ゲスト
(ka0000)
【AP】懐かしき故郷
マスター:四月朔日さくら

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~10人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/08 22:00
- 完成日
- 2016/04/15 05:58
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
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オープニング
●
目を覚ましたら、懐かしい光景が広がっていた。
今は遠くなってしまった故郷――リアルブルーの。
ジークは呆然として、その光景を見つめていた。
ジーク・真田(kz0091)はリアルブルー出身の、ユニオン職員である。
諸々あって今はリムネラのサポートに回ることの多い日々となっているが――それでも時々、故郷を懐かしく思う。
帰ることが出来るか分からないから、なおのこと。
しかし、今、彼の目の前には確かに、リアルブルーの喧噪が広がっている。
クリムゾンウェストのそれよりも、賑やかで文明も進んだ世界。
――夢だろうか。
あまりにリアルな光景に、青年は目を何度もこする。
そして、彼はふと思って一目散に自宅への道を急いだ。
電車に乗って数駅。青年の母はきっと今頃、のんびりとテレビを見ているだろう。
果たして、たどり着いたそこには紛れもなく懐かしい母の姿。
「かあ、さん……」
「あら、ジーク。今日は帰ってくるのが早かったのね」
ドイツ人の母は、長い赤毛を結い上げて微笑んでいた。
――会いたかった。
青年は、言葉に出来ないまま、こっくり頷いて、そして久々の時間を過ごす。
リアルブルーで、夢のような――いや、それは事実夢なのだろうが――一日を。
目を覚ましたら、懐かしい光景が広がっていた。
今は遠くなってしまった故郷――リアルブルーの。
ジークは呆然として、その光景を見つめていた。
ジーク・真田(kz0091)はリアルブルー出身の、ユニオン職員である。
諸々あって今はリムネラのサポートに回ることの多い日々となっているが――それでも時々、故郷を懐かしく思う。
帰ることが出来るか分からないから、なおのこと。
しかし、今、彼の目の前には確かに、リアルブルーの喧噪が広がっている。
クリムゾンウェストのそれよりも、賑やかで文明も進んだ世界。
――夢だろうか。
あまりにリアルな光景に、青年は目を何度もこする。
そして、彼はふと思って一目散に自宅への道を急いだ。
電車に乗って数駅。青年の母はきっと今頃、のんびりとテレビを見ているだろう。
果たして、たどり着いたそこには紛れもなく懐かしい母の姿。
「かあ、さん……」
「あら、ジーク。今日は帰ってくるのが早かったのね」
ドイツ人の母は、長い赤毛を結い上げて微笑んでいた。
――会いたかった。
青年は、言葉に出来ないまま、こっくり頷いて、そして久々の時間を過ごす。
リアルブルーで、夢のような――いや、それは事実夢なのだろうが――一日を。
リプレイ本文
――懐かしき故郷、蒼き世界。
一時そこにたどり着いたハンターたちの、様子はどうだろう。
●
(……懐かしい、匂い)
ライナス・ブラッドリー(ka0360)は、自分がそれまでいた場所がまるで夢だったのだろうか――そう思わずにはいられなかった。
いや、ここは硝煙ただよう戦場、そんなことを考える暇はない。
一刻も早く家に戻り、そして祝うのだ――愛すべき娘の誕生日を。無口で無骨な親父、という自覚はある。そしてそんな親に対して、多感な年頃の娘は一体なにを以てすれば喜んでくれるだろう。
そんなことを考えつつ、戦闘は終了した。彼は今日もまた生き延びることができた――戦闘が終われば、百戦錬磨の戦士も『親』の顔を覗かせる。
(途中で贈り物を選ぶとするか……)
事前に部下にもきいて、髪飾りにしようとは思っていた。折角なら誕生花である薔薇のモチーフのものを。
果たして見つけたコサージュは、大人しいながらも愛らしいデザインで、如何にも娘に似合いそうなものであった。贈り物用に包んでもらい、僅かに笑みを漏らしながら、帰宅する。
「おかえりなさい」
優しい微笑みと少し潤んだ瞳の妻が、いつものように出迎えてくれる。無骨な性格のライナスはその妻を抱きしめることも苦手なのがもどかしいくらいだ。
「その怪我……また戦闘でですか?」
心配そうな妻の声にも、
「ちょっとばかり計算を誤っただけだ、大したものじゃない。傭兵稼業ならこの程度当然だろう?」
そう、ぶっきらぼうに応えてしまう。こんな風に応えたいわけでもないのに。
そんな妻を横目に見つつ、ライナスは娘の部屋に向かう。
(どんな反応で迎えてくれるだろう。突然贈り物を目の前に出すのも、驚いた顔が見られるかも知れん……な)
そう、苦笑しながら、扉を開ける。
その先が夢の終わりと知らず。
●
(……あれ? これ……あたしの家?)
