ゲスト
(ka0000)
アマリリス~ポカラ防衛隊
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/08 22:00
- 完成日
- 2017/05/21 03:11
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「干し肉やワインなんかの保存食はまだ大丈夫かな」
「やってることはまんま野盗じゃねぇか」
瓦礫の村でそんな会話が響く。
そんなとがめる――いや、からかう声に瓦礫の中から見つけた食料を手にしたモータルはムッとして振り返った。
「俺たちは村人に新しい村を提供し仕事も与えた。もちろん食料もだ。……そして村人は将来的な帰還も望んでいる。誰にも奪われないよう居座ってるのは彼らの望みで残った資材の活用も了解を取っている」
「で、あんたは自分の野盗を持つことができた、と。幸せだな」
からかっているのはキアンだ。
「義勇隊だ。それより井戸が全滅してるのは痛いなぁ」
言い返すモータル。最後が嫌みたらしいのは、前回視察に来たときに村人に帰還させないため最後に一つ残っていた井戸をキアンがわざと潰したから。井戸を破壊した複座式のビルドムーバーにはモータルも乗っていた。
「それはそれ、だ。あれのおかげで移住が確定したんじゃねぇか!」
「モータルさん」
ここで呼ぶ声が。
前後したが、モータルは先日のセル鉱山での花見の後、義勇隊を組んで廃墟のポカラ村に駐屯することになった。
セル鉱山の村に移り住んだ村民の「いずれ村に帰りたい」という要望を「まだ歪虚が襲ってくるかもしれない」という言い訳で抑えたのだ。セル鉱山は増産決定から深刻な人員不足。出て行かれるわけにはいかない。
加えて、モータルの念願だった「力のない誰かのために戦う義勇隊の結成」。そして技術者集団「十三夜」からの「ビルドムーバーの実戦配備テストと採用兵器としての筋道」の要望。
アマリリス商会代表のアムは花見に来たハンターたちの提言も受け、これら三方の要請を満たすためモータルたちのポカラ駐屯と可変魔導アーマー・ビルドムーバーの配備を決定した。
なお、ここが大型歪虚との戦闘で廃墟と化した経緯もあり、魔導師協会に掛け合って資金を引き出している。同協会広報部室は同盟ユニオンであり、常駐しての定点観測が必要と考えていた。ただし、日雇い式が基本のハンターに拠点防衛は不向き。元村民を世話する商会からの申し出を喜んで受けた。
閑話休題。
「モータルさん、井戸が残ってましたよ!」
廃墟を捜索中の隊員からそんな声が。
「え?」
「教会の地下です。結構頑丈に造ってあるみたいで無事でした」
「ま、ワイン倉庫みたいな半地下の所も無事だしな」
「最後の井戸を潰した汚名は返上だな、キアン」
「汚名かよ、オイ!」
とにかくこれで常駐の目処が立った。
ところが。
「おい、あれ」
ほかの隊員が森を指さす。
見ると、木々が揺れ葉の舞っているところがあった。
「な、何があった?」
「見間違いじゃなきゃ、何かが弾んであそこに何かが飛び込んで……」
その時だった!
――ぱたたたっ!
「ア、アリかっ?!」
再び森の中から飛翔したのは大きな黒い羽根アリの歪虚だった!
「まずい! すぐ同盟ユニオンに連絡を!」
モータル、隊員にビルドムーバーでハンターを呼びに行かせるのだった。
「やってることはまんま野盗じゃねぇか」
瓦礫の村でそんな会話が響く。
そんなとがめる――いや、からかう声に瓦礫の中から見つけた食料を手にしたモータルはムッとして振り返った。
「俺たちは村人に新しい村を提供し仕事も与えた。もちろん食料もだ。……そして村人は将来的な帰還も望んでいる。誰にも奪われないよう居座ってるのは彼らの望みで残った資材の活用も了解を取っている」
「で、あんたは自分の野盗を持つことができた、と。幸せだな」
からかっているのはキアンだ。
「義勇隊だ。それより井戸が全滅してるのは痛いなぁ」
言い返すモータル。最後が嫌みたらしいのは、前回視察に来たときに村人に帰還させないため最後に一つ残っていた井戸をキアンがわざと潰したから。井戸を破壊した複座式のビルドムーバーにはモータルも乗っていた。
「それはそれ、だ。あれのおかげで移住が確定したんじゃねぇか!」
「モータルさん」
ここで呼ぶ声が。
前後したが、モータルは先日のセル鉱山での花見の後、義勇隊を組んで廃墟のポカラ村に駐屯することになった。
セル鉱山の村に移り住んだ村民の「いずれ村に帰りたい」という要望を「まだ歪虚が襲ってくるかもしれない」という言い訳で抑えたのだ。セル鉱山は増産決定から深刻な人員不足。出て行かれるわけにはいかない。
加えて、モータルの念願だった「力のない誰かのために戦う義勇隊の結成」。そして技術者集団「十三夜」からの「ビルドムーバーの実戦配備テストと採用兵器としての筋道」の要望。
