだ兵庫が、カミの箇所で式場の頂点を意識する。
ステンドグラスの最上部に描かれているのは絵で表現された光、つまりはエクラ教が頂点におく存在だ。
「これからの人生、迷うこともあるでしょう。つまらぬ事で喧嘩することもあるかもしれません。そんな時にはどうぞ。心を落ち着けて、あなた方にとってもっとも大切なものが何か思い出して下さい。きっと道は開かれることでしょう。『カミ』はいつもあなた方と共にあるのですから」
指輪の交換から誓いの口づけへ。
伝統に五月蠅い領主方が目を潤ませ、一族の婚礼にとりいれることを決めてしまうほどの大成功だった。
「これで婚姻はなった!」
厳粛な空気を一層引き締める、凛とした声が式場に響いた。
「休憩を挟んで披露宴を開始する。各々方、新郎新婦の門出を暖かく祝うがいい」
普通の司祭が言えば式終了後にいなかったことにされそうな台詞だ。が、ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)の愛らしい容姿、最低でもイコニアに10倍する覇気、なにより真っ直ぐな心が圧倒的な説得力を持たせている。
「いかんな。年をとるとどうにも」
「孫の式で司会をしてくれんかのう」
近隣の領主達のハンカチは涙でぐしゃぐしゃだ。
眩しく尊いものを見る視線を浴びつつ、新郎新婦は静かに旅立つのだった。
●ゴンドラ来襲
それはあまりに大きすぎ、来客が乗り物と認識するのは難しかった。
「お二人とも、まずはドラ……ゴンドラに乗っての入場です!」
披露宴会場の、戸惑い優勢な空気をルナの解説が吹き飛ばす。
天上の雲っぽい煙の中から、馬車以上の大きさの何かが降下してくる。
最初に見えたは純白の羽。
何かの左右から神々しく巨大な羽が広がっている。
そして、本体を覆う緑の蔓と大輪の薔薇たち。
「あれは……天使?」
客席が騒がしくなる。
めでたいドラ……ゴンドラに侍るように舞う人影に気づいたのだ。
「赤は情熱、愛情」
天上からワイヤーで吊された状態で、見栄えがよい分維持に凄まじい体力が必要なポーズを保つアルヴィン。
「白は相思相愛」
会場各所から飛ぶ照明が彼とゴンドラを神々しく彩る。
「ソシテ葉の付いた赤は幸福を祈る」
照明がゴンドラに集中し、アルヴィンは解説に徹し静かに去る。
この場の主人公が新郎新婦であることを弁えた去り際であった。
重さを感じさせない動きで、実際はワイヤーと天上をきしませながらゴンドラが降下し、床上数センチで制止する。
「刮目するがいい。これがリアルブルー式入場の真骨頂であるっ!」
ゴンドラが割れた。
ずん、と重厚な音をたてて大型台車とそれ以上に大型な御輿が着地した。
御輿の上で堂々と立つ新郎新婦に視線が集まるのは当然のこと。
馬にしてはあまりにも小さい、しかしたったひとりで台車ごと御輿をひく、ゆるきゃらっぽい着ぐるみにも注意が向いていた。
「グンマー……ニョ? 失礼、マーニョ族の祖霊も祝福に来てくれたぞっ」
ディアドラが断言する。
少々のつっこみは勢いで粉砕する、司会の鏡というべき行動だ。
「マーニョ族の言葉で勇猛なる駻馬というらしいですよ」
にこにこ笑顔でルナが解説する。ほうほうと興味深げにうなずく観客を見下ろしつつ、新郎が妙に使い込まれたギターを構えた。
「次は、語り轢き?」
台本の誤字を疑い困惑するディアドラ。対してますます笑みを深めながらルナ。
「御神輿に乗って、新郎がこれまでの恨みを語りながら招待客を轢くという語り轢きですっ! さあ、これまでの恨みを晴らしちゃって下さいっ!」
うまきぐるみの中でオンサ・ラ・マーニョ(ka2329)がえへんと薄い胸を張った。
