ゲスト
(ka0000)
海水浴場プロレス大会(水着回ポロリあり)
マスター:cr
このシナリオは4日間納期が延長されています。
オープニング
●
「モアさん、それで依頼ってなんだよ」
「それはですね……」
ある日のバロテッリ商会、ここでハンターオフィスの受付嬢であり、この商会の番頭であるモア・プリマクラッセ(kz0066)とイバラキ(kz0159)が会話をしていた。どうもモアは個人的に依頼をハンターであるイバラキにしていたようだ。
「というわけで海でプロレスをしていただきたいのです」
今回バロテッリ商会が請け負った仕事は、リゼリオ近くの海水浴場の集客。人集めには何か大きなイベントをやるのがいいだろうということでイバラキにプロレス大会を開いてくれるよう依頼していたのだった。
「へぇ、それは面白そうね」
と口を挟んできたのは愛星 美織。リアルブルー出身の元プロレスラー……いや、引退はしていないので現役のプロレスラーである。
「それで、どういう感じなの?」
「はい、海辺にリングを設置していただいて、そこで試合を披露してもらおうかと」
「いいね、技をかけて海に落としたら盛り上がりそうね」
流石にプロレスラーだけあって、どうすればいいかのアイデアが次々と湧いてくる。
「それから……」
しかしその次のモアの言葉は、二人を驚愕させるに足るものだった。
●
「しかしリクエストとはいえねぇ……」
うって変わって大会当日、海辺に設置されたリングの周りに観客が既に集まっている。その様子を見ながら、美織はどうしたものかと考えていた。
そんな彼女の身に着けているものは、いつものリングコスチュームではなく、布の面積が少ないビキニそのものである。このような水着を着ると彼女のアスリートらしい鍛え上げた健康美が発揮される。
「だだだ、大丈夫かなこれっ?!」
そこに顔を真赤にしてイバラキが現れた。彼女ももちろんビキニ。ダイナマイトな体つきの彼女が着ると、今にもはち切れんばかりだ。
モアのリクエストはこうだった。海水浴場の人集めに合わせ、新作水着のPRもしたい、ついては選手たちは水着を着て試合をして欲しい、というものだった。その結果がこれである。
「なぁに、大丈夫よ!」
「だだだだって、これ技とかかけられたら外れてもおかしくないぞ?!」
「女は度胸よ!」
「説明になってないよ……」
というわけでとても危険な水着着用のプロレス大会が始まったのであった。
「モアさん、それで依頼ってなんだよ」
「それはですね……」
ある日のバロテッリ商会、ここでハンターオフィスの受付嬢であり、この商会の番頭であるモア・プリマクラッセ(kz0066)とイバラキ(kz0159)が会話をしていた。どうもモアは個人的に依頼をハンターであるイバラキにしていたようだ。
「というわけで海でプロレスをしていただきたいのです」
今回バロテッリ商会が請け負った仕事は、リゼリオ近くの海水浴場の集客。人集めには何か大きなイベントをやるのがいいだろうということでイバラキにプロレス大会を開いてくれるよう依頼していたのだった。
「へぇ、それは面白そうね」
と口を挟んできたのは愛星 美織。リアルブルー出身の元プロレスラー……いや、引退はしていないので現役のプロレスラーである。
「それで、どういう感じなの?」
「はい、海辺にリングを設置していただいて、そこで試合を披露してもらおうかと」
「いいね、技をかけて海に落としたら盛り上がりそうね」
流石にプロレスラーだけあって、どうすればいいかのアイデアが次々と湧いてくる。
「それから……」
しかしその次のモアの言葉は、二人を驚愕させるに足るものだった。
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「しかしリクエストとはいえねぇ……」
うって変わって大会当日、海辺に設置されたリングの周りに観客が既に集まっている。その様子を見ながら、美織はどうしたものかと考えていた。
そんな彼女の身に着けているものは、いつものリングコスチュームではなく、布の面積が少ないビキニそのものである。このような水着を着ると彼女のアスリートらしい鍛え上げた健康美が発揮される。
「だだだ、大丈夫かなこれっ?!」
そこに顔を真赤にしてイバラキが現れた。彼女ももちろんビキニ。ダイナマイトな体つきの彼女が着ると、今にもはち切れんばかりだ。
モアのリクエストはこうだった。海水浴場の人集めに合わせ、新作水着のPRもしたい、ついては選手たちは水着を着て試合をして欲しい、というものだった。その結果がこれである。
「なぁに、大丈夫よ!」
「だだだだって、これ技とかかけられたら外れてもおかしくないぞ?!」
「女は度胸よ!」
「説明になってないよ……」
というわけでとても危険な水着着用のプロレス大会が始まったのであった。
リプレイ本文
●
「うおお、すごいねイバラキさん!」
まだ顔が赤いイバラキの姿を見て、天竜寺 舞(ka0377)はそう漏らしていた。舞も決して小さくはないのだが、そんな彼女も思わず
(羨ましい!)
