ゲスト
(ka0000)
やっぱり不幸なハンター
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/06/24 07:30
- 完成日
- 2016/06/27 14:32
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
ハンターであるドビーは不幸な男だった。
彼が参加した依頼はなぜか毎回予期せぬトラブルが起こるのだ。
討伐依頼の最中には想定外のモンスターに襲われるし、輸送依頼の途中では行く道がふさがれたりするのである。
そしていつしかドビーにつけられた二つ名が『不幸を呼ぶ男』。
ドビーはもはや自分と組んでくれるハンターが誰もいなくなっていることを悟り、地元の街を逃げるように去った。
そしてたどり着いた古都アークエルスで受けたある依頼。敵はゴブリンだけという話だった。
しかし、やはりその時も彼の前にはゴブリンをはるかに上回る強敵が現れた。絶望しそうになったドビーだったが、彼と一緒に依頼を受けた仲間はそんな困難をもはねのけた。一度も依頼を完遂できたことのなかったドビーが、初めて依頼を解決できたのである。
その日以来、ドビーは自分に付けられた二つ名を気にすることをやめた。
●
幌で覆われた数台の馬車が縦に並んで山道を走る。
幌の中には積荷と一緒に数人のハンターが隠れている。
もちろん、襲撃に備えて積荷の主が雇ったのだ。
やがて馬車は両側を高い崖に挟まれた、襲撃にもってこいの場所を通るのだが……。
ちょうどそこを通りかかろうとしたとき、崖の上から岩が転がり落ちてきた。幸い馬車はその直撃を受けることなく停止する……というか、馬車を強制的に止めるのが岩を落とした者たちの目論見だった。
(やっぱりな。来ると思ったんだ)
外から聞こえた落石の音と急停止した馬車にも動じず、幌の中にいた一人のハンターは心の中で呟いた。
まるで、このことを予測していたかのような態度である。
そんな馬車を見下ろすように、崖の上にまばらな人影が佇んでいた。もちろん岩を落としたのは彼らであろう。
「ゴ、ゴブリンがでたぞーーーー!!」
御者は馬車の中にいるハンター達に知らせるため、大声を張り上げた。生意気にもゴブリン達はリトルラプターに乗り、馬車と慌てふためく人間を愉快そうに見下ろしている。
すでに先ほどの落石の騒ぎでハンター達は順次馬車から飛び降りつつあった。そして最後のハンターが飛び降りたその時。
「ワ、ワイバーンもいるぞーーー!!」
御者の男の悲鳴を聞き、一人のハンターは歯軋りした。
(だからなんでゴブリンやコボルドがワイバーンを飼ってるんだよ!? これで二度目だぞ!?)
もちろん心の中で毒ついているハンターはドビーである。
さて、相変わらずの不幸体質なドビーだったが。
しかし、かつてのように逃げ惑っていた頃とはもう違う。
自分の運命と戦う度胸は出来ているのだ。
ドビーは今回一緒に依頼を受けた仲間の顔を見回し、告げる。
「あ、すんません。俺ゴブリンは倒せるけど、ワイバーンはちょっと……」
残念ながらその腕はまだまだ駆け出しのままだった。
ハンターであるドビーは不幸な男だった。
彼が参加した依頼はなぜか毎回予期せぬトラブルが起こるのだ。
討伐依頼の最中には想定外のモンスターに襲われるし、輸送依頼の途中では行く道がふさがれたりするのである。
そしていつしかドビーにつけられた二つ名が『不幸を呼ぶ男』。
ドビーはもはや自分と組んでくれるハンターが誰もいなくなっていることを悟り、地元の街を逃げるように去った。
そしてたどり着いた古都アークエルスで受けたある依頼。敵はゴブリンだけという話だった。
しかし、やはりその時も彼の前にはゴブリンをはるかに上回る強敵が現れた。絶望しそうになったドビーだったが、彼と一緒に依頼を受けた仲間はそんな困難をもはねのけた。一度も依頼を完遂できたことのなかったドビーが、初めて依頼を解決できたのである。
その日以来、ドビーは自分に付けられた二つ名を気にすることをやめた。
●
幌で覆われた数台の馬車が縦に並んで山道を走る。
幌の中には積荷と一緒に数人のハンターが隠れている。
もちろん、襲撃に備えて積荷の主が雇ったのだ。
やがて馬車は両側を高い崖に挟まれた、襲撃にもってこいの場所を通るのだが……。
ちょうどそこを通りかかろうとしたとき、崖の上から岩が転がり落ちてきた。幸い馬車はその直撃を受けることなく停止する……というか、馬車を強制的に止めるのが岩を落とした者たちの目論見だった。
(やっぱりな。来ると思ったんだ)
外から聞こえた落石の音と急停止した馬車にも動じず、幌の中にいた一人のハンターは心の中で呟いた。
まるで、このことを予測していたかのような態度である。
そんな馬車を見下ろすように、崖の上にまばらな人影が佇んでいた。もちろん岩を落としたのは彼らであろう。
「ゴ、ゴブリンがでたぞーーーー!!」
御者は馬車の中にいるハンター達に知らせるため、大声を張り上げた。生意気にもゴブリン達はリトルラプターに乗り、馬車と慌てふためく人間を愉快そうに見下ろしている。
すでに先ほどの落石の騒ぎでハンター達は順次馬車から飛び降りつつあった。そして最後のハンターが飛び降りたその時。
「ワ、ワイバーンもいるぞーーー!!」
御者の男の悲鳴を聞き、一人のハンターは歯軋りした。
(だからなんでゴブリンやコボルドがワイバーンを飼ってるんだよ!? これで二度目だぞ!?)
