ゲスト
(ka0000)
味覚の秋! 巨大サソリ連続討伐!
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/09/25 07:30
- 完成日
- 2016/09/28 09:03
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●依頼人、三たび
王都イルダーナのとあるハンターオフィス。
カウンターの中にいる受付嬢は、依頼書が納められているファイルを眺めながらくすくすと笑っていた。
なぜか、山で山菜摘みをしながら雑魔を倒そうとか、ぶどうを狩りながら雑魔を退治しようとか、そういった依頼が多いのだ。
(味覚の秋だからかな?)
と心の中で呟き、美味しいものを食べたいなーと彼女がのどかな考えを抱いていたちょうどそんな時。
バタン!
とドアが開く音が館内に響き、受付嬢は何事かと顔をそちらに向ける。
そして、彼女は顔を大きくひきつらせた。
入り口に立っていたのは一人の男。
もうすぐしたら初老に達するか、といった風情であった。
そして、彼は受付嬢がとある事情でとってもよく知っている人物でもある。
男はいそいそと掲示板へと近寄り、一枚の紙を勝手に貼り付ける。
そこにでかでかと書かれていた文字は……。
【味覚の秋! みんなで巨大サソリを狩りに行こう!】
「なんてことをしてくれたんですか貴方はああああああああっっっ!!!???」
受付嬢は顔に怒りと絶望感を滲ませ、カウンターを抜けて男の側にやってきた。かつてなかった受付嬢のリアクションに張り紙をした男が逆に驚く番だった。
「味覚の秋=サソリになっちゃったじゃないですか! どうしてくれるんですか!!」
恐ろしい形相で男に詰め寄る受付嬢。
この反応から分かるように、彼女は大のサソリ嫌いである。
いや、サソリが好きな人間などこの世に……。
「何を言う。味覚の秋だからこそ、こうしてハンター達に巨大サソリ狩りを依頼しにきたのだぞ? 天高くサソリ肥ゆる秋だ」
……ここにいた。
男の名はガードナー。
過去にこのハンターオフィスを訪れ、巨大サソリ――幻獣ヒュージスコーピオンの討伐をハンターに依頼したことが二度ある。
討伐依頼を出した理由はもちろん、彼がサソリの肉を食べたいからだ。受付嬢がサソリが苦手なこともどこ吹く風である。
「今の内にヒュージスコーピオンを狩りまくって保存食にしておきたいのだ。もうすぐ冬だしな。……そういえば以前持ってきた土産は食べてくれたのか?」
「食べるわけないじゃないですかっ!」
「もったいない。美味しいのに」
「と、とにかくさっさと済ませますよ! 依頼の内容を早く!」
受付嬢はカウンターをバンバンと叩いてガードナーを急かした。嫌な仕事はとっとと終わらせて忘れるに限る。そんな受付嬢とは裏腹に、ガードナーは鷹揚に頷いた。
「うむ。目的はヒュージスコーピオンの討伐。それも可能な限りたくさんだ。いつものように解体作業と肉を適当な大きさに切ってもらう加工作業も依頼したい。それ用の道具はこちらで準備しよう」
ヒュージスコーピオン討伐の依頼を出すのはこれで三度目。ガードナーも手馴れたものである。
「今回は馬車も大型のものを用意してきた。肉や道具を積むためのものだから、人を乗せてやることはできんがな。御者はもちろんわしがやる」
今回もハンター達に同行するつもりらしいガードナー。受付嬢はもはや諦めの境地でハンターを集める作業に取り掛かった。
王都イルダーナのとあるハンターオフィス。
カウンターの中にいる受付嬢は、依頼書が納められているファイルを眺めながらくすくすと笑っていた。
なぜか、山で山菜摘みをしながら雑魔を倒そうとか、ぶどうを狩りながら雑魔を退治しようとか、そういった依頼が多いのだ。
(味覚の秋だからかな?)
と心の中で呟き、美味しいものを食べたいなーと彼女がのどかな考えを抱いていたちょうどそんな時。
バタン!
