ゲスト
(ka0000)
坊ちゃん剣士、領地の見回り
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/18 19:00
- 完成日
- 2017/04/24 20:13
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●坊ちゃん、大きくなって帰ってきた?
グラズヘイム王国の中央だけど東より、東寄りだけど中央寄りの大き目の町外れにある領主の館。
エトファリカ連邦国に家出というか修行に出かけた領主の跡取り息子リシャール・べリンガーが戻ってきた。
母親アラインは気絶する寸前だった、喜びと怒りと悲しみやらなんやらがないまぜで。
弟妹は泣きながら抱き着き、姉は「あなたがいないと誰が継ぐのよ」と怒られたがハグしてくれた。
リシャールは思わず泣いた。
泣いてはいけないと思ったけれども、やっぱり泣いてしまった。
「父上、申し訳ありませんでした」
父親のシャールズは駆け寄ってひっぱたいた上で抱きしめたい思いもあったが、妻や彼のきょうだいが行動したため、ひとまず感情のクッションが生じた。リシャールの謝罪を鷹揚にうなずくだけだった。
「大江殿に松永殿、ハンターの皆さんが何かあると連絡してくれていたからな、お前が『元気です』しかよこさずとも」
リシャールは照れるように笑った。
「何より無事でよかった。身長伸びたみたいだな」
「はい。あちらにいる間、小袖とか袴とかを借りていたのですが、帰路につくときこちらから持って行った服着たら……ちょっと小さくてびっくりしました」
「私はそんなに背が高くないからな、そろそろ抜かれるのか」
「ということは私はそんなに大きくなれない?」
「一応、男性平均はあるぞ!」
思わずムキになるシャールズに、リシャールは笑った。
この後、団らん。実家のありがたみをリシャールはかみしめた。
●見回りする!
それからしばらくした春の日。
ゴブリンが住み着いたり、リシャールたちが迷い込んだり、最近は憂悦孤唱プエルが遊びに使ったりした廃屋がとうとう壊され更地になるという。
小さな町を出て10分ほどしてある分かれ道を左に行くとその廃屋があった崖がある。のり面には利用しやすいように階段もつけられており、行き来はしやすくなっている。
その廃屋に行くまでは街道であり、林が続く地域であるため、人通りは多くはない。むしろ、鳥や動物通りのほうが多いように感じられる。
職人たちは近くの小さな町と毎朝、毎夕行き来している。
頻繁に事件が起こるわけではないが、いろいろなくはないところであるし不安もある。だから、領主に「できれば見回りしてほしい」という要請はあった。
近くの小さな町に滞在する兵士は少ないため、見回り回数を増やしているが負担は大きいようだ。
兵からの報告で「動物の動きが不自然」というのが上がっている。気のせいかもしれないが、雑魔の発生があったのか、それともどこからか大きな動物が来たのか現状は不明とのこと。
調査は必要かもしれないが、焦らなくてもいいのかもしれない。
職務室の隅っこで、家庭教師の出した課題解きに必死になっているリシャールをシャールズはちらりと見る。修行中の課題がすべて回ってきているらしい。
それはそれであるし、エトファリカで学んできたことも多いだろう。
グラズヘイムの貴族として必要なこともあるが、息抜きも必要だろうと考える。
「リシャール、実はな、ハンターにこれを依頼しようと思うんだ」
タイミングを見て声をかける。依頼書の下書きを見せるとリシャールの目が輝く。
「……わ、私も!」
「というと思ったが、まず、依頼を出してくる」
「はい」
「お前も一緒に行く」
「はいっ!」
「無茶はしない」
「はい」
「返事はいいな」
シャールズは苦笑した。
リシャールが町に行き、ソサエティの支部で依頼を出したのだった。
グラズヘイム王国の中央だけど東より、東寄りだけど中央寄りの大き目の町外れにある領主の館。
エトファリカ連邦国に家出というか修行に出かけた領主の跡取り息子リシャール・べリンガーが戻ってきた。
母親アラインは気絶する寸前だった、喜びと怒りと悲しみやらなんやらがないまぜで。
弟妹は泣きながら抱き着き、姉は「あなたがいないと誰が継ぐのよ」と怒られたがハグしてくれた。
リシャールは思わず泣いた。
泣いてはいけないと思ったけれども、やっぱり泣いてしまった。
「父上、申し訳ありませんでした」
父親のシャールズは駆け寄ってひっぱたいた上で抱きしめたい思いもあったが、妻や彼のきょうだいが行動したため、ひとまず感情のクッションが生じた。リシャールの謝罪を鷹揚にうなずくだけだった。
「大江殿に松永殿、ハンターの皆さんが何かあると連絡してくれていたからな、お前が『元気です』しかよこさずとも」
リシャールは照れるように笑った。
「何より無事でよかった。身長伸びたみたいだな」
「はい。あちらにいる間、小袖とか袴とかを借りていたのですが、帰路につくときこちらから持って行った服着たら……ちょっと小さくてびっくりしました」
「私はそんなに背が高くないからな、そろそろ抜かれるのか」
「ということは私はそんなに大きくなれない?」
「一応、男性平均はあるぞ!」
思わずムキになるシャールズに、リシャールは笑った。
この後、団らん。実家のありがたみをリシャールはかみしめた。
●見回りする!