もちろん心の中で毒ついているハンターはドビーである。
さて、相変わらずの不幸体質なドビーだったが。
しかし、かつてのように逃げ惑っていた頃とはもう違う。
自分の運命と戦う度胸は出来ているのだ。
ドビーは今回一緒に依頼を受けた仲間の顔を見回し、告げる。
「あ、すんません。俺ゴブリンは倒せるけど、ワイバーンはちょっと……」
残念ながらその腕はまだまだ駆け出しのままだった。
リプレイ本文
●
(輸送警護任務とか超絶クソかったるいんですけどぉぉ? この待ってる時間でどれだけ怪我して治して怪我して治して怪我してできると思ってんの? あ? バカなの?)
と内心愚痴っていたシェルミ=K=シュルシュタット(ka3047)だったが、馬車から飛び降りて目の前の光景を見た途端、その瞳は俄然輝きだした。
「大所帯様御一行ぉぉお、いいねいいねぇぇぇえ、やる気出てきちゃったよ、ぶっ殺したりぶっ殺されたりさぁ!」
自分の不幸に舌打ちしているドビーとはまさに正反対の感想であった。これにはドビーも驚くしかない。
(不幸とか、悪い方に捉え過ぎじゃない? 私と一緒しているのに不幸とか言ってもらいたくないわ、失礼しちゃう)
一緒に依頼に参加している『不幸を呼ぶ男』ドビーについての噂は知っていたのか、カメリア(ka4869)が彼の方に視線を送りながらそんなことを考えていた。
(……ま、中々最悪な状況だけどー! この場を乗り切って、また少し自信がついたって思わせたいな)
しかし、彼女の考えている通り、中々に最悪な状況だ。
左右の崖の上にはラプターに跨るゴブリンの群れ。しかもなぜかいるワイバーン。さきほど落石で足を止められた馬車のうち数台はしばらく動かせそうにない。
「不幸か。いやいや、まったくだぜ。落石だなんておっかねーのにビビった御者のおっさんとか、順調な旅路を邪魔されたオーナーさん」
ゴブリン達の襲撃に怯えている彼らを見て、岩井崎 旭(ka0234)はぽつりと呟く。
「でもよォー。一番不幸なのは、せっかくの優位を覆されて、これからやっつけられる予定のゴブリン連中だろ」
そう嘯き、彼はハンターとしての力を解放した。
覚醒を済ませた彼は上半身が羽毛に覆われ、頭部がミミズクの様な姿となっていた。背中に大きなミミズクの翼の幻影を纏い、さらに身に着けた武具が淡く光を発している。
「さぁ来い。この嘴と翼にかけて、テメーらに不幸を絶賛大安売りしてやる」
ハルバード「エクスプロイト」を手に旭は吠えた。
「頼れる味方も居れば、彼は立ち向かえる自信も沸くのでしょう? 自分の運命は自分で決めるもの。彼の心意気に相応しい、美しい結末を迎えなくてはね」
エマ・ハミルトン(ka4835)もドビーのことを気にかけつつ、試作型魔導銃「狂乱せしアルコル」を手にそう呟く。
「奇襲に対しての割り切りも出来てますし、自身の実力も把握できてる。もしかすると、我々よりも強くなれるかもしれませんね」
エマの言葉に頷き、そう答えた狭霧 雷(ka5296)はリボルバー「ピースメイカー」を引き抜き、構える。その視線はワイバーンを見据えていた。
「ヤッホー☆俺ちゃん登場わっしょーい!!! 初めての依頼っつーのがクッソめんどくさそうでマジウケるwwつーワケでェ、テキトーにしっかりやっていこーと思いマァーッス!!! アッヒャッヒャッヒャ!!」
ライラック(ka4616)も初めて参加した依頼が想定外の危機的状況だというのに、明らかにハイテンションだ。
自分が初めて依頼を受けた時との差に、ドビーは彼のことをまじまじと見つめる。ドビーは前々から思っていたが、やはりハンターというものはどこかおかしい。
と、自分の不幸体質を棚にあげてそんなことを考えていた。
「不幸? 不運? そう嘆くものではない。望む未来を描けば自然と結果を返してくれるものだ……そう、デュエルカードのようにな!!」
言葉と共にカードを引きぬいたのは黒耀 (ka5677)。引いたカードに視線を落とし、満足げに頷く。
「うむ、今日も良い引きだ。カードの声が心地よい。さあドビー、貴様も耳を澄ませろ。数ある手札の声を聞き、己が望む道を引き寄せるのだ!! ゆくぞ! デュエルスタンバイ!!」
