ゲスト
(ka0000)
新年パーティ ~廃墟の集落~
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/06 19:00
- 完成日
- 2017/01/14 06:34
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
ナガケ集落あるのはグラズヘイム王国・古都【アークエルス】東方の森の地だ。
一度は解散の憂き目にあったものの、青年ガローア・ラグアが再建を決意。ハンターの力を借りて幻獣の獅子鷹『メニュヨール』の退治に成功する。彼に意気投合したドワーフの青年『ベッタ』も移り住んで復興は順調に進んだ。
ベッタの故郷に棲息していた幻獣『幻の青』を育てることに。その味がリアルブルーの高級和牛霜降り肉を彷彿させたところから『シモフリ』と呼称するようになった。
森が紅葉に染まる頃、商人一家が集落へと泊まる。やがてシモフリの仔が産まれた。助けた幻獣の赤い兎二羽はまるで牧羊犬のようにシモフリ等を見張ってくれる。
シモフリの乳を使った乳製品を手がけ、春には開墾したばかりの畑に玉蜀黍に粒を撒く。
商人一家のタリアナの助力を得て、古都にて『パン屋シモフリ堂』が開店する運びとなった。
シモフリ堂を切り盛りする女性三人は新しい仲間だ。マリーシュは店長兼事務会計。セリナとチナサはパン焼き職人兼売り子。
シモフリ堂もハンター達が協力してくれた好スタートを切る。
夏に備えて馬車と厨房に機導術式冷蔵庫が設置された。本格的な夏にはシモフリ乳のアイスクリームが大好評。シモフリ肉の出荷も始まり、バーガーやドッグ用の肉として使われる。
秋には玉蜀黍を収穫して冬に備えた。野生の葡萄で葡萄酒造りも行う。
輸送の人員、そして古都にあるシモフリ堂の従業員も補充。こうして商売の手は広がりつつあった。
季節はもう冬。それどころか新年を迎えようとしていた。
新たな仔シモフリが産まれたりもしたが、冬になると集落での仕事はそれなりに落ち着く。冷蔵庫がなくても寒いので乳製品は数日分まとめて作っても大丈夫。薪割りや水汲みも二人がかりならそれほどの手間はかからない。
「御者から受け取ったマリーシュさんからの手紙やで。たまにゃ二人でシモフリ堂に来て欲しいと書かれてとる。パーティを開くそうや」
宵の口。住処の暖炉近くでベッタがガローアに手紙を渡した。
「そうはいっても、シモフリ達の世話があるからね」
ガローアも暖炉の灯火で照らして文面に目を通す。
「真面目そうな奴を何人か留守番として送るとあるやろ。玉蜀黍さえシモフリ達にあげてもらえれば、三、四日ぐらい集落を空けても平気やないか?」
「……そうだね。輸送の人達がいるから、ここのところずっと集落だし、しばらくマリーシュさん達の顔も見てないもんね。そうしようか」
「決まりやで。それとな。世話になっとるハンターも呼びたいんやが、ええやろか?」
「わたしからもお願いしたいぐらいだよ。是非、一緒に楽しんでもらおう」
こうして古都シモフリ堂で開催されるパーティ参加が決まった。参加の意思を認めた手紙は輸送担当の御者へと預けられる。それに目を通したマリーシュはハンターズソサエティー支部に出向いて募集をかけるのだった。
一度は解散の憂き目にあったものの、青年ガローア・ラグアが再建を決意。ハンターの力を借りて幻獣の獅子鷹『メニュヨール』の退治に成功する。彼に意気投合したドワーフの青年『ベッタ』も移り住んで復興は順調に進んだ。
ベッタの故郷に棲息していた幻獣『幻の青』を育てることに。その味がリアルブルーの高級和牛霜降り肉を彷彿させたところから『シモフリ』と呼称するようになった。
森が紅葉に染まる頃、商人一家が集落へと泊まる。やがてシモフリの仔が産まれた。助けた幻獣の赤い兎二羽はまるで牧羊犬のようにシモフリ等を見張ってくれる。
シモフリの乳を使った乳製品を手がけ、春には開墾したばかりの畑に玉蜀黍に粒を撒く。
商人一家のタリアナの助力を得て、古都にて『パン屋シモフリ堂』が開店する運びとなった。
シモフリ堂を切り盛りする女性三人は新しい仲間だ。マリーシュは店長兼事務会計。セリナとチナサはパン焼き職人兼売り子。
シモフリ堂もハンター達が協力してくれた好スタートを切る。
