ゲスト
(ka0000)
薬師を襲う狼と蜘蛛さらにコボルド
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/10/06 15:00
- 完成日
- 2016/10/12 19:45
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
グラズヘイム王国内のとある街のハンターズソサエティ。ボードに張り出された依頼の一つに、薬草集めの護衛というものがあった。
どのような依頼を受けようか考えていたあなたは、何気なくその依頼書を見る。
依頼の場所は街から北に行った小さな村。そこに住む薬師の女性からだった。
依頼書をボードから取ったあなたは、カウンターに持っていく。
受付の女性が依頼についての詳細な説明をする。
「この依頼は、そのままです。薬草集めの護衛だそうです。どうも普段採取しているところより、奥に行きたいみたいです。村の人間もあまり立ち寄らないらしく、安全が確保されていないので、ハンターに護衛をお願いしたいとのことでした。基本は護衛なので、薬草の知識は特に必要ないそうです」
少し悩んだあと、依頼を引き受けることにしたあなたは、その旨を受付の女性に告げた。
●
街の北の位置にする村へ到着すると、あなたは村人に薬師の家を尋ねた。
薬師はケニアといい、家でハンターが依頼を受けてくれるのを待っていた。
あなたがドアをノックしてハンターだと告げると、彼女は破顔して出迎えてくれた。
「よかった。最近は危ない事が多くて、それに比例して怪我人も増えているんです。そのため薬草も数が必要になって、今までのところだけでは足りなくなりました」
新たな採取場所を開拓するのではなく、目星もつけているとケニアは言った。
「以前はそこでも採取されていたみたいなのですが、帰らない人も出てきたことから、誰も行かなくなったのです。けれど通常の薬草はもちろん、大怪我にもそれなりに効果を発揮してくれそうな薬草も欲しいのです。少しでも怪我による死者を少なくするためにも」
真剣な眼差しを向けられたあなたは、帰らなかった人について質問する。
「屈強な男性も中にはいたので、動物に襲われたではないような気がします。身の危険があるので、これまでは近寄らずにいたのですが……」
ハンターを雇う費用で薬草を売った利益がなくなっても構わない。目に見える範囲だけでも死者を減らしたい。彼女はそう願っていた。
ケニアの気持ちを理解したあなたは、改めて護衛を引き受けると話し、一緒に薬草の採取地へ向かうことにした。
●
森というほど深くはないが、左右を木々に挟まれた鬱蒼とした土地だった。
未開というのが相応しいように、土の上には枯れ木や石が無造作に積み重なっていく。
あなたが歩いているのは、獣道ともいえるべきルートだった。何者かが通った後が、歩ける道になっている。
「結構な道ですね。でも、私も薬師ですから、山道には慣れています。鍛えられたハンターさんには、とても敵いませんが」
歩を進めていくと、薬草がある地点へ到着した。
「きっとここですね。求めている薬草は奥にありますね。私が採取するまでの間、護衛をお願いします」
頷いたあなたは周囲を警戒する
油断なく移動させていく視線の隅に黒い影が映る。
警戒の言葉をケニアへ発したあなたは、彼女を守るために武器を抜いた。
グラズヘイム王国内のとある街のハンターズソサエティ。ボードに張り出された依頼の一つに、薬草集めの護衛というものがあった。
どのような依頼を受けようか考えていたあなたは、何気なくその依頼書を見る。
依頼の場所は街から北に行った小さな村。そこに住む薬師の女性からだった。
依頼書をボードから取ったあなたは、カウンターに持っていく。
受付の女性が依頼についての詳細な説明をする。
「この依頼は、そのままです。薬草集めの護衛だそうです。どうも普段採取しているところより、奥に行きたいみたいです。村の人間もあまり立ち寄らないらしく、安全が確保されていないので、ハンターに護衛をお願いしたいとのことでした。基本は護衛なので、薬草の知識は特に必要ないそうです」
少し悩んだあと、依頼を引き受けることにしたあなたは、その旨を受付の女性に告げた。
●
街の北の位置にする村へ到着すると、あなたは村人に薬師の家を尋ねた。
薬師はケニアといい、家でハンターが依頼を受けてくれるのを待っていた。