「さあ、皆さん。新郎新婦の良き思い出作りのためにも皆さんで担ぎましょう!」
人を誘導するには絶妙のタイミングでティーナが口を出す。
文句があるなら轢かれろ、ないなら御輿を担いで協力しろという、非常に分かり易い形で雰囲気を誘導する。
「任せろ」
この街を有する貴族が上着を脱ぐ。覚醒者ではないようだがシャツの上からでも分かるほど分厚い筋肉が躍動し、膨れあがった胸肉がシャツのボタンを飛ばしていく。
「負けませんぞ」
隣の近所の領主達がそれぞれ自慢の筋肉を誇示しながら担ぎ棒を握り、ふんと猛々しいかけ声で台車から御輿を切り離した。
「ワッショイワッショイ!」
ティーナが女性用の扇子を振るう。
「ワショーイ! ワショーイ!」
気合いの入った老人達が勢いよく御輿を動かす。
「ええいこのっ。破天荒な式にしやがって。お前は前々から無茶をしすぎ」
真っ当な文句をつけようとした来客(地元商人)が吹き飛ばされアルヴィンによって回収治療される。
「ワショーイ! ワショーイ!」
「領主様! もうちょっと穏やかにぐわーっ」
地元の良識人(小貴族)がうまきぐるみに踏まれて可愛らしい足跡をつけられる。
「あら、なんだか楽しくなってきたわ」
ティーナがかけ声にあわせて大きく扇子を振るう。
「ワショーイ! ワショーイ!」
新郎新婦の前途を祝う歓声はいつまでも続いていた。
数分後。
新郎の頭に新婦の拳が、同業者の頭にパートナーの拳が落ちて騒動が鎮圧された。
何事もなかったように食事の準備が進められる中、ルナが物足りなそうな顔で独りごちる。
「蒼式でも、紅式とあんまり変わらないのですね」
「同じじゃないです……あいたたた」
イコニアは真っ青な顔で胃の上を抑えてうずくまるのだった。
●披露宴
「おめでとうございますーちゃん!」
御輿から解放されたうまきぐるみが、退屈しかけた来客の子供達を一目でひきつける。
「何時もより余計にまわっているちゃ~ん♪」
和傘をくるくる回す。変化に富んだ色合いの傘の上でマリが弾んでいる。正直回りすぎて来賓の頭に向かって飛び出しそうだがそれが子供にうけている。
「まーちゃぁああん!」
傘をまわす腕の動きは変えず、うまぐきぐるみ全体を激しく前後左右に震わせる。
無論中身のオンサは覚醒中だ。
覚醒しても数分続ければ酸欠で倒れかねない超絶芸なので、黄金色に輝いている左目から急激に力が失われていっている。
「はっぴーはっぴーうえでぃんぐちゃーん!」
傘の回転を継続させたまま馬鼻の上へ、左右の手は日の丸扇子を広げ、うまぐきぐるみの上から来た巫女服をふりふりさせつつ舞い踊る。
そんな体を張った芸に領主以下の来賓まで惹きつけられ集まってくる。
「食事の準備が整った。大人は率先して席に戻るべきだぞ」
司会のディアドラが言うと、老人達が肩を落として上座に戻っていった。
席にはこの地の祝い席用料理を大胆にアレンジした品が並んでいる。
最初は軽い酒かジュース。これはファーストドリンクを兼ねていて、過酷なイベント(ゴンドラおよび御神輿)を避けて遅れて席についた客に優先して渡される。
続いてサラミとチーズ。土地のワインに最高にあう品ばかりであり舌の肥えた来賓達をうならせている。レーヴェ・W・マルバス(ka0276)の食通あるいは酒道楽っぷりが彼等の舌を上回ったのだ。
サラダの盛り合わせは均等に野菜を使って見栄え良く仕上がり、スープは疲れた体に元気を取り戻す、今回の式にあわせた特注品だ。
次は普通なら肉。しかし肉という基本は外さず、出されたのはテーブルごとの大鍋と取り皿だった。
「ふむっ。ドワーフ式……か?」
「子供の鍋には小豆……ぼうとう? ですか。はは、いつもあのくらい笑顔でいてくれればのぅ」
