ゲスト
(ka0000)
カラーナイトC~南那初華編
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/07/18 19:00
- 完成日
- 2016/07/30 23:39
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
空は青。
あそこもここも同じ青。それでいて、春でもない冬でもない青さでとにかく生き生きと青い。
海も青。
波の白が移ろうものの、清らかな青だったり深みのある青だったり。表情は変わるが、それでもやっぱり元の瑞々しい青。
これが、夏。
白い砂浜に揺らぐ緑の葉。赤い大きな花は誇らしく、茶色い木の幹、黄色い羽の蝶々。落ちる影は強い光と対比をなすように黒くはっきり。
これぞ夏の浜辺。
ビーチにはくるんと身を翻すピンクの水玉柄ワンピース水着の少女。紫の膝丈スイムパンツの男性が助走をつけて飛び込んで。たゆん、とトロピカルストライプ柄のビキニトップを豊かに揺らして悠然と歩いていく。
そしてざわめき、笑顔、はしゃぐ声。
人が人を呼び、賑わいが賑わいを呼ぶ。
これこそ、リゾートビーチ。
色めき人めきときめきの、日が沈むまで続くカラー・ナイト・カーニバル!
ところが。
「きゃーーーっ!」
沖の方で上がる女性の悲鳴。
「どうした?」
「あっ! 海水が真っ赤になってる!」
「赤潮ってこと?」
「こっちはまっ黄色だ!」
「いやん、こっちは黄緑~」
「おいおい、こっちゃオレンジだぞ?」
たちまちいろんなとことから海の色の変化に驚く声がわき上がる。
「何かおかしい。みんなすぐに海から上がれ!」
たちまちひいいぃ、きゃあぁぁと浜に急ぐ。
そのおかげもあって被害者はゼロだった。
「なによぅ、アタシのビキニトップの紐がほどけてぽろりしたのは被害じゃないの?」
失礼しました。避難中に若干の……。
「若干? アタシの胸、若干とかそんなちっささじゃなくておっきいわよぅ。ほら」
……訂正します。避難中におっきな被害が出たようです。
とにかくこの海が突然特定の色に染まる現象で、ビーチは遊泳禁止になった。
「というわけで初華さん。そのビーチの浜茶屋運営組合から原因究明と解決を相談されてるんだけど」
ここは同盟領。ヴァリオスの街の一角にある街角屋台「Pクレープ」。
「ポルテさんに? ハンターオフィスじゃなくて?」
Pクレープ店員の南那初華(kz0135)は屋台のオーナーであるポルカ商会の一人息子に首をひねる。
「夏は浜茶屋にも何か出店したかったんだよ。で、そこの浜茶屋組合と交渉してた時に事件を聞いてね」
「で、解決するから一区画くれ、と……」
初華、またそのパターンね、と呆れる。
「そう。売り物が絶対かぶらないなら、という条件でもぎ取ったよ。初華さんのお好み焼きを話したら大歓迎だって」
「……で? その色がついたのって、お酒とかじゃないでしょうね?」
突飛なことを言い出す初華だが、許してやってほしい。最近酒のトラブル続きだったりするのだから。
「それは大丈夫。タコのスミみたいなもので毒性とかの影響はないんだって」
「本当?」
「ホントほんと。逃げる人に向かって海面から黄色いタコが頭を出して黄色いスミを吐いた、って目撃情報もあるし、色のついた海水の付近で魚の死体も浮かんでないから」
タコの大きさは通常程度ということらしい。
「いろんな色を吹き掛けられながらのタコ雑魔退治か……」
遠い目をする初華だったりするが、最近赤い水玉の可愛いワンピース水着を購入したばかり。着てみたなぁ、という乙女心もありこれを受けた。
というわけでタコ雑魔の出現で立ち入り禁止になった誰もいないビーチを参加者で独占しつつ、これを退治してくれる人、求ム。
あそこもここも同じ青。それでいて、春でもない冬でもない青さでとにかく生き生きと青い。
海も青。
波の白が移ろうものの、清らかな青だったり深みのある青だったり。表情は変わるが、それでもやっぱり元の瑞々しい青。
これが、夏。
白い砂浜に揺らぐ緑の葉。赤い大きな花は誇らしく、茶色い木の幹、黄色い羽の蝶々。落ちる影は強い光と対比をなすように黒くはっきり。
これぞ夏の浜辺。
ビーチにはくるんと身を翻すピンクの水玉柄ワンピース水着の少女。紫の膝丈スイムパンツの男性が助走をつけて飛び込んで。たゆん、とトロピカルストライプ柄のビキニトップを豊かに揺らして悠然と歩いていく。
そしてざわめき、笑顔、はしゃぐ声。
人が人を呼び、賑わいが賑わいを呼ぶ。
これこそ、リゾートビーチ。
色めき人めきときめきの、日が沈むまで続くカラー・ナイト・カーニバル!
