ゲスト
(ka0000)
おむかえお願いします!
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/10/20 15:00
- 完成日
- 2014/10/28 11:23
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
こんにちは、エンリコです。
阪井さんの……じゃなくて、阪井紡績リミテッドの社員第一号です。
阪井紡績リミテッドは、その名の通り紡績会社。
水車で動く紡績機を並べ、大量の綿花を紡いで、布を作る為の糸の製造をしている会社です。
僕は今、その綿花を買いに農業都市まで遙々馬車を走らせた帰り道。
絶賛、足止め中です。やったね……じゃなくって。
迎えに来てー!
●
通りすがりの案内人、裏道や抜け道に詳しいハンターオフィスの受付嬢を、ジーンズを穿いた壮年の男が呼び止めた。彼の背後には煉瓦造りの建物があり、その敷地を囲む、アイビーの絡む塀には「阪井紡績リミテッド」の看板が掲げられている。
「やあ、今いいだろうか?」
「なんですかー? 今は食べ歩……見回り中! です! なので、困っている相談でしたら何でもどうぞ!」
壮年の男、阪井紡績リミテッド社長の阪井輔は無精髭の顎を撫でて、硬いジーンズの生地を引っ掻きながら工場を振り返る。
「先日はありがとう、助かったと、友人も……あの大工も言っていたよ」
「それは良かったです!……でもお礼だけって感じじゃ、なさそうですね。折角運んだ水車、止まっちゃってますよ?」
先頃、納品された大きな水車、この工場の動力源であるそれはハンター達の協力により運ばれたものだ。
運び込まれて水路に設置された時、それは確かに動いていた。
阪井は1つ頷き、案内人を工場の中へ招く。
鉄扉を開けた中には整然と並んだ幾百のスピンドルが、静かに稼働を待っていた。
壁に歯車が所狭しと走り、何度も切替えながら全体に動力を伝えるのだろう。
開け放たれた窓からは心地良く風が抜けて、高い天井からは柔らかなランプの光が降りてくる。
水路へ向いた窓から伸びる、皮を剥いて磨いた丸木。水車が回れば、そこから広がる歯車が噛み合って回転し、スピンドルへ綿を撚って、糸に変えて巻き付けていくのだろう。
しかし、水路の水は止められていた。
綿梳きのローラーさえも止まっている。
「空のまま動かすのも良くないからね。今、エンリコ君……うちの社員なんだけれど。彼が綿花を運んできてくれているんだが…………随分とまた、帰ってこなくてね」
「それは大変ですね! すぐに救助に向かいましょう」
「い、いや、待ってくれ。陸軍が警備をしているはずだから、そうそう危ないことは起きない……だろう?」
●
さて、どうしたのでしょう。
オフィスへの帰り道、案内人は首を捻る。
昼前には着くと言っていた馬車が、今はもう昼下がり。お昼ご飯が終わっておやつの時間だ。
阪井は夕方までは待とうかと言っていたけれど、
「夕方からだと、暗くなっちゃいますからね……」
日のある内に保護できた方が良いだろう。何が起こっているのかは、私も分からないけれど。
『綿花を買い付けに行って帰ってこない社員さんを探しに行って下さい』
依頼文、これで良かったでしょうかね?
案内人は首を傾げる。
こんにちは、エンリコです。
阪井さんの……じゃなくて、阪井紡績リミテッドの社員第一号です。
阪井紡績リミテッドは、その名の通り紡績会社。
水車で動く紡績機を並べ、大量の綿花を紡いで、布を作る為の糸の製造をしている会社です。
僕は今、その綿花を買いに農業都市まで遙々馬車を走らせた帰り道。
絶賛、足止め中です。やったね……じゃなくって。
迎えに来てー!