それからしばらくした春の日。
ゴブリンが住み着いたり、リシャールたちが迷い込んだり、最近は憂悦孤唱プエルが遊びに使ったりした廃屋がとうとう壊され更地になるという。
小さな町を出て10分ほどしてある分かれ道を左に行くとその廃屋があった崖がある。のり面には利用しやすいように階段もつけられており、行き来はしやすくなっている。
その廃屋に行くまでは街道であり、林が続く地域であるため、人通りは多くはない。むしろ、鳥や動物通りのほうが多いように感じられる。
職人たちは近くの小さな町と毎朝、毎夕行き来している。
頻繁に事件が起こるわけではないが、いろいろなくはないところであるし不安もある。だから、領主に「できれば見回りしてほしい」という要請はあった。
近くの小さな町に滞在する兵士は少ないため、見回り回数を増やしているが負担は大きいようだ。
兵からの報告で「動物の動きが不自然」というのが上がっている。気のせいかもしれないが、雑魔の発生があったのか、それともどこからか大きな動物が来たのか現状は不明とのこと。
調査は必要かもしれないが、焦らなくてもいいのかもしれない。
職務室の隅っこで、家庭教師の出した課題解きに必死になっているリシャールをシャールズはちらりと見る。修行中の課題がすべて回ってきているらしい。
それはそれであるし、エトファリカで学んできたことも多いだろう。
グラズヘイムの貴族として必要なこともあるが、息抜きも必要だろうと考える。
「リシャール、実はな、ハンターにこれを依頼しようと思うんだ」
タイミングを見て声をかける。依頼書の下書きを見せるとリシャールの目が輝く。
「……わ、私も!」
「というと思ったが、まず、依頼を出してくる」
「はい」
「お前も一緒に行く」
「はいっ!」
「無茶はしない」
「はい」
「返事はいいな」
シャールズは苦笑した。
リシャールが町に行き、ソサエティの支部で依頼を出したのだった。
リプレイ本文
●のんびり
浪風 鈴太(ka1033)は借りた馬に乗り練習。生来からの勘と乗馬用の馬であり、難なく乗りこなす。
「お馬ちゃん、よろしくね♪」
彼の挨拶もよかったのかもしれない。
「何もなければただの散歩、何かあれば対処行動。ただそれだけじゃ、力を抜くといい」
レーヴェ・W・マルバス(ka0276)は年を重ねた、穏やかそうな口調で言う。リシャール・べリンガーが「はい」というが、その肩を見て力の入り方に苦笑したくなる。
「……男子三日会ざれば……だったか? 以前会ったときに比べてしっかりしているように見える。それに、親に成長を認めてもらえたみたいだな」
ロニ・カルディス(ka0551)はリシャールを見て感想をもらす。彼の行動には注意するつもりはある。
宵待 サクラ(ka5561)は連れの犬たちとともに楽しそうだ。
「ハンターで食べているからお仕事はまじめにしなきゃって思ってるよ。でも、この世界をのんびり旅だけでできたら最高だなぁとも思っているんだ」
ここでは今のところ何も起こっていない。リシャールの年齢が中学生くらいということもあり、なんとな気持ちのんびりする。
マリィア・バルデス(ka5848)はリシャールに今回の見回りの手順を説明する。
「二班に分かれて時計回りと反時計回りで回ろうと思っているの。そのほうが遭遇率が上がるでしょ? オオカミや雑魔に後れを取る面子でもないし」
リシャールは「そうですね」と素直にうなずき、ハンター側の班分けを聞く。
「で、リシャールには俺たちA班に入ってもらうが」
久瑠我・慈衛(ka6741)がと告げたところ、サクラから寂しいと告げる視線、マリィアから鋭い視線をそれぞれもらった。
「リシャール……の希望による」
慈衛の付け足したことにより、様々な視線がリシャールに注がれる。
「えっ!?」
リシャールは視線から伝わる言葉に動揺する。
(マリィアさんたちの方は前衛が少ない……で、でも、女性ばかりですが、いや、ハンターに男女差はないです。……姉と妹もいますし!)