と思ってしまうボディライン。そんな雰囲気を感じてかますます赤くなるイバラキ。
「自らの体で水着をより魅力的に見せるのも大切ってなれば、心が弾むじゃないさ」
しかしそんな彼女の肩を叩く者が居た。ユピテール・オーク(ka5658)である。彼女は女性が見てもドキリとしてしまう魅惑的な肉付きをしている。それでいて今のイバラキを心配してくれる姉御肌。ついでに言えば今日のイバラキの対戦相手だ。
「ああ、まずは目の前のファイトに集中するぜ!」
それでイバラキも気が楽になった。
「美織さんも怪我が治ってよかったよ」
「ありがとね。もう今すぐリングに上がりたい気分よ」
一方舞は美織とそんな会話をかわしていた。そこに蒼いビキニに身を包んだノエル(ka0768)が入ってきた。
「今回は海ということなのでいつもと違う感じで盛り上げていきましょう」
「というと?」
「それは……」
なにやら秘密の会話を始める二人。
「よっしゃぁ、また例のプロレスって奴だな!? 暴れるぜぇ! ……ただなーんか観客の目線がどことなくやらしぃ気がすンだよなぁ……」
一方ボルディア・コンフラムス(ka0796)は会場の様子を見ながらそうつぶやく。彼女は何か嫌な雰囲気を感じ取っていた。
そんなうちに第一試合のゴングが鳴るのであった。
●
第一試合はノエル・ザ・スネグラーチカと美織のシングルマッチ。そんな二人の戦いは観客がそれまで経験したことの無いものだった。
軽いステップでリングを回っていた二人はリング中央で組み合う。と思った次の瞬間、ヘッドロックに固めるノエル。そこを腰投げで倒し、腕を固める美織。腕を固められたら体を反転させて切り返し、そこをアームロックに切り返し、対して頭を両脚で挟んでひっくり返し……瞬きすら許されない、ノンストップで繰り広げられる攻防に観客は目を丸くしていた。
走るノエル。美織は開脚ジャンプでかわし、戻ってきたところにドロップキック。さらに追撃を狙うところを今度はノエルが足をすくってマットに転がすと両脚を取って絡ませ、さらにそこに腕を取って差し込む。すると腕、膝、足首が美織の自重で極まる。芸術的に複雑に組み合わさった関節技、これこそルチャの真髄、ジャベである。
存分に絞り上げたところで互いの脚を絡ませ4の字固めに繋げるノエル。
しかし美織も必死に耐えると、勢いをつけて体を半回転させる。二人の体が裏返り今度はノエルの方に痛みが襲ってくる。
逃れようともがく彼女の顎を美織はブリッジして掴み絞り上げる。反り返った二人の体は自然胸の形が強調される体勢になっている。
なんとか逃れたノエルは美織の脚を固めると、腕を掴んで倒れこんだ。空中に吊り上げられる美織の体。ロメロ・スペシャルだ。さらに体勢を崩し顎を掴んでカベルナリアに移行するノエル。
「あんっ……」
痛みに思わず声が漏れる美織。その声が何とも色っぽい。
そしてノエルはとどめに入る。技を解き、美織の両足と両腕を取り股の下でぶら下げる。カンパーナでギブアップを迫る。
それを歯を食いしばって耐える美織。ノエルの方も腕に美織の体重がかかる。我慢比べの様子になる二人。
耐えられなくなったのはノエルの方だった。技を解いて、今度こそ決めようと引き起こしてロープに振る。そこを美織は待っていた。戻ってきた所で腕に飛びつき一回転すると頭に両脚を引っ掛ける。そしてその勢いで回りつつマットに叩きつけると脇固めが極まっていた。奥の手の超大技、ラ・ミスティカが決まればたまらずギブアップ。
観客達の歓声の中、美織はノエルに耳元で囁く。
「ごめん、そのまま動かないで」
よく見ると回転の勢いでノエルのトップスが外れていた。思わず真っ赤になるノエル。素早くユピテールが用意してくれたタオルで隠して退場する二人に、観客達の拍手がずっと送り続けられていた。
●