とドアが開く音が館内に響き、受付嬢は何事かと顔をそちらに向ける。
そして、彼女は顔を大きくひきつらせた。
入り口に立っていたのは一人の男。
もうすぐしたら初老に達するか、といった風情であった。
そして、彼は受付嬢がとある事情でとってもよく知っている人物でもある。
男はいそいそと掲示板へと近寄り、一枚の紙を勝手に貼り付ける。
そこにでかでかと書かれていた文字は……。
【味覚の秋! みんなで巨大サソリを狩りに行こう!】
「なんてことをしてくれたんですか貴方はああああああああっっっ!!!???」
受付嬢は顔に怒りと絶望感を滲ませ、カウンターを抜けて男の側にやってきた。かつてなかった受付嬢のリアクションに張り紙をした男が逆に驚く番だった。
「味覚の秋=サソリになっちゃったじゃないですか! どうしてくれるんですか!!」
恐ろしい形相で男に詰め寄る受付嬢。
この反応から分かるように、彼女は大のサソリ嫌いである。
いや、サソリが好きな人間などこの世に……。
「何を言う。味覚の秋だからこそ、こうしてハンター達に巨大サソリ狩りを依頼しにきたのだぞ? 天高くサソリ肥ゆる秋だ」
……ここにいた。
男の名はガードナー。
過去にこのハンターオフィスを訪れ、巨大サソリ――幻獣ヒュージスコーピオンの討伐をハンターに依頼したことが二度ある。
討伐依頼を出した理由はもちろん、彼がサソリの肉を食べたいからだ。受付嬢がサソリが苦手なこともどこ吹く風である。
「今の内にヒュージスコーピオンを狩りまくって保存食にしておきたいのだ。もうすぐ冬だしな。……そういえば以前持ってきた土産は食べてくれたのか?」
「食べるわけないじゃないですかっ!」
「もったいない。美味しいのに」
「と、とにかくさっさと済ませますよ! 依頼の内容を早く!」
受付嬢はカウンターをバンバンと叩いてガードナーを急かした。嫌な仕事はとっとと終わらせて忘れるに限る。そんな受付嬢とは裏腹に、ガードナーは鷹揚に頷いた。
「うむ。目的はヒュージスコーピオンの討伐。それも可能な限りたくさんだ。いつものように解体作業と肉を適当な大きさに切ってもらう加工作業も依頼したい。それ用の道具はこちらで準備しよう」
ヒュージスコーピオン討伐の依頼を出すのはこれで三度目。ガードナーも手馴れたものである。
「今回は馬車も大型のものを用意してきた。肉や道具を積むためのものだから、人を乗せてやることはできんがな。御者はもちろんわしがやる」
今回もハンター達に同行するつもりらしいガードナー。受付嬢はもはや諦めの境地でハンターを集める作業に取り掛かった。
リプレイ本文
●
依頼を受けたハンターオフィスの案内に従い、転移門で飛んだ先の街でハンターを出迎えたのは小さな旗を持つ初老の男だった。
その旗には【味覚の秋! みんなで巨大サソリを狩りに行こう!】と書かれている。
「……サソリって秋の味覚だったの? 私、食べたことないや……美味しいのかな?」
巨大サソリの討伐と聞いて依頼に参加していたキーラ・ハスピーナ(ka6427)は目を丸くしている。
男は続々と到着するハンターを前に笑みを浮かべた。
「来てくれたか! 待っていたぞ!」
男の名はガードナー。
今回のサソリ狩りの依頼人であり、同行者でもある。
「さ、サソリを食べたいだってぇ……? うーん、似たようなイナゴやハチノコとかなら食べた事あるけど……サソリねえ……」
久延毘 羽々姫(ka6474)もサソリを食べるという行為にやはり抵抗があるようだ。
「いやあ……何と言うかかんと言うか、世界ってのは広いんだなあ……」
首を捻っていたが、一応自分の中で納得はしたらしい。依頼人に挨拶を返す。
「そうか、サソリって食えたんだな。リアルブルーでもサソリ食べる国があるって聞いたことあるもんなぁ」
岩井崎 旭(ka0234)の言う通り、リアルブルーでも国によってはサソリを食べる習慣はある。
とはいえ今回のターゲットは幻獣ヒュージスコーピオン。リアルブルーではお目にかかれないサイズの巨大サソリだ。
「確かに毒生物には旨い連中はおるのう。河豚とか。鰻とか。とすると妾は全く知らんのじゃが、ひゅうじナンチャラ言うサソリもきっと旨いんじゃろう」
1人納得したように頷いているのは御酒部 千鳥(ka6405)。河豚や鰻のように美味しいものなら味わわない手はない。
「加工するということは必ず切れ端が出るという事……保存食などではなく是非とも焼いて食べてみたいですね」
じゅるり、と涎を垂らさんばかりの表情を浮かべているのは水城もなか(ka3532)。この時点で彼女はすでに、サソリの切れ端を貰えるか交渉するつもり満々であった。
