ゲスト
(ka0000)
【初心】地から這い出る蜥蜴竜
マスター:なちゅい

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/12 19:00
- 完成日
- 2017/01/16 08:09
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●もぐらたたきならぬ、蜥蜴竜たたき?
グラズヘイム王国北東。
とある集落に現れる、蜥蜴竜。そいつは地面から這い出て、作物を食い荒らす害獣とでもいうべき存在だ。
秋には、集落で育てる芋や野菜畑を片っ端から食い荒らし、冬場には食料庫を荒らしていく。それを見つからないよう隠すと、今度は人間を襲おうとするから始末が悪い。
現状は、野山に住む動物を襲っているようだが、それすらも食い尽くすと、本格的に集落民を襲うかもしれない。
歪虚ではないようだが、放置することもできない。戦う力を持たぬ集落民達は、この蜥蜴竜討伐をハンターへと依頼するのである。
王都イルダーナのハンターズソサエティ。
「トカゲリュウですかー。大変ですねー」
受付にいた金髪のウェーブヘアで糸目の女性、シェリーが依頼を眺めるハンターへとにこやかな顔で語りかける。
各地のハンターズソサエティの情報はどのソサエティでも大抵伝わってくる。蜥蜴竜の討伐依頼もその一つだ。
こいつは毒を吐き、舌での貫通攻撃や、尻尾による広範囲攻撃と、面倒な相手ではある。
「ただですねー、今回はハンター初心者の方を優先的に経験を積んでもらおうって話のようですよー」
蜥蜴竜は決して弱くはないが、熟練ハンターが数人いれば問題ない相手である。
ただ、ハンターはいくらいても苦にはならない状況だ。未来の大型作戦に参加できるようなハンターを育てたいという意向がハンターズソサエティにもある。依頼をこなすハンターが増えるのは、彼らにとっても有益なことなのだ。
この為、比較的経験の浅いハンターを対象にして、この依頼は受注を制限している。
今回の相手、蜥蜴竜は、体長2m、全長は3メートルほどの怪物だ。
「皆さんにとっては、ちょっとタフな相手かもしれませんねー。いかに仲間と連携をとって戦うかが鍵になると思いますー」
十分な数のハンターが集まれば、戦略でごり押すことも可能なはずだが、油断は禁物だ。
敵は地中に潜んでいる。野山にいくつか開いた穴に潜み、そこに出入りすることで相手を強襲する。
野山に開いた穴は6箇所。ハンター自身も出入りも可能ではあるが、人1人しか通れない幅。下手につっこむのは危険な為、もぐらたたきのようにして叩くのが良いかと思われる。ある程度ダメージが深まれば、敵も本気で襲ってくる為、穴に逃げることはなくなるだろう。
「それでは、蜥蜴竜の討伐、がんばってくださいねー」
シェリーはにこやかに手を振り、ハンター達を送り出すのだった。
グラズヘイム王国北東。
とある集落に現れる、蜥蜴竜。そいつは地面から這い出て、作物を食い荒らす害獣とでもいうべき存在だ。
秋には、集落で育てる芋や野菜畑を片っ端から食い荒らし、冬場には食料庫を荒らしていく。それを見つからないよう隠すと、今度は人間を襲おうとするから始末が悪い。
現状は、野山に住む動物を襲っているようだが、それすらも食い尽くすと、本格的に集落民を襲うかもしれない。
歪虚ではないようだが、放置することもできない。戦う力を持たぬ集落民達は、この蜥蜴竜討伐をハンターへと依頼するのである。
王都イルダーナのハンターズソサエティ。
「トカゲリュウですかー。大変ですねー」
受付にいた金髪のウェーブヘアで糸目の女性、シェリーが依頼を眺めるハンターへとにこやかな顔で語りかける。
各地のハンターズソサエティの情報はどのソサエティでも大抵伝わってくる。蜥蜴竜の討伐依頼もその一つだ。
こいつは毒を吐き、舌での貫通攻撃や、尻尾による広範囲攻撃と、面倒な相手ではある。
「ただですねー、今回はハンター初心者の方を優先的に経験を積んでもらおうって話のようですよー」
蜥蜴竜は決して弱くはないが、熟練ハンターが数人いれば問題ない相手である。
ただ、ハンターはいくらいても苦にはならない状況だ。未来の大型作戦に参加できるようなハンターを育てたいという意向がハンターズソサエティにもある。依頼をこなすハンターが増えるのは、彼らにとっても有益なことなのだ。
