ゲスト
(ka0000)
【HW】あなたが過ごす、さいごの一日
マスター:四月朔日さくら

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~10人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 7日
- 締切
- 2016/11/05 12:00
- 完成日
- 2016/11/16 06:30
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
「おめでとう。あなたは、明日死に至ります」
――そう、夢の中で声をかけられ、目をはっと開く。
ひどく汗を掻いている。
しかし、その言葉が頭の中をぐるぐるとめぐる。
そして、本能的に悟るのだ。――その言葉に、偽りがないことを。
●
いつもと変わりない日常、いつもと変わりのない風景。
異なるのは、自分の命が今日いっぱいだと言うこと。
どういう理由で死ぬのかは、……なんとなく判るような、判らないような、ぼんやりとした認識。
ただわかるのだ。
間違いなく、自分に残された時間が、二十四時間であると言うことが。
●
……どうしよう。
自分の死を悟ったひとは、多くのひとが「さいごの一日」をそれぞれの悔いのない方法で、過ごすのだという。
きっと、それは――
だれもが、幸せな気持ちで、その瞬間を迎えたいからだろう。
だから、動き始める。
満たされた気持ちで、悔いのないような気持ちで、その瞬間を迎えるために。
●
――さあ。
あと残された時間を、どう過ごそうか?
「おめでとう。あなたは、明日死に至ります」
――そう、夢の中で声をかけられ、目をはっと開く。
ひどく汗を掻いている。
しかし、その言葉が頭の中をぐるぐるとめぐる。
そして、本能的に悟るのだ。――その言葉に、偽りがないことを。
●
いつもと変わりない日常、いつもと変わりのない風景。
異なるのは、自分の命が今日いっぱいだと言うこと。
どういう理由で死ぬのかは、……なんとなく判るような、判らないような、ぼんやりとした認識。
ただわかるのだ。
間違いなく、自分に残された時間が、二十四時間であると言うことが。
●
……どうしよう。
自分の死を悟ったひとは、多くのひとが「さいごの一日」をそれぞれの悔いのない方法で、過ごすのだという。
きっと、それは――
だれもが、幸せな気持ちで、その瞬間を迎えたいからだろう。
だから、動き始める。
満たされた気持ちで、悔いのないような気持ちで、その瞬間を迎えるために。
●
――さあ。
あと残された時間を、どう過ごそうか?
リプレイ本文
●
命の終わる瞬間とはどんなものだろう。
それはたとえ現実にあらずとも、胸苦おしくなる経験なのではなかろうか……?
(あと二十四時間……でもそれまでに死ぬことも無いわけじゃない……こんなご時世、いつ死んでもそれは変わらない、死ぬのは当たり前……自然の摂理だもの)
身寄りのないエルフの少女nil(ka2654)は、ため息をつく。彼女の名は「名無し」という意味。――死を恐れることはない、もとより彼女の近くにあったのだから。
変わらない毎日。それでもふと、思った。
(これが私の在る最期ならば、海が、見たい)
空と似て非なる青だという。手に取れば滴り落ちるその雫は、透明なのに。
ニルは、見たことがなかった。ハンターになって知った、様々な「モノ」。なにも持たなかった自分が、見てきたもの。
(――今私が在るのは、多分、父母が存在していたから。でも私は知らない、何も持っていない)
家族になろうと言ってくれた人はいた。その人の顔を思いだし、そしてまた思う。自分がいない世界で、その人がどう思うかを。
家族なんて関係性は、ニルには余りに遠い。
(死ねば土に還ると聞いたけれど)
ニルはぼんやりと、海を見下ろして思う。
「……海が、いいな」
全てが青くて、本当は色などない、まやかしの青。
自分もそうだ。必要とされることの少なかった、まやかしの生。
気付けば腰元まで冷たい水に浸かっていた。終わりを迎えるのに、この冷たさはふしぎと心地よい。ニルを拒絶するかのような冷気。それでも彼女は蒼い海に融かされたいと思う。
そうすれば、きっと自分も海になれるから。青い蒼い海に。
彼女の意識は、そこで途切れた。
●
「唐突に死ぬって言われても、ねぇ……残り一日……神様というのはつくづく趣味が悪い」
リリティア・オルベール(ka3054)はそんな悪態をつきながら、少しずつ頭の中を整理していく。そして、おもむろに抽斗から便箋を取りだし、それに書き始めた。
お世話になった人、友だち、以前に拾った子、そして部隊長等へ、お礼と感謝、そして自分がいなくなってからの身辺整理の――遺言。
家は、拾い子へ。武器防具といった類は、部隊長へ。