●
通りすがりの案内人、裏道や抜け道に詳しいハンターオフィスの受付嬢を、ジーンズを穿いた壮年の男が呼び止めた。彼の背後には煉瓦造りの建物があり、その敷地を囲む、アイビーの絡む塀には「阪井紡績リミテッド」の看板が掲げられている。
「やあ、今いいだろうか?」
「なんですかー? 今は食べ歩……見回り中! です! なので、困っている相談でしたら何でもどうぞ!」
壮年の男、阪井紡績リミテッド社長の阪井輔は無精髭の顎を撫でて、硬いジーンズの生地を引っ掻きながら工場を振り返る。
「先日はありがとう、助かったと、友人も……あの大工も言っていたよ」
「それは良かったです!……でもお礼だけって感じじゃ、なさそうですね。折角運んだ水車、止まっちゃってますよ?」
先頃、納品された大きな水車、この工場の動力源であるそれはハンター達の協力により運ばれたものだ。
運び込まれて水路に設置された時、それは確かに動いていた。
阪井は1つ頷き、案内人を工場の中へ招く。
鉄扉を開けた中には整然と並んだ幾百のスピンドルが、静かに稼働を待っていた。
壁に歯車が所狭しと走り、何度も切替えながら全体に動力を伝えるのだろう。
開け放たれた窓からは心地良く風が抜けて、高い天井からは柔らかなランプの光が降りてくる。
水路へ向いた窓から伸びる、皮を剥いて磨いた丸木。水車が回れば、そこから広がる歯車が噛み合って回転し、スピンドルへ綿を撚って、糸に変えて巻き付けていくのだろう。
しかし、水路の水は止められていた。
綿梳きのローラーさえも止まっている。
「空のまま動かすのも良くないからね。今、エンリコ君……うちの社員なんだけれど。彼が綿花を運んできてくれているんだが…………随分とまた、帰ってこなくてね」
「それは大変ですね! すぐに救助に向かいましょう」
「い、いや、待ってくれ。陸軍が警備をしているはずだから、そうそう危ないことは起きない……だろう?」
●
さて、どうしたのでしょう。
オフィスへの帰り道、案内人は首を捻る。
昼前には着くと言っていた馬車が、今はもう昼下がり。お昼ご飯が終わっておやつの時間だ。
阪井は夕方までは待とうかと言っていたけれど、
「夕方からだと、暗くなっちゃいますからね……」
日のある内に保護できた方が良いだろう。何が起こっているのかは、私も分からないけれど。
『綿花を買い付けに行って帰ってこない社員さんを探しに行って下さい』
依頼文、これで良かったでしょうかね?
案内人は首を傾げる。
リプレイ本文
●
工場の庭に集合したハンター達、
「初めまして、リーリア・バックフィードと申します。今回は宜しくお願い致します」
リーリア・バックフィード(ka0873)は慣れた優雅な所作で辞儀を一つ、依頼主の阪井に向かう。
阪井が佇まいを整え、よろしくと手を差し出した。
「阪井です。本日は世話をお掛け致します」
「尽力致します――お名前を聞いても良いでしょうか?」
ハンター達を見詰めてはしゃいでいた案内人は、不意の声に驚きながら振り返る。
「案内人と、お気軽に呼びつけて下さいな」
何でも手伝いますよ、と笑顔を見せる。阪井も眦の皺が柔らかい目でゆっくりとハンター達の顔ぶれを眺めた。
「エンリコがどこで足止めを食っているか分からないからな」
ロニ・カルディス(ka0551)が顔を上げ、日差しに目を細める。
「薪や保存食を用意しておきたい」
日のある内の帰還が叶わなければ、野営をすることになるだろうから。
そう言うと、アイ・シャ(ka2762)とJ(ka3142)も頷いた。
「馬車が壊れているのかも知れないですよね」
「野営用に携帯食と毛布に薪、馬車が使える場合を考えて補修道具が必要ですね」
ジェイはハンターと案内人、エンリコと数えながら必要数と馬の積載量を推し量る。
「俺も馬で行くからな、分けて積んだらいい」
ボルディア・コンフラムス(ka0796)が連れた馬の脇を叩き、鞍を調節しながら言う。
「わたくしも馬で参りますが……積み荷のことも有ります。馬車は借りられませんか?」
アイが阪井に尋ねると、阪井は少し小さな物になるがと答える。
「荷台が小さくて良ければ、すぐに用意しよう。それから……」
食料に毛布に薪にと支度に向かう阪井とその手伝いに向かったハンター達。時音 ざくろ(ka1250)は分かれて街へ向かう。
「じゃあ、案内人さんはざくろと他の商人さんの話を聞きに行こう」
「商人さんですか?」
「そう。状況把握の情報収集、大切だもん」
●
時音が案内人と戻った頃、馬車は既に2人を待つばかりのところまで支度を終えていた。