この為、比較的経験の浅いハンターを対象にして、この依頼は受注を制限している。
今回の相手、蜥蜴竜は、体長2m、全長は3メートルほどの怪物だ。
「皆さんにとっては、ちょっとタフな相手かもしれませんねー。いかに仲間と連携をとって戦うかが鍵になると思いますー」
十分な数のハンターが集まれば、戦略でごり押すことも可能なはずだが、油断は禁物だ。
敵は地中に潜んでいる。野山にいくつか開いた穴に潜み、そこに出入りすることで相手を強襲する。
野山に開いた穴は6箇所。ハンター自身も出入りも可能ではあるが、人1人しか通れない幅。下手につっこむのは危険な為、もぐらたたきのようにして叩くのが良いかと思われる。ある程度ダメージが深まれば、敵も本気で襲ってくる為、穴に逃げることはなくなるだろう。
「それでは、蜥蜴竜の討伐、がんばってくださいねー」
シェリーはにこやかに手を振り、ハンター達を送り出すのだった。
リプレイ本文
●蜥蜴竜という相手
グラズヘイム王国北東のとある集落。
集まったのはいずれも、フレッシュなハンター達だ。
「今回はでっかい怪物トカゲが相手かぁ」
「トカゲリュウって、トカゲ? 竜?」
札抜 シロ(ka6328) が今回の相手について口にすると、シエルが首を傾げる。一見少女に見えるが、シエル・ユークレース(ka6648)は男の娘だ。
「蜥蜴竜……格好良いねぇ♪ 竜ってくらいだから強いのかなぁ?」
そわそわしている無雲(ka6677)は戦うのが楽しみなようだが、メンバーのほとんどはあまり楽しいという感情ではなさそうだ。
「集落に被害が出る前に、早々に片付けないといけませんね」
まだまだ未熟者だが、最善を尽くしたい。榊 刑部(ka4727) はそう語る。
「今回の敵は歪虚じゃないんですね……。自然の生物、人間に害を為す生物っていうと、害獣っていうのかな……」
「要するに、熊とか猪とか、獣みたいなもんだろ? 害が出るなら、駆除しないといけないと」
天宮 結愛(ka6622) 、東條 奏多(ka6425)は蜥蜴竜について考察する。リアルブルー出身のメンバーは、その存在について距離を測りかねている感もあるようだ。
「向こうの世界と違うのは、竜とかいうでかい蜥蜴ってくらいか。実際、こんなのが出たら大騒ぎだろうしな」
だからこそ、ハンターの責任は重大なのだと、奏多は討伐に意欲を見せた。
しかし、結愛は小さく首を振る。
「駆除が必要なのは分かるけど、生きているのに倒さないといけないなんて……」
「出来る事なら、和解の道を選べたら――なんて言うのは、絵空事ですね」
「悪いけど。この世は、弱肉、強食だから。危害を加えるなら。駆除しなきゃ、いけない」
イツキ・ウィオラス(ka6512)、フィーナ・マギ・ルミナス(ka6617) が嗜めるように告げた。クリムゾンウェストで生まれ育ったエルフ達はそれを身にしみて理解している。
「野放しにすれば被害が増すと言うのなら、此処で討ち取るしかないでしょう」
「この蜥蜴竜は、住処を構えてる。だから、逃しても。また来ちゃう。だから、殺さないと」
現実は甘くは無い。エルフ達の言葉に、結愛は倒すしかない蜥蜴竜に申し訳なさと哀れみを抱く。
「さあ、そろそろ新米なんて言えなくなったわけだし。この程度、さくっとこなしていこうか」
「歪虚とかじゃないんだよね? なら、あたし達には楽勝のはずなの」
仲間達へと討伐に乗り出そうと奏多が促すと、シロも気張る。ただ、彼女は自身の慢心に気づく。できれば、痛いのは避けたい。
「油断してたら怪我しちゃうかもしれないし、そこは気をつけないと」
奏多も決して、油断しているわけでない。
(こんなところで苦戦してたら、いつまでもあの背中に追いつけないからな……)
――この程度の相手に、立ち止まるわけにはいかない。そう考えているからだ。
●罠で穴からつり出しを……
ハンター達は集落を発つ前に、住人達から廃棄する野菜がないかと尋ねて回る。
「エサを用意しておいたら、食いついてくるんじゃないかと思って」
シエルの言葉に得心した住人達は、やや傷んだ野菜を差し出してくれた。
状況を聞いたハンター達が思いついたのは、餌を使って蜥蜴竜をつり出す作戦。シロもまたそれを説明し、過剰な農作物を受け取る。
