ゲスト
(ka0000)
【初夢】酔の夢
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/05 09:00
- 完成日
- 2017/01/14 17:23
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
HALLO! ようこそBIG BAREの夢芝居屋へ!
あたしゃ夢の案内人のクマさんですよ。
あぁ、残念ながらハチミツ食べたりもしなけりゃ、鮭咥えていたりもしませんがね!
ここではあなたのみたい夢を見せてあげます。
どんな夢がお望みですか?
明るい夢? 楽しい夢? まだ見ぬ夢?
何だっていいんですよ、あなたのお望みの夢を叶えてあげましょう!
……
…………
……………………
あぁ、そうそう。一つだけ条件があるのを忘れていました。
■■■この夢では“酔い”がキーワードです■■■
あなたが見るのはかぐわしい花の御伽噺?
それとも、酒に飲まれて失敗したあの時の思い出?
それとも……盲目となってしがみついた恋の記憶……?
ぷーっ、ぷぷぷぷぷーっ。
さぁ、あたしに見せて下さい。
あなたが見る『酔いの夢』を。
ぷぷぷぷぷーっ。
……ただし、夢を見て、現実に帰ったときに
「嗚呼!! もっと夢の中にいたかった!! 夢の中に帰りたい!!」
……なんて、現実に絶望することになっても、あたしゃなぁんの責任も取りませんからね!
ぷぷぷぷぷーっ。
ぷぷぷぷぷーっ。
ぷーっ、ぷぷぷぷぷーっ。
――あぁ、これは夢だ。
あなたはふとした瞬間にそれに気付づくだろう。
それは最初から? それとも起きたときに初めて気付く?
それは遠い記憶、不確かな思い出。
それは繰り返し見る同じ夢。
現実とは違う、無限ループの挟間の一部。
それなのに起きると同時に、夢の内容を忘れるかもしれない。
クラクラと定まらぬ空間で、あなたは手を伸ばす。
――あぁ、これは夢だ。
あたしゃ夢の案内人のクマさんですよ。
あぁ、残念ながらハチミツ食べたりもしなけりゃ、鮭咥えていたりもしませんがね!
ここではあなたのみたい夢を見せてあげます。
どんな夢がお望みですか?
明るい夢? 楽しい夢? まだ見ぬ夢?
何だっていいんですよ、あなたのお望みの夢を叶えてあげましょう!
……
…………
……………………
あぁ、そうそう。一つだけ条件があるのを忘れていました。
■■■この夢では“酔い”がキーワードです■■■
あなたが見るのはかぐわしい花の御伽噺?
それとも、酒に飲まれて失敗したあの時の思い出?
それとも……盲目となってしがみついた恋の記憶……?
ぷーっ、ぷぷぷぷぷーっ。
さぁ、あたしに見せて下さい。
あなたが見る『酔いの夢』を。
ぷぷぷぷぷーっ。
……ただし、夢を見て、現実に帰ったときに
「嗚呼!! もっと夢の中にいたかった!! 夢の中に帰りたい!!」
……なんて、現実に絶望することになっても、あたしゃなぁんの責任も取りませんからね!
ぷぷぷぷぷーっ。
ぷぷぷぷぷーっ。
ぷーっ、ぷぷぷぷぷーっ。
――あぁ、これは夢だ。
あなたはふとした瞬間にそれに気付づくだろう。
それは最初から? それとも起きたときに初めて気付く?
それは遠い記憶、不確かな思い出。
それは繰り返し見る同じ夢。
現実とは違う、無限ループの挟間の一部。
それなのに起きると同時に、夢の内容を忘れるかもしれない。
クラクラと定まらぬ空間で、あなたは手を伸ばす。
――あぁ、これは夢だ。
リプレイ本文
●BLUE OCEAN
深い深い海の中。
まどろむように。
静かでひとり。
ゆっくり流されるように漂う。
誰もいなくて、落ち着く。
でも冷たくて、暗くて、さびしい場所……だと思ってしまった。
ゆっくりと沈んでいくような……変化のない世界なのだと察してしまった。
あぁ、これは地球にいたころのわたしの心なんだ、と気付いてしまった。
気付いてしまったら、自分の名前が羊谷 めい(ka0669)だと思い出せた。
引っ込み思案で、誰かの顔色を伺って、自分の意見なんてとてもじゃないけれど言えない、そんな人間の心の中だと。