荷の積み込まれた馬車が4頭の馬に囲まれて道に出され、ロニが乗り込んだ荷台で荷にロープを渡している。
時音が案内人に地図を託して荷台へ飛び乗ると、先頭の馬に跨がってボルティアが声を上げた。
「よっしゃ、行くぜ。 出発だ」
馬車を囲うようにジェイとアイが馬を走らせ、リーリアが最後尾へ続く。
街道へ入ると案内人が手綱を片手に地図を広げた。荷台から身を乗り出して周囲を見張り、道に轍を探す時音が地図に手を伸ばした。
地図には街へ到着したばかりの商人から聞き出した、コボルトの目撃箇所と、陸軍とすれ違った箇所の印がある。地図上に引いた細い線は、別の商人が使ったという森を抜ける迂回ルートだ。
先頭を警戒していたボルティアと、脇で馬を走らせていたジェイも他図名を緩めて近付いてくる。
「帰ってきた商人さんに聞いたの。迂回ルートとか考えないといけないから」
ジェイが道の轍を眺めて弓を握り直す。
「この線があの轍か? 日がある内に抜けられたら良いが……」
「なるべく急いで迎えに行ってやるとすっか。1人じゃ何が起こるかわからねぇからな……」
「この道を使った商人さん、この馬車よりも大きな馬車だったから通れると思う。私とロニで横を見張って、馬は前と後ろに並んで貰ったら良いかな?」
任せろとロニが振り返って頷いた。案内人が手綱を引き、ボルティアとジェイはそのまま馬を前に走らせる。それぞれ、前からの敵に即座に対応できることを、矢が馬車の横も狙えることを確かめた。
「後ろはお願いします」
ジェイが振り返り、馬車を越えてリーリアとに呼び掛ける。
「承りましたわ、警戒は怠りません」
「分かりました」
ロニと時音が荷台の左右に分かれて道を囲む木々を見張る。
「こちらも問題は無い。できるだけ急いだ方が良いだろう」
縦に並び直した馬と馬車は森の道へと向かって街道を逸れた。
無舗装に近い道に脚や車輪を取られながらハンター達は森を急ぐ。馬が慣れてきたところに飛び出してくる野兎や狸に驚かされながら、手綱を引いて鐙を揺する。
ボルティアが振り返ると案内人と地図を確かめた時音が直進、と正面を指して示し、前に出ているボルティアとジェイは馬を早めて進んでいく。
「――街道へ出て……陸軍にも目撃情報を求めることはできませんか?」
がたがたと馬車を大きく揺らしながら、震える印を書き足した地図を時音に託した。
「……えっと、……」
歪な字を案内人と同じ話を聞いた商人の言葉を思い出して読み解いていく。
「馬一匹なら通れるかも知れないけど、その後はこっちも陸軍を迂回するまで合流できなくなるよ」
「……そうですか。でしたら、このまま合わせます」
木々の向こうに陸軍の警邏らしい制服が微かに覗いた。
2つに分かれた道は森を更に深く入って、すぐに何も見えなくなってしまった。
「――随分、日が落ちてきたな」
ロニが馬車から見回し、橙の光で影を長く伸ばす夕日に目を眇めた。
「まだかかるか? ――夜までに、エンリコにこれを届けた方が良いだろう」
日が傾いでからは微かに冷えも感じている。
時音が地図を開く、案内人が先を示した。
「この先は分かれ道もありません。先へ走って貰っても大丈夫ですよ」
ボルティアとジェイが前方を眺めてから馬車を振り返った。
「合わせた方が良いだろ」
「そうですね。こちらの警戒を怠るわけにもいきませんし」
借り受けた馬を器用に操りながら、リーリアが後方から蹄を鳴らす。
「でしたら、急ぎましょう!」
ですね、と案内人が手綱を揺すり、ロニと時音が回りを警戒する。
ボルティアとジェイも馬を急かして暮れていく森の中を駆けていった。
――少し馬車を進めては、まだ封鎖中だよ、と追い返されて。日も暮れてきた、3回目、また馬車を戻し、そのまま橋を見に行くと、その日の工事は終わったのか厳重な柵が立てられていた。その向こうに橋は掛かっていなかった――
●
ハンター達が森への迂回ルートから抜け出したのは、紺に染まった空に月が昇りかける頃。蹄や轍の跡が幾つも重なり、誰かがここにいたのだろうと窺える場所だった。
「誰もいない……」
轍を追っていた時音がそれを見つけて呟く。
「私、陸軍に聞いてきます――」
「俺は向こうを見てくる。1人でどこ行ってるんだよ」
アイとボルティアが前後に分かれて馬を走らせる。
ジェイとリーリアが馬車を守るように側に付いて、ロニと時音が荷台から降りた。
アイはすぐに駐留している陸軍に出会った。
「荷馬車を見ませんでしたか? 若い人が1人で乗っていたと思うのですが……」
「ああ、2、3回。まだ封鎖は解け無いかって聞きに来て、戻っていったよ。夕方頃に来たのが最後だったかな。人捜しかい?」