そんなことを書き綴った手紙をもって、リリティアは外へ出た。
「偉そうなことを言ったけど、やっぱり納得なんてできないですよねぇ……だったら」
彼女が向かったのは、いつもの場所。ハンターオフィス。
(そう、私の死ぬ場所が、安穏とした所で良い筈がない)
まず調べるのは、十三魔たるガルドブルムの直近の様子。しかし、かの場所は遠く、到底一日ではたどり着けない。それなら、と更に足を動かしたのは北方、歪虚勢力の強い領域。
彼女は――戦地で死ぬことを望んだのだ。
「……死ね、と言うなら望み通りに従ってあげますよ……もっとも、そこから先は私の好きにさせてもらいますけど、ね!」
リリティアは、大きな刀を両手に持つ。僅かに嬉しそうに、顔に笑みを浮かべながら。どんなに傷ついても、彼女は笑みを浮かべる。それが、望みであるかのように。
「……そうよ、どんな形でも良い、私はこの『死』を乗り越えたい!」
理不尽を強いる世界を憎く思う。蒼の世界でそっと過ごしているだけなら、穏やかな生であったろうに。
必死に戦って、生きて、それでもあと二十四時間で死を迎えるだなんて、あんまりにも程がある。それが世界の意思で、死神がその代弁者だというのならば、それに歯向かうことこそ、リリティアの望みだった。
たとえ、それ故に人を捨て歪虚に堕ち、定められた死を歪んだ形で乗り越えることだとしても――彼女は生きたかったのだ。
●
(急なのも困りもんだな)
そう言いながら起き上がった鵤(ka3319)は、まず何をするかといって自宅地下の研究施設を抹消することから始めた。そこにはこれまでの報告書や重要な資料などもあるが、それらはさっさと鞄に詰め、他の不要なものを全て焼却する。
最後に地下へと続く階段を爆破して崩落させ、そこに在った施設そのものを隠蔽した。地上部分には必要最低限の家具程度しかないので、問題はなかろう。
続けて、自身が唯一信頼に足ると思える人物へ、鞄の配達と、自身が死んだ後の遺体処分を依頼する。事情や死後の指示を記した手紙を相手の私書箱に投函し、とりあえずこれで『自分の処理』についてはざっくりと終わらせる。
しかしこれはいくらのらくらとした鵤でも昼過ぎには終わってしまう。やることを一通りすませてしまえば、存外暇になるという奴だ。
折角だから最後に美味いと評判のパン屋にでも、と向かった先はブレナー ローゼンベック(ka4184)の営むパン屋だ。
そしてブレナーもまた、同じように今日を限りの命と知っていた。もっとも、鵤はそんなことを知らなかったが、どうやら話してみるとそう言うことがわかった。
それでも、ブレナーは健気にパン屋を営業している。それはなぜかといえば――
(……故郷には結局帰れないままだったけれど、ここの人たちは右も左も判らないボクに、手を差し伸べてくれた。だから、もし今日で終わりなのだとしても……ボクはいつもと同じように、ここでパンを焼いて、この世界と人々に感謝したい。残された時間は長くないけれど、ここに来て良かったって思えるように、……ボクも、頑張りたい)
彼はそう、たわいのない日常への感謝の思いを胸に抱きながら、いつもと変わらぬ生活を送っているのだった。
「あ、ありがとうございます!」
購入してくれた相手には、嬉しそうに頷いて。
それでも、胸の中にちりちりと痛みが走る。
そして最後の客になる鵤には、ぽろぽろと涙をこぼして言った。
「……友達の二人に別れを言うべきか迷ったけれど、心配もさせたくないし……でもこれだけは、今になってちょっと後悔しているかも。本当に『また明日』があれば良かったんだけど。……そう。後悔なんだ。父さん、母さん、……家族の皆ごめん、また逢えるって思ってたのに、本当に、ごめんなさい……! ボク、本当は……死にたくない、まだやりたいことが沢山あったのに……!!」
血を吐くように叫んで、そして慌てて涙を拭った。
「あの……ごめんなさい、あんまりこういうことを誰かに言う機会なんてなかったけれど……聞いて貰えたのは、すごく嬉しかった、から」
すると鵤は、ポンと青年の頭を軽く撫でた。
「死神ってぇのも律儀なもんだわなぁ。まあ、暇つぶしにはなったし、それにこんくらいの励ましはできる。……しっかし、死ぬと判ってる方が、心の準備や伝えたいこと、そんなのもあるだろうに。ま、それでおたくが後悔しないなら、いいんでないのぉ? 時間だけはまだあるから、死ぬ場所くらいは選びなさいよ、少年」
パン美味かったぜ、とひらひら手を振って。そして鵤は自宅に戻り――愛用していた銃を手に取る。
(己を処分するなら、こいつがいい)
ようやく死んで良いんだ。やっとあいつ等に会える……そうか、きっとこれが、――
そのあとはノイズにかき消される。
……一方、ブレナーは己の手に贈り物を抱き、星空を見つめる。
(ボクは、貴方達の思い出に……残れたかな?)