「パパッと退治しちゃうから、任せてねぇ♪」
程なく、集落を出発するメンバー達。無雲は楽しそうに住人達へと手を振った。
道中では、刑部の提案もあって細部の作戦などを詰めていくが、比較的すぐにそれらしき巣穴にたどり着く。
野山に開いた6箇所の大きな穴。この内部に討伐対象が潜んでいるはずだ。
メンバー達は早速、1つの穴に狙いを定め、そこから少し離した場所に集落の人々から受け取った野菜を餌として設置していく。
「食べ物……、チョコならあるけど、流石に蜥蜴は食べないよねぇ……?」
無雲は野菜と一緒に、所持してきた干し肉を置く。
奏多はというと、連れて来た兎の後ろ脚を括り付け、逃げられないように穴から少しだけ離れた木にワイヤーで縛り付ける。ワイヤーは兎が一定の距離は動き回れるように、遊びを残していたようだ。
そうして、準備を整えたメンバー達は、2班に分かれる。
穴の外には、シロ、シエル、刑部、奏多、結愛が少し距離を取り、隠れて待機する。
(残酷かなとは思うけれど……)
シエルはそれでも、奏多が仕掛けるウサギの罠を止めようとはしない。それが有効な手段と疑わなかったからだ。
シロも物陰から、蜥蜴竜の出現を待つ。結愛もウサギの身を案じつつ、蜥蜴竜を逃がさぬようにと深呼吸して落ち着くよう努める。
一方、穴の近場、風下の茂みに、無雲、フィーナ、イツキが控えていた。
「上手く釣れるかなぁー? ボクだったら、確実に引っかかる自信があるんだけどなぁ」
手にするどぶろくを口に含みつつ、無雲は呟く。
こちらの班の中心となるのはフィーナ。確実に死角となる場所で、彼女は息を飲む。
その彼女に危害を加えさせぬようにと、イツキは敵の出現に備える。狙いを定めた穴以外から、蜥蜴竜が飛び出してくる可能性も否定できないからだ。
待つこと10分。
穴からのそりのそりと這い出てきたのは、蜥蜴に似た体躯ではあるが、硬いドラゴンの鱗で覆われた蜥蜴竜。そいつは毒を含む吐息を漏らしながら、置かれた干し肉や野菜にかぶりつく。
その真横から、隠密で身を潜めていた刑部が一気に距離を詰めてくる。
「榊流、榊 刑部、いざ参る!」
先手必勝。彼は戦況を素早く判断し、機先を制して蜥蜴竜へと居合で斬りかかった。
「迎え撃つの!」
周囲にハトや万国旗のような幻想を浮かび上がらせたシロも続き、素早くトランプを手元で広げる。手品を披露する彼女は敵の毒ブレスを警戒し、トランプを使って光の壁のような結界を張り巡らす。
鞭で地面を打ち鳴らして蜥蜴竜を牽制したシエル。狼を彷彿とさせる黒光のトライバルを右半身に現した彼も、その鞭でそいつを縛り付けた。
「トカゲ? 竜? ……まあどっちでもいいや、キミが相手なら思いっきり戦っていいよね!」
そうして、外のメンバーが蜥蜴竜の気を引く間に、フィーナは穴へと近づいて地の精霊の力を借りる。
魔術以外の能力が常人以下のフィーナ。しかし、覚醒したフィーナは常人と同様の動きを見せ、土でできた壁を作り出す。自身が通れるくらいの隙間だけ空け、彼女は穴を塞いでしまう。
その無防備なフィーナを護るべく、青白い光を纏い、雪の様な純白の燐光を舞わせたイツキが立ち塞がる。その隣りの無雲は、背中から四肢にかけて蜘蛛の形をした黒い痣が浮かび上がらせていた。
「さぁ、鬼蜘蛛無雲! 押して参る!!」
身体の筋肉を鋼のように引き締めた彼女。愉しそうに笑みを浮かべて啖呵を切り、籠手をはめた両腕を構えたのだった。
●退路を断ち切って……
蜥蜴竜に怯え、必死に逃げようとするウサギ。
それを視界に捕らえつつも、転がる野菜に食らいついていた蜥蜴竜。そいつへ足にマテリアルを込めた奏多が素早く迫り、レイピア「アンドレイアー」の刃を立て続けに振るっていく。
続けて、刑部が一度鞘に収めた日本刀「骨喰」で再び斬りかかり、命中の瞬間に捻りを加えてから連撃を浴びせた。
餌を食っていた蜥蜴竜も、邪魔だと感じて尻尾を使って周囲のハンター達を薙ぎ払ってくる。
「来る……!」
敵の攻撃に逐一備えていた刑部は、その攻撃を見事に躱して見せた。
シエルも全身にマテリアルを込め、アクロバティックな動きで回避する。そして、縛り付けた鞭を手繰り寄せた。勢いのままに、彼は握るレイピア「ティソーナ」で刺突を見舞う。