予想外かつ期待以上。披露宴の料理は極めて高評価であり、それが新郎新婦の評価に繋がっていく。
狂乱の御輿とは打って変わって静かな雰囲気だ。ディアドラのしっとしりたピアノ演奏も大きな役割を果たしている。
「メインは、ほぅ?」
「焼売、という料理ですかな。おぉ」
大型焼売にナイフを入れると中から小さな焼売が多数顔を出す。上品な肉と小麦の香りが皆の鼻を楽しませ、優しく転がる焼売が特にお子様の目を楽しませた。
話が弾みみるみる料理が減っていく。
厨房のレーヴェのもとにひっきりなしに追加注文が届き、まかないを口にする時間すらとれなかった。
「こほん。デザートの前にこちらを見て欲しい」
ディアドラはそう言ってからマイクを最上 風(ka0891)に渡す。
風は不敵に微笑む。イコニアに拝み倒され伝統的エクラ教装束を身につけてはいるが、風は風以外の何者でもない。
「これが」
場内の照明が一点に集中する。
底面の直径3メートル、全高4メートル近いウェディングケーキが光を複雑に反射しきらめいている。
スポンジに生クリームという基本に加えて1品でも美術品として成立する砂糖製の飾りが無数にはめ込まれている。
「ウェディングケーキです。これへの入党が夫婦初の共同作業に……」
風としては面白くもない普通の説明が続く。
が、似たようなものはあってもここまで派手で中身が充実したものを見るのは皆初めてのようで、来客は皆夢中になってみつめている。
予め見本を見ていた新郎新婦は比較的落ち着いていて、軽い割に恐ろしく鋭い刃物を2人がかりで運んでケーキの前に立つ。
「ケーキ入刀です」
ヴォイドが蔓延る世を生き抜いてきた2人らしく、上段から振り下ろされた刃は最上部から底まで見事に切り裂いた。
台座が左右に分かれて動く。
2人が切り開いた道に沿ってケーキが2つに割れて、中から傷一つ無い赤ん坊をイメージした宝玉が現れた。
照明がきらめきディアドラが軽快な音楽を奏で、耳障りでない大きさの爆竹が連続して鳴る。
誰からともなく拍手を初め、皆、手の平が真っ赤に染まるまで止めようとはしなかった。
●明るい未来へあるいは女達の戦い
「さぁ! 次の花嫁は誰か! 幸せを掴むのは誰か! ブーケトス間もなく開始ですよ!」
風の言葉がかき消させるほど大きなうめりが会場を満たしている。
ブーケ入手が良縁に繋がれると聞かされればこうなるのは当然だ。
「皆さん元気ですね……」
ティーナはイコニアを膝枕中だ。司祭はストレスで危険なことになっていて、真っ青な顔でぷるぷる震えている。
彼女自身御神輿で頑張りすぎて腰にダメージがある。それでも頑張りすぎて筋肉痛で悶絶中の領主以下よりはずっとましだ。
「ブーケトス! それは、女の意地とプライドがぶつかる、戦場です!」
領主令嬢、貴族令嬢、女商人に女性聖職者が、獰猛なうなりをあげてぶつかりあった。
「皆、もう少シダヨ! ソーレッ」
『そーれっ!』
男達が声をあわせて力を込めて、コンテナにしか見えない箱を披露宴会場に運び入れる。
「もう少シ右……そうそウ、はい止まっテ」
コンテナの上で音頭をとるのはアルヴィン = オールドリッチ(ka2378)。
底抜けの明るさは場を大いに盛り上げ、苛酷な運搬作業に鮮やかな彩りを添えていた。
コンテナ複数が分解され、会場の補強工事とゴンドラとその他のつり上げ作業が終了した頃、厨房に通じる廊下からサンドウィッチの山が現れた。
いや、正確には特大お盆で差しいれを運んできたティーナ・ウェンライト(ka0165)なのだが、彼女の上半身が隠れるほど積まれているのでサンドウィッチの山にしか見えないのだ。
「皆さーん、お疲れ様です。一旦休憩にして腹ごしらえをしてくださいね」