そして、ふっと目の前が暗く――。
●
起きたときに血だまりのなかにいたのは、クラース・シャール(ka4986)。治ったと思った病の再発、進行――余命は一日。
元々病弱だった彼は、それをすんなりと受け入れることが出来た。無論、何故と思うことはある。しかしもうこれで最期なのだとしたら、少しくらいの我儘は許されるだろう。クラースは、血の繋がらぬたった一人の兄に、会いたいと願った。両親でも、使用人でもなく、クラースが敬愛する兄に。
兄を追ってハンターとなったけれど、逢えることは稀で、だから死ぬ前に一瞬でもいいから、顔が見たいと願ったのだ。
(きっと怒られてしまうだろうけれど、僕はそれでもいい……大好きな兄さんの顔を見て、少しでも話せれば嬉しい。その間だけでも、時間が止まればいいのに……)
まだどこか幼さの残る顔立ちをもった青年は、一人そんなことを思う。
……と、熱に浮かされたのだろうか。
ぼんやりとした視界の先に、懐かしい顔がある。ああ、あれは……紛れもなく兄の顔だ。クラースは目に涙を浮かべながら、兄の幻影に笑いかける。兄も、綺麗な笑顔を向けているのだから、自分も最期くらいはいい顔で逝きたい――そう思ったから。
「……さようなら、兄さん。本当はもっと遊びたかった、隣で戦いたかった、沢山話をしたかった。でも、もうそれも叶わない……」
けほり、口からこぼれる鮮やかな赤。
「だからさようなら、そしてありがとう。最期に逢えてよかった……大好きだよ、兄さん……」
彼の見た、兄の顔は――。
●
(何も変わらず……私は、ここで果てるのですね、この場所で……朽ちるのですね……)
雨降り婦人と呼ばれる外待雨 時雨(ka0227)は、そんなことを思いながら、空を見やる。今日も、雨雲が広がる――彼女らしい空模様。
(何時から、でしたか……幾千の夜を越え、何時しかの幼い日……ここに、この小さな小さな、牢獄という名の現世に座した記憶が、ございます……)
時雨は、物心ついた頃から外に出たことは数えるほど。彼女の雨だれのような思考と同様、自分が外に出ればきっと雨が降ると考えていたから。何時でも外を歩くときは傘を持つという徹底ぶりだ。
そんな彼女は、その『牢獄』と呼んだ小さな部屋で佇み、物思いにふける。書物を読み耽り、降り注ぐ雨――彼女の友へ、言葉を紡ぐだけだった日々。雨とともに在った、彼女の生。
それに悔いはない。疎ましく思わなかったわけでもないが、それでも傍にあり続けた雨に、親しみや感謝を覚えたことも、今や懐かしい思い出。
(……嗚呼、それでも)
時雨は空をそっと見やる。雨が徐々に止み、少しずつ陽光が雲の切れ間から覗いてくる、空。
(友よ、貴方もまた……誰しもと同じように、……私から、去るのですね……)
雨が止む。雨を友と思っていた時雨の、最後の喪失。
(温かな太陽の光、綺麗な小鳥の囀り……されど)
ぽろり、涙を零して。
(友の齎す心地よい冷たさが、奏でる麗らかな雨音が――感じられないのは、)
そして、時雨は精根尽き果てたようにへたり込む。
(私は……ひとり……)
視界が、暗くなる。
●
(もうチョイと先と思っていたが……そうかい、俺もやっとこさ、終れるのか)
その運命をすんなりと受け入れた一人、J・D(ka3351)。。それは彼自身も驚くほどに。静かに始めた身辺整理、それでも元々持つモノは少なく、がめつい連中に金目のものは渡してやる。
愛犬は知人の無鉄砲な少女が、馬は青い魔女が、きっと面倒を見てくれるだろうと手紙を書いておく。
『長旅にでるのさ、暫く預かっておいてくんな』
そんな感じの文面で。
以前に譲り受けた愛銃は、道すがらの子に譲ろうか、などと思う。……そう、それこそ一日を精一杯生き、そして早く一丁前になりたいと願っているような、そんな子に。
ジェイ自身には出来なかったこと――親兄弟と故郷を、大事にしろと助言して。
それが一通り終われば、ジェイは辺境の森にある廃墟を目指す――身ひとつで。普通ならたどり着けるはずもないだろうが、気付けば夕暮れには目的地で焚き火を熾していた。
そこは――きっと嘗ての故郷。
焚き火も燃え尽きる深夜、そこには『嘗て此処を廃墟にした何か』が群れをなして現れた。
「……てめぇらが、死神ってわけかい」