アマリリス商会代表のアムは花見に来たハンターたちの提言も受け、これら三方の要請を満たすためモータルたちのポカラ駐屯と可変魔導アーマー・ビルドムーバーの配備を決定した。
なお、ここが大型歪虚との戦闘で廃墟と化した経緯もあり、魔導師協会に掛け合って資金を引き出している。同協会広報部室は同盟ユニオンであり、常駐しての定点観測が必要と考えていた。ただし、日雇い式が基本のハンターに拠点防衛は不向き。元村民を世話する商会からの申し出を喜んで受けた。
閑話休題。
「モータルさん、井戸が残ってましたよ!」
廃墟を捜索中の隊員からそんな声が。
「え?」
「教会の地下です。結構頑丈に造ってあるみたいで無事でした」
「ま、ワイン倉庫みたいな半地下の所も無事だしな」
「最後の井戸を潰した汚名は返上だな、キアン」
「汚名かよ、オイ!」
とにかくこれで常駐の目処が立った。
ところが。
「おい、あれ」
ほかの隊員が森を指さす。
見ると、木々が揺れ葉の舞っているところがあった。
「な、何があった?」
「見間違いじゃなきゃ、何かが弾んであそこに何かが飛び込んで……」
その時だった!
――ぱたたたっ!
「ア、アリかっ?!」
再び森の中から飛翔したのは大きな黒い羽根アリの歪虚だった!
「まずい! すぐ同盟ユニオンに連絡を!」
モータル、隊員にビルドムーバーでハンターを呼びに行かせるのだった。
リプレイ本文
●
――キキッ。
ポカラ駐屯地に到着したモトクロスタイプの魔導バイク「ソーペルデュ」に乗っていた人物は長い金髪の女性だった。
「待たせたな。到着だ」
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)である。
「まだ敵は来てないか?」
続いて同じソーペルデュを駆る柊 恭也(ka0711)も到着。同時に聞く。
「森から出てくる様子が日に日に強まっています」
「まぁ、間に合ったってとこだな」
駐屯隊のモータルとキアンが立て続けに報告。
「分かった。……せっかく造った墓を荒らされるのは気に入らねぇからな。来るってんなら皆殺しだ」
荒れているとはいえあれから破壊されてないのを確認しほっとする。
そこへ残りのハンターを乗せた魔導トラックが到着。
「モータル、ドラマーはこっちにあるか?」
飛び降りたレオーネ・インヴェトーレ(ka1441)が早速愛機の所在を確認する。
「もちろん。蟻酸を吐くみたいなんでオープントップからクローズに換装してます」
「……ビルドアーマーですか」
レオーネが愛機の方へ行く。エルバッハ・リオン(ka2434)もそちらに行き迷彩塗装の車体を見る。
「搭乗しての戦闘は初めてですが、蟻酸が降り注ぐ中で戦いたくはないですから、役になってもらいましょうか」
「エルバッハさん、持参の武器はビルドムーバーに装備でいいです?」
「はい。お願いします」
魔導トラックからマシンガン「デルガード」を下ろしている作業員に頷く。たちまち迷彩塗装の車体側部に付けられたガンラックへと固定される。
「変形できるトラックとは面白い機体ですね…」
魔導トラックからはサクラ・エルフリード(ka2598)も下りている。
「……未だ試行錯誤の段階のようだが、こういう取り組みは正直嫌いじゃない」
榊 兵庫(ka0010)も下りて来て興味深そうに作業を見詰めている。
と、横を通る作業員を呼び止めた。
「すまない。俺のコレも装備しておいてくれ」
兵庫、作業員にずっしりと重く長い十文字槍「人間無骨」を手渡す。さらにトラックに載せていた魔導銃「トルキューンハイト」にも顎をしゃくっている。
その時だった。
「来たっ! 羽根アリが森から大挙して浮上。こっちに向かってます!」
見張りからの叫び。
「しまった! どれだけ出れる?」
「ドラマーとほか二台。急いで武器の搭載ができればもう少し……」
「不要だ。私の仕事はテストパイロットではない」
慌てるモータルらを尻目にバイクを再び吹かすコーネリア。
「俺もそのつもりだ」
恭也もばるんとエンジン再始動。
「でも、蟻酸は広範囲に散ってきますよ?」
モータルが叫んだその時、ふわっと白い人影が舞った。
「え?」
「もちろんこれに頑張ってもらわないと困りますよ……」
サクラがドラマーの運転席横に上がり、手すりを掴んだ。そのまま連れて行ってもらうつもりだ。
「ドリルランスとシールド、装着完了です!」
「よし。騎兵隊のお出ましだ! いくぜ、ドラマー!」
作業員が指を立てて対比したのを確認したレオーネ、力強くアクセルを踏み込む。
うわん、うわんと二台のバイクがこれに随伴。後ろからはマシンガンを横に付けたエルバッハ機、十文字槍と魔導銃を付けた兵庫機が続いた。
羽根アリの飛翔は宙を舞うという感じで前進速度はそれほどでもなかった。
●
「後は頼みます」
巨大な羽根アリがこちらを発見し迎撃滞空運動に入ったところでサクラがドラマーから飛び降りた。
ざしっ、と草原に片膝を付き衝撃に耐えるその横をコーネリアと恭也のバイクもきききと止まった。