そしてこれは夢なのだと、知ってしまった。
でもそんなめいもクリムゾンウェストで過ごすうちに、大切なことが少しずつわかってきた気がしていた。
言いたいこと、伝えたいことも、すこしは伝えられるようになった。
変わろうと思えたのは、とても大切な友人……の、おかげ。
彼はクリムゾンウェストでできた、一番大切な……。
上を見上げれば確かに光が注いでいるのを見つけた。
向かおうとすれば、行けるはずだと気付く。
ここでただ揺られるだけなのは心地がいいけれど、ここを離れて行かないと。
きちんと顔をあげて、上へ……光のほうへ。
今の“わたし”に目覚めるために。
目が覚めて、全身が長く泳いでいた後のように疲れているのを感じた。
青い海の夢だった。
懐かしいような、そんな夢。
あのままずっと揺られていることも、魅力に思えるくらいの。
あの頃の自分を否定するつもりはない。
心地よいと思ったのも、また事実だ。
それでも、めいは目覚めて後悔はしていなかった。
時が経てば醒めるもの。夢は覚めなくてはいけないもの、とめいは思っている。
あの頃と違って、今のめいには目指すべき理想がある。
昨日より今日、今日より明日。
少しずつなりたい自分に変われたなら。
もっと“わたし”を好きになれるだろうか。
顔を上げて、カーテンを開ける。
「あぁ、今日も良い天気です」
陽の光を浴びたら少しスッキリした。
めいは今日も小さな決意を抱いて部屋を後にした。
●SILENT MOVIE
エイル・メヌエット(ka2807)の夢には音が無い
ただただ静寂がだけが広がり、連続した写真が連なり合って動いているように見える世界。
そこには、なんの音もしなかった。
一つめの静けさは、四角い部屋の記憶だった。
そこはどこまでも静かな父親の診察室。
きちんと片付いたことなど一度も無かった筈の診察室は、その日に限って哀しいほど整頓されていた。
そう、哀しかった。
部屋の真ん中に一人立ち尽くした10歳のエイルは。
往診に行くと言って出て行ったきり帰らない父親が、自らの意思でエイルを置いて行ったことを、その部屋から全身で感じ取ってしまったから。
四角い箱を覗けば、淡く空虚な少女の影。
二つめの静けさは、繋がれた記憶。
一人になったエイルを四角い箱から連れ出し、生活手段と勉強と医療技術と恋を教えてくれた医師との記憶。
15も年上の、父の知り合い。
きっと家族になるのだとエイルは無邪気に信じていた。
医者になるための勉強も、技術の習得も大変だったが乗り越えられた。
毎夜その腕の中で安心して眠った。
彼が、しんと音を塞いだあの雪の日、見知らぬ女性と家を出るまでは。
エイルは18になり、長い髪を切り落とした。
三つめの静けさは、木洩れ陽と雨の記憶
リアルブルーから転移してきた8歳の少年に、雨の日、街で出逢った。
異世界を恐れ身動きの取れない彼を雨宿りに連れ帰り、その日以来一緒に暮らした。
木洩れ陽の中、木の枝に腰掛けてうたた寝するのが好きだったあの子が病で逝ったのは、それから4年後の秋。 その日も雨だった。
エイルは彼を救えなかった。
医者なのに。
一番救いたかった命を救えなかった。
押しつぶされそうな程の喪失感と無力感。
何の音もしなかった。
陽光も雨もあの子の笑顔も、無音のまま降り続けた。
23歳。エイルはハンターになった。
記憶は夢に巡る。
目覚めるといつもエイルは泣いている。
理由は分からなかった。
否、分からない振りをした。
幼い日、声に出来なかった言葉が夢に淪む。
――私を置いていかないで
だけどきっとそれは難しいことなのだと知る。
だから醒めることない静寂に酔う。
頬を、冷たい鼻先とぬるくやわらかな舌が舐め取る感覚に、エイルは目を開いた。
「……あぁ、私……?」
頬に甘えるようにすり寄ってくる大きな幻獣にそっと腕を回してその頭を撫でた。
「ありがとう、心配してくれたのね?」
イェジドのソルフェに寄り添って読書に勤しんでいたはずが、いつの間にか森の中で微睡んでいたのだろう。
まだ半分夢現にいるようで、ぼんやりとした頭で今まで見ていた夢を思う。
その時、エイルの耳に遠くからエイルを呼ぶ声が聞こえた。