「そんなところです……」
「そうか。頑張れよ」
「……陸軍の皆様も」
警邏に向かっていく数人の軍人と別れ、手伝えないことを申し訳なく思いながら、アイは来た道を引き返す。往復している轍がエンリコの馬車なのだろう。
その轍は彼が馬車を止めていたらしい場所を越えて更に向こうへ続いている。
ボルティアが馬を走らせていると、その轍を辿るように進む荷馬車が向かってきた。
「こんばんはー。この先、行かれますか? 橋が落ちていて通れないんですよ。僕も足止め食っちゃって……っくしゅん」
ボルティアは肩を落として乾く声で笑った。
「おまえを迎えに来たんだよ」
エンリコの馬車を連れて戻ると、森から小枝を抱えてジェイも戻った。
「見つかって良かったです。さ、野営の支度をしましょう」
道ばたに馬車を寄せる。エンリコを荷台に載せると、リーリアが荷から毛布を引っ張り出して被せた。
「くしゃみされてたそうですね、温かくなさって下さい――あなたも」
ぐす、と鼻を啜った案内人にも毛布を被せ、たき火の明かりにハンターを集める。
「まずはここまで無事で何よりです。この後ですけれど……」
「はい、ざくろ、鳴子仕掛けてきます」
「俺も手伝おう。馬で疲れただろ。先に休んでくれ」
「……4人同時に休むのは危ないです。私も先に見張りを」
時音が手を上げて、馬車に凭れていたロニと馬を繋いだアイが続いた。
「そうさせて貰いますね」
「だな。頼む」
毛布を掴んでジェイとボルティアが荷台に座る。もう1人分空いたスペースにリーリアが乗り込んだ。場所を空けようと身動いだエンリコを制し、捲れた毛布を掛け直す。
「風邪を引かぬように暖かくして眠って下さい」
アイは剣を携えて月を見上げる。
時音の仕掛けた鳴子が微かに風に揺れるばかりの音を立てた。
先に戻ってきたロニがメイスを手に地面に座った。焚き火に照らされた相貌は凛々しく、周囲の気配に神経を研ぎ澄ませている。
「終わったよー……っと、静かに」
「お疲れ様です」
「――しっかり見張っておかなくちゃね」
「ええ……そうですね――先程ロニ様、戻られましたよ」
時音がロニに呼び掛けると、ロニはすぐに顔を上げ、仕掛けた鳴子を指し示した。
その場にあり合わせた材料と道具で作ったそれは歪な部分もあったが、機能は問題なかった。
「……鳴らない方が良いんですけど」
「そうだな」
アイが呟くとロニが頷いた。森の中に仕掛けた鳴子は馬車から余り離れているわけでも無く。鳴ったからすぐ逃げられるという物でも、鳴子が駆除してくれる物でも無いから。
「夜いっぱい戦闘、なんてことにならないといいですけど」
時音もそうだね、と鳴子を見上げ、馬車を見詰める。
「でも、襲ってきたら、ざくろ、みんなを守っちゃうよ」
「頼もしいな……じゃあ、俺は光源を確保しよう」
襲われない方が良いのに、と笑いながらアイもぱたりと瞼を伏せる。静かな夜、馬を走らせ続けて疲れた体を空に大き伸ばしながら、何ができるか思いを馳せる。
ばち、と火が爆ぜリーリアとジェイが荷台を降りる。
「交代です。後は私たちが引き受けますので、休んで下さい」
「変わったことはありませんでしたか? ――あなた方も、冷えないように」
アイが何も無かったと答えて毛布を受け取る。
ボルティアが慌てて飛び起きて、荷台を大きく揺らしながら降りてきた。
「悪ぃ、すっげぇ寝てた」
毛布を押し付けるように渡すと、剣を握って肩や腕を動かし、首を回して眠気を払う。
アイとロニが荷台へ乗り込み、時音もエンリコの隣へ毛布を抱えて続く。ささやかな騒ぎに夢から揺り起こされたエンリコが時音に無意識に凭れて目を開けた。
霞む視界に見詰める横顔に背筋を伸ばし身を竦めた。
「す、すみませんっ」
「……え、あ。ざっ、ざくろ、男、男だからっ!」
向かいに座るアイとロニがくすりと笑って、毛布を被り直した。時音も赤らめた頬を隠すように毛布の中に埋まった。
やがて荷台には静かな寝息が聞こえ始めた。
その荷台の気配を感じながら、ボルティアは大きく欠伸を1つ。
「あ~やべぇ、ねみ、ねみぃ……眠くねぇ」
焚き火に照らされながらきつく瞑った目を開き瞬いて。眠気を払うように夜襲の気配を覗う。
「今は静かですけれど……ここは死地です」
眠たげな声を聞き咎め、リーリアが槍を握り直して森を睨む。ジェイも銃を手に馬車を庇うように立った。焚き火の火は灯した時よりも大分下火になってきている。
「――薪、足した方が良いですね。すぐに戻りますから、ここ見ておいて下さい」
