ゲスト
(ka0000)
【万節】その名は、パンプキンマン
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/10/12 22:00
- 完成日
- 2014/10/18 08:05
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
警備員、ハンプは浮かれた街の様子に疲れていた。
まだ準備期間とはいえ、一年に一度の万節祭。
多少羽目をはずしすぎる連中がいるのも、まぁ、無理はない。
酒場の喧騒はいつもよりやかましいし、仮装にかこつけた怪しい人物も多くなる。
「ちっ」
舌打ちをする。
目の前で、人目を憚らず接吻をする男女がいたのだ。
そう、何よりもハンプが苛つくのは、いちゃつくカップルだった。
「男子たるもの、人前でイチャイチャするものではない」
と父親から教えられ続けたハンプにとっては、許しがたい光景であった。
イライラが募る中、ふとガラスに映る自分を見て、表情が強張っていることに気づく。
「お祭りの時期に、俺はなんで……こんなにイライラしているんだ」
苦笑を浮かべ、視線を落とす。
ショーウィンドウの中でこちらを見上げるカボチャがいた。
万節の時期に作られる被り物だった。
「お前も、笑っているのか。それは俺のことか、それとも……」
「…………」
当然ながら、カボチャは応えるはずがない。
だが、ハンプは何かを感じ取った。
それは、気のせいなのかもしれない。というか、気のせいである。
「そうか。ならば、行こう」
したり顔でハンプはカボチャに語りかけると、店の中へ進む。
その日、不良在庫になっていたカボチャの被り物が売れ、店主はうまい飯が食えたという。
●
「ねぇねぇ、ミッチー。次どこへいくぅ?」
「ハッシーの行きたいところでいいよー」
ここに臆面もなくいちゃつくカップルがいた。
準備期間でも、オリジナルメニューを屋台で出す店は多い。
そういった場所を巡り、食べさせっこをしながら歩くカップルである。
楽しげな会話をしながら、歩いていた二人の前に人影が一つ。
「この、愚か者がぁ!」
いきなり怒声をあげて、ミッチーことミチテル(男)を殴り飛ばした。
「み、ミッチー!?」
ハッシーは驚き、ミッチーの下へ駆け寄る。
何とか起き上がったミッチーの目の前にいたのは、肩幅ほどはあるカボチャの被り物をした男だった。
不必要にデカイカボチャ頭の下は、ピチピチのボディースーツ。
筋骨隆々のその男を見て、周囲の人々が色めき立つ。
「パンプキンマンだ……」
「あぁ、パンプキンマンか……」
口々にかかわらないようにしようと去っていく人たちから聞こえてくる、ひとつの単語。
パンプキンマン
その噂を、このカップルも知っていた。
いちゃつくカップルの前に現れ、「愚か者」「矯正してやる」と彼氏に襲いかかる存在である。
この万節の時期に、彗星のごとく現れたパンプキンマンの噂は瞬く間に一部の噂好きの人々の話題となった。
同時に、人前で過度なイチャつきをするカップルも心なしか減少した。
が、それでもいちゃついてしまうのが人の性である。
「愚か者が。人前で女にものを食べさせてもらうなど、軟弱の極みっ! 矯正してやる!」
がっしりとした腕が伸び、ミッチーの服装をつかむ。
「矯正してやる!」
貧弱な坊やとまではいかないまでも、パンプキンマンの力は異様に強い。
ずるずると引きづられるままに、路地裏へと連れて行かれる。
呆然とするハッシーのもとに、ミッチーが返ってきた時……。
「家ニ、イヨウ。ソレガイイ」
と遠い目でそう語ったという。
●
「商売あがったりだ!」
パンプキンマンの出るといわれる地区は、悲鳴を上げていた。
財布の紐が緩みやすいカップルが出てこなくなったからだ。
カップルをターゲットにしていた、店はパンプキンマンを討伐することを決めたのである。
だが、奴は……思った以上に……強かった。
そして、ハンターオフィスに依頼が来ることとなったのである。
警備員、ハンプは浮かれた街の様子に疲れていた。
まだ準備期間とはいえ、一年に一度の万節祭。
多少羽目をはずしすぎる連中がいるのも、まぁ、無理はない。
酒場の喧騒はいつもよりやかましいし、仮装にかこつけた怪しい人物も多くなる。
「ちっ」
舌打ちをする。
目の前で、人目を憚らず接吻をする男女がいたのだ。
そう、何よりもハンプが苛つくのは、いちゃつくカップルだった。
「男子たるもの、人前でイチャイチャするものではない」
と父親から教えられ続けたハンプにとっては、許しがたい光景であった。
イライラが募る中、ふとガラスに映る自分を見て、表情が強張っていることに気づく。