「お、おう……」
今回の仲間達の反応にドビーもいささか戸惑い気味だ。しかし、もちろん責められたりするよりは全然良い。
「不幸な人間は、 いつも自分が不幸だって自慢して歩くものさ。大層見苦しいことに、ね」
と口にしながらドビーの背面に立つのはルーデンス・フクハラ・LC(ka6362)。自称、愛の伝道者だ。
「その点君は偉いね、ドビーくん。人間、謙虚が一番さ」
言葉とともに、彼はドビーの背を結構強く押した。
数歩、敵陣の方に足を踏み出すことになったドビーは、恨みがましく彼を振り返る。
「他のはボク達にまかせて、さ。ゴブリンの相手、がんばってね?」
にっこり笑って答えるルーデンス。
リトルラプターに乗ったゴブリン達は器用にも騎乗しながら崖を駆け下り、彼らに飼われているらしいワイバーンも大きく鳴いて大気を震わせた。
ハンター達は即座に身構え、彼らを迎え撃つ。
●
ルーデンスは戦いを優位に運ぼうとまず禹歩により、吉方と凶方を探る。手に持つ「符」が光り、やがて消滅した。
それに続き、黒耀 がトラップカード【怨手】を崖へと放ち、不可視の結界を張る。それに気付かない先頭のラプターは哀れにも結界内で脚をとられ、地形の影響もあって騎手であるゴブリンをはるか下へと投げ出した。悲鳴をあげて落下するゴブリン。
しかし、他のゴブリン達はそれにかまわず崖を降り、こちらへと突っ込んでくる。
武器を構えるドビー。
旭はドビーに無理すんなよと笑いかけ、ハルバードを手に前へと出た。
「トカゲで崖から駆け下りられるってのは優位だよな。勢いが打撃力になる訳だし。ゴブリンにしちゃあ、やるじゃねーか。つっても、駆け下りてきた先頭がそこで止まっちまえば、後続の勢いは死ぬよなァ?」
ハンター達を蹂躙しようと突撃してくるラプターたちへと、旭は思い切り体を回転させて武器をフルスウィングする!
彼のオリジナルのスキル、吹き荒れる塵旋風。
その名に違わず、彼の周囲にいたゴブリンとそのラプターはまとめて吹き飛ばされた。吹き飛んだゴブリンは後続のゴブリン達の進行を阻害し、彼らの足をやや緩める。
しかし、その間隙を抜けてきた残りのゴブリン達がたちまちハンター達に肉薄した。
一体のゴブリンが手に持つ剣を振り上げ、ドビーへと振り下ろす。騎乗中の攻撃とはいえ、ドビーはその攻撃をきっちりと受け止めた。まだまだ駆け出しとはいえ、ただのゴブリンに遅れをとることはそうそうない。
そのドビーにさらに迫る影が二体。
エマの試作型魔導銃「狂乱せしアルコル」が火を吹き、ゴブリンの乗るラプターの足を打ち抜いて見事にその動きを止めた。ゴブリンは放り出され、無様に着地する。
「私達が同行したのだもの、不幸だなんて言わせないわ」
ドビーの窮地をまず救ったエマはそう言いつつも、その視線は周囲を注意深く見渡している。ドビーの不幸体質が新たな援軍を呼ぶのではないかと危惧しているのだ。
もう一体のゴブリンには、シェルミがフォローに入った。
「おいまてこらてめぇこらテメェだよゴブリンこの野郎、なに強そうじゃないのよ? そんなのほっといてちょっと俺ちゃんのお相手してくんねえぇぇかなぁ?」
挑発の言葉を吐きつつ、全身にマテリアルを這わせてナイフを一閃する。刃はゴブリンの足を切り裂くが、まだ倒すにはいたらない。シェルミが挑むことになったのはいわゆるナイト種。ただのゴブリンよりもはるかに手強い相手である。
さらにそのシェルミへと別のゴブリンが横合いからラプターを走らせ、剣を振る。シェルミはかろうじてその攻撃を避けるも、戦いは乱戦の態を成し始めた。
●
崖の上に立つメイジ種のゴブリンたちも魔法の詠唱を開始し、さらにワイバーンも翼を広げて飛び立った。
「うーわヤベェ、何アレトカゲ飛んでるじゃネェかヨ、こわ……ハチの巣にしよ……。……ぶっはww」
ライラックは笑いながらマシンガン「デルガード」を乱射する。
「上で飛びまわられてちゃ邪魔なのよね。いい体しちゃってー、的が大きくて助かるわん」
