ゲスト
(ka0000)
【初夢】蔵立女子高の男の娘たち
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/03 19:00
- 完成日
- 2017/01/17 01:27
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「と、いうわけで長い歴史の中、『女性としての知性と教養を磨き社会に貢献する』という開学の理念に基づき人材育成に努めてきた我が校ですが、『女性としての知識と教養を身に着けた男性の社会的必要性』も求められる社会情勢を鑑み、来月からわずかばかり男性にも門戸を広げます」
私立蔵立女子高等学校(わたくしりつくらたちじょしこうとうがっこう)の女性校長、シエラ・エバンスが突然そう言い放ったのは、酔興でも気まぐれでもなかった。
当然、突然である。
だがそれには深いワケがある。
ここだけの話だがこの学校、カワイイは正義を貫いてきた。というか、校長が貫いてきた。でもって、昨今の男の娘の可愛らしさときたらなかなか侮れないとか思っちゃったわけで、とにかく学校を男の娘ホイホイにして人材を集めじっくりたっぶりと観賞しようという魂胆があるのだとか。
ともかく、蔵女は来月から男女共学。
学期途中とかそんなのは一切関係なし。だって男の娘を引き込んでたっぷりじっくり観賞したいのだから。
ちなみに在校生たちは幸運にも混乱はなかった。「カワイイは正義」、「バレなきゃ問題なし」、「バレたり問題があれば即退学」の男の娘三原則を校長が掲げているからである。
どっちみちここの生徒、芸能人や歌手、芸術家や漫画家など志しレッスンや実地経験を積むため単位制のこの学校に通っている。特に芸能関係を志す者は恋愛がご法度であることは理解している。というか、どうせ恋愛するなら芸能人という根性の持ち主の集団でもあるのだ。
そんな、蔵女OB芸能人たちの身持ちの硬さがファンとしてついて行きやすいアイドルと広く認識され卒業生たちは一定のブランドを得ている。少々男性が近くにいようが慌てることはないのだ。
ただし、急な話でもあり編入してきた男子は僅かだった。
というか、元々校長の趣味で始めたこと。
まずは蔵女の制服であるセーラー服。
そして掃除の時間に着替えるメイド服。
さらには体育の授業で着用するテニス服。
ついでに、金曜日だけ着用するブレザー制服。
これらを着てカワイイかどうかで入学を決めたところ、少ない応募からさらに少ない入学となった。
校長のシエラ・エバンス、娘時代からカワイイを求めて来た筋金入りの夢見る少女。ハードルは激烈に高い。
とにかく、あなたはこの難関を乗り越え編入を果たした。
明日からバレないように女子高生活をエンジョイしてほしい。
ちなみに、フラ・キャンディ(kz0121)がここに通っている。
「フラちゃん。あなたはカワイイんだけど、もうちょっと光ると思うの」
校長室に呼ばれたフラ、シエラ校長に諭されている。
「え……でもボク、別に芸能人になりたいわけじゃないし」
フラがこの学校に通っているのは、通っているみんなが楽しそうだったからというとても純粋な理由だった。
「だぁめ。あなた、人気者じゃない」
「えええっ! みんなにいじめられるのが人気?」
フラ、毎日みんなからいじめて……というか、可愛がられている。
どういう可愛がられ方をしているのかというと……。
「はい、フラちゃん。猫耳カチューシャ付けて」
「フラちゃん、ハグさせて~」
「あ、髪の毛少し乱れてるよ。……はい、これでいいよ、フラちゃん」
とにかく、誰彼無しに構われている。
「それ、いじめられてるんじゃなくておまじないよ。フラちゃん構うとオーディションで落ち着くらしいの」
「それ、迷信に違いないよぅ」
「そう思われるのも才能よ。……かくいう私も、いまそれにあやかってるんだけど」
シエラ、フラをなでなでしている。
「とにかく、今度編入してくる女装男子生徒たちのために『リラ・ゼーレ』っていう音楽部を作ったから、フラちゃんもそこに属して皆を助けてあげてね」
「な、何すればいいの?」
「一緒にいてあげたり気に掛けてあげればいいわ」
というわけで、リラ・ゼーレの部室では男子生徒とフラしかいないのでばれても大丈夫な、安心できる空間となる。
クラスは散り散りになるので、どんなピンチにあったかとか情報交換する場としても活用できる。
私立蔵立女子高等学校(わたくしりつくらたちじょしこうとうがっこう)の女性校長、シエラ・エバンスが突然そう言い放ったのは、酔興でも気まぐれでもなかった。
当然、突然である。
だがそれには深いワケがある。
ここだけの話だがこの学校、カワイイは正義を貫いてきた。というか、校長が貫いてきた。でもって、昨今の男の娘の可愛らしさときたらなかなか侮れないとか思っちゃったわけで、とにかく学校を男の娘ホイホイにして人材を集めじっくりたっぶりと観賞しようという魂胆があるのだとか。