「お祭りの時期に、俺はなんで……こんなにイライラしているんだ」
苦笑を浮かべ、視線を落とす。
ショーウィンドウの中でこちらを見上げるカボチャがいた。
万節の時期に作られる被り物だった。
「お前も、笑っているのか。それは俺のことか、それとも……」
「…………」
当然ながら、カボチャは応えるはずがない。
だが、ハンプは何かを感じ取った。
それは、気のせいなのかもしれない。というか、気のせいである。
「そうか。ならば、行こう」
したり顔でハンプはカボチャに語りかけると、店の中へ進む。
その日、不良在庫になっていたカボチャの被り物が売れ、店主はうまい飯が食えたという。
●
「ねぇねぇ、ミッチー。次どこへいくぅ?」
「ハッシーの行きたいところでいいよー」
ここに臆面もなくいちゃつくカップルがいた。
準備期間でも、オリジナルメニューを屋台で出す店は多い。
そういった場所を巡り、食べさせっこをしながら歩くカップルである。
楽しげな会話をしながら、歩いていた二人の前に人影が一つ。
「この、愚か者がぁ!」
いきなり怒声をあげて、ミッチーことミチテル(男)を殴り飛ばした。
「み、ミッチー!?」
ハッシーは驚き、ミッチーの下へ駆け寄る。
何とか起き上がったミッチーの目の前にいたのは、肩幅ほどはあるカボチャの被り物をした男だった。
不必要にデカイカボチャ頭の下は、ピチピチのボディースーツ。
筋骨隆々のその男を見て、周囲の人々が色めき立つ。
「パンプキンマンだ……」
「あぁ、パンプキンマンか……」
口々にかかわらないようにしようと去っていく人たちから聞こえてくる、ひとつの単語。
パンプキンマン
その噂を、このカップルも知っていた。
いちゃつくカップルの前に現れ、「愚か者」「矯正してやる」と彼氏に襲いかかる存在である。
この万節の時期に、彗星のごとく現れたパンプキンマンの噂は瞬く間に一部の噂好きの人々の話題となった。
同時に、人前で過度なイチャつきをするカップルも心なしか減少した。
が、それでもいちゃついてしまうのが人の性である。
「愚か者が。人前で女にものを食べさせてもらうなど、軟弱の極みっ! 矯正してやる!」
がっしりとした腕が伸び、ミッチーの服装をつかむ。
「矯正してやる!」
貧弱な坊やとまではいかないまでも、パンプキンマンの力は異様に強い。
ずるずると引きづられるままに、路地裏へと連れて行かれる。
呆然とするハッシーのもとに、ミッチーが返ってきた時……。
「家ニ、イヨウ。ソレガイイ」
と遠い目でそう語ったという。
●
「商売あがったりだ!」
パンプキンマンの出るといわれる地区は、悲鳴を上げていた。
財布の紐が緩みやすいカップルが出てこなくなったからだ。
カップルをターゲットにしていた、店はパンプキンマンを討伐することを決めたのである。
だが、奴は……思った以上に……強かった。
そして、ハンターオフィスに依頼が来ることとなったのである。
リプレイ本文
●
爽やかな風が吹くピースホライズンは、万節祭の準備で賑わっていた。
カボチャの装飾や仮装が色鮮やかに、街を彩る。
露天商もココぞとばかりに声を張り上げ、人々を誘う。
だが、カップルの姿は見えない。
人の恋路を邪魔する男、パンプキンマンのせいである。
「もし、はるなが当事者だったら激おこってカンジィ?」
プンプンとはるな(ka3307)は怒りをあらわにしていた。
カップルがいない街は寂しいと、心から思う。
「絶対、倒してやるしぃ」
意気込んで、囮役がいちゃつく予定の周囲を散策する。
路地裏や物陰、パンプキンマンが潜んでいそうな場所や連れ込むという場所だ。
網やロープで、足を狙った罠を張る。
「変態が巧く罠に引っかかってくれたら御の字じゃん」
みんなは気をつけてね、とトランシーバーで連絡する。
持ち前の明るさで周囲の住人は、快く罠の設置を認めてくれたのだった。
「罠ね」とトランシーバーから聞こえてきた声に、Charlotte・V・K(ka0468)は独りごちた。
壁に寄り添いながら、街行く人々を眺め、タバコを吹かす。
煙が人混みに溶け込んでいくのが、哀愁を誘う。
道行く人が見れば、振られたばかりの片割れに見えるだろうか。
そんなCharlotteを誘う男の一人や二人、いるものである。
「悪いね。虫の居所が悪いのさ」
適当にはぐらかせば、感傷に浸っているのだと勝手に思い込むらしい。
おかげで役割に集中できる。
視線の先には、囮役を担うカップルがいちゃついていた。
「モラルの問題か……恋は盲目とは、よく言うものだ」
一筋の煙が流れる先に、囮役の二人がいた。