「なんつーか、ここは呪われてんのかってレベルだな。パラサルス共の次は大量の蟻共とは……」
恭也、羽根アリを見上げ眉をしかめる。
「たかが虫けら風情、何匹だろうと奈落の底に叩き落としてやる!」
「ま、確かに前よりマシなんだがな」
コーネリアスの背には黒光りする巨大で重たいアサルトライフル「RJBS」。雑魚どもめ、との勢いに恭也も前回ここで戦った敵よりはな、と同意。
「とはいえ、蟻に食いちぎられるのは嬉しくないです……」
サクラ、霊槍「グングニル」の石突を大地に立てて立ち上がる。
「ここで待ち受けますか」
後からエルバッハが到着。一旦停止し聞く。
「固まってると集中砲火を食らうな」
「仕事を取り違えることはしない」
恭也とコーネリアス、左右に分かれて後退。サクラは頷きそのまま前進。
「こらちは盾役ですね。……変形に時間がかかると聞きます。ここでビルドオンしておきましょう」
「……蟻酸を喰らって余分なダメージを受けることもないから、な。なるべく敵を引き付けて戦う事にしよう」
エルバッハ機、変形開始。後から追い付いて来た兵庫機もここでアーマー形態へと移行する。
「魔導アーマーと違って結構操縦席が高くなりますね」
「……戦場への展開力という意味では面白いな」
ぐぐぐ、と大地に垂直に下りた足裏を支点に持ちあがる機体。
羽根アリが迫っているが変形は間に合った。
こちら、先行するレオーネ機、ドラマー。
「まずい、かぶられたか?」
がくん、と不整地の突起で跳ねた車内で突出しすぎを感じていた。上空では意外と羽根アリとの間合いが詰まっていた。羽根アリ、滞空して攻撃準備にうつるものと着陸して突撃を狙うものに分かれている。
「ま、後続が変形する時間が稼げる。……多分大丈夫だろ」
ドラマー、そのまま前進。ぱしゃっ、ぱしゃっ、と蟻酸が降り掛かって来るがむしろ加速したので着弾は後方。飛沫が当たるのみ。ぶっちぎりだ。
「リニューアル初陣だってのに、また汚してくれそうな奴らだ!」
歯を食いしばりながらアクセルを踏み込む。目の前には着陸したアリが大きな顎を動かしながら迫っているぞ!
「このくらい突進力で何とかなるだろ、ドラマー!」
側部ガンラックに固定したドリルランスがきらりと光る。そのまま突撃し……。
――どん、ばばばば……。
「よし、裏取った!」
レオーネ、突破に成功。そのままきききとリアを流しつつターン。
もちろん、これで孤立したともいえるが……。
このちょい前、後方の本隊。
「遠距離戦は得意とは言えないですが……」
サクラ、澄んだ水のように青い穂先を揺らしてグングニルを構えた。先にドラマーに蟻酸を浴びせた空中のアリたちは反転しかけている。
「蟻に集られるのも勘弁なので援護、頑張ります…」
それを確認したサクラ、ホーリーライト。
輝く光の弾が一体に命中すると、周りの仲間もこちらを向いた。
これで突撃したレオーネへ集中すまい。
ただ、びしゃ、びしゃっと蟻酸の雨が来る。
「そ、装備的に勘弁なのですよ……」
これにはたまらず横に逃げるサクラ。ビキニアーマーをハイレグにしたりなど魔改造してるのでピンチだがおかげで精神的に戦闘力が上がっているので仕方がない。逃げ足は早いため飛沫が足に掛かる程度で済む。
ただ、サクラを追う敵の数は少ない。
この時、サクラの後方にエルバッハ機がいた。
「サクラさんの方には行かせませんよ?」
「おお。鈍足ってわけでもないんだな」
トランシーバーで兵庫と連絡。兵庫もサクラの逃げた右手へと流れつつ魔導銃発射。がこんがこんと足並みに伴う振動はあるがそれほどひどいわけでもない。ばしゃばしゃ、とこっちにも酸の雨が降り始めた。もちろん無機質なボディに大したダメージはない。
「単発銃じゃ埒あかねぇか?」
兵庫、当たらない状況に業を煮やす。ひらひら滞空する羽根アリにどんぴしゃ当てることは厳しいようで。
「デルガードではどうでしょう?」
タタタ…と重い音を響かせ弾をばらまく。こちらは効果てきめん。本体中心部にヒットすることはなかったが羽などに当たり酸の雨がやや止んだ。
くわえて敵の全体の動きも鈍った。
ここでいったん距離を置いた恭也がチャンスとばかりに呼吸を整えた。
「この手の敵は離れてる内にダメージを与えるに限るな」
背中に背負っていた自身の身長よりも長い大型魔導銃「オイリアンテMk3」を構え、これまでしっかり観察していた敵の動きの先を読む。
「命中率にやや難ありだが羽を広げてりゃ問題なしだ!」
どうっ、と激しい反動とともに発射。動きの鈍っていたアリがこれで地に落ち動きを止めた。
さらに左の遠いところから、コーネリア。
「やはり雑魚は雑魚」
こちらもサクラの援護に上空を狙う。敵の布陣ににやりと不敵な笑い。
「固まって動いていたのでは数を揃えた意味などなかろう? よほど全滅したいようだな」
どだだだだ……と制圧射撃。
弾数自慢のアサルトライフルの全弾を狙い適当にばらまく。三十を超える弾の雨はさすがに圧倒的だ!