ともかく、蔵女は来月から男女共学。
学期途中とかそんなのは一切関係なし。だって男の娘を引き込んでたっぷりじっくり観賞したいのだから。
ちなみに在校生たちは幸運にも混乱はなかった。「カワイイは正義」、「バレなきゃ問題なし」、「バレたり問題があれば即退学」の男の娘三原則を校長が掲げているからである。
どっちみちここの生徒、芸能人や歌手、芸術家や漫画家など志しレッスンや実地経験を積むため単位制のこの学校に通っている。特に芸能関係を志す者は恋愛がご法度であることは理解している。というか、どうせ恋愛するなら芸能人という根性の持ち主の集団でもあるのだ。
そんな、蔵女OB芸能人たちの身持ちの硬さがファンとしてついて行きやすいアイドルと広く認識され卒業生たちは一定のブランドを得ている。少々男性が近くにいようが慌てることはないのだ。
ただし、急な話でもあり編入してきた男子は僅かだった。
というか、元々校長の趣味で始めたこと。
まずは蔵女の制服であるセーラー服。
そして掃除の時間に着替えるメイド服。
さらには体育の授業で着用するテニス服。
ついでに、金曜日だけ着用するブレザー制服。
これらを着てカワイイかどうかで入学を決めたところ、少ない応募からさらに少ない入学となった。
校長のシエラ・エバンス、娘時代からカワイイを求めて来た筋金入りの夢見る少女。ハードルは激烈に高い。
とにかく、あなたはこの難関を乗り越え編入を果たした。
明日からバレないように女子高生活をエンジョイしてほしい。
ちなみに、フラ・キャンディ(kz0121)がここに通っている。
「フラちゃん。あなたはカワイイんだけど、もうちょっと光ると思うの」
校長室に呼ばれたフラ、シエラ校長に諭されている。
「え……でもボク、別に芸能人になりたいわけじゃないし」
フラがこの学校に通っているのは、通っているみんなが楽しそうだったからというとても純粋な理由だった。
「だぁめ。あなた、人気者じゃない」
「えええっ! みんなにいじめられるのが人気?」
フラ、毎日みんなからいじめて……というか、可愛がられている。
どういう可愛がられ方をしているのかというと……。
「はい、フラちゃん。猫耳カチューシャ付けて」
「フラちゃん、ハグさせて~」
「あ、髪の毛少し乱れてるよ。……はい、これでいいよ、フラちゃん」
とにかく、誰彼無しに構われている。
「それ、いじめられてるんじゃなくておまじないよ。フラちゃん構うとオーディションで落ち着くらしいの」
「それ、迷信に違いないよぅ」
「そう思われるのも才能よ。……かくいう私も、いまそれにあやかってるんだけど」
シエラ、フラをなでなでしている。
「とにかく、今度編入してくる女装男子生徒たちのために『リラ・ゼーレ』っていう音楽部を作ったから、フラちゃんもそこに属して皆を助けてあげてね」
「な、何すればいいの?」
「一緒にいてあげたり気に掛けてあげればいいわ」
というわけで、リラ・ゼーレの部室では男子生徒とフラしかいないのでばれても大丈夫な、安心できる空間となる。
クラスは散り散りになるので、どんなピンチにあったかとか情報交換する場としても活用できる。
リプレイ本文
●
朝。鏡の前。
「姉さん、化粧はあっさりメイクがいいって言ってたっけ?」
薄い唇に、ぷにぷにに見せるリップがきゅ。
「あとはパッドを厚めにして、と……」
もぞ、とセーラー服の脇から手を入れ胸増量。ブラは念のためフルカップ。パッドを入れるのに苦労したが、これでよし。
「よし。じゃ、行ってきます!」
赤い瞳を輝かせ、霧雨 悠月(ka4130)がスカートと短い黒髪を揺らし駆けていく。
同じく、別の家の鏡の前。
「ざっ、ざくろ、女装とかする趣味があるわけじゃないもん……」
時音 ざくろ(ka1250)がセーラー服を手にしていた。鏡の中のざくろが赤面していることに気付く。
「そ、そう……これはきっと空賊とかの正装、うん正装」
着なければならない定め。ざくろはそう言って鏡の中の自分を励ます。いや、納得させようとしている。
パジャマを屈んで脱ぐと、そっとスカートに足を通すのだった。
「ごきげんよう」
そんな挨拶が交わされる、私立蔵立女子高の朝の校門前。
「え、えと……」
そんな中、一人の女生徒が立ちすくんでいた。
「僕は何で此処にいるのでしょうかぁ」
弓月・小太(ka4679)である。可愛いからと転校させられたのだが、女子制服を勧められた意味を理解し愕然としている。共学化したと聞いたが、完全に女子校である。……素直に着る方も着る方だが。
そこへ、校門前に立っていた小さな女子が寄って来る。
「そ、その……転校生? 普通にしててね。ボク以外にぜったいバレちゃだめだよ?」
フラ・キャンディ(kz0121)と名乗る子にこっそりと耳打ちされた。
そんな二人の前に、どるん……とエンジン音。
ききっ、とバイクが止まるとスカートがひらめいた。