男共の腹の虫が一斉に鳴く。
焼きたてパンの芳醇な香りに、パンに包まれたオイルサーディンと甘辛い鶏肉、塩分補給に最適な漬物。どれもこれも魅力的過ぎた。
「ふふ。お代わりはありますから慌てず受け取ってくださいね」
顔は見えなくても淑やかで柔らな気配は伝わっている。男共は口々に礼を言ってそれぞれの持ち場へ戻っていった。
「もう少し米があれば良かったのですけど」
ほう、と切なく溜息をつくティーナ。予算も無限ではないので運送費の分安くつくパンを使うしかなかったのだ。
急速に準備が進む会場の隣、よくいえば風格にある、わるくいえば古びた建物の中で最終の打ち合わせが行われていた。
「新郎さん、新婦さん。蒼式の結婚式ということで緊張されていると思いますが、今日明日はは私がおそばについて色々とサポートいたしますので、ご安心くださいね」
ルナ・セレスティア(ka2675)が従者風の礼をする。
身につけているのは王国式メイド装束一式だ。いわゆるなんちゃってメイドではない一流のエルフメイドに見えていた。
「明日の式の流れは……」
教会の人達が必死の思いで書き上げたパンフレットを分かり易く説明する。
「前半は伝統的な式とほぼ同じなのですな」
新郎が少しだけ残念そうにつぶやいた。
「はい。けど、披露宴は蒼式は一味違います!」
ルナが披露宴のパンフレットを新郎新婦に渡す。
2人は満足げに微笑み、部屋の隅で控えていたイコニア・カーナボン(kz0040)が立ちくらみを起こす。
「ゴンドラ、御神輿、わっしょーい」
控えめに表現して目が死んでいた。
「司祭殿。司祭殿しっかり」
榊 兵庫(ka0010)が介抱するが回復する気配はない。
そうしている間も説明は続けられ、新郎新婦がルナと固く握手をする。そして転移門経由でハンターが持ってきた衣装の試着をはじめていた。
燕尾服に白を基調としたウェディングドレス。王国の伝統に従いながら大胆にリアルブルー由来の素材を使った、新郎新婦の生き方を形にした逸品である。
「私、エルフ式以外の結婚式を見るのは初めてなんですよー」
ぽろっ、とうっかりドジメイド属性を発揮してしまうエルフメイド。
困惑8割、猜疑2割の2対の視線がルナからエクラ教司祭に移動する。
「問題有りません」
イコニアが司祭としての義務感だけでだけで復活し、年齢不相応の説得力でうなずいた。
式内イベントも当日の予定台詞も全て確認済みだ。計画通りに進むなら教義的にも文化的にも一切問題はない。
「リアルブルーでも儀式自体は厳かに執り行うものだから、な。一生に一度のことだ。思い出に残る結婚式とすることにしよう」
兵庫の落ち着いた言葉に新郎新婦は安心し、試着を終えて足取り軽く帰路につく。
「ところで」
兵庫はずっと聞きたかったことを尋ねる。
「俺が神父役をしていいのか?」
「そう言えば確かに。兵庫さん、エクラ教徒じゃないですよね?」
じいっと2対の視線で見つめられ、イコニアは疲れ切った笑みを浮かべた。
「成功させてくださいね」
式が失敗すればこの街の教会の歴史に汚点が刻まれ、ハンターに名前を貸したイコニアのキャリアはここで途絶える。
結構、危ない状況らしかった。
●結婚式
「お二人が今日の良き日を迎えられたのは、お二人の互いを思いやる気持ちがあったことはもちろんですが、目に見えぬ所で『カミ』のお導きがあったのです。例え目に見えずとも『カミ』はお二人を常に見守っておられます」
日本式正装に身を包んだ兵庫が、カミの箇所で式場の頂点を意識する。
ステンドグラスの最上部に描かれているのは絵で表現された光、つまりはエクラ教が頂点におく存在だ。