ところが。
「きゃーーーっ!」
沖の方で上がる女性の悲鳴。
「どうした?」
「あっ! 海水が真っ赤になってる!」
「赤潮ってこと?」
「こっちはまっ黄色だ!」
「いやん、こっちは黄緑~」
「おいおい、こっちゃオレンジだぞ?」
たちまちいろんなとことから海の色の変化に驚く声がわき上がる。
「何かおかしい。みんなすぐに海から上がれ!」
たちまちひいいぃ、きゃあぁぁと浜に急ぐ。
そのおかげもあって被害者はゼロだった。
「なによぅ、アタシのビキニトップの紐がほどけてぽろりしたのは被害じゃないの?」
失礼しました。避難中に若干の……。
「若干? アタシの胸、若干とかそんなちっささじゃなくておっきいわよぅ。ほら」
……訂正します。避難中におっきな被害が出たようです。
とにかくこの海が突然特定の色に染まる現象で、ビーチは遊泳禁止になった。
「というわけで初華さん。そのビーチの浜茶屋運営組合から原因究明と解決を相談されてるんだけど」
ここは同盟領。ヴァリオスの街の一角にある街角屋台「Pクレープ」。
「ポルテさんに? ハンターオフィスじゃなくて?」
Pクレープ店員の南那初華(kz0135)は屋台のオーナーであるポルカ商会の一人息子に首をひねる。
「夏は浜茶屋にも何か出店したかったんだよ。で、そこの浜茶屋組合と交渉してた時に事件を聞いてね」
「で、解決するから一区画くれ、と……」
初華、またそのパターンね、と呆れる。
「そう。売り物が絶対かぶらないなら、という条件でもぎ取ったよ。初華さんのお好み焼きを話したら大歓迎だって」
「……で? その色がついたのって、お酒とかじゃないでしょうね?」
突飛なことを言い出す初華だが、許してやってほしい。最近酒のトラブル続きだったりするのだから。
「それは大丈夫。タコのスミみたいなもので毒性とかの影響はないんだって」
「本当?」
「ホントほんと。逃げる人に向かって海面から黄色いタコが頭を出して黄色いスミを吐いた、って目撃情報もあるし、色のついた海水の付近で魚の死体も浮かんでないから」
タコの大きさは通常程度ということらしい。
「いろんな色を吹き掛けられながらのタコ雑魔退治か……」
遠い目をする初華だったりするが、最近赤い水玉の可愛いワンピース水着を購入したばかり。着てみたなぁ、という乙女心もありこれを受けた。
というわけでタコ雑魔の出現で立ち入り禁止になった誰もいないビーチを参加者で独占しつつ、これを退治してくれる人、求ム。
リプレイ本文
●
「ふふ、太陽が眩しいです」
モノクロハイビスカスのトランクス水着にシャツを羽織るGacrux(ka2726)(以下、ガクルックス)が、ミラーシェード「ハードナイト」に指を掛けて砂浜に立つ。
「海~~~! やっほーい!」
さくさくっ、と白い砂浜をメルクーア(ka4005)が走る。
「ちょっとメルクーアさん、ガクさんっ!」
これを赤いワンピースの水着の南那初華(kz0135)が呼び止めた。
「何、初華さん?」
「どうしました?」
「タコ雑魔退治が先でしょ?」
はしゃぐ二人に釘を刺す。
片やガクルックス、レジャー用ゴムボートを膨らませている。
片やメルクーア、武器すら持っていない。
「いやですねぇ。ちゃんと罠を準備してますよ」
ガクルックス、近隣の猟師に借りた蛸壷を指差す。
「そうそう。罠はちゃんと用意してるから」
メルクーアは、うふんと身をくねらす。
「蛸壷はいいとして、それは?」
「この依頼に行くって言ったらギルドの人が貸してくれたの~」
白い旧スクール水着には「めるくーあ」の文字。
「いや、そうじゃなくって罠の話なんだけど……」
「方法は単純。わざとタコに捕まるのー」
顔を近付ける初華に、にこぱメルクーア。
そこへ。
「……じゃあ、私も……」
そっと幸紅(ka5774)がメルクーアの横に並んで、おっきな自分の胸あたりに腕を絡め恥ずかしそうに身をくねらせている。
その隣に立つ姿が。
「タコ歪虚退治かぁ……水中は苦手だけど弱いらしいしなんとかなるかなぁ?」
ほふぅ、と箍崎 来流未(ka2219)が頬に右手を当て悩ましげにしていた。白いビキニ姿で、胸の谷間と両腰におっきな結び目が不安そうに揺らいでいる。
「何、狩るつもりでいるなら容易かろう」
白いワンピース水着の雪継・白亜(ka5403)である。
「狩られる側は其方と知るがいい」
ぴしゃりと言い放つが……。
「色、お揃いね……」
紅幸が言う。自らも白いビキニ水着姿で隣に立つ。
「あ、確かに」
メルクーアも白。
「……胸がキツイなあ」
ぎゅうぎゅうのピチピチだったりするが。
「い、色だけは、な」
白亜はびくりと腰を引く。
「んあっ! 私だけ赤?」
「私も赤なんだよ♪」
初華がぼっちになったところで、狐中・小鳥(ka5484)がむぎゅりと抱き着いてきた。赤いビキニに腰のパレオがひらり。
「初水着♪ ……なんだけど、いきなり汚れちゃいそうだよね」
離れて改めてくるりんして水着を披露する小鳥。
一方。
「それよりそれは何?」
来流未が白亜の持っている物に注目している。
「ああ、囮だ。マネキンにこの浮き輪を付けたかったのだが、あいにくマネキンがな……あっ!」
「へー、マネキンか~」
白亜が言ってるそばからメルクーアが浮き輪を奪い、装着。にこぱ笑顔から気に入ってるのが分かる。
「いろいろそろったねぇ」
ガクルックス、蛸壷を準備しつつほのぼの眺める。
「後は生態や習性が本物の蛸と同じかどうかですの」
新たに八劒 颯(ka1804)がやって来た。同時にはふぅとため息交じりで突っ込み。魔導ドリル「ドゥンケルハイト」を肩に担ぎ蛸壷も用意して……あれ?
