ゲスト
(ka0000)
【交酒】酒樽ころころ
マスター:奈華里

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/06/19 19:00
- 完成日
- 2017/06/29 01:24
このシナリオは2日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
ここはリゼリオからは少し離れた場所。
今現在、リゼリオでは東西交流という名目で大宴会が始まっているらしい。
そこで各地から多種多様な酒や食材が集められ、毎日飲めや歌えの大騒ぎが行われているとかいないとか。
――が、勿論働いている者もいる訳で…ここにいるのはその大宴会用の酒の運搬中のハンターである。
「あ~、なんでまたこんな山奥で作ってんだよー」
一人の疲労がピークに達して、ついに愚痴を零す。
「何言う。ああいう場所だからこそいいものか出来るのだぞ」
そういうのはもう一人の中堅ハンター――名前をバンデラという。
彼は独り身であるから別に回さないでいい分、酒にはお金をかけているらしい。
彼が今運搬している酒は割といい値の付く貴重な銘柄。
それを彼は飲んだ事があるようで、作り手の事もよく知っているとみえる。
「いいか、あの方はな。たった一人でこの酒をあそこで作っているのだ。この山の湧水を使って、あの小さな小屋で一から十まで…それもう大変なんだぞ。なんたって…」
「あぁ、はいはい。わかったよ、おっさん」
そういう彼に長くなりそうだと思ったのか、適当な返事を返し若者は下山に集中する。
「…ふむ、まだまだ若いやつには判らんか」
バンデラはその態度に溜息を一つついて、少し寂し気な表情を見せる。
しかし、若者が愚痴りたくなるのも判らないではない。
なぜなら、今彼らは険しい山を酒樽担いだ状態で下山しているのだ。足場は僅かで、少し気を抜けば骨折どころでは済まされない。だからなるべく慎重に進む必要がある。その後はただ黙々と進んで幾分下り、道が少しなだらかになってきた時の事だった。
「うわぁっ!」
来る途中に雨が降っていた事もあり、足元がぬかるんでいたらしい。
それに足を取られて、若いハンターが派手に転ぶ。それに気付いて手を差し伸べたバンデラだったが、立ち上がる寸前に若いハンターが目にしたのはニュルリとしたあの胴長生物。
「あっあっああ…!?」
その姿を捉えて彼はパニック状態へ。どうやらもともと蛇が苦手だったらしい。
「冗談じゃねぇ! こんな酒の為に、やってられるかよっ!」
若いハンターはそう言って担いでいた酒を投げ捨て依頼を放棄する。
そしてそのまま駆け出し、残ったのは投げ捨てられた酒樽とバンデラのみ。
「何という事を!」
バンデラは蛇に構わず、投げられた酒樽を追う。
幸いにも酒樽は頑丈な様で今のところ衝撃で壊れていないらしい。だが、このままではいつ壊れるか判らない。
(い、急いで止めねば!)
斜面という事もあり、転がり続ける酒樽を必死で追う彼であるが背中の酒樽が動きを鈍らせる。
そしてついには、
「ぬわっ!?」
若者同様ぬかるみに足をとられ転倒し、運悪く足首を持っていかれる始末。
「……ぐぬぬ、これしきの事で」
痛みに耐えながら彼が立ち上がる。
そんな折に通りかかったハンターを見つけて、バンデラは彼らに声をかけるのだった。
今現在、リゼリオでは東西交流という名目で大宴会が始まっているらしい。
そこで各地から多種多様な酒や食材が集められ、毎日飲めや歌えの大騒ぎが行われているとかいないとか。
――が、勿論働いている者もいる訳で…ここにいるのはその大宴会用の酒の運搬中のハンターである。
「あ~、なんでまたこんな山奥で作ってんだよー」
一人の疲労がピークに達して、ついに愚痴を零す。
「何言う。ああいう場所だからこそいいものか出来るのだぞ」
そういうのはもう一人の中堅ハンター――名前をバンデラという。
彼は独り身であるから別に回さないでいい分、酒にはお金をかけているらしい。
彼が今運搬している酒は割といい値の付く貴重な銘柄。
それを彼は飲んだ事があるようで、作り手の事もよく知っているとみえる。
「いいか、あの方はな。たった一人でこの酒をあそこで作っているのだ。この山の湧水を使って、あの小さな小屋で一から十まで…それもう大変なんだぞ。なんたって…」
「あぁ、はいはい。わかったよ、おっさん」
そういう彼に長くなりそうだと思ったのか、適当な返事を返し若者は下山に集中する。
「…ふむ、まだまだ若いやつには判らんか」
バンデラはその態度に溜息を一つついて、少し寂し気な表情を見せる。
しかし、若者が愚痴りたくなるのも判らないではない。
なぜなら、今彼らは険しい山を酒樽担いだ状態で下山しているのだ。足場は僅かで、少し気を抜けば骨折どころでは済まされない。だからなるべく慎重に進む必要がある。その後はただ黙々と進んで幾分下り、道が少しなだらかになってきた時の事だった。
「うわぁっ!」
来る途中に雨が降っていた事もあり、足元がぬかるんでいたらしい。
それに足を取られて、若いハンターが派手に転ぶ。それに気付いて手を差し伸べたバンデラだったが、立ち上がる寸前に若いハンターが目にしたのはニュルリとしたあの胴長生物。
「あっあっああ…!?」
その姿を捉えて彼はパニック状態へ。どうやらもともと蛇が苦手だったらしい。
「冗談じゃねぇ! こんな酒の為に、やってられるかよっ!」
若いハンターはそう言って担いでいた酒を投げ捨て依頼を放棄する。
そしてそのまま駆け出し、残ったのは投げ捨てられた酒樽とバンデラのみ。
「何という事を!」
バンデラは蛇に構わず、投げられた酒樽を追う。
幸いにも酒樽は頑丈な様で今のところ衝撃で壊れていないらしい。だが、このままではいつ壊れるか判らない。
(い、急いで止めねば!)