「ありがとっ。また帰りもよろしくね。大好きっ♪」
バイクの後部座席から下りてヘルメットを脱いだのは、シエル・ユークレース(ka6648)だった。
「あっ。その……転校生でしょ? 例の……」
シエル、バイクを見送ってからフラを振り返る。これまでバイクの後ろに乗せてもらって登校する生徒はいなかったので予測ができる。
「うんっ。……女の子のカッコって結構たのしいねっ。かわいーのはボクも好きだからねっ」
「だ、だめだよっ。バレないようにね」
フラに口元を手で押さえられた。
「よ、良かったですぅ。男の人の仲間がいて……」
「だめだってばー」
フラ、今度は安心して油断した小太に抱き着き口元押さえ。
「あら、フラちゃんごきげんよう♪」
そこへフラの友人らしき学生が通り抜けざまスカートめくりつつお尻にタッチ。「ああん」と小太にむぎゅりと抱き着き逃げた友人にぷんすかしたり。小太、かちんこちん。
その小太、フラの背後にいた人物に気付いた。
――ぶっ……。
(これが女子高……すごいっす)
ベリーショートの学生が仰け反りつつ鼻血たら~。フラのちらりん☆を見たようだ。
「キャンディ柄……」
神楽(ka2032)である。頑張って偽装男の娘姿であるが、その本性まで偽装することはできないようで。
「あっ、まさか転校生……。だ、ダメだよぅ。鼻血は我慢してっ!」
フラ、ぺたた、と神楽の胸にタッチして偽胸を確認。慌ててティッシュ出して噴いてあげる。
「あの、フラさん。どうして……」
小太、一生懸命転校生を気に掛けるフラに聞いてみた。
で、退学処分にならないよう頑張っているのだと知る。
「だいじょーぶだもーん」
シエル、足取り軽く校舎へ。彼は大丈夫そう。
「フラさんのために…が、頑張らないとですぅ」
お。
小太、男らしいところを見せた。
「ホント?」
フラも喜んでいる。
その健気な様子を見て神楽もしみじみ。
(ちょっと真面目に頑張るっすか)
「あっ! ボク、もう一人の人に呼ばれてたんだ」
ここでフラが気付き、急いでどこかに行く。
その先は、転校生が所属することになる軽音楽部「リラ・ゼーレ」の部室。
「お待たせっ。着替え、でき……た?」
フラ、入って言葉を失った。
そこには、窓から差す朝日に透ける丈の短いスリップに、段差に踏み上げ曲げた脚に通した黒ストッキングをガーターベルトの先で止めようとする姿。
さら、と黒のストレートロングヘアに白いリボンが振り向く。
「ウエストが合わないの。フラさんの替え、ない?」
ジュード・エアハート(ka0410)だった。
――がらっ。
ここで部室の扉が開いた。
ひっ、と飛び上がるフラ。ジュードはどこ吹く風。
「リラ・ゼーレの部室はここかな…? どうぞ宜しくっ」
扉を開けて挨拶したのは、同じ転校生の悠月だった。
●
さて、授業。
「ざくろは、時音ざくろ、これからよろしくね」
担任教諭に紹介され、恥ずかしそうに頬を染めたざくろがぺこり。
「はいはーい、しつもーん。どうしてこの学校に?」
途端にクラスメイトから質問攻め。
「ざくろ芸能関係に強い学校が、共が……」
「ダメ―――っ!」
そこまで言った時に同じクラスのフラが席を立ち突撃。ざくろに抱き着き口を手でふさいだ。
きょとんとする生徒たち。
「あ……簡単に夢とか言っちゃダメだよぅ」
「あ、そっか」
ざくろが納得したのは、自分が共学とか言おうとしたこと。
(気を付けなくちゃ)
とにかくセーフ。フラはどっと疲れていたが。
「ざくろさんはフラさんの隣に決まりだね」
教諭、にっこり。
休憩時間。
「ごきげんよう」
挨拶の交わされる中、悠月が歩いている。少し男の子っぽいのが目を引くようで、ちらちら見られてひそひそ噂されていたり。
(バレたら退学…ドキドキしちゃうね。でもこの感じ…あぁ、たまらない。燃えるよ)
悠月、そんなことを思うが実はライブで舞台慣れしていたり。そこがまた女の子の興味を引くようで。
そこで突然、背後に誰かが抱き着いた。
「悠月さん、次は体育の授業だよ」
振り向くと、クラスメイト。「あ、抜け掛け~」とかきゃいきゃい数人グループだ。
「そうだね」
涼しくこたえ、更衣室に。
「えいっ。……あれ? ウエスト意外と細くない?」
「あはは……。細い人がうらやましいな」
スリップの上から触って確認されたので、同じく触ってお返し。
ちなみに授業はテニス。
「はっ!」
テニススコートちらりんさせて高速サーブ。悠月、身体が弾んでいる。
「あんもう、凄い~」
「あはは……さっきから息は弾んでいたからね」
実は悠月、着替えからドキドキしっぱなし。
(スキンシップも慣れなくちゃ)
はっ、とサーブ。体を動かしているうちはごまかせるので、今のうちにと自分に言い聞かせる。
体育終了~♪
「さ、流石に着替えを一緒にするわけにはいかないですぅ。み、見えてしまいますしぃっ」
女子テニスウエア姿の小太が誰もいない更衣室にこそこそっと入って行った。前屈みだと後ろからスコート丸見えですよ?