あなたがドアをノックしてハンターだと告げると、彼女は破顔して出迎えてくれた。
「よかった。最近は危ない事が多くて、それに比例して怪我人も増えているんです。そのため薬草も数が必要になって、今までのところだけでは足りなくなりました」
新たな採取場所を開拓するのではなく、目星もつけているとケニアは言った。
「以前はそこでも採取されていたみたいなのですが、帰らない人も出てきたことから、誰も行かなくなったのです。けれど通常の薬草はもちろん、大怪我にもそれなりに効果を発揮してくれそうな薬草も欲しいのです。少しでも怪我による死者を少なくするためにも」
真剣な眼差しを向けられたあなたは、帰らなかった人について質問する。
「屈強な男性も中にはいたので、動物に襲われたではないような気がします。身の危険があるので、これまでは近寄らずにいたのですが……」
ハンターを雇う費用で薬草を売った利益がなくなっても構わない。目に見える範囲だけでも死者を減らしたい。彼女はそう願っていた。
ケニアの気持ちを理解したあなたは、改めて護衛を引き受けると話し、一緒に薬草の採取地へ向かうことにした。
●
森というほど深くはないが、左右を木々に挟まれた鬱蒼とした土地だった。
未開というのが相応しいように、土の上には枯れ木や石が無造作に積み重なっていく。
あなたが歩いているのは、獣道ともいえるべきルートだった。何者かが通った後が、歩ける道になっている。
「結構な道ですね。でも、私も薬師ですから、山道には慣れています。鍛えられたハンターさんには、とても敵いませんが」
歩を進めていくと、薬草がある地点へ到着した。
「きっとここですね。求めている薬草は奥にありますね。私が採取するまでの間、護衛をお願いします」
頷いたあなたは周囲を警戒する
油断なく移動させていく視線の隅に黒い影が映る。
警戒の言葉をケニアへ発したあなたは、彼女を守るために武器を抜いた。
リプレイ本文
●いざ薬草採取へ
新鮮な空気で肺を満たしながら、奥へ進む。人の手が入っていない自然の雄大さを前に、護衛を引き受けたゼルド(ka6476)がはりきる。
「ハンターとしては初の依頼になるけど、歪虚なんかとの戦いはいつも通り。経験豊かな人に負けないよう頑張るとしよう。とにかく依頼者の安全を最優先に動かないとな」
他のハンターと会話する依頼者のケニアを、ゼルドは横目で見る。
「……依頼者に驚かれたりしてないだろうか、俺の恰好」
ケニアの態度は普通であったが、どことなく気になるゼルドであった。
「誰かを救う為に、危険を承知で森に踏み入る。素敵で優しく、強い心と想いね」
静かに微笑んだのはアリア・セリウス(ka6424)だ。ケニアと会話をしつつ、彼女は隣に立つ東條 奏多(ka6425)へ視線を向ける。
視線を知ってか知らずか、奏多は囲まれる森の木々に侵食されている青空を見上げる。
「こんな世界に来て、持ってたもの全部なくなって。でも、こんな俺でも誰かの役に立てるのか、この仕事なら見つかるんじゃないかって」
言葉を一度区切って、奏多はアリアを見つめる。
「だから、報われていいのか、無駄じゃなかったのか。また、努力してもいいのか、知りたいんだ……」
「それなら守るわよ。彼女の心が森の魔手、悪夢の意図に絡み取られ、爪牙で切り裂かれないよう。そう、ダレカの、為に」
改めて、お願いしますと同行中のハンターに挨拶をするケニアに、コントラルト(ka4753)が握手で応じる。
「お疲れ様ね。大変なお仕事いつもありがとう。貴方達のような方がいてくださるから、私達も暮らせるし、戦えるわ」
「ありがとうございます」
「採取した薬草たちはどうにか町の側で栽培できないのかしらね? 気候とか条件が難しいかしらね」
コントラルトの疑問にケニアはやや考えた後に、自らの結論を伝える。
「一応土も持って帰って養分を調べてみましょう。ですが、現在向かっている場所以外ではなかなか見かけないので厳しいかもしれませんね」
会話が続きそうな気配ではあったが、それをクオン・サガラ(ka0018)が制した。ふと周囲に注意を向ければ、いつの間にか一行は魔物の気配に囲まれていた。
覆い茂る木々の隙間から狼やコボルドが姿を覗かせる。南には巨大な蜘蛛もいる。
狼と蜘蛛は明らかに通常種よりも大きく、おどろおどろしい雰囲気を全身から放っている。歪虚だ。
敵の配置と周囲の環境を見渡し、クオンは言う。