天竜寺 舞(ka0377)の目の前には見慣れた和風の屋敷が建っていた。
心臓を高鳴らせながら、彼女はそっとインターホンを鳴らす。
『はい、どなたですか?』
スピーカー越しに聞こえるのは、懐かしい声。
「……義母さん……?」
母――厳密には義母――は舞の声に即座に反応したらしく、それからすぐ和風美人という言葉の似合う女性が飛び出してきて、抱きしめられた。涙をぽろぽろ流すその女性は、紛れもなく義母だ。
「LH044の事件で死んだって、そう言われてたけれど生きてたのね……よかった!」
(ああ、あたしはこの人に会いたかったんだ)
舞は初めてそう気づく。父と兄達は公演旅行で留守なのだという。二人きり。
そして、舞には確かめたいことがあった。
「あたしが生きてて嬉しいって、本当? ほっとしなかった? あたしと、妹がいなくなって……」
舞は尋ねた。が、すぐに後悔した。義母がショックを受けた顔をしていたのだ。
「私はね、舞。ずっと女の子が欲しかった……だから貴方たちがこの家に来てくれて、嬉しかった。母親になれて本当に嬉しかったの」
父が外で作った娘と言う気まずさもあって、なかなか打ち解けられなかった母子関係。けれど義母は楽しい時も辛い時も、親身になって傍にいてくれた。憎まれてもおかしくないのに、本当に愛してくれていた。生みの親は勿論だが、目の前のこの人も、紛れもなく『母』なのだ。
「あたしも愛してる、義母さんのこと」
舞は顔を赤らめてそう言うと、小さく笑った。
「今日は舞の好物にしましょうね」
そんな心配りも、舞には嬉しかった。
●
「……ここ、は?」
見覚えのありすぎる光景。朱華(ka0841)は思わずそう呟いて、呆然としていた。とりあえず帰ろうと考えた。頭はまだ、どこかぼんやりとしたままで。
バスに乗れば、懐かしい風景が流れていく。ぼんやり眺めながら、彼は自宅のあるマンションにたどり着いた。『色邑』という表札の出た部屋の鍵を、無造作に開ける。
「ただいま」
返事のないはずの部屋。しかし。
『早かったのね、おかえり』
そう出迎えてくれたのは、朱華が十八の頃に亡くなったはずの母。
最期に見た母よりも、明るい色をした肌。優しい瞳。
信じられない。ここにいること自体もだが。
わずかに戸惑ってから、何とか「ただいま」を絞り出す。
『夕飯、もうできるわよ。朱華の好物』
母は、おっとり笑った。
夕食は、間違いなく母の手料理だった。美味いと言って食べると、母は嬉しそうに微笑む。そんな顔を思わず何度も見てしまうのは、仕方のないことだろう。
不思議そうな顔をする母に、なんでもないと応えるのみ。
食後ものんびりとテレビを見る。バラエティ、ドラマ、ニュース……母は度々時計を見ていた。
『今夜も帰ってこれないのかしらね……』
その言葉に、朱華もつい眉をしかめる。
『またしかめ面。お仕事なんだから、仕方ないでしょ?』
「そうやって、昔からずっとだろ」
ふてくされた態度は直さない。
『いいのよ、私には朱華がいるから寂しくないし』
――朱華は知っている。
最期の最期まで待ち続けて、けれど帰らなかった父。
『大丈夫』の言葉を、己に言い聞かせていた母。
父の顔を忘れかけている、朱華自身。
――彼の家族の思い出は、母との思い出ばかりだ。
けれど、待つことも幸せだったのだ、きっと母にとっては。
●
椿姫・T・ノーチェ(ka1225)は、思わず周囲を見回す。見覚えのある、古いベンチ……紛れもなく、自分が育った孤児院だ。
しかし彼女は『帰ってきた』ことよりも『地球』、ひいては『自分の居場所』が存在していることに心から安堵していた。
「あら、おかえりなさい」
優しい声音の老婦人は、孤児院の院長だ。その声に、思わずぽろりと涙をこぼす。手を取り、しっかりと握る。
「院長、よくご無事で」
「あらあら。不安だったのね……さあ涙はお拭きなさい。貴方にお客様ですよ」
隣の部屋に通されて、椿姫は今度こそ言葉を失った。
椿姫と背格好や面差しの似た、けれど意志の強そうな黒い瞳とパーマがかったセミロングの黒髪を持った、綺麗なひと。
間違いない、記憶の中にいた彼女の母。幼い頃に亡くなった筈の、母。
「ま、ママ……?」
黒髪の女性は頷いた。