「これからの人生、迷うこともあるでしょう。つまらぬ事で喧嘩することもあるかもしれません。そんな時にはどうぞ。心を落ち着けて、あなた方にとってもっとも大切なものが何か思い出して下さい。きっと道は開かれることでしょう。『カミ』はいつもあなた方と共にあるのですから」
指輪の交換から誓いの口づけへ。
伝統に五月蠅い領主方が目を潤ませ、一族の婚礼にとりいれることを決めてしまうほどの大成功だった。
「これで婚姻はなった!」
厳粛な空気を一層引き締める、凛とした声が式場に響いた。
「休憩を挟んで披露宴を開始する。各々方、新郎新婦の門出を暖かく祝うがいい」
普通の司祭が言えば式終了後にいなかったことにされそうな台詞だ。が、ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)の愛らしい容姿、最低でもイコニアに10倍する覇気、なにより真っ直ぐな心が圧倒的な説得力を持たせている。
「いかんな。年をとるとどうにも」
「孫の式で司会をしてくれんかのう」
近隣の領主達のハンカチは涙でぐしゃぐしゃだ。
眩しく尊いものを見る視線を浴びつつ、新郎新婦は静かに旅立つのだった。
●ゴンドラ来襲
それはあまりに大きすぎ、来客が乗り物と認識するのは難しかった。
「お二人とも、まずはドラ……ゴンドラに乗っての入場です!」
披露宴会場の、戸惑い優勢な空気をルナの解説が吹き飛ばす。
天上の雲っぽい煙の中から、馬車以上の大きさの何かが降下してくる。
最初に見えたは純白の羽。
何かの左右から神々しく巨大な羽が広がっている。
そして、本体を覆う緑の蔓と大輪の薔薇たち。
「あれは……天使?」
客席が騒がしくなる。
めでたいドラ……ゴンドラに侍るように舞う人影に気づいたのだ。
「赤は情熱、愛情」
天上からワイヤーで吊された状態で、見栄えがよい分維持に凄まじい体力が必要なポーズを保つアルヴィン。
「白は相思相愛」
会場各所から飛ぶ照明が彼とゴンドラを神々しく彩る。
「ソシテ葉の付いた赤は幸福を祈る」
照明がゴンドラに集中し、アルヴィンは解説に徹し静かに去る。
この場の主人公が新郎新婦であることを弁えた去り際であった。
重さを感じさせない動きで、実際はワイヤーと天上をきしませながらゴンドラが降下し、床上数センチで制止する。
「刮目するがいい。これがリアルブルー式入場の真骨頂であるっ!」
ゴンドラが割れた。
ずん、と重厚な音をたてて大型台車とそれ以上に大型な御輿が着地した。
御輿の上で堂々と立つ新郎新婦に視線が集まるのは当然のこと。
馬にしてはあまりにも小さい、しかしたったひとりで台車ごと御輿をひく、ゆるきゃらっぽい着ぐるみにも注意が向いていた。
「グンマー……ニョ? 失礼、マーニョ族の祖霊も祝福に来てくれたぞっ」
ディアドラが断言する。
少々のつっこみは勢いで粉砕する、司会の鏡というべき行動だ。
「マーニョ族の言葉で勇猛なる駻馬というらしいですよ」
にこにこ笑顔でルナが解説する。ほうほうと興味深げにうなずく観客を見下ろしつつ、新郎が妙に使い込まれたギターを構えた。
「次は、語り轢き?」
台本の誤字を疑い困惑するディアドラ。対してますます笑みを深めながらルナ。
「御神輿に乗って、新郎がこれまでの恨みを語りながら招待客を轢くという語り轢きですっ! さあ、これまでの恨みを晴らしちゃって下さいっ!」
うまきぐるみの中でオンサ・ラ・マーニョ(ka2329)がえへんと薄い胸を張った。
「さあ、皆さん。新郎新婦の良き思い出作りのためにも皆さんで担ぎましょう!」
人を誘導するには絶妙のタイミングでティーナが口を出す。
文句があるなら轢かれろ、ないなら御輿を担いで協力しろという、非常に分かり易い形で雰囲気を誘導する。