現実を見て、B班に加わることにした。
「必要あれば、大通りで入れ替えればいい」
「まあ、取って喰われるわけでもなし」
ロニとレーヴェは慰めというか事実を告げた。
●Y字まで
小さな町を後にすると川が流れ、畑が広がる。
「見回り、散歩日和! あれはなんだ!」
鈴太が指さす。土も見えるが、様々な植物が埋まっているところが見えるため、畑とちょっと違うようだ。
「あれは薬草園です。この町で新しい施……」
「へええ、薬草! 薬草というとどんな」
「ハーブというほうがわかりやすいでしょうか?」
「ミントとかドクダミとか」
「そうです」
「へえ」
「街道を右に行くと正面に出ます」
鈴太はそちらに向かうためよりワクワクしているようだった。
「なんだか穏やかそうで良いところだねー」
サクラは城壁の外も、のどかな雰囲気でほっとする。
「王都も結構近いのですが、田舎って言われてしまうんです。川を渡った向こうはちょっと小さな事件はあります」
「そっか。だから見回りだよね」
「はい」
「今度、犬全員連れてきて釣りしたいなぁ。毎日のんびり釣りして生活できたら最高だけど……」
「それほど取れないと思います」
「……あ、ごめんなさい!」
「え? 別に何も」
「い、いいの、いいの」
サクラは領主の息子だということを忘れて、近所の中学生の子に話すような気持ちになっていた。ともかく相手は気にしていない様子であり、ほっとする。
「じゃ、ここで別れる……な?」
慈衛が言った。
●右の方
ロニは鈴太と慈衛の後方を進む。
鈴太はリシャールとは違う意味で突っ走りそうである。
一方の慈衛は落ち着いている様子――仮面で顔は見えないけど。
「お、あの薬草園が近づいてくる」
「匂いがする?」
慈衛に言われて鈴太は鼻を動かす。
「本当だ」
二人は街道を行っているということもあり、のんびりしている。
ロニははっとする。薬草園から怒る声と猫の鳴き声がした。
「止まれ」
二人に警告を発する。
「え?」
すでに遅く鈴太の馬が棹立ちになる。
「にゃああああ」
猫の悲鳴が響き渡った。
馬にしがみつく鈴太。
馬を前に腰を抜かしているチャトラの猫。
慈衛とロニは猫が轢かれず、鈴太が落馬しなかったとほっと息をついた。
「チャ」
「にゃあ」
人間の少年と後ろ足で立つ真っ黒の毛の猫と白ぽい猫が出てきた。
「あああ、すみません、すみません!」
小柄な少年が必死に頭を下げる。
「いや、大丈夫だよ」
鈴太は馬から降りて、呆然としていた頭を振る。
『チャ、謝れ』
『ぬし、下手すれば死んでおったぞ』
後ろ足で立つ猫――ユグディラたちは互いにはわかる言葉で会話している。
人間からすると飛び出した小さい子に、大人が叱っているまたは諭しているように見えた。
「何があったかわからないが……」
ロニが馬から降りて近づく。
「けがはないな?」
「にゃー」
チャは頭を下げる。
「飛び出すとは、何があった?」
慈衛が問うと、少年が答えた。
「この子たちは薬草園に住んでいるんです。チャがヤギの尻尾にちょっかい出して追いかけられて、ヤギがいろいろ倒して、チャが枝折ったりした結果、僕が怒ったんです」
「にゃ」
「うにゃ」
クロとシロッポイも何か言うがハンターには聞き取れない。
「……めっ」
慈衛は仮面のままチャを諭す。
「もふもふ、ねこちゃん、怪我なくてよかった」
鈴太はにこりと諭し、ぶわっと泣き始めるチャを抱きしめ触り始める。
「……ユグディラへの懲罰はこれだな」
「懲罰なのか?」
ロニのつぶやきに慈衛が質問するが、大人のユグディラ二匹がこくりとうなずく。
「限度というのがある」
「ああ」
目の前でチャはひたすらもふられていたのだった。
●左の方
街道を左に入っていく女性陣とリシャール。
「さて、適当に話をしつつ、進もうかのう」
レーヴェの言葉にリシャールは疑問の表情を浮かべる。
「隠密が必要という依頼ではないのだろう」
「はい、そうですね」
「声を出すことで存在を知らせる。そうなれば、臆病な野生動物は遠ざかる」
「確かに。職人の方たちは無音ではないですし、旅人もそうですね」
「であろう? で、もし、敵意あるなら、我らに向かってくる。それはそれでよし」
そのためにハンターは見回りをやっているのだ。
「腹案を立てておれば動けよう。もしもの時のために連絡手段はもっているのだからの」
リシャールはうなずく。連絡して間に合わないような敵がいたら、それはそれで問題だ。
進む街道は穏やかだ。
「動物の動きが不自然と思うなら、他の狂暴な野生動物に押し出されてクマやオオカミクラスの野生動物が領域を変えたということが考えられるわね……雑魔という可能性もあるけれど」
マリィアの言葉にリシャールは首を縦に振る。
「人間に害があるからといってオオカミも狩りすぎればシカが増えて、木々の食害が起きる」
「最低限しかやっていないはずです」