集まったハンターを前にガードナーは再度依頼の説明をする。可能な限りの数を狩りたいこと、解体作業もお願いしたいこと。
ハンター達にもちろん異論はない。
「まあわざわざ依頼してくるくらいだから、きっとすごく美味しいんだよね。たくさんやっつけられるように、がんばろう!」
キーラの元気いっぱいの声に、全員が頷いた。
●
「今回は長く闘わにゃあいかんでのう、単独行動は避け、同時に敵が出たとしても最低2、3人がかりで闘えるように立ち回りたいと思っておるよ」
荒野を移動しながら婆(ka6451)が今回の戦いについて自分の意思を示している。
「闘うときは、なんぞ強そうな人たちがいっぱいおるでな。婆はさぽぉとっちゅうんかいのう。お手伝い的ななんかあれでな、頑張るでよ」
と婆は笑いかける。
「蠍の尻尾はどこの世界でも厄介なもののようですので、初動で関節部を狙うなどして切り落としてしまいたいですね」
もなかもサソリとの戦い方をイメージしつつ婆に答える。
ちょうどその時、鋭敏な視覚を持つ旭が遠くにサソリらしき姿を発見した。それも同時に2匹だ。
「攻撃して気を引いて、一体ずつ誘き寄せられないかな……?」
キーラが首をかしげながら呟く。彼女の言葉に真っ先に反応したのは樋口 霰(ka6443)。
「その役目、引き受けましたわ」
霰は跨っている愛馬を走らせ、左手に見える巨大サソリの方へと向かう。やがて彼女は上手く一匹だけを誘導して戻ってきた。
どんどんと近づいてくる幻獣の姿にガードナーはそそくさと場を離れ、ハンター達は狩りの態勢を整える。
「はー、おっきいのう。なんちゅう大きさじゃあ。これは中々喰いごたえがありそうじゃて、楽しみじゃのう。婆頑張るぞい」
婆は腕をぐるぅんぐるぅんさせている。
「いやー……ヒュージって名前からして大きいだろうなとは思ってたけど、思った以上にデカい……」
羽々姫もサソリの巨大さに驚きの声を出すしかない。全長はざっと見積もっても5メートルはある。
「巨大サソリと聞いたんでもう楽しみで楽しみでな」
サソリと戦うのが楽しみなのか、それとも食べてみるのが楽しみなのか、ザレム・アズール(ka0878)は銃を構えながらそう呟く。
「茹でるのと焼くのと……あと、茹でたのは酢の物やグラタンも良いな。唐揚げも良いな」
どうやら食べる方だったらしい。ザレムは殻の継ぎ目に狙いをつける。
「先ずはしっぽじゃあ、尻尾。あの針がな、面倒なんじゃよお」
隙を見てバンカーナックル「グラビティゼロ」を撃ち込み、勢いでぶちぃってぶっちぎろうと考えている婆。
「いやあ、最近のハイテクはほんに便利じゃあ。こげな簡単に相手を引きちるための道具があるんじゃろ? ええのう、腕で引き裂くより断然楽じゃき、婆好きじゃあ」
かなり物騒な発言をしている婆の種族は鬼だ。今では覚醒の影響で筋肉が活性化し、隠れていた牙がむき出しになっている。
先ほどまでの縁側で茶をすするのが似合うお婆さんの姿はもうない。
散開してサソリを囲むように動くハンター達へと、ヒュージスコーピオンが突っ込んできた。狙いは千鳥だ。
上から目にもとまらぬ早さで振り下ろされる尻尾、そして先端の毒針。
「ほっほっほっ、物騒な針じゃのう」
しかしその一撃を千鳥は回避した。口調は余裕ありげだが、実際は紙一重。
油断の出来ぬ相手と、千鳥はスキルを行使する。
(相手は食材じゃ。無茶な攻撃で破壊し過ぎるのは当然ご法度じゃな)
千鳥は軽く叩くようにサソリの殻に触れる。誰もがそれを攻撃だとは思わなかったに違いない。しかし、いきなりの衝撃がサソリを襲い、巨大な幻獣はのけぞった。
物怪掌(もっけしょう)。
相手に触れてマテリアルを送り込み、鎧などの防護を無効化する技だ。
ザレムも続けて銃のトリガーを引く。弾丸がサソリの殻を破砕し、肉を抉る。
ヒュージスコーピオンは怒り狂い、両の鋏を振り回した。それに不運にも巻き込まれてしまったのはもなか。
アサルトディスタンスで敵を斬りつけた矢先のことだった。
胴を打たれ、もなかはよろめく。
霰がすかさず死角へと入り、試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」で斬りつける。
しかしまだ巨大サソリは動きを止めない。
婆が背後からバンカーナックルを食らわせようとするが、残念ながら外れてしまう。
羽々姫がバトラー・グローブで殴りつけ、ようやく敵は動きが鈍り始める。
そこに旭のハルバードが振り下ろされ、ついにサソリは地に伏した。
●