「乱戦に近い状況になりますね。巻き込みと手数に注意して戦い、可能な限りケニアさんに攻撃を当てないようにします」
「は、はい。お願いします」
「任せて下さい。本当はケニアさんを安全地帯まで下げて、掃討してからの薬草採りがいいんでしょうけど……」
クオンの話を聞いていた星野 ハナ(ka5852)が、元気よく手を上げる。
「質問なんですけどぉ、歪虚とかに踏み荒らされると薬草がダメになっちゃったりしますぅ? 歪虚全ブッコロしてから移動した方が安全そうな気がしたんですけどぉ?」
「すり潰して使うのである程度は平気ですが、無傷だとありがたいです。難しいでしょうか」
「ケニアさんの依頼優先ですから確認したかっただけですぅ。それじゃ、チャッチャッと歪虚ブッコロして薬草採りですぅ」
●戦闘開始
まずは狼をなんとかすべく、アリアが走り出す。
「……斬り拓くわ。背中は任せたわね、カナタ」
振り返らずに彼女は言った。背後に信頼する男性がいるのはわかっていた。
「仕方ねえな。フォローしてやるから、好きに動いて来い、アリア」
遠ざかる背中を見て、奏多は一人呟く。
「やっぱり、知りたいよな。こんな俺に背中を預けるなんて言うやつができちまったんだからさ」
軽い笑みを顔に張りつけながら、近くに現れた狼と丁度真後ろの位置にコボルドがくる位置を目指す。
瞬脚で移動力を上げ、目的地に到達した奏多は背後のコボルドに睨みを利かせつつ、正面の狼に攻撃を仕掛ける。
だがさすがというべきか、俊敏性に優れる狼は水平に払われた刀を飛び跳ねてかわした。
抜群の跳躍力だ。脚力が優れている証であり、見た目通りに俊敏性も高そうだった。
灼けつくような緊張感の中、奏多は狼と睨み合う。
■
真っ直ぐに前進しながらも、ケニアの真南の位置をキープするのはハナだ。
いつでも取り出せるように符を準備しながら、跨っている戦馬のたてがみを撫でる。
「まーちゃん、私の軍馬なら歪虚の一匹や二匹蹴り殺しちゃえですぅ」
さらには同行させている犬にも話しかける。
「ケンちゃん、歪虚や敵の臭いが近づいたらガンガン吠えて下さいねぇ」
ハナは戦馬をまーちゃん、犬をケンちゃんと名付けていた。
他にも連れているスコティッシュフォーリドをスッチーと呼んだり、見た目の可愛らしさとは裏腹に彼女のネーミングセンスはどうやら残念系のようである。
しかしハンターとしての実力は一流だ。
可憐な笑顔で歪虚ブッコロと楽しそうに繰り返しつつ、符を取り出す。
「ではではぁ、先手必殺ですぅ。さくっと、ぷちっと、ブッコロですぅ」
味方にいれば頼もしいが、敵になれば恐怖の象徴となるハナ。五色光符陣が炸裂し、仕留めるまではいかないものの、南側に現れた二体の蜘蛛歪虚を瀕死にする。恐るべき一撃であった。
脚と背に直撃を食らった蜘蛛歪虚は光で目が眩み、行動を阻害される。
悶える二体の蜘蛛。黙って立ち直るのを眺めている理由はない。クオンが右手を水平にかざす。
「ハナさんのおかげで蜘蛛の足止めはできましたね。あとは味方を巻き込まないように注意して仕留めましょう」
集中したマテリアルが、苦しむ蜘蛛歪虚を炎の力を宿した破壊のエネルギーで消滅させる。死にかけだった二体にファイアスローワーによるダメージは致命傷となった。
瞬く間に南側から追ってきた二体の蜘蛛歪虚の脅威は消えた。
「狼には仲間が対応していますので、ここを突破されないようコボルドの動きに気を配りましょう」
クオンの視線に晒されたコボルドは、恐怖を示すかのように肉体を微かに震わせた。
■
南東に現れた狼への対処を優先し、ゼルドは疾風のごとく駆けて敵を攻撃範囲内に収める。
「歪虚とはいえ、人間の大まかな違いくらいは認識できるだろう。奥の人間を狙うには、まず目の前のおかしな奴を倒してからと認識させねばな」
一定の距離を取り、常に敵からケニアを隠すような立ち位置を取るゼルド。あくまでも自分に狼歪虚の注意を向けさせる狙いがあった。
素早く動く敵を見失わないように注意しつつ、ゼルドは体内でマテリアルを練る。
そうして練り上げたマテリアルを、バトルグローブから放出する。
狙い通りにゼルドの気功波が命中し、悲鳴を発した狼が後退りする。
そこへ遠距離からコントラルトのデルタレイが届く。マテリアルチャージャーで威力を高めた光属性の攻撃魔法が狼を貫かんと迫る。
しかし回避能力の高い狼は強引に体をねじって避ける。同時に狙われたもう一体の狼もなんとかかわしていたが、コボルドは逃げきれずに命を散らしていた。