身長差約50センチの凸凹カップル、ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)とシルディ(ka2939)だ。
「おや、ピース大通りですかぁ。賑やかですねぇ」
シルディは、大仰そうに通りの名を読み上げる。
手荷物に潜ませた通信機に、その声を拾わせるためだ。
流れてくる音楽を耳にしながら、囮役を決めた時のことを思い出す。
「流石に民衆に意見を押し付ける輩は野放しにはできん」
キッパリとディアドラは、言い放った。
民衆、と住人のことを呼ぶのは大王を自称しているからだろうか。
「大王たるもの、他の民が狙われている所を見逃すわけにはいかないからな」
うんと頷いて、やる気満々な姿はどこかいじらしくもあった。
こういう相手は、少し、からかってみたくなる。
そんな気持ちがよぎった時、話が囮役を決めるところに差し掛かっていた。
「そうですねぇ」
おもむろにシルディが声を漏らした。
「大王たるもの、率先して囮役になるのは当然ですよねぇ」
「そうですよねぇ、ディアドラ様」と敢えて様をつけて呼びかける。
少し間をあけて、ディアドラは「当然であろう」といってのけた。
「よかろう。このボクが、囮役を引き受けようではないか」
「では、相手役は俺が努めすよぉ。いいですかねぇ?」
こうして、取り立てて反対もなく、あっさりと囮役になることが決まったのだった。
「クレープ、パンプキンプリンとティラミスを買いましたがどちらがお好きですぅ?」
「む、よいのか?」
奢られることに、ディアドラは躊躇いを見せたがシルディがどうぞと促すと、スッとパンプキンプリンに手を出した。
「ハロウィーンとやらに南瓜は付きものらしいな。うむ、褒美は何がいいのだ?」
「貴方の笑顔が、俺にはご褒美ですよぉ」
大王らしく振る舞うディアドラに、シルディは迷うことなく答えてみせた。
変わったやつだと思いながら、パンプキンプリンに舌鼓を打つ表情はほころんでいた。
多少の年齢差なんてものは、大王たるボクの華麗なる演技があれば、覆せる。
と、ディアドラは語っていたが、二人の姿はともすれば兄妹のソレである。
それでも、見る人が見ればカップルに見えるのだろう。
「囮役だよな。本当のカップルじゃないんだよな?」
確認するように、物陰でがなるのは霧江 一石(ka0584)だ。
まざまざと見せつけられると、何かせり上がってくるものがあった。
「本来なら寝返っても構わねぇんだが」とパンプキンマンよりの発言まで飛び出す。
「僻みならば、やめておけ」
窘めるというより、試すようなものいいで弥勒 明影(ka0189)が応える。
わかってるよ、と一石は肩をすくめた。
「金の出る仕事と出ないボランティアじゃあ出るほう優先するのが俺って奴だからな」
「その辺りはきっちりやるさ」と言いながら、食い入るように囮役に見入る。
「リアルブルーの文献には、しっと団なる組織があるらしいがのう」
一石の肩にポンと手を置き、ギルバート(ka2315)はいう。
「それは如何なる組織なのだ?」
「カポーに嫉妬し、嫉妬の嵐を巻き起こす厄介な連中じゃ。今回は単体ということじゃし、違うじゃろうがな」
信念がないならば、明影にとっては唾棄すべき相手だろう。
「そこまで堕ちたくはねぇな」
燃え上がる嫉妬の炎を何とかおさめ、未だ見ぬ組織に思いを馳せる。
「『人に迷惑をかけるのは仕方ないけど!』」
唐突に声を上げたのは、アナベル・ラヴィラヴィ(ka2369)だった。
声色を変え、憤慨したような表情を浮かべる。
「『そのような迷惑のかけ方は人として許せませんことよ!!』」
「全くじゃ」
ギルバートは同意を示すと、さて、と立ち上がる。
「そろそろ、出てくる頃じゃろう」
その言葉を裏付けるように、異様な一人の男が近づいていた。
パンプキンマン、と傍にいた露天商が声を漏らした。
●
捕獲組がやきもきする中、唐突にシルディは傅いて、ディアドラの手をとっていた。
「ん? どうしたのだ?」
不意の出来事に、やや戸惑いを見せるディアドラをシルディはまっすぐ見つめる。
「実は……」
今まで纏っていた楽しげなオーラを収束させ、シルディは真剣な表情を作る。
これにはディアドラも何事かと、動揺を隠せないでいた。
その様子を眺めていたアナベルが、
「『いい雰囲気じゃーん』」と茶化すように言う。
一石の嫉妬度数が、一割程度上昇したような気がした。
「演技じゃ、演技」
暗黒面に落ちそうな一石に、ギルバートは告げる。
それらの様子を上から眺めていた、はるなが面白そうに笑っていた。
「面白そうなことになってるじゃん」
「パンプキンマンが現れたらしい。気を引き締めろ」