「授業前は先に入ってすぐ着替えて、今度は最後に、ですっ」
スカートを下ろしたところで、遠くから話し声。誰か来るっ!
「ひ、ひとまず隠れますぅ」
ばたん、とロッカーに。で、女子が入って来てきゃいきゃい着替え。
「あー、汗かいた」
「胸がおっきいから大変」
隙間から見ると、確かにおっきくて大変そうですぅ、と小太。が、ドキドキ。いまこのロッカーを開けられるとテニススコート姿なのでバレる可能性が高くなっていたりするのだ。
が、無事に彼女らの着替え、終了~。
「ふぅ」
「あ、ここにいたー」
びくっ、とロッカーから出た小太。背を向け慌てて着替える。
「せっかく一緒にお昼しようと思ったんだよ?」
「お弁当? それとも学食?」
「ふ、ふぇ? お弁当は毎日自分で作ってるのですよぉ? おかず、取り替えっこしますぅ?」
そんなこんなで小太、連行。
一緒に日当たりのいい校庭でおかず交換しつつ美味しくいただきました♪。
こちら、お弁当の後。
「……でね、ノンワイヤーもいいんだって」
神楽、周りのクラスメイトの話を聞いていた。
「楽なのがいいよね」
「でも、お洗濯で型崩れは?」
右の意見にうんうん頷き、左の意見にもうんうん頷く。
が、目立たないようにしていたのがバレた。
「ちょっと。神楽の意見はどうなのよ?」
「っていうか、神楽の大きさはどうなの?」
胸にタッチされた。
「よ、よくもやりましたね。反撃です!」
専守防衛の立場を取っていた神楽だが、先制されればこれ幸いと報復する。
が、そこは悲しい男の性。
「あ。ちょっとぉ、エッチ!」
神楽、つい揉みしだいてしまった。自分にされたシルクタッチとは天地の差がある。
「うぐぐ、アタシの枯れた大地に比べてなんと豊かな……毎日牛乳とバストアップ体操をしていますのに一向に効果がありません」
ウソ泣き。
これで流れが変わった。
「じゃ仕方ない。私たちが揉んで育ててあげるか~」
「わっ。やめてください」
背後からなので背中にむにゅ♪な感触がある。
それはそれでいいか、と胸を専守防衛しつつ背中の感触を楽しむ神楽だったり。鼻血は意地で我慢。
もうすぐ掃除の時間。
「もー、恥ずかしいからやめてよー☆」
メイド服に着替え中、ジュードがクラスメイトのスキンシップに身をよじった。
「スタイルいいけど、胸は控えめなんだね?」
「短所より長所を磨くことにしたの」
すい、とメイド服の裾から脚線美を見せる。
ジュード、これにはっとした女子がいるのを見逃さなかった。
掃除中、その娘に裾を引っ張られた。
ついて行った先は、校庭。二人並んで座る。
「うらやましい。自分に……自分の魅力に自信があって」
大人しそうな娘は、頑張ってそれだけ言った。
ジュード、ため息をついたが意を決した。
「最初のキッカケは好きな人を振り向かせたい、ただそれだけだった。その恋は叶わなかったのだけれど」
誰に言うでもなく呟いた。
そして、それでも自分磨きはやめなかったこと、もっともっと可愛くなって自分に振り返らなかったあの人をぎゃふんと言わせてやろうと思ったこと、そして自分と同じような頑張るコたちを励ませる存在になるって決心したこと。
「その為に【可愛いを極める】って誓ったの。それでこの学校に入ったってワケ☆」
ジュード、ウインク。
彼のファンが一人増えた瞬間である。
シエルもメイド服に着替え中。
「最近、きつくなったのよね~」
ブラのホックに悪戦苦闘する女学生がいる。
「私もそんなこと言いたいわ~」
「まったく……その点、シエルちゃんは味方だよね~」
下着姿のクラスメイトがシエルに抱き着いてくる。
「そういやシエルもそっち側ね~」
どうやらおっきい派とちっちゃい派があるようで。
「お兄ちゃんは胸が大きいのは好みじゃないし、ボクは胸はなくていいのっ」