夏に備えて馬車と厨房に機導術式冷蔵庫が設置された。本格的な夏にはシモフリ乳のアイスクリームが大好評。シモフリ肉の出荷も始まり、バーガーやドッグ用の肉として使われる。
秋には玉蜀黍を収穫して冬に備えた。野生の葡萄で葡萄酒造りも行う。
輸送の人員、そして古都にあるシモフリ堂の従業員も補充。こうして商売の手は広がりつつあった。
季節はもう冬。それどころか新年を迎えようとしていた。
新たな仔シモフリが産まれたりもしたが、冬になると集落での仕事はそれなりに落ち着く。冷蔵庫がなくても寒いので乳製品は数日分まとめて作っても大丈夫。薪割りや水汲みも二人がかりならそれほどの手間はかからない。
「御者から受け取ったマリーシュさんからの手紙やで。たまにゃ二人でシモフリ堂に来て欲しいと書かれてとる。パーティを開くそうや」
宵の口。住処の暖炉近くでベッタがガローアに手紙を渡した。
「そうはいっても、シモフリ達の世話があるからね」
ガローアも暖炉の灯火で照らして文面に目を通す。
「真面目そうな奴を何人か留守番として送るとあるやろ。玉蜀黍さえシモフリ達にあげてもらえれば、三、四日ぐらい集落を空けても平気やないか?」
「……そうだね。輸送の人達がいるから、ここのところずっと集落だし、しばらくマリーシュさん達の顔も見てないもんね。そうしようか」
「決まりやで。それとな。世話になっとるハンターも呼びたいんやが、ええやろか?」
「わたしからもお願いしたいぐらいだよ。是非、一緒に楽しんでもらおう」
こうして古都シモフリ堂で開催されるパーティ参加が決まった。参加の意思を認めた手紙は輸送担当の御者へと預けられる。それに目を通したマリーシュはハンターズソサエティー支部に出向いて募集をかけるのだった。
リプレイ本文
●
年明けの古都アークエルス。パン屋シモフリ堂は本日も盛況だ。最後の客が帰った宵の口、女性店長マリーシュが『翌々日から二日間休業』との告知を戸口へ張りだす。
それからまもなくガローアとベッタが乗る馬車が裏庭へと停まった。間髪入れずにハンター一行も到着する。
ザレム・アズール(ka0878)が担いできた鞄には、正月に必要な品々がたくさん詰まっていた。
「麦藁でできたこれは何?」
チナサが手に取ったのは、新年のお飾りである。
「年明けだからせっかくだと思ってな」
ザレムが戸口に新年の飾り付けを施すのをチナサも手伝った。
「えと。数回だったのですが、昨年はおせわになりました。今年もよろしく、なのです♪」
「こちらこそ」
カティス・ノート(ka2486)はガローアたちにご挨拶。次に裏の食料庫へと出向き、明後日のパーティに備えてどのような野菜があるのかを確かめる。
星野 ハナ(ka5852)は荷物から取りだした瓶を卓へと並べた。ベッタがその内の一つを手に取った。
「何の粉や?」
「得意のお料理に使うのですぅ。しかも私、筋金入りの呑兵衛ですしぃ、本職が居ても今日の料理は頑張っちゃいますぅ。シモフリの肉と乳、ワイン、葡萄……これ真面目に考えてたらアレしかないですよねぇ」
星野ハナが持ち込んだのはリゼリオで買い求めた香辛料であった。
ミオレスカ(ka3496)が厨房へ顔をだしたところ、セリナが洗おうとしていたボールに目が留まる。
「もしかしてシモフリ乳を生クリームにして、ケーキに使ったんですか?」
「は、はいっ」
二人は店仕舞いの後片付けしながら、パーティ用のケーキで盛り上がった。
明王院 雫(ka5738)も後片付けを手伝おうと厨房に現れる。そのとき片隅に置かれていた懐かしい道具類に気づいた。
「あらあら……これはもち米と杵と臼ですか。よくこちらで準備できましたね……」
訊けばセリナとチナサが手に入れたのだという。
「や、やっぱり有名なんですか」
「青世界の年始めって餅つきするんだよね?」
手に入れたはいいものの、二人はどのように扱うのかよくわかっていなかった。そこで雫が見本となる。
「笊にあけて綺麗な水で研ぐんです。その後は水に浸してしばらく寝かせます。今からやっておいたほうがよいですよ」
雫に教えてもらった通りにセリナとチナサが餅米を研いだ。蓋をして暗所である食料庫で寝かせておく。
一同は店が用意してくれたシチューとバーガーで遅い晩食を頂く。そしてマリーシュが予約した近場の宿屋で一晩を過ごしたのだった。
●
翌朝、早めに起きた一同は店の裏手へと集まる。パン焼きが終わったチナサとセリナも手伝い、お手製の簡易蒸籠で餅米を蒸した。