「ずばっと……もとい、ぶすっと!」
マテリアルを込めたその一撃は、見事に硬い蜥蜴竜のうろこを貫いていく。
後方からは、シロが火の精霊力を付与したカードを投げ飛ばす。
刹那燃え上がる炎に怯んだ蜥蜴竜だが、それだけで動きを止めるほど御しやすい相手ではない。そいつはすぐに長く舌を伸ばしてくる。シロは仲間達と並ばないようにして、その一撃を躱していたようだ。
覚醒して、首筋にウロボロスの印を現した結愛は手は出すことなく、蜥蜴竜の行動を注視する。まずは、そのパターンを確認し、その上で大きな隙が生まれるタイミングを見定めていたのだ。
しかしながら、蜥蜴竜は攻撃の有無でハンターを区別したりせず、舌を素早く伸ばしてくる。
口の正面に位置取らないようにと気掛けはしていたが、結愛は運悪くタイミングがかち合ってしまい、ミラージュグレイブの柄で舌を受け止めていた。
穴方面に立つハンター達も、敵の行動に備える。
イツキは敵の攻撃に備え、その身に纏ったマテリアルを防御に特化させる。彼女は外側のメンバーと共に敵の注意を引く。
敵を巣穴に戻すと面倒だ。その内部はチーム戦を行うことができる広さはない。だから、この場で食い止め、二度と巣穴に戻さぬようにとハンター達は攻撃を浴びせ続ける。
再び、振るわれる尻尾。無雲はそれを受け止めて笑う。
「きゃはは、良いねぇ! ……ぞくぞくしちゃう♪」
直撃を防いだ無雲は飛び上がり、体を回転させながら力の限り殴りつける。殴打を受け、蜥蜴竜の体が軽く吹き飛ぶ。
それでも、すぐに尻尾を振るうことで、蜥蜴竜は態勢を整えて着地した。ただ、ダメージを受けてたまらないと思ったのか、そいつは穴へと後退したが、その前にフィーナが作った土の壁が立ちはだかる。
フィーナはこちらに注意が向いたことに気づき、壁の後ろへと隠れる。その上で精神を集中し、発生させた氷の矢を飛ばして蜥蜴竜へとぶつけた。
凍りつく体に身悶える蜥蜴竜。ハンター達はさらに攻勢を強めていくのである。
●これも、因果応報
蜥蜴竜へとハンター達はスキルをぶつけ、攻撃を続けていた。
しかし、かなり頑丈な体を持つ上、持ち前の生命力もあって、蜥蜴竜はしぶとくハンター達を襲う。
奏多は常に戦場を走り、敵へと瞬時に駆け寄ってからレイピア「アンドレイアー」で幾度も切りかかった。蜥蜴竜の鱗が剥がれ、その肉を裂かれていく。
「其の悪夢を、此処で断ち切ります」
仲間の盾になろうと前線で身を固めるイツキは時に、腕へと装着したクロー「ディリティリオ」を突き出す。その尖端、毒々しい色をした3本の鉤爪が蜥蜴竜の鱗と肉を貫く。
だが、敵もかなり苛立ちを募らせていたのだろう。咆哮を上げたそいつは大きく息を吸い込み、紫色の息を吐き出した。
「何それ……!? 怖いんですけど……!!」
結愛はそのブレスに寒気すら覚えて飛びのく。あんなものを浴びると、あっさりと体力が奪われてしまいかねない。
「毒はやだなあ……、気持ち悪ーい」
避けられずに受けてしまうシエル。もっとも、彼女、もとい、彼はそれだけで動きを止めることはなかったが。
狙うは、敵の目。大きな隙が生まれた蜥蜴竜へとレイピアを突き出す。
「キシャアアアアアアッ!」
片目を潰された蜥蜴竜がその場で悶える。ただ、ばたつく足や尻尾を見るに、まだまだその体力は残っていたようだった。
蜥蜴竜はその身に傷が増え、本気でハンターに襲い掛かってくる。とりわけ、吐きかけてくる毒ブレスは範囲が広く、こちらを弱めてくる為に厄介だ。
とはいえ、穴には戻らぬようにとフィーナは土の壁を再構築しながら、氷の矢を射抜く。彼女を護りながら、イツキはマテリアルを活性化させて仲間の回復に当たる。
そして、無雲も敵が逃げないと察し、前線の仲間と位置取りが被らないよう立ち振る舞いつつ、大きく拳を振りかぶった。
「毒は無いけど、鬼蜘蛛の牙は痛ったいよぉ?」
彼女は衝撃拳「発勁掌波」をはめた右拳を、敵の腹へと叩き込む。傷が増えてきていた敵は、吹き飛ぶのと同時に体液が飛び散る。
ただ、敵を休ませたりなどしない。シエルは敵の側面へと近寄り、仲間と並ぶ立ち位置とならぬことを確認してから、レイピアで傷を抉るように突き刺す。
「シャアアアアッ!」
野山に痛みに苦しむ蜥蜴竜の声が響く。それでも、そいつはギロリとハンターを睨んで舌を伸ばす。