カメリアもワイバーンを狙ってカービン「ルブルムレクスRK3」のトリガーを引く。2人の放った弾丸は風を切り裂き、ワイバーンの胴を穿つ。痛みに吠える竜だったが、まだまだその動きは健在だ。
雷も野生の瞳を使用しつつ、竜の翼を狙い撃つ。しかし、やはりワイバーンを倒すにはいたらない。これがゴブリンならすでに3体は倒れているところだが、恐るべきはワイバーンの生命力だった。
ついに舞い降りた翼竜は首を伸ばしてあぎとを開く。狙われたのはカメリア。初撃はなんとか回避したものの、続けてなぎ払うように振られた翼に打たれ、カメリアは大きくよろめく。
そのさなか、左右の崖から一斉に魔法の矢が放たれ、ハンターたちを襲う。数本の矢が彼らを貫き、傷つけた。
負けじと黒耀 が符を投げ上げた。たちまちそれは空中で稲妻に転じ、ゴブリンのメイジ種を襲う。雷光に貫かれ、片方の崖にいた二体のメイジは瞬く間に絶命した。
「さてさて」
ルーデンスも黒耀 と背中を合わせる形でもう一つの崖の方を向いていた。
(君たちはよくない。立ち位置がよくない。前衛に対していい位置取り過ぎな上に何より……)
もちろんその手には符が握られている。
「頭が、高いんだよね……!」
言葉とともにゴブリンメイジへと蝶に似た光の弾が飛び出し、その体を撃つ。直撃を受けたメイジはたまらず崩れ落ちた。隣に残されている最後のメイジが驚愕の視線を仲間の死体と、そしてルーデンス、黒耀 へと向ける。
しかし、その間に騎乗するゴブリンの数体が馬車の一台にとりついていた。彼らはそれぞれ剣で馬車の幌を切りつけ、中に隠れている御者たちの悲鳴が上がる。
エマがその馬車にまとわりつく一体を狙い撃つ。心臓を撃たれたゴブリンはラプターの背から落ちた。他のハンター達も敵を妨害するように立ち回り、馬車とその積荷に多少の被害は出てしまったようだが、なんとか御者たちの命は守られた。
手負いのワイバーンは今度は雷を狙う。竜の牙が彼の腕へと食いつき、グローブの防護をたやすく破る。雷は歯を食いしばり、痛みをなんとかこらえた。
雷は近づいてきた竜へとバトルレガースでの素早い連撃を叩き込む。のけぞるワイバーン。
「ヒャッハァアアア!!!! とっとと堕ちろよォォオ!! 蚊トンボちゃんヨォ!!?!」
ライラックが再びトリガーを引き、ワイバーンへと弾丸を撃ちまくる。
カメリアも竜の目を狙って発砲する。彼女の射撃が上手くワイバーンの頭部へと命中し、ようやくワイバーンはぐらりと体を揺らし、地へと横たわった。
さすがに驚愕するゴブリンたち。
しかし、彼らの中にいるナイト種が声を張り上げ、彼らを激励する。たしかに、ハンターたちもかなりの傷を負っており、まだ勝利がどちらのものになるかは分からなかった。
ゴブリンメイジも魔法の矢を再び放ち、それはルーデンスをカバーするように立っている黒耀 に突き刺さった。
「貴殿デュエリストの端くれのくせにバインダーはどうした!? ライフを直接削られたいのか!」
同じ符術師(カードマスター)であるルーデンスをそう叱咤するのはもちろん黒耀 。しかし、バインダーとやらを持つ黒耀 とてもちろん無傷ではない。
ルーデンスはそんな彼女の言葉に答えるように最後のメイジを符で撃ち抜き、ようやく崖の上の驚異はすべて去った。
だが、まだ乱戦は続いている。一部のゴブリンは馬車にとりついてさえいるのだ。
馬車に乗り込もうとしたゴブリンを狙撃したのはまたもエマ。ゴブリンは血を噴いて倒れる。
旭は先ほど声を張り上げた体格のよいゴブリンナイトの下へと駆け寄り、ハルバードを横薙ぎに払う。ナイトは手持ちの武器でそれを受け止めようとしたが、旭の振るった斬撃の威力はあまりに大きく、彼の武器ごとナイトを真っ二つに切り裂いた。
ゴブリンナイトは自分の身に起きたことを理解する間もなく地へと落ちる。
しかしまだナイト種は残っていた。
実際今も、気がついたらドビーがナイト種と対峙している。彼の不幸さゆえんだろうか。
鋭い剣閃がドビーを襲うが、なんとか盾でそれを受けることに成功するドビー。しかしその一撃の重さはただのゴブリンとは比べ物にならず、ドビーは大きくよろめいた。