「颯さん、それは……」
「これは普段着ですの」
見た目水着のような衣装の颯、当然とばかりに胸を張るが、それはいかがなものか。
その時。
「わあ、みんな白いんだね。ざくろも白にしてよかった」
時音 ざくろ(ka1250)が白いセーラー服パーカーに白いトランクス水着で登場。
「ざくろさん、海って事だから水着なんだけど……似合う、かな?」
とたた、とざくろに駆け寄る来流未。
「わぁ、よく似合ってる、その姿見れただけでも一緒に来れて良かったな……颯の水着も可愛いね」
ざくろ、来流未の姿に頬を染め、颯の方も褒めるが……。
「だから普段着ですの」
「……早く着替えましょうね」
「着替えましょうね~」
颯、初華と紅幸に連行されていく。
●
「まさか白いワンピース水着を着せられるとは思わなかったですの」
ちゃぷ、と胸元まで海水に漬かる颯が小さな顎をツンと逸らしていた。
「ごめんなさいねぇ。ハイレグタイプも胸元のカットが深いタイプもなかったの」
紅幸が胸元で両手を組み合わせくねらせながら残念が……ではなく、謝る。
「色ですの」
颯のこだわりはそっちのようで。割と黒とか青とかを好む。
「いや、楽しいですねぇ」
その横をガクルックスがゴムボートですいーっ、と。サングラスきらりん☆。
「いつもは人だらけのビーチに罠を仕掛ける。いや、楽しいじゃないですか……おっと、そのあたりを狙いますか? 撒き餌をしておきましょう」
セリフにやや問題ありげだが、人がいないのだから全く問題ない。二人のいるあたりに小魚を撒いてさらに沖を目指す。
すい~、と気分よく舟をこぐガクルックス、さらに沖にいる仲間の所へ。
「とりあえずささっと倒して遊びたい所だねー。白亜さん、よろしくなんだよ♪」
「うむ。小鳥殿、よろしく頼む」
顔だけ出した小鳥と白亜がきゃいきゃいやってるところだった。メルクーアも浮き輪でぷかぷか浮かんでいる。
「やってますね。それじゃ、撒き餌もしておきましょうか?」
ここでガクルックス到着。
「うむ。ガクルックス殿、まずはここから離れた場所に頼む」
「そうだね~。なるべく一体ずつ対応していきたいね。何体いるのかわからないけど奇襲には気をつけないと……あっ!」
白亜の意見に小鳥がうんうん頷いていると、突然海面から黄色い坊主頭がざばんと現れた。
雑魔タコである!
ぶー、と黄色いスミが大量に飛んで来た!
「わっ!」
愛用のゴーグルを目にセットしていたメルクーア、もろに食らうが目に入るという最悪事態は免れた。
「危ないんだよっ」
小鳥、セーフ。ついでに白亜を自らの方に抱き寄せる。
その白亜。
「ほう……?」
自らも顔をそむけたが、髪の毛に食らっていた。
「これでもこの髪はそれなりに……ああ、それなりにだが気に入っているのでな」
彼女の白い髪の先が、黄色に染まっている。
「金髪……には程遠いですねぇ」
それを見たガクラックスの声は残念そうだ。
「ああ、うむ。要は……」
「はやや!? な、何か絡み……がぼっ」
眉の根を寄せる白亜の隣で、小鳥が突然沈んだ。
「そう、死ぬがいい」
白亜、潜った!
「……囮として魅力ないのかしら?」
少しがっかりするメルクーアだったが、来た。今度は青いヤツだ。顔に青いスミを食らうがゴーグルが目を守る。
しかし、一瞬視界が利かなくなる。
「きゃー、絡まれた~」
そしてがぽっと浮き輪から姿を消す。
「……楽しそうな声を出しますねぇ」
やれやれ、とグラサンを外しシャツを脱ぎ捨てたガクルックスが颯爽と海に飛び込む。
水中戦だ!