第二試合はユピテールとイバラキのシングルマッチ。長身二人がリング中央で向かい合うとやはり映える。観客の期待をたっぷり浴びてゴングの音が鳴る。と同時にリング中央でエルボーとキックの打ち合いを始める二人。ド迫力の音が海水浴場一帯に響き渡り観客は大喜び。が、観客が喜ぶ理由はそれだけではなかった。
何せ二人共胸についているものがとても大きい。しかも引き締まりながらも女性らしい柔らかさは失っていない肉体。となるとどうなるか。揺れるのだ。今にもその胸についている布がちぎれんばかりに揺れる光景に一部で別の盛り上がりが始まっていた。
が、その頃ユピテールの方は観客の目を意識して地味で単調な試合になってないかを危惧していた。
「あたいも場を盛り上げるように頑張ってみようかね」
そこで動いた。突然高々と飛び上がり、そこから正面跳びのドロップキックでコーナーまで吹き飛ばす。さらに串刺し式のフライングボディアタックで追撃。リングを大きく使ったダイナミックな立体殺法に観客達は歓声で応える。
さらなる追撃を狙い対角線を走って宙に舞うユピテール。しかしイバラキはその土手っ腹に膝を突き刺して反撃に移る。
うずくまった所にミドルキックの連打を浴びせる。だがユピテールの目は死んでいない。
そしてとうとう観客達の声が爆発するタイミングがやって来た。キックの連打を受け中腰に成った所に、走りこみフィニッシュホールドのダブルニーアタックを放つイバラキ。だがユピテールはギリギリまで引きつけた所で後転して回避してみせた。
呆然とした表情でイバラキが後ろを振り向いた時、そこにはロープに飛んで跳ね返ったユピテールがフライングエルボーで飛び込んでくる姿が見えた。
エルボーの直撃を浴び、思わず尻もちを付いたイバラキ。その時、ユピテールはロープに飛び乗りその反動を利用して天高く舞い上がった。太陽を背にして跳んだ彼女のボディラインが美しいシルエットを描く。それに観客達が、そしてリング上のイバラキ自身が見惚れていた時、ユピテールの両膝がその顔面に突き刺さりマットに押しつぶした。
掟破りの一撃。そのままフォールに入り、レフェリーがカウントを数える。その声に観客達も共に合唱し、
「「1! 2! ……3!」」
決着が付いた。観客の声が爆発する。その盛り上がりの余韻を引きずったまま、メインイベントへと雪崩れ込むのであった。
●
いよいよ始まるメインイベントはサバイバル6wayマッチと発表された。最後の一人になるまで戦い海に転落すると失格という過酷な形式である。
まず最初に入場してきたのはミリア・エインズワース(ka1287)。リングに上がるとそれぞれのコーナーに登って片手を上げ客席にアピールする。
続いてボルディアが入場してくるといきなり二人はにらみ合いを始める。
「今回は自分以外全員敵、全員ボクのパワーで倒してやるよ」
「俺のパワーに吹き飛ばされないようになッ」
「いいじゃないか面白い」
二人が火花を散らす中、小さな影が飛び込んできた。
「こういうのも修行と考えれば今後、何かに役に立つかもしれません……」
マントに身を包んだその影は一気に飛び上がり、二人の間に着地する。マントが翻りその下から現れたのはサクラ・エルフリード(ka2598)だった。白い露出度高めのビキニに身を包んだ彼女の姿は対照的で観客の注目を浴びる。
そんな時突如としてリング上に桜吹雪が巻き起こる。
「ジュゲームリリカルクルクルマジカル……ルンルン忍法が、今日もリングに嵐を呼んじゃいます!」
その桜吹雪が晴れた時、赤コーナーにルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)が立っていた。ニンジャならではの登場に観客達も大盛り上がり。
その時会場に勇壮な音楽が流れ始めた。お前は虎になるんだという歌詞とともに現れた人物は側転からバク宙で高々と飛び上がり、青コーナー上に着地する。
顔には虎の覆面。謎のマスクウーマン、タイガー・レディの登場であった。顔は隠しているが体は虎柄のビキニで露出度高めだ! お前天竜寺舞だろと言ってはいけないぞ!