「ちょいと、退いてや」
「ごめんね」
厨房から裏庭へと、ベッタとガローアが大急ぎで布に包まれた餅米を運ぶ。直前まで湯で温められていた臼の中に移されると盛大に湯気が立つ。
「杵というんだよ、これ」
ザレムが積極的に搗き役を引き受ける。まずは押しつけるようにして満遍なく潰していく。
「そろそろ頃合いでしょうね」
返し役の雫が位置について、ぬるま湯で手を濡らした。
「それ、どっこんどっこん!」
「はいっ!」
ここからザレムが勢いよく杵を振り下ろす。何度か搗かれてから、雫が臼の餅をひっくり返していく。その様子を眺めてガローアとベッタは「薪割りのようだ」と感想を口にした。
「搗きたての餅は美味いなあ……」
ザレムが味見のために千切って丸めた餅を一口。「乙女の肌のようだ」と評す。最初に搗いた餅は鏡餅と伸し餅にされた。
そして二度目の餅搗きはベッタが搗き役。返し役はミオレスカが務めることとなる。
「潰すんはこないなもんやな。いくで!」
「いつでもいいですよ」
ベッタとミオレスカが呼吸を合わせて餅を搗く。最初はゆっくりだが徐々に慣れて早くなっていく。
「ではモチツキを体験させてもらいますね」
カティスも少しだけ搗かせてもらう。ペッタンペッタンと搗くのは想像していたよりも楽しかった。
二回目の餅は搗きたて餅として皆に振る舞われる。リゼリオから持ち込んだ様々な食材で味付けされてから。
「こっちは黄粉をつけた安倍川ですぅ。で、醤油につけて海苔を散らした磯辺焼き風もありますよぉ」
「よく海苔が手に入りましたね。こちらにはあんころ餅もありますよ。それでは早速」
星野ハナと雫がいろいな餅を食べ比べた。質のよい餅米だったようで味は上々、搗き方がよかったのはいうまでもない。
「大根オロシにポン酢であっさりもいいんだ。うむ、これだよこれ」
「も、も~のすごく伸びるんですね。すごいです」
ザレムの食べ方を真似てカティスも餅を頂く。
「柔らかい……。あちらには面白い食べ物があるのですね」
マリーシュは興味津々に磯辺焼き風を味わう。
「あたいは餡ころが好きだな」
「わ、わたしは醤油砂糖がいいです」
チナサとセリナも楽しそうに餅を頬張った。その他の従業員達も仕事交代して餅を味わう。
「もう一個もろてくるで」
「あれ? さっきまでいたのに」
いろいろな餅を味わっていたベッタとガローアだが、ミオレスカの姿が見かけられないことに気がつく。
「こちらで食べるのも美味しいですよ」
まもなく裏手口からミオレスカが鍋を持って戻ってきた。中身は具材入りの雑煮のすまし汁。椀によそって搗きたて餅を入れたのなら雑煮の完成である。
「お醤油があってよかったです」
ミオレスカが鰹出汁が利いたすまし汁を味わってから餅をパクリ。うんうんと自然に頷いてしまうほどのよい出来だ。
雑煮は一同に好評を博したが特にセリナが気に入ってくれた。どうやら彼女は醤油が好みのようである。
朝食の終了後、ザレムが包丁を手に取る。「この硬さ、頃合いだな」と伸し餅を掌に乗る程度の長方形に切っておくのだった。
●
パーティが開かれるのは到着三日後の午後二時から宵の口にかけて。当日の朝から本格的な下拵えや調理が行われた。
「ええ肉持ってきたんやで。存分につこうてな」
「こっちはチーズ、新鮮なシモフリ乳もあるよ」
ベッタとガローアが持ってきたシモフリ関連の食材はどれも選りすぐり。それらをふんだんに使って調理が進んでいく。
「泡立てはこれぐらいでいいですか?」
「はい。こっちのもお願いできますか」
ミオレスカはセリナのケーキ作りを手伝う。
セリナが輪切りにした生地に生クリームを塗っていく。蜂蜜漬け苺をのせていくのはミオレスカの役目だ。仕上げに絞りで飾り付けてから冷蔵庫に保存される。
「前々日から来たかったんですけど、二日あれば何とかなりますぅ。シモフリの肉に乳がたくさんあって、付け合せの干し葡萄もあるんですからぁ」
昨日、星野ハナは裏庭にダッチオーブンを持ち込んでカレーを仕込んだ。
シモフリの一枚肉は胡椒を利かせて室温まで慣らし中。ローストビーフは表面を焼き、野菜を敷いた鉄板にのせてオーブンへ。他にもナガケ集落に関連する食材を使って、できる限りの料理を作ろうとしていた。
「足りない野菜はわたしが買ってきたのです♪ えと、まずはアスパラガスをっと」