そこにシェルミが駆けつける。
「あぁあぁあぁああ! くっそ足りてねぇぞへぼゴブリンども。おいおい冗談じゃああねぇぞあぁぁん?」
彼のナイフがゴブリンナイトを切り裂いた。怒れるナイトは返しの刃を繰り出し、避け損ねたシェルミの体から鮮血が舞う。シェルミがここまでに負っている傷は深く、その足元がぐらついた。
彼を助けるかのように、一発の銃弾がナイトの胸を撃つ。まだ絶命こそしなかったものの、シェルミへの追撃を諦めさせるには十分な威力であった。
「ナイト相手、不利なのは一人だからよ。援護も仲間もちゃんと居ればきっと勝てるわ」
カメリアは呟きながら、さらに銃弾を叩き込もうと狙いをつける。
「俺様ちゃんが今タマぶっ込んでンだろォオ!!? 見えねェのかよォ!! あぁ!?」
ライラックも引き金を引き、新たな弾丸を撃ち込まれたゴブリンナイトは今度こそ絶命した。
ワイバーンを撃破できたことで、彼らもゴブリンを迎撃できる態勢が整ったのだ。
最後のナイト一体を含めたゴブリン達は、さすがにもはや勝つ術はなく、間もなくハンター達の手で壊滅させられたのであった。
●
幸い、エマが心配していたような新たな援軍の存在はなかった。さすがにもう一度、今のような敵が現れていたら、彼らの中の誰かが命を落としていたかもしれない。それくらい熾烈な戦いであった。
残念ながら積荷と馬車にいくばくかの被害は出てしまったものの、誰も落命せずにすんだのが不幸中の幸いというべきだろう。
シェルミは自己回復のスキルであるマテリアルヒーリングを全て使ったものの、その体にはまだ傷が残っている。
カメリアも仲間達、そして自分自身に応急手当を施していた。
旭はリジェネレーションでたびたび自己回復を行っていたので現在は無傷だったが、他のメンバーはドビーを含めて軽くない傷を負っていた。
「……ああ、肉体労働はシンドイなぁ」
馬車で寝てるだけの仕事だと考えていたルーデンスもぐったりと地面に横になっている。この後女の子を誘って打ち上げにでもいきたい彼であったが、さすがに怪我をしているまま行くのは難しそうだ。
「かような窮地を無事抜けることができたのです。今日はツイていますね」
戦いを終え、普段の口調に戻った黒耀 。
たしかに彼女の言う通り、誰も死ぬことなく切り抜けることが出来たのは僥倖だったかもしれない。
積荷が一部損傷したため、さすがに完全に依頼を遂行できたとは言えないが、まさに命があっただけでも儲けものだ。
やがて彼らは馬車に乗り込み、ゆっくりと目的の街を目指した。
(輸送警護任務とか超絶クソかったるいんですけどぉぉ? この待ってる時間でどれだけ怪我して治して怪我して治して怪我してできると思ってんの? あ? バカなの?)
と内心愚痴っていたシェルミ=K=シュルシュタット(ka3047)だったが、馬車から飛び降りて目の前の光景を見た途端、その瞳は俄然輝きだした。
「大所帯様御一行ぉぉお、いいねいいねぇぇぇえ、やる気出てきちゃったよ、ぶっ殺したりぶっ殺されたりさぁ!」
自分の不幸に舌打ちしているドビーとはまさに正反対の感想であった。これにはドビーも驚くしかない。
(不幸とか、悪い方に捉え過ぎじゃない? 私と一緒しているのに不幸とか言ってもらいたくないわ、失礼しちゃう)
一緒に依頼に参加している『不幸を呼ぶ男』ドビーについての噂は知っていたのか、カメリア(ka4869)が彼の方に視線を送りながらそんなことを考えていた。
(……ま、中々最悪な状況だけどー! この場を乗り切って、また少し自信がついたって思わせたいな)
しかし、彼女の考えている通り、中々に最悪な状況だ。
左右の崖の上にはラプターに跨るゴブリンの群れ。しかもなぜかいるワイバーン。さきほど落石で足を止められた馬車のうち数台はしばらく動かせそうにない。
「不幸か。いやいや、まったくだぜ。落石だなんておっかねーのにビビった御者のおっさんとか、順調な旅路を邪魔されたオーナーさん」
ゴブリン達の襲撃に怯えている彼らを見て、岩井崎 旭(ka0234)はぽつりと呟く。