リング上の三人とコーナーの二人がにらみ合う中、突如リングアナの悲痛な叫びが響き渡った。
「お気をつけ下さい! 逃げてー!」
その時、最後の入場者である舞桜守 巴(ka0036)が際どい赤いビキニで登場したのだが、彼女はいきなり客席に雪崩れ込むと
「うふふふふ、応援よろしくぅ」
好みの女性客の唇を奪っていたのであった。ついでに男性客にはパンチしつつ狩りに勤しむ巴を置いといて、リング上では戦いになだれ込む。
まず最初に動いたのはミリアとボルディア。正統派パワーファイター同士の二人は互いにチョップを打ち合い、同時にロープに飛んでラリアットを相打ちさせる。が、二人共倒れない。
「そんなンじゃあ、俺を倒すには日が暮れちまうぜぇ!?」
まるで効いてないという素振りのボルディアに対しルンルンが動いた。突如として胸の間から符を取り出し印を結ぶ。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法ニンジャ結界! これよりこのリングは、私のゾーンなのです」
リング上は何を言っているのだという空気に包まれ、そこにボルディアが襲いかかる。しかし素早くかわすとそのまま駆け回り始めた。
「速きこと風の如し……48のニンジャ殺法なんだからっ!」
その勢いのままドロップキックを叩き込むルンルン。さらにリングを支配すべく駆けまわりながらタイガーへ攻撃を仕掛けるが、それを回避してロープに飛ばすと自らもロープに飛びフライングラリアットを食らわせる。
「あまりプロレスというのは知りませんが……」
さらに、そこにサクラも見よう見まねでラリアットを食らわせる。そして追い打ちをかけようとした時だった。
突如背後から伸びる腕。一瞬のうちに首に絡みつき、サクラを締め上げる。意識が遠のく。
「さぁて、楽しくやりましょうかね!」
それはいつの間にかリングに上がっていた巴だった。スタミナを奪うと手をわきわきさせながらサクラの胸を背後から揉み始める。
「さぁーて! この私と戦うことになったのが運の尽き、あられもない姿を晒すのですわ!」
意識朦朧で何をされているのか分かっていないサクラが蹂躙されている中、逃れたルンルンは体勢を立て直し再び戦いの場に戻り今度こそと強烈なドロップキックを炸裂させる。まともに食らってよろめくボルディア。だが次の瞬間カウンターの強烈なラリアットが放たれた。
吹っ飛ばされるルンルン。しかしボルディアも追撃に行けなかった。
「後ろにも気をつけないとな」
いつの間にか背後を取っていたミリアが彼女の胴をクラッチし、反り返って投げ捨てる。リング上にかかる美しいアーチ、ジャーマンスープレックス!
マットに叩きつけられ頭を押さえて立ち上がろうとするボルディアだったが、そうは行かなかった。
「やっほう! プロレスにかこつけてイロイロしてやりますわ!」
上から赤い物が降ってきた。その正体は巴である。ボルディアにヒップドロップを食らわせたかと思うとその筋肉質ながら豊満な胸を堪能し始める。
「ちょっ、な、何しやがる!」
だが抵抗に益々燃え上がりその体を蹂躙する巴。
一方、巴の魔の手から何とか逃れたサクラは、反撃しようとミリアに近づく。
「確かこうやって投げていたような……」
胴をクラッチする。それは先程ミリアが見せたものに近いが微妙に違う。これはバックドロップの体勢だ。二人の投げを巡る攻防。
一方吹っ飛ばされたルンルンだがやられてばかりではなかった。タイガーにロープワークからフライングニールキックを仕掛ける。
しかしタイガーもそれを連続バク宙で華麗にかわし、その勢いのままコーナートップに飛び乗るとダイビングニーアタック!
宙を舞うタイガーを見ながら、ルンルンも動いた。落下点を予想し、一気にロープに飛ぶ。
結果タイガーが落ちた所には丁度サクラとミリアが居た。
「えいやっ……!」
その衝撃で体勢が崩れた所でサクラは一気に反り返る。これでミリアの身体はマットに……叩きつけられなかった。軽量級の悲しさか、自分だけがスッポ抜けたのだった。水しぶきが上がり残念ながら脱落だ。
呆然とするミリアの手には、何故か白い布。
「く、しまっ。油断しました……。って、何か視線が? きゃっ!?」
海の中で自分の胸元に気づいたサクラは真っ赤になって慌ててその身を隠す。
「脱がしていいのは脱がされる覚悟のあるやつだけだ、女の子ならドッチもオッケー!」
その頃ミリアが巴の魔の手に落ちていた。それを尻目にルンルンがタイガー目掛け飛ぶ。
飛びつかれたタイガーもその勢いのまま一回転してローリングクラッチホールドでカウントを迫る。
しかしルンルンはさらにその勢いを利用してロープを蹴り、天高く飛んだ!