こちら、絡まれ沈んだ小鳥。
『みゃ!』
がぽぽ、と口から空気が漏れた。気泡が水面へと上がっていく。
『変な所に絡んじゃダメだよ!?』
ダンサーズショートソードでひとまず背後から股下に絡んだ触手をぶった切る。
胸元の触手を斬ろうとしたところで射線が来る。
白亜だ。
『小鳥殿にはしばらく我慢してもらわねばならぬが、本体であろう』
水中銃で頭の部分を狙う。
これに怒ったか、黄タコは向きを変えて、ぶーっ!
白亜の目の前がイエローパラダイスに早変わり。視界がまったくなくなった。
『これでは敵も見えないのでは?』
脱出しつつそう思ったが、敵には触手がある。
『む?』
ちょん、と何かが腰の括れに触れたと思った瞬間、ぎゅっとウエストを締め付けられた。ダガーも抜いてメッタ刺しするが、さらに肩の素肌にも絡まれ引き込まれる。
そして、スミから抜けて見えた。
『白亜さん大丈夫!? 今、斬るから動かないでね!』
小鳥に行く触手が減っていた分、切り抜けて本体に剣を突き刺していたのだ。タコの頭を蹴って白亜の方に行くと、残されたタコは散り散りになって消滅。小鳥が白亜に絡んでいた触手を斬るとこちらも力尽きて粉々になった。
二人で水面に上がる。
一方、ガクルックス。
『これは……囮を言い出すだけありますね』
潜ってみると、目の前でメルクーアが青いタコの触手すべてに絡められる緊急事態だったが……。
『もう一発どお? これなら絶対に当たるしね』
メルクーア、アルケミーガントレットを介してエレキトリックショック!
連発したようだが、彼女の様子からまだまだ使用回数に余裕があるらしい。
が、タコの方が絡めた足を緩めて逃げた。
いや、ガクルックスの方に来たぞ?
『蛸壷に引っかかったのを突っつく予定でしたが』
ガクルックス、シュテルンシュピースを伸ばす。
しかし、槍先は刺さった後に触手に絡めとられた。敵、そのまま加速する。
接近戦だ!
まずは青いスミが来る。
『気休めかもしれませんが』
ガクルックス、ソウルトーチ。一般的に濁った海中では仮にライトを当てても視界は画期的に向上はしないのだが…。
『ぐっ!』
ものすごい勢いで体当たりされ絡まれた。ナイフを手に応戦するが一気にすべて絡まったので間に合わない。
それを、メルクーアが見ていた!
『届け、間魚雷~!』
仲間のピンチに、ジェットブーツ。
敵は、ガクルックスのソウルトーチで全くこちらに気付かない。
『殴ってビリビリ~っ!』
『電気ではないので本当に助かりますね』
がすっ、と本体に一発。そしてエレキトリックショック。振動で察知したガクルックスは触手にとにかく斬りつける。
やがて、青タコは海の藻屑と消えた。
●
こちら、ざくろと来流未。
『がぽっ……はわわっ!』
実はのっぴきならないことに、二人抱き合って海の中に引きずり込まれていた。
『タコめぇ! あたしたちを引きずり込もうなんて大それた事を…ちょ! やめっ…』
来流未の心の悲鳴は、ざくろと抱き合った……ごほん、向き合ったまままとめて触手に絡まれ締め付けられていたから。
『はわっ、違う。ざくろの手はそんなつもりじゃ…』
『そっちじゃなくて』
ざくろの手が胸のあた……ごほん、不可抗力でいろいろある一方、来流未は腰骨のあたりではらりと何かが儚げに力を失ったのに慌てていた。そして反対側の腰骨あたりでもっ!
『はわわわ……ごめん、事故、事故だからっ』
『そっちより下~っ!』
来流未、だぁ~いピンチ。
その時だった。
ぶばっ、と音がして視界がバラ色に。
そういえば二人が向き合って照れ照れしているときに二人纏めて絡まれた触手の色はバラ色だった。
とにかくこれで来流未のお尻なんかは守られた!
這いまわり締め付ける触手は絡んだままだが。
そこに!
「はやてにおまかせですの!」
味方の危地を遠くから視認した颯がいっぱいに空気を吸い込んで身を沈め、冬用の革のブーツを履いた足で水底を蹴りジェットブーツ!
一気に迫ってバラ色のスミから蛸が出てきたところを狙って魔導ドリル「ドゥンケルハイト」を突き出した!
『びりびり電撃どりる!』
痺れたバラ蛸。この隙に抱き合ったざくろと来流未はようやく離れ……ではなく、脱出に成功。
『タコのくせに、タコのくせに!』
来流未、ひたすら小太刀でざしざし。敵の吸盤は鉄扇で防ぐ。この時、もしかしたら気付いたかもしれないが、この話はまた後に。
『よくもざくろたちを!』
ざくろはロングブーツからのジェットブーツで接近し魔導符剣「インストーラー」で本体をザックリ。が、触手に阻まれる。触手のみ飛んでいく。
ここでとんでもないことが!