それはとてもとても優しい音。
空気を震わせるその響きは、エイルの心ごと全身に染み入った。
ソルフェが声に気付き立ち上がると声の主を迎えに歩み寄る。
歩み寄る足音。
ソルフェを呼ぶ柔らかな声。
そして再度エイルを呼ぶ暖かな声音。
今のエイルにあるのは愛情と絆の物語。
四つめの静けさの中で大切な人の幸せを願う――愛しい物語。
●The Little Match Boy
レナード=クーク(ka6613)は故郷で“いつも”の様に『音』を奏でている。
閉鎖的且つ退屈な日々の中で、自然豊かで空気が澄んだ、好きだった場所。
唇から紡ぎ出す歌に、足元から刻む歩調に、竪琴から奏でられる旋律に。
咎めの言葉を刺す人は無く、唯草木や花が揺れるだけ。
その空間と景色が、この上なく何よりも。
愛おしくて堪らなかった。
ふと。気付けば拍手をする気配が幾つかレナードの耳に届いた。
振り向けば其処には見知った顔がいて。
「父さん、母さん、みんな、×××も!」
「いい演奏だった」
「とても素敵な音ね」
「もっと聞きたいな」
「アンコール、アンコール」
水色掛かった銀髪がくしゃくしゃになるまで頭を撫でられる感触。
止むことの無い賞賛の言葉。
レナードは笑ってアンコールに応え、『想い』をのせて『音』を奏でる。
木漏れ日の柔らかな光を尊び、何気ない日常を詠い、時折調子付いた感情を込めた歌を綴る。
それに言いがかりや罵詈雑言を投げつける人なんて誰もいない。
何物にも縛られず、消されず、自由に奏でる事の出来る事が嬉しくて楽しくて、思わず、歓喜の声が漏れる。
「父さん、母さん。もっと俺の『音』を、聴いて。褒めて。×××、俺をもっと――」
レナードは自分の声に目を覚まして、両の手を伸ばしていた事に気づく。
ぽすっと力なく布団の上に落ちた手、見知った天上を目にして静かに目を伏せ自嘲する。
一人、夜明け前の暗さに自らを抱き、消えてしまったランプに火を灯す。
暖かな色をした灯りに先ほど見た夢の暖かさを見た気がして、レナードはじっとその揺れる火を見つめた。
……わかっていた。全て夢だと云う事を。
優しい景色も、家族達も。奏でた『音』達も全部。
知っている。わかっている。夢は夢。現実じゃないし、過去じゃないし、未来にもない。
それでも叶う事ならずっと永遠に、あの夢に溺れてみるのも悪くない。とも、思っていた。
だからこそ――
「夢に帰りたい、なんて思うんは……赦されない事なんやろね」
抱えた膝の上に頭を乗せて、うずくまる。
再び閉じた瞳には揺れる灯りだけが煌めいて見えた。
●self-sacrifice
これは夢だ。戦場の夢。酷く生々しい、血の臭いと肉を斬り骨を砕く感触すらする夢。
荒い呼吸音が耳に煩い。
早鐘のように打つ己の心音も、血潮が流れるようなマテリアルの燃える音も。
振動刀を構え、羽虫のように群がってくる歪虚を、傷を負いつつひたすら斬り捨てる。
最早自分のものか敵のものか理解できない血に塗れ、その匂いに酔う。
……悪酔いに近いな。ひたすら気持ち悪い。
鞍馬 真(ka5819)は迫り上がる吐き気を無理矢理飲み込み、走る。
気持ちが悪くても、刀を振るう手を止められない。
まだ歪虚はいる。斬っても斬っても斬っても斬っても湧いてくる。
どれほど切り続けたのか。
匂いに酔ってふらふらしながら戦っていると、自分と同じ姿をした歪虚が現れた。
そいつは血に汚れてどす黒く変色した刀で斬りかかりつつ言葉をぶつけてくる。
「なあ、お前は自分に酔っているんだろう?」
刃を鳴り散らし、歪虚が嗤う。
……違う。
「怪我をすることを、勲章だと思っているんだろう?」
振り下ろされた刃を紙一重で躱し、その胴に突き入れるが相手もまた身を捻って刃を躱す。
……違う。
「自己満足に浸って、自分に陶酔して。それで守ったと思っている! おめでたい奴だな!」
「違う。私はただ、仲間を守って、依頼を成功させるために、全力を尽くしているだけだ」
渾身の一撃を軽々と受けられるが、そのまま押し込み鍔迫り合いへと移る。
「……でも、自分に酔っていないと、100%言い切れるのか? 本当に、守るためだけに全力を尽くしているのか?