「ルンルン忍法ニンジャドライバー!」
天空から二人はものすごい勢いで真っ逆さまに落下し……そのまま水しぶきが二つ上がった。
そしてリングに落ちる二つの布。落下の勢いが強すぎたが故の当然の結果である。
「ニンジャは脱げば脱ぐほど、強くなるんだからっ!」
真っ赤になったルンルンだが残念ながら失格である。
「いやーん、まいっちんぐ♪」
一方舞のリアクションはなぜか妙に古かった。
「あはははは、あっははははは! ほらほらいい格好ですねえ!」
リング上では巴が好き放題していた。しかしミリアもとうとう反撃に移る。襲い来る彼女の身体をガッチリ抱きしめると全ての力をかけて締め上げる。
そしてボルディアにとってもチャンスだった。ここぞとばかりに二人まとめて抱え上げそのままデスバレードライバーで落とす体勢に入った。
たまらないのは巴である。今まで好き放題やっていたのはどこへやら。必死の抵抗を見せる。その指がボルディアのトップスに引っ掛かり、そして……。
見事なボルディアのそれが大公開になった。
巴のビキニと変わらないぐらい真っ赤になって思わず技を解くボルディア。ようやく助かった巴だが、観客の反応がおかしかった。
「あいったぁ……え、あええ? きゃぁっ!?」
好き放題やっていた巴にそのビキニの紐は耐えられなかった。結果こちらも大公開!
しかし巴はこれ以上恥ずかしがる必要も無かった。なぜなら。
「いやぁぁぁっ!」
ミリアと共に吹っ飛ばされていたからである。勿論こんなことをしたのはボルディア。彼女もたまらず海へ飛び込みこれで試合終了。勝者なしという結果である。
しかし観客達はその眼にこの光景を焼き付けて帰宅の途につくのだった。真の勝者は間違いなく観客であった。
「うおお、すごいねイバラキさん!」
まだ顔が赤いイバラキの姿を見て、天竜寺 舞(ka0377)はそう漏らしていた。舞も決して小さくはないのだが、そんな彼女も思わず
(羨ましい!)
と思ってしまうボディライン。そんな雰囲気を感じてかますます赤くなるイバラキ。
「自らの体で水着をより魅力的に見せるのも大切ってなれば、心が弾むじゃないさ」
しかしそんな彼女の肩を叩く者が居た。ユピテール・オーク(ka5658)である。彼女は女性が見てもドキリとしてしまう魅惑的な肉付きをしている。それでいて今のイバラキを心配してくれる姉御肌。ついでに言えば今日のイバラキの対戦相手だ。
「ああ、まずは目の前のファイトに集中するぜ!」
それでイバラキも気が楽になった。
「美織さんも怪我が治ってよかったよ」
「ありがとね。もう今すぐリングに上がりたい気分よ」
一方舞は美織とそんな会話をかわしていた。そこに蒼いビキニに身を包んだノエル(ka0768)が入ってきた。
「今回は海ということなのでいつもと違う感じで盛り上げていきましょう」
「というと?」
「それは……」
なにやら秘密の会話を始める二人。
「よっしゃぁ、また例のプロレスって奴だな!? 暴れるぜぇ! ……ただなーんか観客の目線がどことなくやらしぃ気がすンだよなぁ……」
一方ボルディア・コンフラムス(ka0796)は会場の様子を見ながらそうつぶやく。彼女は何か嫌な雰囲気を感じ取っていた。
そんなうちに第一試合のゴングが鳴るのであった。
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第一試合はノエル・ザ・スネグラーチカと美織のシングルマッチ。そんな二人の戦いは観客がそれまで経験したことの無いものだった。
軽いステップでリングを回っていた二人はリング中央で組み合う。と思った次の瞬間、ヘッドロックに固めるノエル。そこを腰投げで倒し、腕を固める美織。腕を固められたら体を反転させて切り返し、そこをアームロックに切り返し、対して頭を両脚で挟んでひっくり返し……瞬きすら許されない、ノンストップで繰り広げられる攻防に観客は目を丸くしていた。
走るノエル。美織は開脚ジャンプでかわし、戻ってきたところにドロップキック。さらに追撃を狙うところを今度はノエルが足をすくってマットに転がすと両脚を取って絡ませ、さらにそこに腕を取って差し込む。すると腕、膝、足首が美織の自重で極まる。芸術的に複雑に組み合わさった関節技、これこそルチャの真髄、ジャベである。