沸き立つ仲間に、煙草の火を消しながらCharlotteが告げる。
それでも、現場の注目は二人の行く末に当てられていた。
「貴方の様な自信に溢れた方を敷くのが好きなんです。如何です? 一晩」
洒落た言葉を選んだつもりだったが、ディアドラはキョトンとしていた。
「よくわからんが、ボクが夜に何かすればいいのか?」
意味がわかっていないのだろう。
そういえば、議論中も恋愛沙汰には疎そうな雰囲気が伝わっていた。
リア充を、「背後が充実している」と思ってたり。
ただし、クリムゾンウェストでどこまでこの言葉が浸透しているのかは議論の余地がある。
明確な拒否ではないが、わかっていての承諾でもない。
シルディは優しく笑いかけた。
「そうですねぇ。美味しいスイーツでも食べに行きましょうか」
「それでよいのか?」
「いいのですよぉ。折角の万節祭ですしねぇ」
「ならば、今回頑張る皆も一緒だ」
「もちろんですよぉ」
やはり、わかっていないらしいが、それはそれで愛おしくも思える。
いい雰囲気になってきたところ、悪いですが。
お時間です。
「愚か者が! 人前でデートの約束をするなど、軟弱の極みっ!」
筋肉むきむきのマッチョマン。
否、頭にかぶさったカボチャを見よ。
「矯正してやるっ!」
「パンプキンマンの登場ですねぇ」
「これは、怖いのだ」
棒読みだったり演技がかっているが、パンプキンマンは気づかない。
パンプキンマンがシルディを連行しようとしたタイミングで、アナベルが動いた。
「『俺様は戦闘はからっきしだからよ! 楽させてもらうぜ?』」
そう述べていたアナベルは、支援に徹する。
通りかかったふりをして、シルディにプロテクションをかけておいた。
そうとは知らず、パンプキンマンはシルディを連れて路地へ向かっていった。
「これが噂の変質者か。どれ、ではまずは試させて貰うとするか――」
明影はそう告げると、サッとパンプキンマンの向かう路地へ先回りする。
パンプキンマンが路地裏に現れ、手を離した隙に接近を図る。
「さぁ、矯正してやるっ!」と筋肉を魅せつけるパンプキンマンへ声をかけた。
「おまえがパンプキンマンか?」
「誰だ!? 邪魔をするのであれ……ば」
パンプキンマンの言葉が淀む。
漆黒の炎と雷光を纏い、明影は路地裏に佇んでいた。
視線が鋭くパンプキンマンを射抜き、威圧する。
「どうした」
試すような口調で言葉を重ねる。どこか楽しんでいるようにすら見えた。
パンプキンマンは、最初こそ言い淀んだものの、フゥっと呼吸を直すと咆哮した。
「なるほど、大したものだ」
「軟弱たる男子を矯正するのが、我が役目。何人たりとも、止められはしない!」
強く言い切るパンプキンマンへ、明影は構えを見せた。
が、信念をぶつけ合っている場合ではない。
後ろからシルディがパンプキンマンを羽交い締めにしようと試みた。
「ふっ」
気配を悟ったパンプキンマンは、サッとかわしてみせた。
罠だと気づいたらしい。かわした体勢から、一気に路地裏を抜け出ようとした。
Charlotteが、出口で構えて捉えようとした。
関節を極めれば、捕まえられると腕をつかむ。
「おっと、暴れるな。下手に怪我をするからな」
大人しく組みしければよし、と思った矢先、パンプキンマンは自ら関節を外してみせた。
軍人でもここまでする者は、そうはいないだろう。
ましてや、ただの変質者である。
虚をつかれたCharlotteを軽く突き放し、パンプキンマンは駈け出した。
大通りは騒ぎになっていた。
パンプキンマンではなく、褌一丁のドワーフが現れたからだ。
「『がんばれ、がんばれ』」とハートマークを飛ばすエルフまでいた。
おまけのように戻ってきたパンプキンマンに、褌一丁のギルバートが対峙する。
異様な光景の中、ギルバートは告げた。
「パンプキンマンとやら嫉妬の嵐を巻き起こしカポーを襲うとは許すまじ行為。このギルバートが成敗してくれよう」
覚醒者ではないと断じての行動だった。
ふむ、とパンプキンマンは関節を戻しギルバートと組み合う。
10秒ほどたったところで、ギルバートはぐっと腰を入れてパンプキンマンを投げ飛ばした。
倒れてくれればよかったのだが、パンプキンマンは受け身を決めて立ち上がった。
「そっちだ!」とディアドラが叫ぶ。
再び路地裏へと入ろうとした、のだが。
驚く間もなくパンプキンマンは転んでいた。
はるなの貼ったロープだ。起き上がったとき、はるなが降り立った。
「変態さん、こんにちはぁ」
この状況で間延びした挨拶を、敢えてはるなは交わす。
「おいカボチャ野郎、そのデカい頭吹っ飛ばされたくなかったら動くんじゃねぇぞ?」
その間に、一石が逆側の通路でライフルを構えていた。