「ええ。ずいぶん立派になって、ママ嬉しいわ!」
言いながら母はぎゅっと椿姫を抱きしめる。双眸に大粒の涙をためながら。
「ごめんね、一杯抱きしめてあげられなくて」
気づけば椿姫も、子どものように泣いていた。
椿姫は沢山話をした。
転移してからのことは積もるほどに話題がある。新たな友、弟のような存在、大切な人――
「その人に対して、本当はどう思っているのですか?」
尋ねられて、椿姫は口をつぐむ。
独りにしないで――彼女の奥にある醜い感情を悟られた気がして。
「我儘でいいのよ」
母が言うと、院長も頷いた。
「人を大切にすることは、己を大切にすることですよ」
「そう、求めて欲しいなら求めなくちゃ」
「どうか忘れないで」
「きっと、その人なら受け入れてくれる――」
椿姫は思う。
――あとで、あの人に連絡をしよう、と。
受け入れてもらおう、と。
●
春日 啓一(ka1621)は、気づくと道着を纏い、懐かしい道場に正座をしていた。
目の前には、亡くなった筈の懐かしい祖母――
「おや啓一。お前さん、どうしたんだい、神妙な顔をして」
豪快、と言う言葉の似合う祖母はそう言ってからからと笑う。
「いや、それが――」
彼は今までに遭ったことを掻摘まんで話していく。そして問うた。
「婆さんは、死んじまう前に奥義は既に授けたって言ってたけど、なんだったんだ?」
「あんたはあたしのもとで死ぬほど基礎を学んだじゃないか。それこそが奥義だよ」
首をかしげる啓一に、祖母は笑う。
「どんなに派手な動きやなんだって、元を辿れば基礎に行き着く。あんたがあっちの世界に行く前に、それを十分に会得してたのさ……だから授けたって言った。でもまあ分からないようならもう一度見せてやろうかね」
老女は立ち上がると呼吸を整え、昔と変わらぬ流れるような動きで正拳突きを放つ。しかしそれはいわゆる『勁』と呼ばれるものに近い。腕力だけでなく、全身の力を拳に集約して放つ一撃だ。それを、老女は啓一の腹に放ったのである。
「……ッ」
声にならない声を上げる啓一。しかし祖母はそんな孫に笑って見せた。
「でも、あんたがあたしに会いに来たのも何か意味があるかも知れないね。あんたは曲がらずに護るものの為に、自分の為に生きるんだよ」
祖母はからからと笑いながら、まだまだとばかりに構えをとる、
春日の武神の名を継ぐ為の、最期の稽古を。
●
「ここ……は」
懐かしい大学の研究室の前で、久延毘 大二郎(ka1771)は呆然と立ち尽くしていた。中から人の気配がするが、その相手も不思議と分かってしまう。大二郎は躊躇することなく扉を開け、その人物を見つめた。
『おや……大二郎くんじゃないか。こっちに帰ってきていたのかね』
「貴方こそ……こちらにいらしていたんですか、先生」
大二郎の恩師。しかし彼は病に倒れ、救急車で運ばれ――そのあとのことは分からない。その翌日、大二郎は紅の世界に転移してしまったのだから。
だからこそ話したいことは山のよう。
「先生、俺は……」
しかし恩師は小さく笑う。
『ああ、君の事は耳に入っているよ。随分充実しているそうじゃないか』
言われて悪い気はしない。照れくさそうに、大二郎は頭を掻く。
「こちらで学んでいたことを活かして、学舎として身を立てられそうですし……それに、その。友人も幾らかできました」
それを聞いて恩師もほう、と笑う。
『そうか、あの大二郎くんが、友達をね……』
拗くれた根性を構成させてくれた人こそこの人で、だからこそ褒めて貰えるのはなおのこと嬉しい。
「あの世界で生きていられるのも、先生のおかげです。俺があのままだったら……」
『礼を言うのはまだ早いよ、大二郎くん。まずはちゃんと帰ってきてからだ』
その言葉に、大二郎は未だあの赤き大地にいることを知る。これが限りなく現実に近い夢だと言うことを。
最後に、と大二郎は問うた。
「先生は……実のところ、貴方は今『生きている』のですか?」
『さあて、ね。それも帰ってきてからのお楽しみとしたまえ』
はぐらかすように言う恩師に、大二郎も小さく笑んだ。
●
さて、リアルブルー出身の人間ばかりがこの夢を見ているとは限らない。