「キーラさん、回復お願いします!」
戦いが終わってキーラに平伏しているのはもなか。
回復を任せっきりにしてしまう心苦しさが彼女にそうさせているらしい。
キーラはヒールを唱え、もなかが先ほどサソリに打たれた傷を癒す。
幸い、戦いの前に姿が見えていたもう1匹のサソリはどこかにいってしまったようだ。戻ってきたガードナーがさっそく指示を出す。
ハンター達は自分たちが倒した巨大サソリに群がった。
「アレじゃろ、死ぬと同時に鮮度が一気に落ちるとかの理由があるんじゃろうて。寧ろ戦闘よりこっちの方が重要じゃな」
サソリの死骸を手に取りながら千鳥は呟く。
「あとで問題無い範囲でサソリを一口分けていただきたいのじゃが……良いかのう?」
ちらりと依頼人を見ながら尋ねる千鳥。もなかも同じ動機でガードナーの側にやって来る。
ガードナーはもちろん笑顔で承諾した。
ゲテモノマイスターの称号を持つもなかは、断られたら肉片をつまみ食いしようと考えていたのだが、これで一安心だ。意気揚々と解体作業に取り掛かる。
「なんかカニのデカい版みたいな気がしてきたぜ」
メイル・ブレーカーで甲殻の隙間を広げ、風の加護により汚れにくそうなウィンドナイフで肉を剥がし切り分けている旭。
羽々姫は自分が解体した肉をしげしげと見つめている。
「……ここまでデカいと、肉だけ見てもこれがサソリだってのは分かんねーな……」
この解体加工作業も経験の内と、彼女は新たな残骸を手に取った。
●
やがて作業も無事に終わり、肉を馬車に積み込んだガードナーは満足気だ。しかし依頼はまだ終わりではない。新たなサソリの姿を求めて彼らは動き出す。
今度は一匹で荒野をさまようターゲットを見つけ、ハンター達は再び挑む。
羽々姫を狙って振るわれた鋏を彼女はパリィグローブで見事に受け流す。
もなかは相手の巨体を蹴って飛び上がり、落下とともにジエロダガーを敵の背に突き立てる。痛みにもがくスコーピオン。
距離を取っているキーラはロングボウ「レピスパオ」の弦を引いた。
「私の腕じゃちょっと力不足かもだけど、やらないよりはマシだよね」
彼女が放った矢をサソリは鋏で受け止めるが、その隙をついてがら空きの頭を霰が雷撃刀で切り裂いた。
幻獣は滅茶苦茶に鋏を振り回し、数人のハンターをなぎ払うが反撃もそこまで。
最後はザレムのエレクトリックショックで麻痺状態に陥っているところを、今度こそ婆のバンカーナックル「グラビティゼロ」がぶち抜き、とどめをさした。
特に傷の目立つ仲間をキーラがヒールによって回復し、旭も自己治癒で、ザレムと羽々姫もマテリアルヒーリングでそれぞれ自分を癒す。
2体目のヒュージスコーピオンを討伐したハンター達は再び解体作業に乗り出す。しかし、匂いをかぎつけたのかそれともたまたまか、新たな巨大サソリが彼らの下へとやってきてしまった。
まだ戦いの疲労が残っていた彼らだったが、それでもすぐに臨戦態勢へと入る。
たちまち白刃がひらめき、サソリとの激闘が始まった。
連戦の影響か、やや動きの鈍っていたハンター達。そこにサソリの巨大な尻尾が振るわれる。
狙われた霰は受け流しを試みたが、サソリの尾は軌道を変えて彼女の腕に突き刺さる。先端の毒針から流れ込んだ毒液が彼女の自由を奪い、霰は受身も取れずに荒野に倒れた。
しかし彼女の体をすぐに光が覆う。
キーラがサソリの毒に備えて準備していたスキル、キュアを唱えたのだ。
霰の中から毒素が少しずつ消え去っていき、彼女は力を振り絞って地面に手をつく。
まだ完全に自由を取り戻せていない霰の側に旭が駆けつけ、彼女をひっぱって退避する。
もちろん他の仲間たちも倒れた霰から注意をそらそうとサソリに猛攻を加えていた。
千鳥がクルミ割りで鍛えた指でえぐるような突きを放ち、サソリの外殻を穿って肉に人差し指と親指を突きたてる。
ザレムの放った銃弾が痛烈な一撃となって幻獣を襲い、最後は羽々姫が螺旋突で憎き尻尾をブチ折った。
3体目のヒュージスコーピオンの討伐に成功したのである。
まとめて2体分の解体作業に取り掛かるハンター達。
先ほど尻尾にて深い傷を負っていた霰も、キュアの効果で体内に毒素もなく、キーラがヒールを数回かけたことにより今では動きに支障はない。
やがて作業も無事に終わった。
キーラ、霰、婆の3人は持ち込んでいたヒーリングポーションで喉の渇きと傷とを癒す。
旭もおやさいクッキーを仲間に振る舞い、ミネラルウォーター入りのペットボトルも手渡した。
「どうかね? まだいけそうかね?」
依頼人であるガードナーの問いかけに、ハンター達は強く頷く。疲労は蓄積しているが、まだ瞳の奥の光は健在だ。