「みなさん、すいません。もう足止めできません」
水面から紅幸の声。
直後、海中が今度はピンク色に染まった!
『ああ、頑張って耐えたのですが…』
何と紅幸、ピンク色の蛸雑魔に全身絡まれまくっていた。時間稼ぎをしていたらしいのだが、どうして沈まないのだろう?
『せいっ!』
水に引き込まれてもここは比較的浅瀬。まったく抵抗しないのですんなり底まで到達。蛸雑魔が安心したところで海底を思い切って蹴って水上に逃れ、息をしているのだ。締め付け? マテリアルヒーリングがあるし…。
『胸に絡まれるのは慣れてますし』
ぽっと頬を染める紅幸。
が、ついに紅幸をあきらめたピンク蛸が三人に向かっていった。
ぶー、とまたもピンクのスミを吐く。
『普段からドリル整備でドロドロは慣れっこです!』
颯、怯みもせずにまたもジェットブーツからのびりびり電撃ドリル。
『離せ! 超機導パワーオン…そして必殺、デルタエンド!』
ざくろはバラ蛸にまたも絡まれたが、今度は一人だったせいか……げふげふ、今度は気合十分。あっさり振りほどいて距離を取るとデルタレイを放つ。
『よくもよくも…』
そして来流未の捨て身の突撃。ざしざしやると敵はやがて形を崩して霧散した。
●
「はい、お好み焼き焼けたよ~。ガクさんのお酒も、白亜さんのアイスコーヒーも冷えてるよっ」
戦い終わって初華が皆をねぎらう。頬に当てた缶ビールが冷たそう。
鉄板でお好み焼きを焼き、網で海鮮バーベキューだ。
「酷い目に遭ったが、落ちて良かった」
白亜は念入りに洗った髪に指を通し引っ掛からないことを確認。白いワンピースは黄色と青のトロピカルな模様になってしまっていたが。
「欲しいなら注いで回るぞ?」
「初華さん、わたしも手伝う。タコ刺しを作ろうかな♪」
コーヒーを用意する白亜の横で、来流未がはいはい♪
「こうなったらタコも欲しいわねん♪」
ブランデーをやり焼き魚に猫のように食らい付いていたメルクーアが腰を上げる。
「仕掛けた蛸壷を見てみましょうか」
ガクルックス、先ほどは槍で魚を取っていたが、今度は仕掛けを見に行く。
で、岩場など。
「でも、雑魔だったらどうするの?」
揚げた蛸壷を前に聞く初華。
「こうすればいいですの」
颯、壷の中にドリルを突っ込んでドリドリ!
どうやら普通の蛸で、黒いスミを掛けられた。
「…ようやくいい感じの色になりましたの」
小鳥の方は。
「いた。獲ったよ~。って、はわわ!? 張り付いたらダメだよ!? ……ふぇ?」
「小鳥殿!」
蛸壷から出した蛸にビキニトップを奪われたが、白亜がすかさず隠し事なきを得る。
こちら、ガクルックス。
「雑魔の蛸がもう本当に隠れていないかの確認にもなりますね」
かかっているのが通常の蛸だけなのに安心する。
こうして無事にタコも食材に。
「ざくろさん、おいしい?」
「うん、新鮮でおいしいよ」
ちなみに来流未。ビキニのボトムはトラ柄ビキニ。スミの中でこっそりざくろが穿かせたらしい。こうしてぐっと二人の距離も近まったようだ。
そんな中で、紅幸がぽそり。
「みなさん、キスマークがついてますね」
どうやら蛸雑魔の吸盤に、唇型の吸盤があったようだ。みんな、首筋とか肩とか胸元とか太腿の内側とかにキスマークっぽい吸盤の跡がついていましたとさ。
どこについているかは自分で探してくださいね。
「ふふ、太陽が眩しいです」
モノクロハイビスカスのトランクス水着にシャツを羽織るGacrux(ka2726)(以下、ガクルックス)が、ミラーシェード「ハードナイト」に指を掛けて砂浜に立つ。
「海~~~! やっほーい!」
さくさくっ、と白い砂浜をメルクーア(ka4005)が走る。
「ちょっとメルクーアさん、ガクさんっ!」
これを赤いワンピースの水着の南那初華(kz0135)が呼び止めた。
「何、初華さん?」
「どうしました?」
「タコ雑魔退治が先でしょ?」
はしゃぐ二人に釘を刺す。
片やガクルックス、レジャー用ゴムボートを膨らませている。
片やメルクーア、武器すら持っていない。
「いやですねぇ。ちゃんと罠を準備してますよ」
ガクルックス、近隣の猟師に借りた蛸壷を指差す。
「そうそう。罠はちゃんと用意してるから」
メルクーアは、うふんと身をくねらす。
「蛸壷はいいとして、それは?」
「この依頼に行くって言ったらギルドの人が貸してくれたの~」
白い旧スクール水着には「めるくーあ」の文字。
「いや、そうじゃなくって罠の話なんだけど……」