だが、構わずパンプキンマンははるなへと突っ込んでいく。
こうなれば、問答無用。一石は、引き金を引いた。同時にはるなも、足元めがけ魔法の矢を放つ。
「動くなって言ったよな? 次は足じゃあすまねぇぜ」
さすがに弾丸は魔法は避けきれなかったのか、足をかすめて転倒した。
「今度は逃さないからね」
Charlotteが、伏せているパンプキンマンを正しく組み伏せる。
こうなっては動けはしない。はるなが罠のロープを使って、簀巻きにしたのだった。
●
「おやおや、何やら不幸に塗れて仮面も外れて身元もバレそうで大ピンチですねぇ」
パンプキンマンの正体が知れて、シルディは微笑みながらそう告げた。
見逃すことも出来ますが、と仄めかす。もちろん、条件付きで。
「突き出すなら、突き出せ。捕まったなら、それが全てだ」
ハンプはきっぱりと言い切る。彼の処遇をどうするのか。
威圧に屈しはしなかったが、信念を突き通せるほど強くもない。明影は、興味をなくし仲間に託す。
残る中で、ディアドラがまず話を促す。
「どうして、こんなことをしたのだ」
ハンプはありのまま、己が思ったことを述べた。
カボチャが語りかけてきたことは、妄想じゃん、とはるなに切り捨てられた。
が、気持ちはわかると頷くものもいた。一石だ。
「なんだかんだ言ってもお主はただ周りでイチャイチャするカポーに嫉妬していただけじゃ」
そうじゃないという反論もあろうものだが、ギルバートは撥ね付けた。
明影も、自己を高められない者がいうことではないと告げる。
「さっさと自分も恋人を見つけてイチャイチャすればよかろう」
ギルバートはさらにバッサリという。
「『罪を憎んで人を憎まずって言葉、知ってるケロ?』」
そう述べるのはアナベルだ。
「『パンプキンマンが悪いのであって貴方は悪くない』」ときっぱり言ってのける。
「『それにせっかくの万節ですからね、楽しまないといけません!』」
これについては、はるなが手を上げた。
「そうだ! 1日だけなら警備員サンをいちゃつかせてあげてもイイかもぉ」
ほぅ、と面白げに見守るシルディ。
なに、と過剰な反応を見せる一石。
「はるなは片思いだけど、本命が居るし、1日だけ」
「いちゃつく気持ちが分かれば、これからの警備員サンの気持ちも変わるかもぉ?」との提案に、流されて1日デートが決まるのだった。
ハンプとはるなを始め、パンプキンマン討伐の方を聞いたカップルたちが街に戻ってきた。
「あークソ、見せ付けるようにイチャつきやがって……! 見ててイライラするぜ!」
一石は隠すことなく苛ついていた。
シルディとディアドラは約束通りスイーツを食べているし、Charlotteやギルバートは落ち着いたものだ。
明影は公然と睦み合う姿に、片眉を上げながらも達観したようだった。
ふと、ハンプから処分を任せられたカボチャの被り物が目に入る。
確かに、語りかけてくるような、そんな魅力が被り物にはあった。
「『そんな気分になる前に、楽しく踊ろうぜ!』」
察したようにアナベルが明るく激し目の選曲で、大通りを沸かす。
吹っ切るように一石も、その輪に混ざっていった。
誰しもが、カボチャの被り物の存在を忘れていく。
気がついた時には被り物は消えていたが、パンプキンマンは二度と現れることがなかった。
……本当にそうだろうか。
もし、しっとの心に火を燃やすものが再び現れたら。
パンプキンマンは、どこかの街に再び現れるのかも、しれない。
そう、あなたの街にも。
爽やかな風が吹くピースホライズンは、万節祭の準備で賑わっていた。
カボチャの装飾や仮装が色鮮やかに、街を彩る。
露天商もココぞとばかりに声を張り上げ、人々を誘う。
だが、カップルの姿は見えない。
人の恋路を邪魔する男、パンプキンマンのせいである。
「もし、はるなが当事者だったら激おこってカンジィ?」
プンプンとはるな(ka3307)は怒りをあらわにしていた。
カップルがいない街は寂しいと、心から思う。
「絶対、倒してやるしぃ」
意気込んで、囮役がいちゃつく予定の周囲を散策する。
路地裏や物陰、パンプキンマンが潜んでいそうな場所や連れ込むという場所だ。
網やロープで、足を狙った罠を張る。
「変態が巧く罠に引っかかってくれたら御の字じゃん」
みんなは気をつけてね、とトランシーバーで連絡する。
持ち前の明るさで周囲の住人は、快く罠の設置を認めてくれたのだった。
「罠ね」とトランシーバーから聞こえてきた声に、Charlotte・V・K(ka0468)は独りごちた。
壁に寄り添いながら、街行く人々を眺め、タバコを吹かす。
煙が人混みに溶け込んでいくのが、哀愁を誘う。