カティスは様々な野菜に薄切りにしたシモフリ肉を巻いていく。ブイヨンスープで煮込む以外にも、一部は網焼き用に生のままで残しておいた。
「みなさん、どのくらい食べるんでしょうね」
着物に襷掛けをし、包丁を握った雫が凄まじい勢いでキャベツを千切りにしていく。実際にお好み焼きを作るのはパーティが始まってからだ。そこで時間はだし汁の用意や下拵えに費やされる。餅やシモフリ肉を薄切りにしておくことも忘れなかった。
「これがうまいんだ」
ザレムは試食用として切り餅三つを焼き網の上に転がす。最初はオリーブ油、仕上げに醤油に砂糖を加えたタレも塗り込んだ。
「柔らか甘焼き餅、どうだ?」
「オリーブ油にこんな使い方があるなんて」
近くにいたガローアたちと一緒に試食。自然と笑みが零れるのだった。
鍋料理については雫、ザレム、ミオレスカが別々に用意した。シモフリ堂の面々も加えれば三鍋でも軽く食べきれるからである。
「シモフリのお肉なら、きっと美味しいすき焼きが出来ますよね。新鮮な卵も用意して、さて、故郷の味の一つとしてお料理してみましょうか」
雫が味見をして小さく頷いた。
「やっぱシモフリは大好きだ。ネギ、トウフもタマネギもじゃんじゃん入れようぜ。やっぱスキヤキ鍋だよ」
腕まくりをしたザレムが鍋に湯を張る。そこへ醤油少々に酒をたっぷり、さらに砂糖を加えた。
「私は野菜多めにしましょう。醤油風味の澄まし汁で、大根や白菜も。シモフリ肉はもちろんですよ」
ミオレスカの鍋はすっきりとした味に仕上がりそうである。
●
パーティはまもなく。普段は客達で賑わう店内に関係者一同が集まった。
「カティスさんは葡萄酒、どうや?」
「は、はい。えと。ほんの少しなら飲める、と思うのですよ。はわゎ。綺麗な深い紫色ですね♪」
ベッタが注いでくれたグラスの葡萄酒を眺めてカティスは目を輝かせる。飲み物が行き渡ったところで、一同はガローアに注目した。
「去年開店したシモフリ堂ですが、おかげさまでとても順調です。ナガケ集落もハンターのみなさんのおかげで、大きなトラブルもありません。今年も更なる飛躍を目指して頑張ります。いや頑張りましょう」
ガローアによる乾杯の音頭で新年パーティは始まった。
「豆腐って面白い食感ですね」
「だろ? それにしてもこのシモフリ肉……」
ガローアと一緒にすき焼き鍋をつついたザレムは心の中で『うまー!』と叫んだ。上品なサシの脂が舌の上でとろける。
「生卵絡めるとうまいんか?」
「そうですよ。新鮮でちゃんと綺麗にしてあります」
雫に勧められた手順でベッタがすき焼きの肉を頬張った。「うまいでこれ!」と眼を見開く。「喜んでもらえてよかったです」と自らも一口。葡萄酒を酌み交わしつつ鍋を食べ進める。
「セリナさんってお醤油好きですよね」
「は、はい。とても気に入ってしまって」
ミオレスカとセリアはすまし汁の鍋を頂いた。七輪で焼いた切り餅を頃合いに入れて、雑煮としても味わう。搗きたて餅とまた違った味わいに会話も弾んだ。
「パンを焼いているだけで幸せって、変ですか?」
「いいと思います。職人肌なんですね」
シモフリ堂での日々をセリアから教えてもらうミオレスカだった。
『姉さんたちがこの場にいたら、喜んで美味しそうに食べるですね。きっと♪』
カティスはシモフリのステーキを味わい、葡萄酒煮も頂く。どのように調理されていても柔らかく、またしつこくない脂が口内に旨味を溢れさせる。
『あ! でも、凄い早さで食べちゃうので、在庫がなくなっちゃうかもしれないのです!!』
肉巻き野菜はマリーシュに好評。自らも摘まみにして葡萄酒を楽しんだ。酒精に弱いのを自覚していたカティスだが、あまりの美味しさについ箍が外れてしまう。
「カティスさん、大丈夫?」
「はにゃぅ?! なんだかふらふら……ん。少し座って休むのでふよ~♪」
ガローアに掌をぶらぶらとさせたカティスはソファ席で横になる。すーすーと寝息を立て寝てしまった。
「どの料理も、とても美味しいわ」
「シモフリをこれだけ使うと圧巻ですよねぇ……じゅるり」
マリーシュと星野ハナは一緒の卓を囲んでいた。肉料理はもちろん、シモフリ肉のそぼろや一口ハンバーグを巻いたトルティーヤも素晴らしい。コーンブレッドに干し葡萄のパウンドケーキ、今後の商品展開の参考になりそうな品ばかりである。
マリーシュが気になったのはローストビーフ。どうすればミディアムレア部分が多くなるのか。また旨味をより引きだす香辛料をこっそり教えてもらうのだった。