「おー、任せろ……大丈夫だ、眠らねぇよ」
ジェイは森に数歩入った辺りで乾いていそうな小枝を集め、煙を払いながら火にくべていった。
明るく火に照らされた街道の地面をリーリアが眺める。野生の生き物についても造詣の深さを自負するが、そこにはそれらしい痕跡が見られない。
「本当、何処にでも沸きますね」
この辺りには森のなかで見かけた小さな動物もいないのだろう。何も無い所にも沸くなど雑草のよう。リーリアは溜息を吐いて、その雑草に備える槍を握り直した。
夜明まではもう一度、二度、交代することになりそうだ。
朝の日差しと、食事の支度の音でエンリコは目を覚ました。
「よく休めたかしら?」
リーリアが疲れの取れた顔色を覗って尋ね、アイが煮出した茶と、携帯食を差し出した。
「帰りは森を抜けます。もう少しですから、頑張って下さい」
「おー、先食ってるぞ。おまえも食えよ」
ボルティアが明るく笑って声を掛け、ジェイもカップで指を温めるように茶を飲んでいる。
「戻りました――ああ、起きましたか。おはようございます」
「は、はい」
「ただいまっ、ざくろもお茶ちょうだい」
「ありがとうございました。……どうぞ。ロニ様も」
ロニと時音が鳴子を回収して戻り、アイが2人にもカップを差し出す。
「――食事が終わったら、荷物を少し移そうか。エンリコの馬車の荷の量では遅れそうだ」
ロニがカップを片手に覗いた幌の中は、麻袋が満載していた。
エンリコは迎えの馬車に積まれた毛布と工具を数えて首を横に振った。
「そっちの馬車に乗るんですよね?……えっと、ロニさんと、ざくろさん。僕の荷物は重い物ではありませんから……持って頂くと、軽くなりすぎてしまいます」
「そうか」
「そうです。むしろ、ロニさん、こっちに乗りませんか?――道中1人で、話し相手が欲しかったんです」
雀斑の散った頬でくしゃりと笑ってエンリコが誘う。
朝食の片付けを終えた二台の馬車は出発の支度を整えた。
●
二台の馬車を走らせ、その前後を馬で警戒しながら、朝日の中、森を抜ける。
エンリコの馬車は両脇の木に触れそうな幅があり、積まれたの荷の嵩もあって、行きよりも幾らか緩やかに馬車が進む。
けれど明るい中を走る蹄の音も車輪の音も軽快に進んでいった。
小さな動物に出くわしながらも、コボルトに襲われるような事は無く、日の高い内に街道へ戻ってきた。
もう少しだと手綱を引いて案内人が振り返る。前後左右を囲むように馬を走らせ、最後尾から後ろを振り返ってリーリアは追ってくるものが無い事を確かめる。
「後ろは問題なしです。横はどう?」
「こちらは異常なし」
「こちらもです……昼間は明るいんですね」
ジェイとアイが前に伝える。先頭を走るボルティアが聞こえたと一度振り返り、8人は街道を駆け抜けていく。
「ただいま! 阪井さん、ただいま帰りました」
エンリコが工場の中へ駆け込んでいく。青い顔をした阪井がそれを出迎えて、ハンター達に頭を下げた、街道の封鎖はもう数日かかると街が陸軍からの連絡を受け取ったと言う。
「帰ってこないんじゃないかと思ってました。助かりました」
ハンター達は借りた荷を片付け、馬を繋ぎ直しながら、何でも無いというように笑う。
「また機会があればお会いしましょう」
リーリアがひらりと手を振って、ハンター達は工場を後にした。
工場の庭に集合したハンター達、
「初めまして、リーリア・バックフィードと申します。今回は宜しくお願い致します」
リーリア・バックフィード(ka0873)は慣れた優雅な所作で辞儀を一つ、依頼主の阪井に向かう。
阪井が佇まいを整え、よろしくと手を差し出した。
「阪井です。本日は世話をお掛け致します」
「尽力致します――お名前を聞いても良いでしょうか?」
ハンター達を見詰めてはしゃいでいた案内人は、不意の声に驚きながら振り返る。
「案内人と、お気軽に呼びつけて下さいな」
何でも手伝いますよ、と笑顔を見せる。阪井も眦の皺が柔らかい目でゆっくりとハンター達の顔ぶれを眺めた。
「エンリコがどこで足止めを食っているか分からないからな」
ロニ・カルディス(ka0551)が顔を上げ、日差しに目を細める。
「薪や保存食を用意しておきたい」
日のある内の帰還が叶わなければ、野営をすることになるだろうから。
そう言うと、アイ・シャ(ka2762)とJ(ka3142)も頷いた。
「馬車が壊れているのかも知れないですよね」
「野営用に携帯食と毛布に薪、馬車が使える場合を考えて補修道具が必要ですね」
ジェイはハンターと案内人、エンリコと数えながら必要数と馬の積載量を推し量る。