過去への悔恨、己への絶望。そして回帰願望――それらがない交ぜになって現れた『死神』に、彼はにやりと笑う。
まるで、それを待ち望んでいたように。ジェイは、身体能力を存分に発揮し、そしてそれらを斃そうとする。けれど、その絶対量は絶望的に多く――
●
ヨルムガンド・D・アルバ(ka5168)がその言葉を受け取った翌日は、歪虚の討伐依頼に向かう日だった。
(……と言うことは、恐らくそいつに……なんか嫌な死に方だな、どうせなら、愛する人に看取られながら、逝きたかったけど)
胸の奥でそんなことを思うのは、人たる所以。
それでも、それならと街で大量に買ったのは大好物の飴。恋人に驚かれるかも知れないが、ヨルムガンドが好んだ飴の味を、彼女にも覚えておいて欲しい――そんなささやかな願いゆえ。
その後は、のんびりと恋人と過ごす時間。他愛もない話をしながら、彼女の手料理をじっくりと味わう。……これが最後なのだから、苦手な野菜も残さず食べ、
「ごちそうさま、美味しかったよ」
そう、笑顔でいえばきっと彼女も笑顔を返してくれるだろう。何も知らない彼女は、無邪気な笑顔を見せてくれる……そう思うと、少し切ない。
「……ああ、あとそうだ」
思い出したかのように、あえて自然を装いながら、ヨルムガンドは彼女に小さく微笑む。
「……明日中に帰ってこなかったら、抽斗の中を見て?」
――そこにあるのはずっと前から約束していた指輪。
(本当はプロポーズつきで渡す予定だったんだけどな……)
それが、もどかしい。そう思う、ヨルムガンド。
そして、堕落者追討の依頼の最中――その堕落者は、唐突に
「どうだった? 最期の一日は」
そう、尋ねてきた。ヨルムガンドは笑顔で応じる。
「ああ、楽しかったよ――」
けれどその言葉は、もう誰にも届かない。
●
(明日死ぬって……マジかよ。オレまだ十七なのに、故郷に帰れず終わっちまうンか。親には逢えそうにもねぇかンな……せめてダチや、世話ンなった人に会っときてぇな)
大伴 鈴太郎(ka6016)という名前と少年めいた言動。が、鈴太郎はれっきとした少女だ。ヤンキーくささはあるが、自分らしさを求めて葛藤を続ける、そんな若く繊細な部分も備えた少女。
それが明日死にますなんて、ビビらないわけがない。
だから、最後は親しい人達にけじめをつけに行きたいと思ったのだ。
一人目は、中学の頃からの連れ。お互い転移して再会するなんて思いもしなかった。
(拾ってくれたジイチャンバアチャンと住んでるって……ここだっけ)
辿り着いた家の前で、しかし呼び鈴を押すのは躊躇する。いざ会うのが怖くなったのだ。まさか会った翌日に死んだなんてなれば、彼女もショックに違いないだろう。
(あいつ、結構泣き虫なとこあるし……やっぱやめとこ。支えてくれるヤツも出来たみてぇだし、オメェだけでも無事帰れるよう祈ってる)
二人目は、色々な意味での恩人だ。繁華街の裏手で診療所を開いているその人物にも会いたかった、が――洞察力の鋭いあの人のことだ、普段と違うことは見抜かれるだろう。
(感謝してもしきれねぇけど……看護師になって仕事手伝うって約束、守れなくてゴメン)
鈴太郎は、またもやその場をそそくさと立ち去る。
三人目は、この世界で出来た親友。旧市街の外れの教会で、大抵会えるけれど――今日に限って、いない。
(出会ったときは一緒にアイドルなんかもしたっけ)
歩きながら、鈴太郎は過去の出来事を懐かしく思い出す。
(あれから何かと声をかけてくれて、お陰でこっちに馴染めた……肝試しやハロウィンにも誘ってくれて、すげえ嬉しかった)
鈴太郎は足早にそこから離れる。未練が残ってしまうから。
結局誰とも会えなかったけれど、この世界で得たものはとても大きかったと改めて気付かされる。
(オレが死ぬのは、そんな一人を、守る為だった気がする……ダチの為に死ぬんなら、短くても悔いはねぇな)
鈴太郎――いや、彼女の意思を尊重して、鈴――は、思わず笑う。自分の短い人生の意味を見いだせた、そんな気がして。
●
ああ、私、死ぬんだ。
アルスレーテ・フュラー(ka6148)がまず思ったのは、己の肉体のこと。
(ダイエットがてら集落から出て、脂肪と一緒に命も落とす……脂肪っていうか、死亡?)