自分勝手に怪我をして得た勝利に、周りからの賞賛に、酔いしれたいからやっているのではないのか?」
ぎちりと一歩も引かぬ鍔迫り合いで、すぐ傍に歪虚の顔を見て目を見張る。
それは、ここ最近何度も依頼で囮を担当し、酷い怪我を負い時には死にかけた中で頭を擡げた疑問だ。
……まさか、夢の中にまで出てくるとはな……
考えたところで答えは出なかった問いだ。
自分に酔いたいという思いが、全く無いとは言えないのかも知れない。
迷いが刀身に伝わったのか、競り負けて押し返されると、体勢を崩したところを狙って歪虚が飛び込んでくる。
避けきれないのはわかっていた。
だからその剣を我が身で受け止め、代わりに逃げられないよう、相手の心の蔵を狙って刺突を繰り出した。
容赦無く刀身が内臓を貫く感触。
灼熱する痛み。
胃の内容物の代わりに迫り上がってきた血を吐き、その匂いにすらまた酔う自分を感じた。
薄れる意識の中で、敵を睨みつつ考える。
……私は、それでも傷付く仲間を一人でも減らしたいんだ。例え自己満足だと、陶酔だと謗られようとも。
その思考を読んだのか、歪虚もまた口から血を吐きながら両の口角を上げ、嘲笑う。
「だからおまえは……」
そこで夢から覚めた。
抉られた腹部は当然ながら無事だったが、嫌な汗を全身に掻いていて、とても爽快な目覚めとはほど遠かった。
「……なんて夢だ……」
げっそりとしながら毒づくとベッドを下りて顔を洗いに行く。
冬の冷たい水は驚くほど肌に刺さり、頭を起こし、心を引き締めてくれる。
しかし、鏡の向こうに見える顔は、ちまちまと生えた無精髭も相まってとても見られた物じゃない。
「……うーん、酒を飲み過ぎたからこんな気持ち悪い夢を見たのだろうか。暫く深酒は止めるか……」
がっくりと肩を落として洗面台を後にする。
――と、言いつつ再び酒に呑まれる日まで、そう数日もかからなかった……というのはまた別の話である。
●first love
ユリア・クレプト(ka6255)は馬車に揺られながら、額を抱えた。
(あぁ……きっと寝酒にと飲んだワインが合わなかったのかも……これは悪酔いする直前の気分だわ)
普段ならこの程度の飲酒、ほろ酔い気分で馬車の規則的な揺れが心地良い睡魔を誘うのに。
(何だか悪い夢を見てしまう予感……)
額を抑え、固く両目を瞑る。
ガタガタと揺れる馬車と規則的な蹄の音がユリアの脳内で不協和音となって響いた。
それは一面の紅の光景。
天は燃え盛る炎の様な夕暮れで、地は緋色の絨毯のような血の池。
昼過ぎ迄は笑顔で笑い合っていた楽団の仲間達は、物言わぬ肉塊に成り果てていた。
突然の歪虚と雑魔の群れが日常を奪った。
幼いあたしは怒りと悲しみと絶望に塗り潰された。
そんなあたしを救ったのが、旅のエルフ達だった。
状況を理解した彼らは自分達の村へあたしを迎えてくれた。
あたしはエルフの村の若き長の養女となった。
長の妻は既に他界していたが、長の母や妹が母代わりとなった。
歳の近い義理の弟も出来た。
黄金の髪に青い瞳の美しい義理の弟。
あたしはいつしか義弟と想いを通わす様になった。
「ユリア、父上に頼んで私達を夫婦にして貰おう」
この村は混血エルフが多かった。混血を至上とする考えの村だったからだ。
異種族の婚姻はこの村に限っては日常の光景だった。
「種族が違っても混血を至上とするこの村なら、きっと受け入れられる」
義弟との約束はあたしに最高の幸福をもたらした。
きっと上手くいく、養父も許してくれる、皆が祝福してくれる。
薄幸の少女と美しい少年の一途な恋はハッピーエンドを信じて疑わなかった。
幸福に酔いしれるという事は、きっとこの時の気持ちを言うのだろう。
だがこの幸福は長く続かなかった。
義弟と共に養父に婚姻の許しを請おうと決めた日の前夜だった。
珍しく養父は酒に酔っていた。
後から知ったが養父の亡き妻の命日だった。
あたしはこの時まだ13歳。
己が養父に何をされたか、最初は理解出来なかった。
だが、身を裂く激痛と、扉の外からこの行為を見ていた義弟の絶望した顔で、あたしと義弟はもう永久に結ばれないのだと悟った
程なくして、あたしは養女から妻となり、養父から夫となった男の次男となるエルフを生んだ。
御者の声に起こされて、ユリアは夢から覚めた。
走り去る馬車の音を背に、ユリアは星のない空を見上げた。
「懐かしい…夢、ね」
妻・母としては幸福だった。
それでも叶わなかった初恋の苦い想い出に、ユリアは書き上げた前髪を握りこんで白く深い息を吐いた。
●berserker's high
無雲(ka6677)は目の前の相手を『強敵』だと認識していた。