そこで、シロはカードを投げ飛ばし、桜吹雪のような幻想を生み出す。それらは蜥蜴竜の潰れていない片目の視界を覆ってしまった。
「これならどうですっ!」
大きな隙と見定め、強く踏み込み結愛。彼女はミラージュグレイブの尖端、七色に輝く刃を敵の腹に叩き込む。
気づけば、敵の全身の鱗はボロボロ。弱ってきていた蜥蜴竜は動きを鈍らせてきていた。
タフさも俊敏さも失われた相手。そいつへと刑部が連撃で刃を浴びせる。しかし、トドメには僅かに届かない。
「自然でもそうだろ? 逸脱したやつは排除される」
だが、駆け寄った奏多がさらに攻め入る。躍りかかった彼はレイピアを突き出し、さらに刃を叩きこむ。
「恨むなら、やりすぎた自分を呪えってな」
思うままに命を喰らった代償というところか。深々と刺さった刃は、その命の灯火を完全に消し去った。
「シャ……アァァ……」
一声呻いたその蜥蜴竜は、完全に動きを止め、その身を横たえて動かなくなったのだった。
●討伐を完了して……
戦いを終え、覚醒状態を解いたハンター達は一息つく。
「はぁー……楽しかったぁ、満足満足♪」
無雲は思いっきり両手を広げ、持参したチョコレートを満足気にかじった。消耗して減った腹を満たす為だ。
一方で、自身の力不足を痛感する刑部は、武術の腕を磨かねばと反省をしていたようだ。
「……まだまだ修行が足りていませんね。より一層の鍛練を積まなくては」
その間に、奏多は蜥蜴竜の巣穴を探索する。様々な動物の骨などが転がってはいたが、それ以外に目に付くものはなさそうだ。余談だが、難を逃れたウサギは奏多が再び保護したようである。
また、地上では、蜥蜴竜の遺体をフィーナが見つめる。彼女は最大限、この遺体を利用できればと考えたのだが。毒素を吐く獣。食用にするのは難しい。かといって、薬や攻撃用にするのにも、技術がいりそうだ。
「そのまま、埋めるのが良さそうですね」
一応、個人で持てるだけの素材だけ手にし、メンバー達はその遺体を土に埋めることとする。
「恨みが積もって、歪虚になったら元も子もないし、ね」
せめて供養をと、フィーナは祈りを捧げる。この蜥蜴竜が納得できるように。そして、禍根を残さぬように。
「山の動物にも、伝えて上げないとですね」
イツキはそっと山に呼びかける。もう脅威は去りましたよ、と。
これで、蜥蜴竜に怯えていた動物達が少しでも安心できたなら。イツキはそう願ってやまないのだった。
グラズヘイム王国北東のとある集落。
集まったのはいずれも、フレッシュなハンター達だ。
「今回はでっかい怪物トカゲが相手かぁ」
「トカゲリュウって、トカゲ? 竜?」
札抜 シロ(ka6328) が今回の相手について口にすると、シエルが首を傾げる。一見少女に見えるが、シエル・ユークレース(ka6648)は男の娘だ。
「蜥蜴竜……格好良いねぇ♪ 竜ってくらいだから強いのかなぁ?」
そわそわしている無雲(ka6677)は戦うのが楽しみなようだが、メンバーのほとんどはあまり楽しいという感情ではなさそうだ。
「集落に被害が出る前に、早々に片付けないといけませんね」
まだまだ未熟者だが、最善を尽くしたい。榊 刑部(ka4727) はそう語る。
「今回の敵は歪虚じゃないんですね……。自然の生物、人間に害を為す生物っていうと、害獣っていうのかな……」
「要するに、熊とか猪とか、獣みたいなもんだろ? 害が出るなら、駆除しないといけないと」
天宮 結愛(ka6622) 、東條 奏多(ka6425)は蜥蜴竜について考察する。リアルブルー出身のメンバーは、その存在について距離を測りかねている感もあるようだ。
「向こうの世界と違うのは、竜とかいうでかい蜥蜴ってくらいか。実際、こんなのが出たら大騒ぎだろうしな」
だからこそ、ハンターの責任は重大なのだと、奏多は討伐に意欲を見せた。
しかし、結愛は小さく首を振る。
「駆除が必要なのは分かるけど、生きているのに倒さないといけないなんて……」
「出来る事なら、和解の道を選べたら――なんて言うのは、絵空事ですね」
「悪いけど。この世は、弱肉、強食だから。危害を加えるなら。駆除しなきゃ、いけない」
イツキ・ウィオラス(ka6512)、フィーナ・マギ・ルミナス(ka6617) が嗜めるように告げた。クリムゾンウェストで生まれ育ったエルフ達はそれを身にしみて理解している。