「でもよォー。一番不幸なのは、せっかくの優位を覆されて、これからやっつけられる予定のゴブリン連中だろ」
そう嘯き、彼はハンターとしての力を解放した。
覚醒を済ませた彼は上半身が羽毛に覆われ、頭部がミミズクの様な姿となっていた。背中に大きなミミズクの翼の幻影を纏い、さらに身に着けた武具が淡く光を発している。
「さぁ来い。この嘴と翼にかけて、テメーらに不幸を絶賛大安売りしてやる」
ハルバード「エクスプロイト」を手に旭は吠えた。
「頼れる味方も居れば、彼は立ち向かえる自信も沸くのでしょう? 自分の運命は自分で決めるもの。彼の心意気に相応しい、美しい結末を迎えなくてはね」
エマ・ハミルトン(ka4835)もドビーのことを気にかけつつ、試作型魔導銃「狂乱せしアルコル」を手にそう呟く。
「奇襲に対しての割り切りも出来てますし、自身の実力も把握できてる。もしかすると、我々よりも強くなれるかもしれませんね」
エマの言葉に頷き、そう答えた狭霧 雷(ka5296)はリボルバー「ピースメイカー」を引き抜き、構える。その視線はワイバーンを見据えていた。
「ヤッホー☆俺ちゃん登場わっしょーい!!! 初めての依頼っつーのがクッソめんどくさそうでマジウケるwwつーワケでェ、テキトーにしっかりやっていこーと思いマァーッス!!! アッヒャッヒャッヒャ!!」
ライラック(ka4616)も初めて参加した依頼が想定外の危機的状況だというのに、明らかにハイテンションだ。
自分が初めて依頼を受けた時との差に、ドビーは彼のことをまじまじと見つめる。ドビーは前々から思っていたが、やはりハンターというものはどこかおかしい。
と、自分の不幸体質を棚にあげてそんなことを考えていた。
「不幸? 不運? そう嘆くものではない。望む未来を描けば自然と結果を返してくれるものだ……そう、デュエルカードのようにな!!」
言葉と共にカードを引きぬいたのは黒耀 (ka5677)。引いたカードに視線を落とし、満足げに頷く。
「うむ、今日も良い引きだ。カードの声が心地よい。さあドビー、貴様も耳を澄ませろ。数ある手札の声を聞き、己が望む道を引き寄せるのだ!! ゆくぞ! デュエルスタンバイ!!」
「お、おう……」
今回の仲間達の反応にドビーもいささか戸惑い気味だ。しかし、もちろん責められたりするよりは全然良い。
「不幸な人間は、 いつも自分が不幸だって自慢して歩くものさ。大層見苦しいことに、ね」
と口にしながらドビーの背面に立つのはルーデンス・フクハラ・LC(ka6362)。自称、愛の伝道者だ。
「その点君は偉いね、ドビーくん。人間、謙虚が一番さ」
言葉とともに、彼はドビーの背を結構強く押した。
数歩、敵陣の方に足を踏み出すことになったドビーは、恨みがましく彼を振り返る。
「他のはボク達にまかせて、さ。ゴブリンの相手、がんばってね?」
にっこり笑って答えるルーデンス。
リトルラプターに乗ったゴブリン達は器用にも騎乗しながら崖を駆け下り、彼らに飼われているらしいワイバーンも大きく鳴いて大気を震わせた。
ハンター達は即座に身構え、彼らを迎え撃つ。
●
ルーデンスは戦いを優位に運ぼうとまず禹歩により、吉方と凶方を探る。手に持つ「符」が光り、やがて消滅した。
それに続き、黒耀 がトラップカード【怨手】を崖へと放ち、不可視の結界を張る。それに気付かない先頭のラプターは哀れにも結界内で脚をとられ、地形の影響もあって騎手であるゴブリンをはるか下へと投げ出した。悲鳴をあげて落下するゴブリン。
しかし、他のゴブリン達はそれにかまわず崖を降り、こちらへと突っ込んでくる。
武器を構えるドビー。
旭はドビーに無理すんなよと笑いかけ、ハルバードを手に前へと出た。
「トカゲで崖から駆け下りられるってのは優位だよな。勢いが打撃力になる訳だし。ゴブリンにしちゃあ、やるじゃねーか。つっても、駆け下りてきた先頭がそこで止まっちまえば、後続の勢いは死ぬよなァ?」
ハンター達を蹂躙しようと突撃してくるラプターたちへと、旭は思い切り体を回転させて武器をフルスウィングする!