リアルブルーの血を引いたエルフ、夜桜 奏音(ka5754)は見たこともない場所に立っていた。
リアルブルーの人間であれば、日本の神社とわかるだろうそこには満開の桜の木が植わっている。
「ここはいったい……でも何故か、ここの桜が懐かしい気がします」
奏音はぼんやりと桜を眺めている。と、砂利をふんで近づいてくる音が聞こえてきた。奏音が振り向くと、そこにはどこか自分に雰囲気の似た女性が近づいてきていた。
「貴方は……?」
奏音の問いかけに、女性は目を細めて語る。
自身が、奏音の先祖に当たる女性であるということを。時間も空間も越えたのか、はたまた夢だからこその邂逅なのか、それは分からないが――
「……では、貴方が集落にある桜を植えたご先祖様なのですか」
「そういうことになるかしら。夜、桜があまりにも綺麗でついこのご神木の上で花見酒としゃれ込んでいたのだけれど、足元から嫌な気配を感じて……降りようとした時に枝が折れてしまってね。落ちる、って思った時に、転移していた。夜桜の美しさを、脳裏に残したまま」
女性は、わずかに笑みをこぼした。
その女性はそこまで話すとご神木に触れ、最近はどうなっているのか、と奏音に問う。
「集落のある、辺境周辺は騒がしくなっています」
ざっくりと、この数年に起きた戦いについて説明すると、彼女はわずかに眉を曇らせて、でもすぐに微笑んだ。
「……そう。でも、もう少し話をしていたかったわ」
近づいてくる、夢の終わり。なんとなく、お互いに感じ取っていた、その足音。
「なんとなく、もうそんなに時間がない気はしていました……でも、色々と知ることが出来て良かったです」
途端、ご神木の桜が一気に花吹雪を散らす。世界が、桜の花弁の白一色に変わっていく。
「そういえば、夜桜は偽名なの――本当は――」
遠くから聞こえてくる、先祖たる女性の声。しかし上手く聞き取れず、問い返そうとするも、そこで彼女は意識を手放した。
●
「……あれ?」
見慣れた天井。時音 ざくろ(ka1250)は目をぱちくりさせ、そしてわずかに瞳を潤ませる。窓の外に見える風景も、懐かしい東京のそれで、何度も目をこすって確認してしまう。
「……今までのこと、夢だったのかな……」
ぼんやりした頭でリビングに向かうと、そこには朝食中の父と母、そして――
「「おはようございます!」」
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)とアルラウネ(ka4841)の二人が、ちょこんといたのである。
ちなみにこの二人、普通にクリムゾンウェスト人だ。そして二人とも、ざくろの恋人である。
(え、ちょっと待って、なんで一緒に平然とご飯食べてるの? やっぱりあの世界は夢じゃなかったの?)
内心ものすごく焦るが、とりあえず挨拶には返す。
「お、おはよう……」
ざくろに似た母がよそってくれたご飯を手に取り、食卓について、もぐもぐと食べ始める。
食事は静かに進む。物静かに食事をする父は年齢相応の渋みのある男だが、ふとざくろに問いかける。
「ところでざくろ、どちらのお嬢さんが彼女なんだ?」
「……えっと、どちらも」
そう答えて、顔を赤らめるざくろ。
途端、両親が凍り付いた。まあ当然の反応と言えるだろう。
(あと三人いるって言ったらどんな顔されるだろう)
内心汗を掻きながら、何事もなかったかのように朝食を再開する。
何故顔を赤らめているのかよく分からない、という感じのアデリシアとアルラウネである。
(留学生とか、そういうことで認識されているのかしら)
そんなことをアルラウネは考える。
「まあ、とりあえず学校に行きなさい。お嬢さん達も一緒に」
母がそう言うと、ざくろは頷く。自室に戻って制服に着替え(転移した当時のままの学年である)、二人を連れていくことにした。
むろん、クリムゾンウェストの服では色々と支障が出るので、アデリシアたちはざくろの母の服を借りている。
(それにしても、ご両親は二人とも恋人、とざくろさんがいった時に固まっておられましたが……学校ではあまり表に出さない方がいいんでしょうかね。でも事実は曲げられませんし……。ただ、宗教や考え方もだいぶ違うようですので、戦神の教えは今回は控えておきましょう)