「方法は単純。わざとタコに捕まるのー」
顔を近付ける初華に、にこぱメルクーア。
そこへ。
「……じゃあ、私も……」
そっと幸紅(ka5774)がメルクーアの横に並んで、おっきな自分の胸あたりに腕を絡め恥ずかしそうに身をくねらせている。
その隣に立つ姿が。
「タコ歪虚退治かぁ……水中は苦手だけど弱いらしいしなんとかなるかなぁ?」
ほふぅ、と箍崎 来流未(ka2219)が頬に右手を当て悩ましげにしていた。白いビキニ姿で、胸の谷間と両腰におっきな結び目が不安そうに揺らいでいる。
「何、狩るつもりでいるなら容易かろう」
白いワンピース水着の雪継・白亜(ka5403)である。
「狩られる側は其方と知るがいい」
ぴしゃりと言い放つが……。
「色、お揃いね……」
紅幸が言う。自らも白いビキニ水着姿で隣に立つ。
「あ、確かに」
メルクーアも白。
「……胸がキツイなあ」
ぎゅうぎゅうのピチピチだったりするが。
「い、色だけは、な」
白亜はびくりと腰を引く。
「んあっ! 私だけ赤?」
「私も赤なんだよ♪」
初華がぼっちになったところで、狐中・小鳥(ka5484)がむぎゅりと抱き着いてきた。赤いビキニに腰のパレオがひらり。
「初水着♪ ……なんだけど、いきなり汚れちゃいそうだよね」
離れて改めてくるりんして水着を披露する小鳥。
一方。
「それよりそれは何?」
来流未が白亜の持っている物に注目している。
「ああ、囮だ。マネキンにこの浮き輪を付けたかったのだが、あいにくマネキンがな……あっ!」
「へー、マネキンか~」
白亜が言ってるそばからメルクーアが浮き輪を奪い、装着。にこぱ笑顔から気に入ってるのが分かる。
「いろいろそろったねぇ」
ガクルックス、蛸壷を準備しつつほのぼの眺める。
「後は生態や習性が本物の蛸と同じかどうかですの」
新たに八劒 颯(ka1804)がやって来た。同時にはふぅとため息交じりで突っ込み。魔導ドリル「ドゥンケルハイト」を肩に担ぎ蛸壷も用意して……あれ?
「颯さん、それは……」
「これは普段着ですの」
見た目水着のような衣装の颯、当然とばかりに胸を張るが、それはいかがなものか。
その時。
「わあ、みんな白いんだね。ざくろも白にしてよかった」
時音 ざくろ(ka1250)が白いセーラー服パーカーに白いトランクス水着で登場。
「ざくろさん、海って事だから水着なんだけど……似合う、かな?」
とたた、とざくろに駆け寄る来流未。
「わぁ、よく似合ってる、その姿見れただけでも一緒に来れて良かったな……颯の水着も可愛いね」
ざくろ、来流未の姿に頬を染め、颯の方も褒めるが……。
「だから普段着ですの」
「……早く着替えましょうね」
「着替えましょうね~」
颯、初華と紅幸に連行されていく。
●
「まさか白いワンピース水着を着せられるとは思わなかったですの」
ちゃぷ、と胸元まで海水に漬かる颯が小さな顎をツンと逸らしていた。
「ごめんなさいねぇ。ハイレグタイプも胸元のカットが深いタイプもなかったの」
紅幸が胸元で両手を組み合わせくねらせながら残念が……ではなく、謝る。
「色ですの」
颯のこだわりはそっちのようで。割と黒とか青とかを好む。
「いや、楽しいですねぇ」
その横をガクルックスがゴムボートですいーっ、と。サングラスきらりん☆。
「いつもは人だらけのビーチに罠を仕掛ける。いや、楽しいじゃないですか……おっと、そのあたりを狙いますか? 撒き餌をしておきましょう」
セリフにやや問題ありげだが、人がいないのだから全く問題ない。二人のいるあたりに小魚を撒いてさらに沖を目指す。
すい~、と気分よく舟をこぐガクルックス、さらに沖にいる仲間の所へ。
「とりあえずささっと倒して遊びたい所だねー。白亜さん、よろしくなんだよ♪」
「うむ。小鳥殿、よろしく頼む」
顔だけ出した小鳥と白亜がきゃいきゃいやってるところだった。メルクーアも浮き輪でぷかぷか浮かんでいる。
「やってますね。それじゃ、撒き餌もしておきましょうか?」
ここでガクルックス到着。
「うむ。ガクルックス殿、まずはここから離れた場所に頼む」
「そうだね~。なるべく一体ずつ対応していきたいね。何体いるのかわからないけど奇襲には気をつけないと……あっ!」
白亜の意見に小鳥がうんうん頷いていると、突然海面から黄色い坊主頭がざばんと現れた。
雑魔タコである!
ぶー、と黄色いスミが大量に飛んで来た!