丁度、奏多の背後にいたコボルドを屠れたコントラルトは、ぴったりくっつくように護衛対象者であるケニアのそばにいた。
「安心して。ケニアさんは私が守るわ」
「は、はい。何か気をつけることは?」
「特にはないのだけれど、出来れば急激な動きで敵を刺激しすぎることには注意してもらえるとありがたいわ」
頷いたケニアは、コントラルトの助言に従い、これまで以上に慎重な動きを心がける。
走ったり慌てたりの危険性も減少し、ケニアはとりあえず敵が少なく、薬草も生えている北へ歩みを進める。ただし、その速度は非常にゆっくりだ。
だからこそ北東にいる狼も後を追おうとしたのかもしれない。外見からして、もっとも弱そうなケニアを。
だが動き出せば、即座に対峙中の奏多が反応する。狼の前に立ち塞がり、決して自由には行動させない。
「悪いが、お前は踏み台にさせてもらう」
刃先を狼に向けて宣言したあと、奏多は心の中で言葉を続ける。
(守るまではいかなくても、隣で歩けるように。もっと、揺るがない、力が欲しいから)
狼の牙が迫る。奏多は慣れた足さばきで回避すると、ランアウトからのスラッシュエッジで反撃する。
生命力もそれなりにある狼は一撃で倒れず、奏多との対峙は続く。
■
もう一体の狼の相手は引き続きゼルドがしていた。右半身、右足をちらつかせつつ、向かってきた狼の牙をひらりとかわす。
「狼の本能が残っていたか? 予測通りの攻撃なら対処は容易。反撃を食らえ!」
隠していた左足の蹴り上げから、流れるような動作で気功波を見舞う。
吹き飛ばされた狼は空中で体勢を変えて地面へ着地しようとするも、そのタイミングを獲物を狙う者がいた。アリアである。
「背中は預ける以上、逆にカナタの背中は私が預かっている。今、すべき事を。祈舞穿刃――獣の飢餓、鼓動ごと貫き止めるわ」
この場にいる狼を自由にすれば、奏多が挟撃される可能性もある。それを防ぐためにも、この場で始末する。
急所に命中した一撃で絶命し、消滅する狼を見下ろしながらアリアは誰にともなく呟く。
「戦場で、カナタに無様な姿を見せて不安にさせたくないの」
南側の蜘蛛と狼は排除したが、コボルドはまだ残っている。こそこそと接近していた二体が、それぞれアリアとゼルドに爪で攻撃を仕掛ける。
アリアは身を翻して回避したが、ゼルドの足にコボルドの爪が突き刺さった。
「くっ! だが動きが止まればこちらの好機! やり返させてもらう!」
足を振り、コボルドを引き剥がすと蹴りつけて後方へ弾き飛ばす。
後ろ足で踏ん張り、再びコボルドはゼルドへ襲い掛かろうとするが、その行動を最後まで果たすことはできなかった。
奏多が一人で押さえていた狼歪虚もろとも、コントラルトのデルタレイが貫いたからである。
運良くコボルドの一体が難を逃れたが、安心する暇もなくハナの五色光符陣によって短い生涯を終えた。
■
場にいる敵は排除し終わり、安全を確保したところで合流。まだ多少怯えながらも、ケニアは当初の予定通りに薬草の採取を開始する。
このまま依頼は無事に終了するかと思われたが、隠れていた一体の蜘蛛は狡猾にもケニアという獲物が近づくのを待っていた。
涎を垂らし、茂みから姿を現そうとする蜘蛛歪虚。
しかしハンターたちは、現場に敵がいなくなろうとも誰一人として気を抜いていなかった。
「ケンちゃんが吠えましたぁ。敵発見ですぅ。雲が一匹、こっちに来てますぅ」
ハナの警告により、絶えずケニアに隣接していたコントラルトが前に出る。
「増援がいるとはね。ずいぶんといやらしいタイミングで狙ってくれるわ。でも私がいる限り、ケニアさんには指一本触れられないわよ」
敵の攻撃に合わせて展開した攻性防壁により、難なく蜘蛛歪虚を跳ね返しただけでなく麻痺も与える。
間髪入れずに、痺れて動けない敵にクオンがエレクトリックショックをお見舞いする。
「そこが境界線です。踏み越える際には覚悟して下さい。個人的にはその場で黙ってやられるのをお勧めします」
敵を牽制しつつ。横目でクオンはケニアの無事を確認する。
「ケニアさん。私達が敵の相手をしますので、薬草の採取を急いで下さい」
狼歪虚よりも生命力が高い蜘蛛歪虚は、まだ倒れていない。
行動阻害から復活される前に、ゼルドが気功波で敵の腹部を撃つ。
「糸を吐きだす前に仕留めさせてもらう!」
宙に浮いた巨大な蜘蛛を、奏多が全力で追撃する。
「まだまだいくぞ。そうら! アリア、そっちへ行ったぞ」
「任せて。天蓋斬滅……妖しの糸繰りはここまで」