アデリシアはその辺を把握する能力が高いようだ。
「そういえばこの耳と髪は目立つかな……?」
エルフであるアルラウネは鏡の前に立って悩みが御。しかしそのとき、ざくろが気づかず入ってきた――なおアルラウネは下着のみの姿である――ため、なあなあになってしまったが。
「じゃあ、いってきます」
ざくろと二人の異邦人はそう言って家を出る。
アルラウネはすぐに好奇の視線に気づき、すっぽりフードを被ってしまったが。
向かう先は勿論学校だ。
アデリシアはぼんやり考える。このまま自分たちもざくろの実家に住むのだろうか……と。ただ、恋人の親がいると何かと憚られることもあるだろうし、家を探す必要が出てきそうだ。
(……いつか、クリムゾンウェストの空気を懐かしいと、そう感じる日も来るのでしょうか)
そんなことを考えるアデリシアを余所に、ざくろは笑顔で二人に言う。
「あとで学校案内と、友達に紹介しちゃうね!」
「ざくろん、ありがとう!」
嬉しそうに言うアルラウネ。そしてざくろは意を決して教室に入る。
「おはよう!」
それに対し、いつもと変わらない――ざくろにとっては懐かしい――光景が広がっている。
(でも年上の彼女を紹介なんてしたら、どう思われるかなぁ)
そんなことも考えつつ、ざくろはごく普通の学生らしく、周囲と接している。
「あ、時音! この前の文化祭の写真、持ってきたぞ!……って、後ろの美人さんは?」
クラスメイトはさっそく気づいたのだろう、ざくろに問いかける。すぐに紹介しようと思ったが、『この前の文化祭』という言葉にはっとなった。それは、ざくろの女装姿――クリムゾンウェストでいつも着ているあの服装――なのだから。
「ちょ、それ……! アデリシアとアルラは見ちゃ駄目ええええええ!」
慌てて大声を上げるが、クラスメイト達は見慣れぬ美女達に興味津々といった様子で近づいてくる。見た目は幼いが年上なアルラウネと、どう見ても大人の色香を纏ったアデリシア。
問題の写真が見られそうになったそのとき――きん、と耳鳴りがして、そしてめまいに襲われる。
夢の時間の終わりを告げる、鐘が鳴る。
●
それぞれの感じ取った世界は、それぞれ異なるだろう。
しかし、一つだけ言えること。
それは、誰もが故郷を持っていて、それにノスタルジーを感じること――だ。
どうか、どうか。
この夢を今後の糧として、道を歩みますよう。
一時そこにたどり着いたハンターたちの、様子はどうだろう。
●
(……懐かしい、匂い)
ライナス・ブラッドリー(ka0360)は、自分がそれまでいた場所がまるで夢だったのだろうか――そう思わずにはいられなかった。
いや、ここは硝煙ただよう戦場、そんなことを考える暇はない。
一刻も早く家に戻り、そして祝うのだ――愛すべき娘の誕生日を。無口で無骨な親父、という自覚はある。そしてそんな親に対して、多感な年頃の娘は一体なにを以てすれば喜んでくれるだろう。
そんなことを考えつつ、戦闘は終了した。彼は今日もまた生き延びることができた――戦闘が終われば、百戦錬磨の戦士も『親』の顔を覗かせる。
(途中で贈り物を選ぶとするか……)
事前に部下にもきいて、髪飾りにしようとは思っていた。折角なら誕生花である薔薇のモチーフのものを。
果たして見つけたコサージュは、大人しいながらも愛らしいデザインで、如何にも娘に似合いそうなものであった。贈り物用に包んでもらい、僅かに笑みを漏らしながら、帰宅する。
「おかえりなさい」
優しい微笑みと少し潤んだ瞳の妻が、いつものように出迎えてくれる。無骨な性格のライナスはその妻を抱きしめることも苦手なのがもどかしいくらいだ。
「その怪我……また戦闘でですか?」
心配そうな妻の声にも、
「ちょっとばかり計算を誤っただけだ、大したものじゃない。傭兵稼業ならこの程度当然だろう?」
そう、ぶっきらぼうに応えてしまう。こんな風に応えたいわけでもないのに。
そんな妻を横目に見つつ、ライナスは娘の部屋に向かう。
(どんな反応で迎えてくれるだろう。突然贈り物を目の前に出すのも、驚いた顔が見られるかも知れん……な)
そう、苦笑しながら、扉を開ける。
その先が夢の終わりと知らず。
●
(……あれ? これ……あたしの家?)