「わっ!」
愛用のゴーグルを目にセットしていたメルクーア、もろに食らうが目に入るという最悪事態は免れた。
「危ないんだよっ」
小鳥、セーフ。ついでに白亜を自らの方に抱き寄せる。
その白亜。
「ほう……?」
自らも顔をそむけたが、髪の毛に食らっていた。
「これでもこの髪はそれなりに……ああ、それなりにだが気に入っているのでな」
彼女の白い髪の先が、黄色に染まっている。
「金髪……には程遠いですねぇ」
それを見たガクラックスの声は残念そうだ。
「ああ、うむ。要は……」
「はやや!? な、何か絡み……がぼっ」
眉の根を寄せる白亜の隣で、小鳥が突然沈んだ。
「そう、死ぬがいい」
白亜、潜った!
「……囮として魅力ないのかしら?」
少しがっかりするメルクーアだったが、来た。今度は青いヤツだ。顔に青いスミを食らうがゴーグルが目を守る。
しかし、一瞬視界が利かなくなる。
「きゃー、絡まれた~」
そしてがぽっと浮き輪から姿を消す。
「……楽しそうな声を出しますねぇ」
やれやれ、とグラサンを外しシャツを脱ぎ捨てたガクルックスが颯爽と海に飛び込む。
水中戦だ!
こちら、絡まれ沈んだ小鳥。
『みゃ!』
がぽぽ、と口から空気が漏れた。気泡が水面へと上がっていく。
『変な所に絡んじゃダメだよ!?』
ダンサーズショートソードでひとまず背後から股下に絡んだ触手をぶった切る。
胸元の触手を斬ろうとしたところで射線が来る。
白亜だ。
『小鳥殿にはしばらく我慢してもらわねばならぬが、本体であろう』
水中銃で頭の部分を狙う。
これに怒ったか、黄タコは向きを変えて、ぶーっ!
白亜の目の前がイエローパラダイスに早変わり。視界がまったくなくなった。
『これでは敵も見えないのでは?』
脱出しつつそう思ったが、敵には触手がある。
『む?』
ちょん、と何かが腰の括れに触れたと思った瞬間、ぎゅっとウエストを締め付けられた。ダガーも抜いてメッタ刺しするが、さらに肩の素肌にも絡まれ引き込まれる。
そして、スミから抜けて見えた。
『白亜さん大丈夫!? 今、斬るから動かないでね!』
小鳥に行く触手が減っていた分、切り抜けて本体に剣を突き刺していたのだ。タコの頭を蹴って白亜の方に行くと、残されたタコは散り散りになって消滅。小鳥が白亜に絡んでいた触手を斬るとこちらも力尽きて粉々になった。
二人で水面に上がる。
一方、ガクルックス。
『これは……囮を言い出すだけありますね』
潜ってみると、目の前でメルクーアが青いタコの触手すべてに絡められる緊急事態だったが……。
『もう一発どお? これなら絶対に当たるしね』
メルクーア、アルケミーガントレットを介してエレキトリックショック!
連発したようだが、彼女の様子からまだまだ使用回数に余裕があるらしい。
が、タコの方が絡めた足を緩めて逃げた。
いや、ガクルックスの方に来たぞ?
『蛸壷に引っかかったのを突っつく予定でしたが』
ガクルックス、シュテルンシュピースを伸ばす。
しかし、槍先は刺さった後に触手に絡めとられた。敵、そのまま加速する。
接近戦だ!
まずは青いスミが来る。
『気休めかもしれませんが』
ガクルックス、ソウルトーチ。一般的に濁った海中では仮にライトを当てても視界は画期的に向上はしないのだが…。
『ぐっ!』
ものすごい勢いで体当たりされ絡まれた。ナイフを手に応戦するが一気にすべて絡まったので間に合わない。
それを、メルクーアが見ていた!
『届け、間魚雷~!』
仲間のピンチに、ジェットブーツ。
敵は、ガクルックスのソウルトーチで全くこちらに気付かない。
『殴ってビリビリ~っ!』
『電気ではないので本当に助かりますね』
がすっ、と本体に一発。そしてエレキトリックショック。振動で察知したガクルックスは触手にとにかく斬りつける。
やがて、青タコは海の藻屑と消えた。
●
こちら、ざくろと来流未。
『がぽっ……はわわっ!』
実はのっぴきならないことに、二人抱き合って海の中に引きずり込まれていた。
『タコめぇ! あたしたちを引きずり込もうなんて大それた事を…ちょ! やめっ…』
来流未の心の悲鳴は、ざくろと抱き合った……ごほん、向き合ったまままとめて触手に絡まれ締め付けられていたから。
『はわっ、違う。ざくろの手はそんなつもりじゃ…』
『そっちじゃなくて』
ざくろの手が胸のあた……ごほん、不可抗力でいろいろある一方、来流未は腰骨のあたりではらりと何かが儚げに力を失ったのに慌てていた。そして反対側の腰骨あたりでもっ!
『はわわわ……ごめん、事故、事故だからっ』
『そっちより下~っ!』
来流未、だぁ~いピンチ。
その時だった。
ぶばっ、と音がして視界がバラ色に。
そういえば二人が向き合って照れ照れしているときに二人纏めて絡まれた触手の色はバラ色だった。
とにかくこれで来流未のお尻なんかは守られた!