荒野を馬車とともに歩く一団はやがて新たなサソリと出会った。
疲労と空腹もあって苦戦はしたものの、なんとか撃破に成功する。
これで4体目。
さすがにメンバーの顔は疲労の色が濃くなり、キーラの回復魔法も底を尽きかけていた。キーラと婆は複数持ち込んでいたヒーリングポーションをふたたびごくごく。
まだやる気満々のようだ。
しかし彼らの目は今や飢える獣のようであった。
ほとんど食事も取らずに連戦し、馬車には大量の肉が積まれているのだから無理もない。数人のハンターは馬車の中をちらちらと振り返っている。
ガードナーは恐る恐るといった様子で口を開いた。
「あー、その、出来たら最後にもう1体だけ倒してもらえるか? その後はわしが料理であんたらをねぎらおう」
依頼人の言葉にハンターたちは一も二もなく頷いた。ハンター達もあと1戦なら出来ると長年の経験から判断している。
そこに現れたのが5体目のヒュージスコーピオン。通りがかったのがこの幻獣の不幸だった。
もはや余力を残す必要なしと判断したハンター達が全力で襲いかかり、たちまち巨大なサソリをただの肉の塊へと変えたのであった。
●
最後の解体作業を終えた彼らは荒野の中心から街道側へと戻ってきていた。
ここまでくればもう安心と、ガードナーは馬車を止めてキャンプの用意を始める。
ようやくご飯にありつけるのだ。ハンター達の顔に活気が戻ってくる。
彼らはガードナーが行なおうとする料理に興味を抱き、ある者はつまみ食いをしようとし、ある者は自分で調理役を買って出た。
「でかいから殻ごとじゃない調理法もできるな。部位による味の違いも楽しめるな」
ザレムはそういいつつ、ガードナーが準備していた調理道具を借りて自分なりの料理を行っている。今は唐揚げを作っているところだ。
出来上がった肉をつまんでもぐもぐと食べ、美味しかったのかしきりに頷いている。
隣ではガードナーが次々と料理を完成させていた。かつて料理のりの字も知らない彼だったが、今ではいっぱしの腕前になっているようだ。
皿にどんどん料理がのせられていく。
「蠍肉の試食会といきましょう! 食べようとしない人にも持ってきたお酒の力を借りて食べさせてあげたいですし」
満面の笑みを浮かべつつ、ワインやシードルを取り出すもなか。用意周到な彼女は未成年の為にジュースも持ち込んでいた。
やがて全員で火を囲み、それぞれの皿を手に取った。
羽々姫はやはりサソリ肉ということで抵抗があったが、これも経験と食べてみる。印象と違って美味しかったのか、驚きに目を見開いた。
霰と千鳥も振舞われた料理に舌鼓を打っている。キーラも食べたことの無い肉を最初はこわごわと確かめていたが、どうやら悪くない味だったようだ。もなかが差し出したジュースを笑顔で受け取る。
婆も楽しみだった肉を味わえてご満悦だ。
旭は荒野での野宿の際にこの経験を生かせそうだと喜んでいた。
「皆、お土産だよ。保存も一寸利くからじっくり食べてくれ」
ザレムはカマボコ風に加工した肉を仲間たちに振舞っていた。
最後にガードナーにも手渡す。
「こういう依頼は大歓迎だ」
ザレムの感謝の言葉にガードナーも笑みを浮かべた。
「そう言ってもらえるとわしも嬉しいよ! また機会があったらよろしく頼む」
こうして秋の味覚に新たな1ページが刻まれたのである。
依頼を受けたハンターオフィスの案内に従い、転移門で飛んだ先の街でハンターを出迎えたのは小さな旗を持つ初老の男だった。
その旗には【味覚の秋! みんなで巨大サソリを狩りに行こう!】と書かれている。
「……サソリって秋の味覚だったの? 私、食べたことないや……美味しいのかな?」
巨大サソリの討伐と聞いて依頼に参加していたキーラ・ハスピーナ(ka6427)は目を丸くしている。
男は続々と到着するハンターを前に笑みを浮かべた。
「来てくれたか! 待っていたぞ!」
男の名はガードナー。
今回のサソリ狩りの依頼人であり、同行者でもある。
「さ、サソリを食べたいだってぇ……? うーん、似たようなイナゴやハチノコとかなら食べた事あるけど……サソリねえ……」
久延毘 羽々姫(ka6474)もサソリを食べるという行為にやはり抵抗があるようだ。
「いやあ……何と言うかかんと言うか、世界ってのは広いんだなあ……」
首を捻っていたが、一応自分の中で納得はしたらしい。依頼人に挨拶を返す。
「そうか、サソリって食えたんだな。リアルブルーでもサソリ食べる国があるって聞いたことあるもんなぁ」
岩井崎 旭(ka0234)の言う通り、リアルブルーでも国によってはサソリを食べる習慣はある。