天竜寺 舞(ka0377)の目の前には見慣れた和風の屋敷が建っていた。
心臓を高鳴らせながら、彼女はそっとインターホンを鳴らす。
『はい、どなたですか?』
スピーカー越しに聞こえるのは、懐かしい声。
「……義母さん……?」
母――厳密には義母――は舞の声に即座に反応したらしく、それからすぐ和風美人という言葉の似合う女性が飛び出してきて、抱きしめられた。涙をぽろぽろ流すその女性は、紛れもなく義母だ。
「LH044の事件で死んだって、そう言われてたけれど生きてたのね……よかった!」
(ああ、あたしはこの人に会いたかったんだ)
舞は初めてそう気づく。父と兄達は公演旅行で留守なのだという。二人きり。
そして、舞には確かめたいことがあった。
「あたしが生きてて嬉しいって、本当? ほっとしなかった? あたしと、妹がいなくなって……」
舞は尋ねた。が、すぐに後悔した。義母がショックを受けた顔をしていたのだ。
「私はね、舞。ずっと女の子が欲しかった……だから貴方たちがこの家に来てくれて、嬉しかった。母親になれて本当に嬉しかったの」
父が外で作った娘と言う気まずさもあって、なかなか打ち解けられなかった母子関係。けれど義母は楽しい時も辛い時も、親身になって傍にいてくれた。憎まれてもおかしくないのに、本当に愛してくれていた。生みの親は勿論だが、目の前のこの人も、紛れもなく『母』なのだ。
「あたしも愛してる、義母さんのこと」
舞は顔を赤らめてそう言うと、小さく笑った。
「今日は舞の好物にしましょうね」
そんな心配りも、舞には嬉しかった。
●
「……ここ、は?」
見覚えのありすぎる光景。朱華(ka0841)は思わずそう呟いて、呆然としていた。とりあえず帰ろうと考えた。頭はまだ、どこかぼんやりとしたままで。
バスに乗れば、懐かしい風景が流れていく。ぼんやり眺めながら、彼は自宅のあるマンションにたどり着いた。『色邑』という表札の出た部屋の鍵を、無造作に開ける。
「ただいま」
返事のないはずの部屋。しかし。
『早かったのね、おかえり』
そう出迎えてくれたのは、朱華が十八の頃に亡くなったはずの母。
最期に見た母よりも、明るい色をした肌。優しい瞳。
信じられない。ここにいること自体もだが。
わずかに戸惑ってから、何とか「ただいま」を絞り出す。
『夕飯、もうできるわよ。朱華の好物』
母は、おっとり笑った。
夕食は、間違いなく母の手料理だった。美味いと言って食べると、母は嬉しそうに微笑む。そんな顔を思わず何度も見てしまうのは、仕方のないことだろう。
不思議そうな顔をする母に、なんでもないと応えるのみ。
食後ものんびりとテレビを見る。バラエティ、ドラマ、ニュース……母は度々時計を見ていた。
『今夜も帰ってこれないのかしらね……』
その言葉に、朱華もつい眉をしかめる。
『またしかめ面。お仕事なんだから、仕方ないでしょ?』
「そうやって、昔からずっとだろ」
ふてくされた態度は直さない。
『いいのよ、私には朱華がいるから寂しくないし』
――朱華は知っている。
最期の最期まで待ち続けて、けれど帰らなかった父。
『大丈夫』の言葉を、己に言い聞かせていた母。
父の顔を忘れかけている、朱華自身。
――彼の家族の思い出は、母との思い出ばかりだ。
けれど、待つことも幸せだったのだ、きっと母にとっては。
●
椿姫・T・ノーチェ(ka1225)は、思わず周囲を見回す。見覚えのある、古いベンチ……紛れもなく、自分が育った孤児院だ。
しかし彼女は『帰ってきた』ことよりも『地球』、ひいては『自分の居場所』が存在していることに心から安堵していた。
「あら、おかえりなさい」
優しい声音の老婦人は、孤児院の院長だ。その声に、思わずぽろりと涙をこぼす。手を取り、しっかりと握る。
「院長、よくご無事で」
「あらあら。不安だったのね……さあ涙はお拭きなさい。貴方にお客様ですよ」
隣の部屋に通されて、椿姫は今度こそ言葉を失った。
椿姫と背格好や面差しの似た、けれど意志の強そうな黒い瞳とパーマがかったセミロングの黒髪を持った、綺麗なひと。
間違いない、記憶の中にいた彼女の母。幼い頃に亡くなった筈の、母。
「ま、ママ……?」
黒髪の女性は頷いた。
「ええ。ずいぶん立派になって、ママ嬉しいわ!」
言いながら母はぎゅっと椿姫を抱きしめる。双眸に大粒の涙をためながら。
「ごめんね、一杯抱きしめてあげられなくて」
気づけば椿姫も、子どものように泣いていた。
椿姫は沢山話をした。
転移してからのことは積もるほどに話題がある。新たな友、弟のような存在、大切な人――
「その人に対して、本当はどう思っているのですか?」
尋ねられて、椿姫は口をつぐむ。
独りにしないで――彼女の奥にある醜い感情を悟られた気がして。
「我儘でいいのよ」
母が言うと、院長も頷いた。
「人を大切にすることは、己を大切にすることですよ」
「そう、求めて欲しいなら求めなくちゃ」
「どうか忘れないで」
「きっと、その人なら受け入れてくれる――」
椿姫は思う。
――あとで、あの人に連絡をしよう、と。
受け入れてもらおう、と。
●
春日 啓一(ka1621)は、気づくと道着を纏い、懐かしい道場に正座をしていた。
目の前には、亡くなった筈の懐かしい祖母――
「おや啓一。お前さん、どうしたんだい、神妙な顔をして」
豪快、と言う言葉の似合う祖母はそう言ってからからと笑う。
「いや、それが――」
彼は今までに遭ったことを掻摘まんで話していく。そして問うた。
「婆さんは、死んじまう前に奥義は既に授けたって言ってたけど、なんだったんだ?」