「俺も馬で行くからな、分けて積んだらいい」
ボルディア・コンフラムス(ka0796)が連れた馬の脇を叩き、鞍を調節しながら言う。
「わたくしも馬で参りますが……積み荷のことも有ります。馬車は借りられませんか?」
アイが阪井に尋ねると、阪井は少し小さな物になるがと答える。
「荷台が小さくて良ければ、すぐに用意しよう。それから……」
食料に毛布に薪にと支度に向かう阪井とその手伝いに向かったハンター達。時音 ざくろ(ka1250)は分かれて街へ向かう。
「じゃあ、案内人さんはざくろと他の商人さんの話を聞きに行こう」
「商人さんですか?」
「そう。状況把握の情報収集、大切だもん」
●
時音が案内人と戻った頃、馬車は既に2人を待つばかりのところまで支度を終えていた。
荷の積み込まれた馬車が4頭の馬に囲まれて道に出され、ロニが乗り込んだ荷台で荷にロープを渡している。
時音が案内人に地図を託して荷台へ飛び乗ると、先頭の馬に跨がってボルティアが声を上げた。
「よっしゃ、行くぜ。 出発だ」
馬車を囲うようにジェイとアイが馬を走らせ、リーリアが最後尾へ続く。
街道へ入ると案内人が手綱を片手に地図を広げた。荷台から身を乗り出して周囲を見張り、道に轍を探す時音が地図に手を伸ばした。
地図には街へ到着したばかりの商人から聞き出した、コボルトの目撃箇所と、陸軍とすれ違った箇所の印がある。地図上に引いた細い線は、別の商人が使ったという森を抜ける迂回ルートだ。
先頭を警戒していたボルティアと、脇で馬を走らせていたジェイも他図名を緩めて近付いてくる。
「帰ってきた商人さんに聞いたの。迂回ルートとか考えないといけないから」
ジェイが道の轍を眺めて弓を握り直す。
「この線があの轍か? 日がある内に抜けられたら良いが……」
「なるべく急いで迎えに行ってやるとすっか。1人じゃ何が起こるかわからねぇからな……」
「この道を使った商人さん、この馬車よりも大きな馬車だったから通れると思う。私とロニで横を見張って、馬は前と後ろに並んで貰ったら良いかな?」
任せろとロニが振り返って頷いた。案内人が手綱を引き、ボルティアとジェイはそのまま馬を前に走らせる。それぞれ、前からの敵に即座に対応できることを、矢が馬車の横も狙えることを確かめた。
「後ろはお願いします」
ジェイが振り返り、馬車を越えてリーリアとに呼び掛ける。
「承りましたわ、警戒は怠りません」
「分かりました」
ロニと時音が荷台の左右に分かれて道を囲む木々を見張る。
「こちらも問題は無い。できるだけ急いだ方が良いだろう」
縦に並び直した馬と馬車は森の道へと向かって街道を逸れた。
無舗装に近い道に脚や車輪を取られながらハンター達は森を急ぐ。馬が慣れてきたところに飛び出してくる野兎や狸に驚かされながら、手綱を引いて鐙を揺する。
ボルティアが振り返ると案内人と地図を確かめた時音が直進、と正面を指して示し、前に出ているボルティアとジェイは馬を早めて進んでいく。
「――街道へ出て……陸軍にも目撃情報を求めることはできませんか?」
がたがたと馬車を大きく揺らしながら、震える印を書き足した地図を時音に託した。
「……えっと、……」
歪な字を案内人と同じ話を聞いた商人の言葉を思い出して読み解いていく。
「馬一匹なら通れるかも知れないけど、その後はこっちも陸軍を迂回するまで合流できなくなるよ」
「……そうですか。でしたら、このまま合わせます」
木々の向こうに陸軍の警邏らしい制服が微かに覗いた。
2つに分かれた道は森を更に深く入って、すぐに何も見えなくなってしまった。
「――随分、日が落ちてきたな」
ロニが馬車から見回し、橙の光で影を長く伸ばす夕日に目を眇めた。
「まだかかるか? ――夜までに、エンリコにこれを届けた方が良いだろう」
日が傾いでからは微かに冷えも感じている。
時音が地図を開く、案内人が先を示した。
「この先は分かれ道もありません。先へ走って貰っても大丈夫ですよ」
ボルティアとジェイが前方を眺めてから馬車を振り返った。
「合わせた方が良いだろ」
「そうですね。こちらの警戒を怠るわけにもいきませんし」
借り受けた馬を器用に操りながら、リーリアが後方から蹄を鳴らす。
「でしたら、急ぎましょう!」
ですね、と案内人が手綱を揺すり、ロニと時音が回りを警戒する。
ボルティアとジェイも馬を急かして暮れていく森の中を駆けていった。
――少し馬車を進めては、まだ封鎖中だよ、と追い返されて。日も暮れてきた、3回目、また馬車を戻し、そのまま橋を見に行くと、その日の工事は終わったのか厳重な柵が立てられていた。その向こうに橋は掛かっていなかった――