存分に絞り上げたところで互いの脚を絡ませ4の字固めに繋げるノエル。
しかし美織も必死に耐えると、勢いをつけて体を半回転させる。二人の体が裏返り今度はノエルの方に痛みが襲ってくる。
逃れようともがく彼女の顎を美織はブリッジして掴み絞り上げる。反り返った二人の体は自然胸の形が強調される体勢になっている。
なんとか逃れたノエルは美織の脚を固めると、腕を掴んで倒れこんだ。空中に吊り上げられる美織の体。ロメロ・スペシャルだ。さらに体勢を崩し顎を掴んでカベルナリアに移行するノエル。
「あんっ……」
痛みに思わず声が漏れる美織。その声が何とも色っぽい。
そしてノエルはとどめに入る。技を解き、美織の両足と両腕を取り股の下でぶら下げる。カンパーナでギブアップを迫る。
それを歯を食いしばって耐える美織。ノエルの方も腕に美織の体重がかかる。我慢比べの様子になる二人。
耐えられなくなったのはノエルの方だった。技を解いて、今度こそ決めようと引き起こしてロープに振る。そこを美織は待っていた。戻ってきた所で腕に飛びつき一回転すると頭に両脚を引っ掛ける。そしてその勢いで回りつつマットに叩きつけると脇固めが極まっていた。奥の手の超大技、ラ・ミスティカが決まればたまらずギブアップ。
観客達の歓声の中、美織はノエルに耳元で囁く。
「ごめん、そのまま動かないで」
よく見ると回転の勢いでノエルのトップスが外れていた。思わず真っ赤になるノエル。素早くユピテールが用意してくれたタオルで隠して退場する二人に、観客達の拍手がずっと送り続けられていた。
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第二試合はユピテールとイバラキのシングルマッチ。長身二人がリング中央で向かい合うとやはり映える。観客の期待をたっぷり浴びてゴングの音が鳴る。と同時にリング中央でエルボーとキックの打ち合いを始める二人。ド迫力の音が海水浴場一帯に響き渡り観客は大喜び。が、観客が喜ぶ理由はそれだけではなかった。
何せ二人共胸についているものがとても大きい。しかも引き締まりながらも女性らしい柔らかさは失っていない肉体。となるとどうなるか。揺れるのだ。今にもその胸についている布がちぎれんばかりに揺れる光景に一部で別の盛り上がりが始まっていた。
が、その頃ユピテールの方は観客の目を意識して地味で単調な試合になってないかを危惧していた。
「あたいも場を盛り上げるように頑張ってみようかね」
そこで動いた。突然高々と飛び上がり、そこから正面跳びのドロップキックでコーナーまで吹き飛ばす。さらに串刺し式のフライングボディアタックで追撃。リングを大きく使ったダイナミックな立体殺法に観客達は歓声で応える。
さらなる追撃を狙い対角線を走って宙に舞うユピテール。しかしイバラキはその土手っ腹に膝を突き刺して反撃に移る。
うずくまった所にミドルキックの連打を浴びせる。だがユピテールの目は死んでいない。
そしてとうとう観客達の声が爆発するタイミングがやって来た。キックの連打を受け中腰に成った所に、走りこみフィニッシュホールドのダブルニーアタックを放つイバラキ。だがユピテールはギリギリまで引きつけた所で後転して回避してみせた。
呆然とした表情でイバラキが後ろを振り向いた時、そこにはロープに飛んで跳ね返ったユピテールがフライングエルボーで飛び込んでくる姿が見えた。
エルボーの直撃を浴び、思わず尻もちを付いたイバラキ。その時、ユピテールはロープに飛び乗りその反動を利用して天高く舞い上がった。太陽を背にして跳んだ彼女のボディラインが美しいシルエットを描く。それに観客達が、そしてリング上のイバラキ自身が見惚れていた時、ユピテールの両膝がその顔面に突き刺さりマットに押しつぶした。
掟破りの一撃。そのままフォールに入り、レフェリーがカウントを数える。その声に観客達も共に合唱し、
「「1! 2! ……3!」」
決着が付いた。観客の声が爆発する。その盛り上がりの余韻を引きずったまま、メインイベントへと雪崩れ込むのであった。
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いよいよ始まるメインイベントはサバイバル6wayマッチと発表された。最後の一人になるまで戦い海に転落すると失格という過酷な形式である。