とはいえ今回のターゲットは幻獣ヒュージスコーピオン。リアルブルーではお目にかかれないサイズの巨大サソリだ。
「確かに毒生物には旨い連中はおるのう。河豚とか。鰻とか。とすると妾は全く知らんのじゃが、ひゅうじナンチャラ言うサソリもきっと旨いんじゃろう」
1人納得したように頷いているのは御酒部 千鳥(ka6405)。河豚や鰻のように美味しいものなら味わわない手はない。
「加工するということは必ず切れ端が出るという事……保存食などではなく是非とも焼いて食べてみたいですね」
じゅるり、と涎を垂らさんばかりの表情を浮かべているのは水城もなか(ka3532)。この時点で彼女はすでに、サソリの切れ端を貰えるか交渉するつもり満々であった。
集まったハンターを前にガードナーは再度依頼の説明をする。可能な限りの数を狩りたいこと、解体作業もお願いしたいこと。
ハンター達にもちろん異論はない。
「まあわざわざ依頼してくるくらいだから、きっとすごく美味しいんだよね。たくさんやっつけられるように、がんばろう!」
キーラの元気いっぱいの声に、全員が頷いた。
●
「今回は長く闘わにゃあいかんでのう、単独行動は避け、同時に敵が出たとしても最低2、3人がかりで闘えるように立ち回りたいと思っておるよ」
荒野を移動しながら婆(ka6451)が今回の戦いについて自分の意思を示している。
「闘うときは、なんぞ強そうな人たちがいっぱいおるでな。婆はさぽぉとっちゅうんかいのう。お手伝い的ななんかあれでな、頑張るでよ」
と婆は笑いかける。
「蠍の尻尾はどこの世界でも厄介なもののようですので、初動で関節部を狙うなどして切り落としてしまいたいですね」
もなかもサソリとの戦い方をイメージしつつ婆に答える。
ちょうどその時、鋭敏な視覚を持つ旭が遠くにサソリらしき姿を発見した。それも同時に2匹だ。
「攻撃して気を引いて、一体ずつ誘き寄せられないかな……?」
キーラが首をかしげながら呟く。彼女の言葉に真っ先に反応したのは樋口 霰(ka6443)。
「その役目、引き受けましたわ」
霰は跨っている愛馬を走らせ、左手に見える巨大サソリの方へと向かう。やがて彼女は上手く一匹だけを誘導して戻ってきた。
どんどんと近づいてくる幻獣の姿にガードナーはそそくさと場を離れ、ハンター達は狩りの態勢を整える。
「はー、おっきいのう。なんちゅう大きさじゃあ。これは中々喰いごたえがありそうじゃて、楽しみじゃのう。婆頑張るぞい」
婆は腕をぐるぅんぐるぅんさせている。
「いやー……ヒュージって名前からして大きいだろうなとは思ってたけど、思った以上にデカい……」
羽々姫もサソリの巨大さに驚きの声を出すしかない。全長はざっと見積もっても5メートルはある。
「巨大サソリと聞いたんでもう楽しみで楽しみでな」
サソリと戦うのが楽しみなのか、それとも食べてみるのが楽しみなのか、ザレム・アズール(ka0878)は銃を構えながらそう呟く。
「茹でるのと焼くのと……あと、茹でたのは酢の物やグラタンも良いな。唐揚げも良いな」
どうやら食べる方だったらしい。ザレムは殻の継ぎ目に狙いをつける。
「先ずはしっぽじゃあ、尻尾。あの針がな、面倒なんじゃよお」
隙を見てバンカーナックル「グラビティゼロ」を撃ち込み、勢いでぶちぃってぶっちぎろうと考えている婆。
「いやあ、最近のハイテクはほんに便利じゃあ。こげな簡単に相手を引きちるための道具があるんじゃろ? ええのう、腕で引き裂くより断然楽じゃき、婆好きじゃあ」
かなり物騒な発言をしている婆の種族は鬼だ。今では覚醒の影響で筋肉が活性化し、隠れていた牙がむき出しになっている。
先ほどまでの縁側で茶をすするのが似合うお婆さんの姿はもうない。
散開してサソリを囲むように動くハンター達へと、ヒュージスコーピオンが突っ込んできた。狙いは千鳥だ。
上から目にもとまらぬ早さで振り下ろされる尻尾、そして先端の毒針。
「ほっほっほっ、物騒な針じゃのう」
しかしその一撃を千鳥は回避した。口調は余裕ありげだが、実際は紙一重。
油断の出来ぬ相手と、千鳥はスキルを行使する。
(相手は食材じゃ。無茶な攻撃で破壊し過ぎるのは当然ご法度じゃな)
千鳥は軽く叩くようにサソリの殻に触れる。誰もがそれを攻撃だとは思わなかったに違いない。しかし、いきなりの衝撃がサソリを襲い、巨大な幻獣はのけぞった。
物怪掌(もっけしょう)。
相手に触れてマテリアルを送り込み、鎧などの防護を無効化する技だ。
ザレムも続けて銃のトリガーを引く。弾丸がサソリの殻を破砕し、肉を抉る。