「野放しにすれば被害が増すと言うのなら、此処で討ち取るしかないでしょう」
「この蜥蜴竜は、住処を構えてる。だから、逃しても。また来ちゃう。だから、殺さないと」
現実は甘くは無い。エルフ達の言葉に、結愛は倒すしかない蜥蜴竜に申し訳なさと哀れみを抱く。
「さあ、そろそろ新米なんて言えなくなったわけだし。この程度、さくっとこなしていこうか」
「歪虚とかじゃないんだよね? なら、あたし達には楽勝のはずなの」
仲間達へと討伐に乗り出そうと奏多が促すと、シロも気張る。ただ、彼女は自身の慢心に気づく。できれば、痛いのは避けたい。
「油断してたら怪我しちゃうかもしれないし、そこは気をつけないと」
奏多も決して、油断しているわけでない。
(こんなところで苦戦してたら、いつまでもあの背中に追いつけないからな……)
――この程度の相手に、立ち止まるわけにはいかない。そう考えているからだ。
●罠で穴からつり出しを……
ハンター達は集落を発つ前に、住人達から廃棄する野菜がないかと尋ねて回る。
「エサを用意しておいたら、食いついてくるんじゃないかと思って」
シエルの言葉に得心した住人達は、やや傷んだ野菜を差し出してくれた。
状況を聞いたハンター達が思いついたのは、餌を使って蜥蜴竜をつり出す作戦。シロもまたそれを説明し、過剰な農作物を受け取る。
「パパッと退治しちゃうから、任せてねぇ♪」
程なく、集落を出発するメンバー達。無雲は楽しそうに住人達へと手を振った。
道中では、刑部の提案もあって細部の作戦などを詰めていくが、比較的すぐにそれらしき巣穴にたどり着く。
野山に開いた6箇所の大きな穴。この内部に討伐対象が潜んでいるはずだ。
メンバー達は早速、1つの穴に狙いを定め、そこから少し離した場所に集落の人々から受け取った野菜を餌として設置していく。
「食べ物……、チョコならあるけど、流石に蜥蜴は食べないよねぇ……?」
無雲は野菜と一緒に、所持してきた干し肉を置く。
奏多はというと、連れて来た兎の後ろ脚を括り付け、逃げられないように穴から少しだけ離れた木にワイヤーで縛り付ける。ワイヤーは兎が一定の距離は動き回れるように、遊びを残していたようだ。
そうして、準備を整えたメンバー達は、2班に分かれる。
穴の外には、シロ、シエル、刑部、奏多、結愛が少し距離を取り、隠れて待機する。
(残酷かなとは思うけれど……)
シエルはそれでも、奏多が仕掛けるウサギの罠を止めようとはしない。それが有効な手段と疑わなかったからだ。
シロも物陰から、蜥蜴竜の出現を待つ。結愛もウサギの身を案じつつ、蜥蜴竜を逃がさぬようにと深呼吸して落ち着くよう努める。
一方、穴の近場、風下の茂みに、無雲、フィーナ、イツキが控えていた。
「上手く釣れるかなぁー? ボクだったら、確実に引っかかる自信があるんだけどなぁ」
手にするどぶろくを口に含みつつ、無雲は呟く。
こちらの班の中心となるのはフィーナ。確実に死角となる場所で、彼女は息を飲む。
その彼女に危害を加えさせぬようにと、イツキは敵の出現に備える。狙いを定めた穴以外から、蜥蜴竜が飛び出してくる可能性も否定できないからだ。
待つこと10分。
穴からのそりのそりと這い出てきたのは、蜥蜴に似た体躯ではあるが、硬いドラゴンの鱗で覆われた蜥蜴竜。そいつは毒を含む吐息を漏らしながら、置かれた干し肉や野菜にかぶりつく。
その真横から、隠密で身を潜めていた刑部が一気に距離を詰めてくる。
「榊流、榊 刑部、いざ参る!」
先手必勝。彼は戦況を素早く判断し、機先を制して蜥蜴竜へと居合で斬りかかった。
「迎え撃つの!」
周囲にハトや万国旗のような幻想を浮かび上がらせたシロも続き、素早くトランプを手元で広げる。手品を披露する彼女は敵の毒ブレスを警戒し、トランプを使って光の壁のような結界を張り巡らす。
鞭で地面を打ち鳴らして蜥蜴竜を牽制したシエル。狼を彷彿とさせる黒光のトライバルを右半身に現した彼も、その鞭でそいつを縛り付けた。
「トカゲ? 竜? ……まあどっちでもいいや、キミが相手なら思いっきり戦っていいよね!」
そうして、外のメンバーが蜥蜴竜の気を引く間に、フィーナは穴へと近づいて地の精霊の力を借りる。