小さくため息をついてから、それでも死を受け入れるのはそれほど難しくはなかった。生きている以上誰でも必ず死ぬ、それが今と言うだけなのだから。便箋を取り出して、遺書を綴り始める。宛先は、家族ではない。
アルスレーテを好きだと言ってくれた、一番でいさせてくれた、『彼』だ。
故郷に帰る余裕はない。再会は叶わなくとも、言葉を伝えたい――そう思って。
『お元気ですか? 私は元気じゃないです。突然ですが、死ぬみたいです。これを読んでる頃には、とっくに死んでるでしょう。
……貴方と一緒の時間は、本当に幸せでした。貴方は素敵な人です、私なんかよりずっといい人も見つかるでしょう。
どうか、死んだ女のことは忘れて、新しい恋人と、幸せな人生を過ごして下さいますよう』
ここまで書き終えて、届けるのはハンターの妹に頼むことにする。
(自分で渡せと呆れられそうだけど、今回は無理だもの)
後は、身の回りを軽く整理して、馬にでも乗って適当な森へ行って……ひっそり独り、樹にもたれ。
そう、ひっそりと眠るように、この世からいなくなるのだ。
「大丈夫」
アルスレーテは、微睡みのなか、囁く。
――独りには、慣れてるわ。
たった独り、静かに目を閉じる。
もう、その瞼が開かれることは――ない。
●
――皆様方、死の一日前。素敵で悲しい夢を、戴きました――
命の終わる瞬間とはどんなものだろう。
それはたとえ現実にあらずとも、胸苦おしくなる経験なのではなかろうか……?
(あと二十四時間……でもそれまでに死ぬことも無いわけじゃない……こんなご時世、いつ死んでもそれは変わらない、死ぬのは当たり前……自然の摂理だもの)
身寄りのないエルフの少女nil(ka2654)は、ため息をつく。彼女の名は「名無し」という意味。――死を恐れることはない、もとより彼女の近くにあったのだから。
変わらない毎日。それでもふと、思った。
(これが私の在る最期ならば、海が、見たい)
空と似て非なる青だという。手に取れば滴り落ちるその雫は、透明なのに。
ニルは、見たことがなかった。ハンターになって知った、様々な「モノ」。なにも持たなかった自分が、見てきたもの。
(――今私が在るのは、多分、父母が存在していたから。でも私は知らない、何も持っていない)
家族になろうと言ってくれた人はいた。その人の顔を思いだし、そしてまた思う。自分がいない世界で、その人がどう思うかを。
家族なんて関係性は、ニルには余りに遠い。
(死ねば土に還ると聞いたけれど)
ニルはぼんやりと、海を見下ろして思う。
「……海が、いいな」
全てが青くて、本当は色などない、まやかしの青。
自分もそうだ。必要とされることの少なかった、まやかしの生。
気付けば腰元まで冷たい水に浸かっていた。終わりを迎えるのに、この冷たさはふしぎと心地よい。ニルを拒絶するかのような冷気。それでも彼女は蒼い海に融かされたいと思う。
そうすれば、きっと自分も海になれるから。青い蒼い海に。
彼女の意識は、そこで途切れた。
●
「唐突に死ぬって言われても、ねぇ……残り一日……神様というのはつくづく趣味が悪い」
リリティア・オルベール(ka3054)はそんな悪態をつきながら、少しずつ頭の中を整理していく。そして、おもむろに抽斗から便箋を取りだし、それに書き始めた。
お世話になった人、友だち、以前に拾った子、そして部隊長等へ、お礼と感謝、そして自分がいなくなってからの身辺整理の――遺言。
家は、拾い子へ。武器防具といった類は、部隊長へ。
そんなことを書き綴った手紙をもって、リリティアは外へ出た。
「偉そうなことを言ったけど、やっぱり納得なんてできないですよねぇ……だったら」
彼女が向かったのは、いつもの場所。ハンターオフィス。
(そう、私の死ぬ場所が、安穏とした所で良い筈がない)
まず調べるのは、十三魔たるガルドブルムの直近の様子。しかし、かの場所は遠く、到底一日ではたどり着けない。それなら、と更に足を動かしたのは北方、歪虚勢力の強い領域。
彼女は――戦地で死ぬことを望んだのだ。
「……死ね、と言うなら望み通りに従ってあげますよ……もっとも、そこから先は私の好きにさせてもらいますけど、ね!」