――ぼとっ、ぼとっ……。
これで空にいたアリの大半が羽をやられて地に落ちた。
「蟻酸の雨はこれで止んだでしょう」
エルバッハ、一つ問題解決したと今度はデルガードを水平に構え乱射。
「……得意の戦法が使えなくて残念だったな」
兵庫もにやり。十文字槍をくるくる回しぴたと構えた。迎撃態勢十分。
が、ここで予想外の事態が発生する!
●
時は若干遡り、レオーネ。
「よし、もらったぁ!」
後続の攻撃で空のアリどもは全くついて来ていない。陸上のアリも高速突破で距離を取った。
会心のタイミングでのビルドオン成功。がこんがこんと開いた腕。上腕のガンラックからドリルランスとパッションシールドを取り構える。腰を落とし陸上勢力の到達に備えた。
「再突破して合流だ」
が、前に出ようとした瞬間、出足が止まった。
「あ……気を付けろ! うわっ!」
――ぱたたっ、ガッシャーン!
時に、後方部隊は空中勢力に弾幕射撃しほぼ地上戦に移った時だった。
「え?」
「なんだ?」
エルバッハと兵庫、開いていたトランシーバーからレオーネの連結通話で同時に彼女の短い悲鳴を聞いた。
次の瞬間、真正面に飛んで来た――羽が中途半端に残っているので高く飛べない半面、まっすぐ高速で低空飛行してくるアリの巨体を目の当たりにしたッ!
「意外と重い……んっ!」
「おまえ……おわっ!」
盾を構えるエルバッハは逆に盾に乗られてコクピットに頭突きを食らい、十文字槍を振るった兵庫は叩き払った後の下腹部が円弧を描いてコクピットへの横殴りとなった。
――ガッシャーン!
こちらも両者、ガラスが割れてかばった手に裂傷を負った。
「あーあー、やっぱりそうなったか」
せめてそこに蟻酸を流されないように、と恭也がコクピットに乗ったアリを狙撃。
「……やってくれたな?」
一方のコーネリアスは味方をやられて怒り心頭。
「知ってるか? この『アンジェリカ』の正式名称はな……」
構えたアサルトライフル「RJBS」の銃口に粉雪のようなオーラが集まっていく。略称の頭文字はリア充……。
「爆発しろ!」
渾身一撃がいまだ兵庫機の十文字槍に絡んでいるアリに飛んでいく。
――カキン……。
命中爆発はしなかったが、纏っていた冷気が爆発したかのように四散し一瞬敵を氷漬けにした。
この隙にコクピットの兵庫、体勢を立て直し運転に再び集中した。
「……これ以上自由にさせん! 我が穂先に掛かって冥土に旅立つが良い」
兵庫、吠えたッ!
「わざわざそちらの土俵で戦ってやる義理もない」
もう二度と食らわん、と十文字槍を振るう、振るう。動きの止まった一匹を吹っ飛ばして殺すと全く隙を作らず踏み込んでいく。もう一体飛びかかってきたが手の内が分かれば対応もある。振り抜いた威力でばしりと叩き落とす。
一方、エルバッハ機はまったく動かない。
どうしたことか?
「……こういうのも便利ですね」
おっと。
コクピットから出て肩に立ち手すりを掴む白い姿が一つ。
風になびく長い銀髪は、まぎれもないエルバッハその人!