「きゃはは、良いねぇ! 凄いねぇ! すっっごく、ぞくぞくしちゃうよぉ!! 対峙しただけでこんなにぞくぞくするなんて初めてだよ……♪」
戦いの中で果てたい……身を焦がすような戦火の中で惨めさに酔いしれながら息絶えたい。
いつだってそう願ってきた無雲にとって、こんな相手と出逢えた事はときめき以外の何物でもない。
半身で構えた相手に、全力でぶつかっていく。
拳を鳩尾に叩き込み、顔面を殴られ、顎を殴り上げる。
「きゃ、はは……はは……まだ、まだ……戦えるよ? まだ貴方と……」
相手の次の手が手に取るようにわかっても、敢えてそれを避けず受ける。受けきる。
それは相手も同じようで、お互いを存在の底から理解し合えるとっても素敵な殺し愛を楽しんでいた。
「一方的に、蹂躙され、る……のも、嫌いじゃないけど……♪」
どうせなら自分という存在を相手に刻み付けたいから、振り上げた拳を降ろし続ける。
「あ……は、はは……もう終わりなのかなぁ……ぅ……もう少……し……楽しみたいの、に……なぁ……」
皮膚が裂けて、肉が切れて、歯が折れて、骨が砕けても。
血が飛んで目に入って耳がちぎれて鼻が潰れても。
最期まで。指の一本が動かなくなるまで戦って前のめりに倒れる時まで。
「あぁ……ぞくぞくしちゃう……♪」
脳が揺れる。足が縺れ、前なのか後ろなのか、立っているのか寝転がっているのももうわからない。
絶頂。まさに絶頂。これ以上のエクスタシーはない。知らない。知りたくもない。
(あぁ、もう夢でも構わないから、そんな最期を…ボクがボクで亡くなるまで)
「……夢だった」
起きて、がっかりした。
だが、すぐに両手で頬を挟み打った。
「また、あんな闘いが出来るってことじゃん……♪ あはは」
それは素敵だ。だって、いつか、本当に出来るかも知れない。
「いつか早くそんな日が来たら良いのにねぇ♪」
その時が来た時、“貴方“をがっかりさせない様に強くならなきゃねぇ、と無雲は拳を打った。
「………また、愛し合おうねぇ」
夢の中で出会った“貴方”とまた殺し愛する日を夢見て、無雲はベッドから飛び降りると朝ご飯を求めて走り出したのだった。
●
おやおや。皆さんお目覚めのようでおはようございます。
今日の夢見は如何でしたでしょうか? お気に召していただけましたですかねぇ?
えぇえぇ、またお逢いする機会もありましょう。
その時にはまたこのBIG BAREの夢芝居屋をどうぞご贔屓に。
それでは、また逢う日まで、ごきげんようさようなら。
深い深い海の中。
まどろむように。
静かでひとり。
ゆっくり流されるように漂う。
誰もいなくて、落ち着く。
でも冷たくて、暗くて、さびしい場所……だと思ってしまった。
ゆっくりと沈んでいくような……変化のない世界なのだと察してしまった。
あぁ、これは地球にいたころのわたしの心なんだ、と気付いてしまった。
気付いてしまったら、自分の名前が羊谷 めい(ka0669)だと思い出せた。
引っ込み思案で、誰かの顔色を伺って、自分の意見なんてとてもじゃないけれど言えない、そんな人間の心の中だと。
そしてこれは夢なのだと、知ってしまった。
でもそんなめいもクリムゾンウェストで過ごすうちに、大切なことが少しずつわかってきた気がしていた。
言いたいこと、伝えたいことも、すこしは伝えられるようになった。
変わろうと思えたのは、とても大切な友人……の、おかげ。
彼はクリムゾンウェストでできた、一番大切な……。
上を見上げれば確かに光が注いでいるのを見つけた。
向かおうとすれば、行けるはずだと気付く。
ここでただ揺られるだけなのは心地がいいけれど、ここを離れて行かないと。
きちんと顔をあげて、上へ……光のほうへ。
今の“わたし”に目覚めるために。
目が覚めて、全身が長く泳いでいた後のように疲れているのを感じた。
青い海の夢だった。
懐かしいような、そんな夢。
あのままずっと揺られていることも、魅力に思えるくらいの。
あの頃の自分を否定するつもりはない。
心地よいと思ったのも、また事実だ。
それでも、めいは目覚めて後悔はしていなかった。
時が経てば醒めるもの。夢は覚めなくてはいけないもの、とめいは思っている。
あの頃と違って、今のめいには目指すべき理想がある。
昨日より今日、今日より明日。
少しずつなりたい自分に変われたなら。
もっと“わたし”を好きになれるだろうか。
顔を上げて、カーテンを開ける。
「あぁ、今日も良い天気です」
陽の光を浴びたら少しスッキリした。
めいは今日も小さな決意を抱いて部屋を後にした。
●SILENT MOVIE
エイル・メヌエット(ka2807)の夢には音が無い
ただただ静寂がだけが広がり、連続した写真が連なり合って動いているように見える世界。