魔術以外の能力が常人以下のフィーナ。しかし、覚醒したフィーナは常人と同様の動きを見せ、土でできた壁を作り出す。自身が通れるくらいの隙間だけ空け、彼女は穴を塞いでしまう。
その無防備なフィーナを護るべく、青白い光を纏い、雪の様な純白の燐光を舞わせたイツキが立ち塞がる。その隣りの無雲は、背中から四肢にかけて蜘蛛の形をした黒い痣が浮かび上がらせていた。
「さぁ、鬼蜘蛛無雲! 押して参る!!」
身体の筋肉を鋼のように引き締めた彼女。愉しそうに笑みを浮かべて啖呵を切り、籠手をはめた両腕を構えたのだった。
●退路を断ち切って……
蜥蜴竜に怯え、必死に逃げようとするウサギ。
それを視界に捕らえつつも、転がる野菜に食らいついていた蜥蜴竜。そいつへ足にマテリアルを込めた奏多が素早く迫り、レイピア「アンドレイアー」の刃を立て続けに振るっていく。
続けて、刑部が一度鞘に収めた日本刀「骨喰」で再び斬りかかり、命中の瞬間に捻りを加えてから連撃を浴びせた。
餌を食っていた蜥蜴竜も、邪魔だと感じて尻尾を使って周囲のハンター達を薙ぎ払ってくる。
「来る……!」
敵の攻撃に逐一備えていた刑部は、その攻撃を見事に躱して見せた。
シエルも全身にマテリアルを込め、アクロバティックな動きで回避する。そして、縛り付けた鞭を手繰り寄せた。勢いのままに、彼は握るレイピア「ティソーナ」で刺突を見舞う。
「ずばっと……もとい、ぶすっと!」
マテリアルを込めたその一撃は、見事に硬い蜥蜴竜のうろこを貫いていく。
後方からは、シロが火の精霊力を付与したカードを投げ飛ばす。
刹那燃え上がる炎に怯んだ蜥蜴竜だが、それだけで動きを止めるほど御しやすい相手ではない。そいつはすぐに長く舌を伸ばしてくる。シロは仲間達と並ばないようにして、その一撃を躱していたようだ。
覚醒して、首筋にウロボロスの印を現した結愛は手は出すことなく、蜥蜴竜の行動を注視する。まずは、そのパターンを確認し、その上で大きな隙が生まれるタイミングを見定めていたのだ。
しかしながら、蜥蜴竜は攻撃の有無でハンターを区別したりせず、舌を素早く伸ばしてくる。
口の正面に位置取らないようにと気掛けはしていたが、結愛は運悪くタイミングがかち合ってしまい、ミラージュグレイブの柄で舌を受け止めていた。
穴方面に立つハンター達も、敵の行動に備える。
イツキは敵の攻撃に備え、その身に纏ったマテリアルを防御に特化させる。彼女は外側のメンバーと共に敵の注意を引く。
敵を巣穴に戻すと面倒だ。その内部はチーム戦を行うことができる広さはない。だから、この場で食い止め、二度と巣穴に戻さぬようにとハンター達は攻撃を浴びせ続ける。
再び、振るわれる尻尾。無雲はそれを受け止めて笑う。
「きゃはは、良いねぇ! ……ぞくぞくしちゃう♪」
直撃を防いだ無雲は飛び上がり、体を回転させながら力の限り殴りつける。殴打を受け、蜥蜴竜の体が軽く吹き飛ぶ。
それでも、すぐに尻尾を振るうことで、蜥蜴竜は態勢を整えて着地した。ただ、ダメージを受けてたまらないと思ったのか、そいつは穴へと後退したが、その前にフィーナが作った土の壁が立ちはだかる。
フィーナはこちらに注意が向いたことに気づき、壁の後ろへと隠れる。その上で精神を集中し、発生させた氷の矢を飛ばして蜥蜴竜へとぶつけた。
凍りつく体に身悶える蜥蜴竜。ハンター達はさらに攻勢を強めていくのである。
●これも、因果応報
蜥蜴竜へとハンター達はスキルをぶつけ、攻撃を続けていた。
しかし、かなり頑丈な体を持つ上、持ち前の生命力もあって、蜥蜴竜はしぶとくハンター達を襲う。
奏多は常に戦場を走り、敵へと瞬時に駆け寄ってからレイピア「アンドレイアー」で幾度も切りかかった。蜥蜴竜の鱗が剥がれ、その肉を裂かれていく。
「其の悪夢を、此処で断ち切ります」
仲間の盾になろうと前線で身を固めるイツキは時に、腕へと装着したクロー「ディリティリオ」を突き出す。その尖端、毒々しい色をした3本の鉤爪が蜥蜴竜の鱗と肉を貫く。
だが、敵もかなり苛立ちを募らせていたのだろう。咆哮を上げたそいつは大きく息を吸い込み、紫色の息を吐き出した。
「何それ……!? 怖いんですけど……!!」
結愛はそのブレスに寒気すら覚えて飛びのく。あんなものを浴びると、あっさりと体力が奪われてしまいかねない。
「毒はやだなあ……、気持ち悪ーい」