「今回は人を食らう可能性のある動物が飛び出したら狩る、ということでいいかしら?」
「はい」
「それと、この地域ネズミやイナゴの暴走はないわよね? 家畜の異常行動とかも?」
「ないです」
「なら、動物の動きがおかしいなら、ありうるのは野生動物か雑魔でしょうね」
マリィアの解説と推測にリシャールは考える。
「やっぱり、リシャールは領主さまの息子さんなんだね」
サクラは感心する。
「え?」
「あ、ちょっと中学生な印象だったから、つい」
「?」
リアルブルーのことが分からないリシャールはキョトンとするが、マリィアは苦笑する。
「間違ってないわよ」
「そうかな?」
「そうそう」
リシャールは少しふてくされた表情だ。
「……何かいるみたいだのう」
レーヴェは銃を取り出す。
リシャールは馬から降りると、柄に手を載せる。
サクラとマリィアの連れの犬たちは威嚇している。
「これでも来るようなら、よほど切羽詰まっていることとなる」
しばらく繁みにいるそれらとにらみ合いが続く。
「そろそろこれを打ち込むほうがいいかしら?」
マリィアが銃を構える。
「……あ、行ったみたい」
サクラの言う通り、それらはしぶしぶ立ち去ったようだ。
「でも、何かあるから来たのよね」
「A班にも連絡をしておいた方がいいのう」
「そうね」
要注意事項は伝えられた。
●雑魔
男性陣は林に囲まれた街道を進む。
左手は林の先に高台になっている。そこの解体作業でするような音がしているため、小さな町から職人が行き来している現場だと推測ができた。
「特に変わったことはないなぁ」
鈴太が心地よい風にホッと息を吐く。
崖の上から物音がするが、問題はなさそうだ。
「とはいえ……動物の動きがおかしいから注意は必要だとB班から入った」
ロニに言葉に慈衛がうなずく。
「もふもふ成分」
ちろりと鈴太の視線が慈衛が連れているソウルウルフに注がれる。馬に乗っているため、今の間は安全だ。
「そろそろ林を抜けて、大きな街道に出るな……」
ロニが指摘した通り、合流する。
人通りは多いわけではないが、ちょうど通っていった人が見える。
「ここからもう一つの道に行くか、戻っていくか」
B班が通っているはずの道はここから見えなくはない。一段高くなっている地形の先にある。
「A班の行動にもよる」
慈衛が告げ、連絡を取ることにした。
マリィアはこの領地のことを質問する。
「特産品ってあるのかしら?」
「麦や羊など……一般的なものがとれます。先にある村は水はけのよい土地でラベンダーやローズマリーなど植えてます」
リシャールはよどみなく答える。
「ラベンダー、いい香りだろうな」
「はい、あの村のラベンダーは品質がいいので、よく姉がお茶にして飲んでいますし、母が淹れてくれたりしますので、馴染み深いです」
サクラはへえとうなずく。
「さて、問題の当たりも通り過ぎて、大きな街道に合流したのう」
切り立っている崖の上は普通に解体作業の音がしていた。緩やかな階段もあり、そこにも何もなかった。
「戻るかのう……ん!」
レーヴェは銃に手を掛けて振り返る。
「どうかしましたか?」
「何かおる……」
リシャールは馬から降りると、刀の柄に手を掛けた。
「連絡入れるね。街道にいるみたいだから……」
「大きな通り直接来ていただいたほうが近いです」
「よね?」
サクラは連絡を取った。
「通りから入ってくるような一般人には注意ね」
マリィアは銃を手に周囲を見渡した。
B班からの連絡により、A班は大きな街道を一気に駆け抜ける。
「反対側に来るってことはないのかな?」
「切り立った崖……丘というべきかを越えないとならないからな」
ロニの言葉に鈴太はそうだねとうなずいた。
「間に合う」
慈衛の視線の先に街道にいるリシャールのゴースロンのポチの姿を見つけた。
それ、は焦っていた。
飢えてしょうがなかった。
食べても食べても衰えることがない食欲。
森で出会った動物を襲ったが、食欲は満たされない。
そこに、おいしそうなものがいた。
マリィアはマテリアルを込め、引き金を引く。
「おとなしくしてちょうだい」
クマのような雑魔はなんと回避してしまった。
「最後まで会いたくなかったなぁー」
サクラは抜刀後、クマのような雑魔に向かってマテリアルを込めて斬撃を食らわせる。
「放置はできません」
リシャールは刀を鋭く突き出したが、毛が固いらしく手ごたえが薄かった。
「そうそうおとなしくしてほしいのう」
レーヴェの弾丸が叩き込まれる。さすがに連続でいくつも攻撃を食らうと雑魔はひとたまりもなかった。
動きが鈍る雑魔はであるが、目の前のリシャールを狙って攻撃をする。伸び上がればリシャールより大きく、その高さからたたかれたら大きなけがを負う。
さすがに鈍っている雑魔をリシャールは避けた。
「これで終わるわね」
「おとなしくしてね」
マリィアとサクラの攻撃が加えられる。