繰り出したチャージングからの天蓋花・残照によって、蜘蛛歪虚は力なく地面に倒れ伏した。そしてそのまま存在を消滅させる。
その様子を見ていたハナが、ほんの少しだけ不満げに唇を尖らせる。
「んー、私の順番前に力尽きるなんて、根性のない歪虚ですぅ」
プンプンといった感じだが、とにかく再び場に静寂が戻った。
引き続きクオンは油断なく周囲を警戒しつつも、軽く息を吐いた。
「この程度なら一人で何とかなるレベルでしょうけど、まあ、致命的な一撃を巡ってしのぎを削るのは楽な仕事ではないですね」
「とはいえ、何とか無事に終わったな。蜘蛛の糸を気功波で撃ち落とせないか、試せなかったのは多少残念だが」
腰に手を当て、己の仕事を満足げに振り返ってゼルドはうんうんと頷く。
近くには奏多とアリアもいる。
「敵はいなくなったが、またいつ現れるかわからん。薬草を採取するなら急いだ方がいいだろう」
「カナタの意見に賛成よ。危険が少ないうちに、仕事を終わらせるべきね」
●戦闘終了後
せっせと薬草を採取するケニアを、コントラルトが横で手伝う。と、手にした薬草を見て、彼女はケニアに問いかける。
「カメラで薬草を撮らせてもらってもいいかしら?」
見せられたカメラを前に首を傾げながらもケニアは了承する。
お礼を言ったコントラルトが撮影すると、出来上がった写真にケニアは驚く。どうやら魔導カメラを初めて見たようだった。
まじまじと完成した写真を眺めたあと、ケニアはコントラルトの顔を見上げる。
「薬草に興味があるんですか?」
「まだ、やってみようかしら? というレベルなのだけれど、薬草の勉強もしてみたくて」
「そうなんですか」
「もしよかったら、普段扱っている薬草話なんかも教えてもらえると嬉しいわ」
「私でよければ喜んで」
ケニアの話を、熱心にコントラルトが軍用PDAにメモしていく。
やがて薬草の採集は無事に終了する。
「敵に囲まれたままであればバイクで脱出をと思っていましたが、この分ならゆっくり戻れそうですね。油断は禁物ですが」
クオンの発言に、アリアが同意を示す。
「そうね。もしもの時の為に、私が殿を担当するわ。安全を約束するから安心してね」
「なら、ケニアを集団の真ん中に挟むようにしたらどうだ。俺は手薄な位置につく」
奏多も動き出すと、待ってましたとばかりにハナが得意げに胸を張った。
「薬草持ちは任せて下さいですぅ。帰りにケニアさんと薬草を乗せようと思って、まーちゃんを連れてきたんですよぉ」
ハナとコントラルトがケニアの隣に立った。
「では凱旋……とは少し違うかもしれんが、皆で戻ろう。警戒を強めるためにも、俺も最後方にて護衛をしよう」
ゼルドも含めた全員が配置につくと、一行はケニアの住む町への帰還を開始したのだった。
■
ハンター達のおかげで無事に薬草を採取し、村に戻ったケニア。
彼女が持ち帰った薬草のおかげで、近隣の診療所の治癒成績は飛躍的に向上したという。
新鮮な空気で肺を満たしながら、奥へ進む。人の手が入っていない自然の雄大さを前に、護衛を引き受けたゼルド(ka6476)がはりきる。
「ハンターとしては初の依頼になるけど、歪虚なんかとの戦いはいつも通り。経験豊かな人に負けないよう頑張るとしよう。とにかく依頼者の安全を最優先に動かないとな」
他のハンターと会話する依頼者のケニアを、ゼルドは横目で見る。
「……依頼者に驚かれたりしてないだろうか、俺の恰好」
ケニアの態度は普通であったが、どことなく気になるゼルドであった。
「誰かを救う為に、危険を承知で森に踏み入る。素敵で優しく、強い心と想いね」
静かに微笑んだのはアリア・セリウス(ka6424)だ。ケニアと会話をしつつ、彼女は隣に立つ東條 奏多(ka6425)へ視線を向ける。
視線を知ってか知らずか、奏多は囲まれる森の木々に侵食されている青空を見上げる。
「こんな世界に来て、持ってたもの全部なくなって。でも、こんな俺でも誰かの役に立てるのか、この仕事なら見つかるんじゃないかって」
言葉を一度区切って、奏多はアリアを見つめる。
「だから、報われていいのか、無駄じゃなかったのか。また、努力してもいいのか、知りたいんだ……」
「それなら守るわよ。彼女の心が森の魔手、悪夢の意図に絡み取られ、爪牙で切り裂かれないよう。そう、ダレカの、為に」
改めて、お願いしますと同行中のハンターに挨拶をするケニアに、コントラルト(ka4753)が握手で応じる。