「あんたはあたしのもとで死ぬほど基礎を学んだじゃないか。それこそが奥義だよ」
首をかしげる啓一に、祖母は笑う。
「どんなに派手な動きやなんだって、元を辿れば基礎に行き着く。あんたがあっちの世界に行く前に、それを十分に会得してたのさ……だから授けたって言った。でもまあ分からないようならもう一度見せてやろうかね」
老女は立ち上がると呼吸を整え、昔と変わらぬ流れるような動きで正拳突きを放つ。しかしそれはいわゆる『勁』と呼ばれるものに近い。腕力だけでなく、全身の力を拳に集約して放つ一撃だ。それを、老女は啓一の腹に放ったのである。
「……ッ」
声にならない声を上げる啓一。しかし祖母はそんな孫に笑って見せた。
「でも、あんたがあたしに会いに来たのも何か意味があるかも知れないね。あんたは曲がらずに護るものの為に、自分の為に生きるんだよ」
祖母はからからと笑いながら、まだまだとばかりに構えをとる、
春日の武神の名を継ぐ為の、最期の稽古を。
●
「ここ……は」
懐かしい大学の研究室の前で、久延毘 大二郎(ka1771)は呆然と立ち尽くしていた。中から人の気配がするが、その相手も不思議と分かってしまう。大二郎は躊躇することなく扉を開け、その人物を見つめた。
『おや……大二郎くんじゃないか。こっちに帰ってきていたのかね』
「貴方こそ……こちらにいらしていたんですか、先生」
大二郎の恩師。しかし彼は病に倒れ、救急車で運ばれ――そのあとのことは分からない。その翌日、大二郎は紅の世界に転移してしまったのだから。
だからこそ話したいことは山のよう。
「先生、俺は……」
しかし恩師は小さく笑う。
『ああ、君の事は耳に入っているよ。随分充実しているそうじゃないか』
言われて悪い気はしない。照れくさそうに、大二郎は頭を掻く。
「こちらで学んでいたことを活かして、学舎として身を立てられそうですし……それに、その。友人も幾らかできました」
それを聞いて恩師もほう、と笑う。
『そうか、あの大二郎くんが、友達をね……』
拗くれた根性を構成させてくれた人こそこの人で、だからこそ褒めて貰えるのはなおのこと嬉しい。
「あの世界で生きていられるのも、先生のおかげです。俺があのままだったら……」
『礼を言うのはまだ早いよ、大二郎くん。まずはちゃんと帰ってきてからだ』
その言葉に、大二郎は未だあの赤き大地にいることを知る。これが限りなく現実に近い夢だと言うことを。
最後に、と大二郎は問うた。
「先生は……実のところ、貴方は今『生きている』のですか?」
『さあて、ね。それも帰ってきてからのお楽しみとしたまえ』
はぐらかすように言う恩師に、大二郎も小さく笑んだ。
●
さて、リアルブルー出身の人間ばかりがこの夢を見ているとは限らない。
リアルブルーの血を引いたエルフ、夜桜 奏音(ka5754)は見たこともない場所に立っていた。
リアルブルーの人間であれば、日本の神社とわかるだろうそこには満開の桜の木が植わっている。
「ここはいったい……でも何故か、ここの桜が懐かしい気がします」
奏音はぼんやりと桜を眺めている。と、砂利をふんで近づいてくる音が聞こえてきた。奏音が振り向くと、そこにはどこか自分に雰囲気の似た女性が近づいてきていた。
「貴方は……?」
奏音の問いかけに、女性は目を細めて語る。
自身が、奏音の先祖に当たる女性であるということを。時間も空間も越えたのか、はたまた夢だからこその邂逅なのか、それは分からないが――
「……では、貴方が集落にある桜を植えたご先祖様なのですか」
「そういうことになるかしら。夜、桜があまりにも綺麗でついこのご神木の上で花見酒としゃれ込んでいたのだけれど、足元から嫌な気配を感じて……降りようとした時に枝が折れてしまってね。落ちる、って思った時に、転移していた。夜桜の美しさを、脳裏に残したまま」
女性は、わずかに笑みをこぼした。
その女性はそこまで話すとご神木に触れ、最近はどうなっているのか、と奏音に問う。
「集落のある、辺境周辺は騒がしくなっています」
ざっくりと、この数年に起きた戦いについて説明すると、彼女はわずかに眉を曇らせて、でもすぐに微笑んだ。
「……そう。でも、もう少し話をしていたかったわ」
近づいてくる、夢の終わり。なんとなく、お互いに感じ取っていた、その足音。
「なんとなく、もうそんなに時間がない気はしていました……でも、色々と知ることが出来て良かったです」
途端、ご神木の桜が一気に花吹雪を散らす。世界が、桜の花弁の白一色に変わっていく。
「そういえば、夜桜は偽名なの――本当は――」
遠くから聞こえてくる、先祖たる女性の声。しかし上手く聞き取れず、問い返そうとするも、そこで彼女は意識を手放した。
●
「……あれ?」
見慣れた天井。時音 ざくろ(ka1250)は目をぱちくりさせ、そしてわずかに瞳を潤ませる。窓の外に見える風景も、懐かしい東京のそれで、何度も目をこすって確認してしまう。
「……今までのこと、夢だったのかな……」
ぼんやりした頭でリビングに向かうと、そこには朝食中の父と母、そして――
「「おはようございます!」」
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)とアルラウネ(ka4841)の二人が、ちょこんといたのである。
ちなみにこの二人、普通にクリムゾンウェスト人だ。そして二人とも、ざくろの恋人である。
(え、ちょっと待って、なんで一緒に平然とご飯食べてるの? やっぱりあの世界は夢じゃなかったの?)