這いまわり締め付ける触手は絡んだままだが。
そこに!
「はやてにおまかせですの!」
味方の危地を遠くから視認した颯がいっぱいに空気を吸い込んで身を沈め、冬用の革のブーツを履いた足で水底を蹴りジェットブーツ!
一気に迫ってバラ色のスミから蛸が出てきたところを狙って魔導ドリル「ドゥンケルハイト」を突き出した!
『びりびり電撃どりる!』
痺れたバラ蛸。この隙に抱き合ったざくろと来流未はようやく離れ……ではなく、脱出に成功。
『タコのくせに、タコのくせに!』
来流未、ひたすら小太刀でざしざし。敵の吸盤は鉄扇で防ぐ。この時、もしかしたら気付いたかもしれないが、この話はまた後に。
『よくもざくろたちを!』
ざくろはロングブーツからのジェットブーツで接近し魔導符剣「インストーラー」で本体をザックリ。が、触手に阻まれる。触手のみ飛んでいく。
ここでとんでもないことが!
「みなさん、すいません。もう足止めできません」
水面から紅幸の声。
直後、海中が今度はピンク色に染まった!
『ああ、頑張って耐えたのですが…』
何と紅幸、ピンク色の蛸雑魔に全身絡まれまくっていた。時間稼ぎをしていたらしいのだが、どうして沈まないのだろう?
『せいっ!』
水に引き込まれてもここは比較的浅瀬。まったく抵抗しないのですんなり底まで到達。蛸雑魔が安心したところで海底を思い切って蹴って水上に逃れ、息をしているのだ。締め付け? マテリアルヒーリングがあるし…。
『胸に絡まれるのは慣れてますし』
ぽっと頬を染める紅幸。
が、ついに紅幸をあきらめたピンク蛸が三人に向かっていった。
ぶー、とまたもピンクのスミを吐く。
『普段からドリル整備でドロドロは慣れっこです!』
颯、怯みもせずにまたもジェットブーツからのびりびり電撃ドリル。
『離せ! 超機導パワーオン…そして必殺、デルタエンド!』
ざくろはバラ蛸にまたも絡まれたが、今度は一人だったせいか……げふげふ、今度は気合十分。あっさり振りほどいて距離を取るとデルタレイを放つ。
『よくもよくも…』
そして来流未の捨て身の突撃。ざしざしやると敵はやがて形を崩して霧散した。
●
「はい、お好み焼き焼けたよ~。ガクさんのお酒も、白亜さんのアイスコーヒーも冷えてるよっ」
戦い終わって初華が皆をねぎらう。頬に当てた缶ビールが冷たそう。
鉄板でお好み焼きを焼き、網で海鮮バーベキューだ。
「酷い目に遭ったが、落ちて良かった」
白亜は念入りに洗った髪に指を通し引っ掛からないことを確認。白いワンピースは黄色と青のトロピカルな模様になってしまっていたが。
「欲しいなら注いで回るぞ?」
「初華さん、わたしも手伝う。タコ刺しを作ろうかな♪」
コーヒーを用意する白亜の横で、来流未がはいはい♪
「こうなったらタコも欲しいわねん♪」
ブランデーをやり焼き魚に猫のように食らい付いていたメルクーアが腰を上げる。
「仕掛けた蛸壷を見てみましょうか」
ガクルックス、先ほどは槍で魚を取っていたが、今度は仕掛けを見に行く。
で、岩場など。
「でも、雑魔だったらどうするの?」
揚げた蛸壷を前に聞く初華。
「こうすればいいですの」
颯、壷の中にドリルを突っ込んでドリドリ!
どうやら普通の蛸で、黒いスミを掛けられた。
「…ようやくいい感じの色になりましたの」
小鳥の方は。
「いた。獲ったよ~。って、はわわ!? 張り付いたらダメだよ!? ……ふぇ?」
「小鳥殿!」
蛸壷から出した蛸にビキニトップを奪われたが、白亜がすかさず隠し事なきを得る。
こちら、ガクルックス。
「雑魔の蛸がもう本当に隠れていないかの確認にもなりますね」
かかっているのが通常の蛸だけなのに安心する。
こうして無事にタコも食材に。
「ざくろさん、おいしい?」
「うん、新鮮でおいしいよ」
ちなみに来流未。ビキニのボトムはトラ柄ビキニ。スミの中でこっそりざくろが穿かせたらしい。こうしてぐっと二人の距離も近まったようだ。
そんな中で、紅幸がぽそり。
「みなさん、キスマークがついてますね」
どうやら蛸雑魔の吸盤に、唇型の吸盤があったようだ。みんな、首筋とか肩とか胸元とか太腿の内側とかにキスマークっぽい吸盤の跡がついていましたとさ。
どこについているかは自分で探してくださいね。
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相談卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/07/18 16:13:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/16 07:38:18 |