「お疲れ様ね。大変なお仕事いつもありがとう。貴方達のような方がいてくださるから、私達も暮らせるし、戦えるわ」
「ありがとうございます」
「採取した薬草たちはどうにか町の側で栽培できないのかしらね? 気候とか条件が難しいかしらね」
コントラルトの疑問にケニアはやや考えた後に、自らの結論を伝える。
「一応土も持って帰って養分を調べてみましょう。ですが、現在向かっている場所以外ではなかなか見かけないので厳しいかもしれませんね」
会話が続きそうな気配ではあったが、それをクオン・サガラ(ka0018)が制した。ふと周囲に注意を向ければ、いつの間にか一行は魔物の気配に囲まれていた。
覆い茂る木々の隙間から狼やコボルドが姿を覗かせる。南には巨大な蜘蛛もいる。
狼と蜘蛛は明らかに通常種よりも大きく、おどろおどろしい雰囲気を全身から放っている。歪虚だ。
敵の配置と周囲の環境を見渡し、クオンは言う。
「乱戦に近い状況になりますね。巻き込みと手数に注意して戦い、可能な限りケニアさんに攻撃を当てないようにします」
「は、はい。お願いします」
「任せて下さい。本当はケニアさんを安全地帯まで下げて、掃討してからの薬草採りがいいんでしょうけど……」
クオンの話を聞いていた星野 ハナ(ka5852)が、元気よく手を上げる。
「質問なんですけどぉ、歪虚とかに踏み荒らされると薬草がダメになっちゃったりしますぅ? 歪虚全ブッコロしてから移動した方が安全そうな気がしたんですけどぉ?」
「すり潰して使うのである程度は平気ですが、無傷だとありがたいです。難しいでしょうか」
「ケニアさんの依頼優先ですから確認したかっただけですぅ。それじゃ、チャッチャッと歪虚ブッコロして薬草採りですぅ」
●戦闘開始
まずは狼をなんとかすべく、アリアが走り出す。
「……斬り拓くわ。背中は任せたわね、カナタ」
振り返らずに彼女は言った。背後に信頼する男性がいるのはわかっていた。
「仕方ねえな。フォローしてやるから、好きに動いて来い、アリア」
遠ざかる背中を見て、奏多は一人呟く。
「やっぱり、知りたいよな。こんな俺に背中を預けるなんて言うやつができちまったんだからさ」
軽い笑みを顔に張りつけながら、近くに現れた狼と丁度真後ろの位置にコボルドがくる位置を目指す。
瞬脚で移動力を上げ、目的地に到達した奏多は背後のコボルドに睨みを利かせつつ、正面の狼に攻撃を仕掛ける。
だがさすがというべきか、俊敏性に優れる狼は水平に払われた刀を飛び跳ねてかわした。
抜群の跳躍力だ。脚力が優れている証であり、見た目通りに俊敏性も高そうだった。
灼けつくような緊張感の中、奏多は狼と睨み合う。
■
真っ直ぐに前進しながらも、ケニアの真南の位置をキープするのはハナだ。
いつでも取り出せるように符を準備しながら、跨っている戦馬のたてがみを撫でる。
「まーちゃん、私の軍馬なら歪虚の一匹や二匹蹴り殺しちゃえですぅ」
さらには同行させている犬にも話しかける。
「ケンちゃん、歪虚や敵の臭いが近づいたらガンガン吠えて下さいねぇ」
ハナは戦馬をまーちゃん、犬をケンちゃんと名付けていた。
他にも連れているスコティッシュフォーリドをスッチーと呼んだり、見た目の可愛らしさとは裏腹に彼女のネーミングセンスはどうやら残念系のようである。
しかしハンターとしての実力は一流だ。
可憐な笑顔で歪虚ブッコロと楽しそうに繰り返しつつ、符を取り出す。
「ではではぁ、先手必殺ですぅ。さくっと、ぷちっと、ブッコロですぅ」
味方にいれば頼もしいが、敵になれば恐怖の象徴となるハナ。五色光符陣が炸裂し、仕留めるまではいかないものの、南側に現れた二体の蜘蛛歪虚を瀕死にする。恐るべき一撃であった。
脚と背に直撃を食らった蜘蛛歪虚は光で目が眩み、行動を阻害される。
悶える二体の蜘蛛。黙って立ち直るのを眺めている理由はない。クオンが右手を水平にかざす。
「ハナさんのおかげで蜘蛛の足止めはできましたね。あとは味方を巻き込まないように注意して仕留めましょう」
集中したマテリアルが、苦しむ蜘蛛歪虚を炎の力を宿した破壊のエネルギーで消滅させる。死にかけだった二体にファイアスローワーによるダメージは致命傷となった。
瞬く間に南側から追ってきた二体の蜘蛛歪虚の脅威は消えた。
「狼には仲間が対応していますので、ここを突破されないようコボルドの動きに気を配りましょう」
クオンの視線に晒されたコボルドは、恐怖を示すかのように肉体を微かに震わせた。