内心ものすごく焦るが、とりあえず挨拶には返す。
「お、おはよう……」
ざくろに似た母がよそってくれたご飯を手に取り、食卓について、もぐもぐと食べ始める。
食事は静かに進む。物静かに食事をする父は年齢相応の渋みのある男だが、ふとざくろに問いかける。
「ところでざくろ、どちらのお嬢さんが彼女なんだ?」
「……えっと、どちらも」
そう答えて、顔を赤らめるざくろ。
途端、両親が凍り付いた。まあ当然の反応と言えるだろう。
(あと三人いるって言ったらどんな顔されるだろう)
内心汗を掻きながら、何事もなかったかのように朝食を再開する。
何故顔を赤らめているのかよく分からない、という感じのアデリシアとアルラウネである。
(留学生とか、そういうことで認識されているのかしら)
そんなことをアルラウネは考える。
「まあ、とりあえず学校に行きなさい。お嬢さん達も一緒に」
母がそう言うと、ざくろは頷く。自室に戻って制服に着替え(転移した当時のままの学年である)、二人を連れていくことにした。
むろん、クリムゾンウェストの服では色々と支障が出るので、アデリシアたちはざくろの母の服を借りている。
(それにしても、ご両親は二人とも恋人、とざくろさんがいった時に固まっておられましたが……学校ではあまり表に出さない方がいいんでしょうかね。でも事実は曲げられませんし……。ただ、宗教や考え方もだいぶ違うようですので、戦神の教えは今回は控えておきましょう)
アデリシアはその辺を把握する能力が高いようだ。
「そういえばこの耳と髪は目立つかな……?」
エルフであるアルラウネは鏡の前に立って悩みが御。しかしそのとき、ざくろが気づかず入ってきた――なおアルラウネは下着のみの姿である――ため、なあなあになってしまったが。
「じゃあ、いってきます」
ざくろと二人の異邦人はそう言って家を出る。
アルラウネはすぐに好奇の視線に気づき、すっぽりフードを被ってしまったが。
向かう先は勿論学校だ。
アデリシアはぼんやり考える。このまま自分たちもざくろの実家に住むのだろうか……と。ただ、恋人の親がいると何かと憚られることもあるだろうし、家を探す必要が出てきそうだ。
(……いつか、クリムゾンウェストの空気を懐かしいと、そう感じる日も来るのでしょうか)
そんなことを考えるアデリシアを余所に、ざくろは笑顔で二人に言う。
「あとで学校案内と、友達に紹介しちゃうね!」
「ざくろん、ありがとう!」
嬉しそうに言うアルラウネ。そしてざくろは意を決して教室に入る。
「おはよう!」
それに対し、いつもと変わらない――ざくろにとっては懐かしい――光景が広がっている。
(でも年上の彼女を紹介なんてしたら、どう思われるかなぁ)
そんなことも考えつつ、ざくろはごく普通の学生らしく、周囲と接している。
「あ、時音! この前の文化祭の写真、持ってきたぞ!……って、後ろの美人さんは?」
クラスメイトはさっそく気づいたのだろう、ざくろに問いかける。すぐに紹介しようと思ったが、『この前の文化祭』という言葉にはっとなった。それは、ざくろの女装姿――クリムゾンウェストでいつも着ているあの服装――なのだから。
「ちょ、それ……! アデリシアとアルラは見ちゃ駄目ええええええ!」
慌てて大声を上げるが、クラスメイト達は見慣れぬ美女達に興味津々といった様子で近づいてくる。見た目は幼いが年上なアルラウネと、どう見ても大人の色香を纏ったアデリシア。
問題の写真が見られそうになったそのとき――きん、と耳鳴りがして、そしてめまいに襲われる。
夢の時間の終わりを告げる、鐘が鳴る。
●
それぞれの感じ取った世界は、それぞれ異なるだろう。
しかし、一つだけ言えること。
それは、誰もが故郷を持っていて、それにノスタルジーを感じること――だ。
どうか、どうか。
この夢を今後の糧として、道を歩みますよう。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/06 20:57:30 |