リリティアは、大きな刀を両手に持つ。僅かに嬉しそうに、顔に笑みを浮かべながら。どんなに傷ついても、彼女は笑みを浮かべる。それが、望みであるかのように。
「……そうよ、どんな形でも良い、私はこの『死』を乗り越えたい!」
理不尽を強いる世界を憎く思う。蒼の世界でそっと過ごしているだけなら、穏やかな生であったろうに。
必死に戦って、生きて、それでもあと二十四時間で死を迎えるだなんて、あんまりにも程がある。それが世界の意思で、死神がその代弁者だというのならば、それに歯向かうことこそ、リリティアの望みだった。
たとえ、それ故に人を捨て歪虚に堕ち、定められた死を歪んだ形で乗り越えることだとしても――彼女は生きたかったのだ。
●
(急なのも困りもんだな)
そう言いながら起き上がった鵤(ka3319)は、まず何をするかといって自宅地下の研究施設を抹消することから始めた。そこにはこれまでの報告書や重要な資料などもあるが、それらはさっさと鞄に詰め、他の不要なものを全て焼却する。
最後に地下へと続く階段を爆破して崩落させ、そこに在った施設そのものを隠蔽した。地上部分には必要最低限の家具程度しかないので、問題はなかろう。
続けて、自身が唯一信頼に足ると思える人物へ、鞄の配達と、自身が死んだ後の遺体処分を依頼する。事情や死後の指示を記した手紙を相手の私書箱に投函し、とりあえずこれで『自分の処理』についてはざっくりと終わらせる。
しかしこれはいくらのらくらとした鵤でも昼過ぎには終わってしまう。やることを一通りすませてしまえば、存外暇になるという奴だ。
折角だから最後に美味いと評判のパン屋にでも、と向かった先はブレナー ローゼンベック(ka4184)の営むパン屋だ。
そしてブレナーもまた、同じように今日を限りの命と知っていた。もっとも、鵤はそんなことを知らなかったが、どうやら話してみるとそう言うことがわかった。
それでも、ブレナーは健気にパン屋を営業している。それはなぜかといえば――
(……故郷には結局帰れないままだったけれど、ここの人たちは右も左も判らないボクに、手を差し伸べてくれた。だから、もし今日で終わりなのだとしても……ボクはいつもと同じように、ここでパンを焼いて、この世界と人々に感謝したい。残された時間は長くないけれど、ここに来て良かったって思えるように、……ボクも、頑張りたい)
彼はそう、たわいのない日常への感謝の思いを胸に抱きながら、いつもと変わらぬ生活を送っているのだった。
「あ、ありがとうございます!」
購入してくれた相手には、嬉しそうに頷いて。
それでも、胸の中にちりちりと痛みが走る。
そして最後の客になる鵤には、ぽろぽろと涙をこぼして言った。
「……友達の二人に別れを言うべきか迷ったけれど、心配もさせたくないし……でもこれだけは、今になってちょっと後悔しているかも。本当に『また明日』があれば良かったんだけど。……そう。後悔なんだ。父さん、母さん、……家族の皆ごめん、また逢えるって思ってたのに、本当に、ごめんなさい……! ボク、本当は……死にたくない、まだやりたいことが沢山あったのに……!!」
血を吐くように叫んで、そして慌てて涙を拭った。
「あの……ごめんなさい、あんまりこういうことを誰かに言う機会なんてなかったけれど……聞いて貰えたのは、すごく嬉しかった、から」
すると鵤は、ポンと青年の頭を軽く撫でた。
「死神ってぇのも律儀なもんだわなぁ。まあ、暇つぶしにはなったし、それにこんくらいの励ましはできる。……しっかし、死ぬと判ってる方が、心の準備や伝えたいこと、そんなのもあるだろうに。ま、それでおたくが後悔しないなら、いいんでないのぉ? 時間だけはまだあるから、死ぬ場所くらいは選びなさいよ、少年」
パン美味かったぜ、とひらひら手を振って。そして鵤は自宅に戻り――愛用していた銃を手に取る。
(己を処分するなら、こいつがいい)
ようやく死んで良いんだ。やっとあいつ等に会える……そうか、きっとこれが、――
そのあとはノイズにかき消される。
……一方、ブレナーは己の手に贈り物を抱き、星空を見つめる。
(ボクは、貴方達の思い出に……残れたかな?)