さすがに雑魔は耐えられずに倒れて、塵となって消えた。
「終わったのか」
ロニは仲間の状況を確認する。怪我もなく、軽い運動程度で済んだということのようだ。
「え、俺の出番なしか」
鈴太は溜息を洩らし、馬から一旦降りる。
「抱き着いていい?」
鈴太は傷心を慰めようと慈衛のソウルウルフに抱き着いた。もふもふもふ……と音がするようだった。
慈衛はソウルウルフのハチが助けを求めるような視線を向けているため、無言で割って入り、じっと鈴太を見つめる。
「えー」
不満な声は上がる。
「さて……雑魔が出たわけだが……あっちから来たのかのう?」
レーヴェは下りると慎重に灌木を見て進む。
「あ、私も行きます」
リシャールがついていった。
「ちょ、危ないでしょ……というのもおかしいわね」
マリィアは苦笑する。護衛対象というわけでもないのだから。守るとしても過保護もおかしい。
「私も行くよ」
サクラもついていった。
「楽しいことがあるかもしれないし」
「いや、ないと思うが」
鈴太と慈衛も入っていった。
ロニは残された馬と隅に寄せられたバイクを前に溜息を洩らした。
「ここで一般人に対して脅威がないか、待つのが一番だろうな」
必要なことであり、何かあれば連絡はあるだろう。
雑魔が出たといっても、これまで被害がないし、突然大きな事件ということもないだろう。
ロニはそよそよと風が吹く中、待つ。
馬たちはのどかに待ち時間だと、草をはみ始めた。
●無事終了
林の先には何かが来た跡があった。
「冬眠先で何かがあったというか死亡したが、運よくここまで来た?」
冬眠できそうな地域でもないからレーヴェはそう推測した。
「雑魔だから死んじゃった……事実はかわらないんだよね。でも冬眠でなく、ただ単に寝てたら、たまたま殺されてってこともありうるかな?」
「ありうるのう。実際、何があったかなど、あの雑魔の来た道を探さねばならない」
そこまで探さなくてもよいだろうとレーヴェは付け足す。
「そういえば、ユグディラがいて、もふもふしたんだよ」
「えっ!? ユグディラ! 猫だよね。もふもふできるの?」
鈴太の言葉にサクラが喰いついた。動物は好きなのだが猫にどうも縁がないらしい。
「薬草園に住んでいますよ? 終わったら案内しましょうか?」
リシャールの申し出にサクラは目を輝かせる。
「あのユグディラがおとなしく触られるかは別だが」
慈衛の言葉はもふもふをつりさげられた二人に聞こえない。
「どうだった?」
ロニに戻ってきたリシャールは説明をしようとしたが、もふもふを望む二人に無言でせかされる。
「リシャール……領主の調子で領主になろうと努力していてもなれなかった子がいたの。いくらでも協力するから、あなたは立派な領主になってね?」
マリィアは真剣なまなざしをうけ、リシャールはまじめな顔で「はい」と言った。
浪風 鈴太(ka1033)は借りた馬に乗り練習。生来からの勘と乗馬用の馬であり、難なく乗りこなす。
「お馬ちゃん、よろしくね♪」
彼の挨拶もよかったのかもしれない。
「何もなければただの散歩、何かあれば対処行動。ただそれだけじゃ、力を抜くといい」
レーヴェ・W・マルバス(ka0276)は年を重ねた、穏やかそうな口調で言う。リシャール・べリンガーが「はい」というが、その肩を見て力の入り方に苦笑したくなる。
「……男子三日会ざれば……だったか? 以前会ったときに比べてしっかりしているように見える。それに、親に成長を認めてもらえたみたいだな」
ロニ・カルディス(ka0551)はリシャールを見て感想をもらす。彼の行動には注意するつもりはある。
宵待 サクラ(ka5561)は連れの犬たちとともに楽しそうだ。
「ハンターで食べているからお仕事はまじめにしなきゃって思ってるよ。でも、この世界をのんびり旅だけでできたら最高だなぁとも思っているんだ」
ここでは今のところ何も起こっていない。リシャールの年齢が中学生くらいということもあり、なんとな気持ちのんびりする。
マリィア・バルデス(ka5848)はリシャールに今回の見回りの手順を説明する。
「二班に分かれて時計回りと反時計回りで回ろうと思っているの。そのほうが遭遇率が上がるでしょ? オオカミや雑魔に後れを取る面子でもないし」
リシャールは「そうですね」と素直にうなずき、ハンター側の班分けを聞く。
「で、リシャールには俺たちA班に入ってもらうが」
久瑠我・慈衛(ka6741)がと告げたところ、サクラから寂しいと告げる視線、マリィアから鋭い視線をそれぞれもらった。
「リシャール……の希望による」
慈衛の付け足したことにより、様々な視線がリシャールに注がれる。
「えっ!?」
リシャールは視線から伝わる言葉に動揺する。
(マリィアさんたちの方は前衛が少ない……で、でも、女性ばかりですが、いや、ハンターに男女差はないです。……姉と妹もいますし!)