■
南東に現れた狼への対処を優先し、ゼルドは疾風のごとく駆けて敵を攻撃範囲内に収める。
「歪虚とはいえ、人間の大まかな違いくらいは認識できるだろう。奥の人間を狙うには、まず目の前のおかしな奴を倒してからと認識させねばな」
一定の距離を取り、常に敵からケニアを隠すような立ち位置を取るゼルド。あくまでも自分に狼歪虚の注意を向けさせる狙いがあった。
素早く動く敵を見失わないように注意しつつ、ゼルドは体内でマテリアルを練る。
そうして練り上げたマテリアルを、バトルグローブから放出する。
狙い通りにゼルドの気功波が命中し、悲鳴を発した狼が後退りする。
そこへ遠距離からコントラルトのデルタレイが届く。マテリアルチャージャーで威力を高めた光属性の攻撃魔法が狼を貫かんと迫る。
しかし回避能力の高い狼は強引に体をねじって避ける。同時に狙われたもう一体の狼もなんとかかわしていたが、コボルドは逃げきれずに命を散らしていた。
丁度、奏多の背後にいたコボルドを屠れたコントラルトは、ぴったりくっつくように護衛対象者であるケニアのそばにいた。
「安心して。ケニアさんは私が守るわ」
「は、はい。何か気をつけることは?」
「特にはないのだけれど、出来れば急激な動きで敵を刺激しすぎることには注意してもらえるとありがたいわ」
頷いたケニアは、コントラルトの助言に従い、これまで以上に慎重な動きを心がける。
走ったり慌てたりの危険性も減少し、ケニアはとりあえず敵が少なく、薬草も生えている北へ歩みを進める。ただし、その速度は非常にゆっくりだ。
だからこそ北東にいる狼も後を追おうとしたのかもしれない。外見からして、もっとも弱そうなケニアを。
だが動き出せば、即座に対峙中の奏多が反応する。狼の前に立ち塞がり、決して自由には行動させない。
「悪いが、お前は踏み台にさせてもらう」
刃先を狼に向けて宣言したあと、奏多は心の中で言葉を続ける。
(守るまではいかなくても、隣で歩けるように。もっと、揺るがない、力が欲しいから)
狼の牙が迫る。奏多は慣れた足さばきで回避すると、ランアウトからのスラッシュエッジで反撃する。
生命力もそれなりにある狼は一撃で倒れず、奏多との対峙は続く。
■
もう一体の狼の相手は引き続きゼルドがしていた。右半身、右足をちらつかせつつ、向かってきた狼の牙をひらりとかわす。
「狼の本能が残っていたか? 予測通りの攻撃なら対処は容易。反撃を食らえ!」
隠していた左足の蹴り上げから、流れるような動作で気功波を見舞う。
吹き飛ばされた狼は空中で体勢を変えて地面へ着地しようとするも、そのタイミングを獲物を狙う者がいた。アリアである。
「背中は預ける以上、逆にカナタの背中は私が預かっている。今、すべき事を。祈舞穿刃――獣の飢餓、鼓動ごと貫き止めるわ」
この場にいる狼を自由にすれば、奏多が挟撃される可能性もある。それを防ぐためにも、この場で始末する。
急所に命中した一撃で絶命し、消滅する狼を見下ろしながらアリアは誰にともなく呟く。
「戦場で、カナタに無様な姿を見せて不安にさせたくないの」
南側の蜘蛛と狼は排除したが、コボルドはまだ残っている。こそこそと接近していた二体が、それぞれアリアとゼルドに爪で攻撃を仕掛ける。
アリアは身を翻して回避したが、ゼルドの足にコボルドの爪が突き刺さった。
「くっ! だが動きが止まればこちらの好機! やり返させてもらう!」
足を振り、コボルドを引き剥がすと蹴りつけて後方へ弾き飛ばす。
後ろ足で踏ん張り、再びコボルドはゼルドへ襲い掛かろうとするが、その行動を最後まで果たすことはできなかった。
奏多が一人で押さえていた狼歪虚もろとも、コントラルトのデルタレイが貫いたからである。
運良くコボルドの一体が難を逃れたが、安心する暇もなくハナの五色光符陣によって短い生涯を終えた。
■
場にいる敵は排除し終わり、安全を確保したところで合流。まだ多少怯えながらも、ケニアは当初の予定通りに薬草の採取を開始する。
このまま依頼は無事に終了するかと思われたが、隠れていた一体の蜘蛛は狡猾にもケニアという獲物が近づくのを待っていた。
涎を垂らし、茂みから姿を現そうとする蜘蛛歪虚。
しかしハンターたちは、現場に敵がいなくなろうとも誰一人として気を抜いていなかった。
「ケンちゃんが吠えましたぁ。敵発見ですぅ。雲が一匹、こっちに来てますぅ」
ハナの警告により、絶えずケニアに隣接していたコントラルトが前に出る。