避けられずに受けてしまうシエル。もっとも、彼女、もとい、彼はそれだけで動きを止めることはなかったが。
狙うは、敵の目。大きな隙が生まれた蜥蜴竜へとレイピアを突き出す。
「キシャアアアアアアッ!」
片目を潰された蜥蜴竜がその場で悶える。ただ、ばたつく足や尻尾を見るに、まだまだその体力は残っていたようだった。
蜥蜴竜はその身に傷が増え、本気でハンターに襲い掛かってくる。とりわけ、吐きかけてくる毒ブレスは範囲が広く、こちらを弱めてくる為に厄介だ。
とはいえ、穴には戻らぬようにとフィーナは土の壁を再構築しながら、氷の矢を射抜く。彼女を護りながら、イツキはマテリアルを活性化させて仲間の回復に当たる。
そして、無雲も敵が逃げないと察し、前線の仲間と位置取りが被らないよう立ち振る舞いつつ、大きく拳を振りかぶった。
「毒は無いけど、鬼蜘蛛の牙は痛ったいよぉ?」
彼女は衝撃拳「発勁掌波」をはめた右拳を、敵の腹へと叩き込む。傷が増えてきていた敵は、吹き飛ぶのと同時に体液が飛び散る。
ただ、敵を休ませたりなどしない。シエルは敵の側面へと近寄り、仲間と並ぶ立ち位置とならぬことを確認してから、レイピアで傷を抉るように突き刺す。
「シャアアアアッ!」
野山に痛みに苦しむ蜥蜴竜の声が響く。それでも、そいつはギロリとハンターを睨んで舌を伸ばす。
そこで、シロはカードを投げ飛ばし、桜吹雪のような幻想を生み出す。それらは蜥蜴竜の潰れていない片目の視界を覆ってしまった。
「これならどうですっ!」
大きな隙と見定め、強く踏み込み結愛。彼女はミラージュグレイブの尖端、七色に輝く刃を敵の腹に叩き込む。
気づけば、敵の全身の鱗はボロボロ。弱ってきていた蜥蜴竜は動きを鈍らせてきていた。
タフさも俊敏さも失われた相手。そいつへと刑部が連撃で刃を浴びせる。しかし、トドメには僅かに届かない。
「自然でもそうだろ? 逸脱したやつは排除される」
だが、駆け寄った奏多がさらに攻め入る。躍りかかった彼はレイピアを突き出し、さらに刃を叩きこむ。
「恨むなら、やりすぎた自分を呪えってな」
思うままに命を喰らった代償というところか。深々と刺さった刃は、その命の灯火を完全に消し去った。
「シャ……アァァ……」
一声呻いたその蜥蜴竜は、完全に動きを止め、その身を横たえて動かなくなったのだった。
●討伐を完了して……
戦いを終え、覚醒状態を解いたハンター達は一息つく。
「はぁー……楽しかったぁ、満足満足♪」
無雲は思いっきり両手を広げ、持参したチョコレートを満足気にかじった。消耗して減った腹を満たす為だ。
一方で、自身の力不足を痛感する刑部は、武術の腕を磨かねばと反省をしていたようだ。
「……まだまだ修行が足りていませんね。より一層の鍛練を積まなくては」
その間に、奏多は蜥蜴竜の巣穴を探索する。様々な動物の骨などが転がってはいたが、それ以外に目に付くものはなさそうだ。余談だが、難を逃れたウサギは奏多が再び保護したようである。
また、地上では、蜥蜴竜の遺体をフィーナが見つめる。彼女は最大限、この遺体を利用できればと考えたのだが。毒素を吐く獣。食用にするのは難しい。かといって、薬や攻撃用にするのにも、技術がいりそうだ。
「そのまま、埋めるのが良さそうですね」
一応、個人で持てるだけの素材だけ手にし、メンバー達はその遺体を土に埋めることとする。
「恨みが積もって、歪虚になったら元も子もないし、ね」
せめて供養をと、フィーナは祈りを捧げる。この蜥蜴竜が納得できるように。そして、禍根を残さぬように。
「山の動物にも、伝えて上げないとですね」
イツキはそっと山に呼びかける。もう脅威は去りましたよ、と。
これで、蜥蜴竜に怯えていた動物達が少しでも安心できたなら。イツキはそう願ってやまないのだった。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/09 08:28:38 |
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相談卓 札抜 シロ(ka6328) 人間(リアルブルー)|16才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2017/01/12 07:53:09 |