そして、ふっと目の前が暗く――。
●
起きたときに血だまりのなかにいたのは、クラース・シャール(ka4986)。治ったと思った病の再発、進行――余命は一日。
元々病弱だった彼は、それをすんなりと受け入れることが出来た。無論、何故と思うことはある。しかしもうこれで最期なのだとしたら、少しくらいの我儘は許されるだろう。クラースは、血の繋がらぬたった一人の兄に、会いたいと願った。両親でも、使用人でもなく、クラースが敬愛する兄に。
兄を追ってハンターとなったけれど、逢えることは稀で、だから死ぬ前に一瞬でもいいから、顔が見たいと願ったのだ。
(きっと怒られてしまうだろうけれど、僕はそれでもいい……大好きな兄さんの顔を見て、少しでも話せれば嬉しい。その間だけでも、時間が止まればいいのに……)
まだどこか幼さの残る顔立ちをもった青年は、一人そんなことを思う。
……と、熱に浮かされたのだろうか。
ぼんやりとした視界の先に、懐かしい顔がある。ああ、あれは……紛れもなく兄の顔だ。クラースは目に涙を浮かべながら、兄の幻影に笑いかける。兄も、綺麗な笑顔を向けているのだから、自分も最期くらいはいい顔で逝きたい――そう思ったから。
「……さようなら、兄さん。本当はもっと遊びたかった、隣で戦いたかった、沢山話をしたかった。でも、もうそれも叶わない……」
けほり、口からこぼれる鮮やかな赤。
「だからさようなら、そしてありがとう。最期に逢えてよかった……大好きだよ、兄さん……」
彼の見た、兄の顔は――。
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(何も変わらず……私は、ここで果てるのですね、この場所で……朽ちるのですね……)
雨降り婦人と呼ばれる外待雨 時雨(ka0227)は、そんなことを思いながら、空を見やる。今日も、雨雲が広がる――彼女らしい空模様。
(何時から、でしたか……幾千の夜を越え、何時しかの幼い日……ここに、この小さな小さな、牢獄という名の現世に座した記憶が、ございます……)
時雨は、物心ついた頃から外に出たことは数えるほど。彼女の雨だれのような思考と同様、自分が外に出ればきっと雨が降ると考えていたから。何時でも外を歩くときは傘を持つという徹底ぶりだ。
そんな彼女は、その『牢獄』と呼んだ小さな部屋で佇み、物思いにふける。書物を読み耽り、降り注ぐ雨――彼女の友へ、言葉を紡ぐだけだった日々。雨とともに在った、彼女の生。
それに悔いはない。疎ましく思わなかったわけでもないが、それでも傍にあり続けた雨に、親しみや感謝を覚えたことも、今や懐かしい思い出。
(……嗚呼、それでも)
時雨は空をそっと見やる。雨が徐々に止み、少しずつ陽光が雲の切れ間から覗いてくる、空。
(友よ、貴方もまた……誰しもと同じように、……私から、去るのですね……)
雨が止む。雨を友と思っていた時雨の、最後の喪失。
(温かな太陽の光、綺麗な小鳥の囀り……されど)
ぽろり、涙を零して。
(友の齎す心地よい冷たさが、奏でる麗らかな雨音が――感じられないのは、)
そして、時雨は精根尽き果てたようにへたり込む。
(私は……ひとり……)
視界が、暗くなる。
●
(もうチョイと先と思っていたが……そうかい、俺もやっとこさ、終れるのか)
その運命をすんなりと受け入れた一人、J・D(ka3351)。。それは彼自身も驚くほどに。静かに始めた身辺整理、それでも元々持つモノは少なく、がめつい連中に金目のものは渡してやる。
愛犬は知人の無鉄砲な少女が、馬は青い魔女が、きっと面倒を見てくれるだろうと手紙を書いておく。
『長旅にでるのさ、暫く預かっておいてくんな』
そんな感じの文面で。
以前に譲り受けた愛銃は、道すがらの子に譲ろうか、などと思う。……そう、それこそ一日を精一杯生き、そして早く一丁前になりたいと願っているような、そんな子に。
ジェイ自身には出来なかったこと――親兄弟と故郷を、大事にしろと助言して。
それが一通り終われば、ジェイは辺境の森にある廃墟を目指す――身ひとつで。普通ならたどり着けるはずもないだろうが、気付けば夕暮れには目的地で焚き火を熾していた。
そこは――きっと嘗ての故郷。
焚き火も燃え尽きる深夜、そこには『嘗て此処を廃墟にした何か』が群れをなして現れた。
「……てめぇらが、死神ってわけかい」
過去への悔恨、己への絶望。そして回帰願望――それらがない交ぜになって現れた『死神』に、彼はにやりと笑う。
まるで、それを待ち望んでいたように。ジェイは、身体能力を存分に発揮し、そしてそれらを斃そうとする。けれど、その絶対量は絶望的に多く――
●
ヨルムガンド・D・アルバ(ka5168)がその言葉を受け取った翌日は、歪虚の討伐依頼に向かう日だった。
(……と言うことは、恐らくそいつに……なんか嫌な死に方だな、どうせなら、愛する人に看取られながら、逝きたかったけど)
胸の奥でそんなことを思うのは、人たる所以。
それでも、それならと街で大量に買ったのは大好物の飴。恋人に驚かれるかも知れないが、ヨルムガンドが好んだ飴の味を、彼女にも覚えておいて欲しい――そんなささやかな願いゆえ。