道行く人が見れば、振られたばかりの片割れに見えるだろうか。
そんなCharlotteを誘う男の一人や二人、いるものである。
「悪いね。虫の居所が悪いのさ」
適当にはぐらかせば、感傷に浸っているのだと勝手に思い込むらしい。
おかげで役割に集中できる。
視線の先には、囮役を担うカップルがいちゃついていた。
「モラルの問題か……恋は盲目とは、よく言うものだ」
一筋の煙が流れる先に、囮役の二人がいた。
身長差約50センチの凸凹カップル、ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)とシルディ(ka2939)だ。
「おや、ピース大通りですかぁ。賑やかですねぇ」
シルディは、大仰そうに通りの名を読み上げる。
手荷物に潜ませた通信機に、その声を拾わせるためだ。
流れてくる音楽を耳にしながら、囮役を決めた時のことを思い出す。
「流石に民衆に意見を押し付ける輩は野放しにはできん」
キッパリとディアドラは、言い放った。
民衆、と住人のことを呼ぶのは大王を自称しているからだろうか。
「大王たるもの、他の民が狙われている所を見逃すわけにはいかないからな」
うんと頷いて、やる気満々な姿はどこかいじらしくもあった。
こういう相手は、少し、からかってみたくなる。
そんな気持ちがよぎった時、話が囮役を決めるところに差し掛かっていた。
「そうですねぇ」
おもむろにシルディが声を漏らした。
「大王たるもの、率先して囮役になるのは当然ですよねぇ」
「そうですよねぇ、ディアドラ様」と敢えて様をつけて呼びかける。
少し間をあけて、ディアドラは「当然であろう」といってのけた。
「よかろう。このボクが、囮役を引き受けようではないか」
「では、相手役は俺が努めすよぉ。いいですかねぇ?」
こうして、取り立てて反対もなく、あっさりと囮役になることが決まったのだった。
「クレープ、パンプキンプリンとティラミスを買いましたがどちらがお好きですぅ?」
「む、よいのか?」
奢られることに、ディアドラは躊躇いを見せたがシルディがどうぞと促すと、スッとパンプキンプリンに手を出した。
「ハロウィーンとやらに南瓜は付きものらしいな。うむ、褒美は何がいいのだ?」
「貴方の笑顔が、俺にはご褒美ですよぉ」
大王らしく振る舞うディアドラに、シルディは迷うことなく答えてみせた。
変わったやつだと思いながら、パンプキンプリンに舌鼓を打つ表情はほころんでいた。
多少の年齢差なんてものは、大王たるボクの華麗なる演技があれば、覆せる。
と、ディアドラは語っていたが、二人の姿はともすれば兄妹のソレである。
それでも、見る人が見ればカップルに見えるのだろう。
「囮役だよな。本当のカップルじゃないんだよな?」
確認するように、物陰でがなるのは霧江 一石(ka0584)だ。
まざまざと見せつけられると、何かせり上がってくるものがあった。
「本来なら寝返っても構わねぇんだが」とパンプキンマンよりの発言まで飛び出す。
「僻みならば、やめておけ」
窘めるというより、試すようなものいいで弥勒 明影(ka0189)が応える。
わかってるよ、と一石は肩をすくめた。
「金の出る仕事と出ないボランティアじゃあ出るほう優先するのが俺って奴だからな」
「その辺りはきっちりやるさ」と言いながら、食い入るように囮役に見入る。
「リアルブルーの文献には、しっと団なる組織があるらしいがのう」
一石の肩にポンと手を置き、ギルバート(ka2315)はいう。
「それは如何なる組織なのだ?」
「カポーに嫉妬し、嫉妬の嵐を巻き起こす厄介な連中じゃ。今回は単体ということじゃし、違うじゃろうがな」
信念がないならば、明影にとっては唾棄すべき相手だろう。
「そこまで堕ちたくはねぇな」
燃え上がる嫉妬の炎を何とかおさめ、未だ見ぬ組織に思いを馳せる。
「『人に迷惑をかけるのは仕方ないけど!』」
唐突に声を上げたのは、アナベル・ラヴィラヴィ(ka2369)だった。
声色を変え、憤慨したような表情を浮かべる。
「『そのような迷惑のかけ方は人として許せませんことよ!!』」
「全くじゃ」
ギルバートは同意を示すと、さて、と立ち上がる。
「そろそろ、出てくる頃じゃろう」
その言葉を裏付けるように、異様な一人の男が近づいていた。
パンプキンマン、と傍にいた露天商が声を漏らした。
●
捕獲組がやきもきする中、唐突にシルディは傅いて、ディアドラの手をとっていた。
「ん? どうしたのだ?」
不意の出来事に、やや戸惑いを見せるディアドラをシルディはまっすぐ見つめる。
「実は……」
今まで纏っていた楽しげなオーラを収束させ、シルディは真剣な表情を作る。