「増援がいるとはね。ずいぶんといやらしいタイミングで狙ってくれるわ。でも私がいる限り、ケニアさんには指一本触れられないわよ」
敵の攻撃に合わせて展開した攻性防壁により、難なく蜘蛛歪虚を跳ね返しただけでなく麻痺も与える。
間髪入れずに、痺れて動けない敵にクオンがエレクトリックショックをお見舞いする。
「そこが境界線です。踏み越える際には覚悟して下さい。個人的にはその場で黙ってやられるのをお勧めします」
敵を牽制しつつ。横目でクオンはケニアの無事を確認する。
「ケニアさん。私達が敵の相手をしますので、薬草の採取を急いで下さい」
狼歪虚よりも生命力が高い蜘蛛歪虚は、まだ倒れていない。
行動阻害から復活される前に、ゼルドが気功波で敵の腹部を撃つ。
「糸を吐きだす前に仕留めさせてもらう!」
宙に浮いた巨大な蜘蛛を、奏多が全力で追撃する。
「まだまだいくぞ。そうら! アリア、そっちへ行ったぞ」
「任せて。天蓋斬滅……妖しの糸繰りはここまで」
繰り出したチャージングからの天蓋花・残照によって、蜘蛛歪虚は力なく地面に倒れ伏した。そしてそのまま存在を消滅させる。
その様子を見ていたハナが、ほんの少しだけ不満げに唇を尖らせる。
「んー、私の順番前に力尽きるなんて、根性のない歪虚ですぅ」
プンプンといった感じだが、とにかく再び場に静寂が戻った。
引き続きクオンは油断なく周囲を警戒しつつも、軽く息を吐いた。
「この程度なら一人で何とかなるレベルでしょうけど、まあ、致命的な一撃を巡ってしのぎを削るのは楽な仕事ではないですね」
「とはいえ、何とか無事に終わったな。蜘蛛の糸を気功波で撃ち落とせないか、試せなかったのは多少残念だが」
腰に手を当て、己の仕事を満足げに振り返ってゼルドはうんうんと頷く。
近くには奏多とアリアもいる。
「敵はいなくなったが、またいつ現れるかわからん。薬草を採取するなら急いだ方がいいだろう」
「カナタの意見に賛成よ。危険が少ないうちに、仕事を終わらせるべきね」
●戦闘終了後
せっせと薬草を採取するケニアを、コントラルトが横で手伝う。と、手にした薬草を見て、彼女はケニアに問いかける。
「カメラで薬草を撮らせてもらってもいいかしら?」
見せられたカメラを前に首を傾げながらもケニアは了承する。
お礼を言ったコントラルトが撮影すると、出来上がった写真にケニアは驚く。どうやら魔導カメラを初めて見たようだった。
まじまじと完成した写真を眺めたあと、ケニアはコントラルトの顔を見上げる。
「薬草に興味があるんですか?」
「まだ、やってみようかしら? というレベルなのだけれど、薬草の勉強もしてみたくて」
「そうなんですか」
「もしよかったら、普段扱っている薬草話なんかも教えてもらえると嬉しいわ」
「私でよければ喜んで」
ケニアの話を、熱心にコントラルトが軍用PDAにメモしていく。
やがて薬草の採集は無事に終了する。
「敵に囲まれたままであればバイクで脱出をと思っていましたが、この分ならゆっくり戻れそうですね。油断は禁物ですが」
クオンの発言に、アリアが同意を示す。
「そうね。もしもの時の為に、私が殿を担当するわ。安全を約束するから安心してね」
「なら、ケニアを集団の真ん中に挟むようにしたらどうだ。俺は手薄な位置につく」
奏多も動き出すと、待ってましたとばかりにハナが得意げに胸を張った。
「薬草持ちは任せて下さいですぅ。帰りにケニアさんと薬草を乗せようと思って、まーちゃんを連れてきたんですよぉ」
ハナとコントラルトがケニアの隣に立った。
「では凱旋……とは少し違うかもしれんが、皆で戻ろう。警戒を強めるためにも、俺も最後方にて護衛をしよう」
ゼルドも含めた全員が配置につくと、一行はケニアの住む町への帰還を開始したのだった。
■
ハンター達のおかげで無事に薬草を採取し、村に戻ったケニア。
彼女が持ち帰った薬草のおかげで、近隣の診療所の治癒成績は飛躍的に向上したという。
依頼結果
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護衛相談卓 アリア・セリウス(ka6424) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/10/05 22:01:22 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/03 21:58:31 |