ヒュージスコーピオンは怒り狂い、両の鋏を振り回した。それに不運にも巻き込まれてしまったのはもなか。
アサルトディスタンスで敵を斬りつけた矢先のことだった。
胴を打たれ、もなかはよろめく。
霰がすかさず死角へと入り、試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」で斬りつける。
しかしまだ巨大サソリは動きを止めない。
婆が背後からバンカーナックルを食らわせようとするが、残念ながら外れてしまう。
羽々姫がバトラー・グローブで殴りつけ、ようやく敵は動きが鈍り始める。
そこに旭のハルバードが振り下ろされ、ついにサソリは地に伏した。
●
「キーラさん、回復お願いします!」
戦いが終わってキーラに平伏しているのはもなか。
回復を任せっきりにしてしまう心苦しさが彼女にそうさせているらしい。
キーラはヒールを唱え、もなかが先ほどサソリに打たれた傷を癒す。
幸い、戦いの前に姿が見えていたもう1匹のサソリはどこかにいってしまったようだ。戻ってきたガードナーがさっそく指示を出す。
ハンター達は自分たちが倒した巨大サソリに群がった。
「アレじゃろ、死ぬと同時に鮮度が一気に落ちるとかの理由があるんじゃろうて。寧ろ戦闘よりこっちの方が重要じゃな」
サソリの死骸を手に取りながら千鳥は呟く。
「あとで問題無い範囲でサソリを一口分けていただきたいのじゃが……良いかのう?」
ちらりと依頼人を見ながら尋ねる千鳥。もなかも同じ動機でガードナーの側にやって来る。
ガードナーはもちろん笑顔で承諾した。
ゲテモノマイスターの称号を持つもなかは、断られたら肉片をつまみ食いしようと考えていたのだが、これで一安心だ。意気揚々と解体作業に取り掛かる。
「なんかカニのデカい版みたいな気がしてきたぜ」
メイル・ブレーカーで甲殻の隙間を広げ、風の加護により汚れにくそうなウィンドナイフで肉を剥がし切り分けている旭。
羽々姫は自分が解体した肉をしげしげと見つめている。
「……ここまでデカいと、肉だけ見てもこれがサソリだってのは分かんねーな……」
この解体加工作業も経験の内と、彼女は新たな残骸を手に取った。
●
やがて作業も無事に終わり、肉を馬車に積み込んだガードナーは満足気だ。しかし依頼はまだ終わりではない。新たなサソリの姿を求めて彼らは動き出す。
今度は一匹で荒野をさまようターゲットを見つけ、ハンター達は再び挑む。
羽々姫を狙って振るわれた鋏を彼女はパリィグローブで見事に受け流す。
もなかは相手の巨体を蹴って飛び上がり、落下とともにジエロダガーを敵の背に突き立てる。痛みにもがくスコーピオン。
距離を取っているキーラはロングボウ「レピスパオ」の弦を引いた。
「私の腕じゃちょっと力不足かもだけど、やらないよりはマシだよね」
彼女が放った矢をサソリは鋏で受け止めるが、その隙をついてがら空きの頭を霰が雷撃刀で切り裂いた。
幻獣は滅茶苦茶に鋏を振り回し、数人のハンターをなぎ払うが反撃もそこまで。
最後はザレムのエレクトリックショックで麻痺状態に陥っているところを、今度こそ婆のバンカーナックル「グラビティゼロ」がぶち抜き、とどめをさした。
特に傷の目立つ仲間をキーラがヒールによって回復し、旭も自己治癒で、ザレムと羽々姫もマテリアルヒーリングでそれぞれ自分を癒す。
2体目のヒュージスコーピオンを討伐したハンター達は再び解体作業に乗り出す。しかし、匂いをかぎつけたのかそれともたまたまか、新たな巨大サソリが彼らの下へとやってきてしまった。
まだ戦いの疲労が残っていた彼らだったが、それでもすぐに臨戦態勢へと入る。
たちまち白刃がひらめき、サソリとの激闘が始まった。
連戦の影響か、やや動きの鈍っていたハンター達。そこにサソリの巨大な尻尾が振るわれる。
狙われた霰は受け流しを試みたが、サソリの尾は軌道を変えて彼女の腕に突き刺さる。先端の毒針から流れ込んだ毒液が彼女の自由を奪い、霰は受身も取れずに荒野に倒れた。
しかし彼女の体をすぐに光が覆う。
キーラがサソリの毒に備えて準備していたスキル、キュアを唱えたのだ。
霰の中から毒素が少しずつ消え去っていき、彼女は力を振り絞って地面に手をつく。
まだ完全に自由を取り戻せていない霰の側に旭が駆けつけ、彼女をひっぱって退避する。
もちろん他の仲間たちも倒れた霰から注意をそらそうとサソリに猛攻を加えていた。
千鳥がクルミ割りで鍛えた指でえぐるような突きを放ち、サソリの外殻を穿って肉に人差し指と親指を突きたてる。
ザレムの放った銃弾が痛烈な一撃となって幻獣を襲い、最後は羽々姫が螺旋突で憎き尻尾をブチ折った。