ぶー、と膨れて背を向けるシエル。お尻を皆に向けるので胸とか前を見られなくて済むが、そんな計算は特にない。
「そういえば勘当されたお兄さんの住んでるところが近いから転校してきたんだっけ?」
「そうだよ。ここなら帰り道とか会えるかなって」
「アイドル学園に来てまあ……一体何を目指してるのやら」
友達、シエルの脇腹をつんつんつん。
「ああん、もう。……何を目指してっていうのは、んーと、お兄ちゃんにふさわしくなれるように? かな?」
なんかもう、馴染みまくりである。
●
そして放課後。部活動。
「色々おいしいっすけどいつも気を張ってるのは疲れるっすね~」
部室で神楽がカップ麺とスナック食いながら素を出してだらけている。
「たくさん胸を触られてスカートもめくられましたぁ」
小太は机に突っ伏しぐったり。
「……あの、今度の休日、一緒に買い物に、いく?」
「ふぇ?」
小太、フラにスカートの中をちらっとめくられていたことに気付いた。つまり、もうちょっと可愛いいのでないとヤバいかも、と。
そこにざくろがやって来た。
「ざくろ、フラみたいな子がいてくれてほんと助かったよ……女装大変だよね」
「え?!」
フラ、ちょっとショック。
「それより授業、どうでしたぁ?」
小太に聞かれたざくろの回想は、以下の通り。
授業中。
「あれ、一つ屋根の下に女の子達ばかり…夢じゃない?」
「ちょっとざくろさん、居眠りダメだけど寝言がもっとひどいよっ!」
ゆっさとフラに起こされ、真っ赤になりよだれを拭くざくろ。沢山の彼女さんに囲まれて共同生活の夢を見てたようで。周りは笑い声。
体育の前、がらっと更衣室を開けた時。
「ごっ、ごめんなさい……」
女性が下着姿で振り向いたので反射的に赤面し回れ右したり。
ちなみに、神楽の場合。
「……」
鼻血が出るまでガン見。
さらに、悠月。
「いい? これはボクと君だけの秘密だよ?」
「は、はい…」
胸のパッドが落ちたのを見られた娘の瞳をじっと見て諭す。相手は美形の悠月にぽわわん。見事手懐けた。
閑話休題。
「いつかこのメンバーでライブもしたいね」
悠月、その辺の楽器を弄りつつ言う。
「可愛いバンドならいいかな☆」
ジュード、八重歯を見せ微笑。
「お兄ちゃんも呼べるかな?」
シエル、妄想してうっとり。
とにかく転校生、何とか無事である。
●おまけ
そして休日。
「こ、この格好なら万が一見られても女の子に見えないこともない…でしょうかぁ?」
「うんっ。大丈夫」
小太、フラと買い物デート。
ざくろに勘違いされたフラも真剣に可愛いのを選んでいたり。
「はぅ……」
下着売り場なので小太は終始真っ赤だが。
そこにはシエルも。
「ふぅん。こういうの、お兄ちゃんも好きかなぁ?」
クラスメイトと可愛い下着を物色中。「み、見せるの?」と突っ込まれているが。
「その……男装してくれてありがとね。カッコいいよ」
悠月は胸パッドを見られたコと映画館デートに連れ出されたり。
「あはは、そうかなぁ。ま、まぁ男装できるようなら衣装の幅が広がるし、嬉しいことだよっ」
内心ドキドキである。
「その下着かわいー! どこで買ったのー? って言ってたじゃん」
「はいはい。ちょっとあのスイーツ食べてからねっ」
ジュードも私服でクラスメイトと食べ歩きと買い物。
「……」
裾を引っ張る娘ももちろん一緒だ。
「いやあ、話せるのが入って来たなぁ」
神楽はとんこつラーメン店でクラスメイトたちとランチタイム。
(百合っぽい女の子と仲良くし深い仲になったらまずいっす~とか思ってたっすが)
「どうしてこうなったっすか……」
「なんか言った?」
こぼした言葉を女生徒に聞かれるが、スルー。
普段は油ギトギト系なのが好きな神楽。自然と嗜好の似た者が集まるようで。
あれ。ざくろは?