「雫さんが焼いてくれた餅入りお好み焼き、こってりとうまいで」
ベッタはすでに沢山食べていたが、あっさり一枚を食べてしまう。
「贅沢な味だよね」
ガローアはお好み焼きを頬張って両目を瞑る。薄切りシモフリ肉にソースが絡み合って生まれた味につい頬が綻んだ。
「それではお聞き下さいね」
ミオレスカが竪琴で新年の曲を奏でて、宴はより盛り上がる。エキゾチックなリズムが気持ちを高揚させて、次々と演奏者が名乗りでた。久しぶりにガローアも笛を吹く。曲に合わせて店内の広い一角で手を取り、皆が躍りだす。
「あら、起きたのね」
マリーシュがカティスの目覚めに気づいた。
「はっ!? ご、ごめんなさい。寝ちゃってましたね。わたし! はゎぅ!」
「気にしないで」
起きあがったカティスは耳だけでなく顔全体を紅潮させる。
パーティ〆のデザートは蜂蜜漬け苺の生クリームケーキ。三つのホールを切り分けて全員で味わう。宵の口、こうして新年のパーティは終わりを迎えた。
●
パーティは終わったものの、有志の一部は店に残ってのんびりとした時間を過ごす。葡萄酒などを飲みながら抱負を語り合った。
「今年もいっぱいお手伝いの依頼を出して下さいねぇ。一緒に出てくる食材で何を作れるか食べられるか、いつもとっても楽しみにしてますからぁ」
星野ハナの言葉にベッタが「任しとけや」と自らの胸をどんと叩いた。意図せず咽せて、笑いを誘う。
「集落でアオタロウにも会いに行きたいです」
ミオレスカは懐いているシモフリを思いだす。ガローアによれば毎日子供達を連れて日向ぼっこをしているようだ。
「シモフリが大好きなんで、ナガケ関連の依頼を見つけると、いそいそと用意していそいそ出かける俺なんだよな」
ザレムがマリーシュと話している間に空腹を感じる。気がつけば深夜。パーティであれだけ食べたものの、四時間は経過していた。だが話しはまだ尽きることがない。そうだと厨房へ向かい、「私も」と星野ハナも一時姿を消した。
それからしばらくして、二人がたくさんの料理を運んでくる。ザレムはモチピザに、油で揚げたカキアゲ、甘焼き餅、さらに餅入りのすき焼きまで。星野ハナはカレーライスとカレーうどんである。
「これぐらい簡単に食べられるね」
「徹夜になるやろし、ちょうどええな」
ガローアとベッタが真っ先に頂いていた。
「スキヤキのシメは餅だよ餅」
「はふうっ」と美味しそうにザレムが箸で餅を伸ばす。
「だって肉、乳、レーズンと来たらカレーが食べたくなるじゃないですかぁ。パスタに馴染みがある地域ならうどんの方が馴染みやすいかなと思いましたしぃ」
星野ハナのカレー二種も大好評。お替わり続出で鍋はすべて空になる。
一同は一晩語り明かして翌朝を迎えるのだった。
年明けの古都アークエルス。パン屋シモフリ堂は本日も盛況だ。最後の客が帰った宵の口、女性店長マリーシュが『翌々日から二日間休業』との告知を戸口へ張りだす。
それからまもなくガローアとベッタが乗る馬車が裏庭へと停まった。間髪入れずにハンター一行も到着する。
ザレム・アズール(ka0878)が担いできた鞄には、正月に必要な品々がたくさん詰まっていた。
「麦藁でできたこれは何?」
チナサが手に取ったのは、新年のお飾りである。
「年明けだからせっかくだと思ってな」
ザレムが戸口に新年の飾り付けを施すのをチナサも手伝った。
「えと。数回だったのですが、昨年はおせわになりました。今年もよろしく、なのです♪」
「こちらこそ」
カティス・ノート(ka2486)はガローアたちにご挨拶。次に裏の食料庫へと出向き、明後日のパーティに備えてどのような野菜があるのかを確かめる。
星野 ハナ(ka5852)は荷物から取りだした瓶を卓へと並べた。ベッタがその内の一つを手に取った。
「何の粉や?」
「得意のお料理に使うのですぅ。しかも私、筋金入りの呑兵衛ですしぃ、本職が居ても今日の料理は頑張っちゃいますぅ。シモフリの肉と乳、ワイン、葡萄……これ真面目に考えてたらアレしかないですよねぇ」
星野ハナが持ち込んだのはリゼリオで買い求めた香辛料であった。
ミオレスカ(ka3496)が厨房へ顔をだしたところ、セリナが洗おうとしていたボールに目が留まる。
「もしかしてシモフリ乳を生クリームにして、ケーキに使ったんですか?」
「は、はいっ」