「任せろ」
この街を有する貴族が上着を脱ぐ。覚醒者ではないようだがシャツの上からでも分かるほど分厚い筋肉が躍動し、膨れあがった胸肉がシャツのボタンを飛ばしていく。
「負けませんぞ」
隣の近所の領主達がそれぞれ自慢の筋肉を誇示しながら担ぎ棒を握り、ふんと猛々しいかけ声で台車から御輿を切り離した。
「ワッショイワッショイ!」
ティーナが女性用の扇子を振るう。
「ワショーイ! ワショーイ!」
気合いの入った老人達が勢いよく御輿を動かす。
「ええいこのっ。破天荒な式にしやがって。お前は前々から無茶をしすぎ」
真っ当な文句をつけようとした来客(地元商人)が吹き飛ばされアルヴィンによって回収治療される。
「ワショーイ! ワショーイ!」
「領主様! もうちょっと穏やかにぐわーっ」
地元の良識人(小貴族)がうまきぐるみに踏まれて可愛らしい足跡をつけられる。
「あら、なんだか楽しくなってきたわ」
ティーナがかけ声にあわせて大きく扇子を振るう。
「ワショーイ! ワショーイ!」
新郎新婦の前途を祝う歓声はいつまでも続いていた。
数分後。
新郎の頭に新婦の拳が、同業者の頭にパートナーの拳が落ちて騒動が鎮圧された。
何事もなかったように食事の準備が進められる中、ルナが物足りなそうな顔で独りごちる。
「蒼式でも、紅式とあんまり変わらないのですね」
「同じじゃないです……あいたたた」
イコニアは真っ青な顔で胃の上を抑えてうずくまるのだった。
●披露宴
「おめでとうございますーちゃん!」
御輿から解放されたうまきぐるみが、退屈しかけた来客の子供達を一目でひきつける。
「何時もより余計にまわっているちゃ~ん♪」
和傘をくるくる回す。変化に富んだ色合いの傘の上でマリが弾んでいる。正直回りすぎて来賓の頭に向かって飛び出しそうだがそれが子供にうけている。
「まーちゃぁああん!」
傘をまわす腕の動きは変えず、うまぐきぐるみ全体を激しく前後左右に震わせる。
無論中身のオンサは覚醒中だ。
覚醒しても数分続ければ酸欠で倒れかねない超絶芸なので、黄金色に輝いている左目から急激に力が失われていっている。
「はっぴーはっぴーうえでぃんぐちゃーん!」
傘の回転を継続させたまま馬鼻の上へ、左右の手は日の丸扇子を広げ、うまぐきぐるみの上から来た巫女服をふりふりさせつつ舞い踊る。
そんな体を張った芸に領主以下の来賓まで惹きつけられ集まってくる。
「食事の準備が整った。大人は率先して席に戻るべきだぞ」
司会のディアドラが言うと、老人達が肩を落として上座に戻っていった。
席にはこの地の祝い席用料理を大胆にアレンジした品が並んでいる。
最初は軽い酒かジュース。これはファーストドリンクを兼ねていて、過酷なイベント(ゴンドラおよび御神輿)を避けて遅れて席についた客に優先して渡される。
続いてサラミとチーズ。土地のワインに最高にあう品ばかりであり舌の肥えた来賓達をうならせている。レーヴェ・W・マルバス(ka0276)の食通あるいは酒道楽っぷりが彼等の舌を上回ったのだ。
サラダの盛り合わせは均等に野菜を使って見栄え良く仕上がり、スープは疲れた体に元気を取り戻す、今回の式にあわせた特注品だ。
次は普通なら肉。しかし肉という基本は外さず、出されたのはテーブルごとの大鍋と取り皿だった。
「ふむっ。ドワーフ式……か?」
「子供の鍋には小豆……ぼうとう? ですか。はは、いつもあのくらい笑顔でいてくれればのぅ」
予想外かつ期待以上。披露宴の料理は極めて高評価であり、それが新郎新婦の評価に繋がっていく。
狂乱の御輿とは打って変わって静かな雰囲気だ。ディアドラのしっとしりたピアノ演奏も大きな役割を果たしている。