そこには、なんの音もしなかった。
一つめの静けさは、四角い部屋の記憶だった。
そこはどこまでも静かな父親の診察室。
きちんと片付いたことなど一度も無かった筈の診察室は、その日に限って哀しいほど整頓されていた。
そう、哀しかった。
部屋の真ん中に一人立ち尽くした10歳のエイルは。
往診に行くと言って出て行ったきり帰らない父親が、自らの意思でエイルを置いて行ったことを、その部屋から全身で感じ取ってしまったから。
四角い箱を覗けば、淡く空虚な少女の影。
二つめの静けさは、繋がれた記憶。
一人になったエイルを四角い箱から連れ出し、生活手段と勉強と医療技術と恋を教えてくれた医師との記憶。
15も年上の、父の知り合い。
きっと家族になるのだとエイルは無邪気に信じていた。
医者になるための勉強も、技術の習得も大変だったが乗り越えられた。
毎夜その腕の中で安心して眠った。
彼が、しんと音を塞いだあの雪の日、見知らぬ女性と家を出るまでは。
エイルは18になり、長い髪を切り落とした。
三つめの静けさは、木洩れ陽と雨の記憶
リアルブルーから転移してきた8歳の少年に、雨の日、街で出逢った。
異世界を恐れ身動きの取れない彼を雨宿りに連れ帰り、その日以来一緒に暮らした。
木洩れ陽の中、木の枝に腰掛けてうたた寝するのが好きだったあの子が病で逝ったのは、それから4年後の秋。 その日も雨だった。
エイルは彼を救えなかった。
医者なのに。
一番救いたかった命を救えなかった。
押しつぶされそうな程の喪失感と無力感。
何の音もしなかった。
陽光も雨もあの子の笑顔も、無音のまま降り続けた。
23歳。エイルはハンターになった。
記憶は夢に巡る。
目覚めるといつもエイルは泣いている。
理由は分からなかった。
否、分からない振りをした。
幼い日、声に出来なかった言葉が夢に淪む。
――私を置いていかないで
だけどきっとそれは難しいことなのだと知る。
だから醒めることない静寂に酔う。
頬を、冷たい鼻先とぬるくやわらかな舌が舐め取る感覚に、エイルは目を開いた。
「……あぁ、私……?」
頬に甘えるようにすり寄ってくる大きな幻獣にそっと腕を回してその頭を撫でた。
「ありがとう、心配してくれたのね?」
イェジドのソルフェに寄り添って読書に勤しんでいたはずが、いつの間にか森の中で微睡んでいたのだろう。
まだ半分夢現にいるようで、ぼんやりとした頭で今まで見ていた夢を思う。
その時、エイルの耳に遠くからエイルを呼ぶ声が聞こえた。
それはとてもとても優しい音。
空気を震わせるその響きは、エイルの心ごと全身に染み入った。
ソルフェが声に気付き立ち上がると声の主を迎えに歩み寄る。
歩み寄る足音。
ソルフェを呼ぶ柔らかな声。
そして再度エイルを呼ぶ暖かな声音。
今のエイルにあるのは愛情と絆の物語。
四つめの静けさの中で大切な人の幸せを願う――愛しい物語。
●The Little Match Boy
レナード=クーク(ka6613)は故郷で“いつも”の様に『音』を奏でている。
閉鎖的且つ退屈な日々の中で、自然豊かで空気が澄んだ、好きだった場所。
唇から紡ぎ出す歌に、足元から刻む歩調に、竪琴から奏でられる旋律に。
咎めの言葉を刺す人は無く、唯草木や花が揺れるだけ。
その空間と景色が、この上なく何よりも。
愛おしくて堪らなかった。
ふと。気付けば拍手をする気配が幾つかレナードの耳に届いた。
振り向けば其処には見知った顔がいて。
「父さん、母さん、みんな、×××も!」
「いい演奏だった」
「とても素敵な音ね」
「もっと聞きたいな」
「アンコール、アンコール」
水色掛かった銀髪がくしゃくしゃになるまで頭を撫でられる感触。
止むことの無い賞賛の言葉。
レナードは笑ってアンコールに応え、『想い』をのせて『音』を奏でる。
木漏れ日の柔らかな光を尊び、何気ない日常を詠い、時折調子付いた感情を込めた歌を綴る。
それに言いがかりや罵詈雑言を投げつける人なんて誰もいない。
何物にも縛られず、消されず、自由に奏でる事の出来る事が嬉しくて楽しくて、思わず、歓喜の声が漏れる。
「父さん、母さん。もっと俺の『音』を、聴いて。褒めて。×××、俺をもっと――」
レナードは自分の声に目を覚まして、両の手を伸ばしていた事に気づく。
ぽすっと力なく布団の上に落ちた手、見知った天上を目にして静かに目を伏せ自嘲する。
一人、夜明け前の暗さに自らを抱き、消えてしまったランプに火を灯す。
暖かな色をした灯りに先ほど見た夢の暖かさを見た気がして、レナードはじっとその揺れる火を見つめた。
……わかっていた。全て夢だと云う事を。
優しい景色も、家族達も。奏でた『音』達も全部。