「場所を開けてもらいます」
ワンドをかざしてファイヤーボール炸裂。
どぉん、という爆発を背景にふっと横を向き手の甲で髪を肩の後ろに跳ねて操縦席に戻り再始動する。射程延長を使った分余裕がある。
奥の手を見せたのはもう一人いる!
「近寄ってくるならむしろ喜びますよ…? 近接戦の方が得意なんですよ…!」
地上戦と見て反転したサクラ、投げてダメージを与えたグングニルを追って走り前方でキャッチ。散ってる蟻酸? いまは眼中にないない。
そして戻った槍を高く掲げるのだ。
「いい具合に数が集まってきましたね……光よ…!」
セイクリッドフラッシュ、ぴかー!
もちろんアリはそちらばかりではない。遠距離のコーネリアに気付いて遠くから蟻酸を吐くアリもいる。
が、地上からでは拡散しきらない。飛沫は掛かるが集中的に食らってないので問題ない。
「馬鹿が、相手に届く攻撃をしなければ意味はないぞ? 虫けらの脳味噌ではそんなこともわからんのか?」
宣言通り、蟻酸を吐くため動きが固定されているタイミングを狙い脳天をぶち抜いた。
「よし、頃合いだ」
恭也は数体の止めを担当したあと、バイクで移動。突出したレオーネの方に援護へ行く。
そして、同じくガラスを破られたはずのレオーネ。
「組み合いならまけねーぜ?」
割られていたが、合わせて掲げたドリルが憑りついたアリを削っていた。たまらず離れるアリ。
「後は飛ばれると厄介なだけだ!」
積極的に前に出るレオーネ。
敵も来るのでドリルで合わせるだけで対応できるとはいえ、こちらは一体。
中には飛ぶアリがでる。
――タァン……。
「ん?」
「一匹も逃さないぜ?」
恭也の増援で、森に帰ろうとするアリもスムーズに撃退することができた。
「あ……」
戦い終わった戦場では、サクラが身をよじって胸や腰を隠していたり。蟻酸でアーマーから身を保護する部分が溶け、さらにハイレグになったり谷間が以下略だったようで。
●
「では、いきます」
駐屯地でエルバッハがビルドムーバーを操作し水のたくさん入った桶をゆっくり傾ける。
「つ、冷たくて気持ちいいです…!」
肌がカサついたサクラ、石鹸で泡まみれになり綺麗キレイしてから水を掛けてもらっている。
そんなはしゃぐ声を背にした場所で。
「……使い手次第でいろいろ化けそうだな」
座って茶を飲む兵庫がビルドムーバーをそう評す。
「あれだな……歩兵戦車として運用できるようにした方がいい」
改造案を並べたのは恭也。
操縦席はハードトップ、走行時に撃てる機銃装備、魔導レーダーも、などなど。
「火器の追加か? 小型か? 大型か?」
大型だろ、とコーネリアスが食いつく。
「ありがとうございます。でもセンサーやレーダー類の搭載はコスト増、固定火器は重量増につながるって話だけど……」
一応、十三夜に伝えて検討してみますとモータル。
「スキルトレースも、だな」
兵庫、エルバッハの戦法を見て利便性を付け加えた。
「それより、女王アリとかはいないだろうな?」
レオーネは心配そうに森の方を見るのだった。
――キキッ。
ポカラ駐屯地に到着したモトクロスタイプの魔導バイク「ソーペルデュ」に乗っていた人物は長い金髪の女性だった。
「待たせたな。到着だ」
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)である。
「まだ敵は来てないか?」
続いて同じソーペルデュを駆る柊 恭也(ka0711)も到着。同時に聞く。
「森から出てくる様子が日に日に強まっています」
「まぁ、間に合ったってとこだな」
駐屯隊のモータルとキアンが立て続けに報告。
「分かった。……せっかく造った墓を荒らされるのは気に入らねぇからな。来るってんなら皆殺しだ」
荒れているとはいえあれから破壊されてないのを確認しほっとする。
そこへ残りのハンターを乗せた魔導トラックが到着。
「モータル、ドラマーはこっちにあるか?」
飛び降りたレオーネ・インヴェトーレ(ka1441)が早速愛機の所在を確認する。
「もちろん。蟻酸を吐くみたいなんでオープントップからクローズに換装してます」
「……ビルドアーマーですか」
レオーネが愛機の方へ行く。エルバッハ・リオン(ka2434)もそちらに行き迷彩塗装の車体を見る。
「搭乗しての戦闘は初めてですが、蟻酸が降り注ぐ中で戦いたくはないですから、役になってもらいましょうか」