「メインは、ほぅ?」
「焼売、という料理ですかな。おぉ」
大型焼売にナイフを入れると中から小さな焼売が多数顔を出す。上品な肉と小麦の香りが皆の鼻を楽しませ、優しく転がる焼売が特にお子様の目を楽しませた。
話が弾みみるみる料理が減っていく。
厨房のレーヴェのもとにひっきりなしに追加注文が届き、まかないを口にする時間すらとれなかった。
「こほん。デザートの前にこちらを見て欲しい」
ディアドラはそう言ってからマイクを最上 風(ka0891)に渡す。
風は不敵に微笑む。イコニアに拝み倒され伝統的エクラ教装束を身につけてはいるが、風は風以外の何者でもない。
「これが」
場内の照明が一点に集中する。
底面の直径3メートル、全高4メートル近いウェディングケーキが光を複雑に反射しきらめいている。
スポンジに生クリームという基本に加えて1品でも美術品として成立する砂糖製の飾りが無数にはめ込まれている。
「ウェディングケーキです。これへの入党が夫婦初の共同作業に……」
風としては面白くもない普通の説明が続く。
が、似たようなものはあってもここまで派手で中身が充実したものを見るのは皆初めてのようで、来客は皆夢中になってみつめている。
予め見本を見ていた新郎新婦は比較的落ち着いていて、軽い割に恐ろしく鋭い刃物を2人がかりで運んでケーキの前に立つ。
「ケーキ入刀です」
ヴォイドが蔓延る世を生き抜いてきた2人らしく、上段から振り下ろされた刃は最上部から底まで見事に切り裂いた。
台座が左右に分かれて動く。
2人が切り開いた道に沿ってケーキが2つに割れて、中から傷一つ無い赤ん坊をイメージした宝玉が現れた。
照明がきらめきディアドラが軽快な音楽を奏で、耳障りでない大きさの爆竹が連続して鳴る。
誰からともなく拍手を初め、皆、手の平が真っ赤に染まるまで止めようとはしなかった。
●明るい未来へあるいは女達の戦い
「さぁ! 次の花嫁は誰か! 幸せを掴むのは誰か! ブーケトス間もなく開始ですよ!」
風の言葉がかき消させるほど大きなうめりが会場を満たしている。
ブーケ入手が良縁に繋がれると聞かされればこうなるのは当然だ。
「皆さん元気ですね……」
ティーナはイコニアを膝枕中だ。司祭はストレスで危険なことになっていて、真っ青な顔でぷるぷる震えている。
彼女自身御神輿で頑張りすぎて腰にダメージがある。それでも頑張りすぎて筋肉痛で悶絶中の領主以下よりはずっとましだ。
「ブーケトス! それは、女の意地とプライドがぶつかる、戦場です!」
領主令嬢、貴族令嬢、女商人に女性聖職者が、獰猛なうなりをあげてぶつかりあった。
依頼結果
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面白かった! | 6人 |
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/21 00:24:36 |
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相談卓 最上 風(ka0891) 人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/08/25 03:12:33 |
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イコニア君に質問! アルヴィン = オールドリッチ(ka2378) エルフ|26才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/08/23 18:25:17 |