まず最初に入場してきたのはミリア・エインズワース(ka1287)。リングに上がるとそれぞれのコーナーに登って片手を上げ客席にアピールする。
続いてボルディアが入場してくるといきなり二人はにらみ合いを始める。
「今回は自分以外全員敵、全員ボクのパワーで倒してやるよ」
「俺のパワーに吹き飛ばされないようになッ」
「いいじゃないか面白い」
二人が火花を散らす中、小さな影が飛び込んできた。
「こういうのも修行と考えれば今後、何かに役に立つかもしれません……」
マントに身を包んだその影は一気に飛び上がり、二人の間に着地する。マントが翻りその下から現れたのはサクラ・エルフリード(ka2598)だった。白い露出度高めのビキニに身を包んだ彼女の姿は対照的で観客の注目を浴びる。
そんな時突如としてリング上に桜吹雪が巻き起こる。
「ジュゲームリリカルクルクルマジカル……ルンルン忍法が、今日もリングに嵐を呼んじゃいます!」
その桜吹雪が晴れた時、赤コーナーにルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)が立っていた。ニンジャならではの登場に観客達も大盛り上がり。
その時会場に勇壮な音楽が流れ始めた。お前は虎になるんだという歌詞とともに現れた人物は側転からバク宙で高々と飛び上がり、青コーナー上に着地する。
顔には虎の覆面。謎のマスクウーマン、タイガー・レディの登場であった。顔は隠しているが体は虎柄のビキニで露出度高めだ! お前天竜寺舞だろと言ってはいけないぞ!
リング上の三人とコーナーの二人がにらみ合う中、突如リングアナの悲痛な叫びが響き渡った。
「お気をつけ下さい! 逃げてー!」
その時、最後の入場者である舞桜守 巴(ka0036)が際どい赤いビキニで登場したのだが、彼女はいきなり客席に雪崩れ込むと
「うふふふふ、応援よろしくぅ」
好みの女性客の唇を奪っていたのであった。ついでに男性客にはパンチしつつ狩りに勤しむ巴を置いといて、リング上では戦いになだれ込む。
まず最初に動いたのはミリアとボルディア。正統派パワーファイター同士の二人は互いにチョップを打ち合い、同時にロープに飛んでラリアットを相打ちさせる。が、二人共倒れない。
「そんなンじゃあ、俺を倒すには日が暮れちまうぜぇ!?」
まるで効いてないという素振りのボルディアに対しルンルンが動いた。突如として胸の間から符を取り出し印を結ぶ。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法ニンジャ結界! これよりこのリングは、私のゾーンなのです」
リング上は何を言っているのだという空気に包まれ、そこにボルディアが襲いかかる。しかし素早くかわすとそのまま駆け回り始めた。
「速きこと風の如し……48のニンジャ殺法なんだからっ!」
その勢いのままドロップキックを叩き込むルンルン。さらにリングを支配すべく駆けまわりながらタイガーへ攻撃を仕掛けるが、それを回避してロープに飛ばすと自らもロープに飛びフライングラリアットを食らわせる。
「あまりプロレスというのは知りませんが……」
さらに、そこにサクラも見よう見まねでラリアットを食らわせる。そして追い打ちをかけようとした時だった。
突如背後から伸びる腕。一瞬のうちに首に絡みつき、サクラを締め上げる。意識が遠のく。
「さぁて、楽しくやりましょうかね!」
それはいつの間にかリングに上がっていた巴だった。スタミナを奪うと手をわきわきさせながらサクラの胸を背後から揉み始める。
「さぁーて! この私と戦うことになったのが運の尽き、あられもない姿を晒すのですわ!」
意識朦朧で何をされているのか分かっていないサクラが蹂躙されている中、逃れたルンルンは体勢を立て直し再び戦いの場に戻り今度こそと強烈なドロップキックを炸裂させる。まともに食らってよろめくボルディア。だが次の瞬間カウンターの強烈なラリアットが放たれた。
吹っ飛ばされるルンルン。しかしボルディアも追撃に行けなかった。
「後ろにも気をつけないとな」
いつの間にか背後を取っていたミリアが彼女の胴をクラッチし、反り返って投げ捨てる。リング上にかかる美しいアーチ、ジャーマンスープレックス!