●
ハンター達が森への迂回ルートから抜け出したのは、紺に染まった空に月が昇りかける頃。蹄や轍の跡が幾つも重なり、誰かがここにいたのだろうと窺える場所だった。
「誰もいない……」
轍を追っていた時音がそれを見つけて呟く。
「私、陸軍に聞いてきます――」
「俺は向こうを見てくる。1人でどこ行ってるんだよ」
アイとボルティアが前後に分かれて馬を走らせる。
ジェイとリーリアが馬車を守るように側に付いて、ロニと時音が荷台から降りた。
アイはすぐに駐留している陸軍に出会った。
「荷馬車を見ませんでしたか? 若い人が1人で乗っていたと思うのですが……」
「ああ、2、3回。まだ封鎖は解け無いかって聞きに来て、戻っていったよ。夕方頃に来たのが最後だったかな。人捜しかい?」
「そんなところです……」
「そうか。頑張れよ」
「……陸軍の皆様も」
警邏に向かっていく数人の軍人と別れ、手伝えないことを申し訳なく思いながら、アイは来た道を引き返す。往復している轍がエンリコの馬車なのだろう。
その轍は彼が馬車を止めていたらしい場所を越えて更に向こうへ続いている。
ボルティアが馬を走らせていると、その轍を辿るように進む荷馬車が向かってきた。
「こんばんはー。この先、行かれますか? 橋が落ちていて通れないんですよ。僕も足止め食っちゃって……っくしゅん」
ボルティアは肩を落として乾く声で笑った。
「おまえを迎えに来たんだよ」
エンリコの馬車を連れて戻ると、森から小枝を抱えてジェイも戻った。
「見つかって良かったです。さ、野営の支度をしましょう」
道ばたに馬車を寄せる。エンリコを荷台に載せると、リーリアが荷から毛布を引っ張り出して被せた。
「くしゃみされてたそうですね、温かくなさって下さい――あなたも」
ぐす、と鼻を啜った案内人にも毛布を被せ、たき火の明かりにハンターを集める。
「まずはここまで無事で何よりです。この後ですけれど……」
「はい、ざくろ、鳴子仕掛けてきます」
「俺も手伝おう。馬で疲れただろ。先に休んでくれ」
「……4人同時に休むのは危ないです。私も先に見張りを」
時音が手を上げて、馬車に凭れていたロニと馬を繋いだアイが続いた。
「そうさせて貰いますね」
「だな。頼む」
毛布を掴んでジェイとボルティアが荷台に座る。もう1人分空いたスペースにリーリアが乗り込んだ。場所を空けようと身動いだエンリコを制し、捲れた毛布を掛け直す。
「風邪を引かぬように暖かくして眠って下さい」
アイは剣を携えて月を見上げる。
時音の仕掛けた鳴子が微かに風に揺れるばかりの音を立てた。
先に戻ってきたロニがメイスを手に地面に座った。焚き火に照らされた相貌は凛々しく、周囲の気配に神経を研ぎ澄ませている。
「終わったよー……っと、静かに」
「お疲れ様です」
「――しっかり見張っておかなくちゃね」
「ええ……そうですね――先程ロニ様、戻られましたよ」
時音がロニに呼び掛けると、ロニはすぐに顔を上げ、仕掛けた鳴子を指し示した。
その場にあり合わせた材料と道具で作ったそれは歪な部分もあったが、機能は問題なかった。
「……鳴らない方が良いんですけど」
「そうだな」
アイが呟くとロニが頷いた。森の中に仕掛けた鳴子は馬車から余り離れているわけでも無く。鳴ったからすぐ逃げられるという物でも、鳴子が駆除してくれる物でも無いから。
「夜いっぱい戦闘、なんてことにならないといいですけど」
時音もそうだね、と鳴子を見上げ、馬車を見詰める。
「でも、襲ってきたら、ざくろ、みんなを守っちゃうよ」
「頼もしいな……じゃあ、俺は光源を確保しよう」
襲われない方が良いのに、と笑いながらアイもぱたりと瞼を伏せる。静かな夜、馬を走らせ続けて疲れた体を空に大き伸ばしながら、何ができるか思いを馳せる。
ばち、と火が爆ぜリーリアとジェイが荷台を降りる。
「交代です。後は私たちが引き受けますので、休んで下さい」
「変わったことはありませんでしたか? ――あなた方も、冷えないように」
アイが何も無かったと答えて毛布を受け取る。
ボルティアが慌てて飛び起きて、荷台を大きく揺らしながら降りてきた。
「悪ぃ、すっげぇ寝てた」
毛布を押し付けるように渡すと、剣を握って肩や腕を動かし、首を回して眠気を払う。
アイとロニが荷台へ乗り込み、時音もエンリコの隣へ毛布を抱えて続く。ささやかな騒ぎに夢から揺り起こされたエンリコが時音に無意識に凭れて目を開けた。
霞む視界に見詰める横顔に背筋を伸ばし身を竦めた。
「す、すみませんっ」