その後は、のんびりと恋人と過ごす時間。他愛もない話をしながら、彼女の手料理をじっくりと味わう。……これが最後なのだから、苦手な野菜も残さず食べ、
「ごちそうさま、美味しかったよ」
そう、笑顔でいえばきっと彼女も笑顔を返してくれるだろう。何も知らない彼女は、無邪気な笑顔を見せてくれる……そう思うと、少し切ない。
「……ああ、あとそうだ」
思い出したかのように、あえて自然を装いながら、ヨルムガンドは彼女に小さく微笑む。
「……明日中に帰ってこなかったら、抽斗の中を見て?」
――そこにあるのはずっと前から約束していた指輪。
(本当はプロポーズつきで渡す予定だったんだけどな……)
それが、もどかしい。そう思う、ヨルムガンド。
そして、堕落者追討の依頼の最中――その堕落者は、唐突に
「どうだった? 最期の一日は」
そう、尋ねてきた。ヨルムガンドは笑顔で応じる。
「ああ、楽しかったよ――」
けれどその言葉は、もう誰にも届かない。
●
(明日死ぬって……マジかよ。オレまだ十七なのに、故郷に帰れず終わっちまうンか。親には逢えそうにもねぇかンな……せめてダチや、世話ンなった人に会っときてぇな)
大伴 鈴太郎(ka6016)という名前と少年めいた言動。が、鈴太郎はれっきとした少女だ。ヤンキーくささはあるが、自分らしさを求めて葛藤を続ける、そんな若く繊細な部分も備えた少女。
それが明日死にますなんて、ビビらないわけがない。
だから、最後は親しい人達にけじめをつけに行きたいと思ったのだ。
一人目は、中学の頃からの連れ。お互い転移して再会するなんて思いもしなかった。
(拾ってくれたジイチャンバアチャンと住んでるって……ここだっけ)
辿り着いた家の前で、しかし呼び鈴を押すのは躊躇する。いざ会うのが怖くなったのだ。まさか会った翌日に死んだなんてなれば、彼女もショックに違いないだろう。
(あいつ、結構泣き虫なとこあるし……やっぱやめとこ。支えてくれるヤツも出来たみてぇだし、オメェだけでも無事帰れるよう祈ってる)
二人目は、色々な意味での恩人だ。繁華街の裏手で診療所を開いているその人物にも会いたかった、が――洞察力の鋭いあの人のことだ、普段と違うことは見抜かれるだろう。
(感謝してもしきれねぇけど……看護師になって仕事手伝うって約束、守れなくてゴメン)
鈴太郎は、またもやその場をそそくさと立ち去る。
三人目は、この世界で出来た親友。旧市街の外れの教会で、大抵会えるけれど――今日に限って、いない。
(出会ったときは一緒にアイドルなんかもしたっけ)
歩きながら、鈴太郎は過去の出来事を懐かしく思い出す。
(あれから何かと声をかけてくれて、お陰でこっちに馴染めた……肝試しやハロウィンにも誘ってくれて、すげえ嬉しかった)
鈴太郎は足早にそこから離れる。未練が残ってしまうから。
結局誰とも会えなかったけれど、この世界で得たものはとても大きかったと改めて気付かされる。
(オレが死ぬのは、そんな一人を、守る為だった気がする……ダチの為に死ぬんなら、短くても悔いはねぇな)
鈴太郎――いや、彼女の意思を尊重して、鈴――は、思わず笑う。自分の短い人生の意味を見いだせた、そんな気がして。
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ああ、私、死ぬんだ。
アルスレーテ・フュラー(ka6148)がまず思ったのは、己の肉体のこと。
(ダイエットがてら集落から出て、脂肪と一緒に命も落とす……脂肪っていうか、死亡?)
小さくため息をついてから、それでも死を受け入れるのはそれほど難しくはなかった。生きている以上誰でも必ず死ぬ、それが今と言うだけなのだから。便箋を取り出して、遺書を綴り始める。宛先は、家族ではない。
アルスレーテを好きだと言ってくれた、一番でいさせてくれた、『彼』だ。
故郷に帰る余裕はない。再会は叶わなくとも、言葉を伝えたい――そう思って。
『お元気ですか? 私は元気じゃないです。突然ですが、死ぬみたいです。これを読んでる頃には、とっくに死んでるでしょう。
……貴方と一緒の時間は、本当に幸せでした。貴方は素敵な人です、私なんかよりずっといい人も見つかるでしょう。
どうか、死んだ女のことは忘れて、新しい恋人と、幸せな人生を過ごして下さいますよう』
ここまで書き終えて、届けるのはハンターの妹に頼むことにする。
(自分で渡せと呆れられそうだけど、今回は無理だもの)
後は、身の回りを軽く整理して、馬にでも乗って適当な森へ行って……ひっそり独り、樹にもたれ。
そう、ひっそりと眠るように、この世からいなくなるのだ。
「大丈夫」
アルスレーテは、微睡みのなか、囁く。
――独りには、慣れてるわ。
たった独り、静かに目を閉じる。
もう、その瞼が開かれることは――ない。
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――皆様方、死の一日前。素敵で悲しい夢を、戴きました――
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/31 04:24:12 |