二人は店仕舞いの後片付けしながら、パーティ用のケーキで盛り上がった。
明王院 雫(ka5738)も後片付けを手伝おうと厨房に現れる。そのとき片隅に置かれていた懐かしい道具類に気づいた。
「あらあら……これはもち米と杵と臼ですか。よくこちらで準備できましたね……」
訊けばセリナとチナサが手に入れたのだという。
「や、やっぱり有名なんですか」
「青世界の年始めって餅つきするんだよね?」
手に入れたはいいものの、二人はどのように扱うのかよくわかっていなかった。そこで雫が見本となる。
「笊にあけて綺麗な水で研ぐんです。その後は水に浸してしばらく寝かせます。今からやっておいたほうがよいですよ」
雫に教えてもらった通りにセリナとチナサが餅米を研いだ。蓋をして暗所である食料庫で寝かせておく。
一同は店が用意してくれたシチューとバーガーで遅い晩食を頂く。そしてマリーシュが予約した近場の宿屋で一晩を過ごしたのだった。
●
翌朝、早めに起きた一同は店の裏手へと集まる。パン焼きが終わったチナサとセリナも手伝い、お手製の簡易蒸籠で餅米を蒸した。
「ちょいと、退いてや」
「ごめんね」
厨房から裏庭へと、ベッタとガローアが大急ぎで布に包まれた餅米を運ぶ。直前まで湯で温められていた臼の中に移されると盛大に湯気が立つ。
「杵というんだよ、これ」
ザレムが積極的に搗き役を引き受ける。まずは押しつけるようにして満遍なく潰していく。
「そろそろ頃合いでしょうね」
返し役の雫が位置について、ぬるま湯で手を濡らした。
「それ、どっこんどっこん!」
「はいっ!」
ここからザレムが勢いよく杵を振り下ろす。何度か搗かれてから、雫が臼の餅をひっくり返していく。その様子を眺めてガローアとベッタは「薪割りのようだ」と感想を口にした。
「搗きたての餅は美味いなあ……」
ザレムが味見のために千切って丸めた餅を一口。「乙女の肌のようだ」と評す。最初に搗いた餅は鏡餅と伸し餅にされた。
そして二度目の餅搗きはベッタが搗き役。返し役はミオレスカが務めることとなる。
「潰すんはこないなもんやな。いくで!」
「いつでもいいですよ」
ベッタとミオレスカが呼吸を合わせて餅を搗く。最初はゆっくりだが徐々に慣れて早くなっていく。
「ではモチツキを体験させてもらいますね」
カティスも少しだけ搗かせてもらう。ペッタンペッタンと搗くのは想像していたよりも楽しかった。
二回目の餅は搗きたて餅として皆に振る舞われる。リゼリオから持ち込んだ様々な食材で味付けされてから。
「こっちは黄粉をつけた安倍川ですぅ。で、醤油につけて海苔を散らした磯辺焼き風もありますよぉ」
「よく海苔が手に入りましたね。こちらにはあんころ餅もありますよ。それでは早速」
星野ハナと雫がいろいな餅を食べ比べた。質のよい餅米だったようで味は上々、搗き方がよかったのはいうまでもない。
「大根オロシにポン酢であっさりもいいんだ。うむ、これだよこれ」
「も、も~のすごく伸びるんですね。すごいです」
ザレムの食べ方を真似てカティスも餅を頂く。
「柔らかい……。あちらには面白い食べ物があるのですね」
マリーシュは興味津々に磯辺焼き風を味わう。
「あたいは餡ころが好きだな」
「わ、わたしは醤油砂糖がいいです」
チナサとセリナも楽しそうに餅を頬張った。その他の従業員達も仕事交代して餅を味わう。
「もう一個もろてくるで」
「あれ? さっきまでいたのに」
いろいろな餅を味わっていたベッタとガローアだが、ミオレスカの姿が見かけられないことに気がつく。
「こちらで食べるのも美味しいですよ」
まもなく裏手口からミオレスカが鍋を持って戻ってきた。中身は具材入りの雑煮のすまし汁。椀によそって搗きたて餅を入れたのなら雑煮の完成である。
「お醤油があってよかったです」
ミオレスカが鰹出汁が利いたすまし汁を味わってから餅をパクリ。うんうんと自然に頷いてしまうほどのよい出来だ。
雑煮は一同に好評を博したが特にセリナが気に入ってくれた。どうやら彼女は醤油が好みのようである。
朝食の終了後、ザレムが包丁を手に取る。「この硬さ、頃合いだな」と伸し餅を掌に乗る程度の長方形に切っておくのだった。
●
パーティが開かれるのは到着三日後の午後二時から宵の口にかけて。当日の朝から本格的な下拵えや調理が行われた。
「ええ肉持ってきたんやで。存分につこうてな」