マットに叩きつけられ頭を押さえて立ち上がろうとするボルディアだったが、そうは行かなかった。
「やっほう! プロレスにかこつけてイロイロしてやりますわ!」
上から赤い物が降ってきた。その正体は巴である。ボルディアにヒップドロップを食らわせたかと思うとその筋肉質ながら豊満な胸を堪能し始める。
「ちょっ、な、何しやがる!」
だが抵抗に益々燃え上がりその体を蹂躙する巴。
一方、巴の魔の手から何とか逃れたサクラは、反撃しようとミリアに近づく。
「確かこうやって投げていたような……」
胴をクラッチする。それは先程ミリアが見せたものに近いが微妙に違う。これはバックドロップの体勢だ。二人の投げを巡る攻防。
一方吹っ飛ばされたルンルンだがやられてばかりではなかった。タイガーにロープワークからフライングニールキックを仕掛ける。
しかしタイガーもそれを連続バク宙で華麗にかわし、その勢いのままコーナートップに飛び乗るとダイビングニーアタック!
宙を舞うタイガーを見ながら、ルンルンも動いた。落下点を予想し、一気にロープに飛ぶ。
結果タイガーが落ちた所には丁度サクラとミリアが居た。
「えいやっ……!」
その衝撃で体勢が崩れた所でサクラは一気に反り返る。これでミリアの身体はマットに……叩きつけられなかった。軽量級の悲しさか、自分だけがスッポ抜けたのだった。水しぶきが上がり残念ながら脱落だ。
呆然とするミリアの手には、何故か白い布。
「く、しまっ。油断しました……。って、何か視線が? きゃっ!?」
海の中で自分の胸元に気づいたサクラは真っ赤になって慌ててその身を隠す。
「脱がしていいのは脱がされる覚悟のあるやつだけだ、女の子ならドッチもオッケー!」
その頃ミリアが巴の魔の手に落ちていた。それを尻目にルンルンがタイガー目掛け飛ぶ。
飛びつかれたタイガーもその勢いのまま一回転してローリングクラッチホールドでカウントを迫る。
しかしルンルンはさらにその勢いを利用してロープを蹴り、天高く飛んだ!
「ルンルン忍法ニンジャドライバー!」
天空から二人はものすごい勢いで真っ逆さまに落下し……そのまま水しぶきが二つ上がった。
そしてリングに落ちる二つの布。落下の勢いが強すぎたが故の当然の結果である。
「ニンジャは脱げば脱ぐほど、強くなるんだからっ!」
真っ赤になったルンルンだが残念ながら失格である。
「いやーん、まいっちんぐ♪」
一方舞のリアクションはなぜか妙に古かった。
「あはははは、あっははははは! ほらほらいい格好ですねえ!」
リング上では巴が好き放題していた。しかしミリアもとうとう反撃に移る。襲い来る彼女の身体をガッチリ抱きしめると全ての力をかけて締め上げる。
そしてボルディアにとってもチャンスだった。ここぞとばかりに二人まとめて抱え上げそのままデスバレードライバーで落とす体勢に入った。
たまらないのは巴である。今まで好き放題やっていたのはどこへやら。必死の抵抗を見せる。その指がボルディアのトップスに引っ掛かり、そして……。
見事なボルディアのそれが大公開になった。
巴のビキニと変わらないぐらい真っ赤になって思わず技を解くボルディア。ようやく助かった巴だが、観客の反応がおかしかった。
「あいったぁ……え、あええ? きゃぁっ!?」
好き放題やっていた巴にそのビキニの紐は耐えられなかった。結果こちらも大公開!
しかし巴はこれ以上恥ずかしがる必要も無かった。なぜなら。
「いやぁぁぁっ!」
ミリアと共に吹っ飛ばされていたからである。勿論こんなことをしたのはボルディア。彼女もたまらず海へ飛び込みこれで試合終了。勝者なしという結果である。
しかし観客達はその眼にこの光景を焼き付けて帰宅の途につくのだった。真の勝者は間違いなく観客であった。
依頼結果
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相談卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/08/01 21:22:23 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/27 22:43:32 |