彼のオリジナルのスキル、吹き荒れる塵旋風。
その名に違わず、彼の周囲にいたゴブリンとそのラプターはまとめて吹き飛ばされた。吹き飛んだゴブリンは後続のゴブリン達の進行を阻害し、彼らの足をやや緩める。
しかし、その間隙を抜けてきた残りのゴブリン達がたちまちハンター達に肉薄した。
一体のゴブリンが手に持つ剣を振り上げ、ドビーへと振り下ろす。騎乗中の攻撃とはいえ、ドビーはその攻撃をきっちりと受け止めた。まだまだ駆け出しとはいえ、ただのゴブリンに遅れをとることはそうそうない。
そのドビーにさらに迫る影が二体。
エマの試作型魔導銃「狂乱せしアルコル」が火を吹き、ゴブリンの乗るラプターの足を打ち抜いて見事にその動きを止めた。ゴブリンは放り出され、無様に着地する。
「私達が同行したのだもの、不幸だなんて言わせないわ」
ドビーの窮地をまず救ったエマはそう言いつつも、その視線は周囲を注意深く見渡している。ドビーの不幸体質が新たな援軍を呼ぶのではないかと危惧しているのだ。
もう一体のゴブリンには、シェルミがフォローに入った。
「おいまてこらてめぇこらテメェだよゴブリンこの野郎、なに強そうじゃないのよ? そんなのほっといてちょっと俺ちゃんのお相手してくんねえぇぇかなぁ?」
挑発の言葉を吐きつつ、全身にマテリアルを這わせてナイフを一閃する。刃はゴブリンの足を切り裂くが、まだ倒すにはいたらない。シェルミが挑むことになったのはいわゆるナイト種。ただのゴブリンよりもはるかに手強い相手である。
さらにそのシェルミへと別のゴブリンが横合いからラプターを走らせ、剣を振る。シェルミはかろうじてその攻撃を避けるも、戦いは乱戦の態を成し始めた。
●
崖の上に立つメイジ種のゴブリンたちも魔法の詠唱を開始し、さらにワイバーンも翼を広げて飛び立った。
「うーわヤベェ、何アレトカゲ飛んでるじゃネェかヨ、こわ……ハチの巣にしよ……。……ぶっはww」
ライラックは笑いながらマシンガン「デルガード」を乱射する。
「上で飛びまわられてちゃ邪魔なのよね。いい体しちゃってー、的が大きくて助かるわん」
カメリアもワイバーンを狙ってカービン「ルブルムレクスRK3」のトリガーを引く。2人の放った弾丸は風を切り裂き、ワイバーンの胴を穿つ。痛みに吠える竜だったが、まだまだその動きは健在だ。
雷も野生の瞳を使用しつつ、竜の翼を狙い撃つ。しかし、やはりワイバーンを倒すにはいたらない。これがゴブリンならすでに3体は倒れているところだが、恐るべきはワイバーンの生命力だった。
ついに舞い降りた翼竜は首を伸ばしてあぎとを開く。狙われたのはカメリア。初撃はなんとか回避したものの、続けてなぎ払うように振られた翼に打たれ、カメリアは大きくよろめく。
そのさなか、左右の崖から一斉に魔法の矢が放たれ、ハンターたちを襲う。数本の矢が彼らを貫き、傷つけた。
負けじと黒耀 が符を投げ上げた。たちまちそれは空中で稲妻に転じ、ゴブリンのメイジ種を襲う。雷光に貫かれ、片方の崖にいた二体のメイジは瞬く間に絶命した。
「さてさて」
ルーデンスも黒耀 と背中を合わせる形でもう一つの崖の方を向いていた。
(君たちはよくない。立ち位置がよくない。前衛に対していい位置取り過ぎな上に何より……)
もちろんその手には符が握られている。
「頭が、高いんだよね……!」
言葉とともにゴブリンメイジへと蝶に似た光の弾が飛び出し、その体を撃つ。直撃を受けたメイジはたまらず崩れ落ちた。隣に残されている最後のメイジが驚愕の視線を仲間の死体と、そしてルーデンス、黒耀 へと向ける。
しかし、その間に騎乗するゴブリンの数体が馬車の一台にとりついていた。彼らはそれぞれ剣で馬車の幌を切りつけ、中に隠れている御者たちの悲鳴が上がる。
エマがその馬車にまとわりつく一体を狙い撃つ。心臓を撃たれたゴブリンはラプターの背から落ちた。他のハンター達も敵を妨害するように立ち回り、馬車とその積荷に多少の被害は出てしまったようだが、なんとか御者たちの命は守られた。
手負いのワイバーンは今度は雷を狙う。竜の牙が彼の腕へと食いつき、グローブの防護をたやすく破る。雷は歯を食いしばり、痛みをなんとかこらえた。
雷は近づいてきた竜へとバトルレガースでの素早い連撃を叩き込む。のけぞるワイバーン。
「ヒャッハァアアア!!!! とっとと堕ちろよォォオ!! 蚊トンボちゃんヨォ!!?!」
ライラックが再びトリガーを引き、ワイバーンへと弾丸を撃ちまくる。
カメリアも竜の目を狙って発砲する。彼女の射撃が上手くワイバーンの頭部へと命中し、ようやくワイバーンはぐらりと体を揺らし、地へと横たわった。
さすがに驚愕するゴブリンたち。