これにはディアドラも何事かと、動揺を隠せないでいた。
その様子を眺めていたアナベルが、
「『いい雰囲気じゃーん』」と茶化すように言う。
一石の嫉妬度数が、一割程度上昇したような気がした。
「演技じゃ、演技」
暗黒面に落ちそうな一石に、ギルバートは告げる。
それらの様子を上から眺めていた、はるなが面白そうに笑っていた。
「面白そうなことになってるじゃん」
「パンプキンマンが現れたらしい。気を引き締めろ」
沸き立つ仲間に、煙草の火を消しながらCharlotteが告げる。
それでも、現場の注目は二人の行く末に当てられていた。
「貴方の様な自信に溢れた方を敷くのが好きなんです。如何です? 一晩」
洒落た言葉を選んだつもりだったが、ディアドラはキョトンとしていた。
「よくわからんが、ボクが夜に何かすればいいのか?」
意味がわかっていないのだろう。
そういえば、議論中も恋愛沙汰には疎そうな雰囲気が伝わっていた。
リア充を、「背後が充実している」と思ってたり。
ただし、クリムゾンウェストでどこまでこの言葉が浸透しているのかは議論の余地がある。
明確な拒否ではないが、わかっていての承諾でもない。
シルディは優しく笑いかけた。
「そうですねぇ。美味しいスイーツでも食べに行きましょうか」
「それでよいのか?」
「いいのですよぉ。折角の万節祭ですしねぇ」
「ならば、今回頑張る皆も一緒だ」
「もちろんですよぉ」
やはり、わかっていないらしいが、それはそれで愛おしくも思える。
いい雰囲気になってきたところ、悪いですが。
お時間です。
「愚か者が! 人前でデートの約束をするなど、軟弱の極みっ!」
筋肉むきむきのマッチョマン。
否、頭にかぶさったカボチャを見よ。
「矯正してやるっ!」
「パンプキンマンの登場ですねぇ」
「これは、怖いのだ」
棒読みだったり演技がかっているが、パンプキンマンは気づかない。
パンプキンマンがシルディを連行しようとしたタイミングで、アナベルが動いた。
「『俺様は戦闘はからっきしだからよ! 楽させてもらうぜ?』」
そう述べていたアナベルは、支援に徹する。
通りかかったふりをして、シルディにプロテクションをかけておいた。
そうとは知らず、パンプキンマンはシルディを連れて路地へ向かっていった。
「これが噂の変質者か。どれ、ではまずは試させて貰うとするか――」
明影はそう告げると、サッとパンプキンマンの向かう路地へ先回りする。
パンプキンマンが路地裏に現れ、手を離した隙に接近を図る。
「さぁ、矯正してやるっ!」と筋肉を魅せつけるパンプキンマンへ声をかけた。
「おまえがパンプキンマンか?」
「誰だ!? 邪魔をするのであれ……ば」
パンプキンマンの言葉が淀む。
漆黒の炎と雷光を纏い、明影は路地裏に佇んでいた。
視線が鋭くパンプキンマンを射抜き、威圧する。
「どうした」
試すような口調で言葉を重ねる。どこか楽しんでいるようにすら見えた。
パンプキンマンは、最初こそ言い淀んだものの、フゥっと呼吸を直すと咆哮した。
「なるほど、大したものだ」
「軟弱たる男子を矯正するのが、我が役目。何人たりとも、止められはしない!」
強く言い切るパンプキンマンへ、明影は構えを見せた。
が、信念をぶつけ合っている場合ではない。
後ろからシルディがパンプキンマンを羽交い締めにしようと試みた。
「ふっ」
気配を悟ったパンプキンマンは、サッとかわしてみせた。
罠だと気づいたらしい。かわした体勢から、一気に路地裏を抜け出ようとした。
Charlotteが、出口で構えて捉えようとした。
関節を極めれば、捕まえられると腕をつかむ。
「おっと、暴れるな。下手に怪我をするからな」
大人しく組みしければよし、と思った矢先、パンプキンマンは自ら関節を外してみせた。
軍人でもここまでする者は、そうはいないだろう。
ましてや、ただの変質者である。
虚をつかれたCharlotteを軽く突き放し、パンプキンマンは駈け出した。
大通りは騒ぎになっていた。
パンプキンマンではなく、褌一丁のドワーフが現れたからだ。
「『がんばれ、がんばれ』」とハートマークを飛ばすエルフまでいた。
おまけのように戻ってきたパンプキンマンに、褌一丁のギルバートが対峙する。
異様な光景の中、ギルバートは告げた。
「パンプキンマンとやら嫉妬の嵐を巻き起こしカポーを襲うとは許すまじ行為。このギルバートが成敗してくれよう」
覚醒者ではないと断じての行動だった。
ふむ、とパンプキンマンは関節を戻しギルバートと組み合う。
10秒ほどたったところで、ギルバートはぐっと腰を入れてパンプキンマンを投げ飛ばした。
倒れてくれればよかったのだが、パンプキンマンは受け身を決めて立ち上がった。