現実を見て、B班に加わることにした。
「必要あれば、大通りで入れ替えればいい」
「まあ、取って喰われるわけでもなし」
ロニとレーヴェは慰めというか事実を告げた。
●Y字まで
小さな町を後にすると川が流れ、畑が広がる。
「見回り、散歩日和! あれはなんだ!」
鈴太が指さす。土も見えるが、様々な植物が埋まっているところが見えるため、畑とちょっと違うようだ。
「あれは薬草園です。この町で新しい施……」
「へええ、薬草! 薬草というとどんな」
「ハーブというほうがわかりやすいでしょうか?」
「ミントとかドクダミとか」
「そうです」
「へえ」
「街道を右に行くと正面に出ます」
鈴太はそちらに向かうためよりワクワクしているようだった。
「なんだか穏やかそうで良いところだねー」
サクラは城壁の外も、のどかな雰囲気でほっとする。
「王都も結構近いのですが、田舎って言われてしまうんです。川を渡った向こうはちょっと小さな事件はあります」
「そっか。だから見回りだよね」
「はい」
「今度、犬全員連れてきて釣りしたいなぁ。毎日のんびり釣りして生活できたら最高だけど……」
「それほど取れないと思います」
「……あ、ごめんなさい!」
「え? 別に何も」
「い、いいの、いいの」
サクラは領主の息子だということを忘れて、近所の中学生の子に話すような気持ちになっていた。ともかく相手は気にしていない様子であり、ほっとする。
「じゃ、ここで別れる……な?」
慈衛が言った。
●右の方
ロニは鈴太と慈衛の後方を進む。
鈴太はリシャールとは違う意味で突っ走りそうである。
一方の慈衛は落ち着いている様子――仮面で顔は見えないけど。
「お、あの薬草園が近づいてくる」
「匂いがする?」
慈衛に言われて鈴太は鼻を動かす。
「本当だ」
二人は街道を行っているということもあり、のんびりしている。
ロニははっとする。薬草園から怒る声と猫の鳴き声がした。
「止まれ」
二人に警告を発する。
「え?」
すでに遅く鈴太の馬が棹立ちになる。
「にゃああああ」
猫の悲鳴が響き渡った。
馬にしがみつく鈴太。
馬を前に腰を抜かしているチャトラの猫。
慈衛とロニは猫が轢かれず、鈴太が落馬しなかったとほっと息をついた。
「チャ」
「にゃあ」
人間の少年と後ろ足で立つ真っ黒の毛の猫と白ぽい猫が出てきた。
「あああ、すみません、すみません!」
小柄な少年が必死に頭を下げる。
「いや、大丈夫だよ」
鈴太は馬から降りて、呆然としていた頭を振る。
『チャ、謝れ』
『ぬし、下手すれば死んでおったぞ』
後ろ足で立つ猫――ユグディラたちは互いにはわかる言葉で会話している。
人間からすると飛び出した小さい子に、大人が叱っているまたは諭しているように見えた。
「何があったかわからないが……」
ロニが馬から降りて近づく。
「けがはないな?」
「にゃー」
チャは頭を下げる。
「飛び出すとは、何があった?」
慈衛が問うと、少年が答えた。
「この子たちは薬草園に住んでいるんです。チャがヤギの尻尾にちょっかい出して追いかけられて、ヤギがいろいろ倒して、チャが枝折ったりした結果、僕が怒ったんです」
「にゃ」
「うにゃ」
クロとシロッポイも何か言うがハンターには聞き取れない。
「……めっ」
慈衛は仮面のままチャを諭す。
「もふもふ、ねこちゃん、怪我なくてよかった」
鈴太はにこりと諭し、ぶわっと泣き始めるチャを抱きしめ触り始める。
「……ユグディラへの懲罰はこれだな」
「懲罰なのか?」
ロニのつぶやきに慈衛が質問するが、大人のユグディラ二匹がこくりとうなずく。
「限度というのがある」
「ああ」
目の前でチャはひたすらもふられていたのだった。
●左の方
街道を左に入っていく女性陣とリシャール。
「さて、適当に話をしつつ、進もうかのう」
レーヴェの言葉にリシャールは疑問の表情を浮かべる。
「隠密が必要という依頼ではないのだろう」
「はい、そうですね」
「声を出すことで存在を知らせる。そうなれば、臆病な野生動物は遠ざかる」
「確かに。職人の方たちは無音ではないですし、旅人もそうですね」
「であろう? で、もし、敵意あるなら、我らに向かってくる。それはそれでよし」
そのためにハンターは見回りをやっているのだ。
「腹案を立てておれば動けよう。もしもの時のために連絡手段はもっているのだからの」