「……え、あ。ざっ、ざくろ、男、男だからっ!」
向かいに座るアイとロニがくすりと笑って、毛布を被り直した。時音も赤らめた頬を隠すように毛布の中に埋まった。
やがて荷台には静かな寝息が聞こえ始めた。
その荷台の気配を感じながら、ボルティアは大きく欠伸を1つ。
「あ~やべぇ、ねみ、ねみぃ……眠くねぇ」
焚き火に照らされながらきつく瞑った目を開き瞬いて。眠気を払うように夜襲の気配を覗う。
「今は静かですけれど……ここは死地です」
眠たげな声を聞き咎め、リーリアが槍を握り直して森を睨む。ジェイも銃を手に馬車を庇うように立った。焚き火の火は灯した時よりも大分下火になってきている。
「――薪、足した方が良いですね。すぐに戻りますから、ここ見ておいて下さい」
「おー、任せろ……大丈夫だ、眠らねぇよ」
ジェイは森に数歩入った辺りで乾いていそうな小枝を集め、煙を払いながら火にくべていった。
明るく火に照らされた街道の地面をリーリアが眺める。野生の生き物についても造詣の深さを自負するが、そこにはそれらしい痕跡が見られない。
「本当、何処にでも沸きますね」
この辺りには森のなかで見かけた小さな動物もいないのだろう。何も無い所にも沸くなど雑草のよう。リーリアは溜息を吐いて、その雑草に備える槍を握り直した。
夜明まではもう一度、二度、交代することになりそうだ。
朝の日差しと、食事の支度の音でエンリコは目を覚ました。
「よく休めたかしら?」
リーリアが疲れの取れた顔色を覗って尋ね、アイが煮出した茶と、携帯食を差し出した。
「帰りは森を抜けます。もう少しですから、頑張って下さい」
「おー、先食ってるぞ。おまえも食えよ」
ボルティアが明るく笑って声を掛け、ジェイもカップで指を温めるように茶を飲んでいる。
「戻りました――ああ、起きましたか。おはようございます」
「は、はい」
「ただいまっ、ざくろもお茶ちょうだい」
「ありがとうございました。……どうぞ。ロニ様も」
ロニと時音が鳴子を回収して戻り、アイが2人にもカップを差し出す。
「――食事が終わったら、荷物を少し移そうか。エンリコの馬車の荷の量では遅れそうだ」
ロニがカップを片手に覗いた幌の中は、麻袋が満載していた。
エンリコは迎えの馬車に積まれた毛布と工具を数えて首を横に振った。
「そっちの馬車に乗るんですよね?……えっと、ロニさんと、ざくろさん。僕の荷物は重い物ではありませんから……持って頂くと、軽くなりすぎてしまいます」
「そうか」
「そうです。むしろ、ロニさん、こっちに乗りませんか?――道中1人で、話し相手が欲しかったんです」
雀斑の散った頬でくしゃりと笑ってエンリコが誘う。
朝食の片付けを終えた二台の馬車は出発の支度を整えた。
●
二台の馬車を走らせ、その前後を馬で警戒しながら、朝日の中、森を抜ける。
エンリコの馬車は両脇の木に触れそうな幅があり、積まれたの荷の嵩もあって、行きよりも幾らか緩やかに馬車が進む。
けれど明るい中を走る蹄の音も車輪の音も軽快に進んでいった。
小さな動物に出くわしながらも、コボルトに襲われるような事は無く、日の高い内に街道へ戻ってきた。
もう少しだと手綱を引いて案内人が振り返る。前後左右を囲むように馬を走らせ、最後尾から後ろを振り返ってリーリアは追ってくるものが無い事を確かめる。
「後ろは問題なしです。横はどう?」
「こちらは異常なし」
「こちらもです……昼間は明るいんですね」
ジェイとアイが前に伝える。先頭を走るボルティアが聞こえたと一度振り返り、8人は街道を駆け抜けていく。
「ただいま! 阪井さん、ただいま帰りました」
エンリコが工場の中へ駆け込んでいく。青い顔をした阪井がそれを出迎えて、ハンター達に頭を下げた、街道の封鎖はもう数日かかると街が陸軍からの連絡を受け取ったと言う。
「帰ってこないんじゃないかと思ってました。助かりました」
ハンター達は借りた荷を片付け、馬を繋ぎ直しながら、何でも無いというように笑う。
「また機会があればお会いしましょう」
リーリアがひらりと手を振って、ハンター達は工場を後にした。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/16 23:52:24 |
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相談卓 リーリア・バックフィード(ka0873) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/10/19 21:53:01 |