「そっちだ!」とディアドラが叫ぶ。
再び路地裏へと入ろうとした、のだが。
驚く間もなくパンプキンマンは転んでいた。
はるなの貼ったロープだ。起き上がったとき、はるなが降り立った。
「変態さん、こんにちはぁ」
この状況で間延びした挨拶を、敢えてはるなは交わす。
「おいカボチャ野郎、そのデカい頭吹っ飛ばされたくなかったら動くんじゃねぇぞ?」
その間に、一石が逆側の通路でライフルを構えていた。
だが、構わずパンプキンマンははるなへと突っ込んでいく。
こうなれば、問答無用。一石は、引き金を引いた。同時にはるなも、足元めがけ魔法の矢を放つ。
「動くなって言ったよな? 次は足じゃあすまねぇぜ」
さすがに弾丸は魔法は避けきれなかったのか、足をかすめて転倒した。
「今度は逃さないからね」
Charlotteが、伏せているパンプキンマンを正しく組み伏せる。
こうなっては動けはしない。はるなが罠のロープを使って、簀巻きにしたのだった。
●
「おやおや、何やら不幸に塗れて仮面も外れて身元もバレそうで大ピンチですねぇ」
パンプキンマンの正体が知れて、シルディは微笑みながらそう告げた。
見逃すことも出来ますが、と仄めかす。もちろん、条件付きで。
「突き出すなら、突き出せ。捕まったなら、それが全てだ」
ハンプはきっぱりと言い切る。彼の処遇をどうするのか。
威圧に屈しはしなかったが、信念を突き通せるほど強くもない。明影は、興味をなくし仲間に託す。
残る中で、ディアドラがまず話を促す。
「どうして、こんなことをしたのだ」
ハンプはありのまま、己が思ったことを述べた。
カボチャが語りかけてきたことは、妄想じゃん、とはるなに切り捨てられた。
が、気持ちはわかると頷くものもいた。一石だ。
「なんだかんだ言ってもお主はただ周りでイチャイチャするカポーに嫉妬していただけじゃ」
そうじゃないという反論もあろうものだが、ギルバートは撥ね付けた。
明影も、自己を高められない者がいうことではないと告げる。
「さっさと自分も恋人を見つけてイチャイチャすればよかろう」
ギルバートはさらにバッサリという。
「『罪を憎んで人を憎まずって言葉、知ってるケロ?』」
そう述べるのはアナベルだ。
「『パンプキンマンが悪いのであって貴方は悪くない』」ときっぱり言ってのける。
「『それにせっかくの万節ですからね、楽しまないといけません!』」
これについては、はるなが手を上げた。
「そうだ! 1日だけなら警備員サンをいちゃつかせてあげてもイイかもぉ」
ほぅ、と面白げに見守るシルディ。
なに、と過剰な反応を見せる一石。
「はるなは片思いだけど、本命が居るし、1日だけ」
「いちゃつく気持ちが分かれば、これからの警備員サンの気持ちも変わるかもぉ?」との提案に、流されて1日デートが決まるのだった。
ハンプとはるなを始め、パンプキンマン討伐の方を聞いたカップルたちが街に戻ってきた。
「あークソ、見せ付けるようにイチャつきやがって……! 見ててイライラするぜ!」
一石は隠すことなく苛ついていた。
シルディとディアドラは約束通りスイーツを食べているし、Charlotteやギルバートは落ち着いたものだ。
明影は公然と睦み合う姿に、片眉を上げながらも達観したようだった。
ふと、ハンプから処分を任せられたカボチャの被り物が目に入る。
確かに、語りかけてくるような、そんな魅力が被り物にはあった。
「『そんな気分になる前に、楽しく踊ろうぜ!』」
察したようにアナベルが明るく激し目の選曲で、大通りを沸かす。
吹っ切るように一石も、その輪に混ざっていった。
誰しもが、カボチャの被り物の存在を忘れていく。
気がついた時には被り物は消えていたが、パンプキンマンは二度と現れることがなかった。
……本当にそうだろうか。
もし、しっとの心に火を燃やすものが再び現れたら。
パンプキンマンは、どこかの街に再び現れるのかも、しれない。
そう、あなたの街にも。
依頼結果
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依頼相談掲示板 | |||
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相談用卓 霧江 一石(ka0584) 人間(リアルブルー)|25才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/10/11 23:31:34 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/09 02:54:08 |