「エルバッハさん、持参の武器はビルドムーバーに装備でいいです?」
「はい。お願いします」
魔導トラックからマシンガン「デルガード」を下ろしている作業員に頷く。たちまち迷彩塗装の車体側部に付けられたガンラックへと固定される。
「変形できるトラックとは面白い機体ですね…」
魔導トラックからはサクラ・エルフリード(ka2598)も下りている。
「……未だ試行錯誤の段階のようだが、こういう取り組みは正直嫌いじゃない」
榊 兵庫(ka0010)も下りて来て興味深そうに作業を見詰めている。
と、横を通る作業員を呼び止めた。
「すまない。俺のコレも装備しておいてくれ」
兵庫、作業員にずっしりと重く長い十文字槍「人間無骨」を手渡す。さらにトラックに載せていた魔導銃「トルキューンハイト」にも顎をしゃくっている。
その時だった。
「来たっ! 羽根アリが森から大挙して浮上。こっちに向かってます!」
見張りからの叫び。
「しまった! どれだけ出れる?」
「ドラマーとほか二台。急いで武器の搭載ができればもう少し……」
「不要だ。私の仕事はテストパイロットではない」
慌てるモータルらを尻目にバイクを再び吹かすコーネリア。
「俺もそのつもりだ」
恭也もばるんとエンジン再始動。
「でも、蟻酸は広範囲に散ってきますよ?」
モータルが叫んだその時、ふわっと白い人影が舞った。
「え?」
「もちろんこれに頑張ってもらわないと困りますよ……」
サクラがドラマーの運転席横に上がり、手すりを掴んだ。そのまま連れて行ってもらうつもりだ。
「ドリルランスとシールド、装着完了です!」
「よし。騎兵隊のお出ましだ! いくぜ、ドラマー!」
作業員が指を立てて対比したのを確認したレオーネ、力強くアクセルを踏み込む。
うわん、うわんと二台のバイクがこれに随伴。後ろからはマシンガンを横に付けたエルバッハ機、十文字槍と魔導銃を付けた兵庫機が続いた。
羽根アリの飛翔は宙を舞うという感じで前進速度はそれほどでもなかった。
●
「後は頼みます」
巨大な羽根アリがこちらを発見し迎撃滞空運動に入ったところでサクラがドラマーから飛び降りた。
ざしっ、と草原に片膝を付き衝撃に耐えるその横をコーネリアと恭也のバイクもきききと止まった。
「なんつーか、ここは呪われてんのかってレベルだな。パラサルス共の次は大量の蟻共とは……」
恭也、羽根アリを見上げ眉をしかめる。
「たかが虫けら風情、何匹だろうと奈落の底に叩き落としてやる!」
「ま、確かに前よりマシなんだがな」
コーネリアスの背には黒光りする巨大で重たいアサルトライフル「RJBS」。雑魚どもめ、との勢いに恭也も前回ここで戦った敵よりはな、と同意。
「とはいえ、蟻に食いちぎられるのは嬉しくないです……」
サクラ、霊槍「グングニル」の石突を大地に立てて立ち上がる。
「ここで待ち受けますか」
後からエルバッハが到着。一旦停止し聞く。
「固まってると集中砲火を食らうな」
「仕事を取り違えることはしない」
恭也とコーネリアス、左右に分かれて後退。サクラは頷きそのまま前進。
「こらちは盾役ですね。……変形に時間がかかると聞きます。ここでビルドオンしておきましょう」
「……蟻酸を喰らって余分なダメージを受けることもないから、な。なるべく敵を引き付けて戦う事にしよう」
エルバッハ機、変形開始。後から追い付いて来た兵庫機もここでアーマー形態へと移行する。
「魔導アーマーと違って結構操縦席が高くなりますね」
「……戦場への展開力という意味では面白いな」
ぐぐぐ、と大地に垂直に下りた足裏を支点に持ちあがる機体。
羽根アリが迫っているが変形は間に合った。
こちら、先行するレオーネ機、ドラマー。
「まずい、かぶられたか?」
がくん、と不整地の突起で跳ねた車内で突出しすぎを感じていた。上空では意外と羽根アリとの間合いが詰まっていた。羽根アリ、滞空して攻撃準備にうつるものと着陸して突撃を狙うものに分かれている。
「ま、後続が変形する時間が稼げる。……多分大丈夫だろ」
ドラマー、そのまま前進。ぱしゃっ、ぱしゃっ、と蟻酸が降り掛かって来るがむしろ加速したので着弾は後方。飛沫が当たるのみ。ぶっちぎりだ。
「リニューアル初陣だってのに、また汚してくれそうな奴らだ!」
歯を食いしばりながらアクセルを踏み込む。目の前には着陸したアリが大きな顎を動かしながら迫っているぞ!