知っている。わかっている。夢は夢。現実じゃないし、過去じゃないし、未来にもない。
それでも叶う事ならずっと永遠に、あの夢に溺れてみるのも悪くない。とも、思っていた。
だからこそ――
「夢に帰りたい、なんて思うんは……赦されない事なんやろね」
抱えた膝の上に頭を乗せて、うずくまる。
再び閉じた瞳には揺れる灯りだけが煌めいて見えた。
●self-sacrifice
これは夢だ。戦場の夢。酷く生々しい、血の臭いと肉を斬り骨を砕く感触すらする夢。
荒い呼吸音が耳に煩い。
早鐘のように打つ己の心音も、血潮が流れるようなマテリアルの燃える音も。
振動刀を構え、羽虫のように群がってくる歪虚を、傷を負いつつひたすら斬り捨てる。
最早自分のものか敵のものか理解できない血に塗れ、その匂いに酔う。
……悪酔いに近いな。ひたすら気持ち悪い。
鞍馬 真(ka5819)は迫り上がる吐き気を無理矢理飲み込み、走る。
気持ちが悪くても、刀を振るう手を止められない。
まだ歪虚はいる。斬っても斬っても斬っても斬っても湧いてくる。
どれほど切り続けたのか。
匂いに酔ってふらふらしながら戦っていると、自分と同じ姿をした歪虚が現れた。
そいつは血に汚れてどす黒く変色した刀で斬りかかりつつ言葉をぶつけてくる。
「なあ、お前は自分に酔っているんだろう?」
刃を鳴り散らし、歪虚が嗤う。
……違う。
「怪我をすることを、勲章だと思っているんだろう?」
振り下ろされた刃を紙一重で躱し、その胴に突き入れるが相手もまた身を捻って刃を躱す。
……違う。
「自己満足に浸って、自分に陶酔して。それで守ったと思っている! おめでたい奴だな!」
「違う。私はただ、仲間を守って、依頼を成功させるために、全力を尽くしているだけだ」
渾身の一撃を軽々と受けられるが、そのまま押し込み鍔迫り合いへと移る。
「……でも、自分に酔っていないと、100%言い切れるのか? 本当に、守るためだけに全力を尽くしているのか?
自分勝手に怪我をして得た勝利に、周りからの賞賛に、酔いしれたいからやっているのではないのか?」
ぎちりと一歩も引かぬ鍔迫り合いで、すぐ傍に歪虚の顔を見て目を見張る。
それは、ここ最近何度も依頼で囮を担当し、酷い怪我を負い時には死にかけた中で頭を擡げた疑問だ。
……まさか、夢の中にまで出てくるとはな……
考えたところで答えは出なかった問いだ。
自分に酔いたいという思いが、全く無いとは言えないのかも知れない。
迷いが刀身に伝わったのか、競り負けて押し返されると、体勢を崩したところを狙って歪虚が飛び込んでくる。
避けきれないのはわかっていた。
だからその剣を我が身で受け止め、代わりに逃げられないよう、相手の心の蔵を狙って刺突を繰り出した。
容赦無く刀身が内臓を貫く感触。
灼熱する痛み。
胃の内容物の代わりに迫り上がってきた血を吐き、その匂いにすらまた酔う自分を感じた。
薄れる意識の中で、敵を睨みつつ考える。
……私は、それでも傷付く仲間を一人でも減らしたいんだ。例え自己満足だと、陶酔だと謗られようとも。
その思考を読んだのか、歪虚もまた口から血を吐きながら両の口角を上げ、嘲笑う。
「だからおまえは……」
そこで夢から覚めた。
抉られた腹部は当然ながら無事だったが、嫌な汗を全身に掻いていて、とても爽快な目覚めとはほど遠かった。
「……なんて夢だ……」
げっそりとしながら毒づくとベッドを下りて顔を洗いに行く。
冬の冷たい水は驚くほど肌に刺さり、頭を起こし、心を引き締めてくれる。
しかし、鏡の向こうに見える顔は、ちまちまと生えた無精髭も相まってとても見られた物じゃない。
「……うーん、酒を飲み過ぎたからこんな気持ち悪い夢を見たのだろうか。暫く深酒は止めるか……」
がっくりと肩を落として洗面台を後にする。
――と、言いつつ再び酒に呑まれる日まで、そう数日もかからなかった……というのはまた別の話である。
●first love
ユリア・クレプト(ka6255)は馬車に揺られながら、額を抱えた。
(あぁ……きっと寝酒にと飲んだワインが合わなかったのかも……これは悪酔いする直前の気分だわ)
普段ならこの程度の飲酒、ほろ酔い気分で馬車の規則的な揺れが心地良い睡魔を誘うのに。
(何だか悪い夢を見てしまう予感……)
額を抑え、固く両目を瞑る。
ガタガタと揺れる馬車と規則的な蹄の音がユリアの脳内で不協和音となって響いた。
それは一面の紅の光景。
天は燃え盛る炎の様な夕暮れで、地は緋色の絨毯のような血の池。
昼過ぎ迄は笑顔で笑い合っていた楽団の仲間達は、物言わぬ肉塊に成り果てていた。
突然の歪虚と雑魔の群れが日常を奪った。