しかし、彼らの中にいるナイト種が声を張り上げ、彼らを激励する。たしかに、ハンターたちもかなりの傷を負っており、まだ勝利がどちらのものになるかは分からなかった。
ゴブリンメイジも魔法の矢を再び放ち、それはルーデンスをカバーするように立っている黒耀 に突き刺さった。
「貴殿デュエリストの端くれのくせにバインダーはどうした!? ライフを直接削られたいのか!」
同じ符術師(カードマスター)であるルーデンスをそう叱咤するのはもちろん黒耀 。しかし、バインダーとやらを持つ黒耀 とてもちろん無傷ではない。
ルーデンスはそんな彼女の言葉に答えるように最後のメイジを符で撃ち抜き、ようやく崖の上の驚異はすべて去った。
だが、まだ乱戦は続いている。一部のゴブリンは馬車にとりついてさえいるのだ。
馬車に乗り込もうとしたゴブリンを狙撃したのはまたもエマ。ゴブリンは血を噴いて倒れる。
旭は先ほど声を張り上げた体格のよいゴブリンナイトの下へと駆け寄り、ハルバードを横薙ぎに払う。ナイトは手持ちの武器でそれを受け止めようとしたが、旭の振るった斬撃の威力はあまりに大きく、彼の武器ごとナイトを真っ二つに切り裂いた。
ゴブリンナイトは自分の身に起きたことを理解する間もなく地へと落ちる。
しかしまだナイト種は残っていた。
実際今も、気がついたらドビーがナイト種と対峙している。彼の不幸さゆえんだろうか。
鋭い剣閃がドビーを襲うが、なんとか盾でそれを受けることに成功するドビー。しかしその一撃の重さはただのゴブリンとは比べ物にならず、ドビーは大きくよろめいた。
そこにシェルミが駆けつける。
「あぁあぁあぁああ! くっそ足りてねぇぞへぼゴブリンども。おいおい冗談じゃああねぇぞあぁぁん?」
彼のナイフがゴブリンナイトを切り裂いた。怒れるナイトは返しの刃を繰り出し、避け損ねたシェルミの体から鮮血が舞う。シェルミがここまでに負っている傷は深く、その足元がぐらついた。
彼を助けるかのように、一発の銃弾がナイトの胸を撃つ。まだ絶命こそしなかったものの、シェルミへの追撃を諦めさせるには十分な威力であった。
「ナイト相手、不利なのは一人だからよ。援護も仲間もちゃんと居ればきっと勝てるわ」
カメリアは呟きながら、さらに銃弾を叩き込もうと狙いをつける。
「俺様ちゃんが今タマぶっ込んでンだろォオ!!? 見えねェのかよォ!! あぁ!?」
ライラックも引き金を引き、新たな弾丸を撃ち込まれたゴブリンナイトは今度こそ絶命した。
ワイバーンを撃破できたことで、彼らもゴブリンを迎撃できる態勢が整ったのだ。
最後のナイト一体を含めたゴブリン達は、さすがにもはや勝つ術はなく、間もなくハンター達の手で壊滅させられたのであった。
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幸い、エマが心配していたような新たな援軍の存在はなかった。さすがにもう一度、今のような敵が現れていたら、彼らの中の誰かが命を落としていたかもしれない。それくらい熾烈な戦いであった。
残念ながら積荷と馬車にいくばくかの被害は出てしまったものの、誰も落命せずにすんだのが不幸中の幸いというべきだろう。
シェルミは自己回復のスキルであるマテリアルヒーリングを全て使ったものの、その体にはまだ傷が残っている。
カメリアも仲間達、そして自分自身に応急手当を施していた。
旭はリジェネレーションでたびたび自己回復を行っていたので現在は無傷だったが、他のメンバーはドビーを含めて軽くない傷を負っていた。
「……ああ、肉体労働はシンドイなぁ」
馬車で寝てるだけの仕事だと考えていたルーデンスもぐったりと地面に横になっている。この後女の子を誘って打ち上げにでもいきたい彼であったが、さすがに怪我をしているまま行くのは難しそうだ。
「かような窮地を無事抜けることができたのです。今日はツイていますね」
戦いを終え、普段の口調に戻った黒耀 。
たしかに彼女の言う通り、誰も死ぬことなく切り抜けることが出来たのは僥倖だったかもしれない。
積荷が一部損傷したため、さすがに完全に依頼を遂行できたとは言えないが、まさに命があっただけでも儲けものだ。
やがて彼らは馬車に乗り込み、ゆっくりと目的の街を目指した。
依頼結果
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/23 08:01:41 |
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不運、それは蜜の味 ルーデンス・フクハラ・LC(ka6362) 人間(リアルブルー)|37才|男性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/06/24 07:42:13 |