3体目のヒュージスコーピオンの討伐に成功したのである。
まとめて2体分の解体作業に取り掛かるハンター達。
先ほど尻尾にて深い傷を負っていた霰も、キュアの効果で体内に毒素もなく、キーラがヒールを数回かけたことにより今では動きに支障はない。
やがて作業も無事に終わった。
キーラ、霰、婆の3人は持ち込んでいたヒーリングポーションで喉の渇きと傷とを癒す。
旭もおやさいクッキーを仲間に振る舞い、ミネラルウォーター入りのペットボトルも手渡した。
「どうかね? まだいけそうかね?」
依頼人であるガードナーの問いかけに、ハンター達は強く頷く。疲労は蓄積しているが、まだ瞳の奥の光は健在だ。
荒野を馬車とともに歩く一団はやがて新たなサソリと出会った。
疲労と空腹もあって苦戦はしたものの、なんとか撃破に成功する。
これで4体目。
さすがにメンバーの顔は疲労の色が濃くなり、キーラの回復魔法も底を尽きかけていた。キーラと婆は複数持ち込んでいたヒーリングポーションをふたたびごくごく。
まだやる気満々のようだ。
しかし彼らの目は今や飢える獣のようであった。
ほとんど食事も取らずに連戦し、馬車には大量の肉が積まれているのだから無理もない。数人のハンターは馬車の中をちらちらと振り返っている。
ガードナーは恐る恐るといった様子で口を開いた。
「あー、その、出来たら最後にもう1体だけ倒してもらえるか? その後はわしが料理であんたらをねぎらおう」
依頼人の言葉にハンターたちは一も二もなく頷いた。ハンター達もあと1戦なら出来ると長年の経験から判断している。
そこに現れたのが5体目のヒュージスコーピオン。通りがかったのがこの幻獣の不幸だった。
もはや余力を残す必要なしと判断したハンター達が全力で襲いかかり、たちまち巨大なサソリをただの肉の塊へと変えたのであった。
●
最後の解体作業を終えた彼らは荒野の中心から街道側へと戻ってきていた。
ここまでくればもう安心と、ガードナーは馬車を止めてキャンプの用意を始める。
ようやくご飯にありつけるのだ。ハンター達の顔に活気が戻ってくる。
彼らはガードナーが行なおうとする料理に興味を抱き、ある者はつまみ食いをしようとし、ある者は自分で調理役を買って出た。
「でかいから殻ごとじゃない調理法もできるな。部位による味の違いも楽しめるな」
ザレムはそういいつつ、ガードナーが準備していた調理道具を借りて自分なりの料理を行っている。今は唐揚げを作っているところだ。
出来上がった肉をつまんでもぐもぐと食べ、美味しかったのかしきりに頷いている。
隣ではガードナーが次々と料理を完成させていた。かつて料理のりの字も知らない彼だったが、今ではいっぱしの腕前になっているようだ。
皿にどんどん料理がのせられていく。
「蠍肉の試食会といきましょう! 食べようとしない人にも持ってきたお酒の力を借りて食べさせてあげたいですし」
満面の笑みを浮かべつつ、ワインやシードルを取り出すもなか。用意周到な彼女は未成年の為にジュースも持ち込んでいた。
やがて全員で火を囲み、それぞれの皿を手に取った。
羽々姫はやはりサソリ肉ということで抵抗があったが、これも経験と食べてみる。印象と違って美味しかったのか、驚きに目を見開いた。
霰と千鳥も振舞われた料理に舌鼓を打っている。キーラも食べたことの無い肉を最初はこわごわと確かめていたが、どうやら悪くない味だったようだ。もなかが差し出したジュースを笑顔で受け取る。
婆も楽しみだった肉を味わえてご満悦だ。
旭は荒野での野宿の際にこの経験を生かせそうだと喜んでいた。
「皆、お土産だよ。保存も一寸利くからじっくり食べてくれ」
ザレムはカマボコ風に加工した肉を仲間たちに振舞っていた。
最後にガードナーにも手渡す。
「こういう依頼は大歓迎だ」
ザレムの感謝の言葉にガードナーも笑みを浮かべた。
「そう言ってもらえるとわしも嬉しいよ! また機会があったらよろしく頼む」
こうして秋の味覚に新たな1ページが刻まれたのである。
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/24 15:46:41 |
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相談卓 久延毘 羽々姫(ka6474) 人間(リアルブルー)|19才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/09/24 22:16:46 |