「このくらい突進力で何とかなるだろ、ドラマー!」
側部ガンラックに固定したドリルランスがきらりと光る。そのまま突撃し……。
――どん、ばばばば……。
「よし、裏取った!」
レオーネ、突破に成功。そのままきききとリアを流しつつターン。
もちろん、これで孤立したともいえるが……。
このちょい前、後方の本隊。
「遠距離戦は得意とは言えないですが……」
サクラ、澄んだ水のように青い穂先を揺らしてグングニルを構えた。先にドラマーに蟻酸を浴びせた空中のアリたちは反転しかけている。
「蟻に集られるのも勘弁なので援護、頑張ります…」
それを確認したサクラ、ホーリーライト。
輝く光の弾が一体に命中すると、周りの仲間もこちらを向いた。
これで突撃したレオーネへ集中すまい。
ただ、びしゃ、びしゃっと蟻酸の雨が来る。
「そ、装備的に勘弁なのですよ……」
これにはたまらず横に逃げるサクラ。ビキニアーマーをハイレグにしたりなど魔改造してるのでピンチだがおかげで精神的に戦闘力が上がっているので仕方がない。逃げ足は早いため飛沫が足に掛かる程度で済む。
ただ、サクラを追う敵の数は少ない。
この時、サクラの後方にエルバッハ機がいた。
「サクラさんの方には行かせませんよ?」
「おお。鈍足ってわけでもないんだな」
トランシーバーで兵庫と連絡。兵庫もサクラの逃げた右手へと流れつつ魔導銃発射。がこんがこんと足並みに伴う振動はあるがそれほどひどいわけでもない。ばしゃばしゃ、とこっちにも酸の雨が降り始めた。もちろん無機質なボディに大したダメージはない。
「単発銃じゃ埒あかねぇか?」
兵庫、当たらない状況に業を煮やす。ひらひら滞空する羽根アリにどんぴしゃ当てることは厳しいようで。
「デルガードではどうでしょう?」
タタタ…と重い音を響かせ弾をばらまく。こちらは効果てきめん。本体中心部にヒットすることはなかったが羽などに当たり酸の雨がやや止んだ。
くわえて敵の全体の動きも鈍った。
ここでいったん距離を置いた恭也がチャンスとばかりに呼吸を整えた。
「この手の敵は離れてる内にダメージを与えるに限るな」
背中に背負っていた自身の身長よりも長い大型魔導銃「オイリアンテMk3」を構え、これまでしっかり観察していた敵の動きの先を読む。
「命中率にやや難ありだが羽を広げてりゃ問題なしだ!」
どうっ、と激しい反動とともに発射。動きの鈍っていたアリがこれで地に落ち動きを止めた。
さらに左の遠いところから、コーネリア。
「やはり雑魚は雑魚」
こちらもサクラの援護に上空を狙う。敵の布陣ににやりと不敵な笑い。
「固まって動いていたのでは数を揃えた意味などなかろう? よほど全滅したいようだな」
どだだだだ……と制圧射撃。
弾数自慢のアサルトライフルの全弾を狙い適当にばらまく。三十を超える弾の雨はさすがに圧倒的だ!
――ぼとっ、ぼとっ……。
これで空にいたアリの大半が羽をやられて地に落ちた。
「蟻酸の雨はこれで止んだでしょう」
エルバッハ、一つ問題解決したと今度はデルガードを水平に構え乱射。
「……得意の戦法が使えなくて残念だったな」
兵庫もにやり。十文字槍をくるくる回しぴたと構えた。迎撃態勢十分。
が、ここで予想外の事態が発生する!
●
時は若干遡り、レオーネ。
「よし、もらったぁ!」
後続の攻撃で空のアリどもは全くついて来ていない。陸上のアリも高速突破で距離を取った。
会心のタイミングでのビルドオン成功。がこんがこんと開いた腕。上腕のガンラックからドリルランスとパッションシールドを取り構える。腰を落とし陸上勢力の到達に備えた。
「再突破して合流だ」
が、前に出ようとした瞬間、出足が止まった。
「あ……気を付けろ! うわっ!」
――ぱたたっ、ガッシャーン!
時に、後方部隊は空中勢力に弾幕射撃しほぼ地上戦に移った時だった。
「え?」
「なんだ?」
エルバッハと兵庫、開いていたトランシーバーからレオーネの連結通話で同時に彼女の短い悲鳴を聞いた。
次の瞬間、真正面に飛んで来た――羽が中途半端に残っているので高く飛べない半面、まっすぐ高速で低空飛行してくるアリの巨体を目の当たりにしたッ!
「意外と重い……んっ!」
「おまえ……おわっ!」
盾を構えるエルバッハは逆に盾に乗られてコクピットに頭突きを食らい、十文字槍を振るった兵庫は叩き払った後の下腹部が円弧を描いてコクピットへの横殴りとなった。
――ガッシャーン!