「はわわっ」
べたべた体を触られサイズを計られていた。
「ヒップサイズおっけー。次のコスプレはざくろの言う通り、空賊ネタで決定ね~」
おー、とか意気を上げるクラスメイトのコスプレ集団。
「ざくろのたくましい空想力はウチの新しい戦力よねっ」
しっかりと教室でのいろいろを見られていたようで。
朝。鏡の前。
「姉さん、化粧はあっさりメイクがいいって言ってたっけ?」
薄い唇に、ぷにぷにに見せるリップがきゅ。
「あとはパッドを厚めにして、と……」
もぞ、とセーラー服の脇から手を入れ胸増量。ブラは念のためフルカップ。パッドを入れるのに苦労したが、これでよし。
「よし。じゃ、行ってきます!」
赤い瞳を輝かせ、霧雨 悠月(ka4130)がスカートと短い黒髪を揺らし駆けていく。
同じく、別の家の鏡の前。
「ざっ、ざくろ、女装とかする趣味があるわけじゃないもん……」
時音 ざくろ(ka1250)がセーラー服を手にしていた。鏡の中のざくろが赤面していることに気付く。
「そ、そう……これはきっと空賊とかの正装、うん正装」
着なければならない定め。ざくろはそう言って鏡の中の自分を励ます。いや、納得させようとしている。
パジャマを屈んで脱ぐと、そっとスカートに足を通すのだった。
「ごきげんよう」
そんな挨拶が交わされる、私立蔵立女子高の朝の校門前。
「え、えと……」
そんな中、一人の女生徒が立ちすくんでいた。
「僕は何で此処にいるのでしょうかぁ」
弓月・小太(ka4679)である。可愛いからと転校させられたのだが、女子制服を勧められた意味を理解し愕然としている。共学化したと聞いたが、完全に女子校である。……素直に着る方も着る方だが。
そこへ、校門前に立っていた小さな女子が寄って来る。
「そ、その……転校生? 普通にしててね。ボク以外にぜったいバレちゃだめだよ?」
フラ・キャンディ(kz0121)と名乗る子にこっそりと耳打ちされた。
そんな二人の前に、どるん……とエンジン音。
ききっ、とバイクが止まるとスカートがひらめいた。
「ありがとっ。また帰りもよろしくね。大好きっ♪」
バイクの後部座席から下りてヘルメットを脱いだのは、シエル・ユークレース(ka6648)だった。
「あっ。その……転校生でしょ? 例の……」
シエル、バイクを見送ってからフラを振り返る。これまでバイクの後ろに乗せてもらって登校する生徒はいなかったので予測ができる。
「うんっ。……女の子のカッコって結構たのしいねっ。かわいーのはボクも好きだからねっ」
「だ、だめだよっ。バレないようにね」
フラに口元を手で押さえられた。
「よ、良かったですぅ。男の人の仲間がいて……」
「だめだってばー」
フラ、今度は安心して油断した小太に抱き着き口元押さえ。
「あら、フラちゃんごきげんよう♪」
そこへフラの友人らしき学生が通り抜けざまスカートめくりつつお尻にタッチ。「ああん」と小太にむぎゅりと抱き着き逃げた友人にぷんすかしたり。小太、かちんこちん。
その小太、フラの背後にいた人物に気付いた。
――ぶっ……。
(これが女子高……すごいっす)
ベリーショートの学生が仰け反りつつ鼻血たら~。フラのちらりん☆を見たようだ。
「キャンディ柄……」
神楽(ka2032)である。頑張って偽装男の娘姿であるが、その本性まで偽装することはできないようで。
「あっ、まさか転校生……。だ、ダメだよぅ。鼻血は我慢してっ!」
フラ、ぺたた、と神楽の胸にタッチして偽胸を確認。慌ててティッシュ出して噴いてあげる。
「あの、フラさん。どうして……」
小太、一生懸命転校生を気に掛けるフラに聞いてみた。
で、退学処分にならないよう頑張っているのだと知る。
「だいじょーぶだもーん」
シエル、足取り軽く校舎へ。彼は大丈夫そう。
「フラさんのために…が、頑張らないとですぅ」
お。
小太、男らしいところを見せた。
「ホント?」
フラも喜んでいる。
その健気な様子を見て神楽もしみじみ。
(ちょっと真面目に頑張るっすか)
「あっ! ボク、もう一人の人に呼ばれてたんだ」
ここでフラが気付き、急いでどこかに行く。
その先は、転校生が所属することになる軽音楽部「リラ・ゼーレ」の部室。
「お待たせっ。着替え、でき……た?」
フラ、入って言葉を失った。
そこには、窓から差す朝日に透ける丈の短いスリップに、段差に踏み上げ曲げた脚に通した黒ストッキングをガーターベルトの先で止めようとする姿。
さら、と黒のストレートロングヘアに白いリボンが振り向く。
「ウエストが合わないの。フラさんの替え、ない?」
ジュード・エアハート(ka0410)だった。
――がらっ。
ここで部室の扉が開いた。
ひっ、と飛び上がるフラ。ジュードはどこ吹く風。
「リラ・ゼーレの部室はここかな…? どうぞ宜しくっ」
扉を開けて挨拶したのは、同じ転校生の悠月だった。
●
さて、授業。
「ざくろは、時音ざくろ、これからよろしくね」
担任教諭に紹介され、恥ずかしそうに頬を染めたざくろがぺこり。
「はいはーい、しつもーん。どうしてこの学校に?」
途端にクラスメイトから質問攻め。
「ざくろ芸能関係に強い学校が、共が……」
「ダメ―――っ!」
そこまで言った時に同じクラスのフラが席を立ち突撃。ざくろに抱き着き口を手でふさいだ。
きょとんとする生徒たち。
「あ……簡単に夢とか言っちゃダメだよぅ」
「あ、そっか」
ざくろが納得したのは、自分が共学とか言おうとしたこと。
(気を付けなくちゃ)
とにかくセーフ。フラはどっと疲れていたが。
「ざくろさんはフラさんの隣に決まりだね」
教諭、にっこり。
休憩時間。
「ごきげんよう」
挨拶の交わされる中、悠月が歩いている。少し男の子っぽいのが目を引くようで、ちらちら見られてひそひそ噂されていたり。
(バレたら退学…ドキドキしちゃうね。でもこの感じ…あぁ、たまらない。燃えるよ)
悠月、そんなことを思うが実はライブで舞台慣れしていたり。そこがまた女の子の興味を引くようで。
そこで突然、背後に誰かが抱き着いた。
「悠月さん、次は体育の授業だよ」
振り向くと、クラスメイト。「あ、抜け掛け~」とかきゃいきゃい数人グループだ。
「そうだね」
涼しくこたえ、更衣室に。
「えいっ。……あれ? ウエスト意外と細くない?」
「あはは……。細い人がうらやましいな」
スリップの上から触って確認されたので、同じく触ってお返し。
ちなみに授業はテニス。
「はっ!」
テニススコートちらりんさせて高速サーブ。悠月、身体が弾んでいる。
「あんもう、凄い~」
「あはは……さっきから息は弾んでいたからね」
実は悠月、着替えからドキドキしっぱなし。
(スキンシップも慣れなくちゃ)
はっ、とサーブ。体を動かしているうちはごまかせるので、今のうちにと自分に言い聞かせる。
体育終了~♪
「さ、流石に着替えを一緒にするわけにはいかないですぅ。み、見えてしまいますしぃっ」
女子テニスウエア姿の小太が誰もいない更衣室にこそこそっと入って行った。前屈みだと後ろからスコート丸見えですよ?