「こっちはチーズ、新鮮なシモフリ乳もあるよ」
ベッタとガローアが持ってきたシモフリ関連の食材はどれも選りすぐり。それらをふんだんに使って調理が進んでいく。
「泡立てはこれぐらいでいいですか?」
「はい。こっちのもお願いできますか」
ミオレスカはセリナのケーキ作りを手伝う。
セリナが輪切りにした生地に生クリームを塗っていく。蜂蜜漬け苺をのせていくのはミオレスカの役目だ。仕上げに絞りで飾り付けてから冷蔵庫に保存される。
「前々日から来たかったんですけど、二日あれば何とかなりますぅ。シモフリの肉に乳がたくさんあって、付け合せの干し葡萄もあるんですからぁ」
昨日、星野ハナは裏庭にダッチオーブンを持ち込んでカレーを仕込んだ。
シモフリの一枚肉は胡椒を利かせて室温まで慣らし中。ローストビーフは表面を焼き、野菜を敷いた鉄板にのせてオーブンへ。他にもナガケ集落に関連する食材を使って、できる限りの料理を作ろうとしていた。
「足りない野菜はわたしが買ってきたのです♪ えと、まずはアスパラガスをっと」
カティスは様々な野菜に薄切りにしたシモフリ肉を巻いていく。ブイヨンスープで煮込む以外にも、一部は網焼き用に生のままで残しておいた。
「みなさん、どのくらい食べるんでしょうね」
着物に襷掛けをし、包丁を握った雫が凄まじい勢いでキャベツを千切りにしていく。実際にお好み焼きを作るのはパーティが始まってからだ。そこで時間はだし汁の用意や下拵えに費やされる。餅やシモフリ肉を薄切りにしておくことも忘れなかった。
「これがうまいんだ」
ザレムは試食用として切り餅三つを焼き網の上に転がす。最初はオリーブ油、仕上げに醤油に砂糖を加えたタレも塗り込んだ。
「柔らか甘焼き餅、どうだ?」
「オリーブ油にこんな使い方があるなんて」
近くにいたガローアたちと一緒に試食。自然と笑みが零れるのだった。
鍋料理については雫、ザレム、ミオレスカが別々に用意した。シモフリ堂の面々も加えれば三鍋でも軽く食べきれるからである。
「シモフリのお肉なら、きっと美味しいすき焼きが出来ますよね。新鮮な卵も用意して、さて、故郷の味の一つとしてお料理してみましょうか」
雫が味見をして小さく頷いた。
「やっぱシモフリは大好きだ。ネギ、トウフもタマネギもじゃんじゃん入れようぜ。やっぱスキヤキ鍋だよ」
腕まくりをしたザレムが鍋に湯を張る。そこへ醤油少々に酒をたっぷり、さらに砂糖を加えた。
「私は野菜多めにしましょう。醤油風味の澄まし汁で、大根や白菜も。シモフリ肉はもちろんですよ」
ミオレスカの鍋はすっきりとした味に仕上がりそうである。
●
パーティはまもなく。普段は客達で賑わう店内に関係者一同が集まった。
「カティスさんは葡萄酒、どうや?」
「は、はい。えと。ほんの少しなら飲める、と思うのですよ。はわゎ。綺麗な深い紫色ですね♪」
ベッタが注いでくれたグラスの葡萄酒を眺めてカティスは目を輝かせる。飲み物が行き渡ったところで、一同はガローアに注目した。
「去年開店したシモフリ堂ですが、おかげさまでとても順調です。ナガケ集落もハンターのみなさんのおかげで、大きなトラブルもありません。今年も更なる飛躍を目指して頑張ります。いや頑張りましょう」
ガローアによる乾杯の音頭で新年パーティは始まった。
「豆腐って面白い食感ですね」
「だろ? それにしてもこのシモフリ肉……」
ガローアと一緒にすき焼き鍋をつついたザレムは心の中で『うまー!』と叫んだ。上品なサシの脂が舌の上でとろける。
「生卵絡めるとうまいんか?」
「そうですよ。新鮮でちゃんと綺麗にしてあります」
雫に勧められた手順でベッタがすき焼きの肉を頬張った。「うまいでこれ!」と眼を見開く。「喜んでもらえてよかったです」と自らも一口。葡萄酒を酌み交わしつつ鍋を食べ進める。
「セリナさんってお醤油好きですよね」
「は、はい。とても気に入ってしまって」
ミオレスカとセリアはすまし汁の鍋を頂いた。七輪で焼いた切り餅を頃合いに入れて、雑煮としても味わう。搗きたて餅とまた違った味わいに会話も弾んだ。
「パンを焼いているだけで幸せって、変ですか?」
「いいと思います。職人肌なんですね」
シモフリ堂での日々をセリアから教えてもらうミオレスカだった。
『姉さんたちがこの場にいたら、喜んで美味しそうに食べるですね。きっと♪』