こちらも両者、ガラスが割れてかばった手に裂傷を負った。
「あーあー、やっぱりそうなったか」
せめてそこに蟻酸を流されないように、と恭也がコクピットに乗ったアリを狙撃。
「……やってくれたな?」
一方のコーネリアスは味方をやられて怒り心頭。
「知ってるか? この『アンジェリカ』の正式名称はな……」
構えたアサルトライフル「RJBS」の銃口に粉雪のようなオーラが集まっていく。略称の頭文字はリア充……。
「爆発しろ!」
渾身一撃がいまだ兵庫機の十文字槍に絡んでいるアリに飛んでいく。
――カキン……。
命中爆発はしなかったが、纏っていた冷気が爆発したかのように四散し一瞬敵を氷漬けにした。
この隙にコクピットの兵庫、体勢を立て直し運転に再び集中した。
「……これ以上自由にさせん! 我が穂先に掛かって冥土に旅立つが良い」
兵庫、吠えたッ!
「わざわざそちらの土俵で戦ってやる義理もない」
もう二度と食らわん、と十文字槍を振るう、振るう。動きの止まった一匹を吹っ飛ばして殺すと全く隙を作らず踏み込んでいく。もう一体飛びかかってきたが手の内が分かれば対応もある。振り抜いた威力でばしりと叩き落とす。
一方、エルバッハ機はまったく動かない。
どうしたことか?
「……こういうのも便利ですね」
おっと。
コクピットから出て肩に立ち手すりを掴む白い姿が一つ。
風になびく長い銀髪は、まぎれもないエルバッハその人!
「場所を開けてもらいます」
ワンドをかざしてファイヤーボール炸裂。
どぉん、という爆発を背景にふっと横を向き手の甲で髪を肩の後ろに跳ねて操縦席に戻り再始動する。射程延長を使った分余裕がある。
奥の手を見せたのはもう一人いる!
「近寄ってくるならむしろ喜びますよ…? 近接戦の方が得意なんですよ…!」
地上戦と見て反転したサクラ、投げてダメージを与えたグングニルを追って走り前方でキャッチ。散ってる蟻酸? いまは眼中にないない。
そして戻った槍を高く掲げるのだ。
「いい具合に数が集まってきましたね……光よ…!」
セイクリッドフラッシュ、ぴかー!
もちろんアリはそちらばかりではない。遠距離のコーネリアに気付いて遠くから蟻酸を吐くアリもいる。
が、地上からでは拡散しきらない。飛沫は掛かるが集中的に食らってないので問題ない。
「馬鹿が、相手に届く攻撃をしなければ意味はないぞ? 虫けらの脳味噌ではそんなこともわからんのか?」
宣言通り、蟻酸を吐くため動きが固定されているタイミングを狙い脳天をぶち抜いた。
「よし、頃合いだ」
恭也は数体の止めを担当したあと、バイクで移動。突出したレオーネの方に援護へ行く。
そして、同じくガラスを破られたはずのレオーネ。
「組み合いならまけねーぜ?」
割られていたが、合わせて掲げたドリルが憑りついたアリを削っていた。たまらず離れるアリ。
「後は飛ばれると厄介なだけだ!」
積極的に前に出るレオーネ。
敵も来るのでドリルで合わせるだけで対応できるとはいえ、こちらは一体。
中には飛ぶアリがでる。
――タァン……。
「ん?」
「一匹も逃さないぜ?」
恭也の増援で、森に帰ろうとするアリもスムーズに撃退することができた。
「あ……」
戦い終わった戦場では、サクラが身をよじって胸や腰を隠していたり。蟻酸でアーマーから身を保護する部分が溶け、さらにハイレグになったり谷間が以下略だったようで。
●
「では、いきます」
駐屯地でエルバッハがビルドムーバーを操作し水のたくさん入った桶をゆっくり傾ける。
「つ、冷たくて気持ちいいです…!」
肌がカサついたサクラ、石鹸で泡まみれになり綺麗キレイしてから水を掛けてもらっている。
そんなはしゃぐ声を背にした場所で。
「……使い手次第でいろいろ化けそうだな」
座って茶を飲む兵庫がビルドムーバーをそう評す。
「あれだな……歩兵戦車として運用できるようにした方がいい」
改造案を並べたのは恭也。
操縦席はハードトップ、走行時に撃てる機銃装備、魔導レーダーも、などなど。
「火器の追加か? 小型か? 大型か?」
大型だろ、とコーネリアスが食いつく。
「ありがとうございます。でもセンサーやレーダー類の搭載はコスト増、固定火器は重量増につながるって話だけど……」
一応、十三夜に伝えて検討してみますとモータル。
「スキルトレースも、だな」
兵庫、エルバッハの戦法を見て利便性を付け加えた。
「それより、女王アリとかはいないだろうな?」
レオーネは心配そうに森の方を見るのだった。
依頼結果
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依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 柊 恭也(ka0711) 人間(リアルブルー)|18才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/05/07 22:31:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/04 06:22:56 |