リシャールはうなずく。連絡して間に合わないような敵がいたら、それはそれで問題だ。
進む街道は穏やかだ。
「動物の動きが不自然と思うなら、他の狂暴な野生動物に押し出されてクマやオオカミクラスの野生動物が領域を変えたということが考えられるわね……雑魔という可能性もあるけれど」
マリィアの言葉にリシャールは首を縦に振る。
「人間に害があるからといってオオカミも狩りすぎればシカが増えて、木々の食害が起きる」
「最低限しかやっていないはずです」
「今回は人を食らう可能性のある動物が飛び出したら狩る、ということでいいかしら?」
「はい」
「それと、この地域ネズミやイナゴの暴走はないわよね? 家畜の異常行動とかも?」
「ないです」
「なら、動物の動きがおかしいなら、ありうるのは野生動物か雑魔でしょうね」
マリィアの解説と推測にリシャールは考える。
「やっぱり、リシャールは領主さまの息子さんなんだね」
サクラは感心する。
「え?」
「あ、ちょっと中学生な印象だったから、つい」
「?」
リアルブルーのことが分からないリシャールはキョトンとするが、マリィアは苦笑する。
「間違ってないわよ」
「そうかな?」
「そうそう」
リシャールは少しふてくされた表情だ。
「……何かいるみたいだのう」
レーヴェは銃を取り出す。
リシャールは馬から降りると、柄に手を載せる。
サクラとマリィアの連れの犬たちは威嚇している。
「これでも来るようなら、よほど切羽詰まっていることとなる」
しばらく繁みにいるそれらとにらみ合いが続く。
「そろそろこれを打ち込むほうがいいかしら?」
マリィアが銃を構える。
「……あ、行ったみたい」
サクラの言う通り、それらはしぶしぶ立ち去ったようだ。
「でも、何かあるから来たのよね」
「A班にも連絡をしておいた方がいいのう」
「そうね」
要注意事項は伝えられた。
●雑魔
男性陣は林に囲まれた街道を進む。
左手は林の先に高台になっている。そこの解体作業でするような音がしているため、小さな町から職人が行き来している現場だと推測ができた。
「特に変わったことはないなぁ」
鈴太が心地よい風にホッと息を吐く。
崖の上から物音がするが、問題はなさそうだ。
「とはいえ……動物の動きがおかしいから注意は必要だとB班から入った」
ロニに言葉に慈衛がうなずく。
「もふもふ成分」
ちろりと鈴太の視線が慈衛が連れているソウルウルフに注がれる。馬に乗っているため、今の間は安全だ。
「そろそろ林を抜けて、大きな街道に出るな……」
ロニが指摘した通り、合流する。
人通りは多いわけではないが、ちょうど通っていった人が見える。
「ここからもう一つの道に行くか、戻っていくか」
B班が通っているはずの道はここから見えなくはない。一段高くなっている地形の先にある。
「A班の行動にもよる」
慈衛が告げ、連絡を取ることにした。
マリィアはこの領地のことを質問する。
「特産品ってあるのかしら?」
「麦や羊など……一般的なものがとれます。先にある村は水はけのよい土地でラベンダーやローズマリーなど植えてます」
リシャールはよどみなく答える。
「ラベンダー、いい香りだろうな」
「はい、あの村のラベンダーは品質がいいので、よく姉がお茶にして飲んでいますし、母が淹れてくれたりしますので、馴染み深いです」
サクラはへえとうなずく。
「さて、問題の当たりも通り過ぎて、大きな街道に合流したのう」
切り立っている崖の上は普通に解体作業の音がしていた。緩やかな階段もあり、そこにも何もなかった。
「戻るかのう……ん!」
レーヴェは銃に手を掛けて振り返る。
「どうかしましたか?」
「何かおる……」
リシャールは馬から降りると、刀の柄に手を掛けた。
「連絡入れるね。街道にいるみたいだから……」
「大きな通り直接来ていただいたほうが近いです」
「よね?」
サクラは連絡を取った。
「通りから入ってくるような一般人には注意ね」
マリィアは銃を手に周囲を見渡した。
B班からの連絡により、A班は大きな街道を一気に駆け抜ける。
「反対側に来るってことはないのかな?」
「切り立った崖……丘というべきかを越えないとならないからな」
ロニの言葉に鈴太はそうだねとうなずいた。
「間に合う」
慈衛の視線の先に街道にいるリシャールのゴースロンのポチの姿を見つけた。
それ、は焦っていた。
飢えてしょうがなかった。