「授業前は先に入ってすぐ着替えて、今度は最後に、ですっ」
スカートを下ろしたところで、遠くから話し声。誰か来るっ!
「ひ、ひとまず隠れますぅ」
ばたん、とロッカーに。で、女子が入って来てきゃいきゃい着替え。
「あー、汗かいた」
「胸がおっきいから大変」
隙間から見ると、確かにおっきくて大変そうですぅ、と小太。が、ドキドキ。いまこのロッカーを開けられるとテニススコート姿なのでバレる可能性が高くなっていたりするのだ。
が、無事に彼女らの着替え、終了~。
「ふぅ」
「あ、ここにいたー」
びくっ、とロッカーから出た小太。背を向け慌てて着替える。
「せっかく一緒にお昼しようと思ったんだよ?」
「お弁当? それとも学食?」
「ふ、ふぇ? お弁当は毎日自分で作ってるのですよぉ? おかず、取り替えっこしますぅ?」
そんなこんなで小太、連行。
一緒に日当たりのいい校庭でおかず交換しつつ美味しくいただきました♪。
こちら、お弁当の後。
「……でね、ノンワイヤーもいいんだって」
神楽、周りのクラスメイトの話を聞いていた。
「楽なのがいいよね」
「でも、お洗濯で型崩れは?」
右の意見にうんうん頷き、左の意見にもうんうん頷く。
が、目立たないようにしていたのがバレた。
「ちょっと。神楽の意見はどうなのよ?」
「っていうか、神楽の大きさはどうなの?」
胸にタッチされた。
「よ、よくもやりましたね。反撃です!」
専守防衛の立場を取っていた神楽だが、先制されればこれ幸いと報復する。
が、そこは悲しい男の性。
「あ。ちょっとぉ、エッチ!」
神楽、つい揉みしだいてしまった。自分にされたシルクタッチとは天地の差がある。
「うぐぐ、アタシの枯れた大地に比べてなんと豊かな……毎日牛乳とバストアップ体操をしていますのに一向に効果がありません」
ウソ泣き。
これで流れが変わった。
「じゃ仕方ない。私たちが揉んで育ててあげるか~」
「わっ。やめてください」
背後からなので背中にむにゅ♪な感触がある。
それはそれでいいか、と胸を専守防衛しつつ背中の感触を楽しむ神楽だったり。鼻血は意地で我慢。
もうすぐ掃除の時間。
「もー、恥ずかしいからやめてよー☆」
メイド服に着替え中、ジュードがクラスメイトのスキンシップに身をよじった。
「スタイルいいけど、胸は控えめなんだね?」
「短所より長所を磨くことにしたの」
すい、とメイド服の裾から脚線美を見せる。
ジュード、これにはっとした女子がいるのを見逃さなかった。
掃除中、その娘に裾を引っ張られた。
ついて行った先は、校庭。二人並んで座る。
「うらやましい。自分に……自分の魅力に自信があって」
大人しそうな娘は、頑張ってそれだけ言った。
ジュード、ため息をついたが意を決した。
「最初のキッカケは好きな人を振り向かせたい、ただそれだけだった。その恋は叶わなかったのだけれど」
誰に言うでもなく呟いた。
そして、それでも自分磨きはやめなかったこと、もっともっと可愛くなって自分に振り返らなかったあの人をぎゃふんと言わせてやろうと思ったこと、そして自分と同じような頑張るコたちを励ませる存在になるって決心したこと。
「その為に【可愛いを極める】って誓ったの。それでこの学校に入ったってワケ☆」
ジュード、ウインク。
彼のファンが一人増えた瞬間である。
シエルもメイド服に着替え中。
「最近、きつくなったのよね~」
ブラのホックに悪戦苦闘する女学生がいる。
「私もそんなこと言いたいわ~」
「まったく……その点、シエルちゃんは味方だよね~」
下着姿のクラスメイトがシエルに抱き着いてくる。
「そういやシエルもそっち側ね~」
どうやらおっきい派とちっちゃい派があるようで。
「お兄ちゃんは胸が大きいのは好みじゃないし、ボクは胸はなくていいのっ」
ぶー、と膨れて背を向けるシエル。お尻を皆に向けるので胸とか前を見られなくて済むが、そんな計算は特にない。
「そういえば勘当されたお兄さんの住んでるところが近いから転校してきたんだっけ?」
「そうだよ。ここなら帰り道とか会えるかなって」
「アイドル学園に来てまあ……一体何を目指してるのやら」
友達、シエルの脇腹をつんつんつん。