幼いあたしは怒りと悲しみと絶望に塗り潰された。
そんなあたしを救ったのが、旅のエルフ達だった。
状況を理解した彼らは自分達の村へあたしを迎えてくれた。
あたしはエルフの村の若き長の養女となった。
長の妻は既に他界していたが、長の母や妹が母代わりとなった。
歳の近い義理の弟も出来た。
黄金の髪に青い瞳の美しい義理の弟。
あたしはいつしか義弟と想いを通わす様になった。
「ユリア、父上に頼んで私達を夫婦にして貰おう」
この村は混血エルフが多かった。混血を至上とする考えの村だったからだ。
異種族の婚姻はこの村に限っては日常の光景だった。
「種族が違っても混血を至上とするこの村なら、きっと受け入れられる」
義弟との約束はあたしに最高の幸福をもたらした。
きっと上手くいく、養父も許してくれる、皆が祝福してくれる。
薄幸の少女と美しい少年の一途な恋はハッピーエンドを信じて疑わなかった。
幸福に酔いしれるという事は、きっとこの時の気持ちを言うのだろう。
だがこの幸福は長く続かなかった。
義弟と共に養父に婚姻の許しを請おうと決めた日の前夜だった。
珍しく養父は酒に酔っていた。
後から知ったが養父の亡き妻の命日だった。
あたしはこの時まだ13歳。
己が養父に何をされたか、最初は理解出来なかった。
だが、身を裂く激痛と、扉の外からこの行為を見ていた義弟の絶望した顔で、あたしと義弟はもう永久に結ばれないのだと悟った
程なくして、あたしは養女から妻となり、養父から夫となった男の次男となるエルフを生んだ。
御者の声に起こされて、ユリアは夢から覚めた。
走り去る馬車の音を背に、ユリアは星のない空を見上げた。
「懐かしい…夢、ね」
妻・母としては幸福だった。
それでも叶わなかった初恋の苦い想い出に、ユリアは書き上げた前髪を握りこんで白く深い息を吐いた。
●berserker's high
無雲(ka6677)は目の前の相手を『強敵』だと認識していた。
「きゃはは、良いねぇ! 凄いねぇ! すっっごく、ぞくぞくしちゃうよぉ!! 対峙しただけでこんなにぞくぞくするなんて初めてだよ……♪」
戦いの中で果てたい……身を焦がすような戦火の中で惨めさに酔いしれながら息絶えたい。
いつだってそう願ってきた無雲にとって、こんな相手と出逢えた事はときめき以外の何物でもない。
半身で構えた相手に、全力でぶつかっていく。
拳を鳩尾に叩き込み、顔面を殴られ、顎を殴り上げる。
「きゃ、はは……はは……まだ、まだ……戦えるよ? まだ貴方と……」
相手の次の手が手に取るようにわかっても、敢えてそれを避けず受ける。受けきる。
それは相手も同じようで、お互いを存在の底から理解し合えるとっても素敵な殺し愛を楽しんでいた。
「一方的に、蹂躙され、る……のも、嫌いじゃないけど……♪」
どうせなら自分という存在を相手に刻み付けたいから、振り上げた拳を降ろし続ける。
「あ……は、はは……もう終わりなのかなぁ……ぅ……もう少……し……楽しみたいの、に……なぁ……」
皮膚が裂けて、肉が切れて、歯が折れて、骨が砕けても。
血が飛んで目に入って耳がちぎれて鼻が潰れても。
最期まで。指の一本が動かなくなるまで戦って前のめりに倒れる時まで。
「あぁ……ぞくぞくしちゃう……♪」
脳が揺れる。足が縺れ、前なのか後ろなのか、立っているのか寝転がっているのももうわからない。
絶頂。まさに絶頂。これ以上のエクスタシーはない。知らない。知りたくもない。
(あぁ、もう夢でも構わないから、そんな最期を…ボクがボクで亡くなるまで)
「……夢だった」
起きて、がっかりした。
だが、すぐに両手で頬を挟み打った。
「また、あんな闘いが出来るってことじゃん……♪ あはは」
それは素敵だ。だって、いつか、本当に出来るかも知れない。
「いつか早くそんな日が来たら良いのにねぇ♪」
その時が来た時、“貴方“をがっかりさせない様に強くならなきゃねぇ、と無雲は拳を打った。
「………また、愛し合おうねぇ」
夢の中で出会った“貴方”とまた殺し愛する日を夢見て、無雲はベッドから飛び降りると朝ご飯を求めて走り出したのだった。
●
おやおや。皆さんお目覚めのようでおはようございます。
今日の夢見は如何でしたでしょうか? お気に召していただけましたですかねぇ?
えぇえぇ、またお逢いする機会もありましょう。
その時にはまたこのBIG BAREの夢芝居屋をどうぞご贔屓に。
それでは、また逢う日まで、ごきげんようさようなら。
依頼結果
依頼成功度 | 大成功 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/04 23:43:37 |