食べても食べても衰えることがない食欲。
森で出会った動物を襲ったが、食欲は満たされない。
そこに、おいしそうなものがいた。
マリィアはマテリアルを込め、引き金を引く。
「おとなしくしてちょうだい」
クマのような雑魔はなんと回避してしまった。
「最後まで会いたくなかったなぁー」
サクラは抜刀後、クマのような雑魔に向かってマテリアルを込めて斬撃を食らわせる。
「放置はできません」
リシャールは刀を鋭く突き出したが、毛が固いらしく手ごたえが薄かった。
「そうそうおとなしくしてほしいのう」
レーヴェの弾丸が叩き込まれる。さすがに連続でいくつも攻撃を食らうと雑魔はひとたまりもなかった。
動きが鈍る雑魔はであるが、目の前のリシャールを狙って攻撃をする。伸び上がればリシャールより大きく、その高さからたたかれたら大きなけがを負う。
さすがに鈍っている雑魔をリシャールは避けた。
「これで終わるわね」
「おとなしくしてね」
マリィアとサクラの攻撃が加えられる。
さすがに雑魔は耐えられずに倒れて、塵となって消えた。
「終わったのか」
ロニは仲間の状況を確認する。怪我もなく、軽い運動程度で済んだということのようだ。
「え、俺の出番なしか」
鈴太は溜息を洩らし、馬から一旦降りる。
「抱き着いていい?」
鈴太は傷心を慰めようと慈衛のソウルウルフに抱き着いた。もふもふもふ……と音がするようだった。
慈衛はソウルウルフのハチが助けを求めるような視線を向けているため、無言で割って入り、じっと鈴太を見つめる。
「えー」
不満な声は上がる。
「さて……雑魔が出たわけだが……あっちから来たのかのう?」
レーヴェは下りると慎重に灌木を見て進む。
「あ、私も行きます」
リシャールがついていった。
「ちょ、危ないでしょ……というのもおかしいわね」
マリィアは苦笑する。護衛対象というわけでもないのだから。守るとしても過保護もおかしい。
「私も行くよ」
サクラもついていった。
「楽しいことがあるかもしれないし」
「いや、ないと思うが」
鈴太と慈衛も入っていった。
ロニは残された馬と隅に寄せられたバイクを前に溜息を洩らした。
「ここで一般人に対して脅威がないか、待つのが一番だろうな」
必要なことであり、何かあれば連絡はあるだろう。
雑魔が出たといっても、これまで被害がないし、突然大きな事件ということもないだろう。
ロニはそよそよと風が吹く中、待つ。
馬たちはのどかに待ち時間だと、草をはみ始めた。
●無事終了
林の先には何かが来た跡があった。
「冬眠先で何かがあったというか死亡したが、運よくここまで来た?」
冬眠できそうな地域でもないからレーヴェはそう推測した。
「雑魔だから死んじゃった……事実はかわらないんだよね。でも冬眠でなく、ただ単に寝てたら、たまたま殺されてってこともありうるかな?」
「ありうるのう。実際、何があったかなど、あの雑魔の来た道を探さねばならない」
そこまで探さなくてもよいだろうとレーヴェは付け足す。
「そういえば、ユグディラがいて、もふもふしたんだよ」
「えっ!? ユグディラ! 猫だよね。もふもふできるの?」
鈴太の言葉にサクラが喰いついた。動物は好きなのだが猫にどうも縁がないらしい。
「薬草園に住んでいますよ? 終わったら案内しましょうか?」
リシャールの申し出にサクラは目を輝かせる。
「あのユグディラがおとなしく触られるかは別だが」
慈衛の言葉はもふもふをつりさげられた二人に聞こえない。
「どうだった?」
ロニに戻ってきたリシャールは説明をしようとしたが、もふもふを望む二人に無言でせかされる。
「リシャール……領主の調子で領主になろうと努力していてもなれなかった子がいたの。いくらでも協力するから、あなたは立派な領主になってね?」
マリィアは真剣なまなざしをうけ、リシャールはまじめな顔で「はい」と言った。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/04/16 23:15:53 |
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見回り大作戦 久瑠我・慈衛(ka6741) ドワーフ|18才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/04/18 07:26:15 |