「ああん、もう。……何を目指してっていうのは、んーと、お兄ちゃんにふさわしくなれるように? かな?」
なんかもう、馴染みまくりである。
●
そして放課後。部活動。
「色々おいしいっすけどいつも気を張ってるのは疲れるっすね~」
部室で神楽がカップ麺とスナック食いながら素を出してだらけている。
「たくさん胸を触られてスカートもめくられましたぁ」
小太は机に突っ伏しぐったり。
「……あの、今度の休日、一緒に買い物に、いく?」
「ふぇ?」
小太、フラにスカートの中をちらっとめくられていたことに気付いた。つまり、もうちょっと可愛いいのでないとヤバいかも、と。
そこにざくろがやって来た。
「ざくろ、フラみたいな子がいてくれてほんと助かったよ……女装大変だよね」
「え?!」
フラ、ちょっとショック。
「それより授業、どうでしたぁ?」
小太に聞かれたざくろの回想は、以下の通り。
授業中。
「あれ、一つ屋根の下に女の子達ばかり…夢じゃない?」
「ちょっとざくろさん、居眠りダメだけど寝言がもっとひどいよっ!」
ゆっさとフラに起こされ、真っ赤になりよだれを拭くざくろ。沢山の彼女さんに囲まれて共同生活の夢を見てたようで。周りは笑い声。
体育の前、がらっと更衣室を開けた時。
「ごっ、ごめんなさい……」
女性が下着姿で振り向いたので反射的に赤面し回れ右したり。
ちなみに、神楽の場合。
「……」
鼻血が出るまでガン見。
さらに、悠月。
「いい? これはボクと君だけの秘密だよ?」
「は、はい…」
胸のパッドが落ちたのを見られた娘の瞳をじっと見て諭す。相手は美形の悠月にぽわわん。見事手懐けた。
閑話休題。
「いつかこのメンバーでライブもしたいね」
悠月、その辺の楽器を弄りつつ言う。
「可愛いバンドならいいかな☆」
ジュード、八重歯を見せ微笑。
「お兄ちゃんも呼べるかな?」
シエル、妄想してうっとり。
とにかく転校生、何とか無事である。
●おまけ
そして休日。
「こ、この格好なら万が一見られても女の子に見えないこともない…でしょうかぁ?」
「うんっ。大丈夫」
小太、フラと買い物デート。
ざくろに勘違いされたフラも真剣に可愛いのを選んでいたり。
「はぅ……」
下着売り場なので小太は終始真っ赤だが。
そこにはシエルも。
「ふぅん。こういうの、お兄ちゃんも好きかなぁ?」
クラスメイトと可愛い下着を物色中。「み、見せるの?」と突っ込まれているが。
「その……男装してくれてありがとね。カッコいいよ」
悠月は胸パッドを見られたコと映画館デートに連れ出されたり。
「あはは、そうかなぁ。ま、まぁ男装できるようなら衣装の幅が広がるし、嬉しいことだよっ」
内心ドキドキである。
「その下着かわいー! どこで買ったのー? って言ってたじゃん」
「はいはい。ちょっとあのスイーツ食べてからねっ」
ジュードも私服でクラスメイトと食べ歩きと買い物。
「……」
裾を引っ張る娘ももちろん一緒だ。
「いやあ、話せるのが入って来たなぁ」
神楽はとんこつラーメン店でクラスメイトたちとランチタイム。
(百合っぽい女の子と仲良くし深い仲になったらまずいっす~とか思ってたっすが)
「どうしてこうなったっすか……」
「なんか言った?」
こぼした言葉を女生徒に聞かれるが、スルー。
普段は油ギトギト系なのが好きな神楽。自然と嗜好の似た者が集まるようで。
あれ。ざくろは?
「はわわっ」
べたべた体を触られサイズを計られていた。
「ヒップサイズおっけー。次のコスプレはざくろの言う通り、空賊ネタで決定ね~」
おー、とか意気を上げるクラスメイトのコスプレ集団。
「ざくろのたくましい空想力はウチの新しい戦力よねっ」
しっかりと教室でのいろいろを見られていたようで。
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リラ・ゼーレ部室内雑談卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/12/31 14:16:22 |
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