カティスはシモフリのステーキを味わい、葡萄酒煮も頂く。どのように調理されていても柔らかく、またしつこくない脂が口内に旨味を溢れさせる。
『あ! でも、凄い早さで食べちゃうので、在庫がなくなっちゃうかもしれないのです!!』
肉巻き野菜はマリーシュに好評。自らも摘まみにして葡萄酒を楽しんだ。酒精に弱いのを自覚していたカティスだが、あまりの美味しさについ箍が外れてしまう。
「カティスさん、大丈夫?」
「はにゃぅ?! なんだかふらふら……ん。少し座って休むのでふよ~♪」
ガローアに掌をぶらぶらとさせたカティスはソファ席で横になる。すーすーと寝息を立て寝てしまった。
「どの料理も、とても美味しいわ」
「シモフリをこれだけ使うと圧巻ですよねぇ……じゅるり」
マリーシュと星野ハナは一緒の卓を囲んでいた。肉料理はもちろん、シモフリ肉のそぼろや一口ハンバーグを巻いたトルティーヤも素晴らしい。コーンブレッドに干し葡萄のパウンドケーキ、今後の商品展開の参考になりそうな品ばかりである。
マリーシュが気になったのはローストビーフ。どうすればミディアムレア部分が多くなるのか。また旨味をより引きだす香辛料をこっそり教えてもらうのだった。
「雫さんが焼いてくれた餅入りお好み焼き、こってりとうまいで」
ベッタはすでに沢山食べていたが、あっさり一枚を食べてしまう。
「贅沢な味だよね」
ガローアはお好み焼きを頬張って両目を瞑る。薄切りシモフリ肉にソースが絡み合って生まれた味につい頬が綻んだ。
「それではお聞き下さいね」
ミオレスカが竪琴で新年の曲を奏でて、宴はより盛り上がる。エキゾチックなリズムが気持ちを高揚させて、次々と演奏者が名乗りでた。久しぶりにガローアも笛を吹く。曲に合わせて店内の広い一角で手を取り、皆が躍りだす。
「あら、起きたのね」
マリーシュがカティスの目覚めに気づいた。
「はっ!? ご、ごめんなさい。寝ちゃってましたね。わたし! はゎぅ!」
「気にしないで」
起きあがったカティスは耳だけでなく顔全体を紅潮させる。
パーティ〆のデザートは蜂蜜漬け苺の生クリームケーキ。三つのホールを切り分けて全員で味わう。宵の口、こうして新年のパーティは終わりを迎えた。
●
パーティは終わったものの、有志の一部は店に残ってのんびりとした時間を過ごす。葡萄酒などを飲みながら抱負を語り合った。
「今年もいっぱいお手伝いの依頼を出して下さいねぇ。一緒に出てくる食材で何を作れるか食べられるか、いつもとっても楽しみにしてますからぁ」
星野ハナの言葉にベッタが「任しとけや」と自らの胸をどんと叩いた。意図せず咽せて、笑いを誘う。
「集落でアオタロウにも会いに行きたいです」
ミオレスカは懐いているシモフリを思いだす。ガローアによれば毎日子供達を連れて日向ぼっこをしているようだ。
「シモフリが大好きなんで、ナガケ関連の依頼を見つけると、いそいそと用意していそいそ出かける俺なんだよな」
ザレムがマリーシュと話している間に空腹を感じる。気がつけば深夜。パーティであれだけ食べたものの、四時間は経過していた。だが話しはまだ尽きることがない。そうだと厨房へ向かい、「私も」と星野ハナも一時姿を消した。
それからしばらくして、二人がたくさんの料理を運んでくる。ザレムはモチピザに、油で揚げたカキアゲ、甘焼き餅、さらに餅入りのすき焼きまで。星野ハナはカレーライスとカレーうどんである。
「これぐらい簡単に食べられるね」
「徹夜になるやろし、ちょうどええな」
ガローアとベッタが真っ先に頂いていた。
「スキヤキのシメは餅だよ餅」
「はふうっ」と美味しそうにザレムが箸で餅を伸ばす。
「だって肉、乳、レーズンと来たらカレーが食べたくなるじゃないですかぁ。パスタに馴染みがある地域ならうどんの方が馴染みやすいかなと思いましたしぃ」
星野ハナのカレー二種も大好評。お替わり続出で鍋はすべて空になる。
一同は一晩語り明かして翌朝を迎えるのだった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/06 18:01:52 |
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新年パーティのご相談 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2017/01/06 12:20:06 |