斜面という事もあり、転がり続ける酒樽を必死で追う彼であるが背中の酒樽が動きを鈍らせる。
そしてついには、
「ぬわっ!?」
若者同様ぬかるみに足をとられ転倒し、運悪く足首を持っていかれる始末。
「……ぐぬぬ、これしきの事で」
痛みに耐えながら彼が立ち上がる。
そんな折に通りかかったハンターを見つけて、バンデラは彼らに声をかけるのだった。
リプレイ本文
●山
ゴロンゴロンゴロン…
酒樽が音を立てて山道を下る。その音は山道を行くハンターの耳にも届いている。
「本能が~、お酒と馬と婿は~、押して押して押しまくれって~……あれぇ……あれは、樽でしょうか?」
ポニーテールを揺らして、愛馬ゴンちゃんことゴースロンと共に進んでいた星野 ハナ(ka5852)が言葉する。
「そのようじゃのう。しかし、不可思議な事もあるもんで」
そう言うのは婆(ka6451)だ。おむすびころりじゃあるまいし、山を酒樽か転がってくるなど聞いた事がない。
「あの、これきっと何かあったのではないでしょうか?」
呑気に酒樽についての意見を述べる二人にミオレスカ(ka3496)が真面目に切り返す。
「確かに…すぴー…その後から…スー…何かくる、ような…」
一方では牛にベットを引いて貰いながら進んでいたドゥアル(ka3746)が更に後ろからくる人影を見つけ呟く。
だが、その声はのんべぇなハナには届いていない。
「はっ、あのお酒は何処かで聞いた幻に近い銘酒! これはきっと日頃真剣且つ健気に頑張る私への神のお恵み!」
嬉々とした表情でそう言うと早速その樽目掛けて地縛符を発動する。
だが、樽は途中の木の根っこによって弾かれて、うまい事彼女の手を逃れ四人の元をすり抜けていく。
「チッ…はずれましたねぇ。でも、そう簡単には逃がしませんよぉ~」
ぎらりと瞳を輝かせて、彼女はゴンちゃんから飛び降り酒樽を追いかけていく。
「うむ、何も言わぬのに動いてくれるとは有難い。かくかくしかじかなのだ。頼まれてくれるか?」
一人を除いて、バンデラが三人に合流し経緯を説明する。
「なるほどのう。ならばこれも人助け、後の任せるのじゃ」
婆が彼の樽を引き継ぎ言う。
「おや、怪我をしているではありませんか…しかた、ありません…治し、ぐー…」
バンデラの傷を治そうと試みたドゥアルだったが、彼女の特異体質が邪魔をする。
「えーと、ドゥアルさん?」
つんつんと彼女を突いてみるミオレスカ。しかし、如何やら既に夢の中に旅立ったらしい。
「私の事はいいからあちらを頼む」
その様子に一瞬呆気にとられたバンデラであったが、気を取り直して遭遇した三名に酒樽を託す。
「ハッ、いけない…また、寝てました…で、樽は……? あそこですね…牛を、頼みますー」
鼻提灯が割れた拍子にそんな事を呟いて、彼女はバンデラに牛を託すとベッドを樽の転がった方角へと合わせる。
そして、
「とりゃあぁ!!」
彼女はそれを思い切り斜面へと押し出し、傾く寸前でそれに飛び乗り滑っていく。
「な、なんと!」
その豪快さにバンデラが目を見開く。
「おやおや、若いもんは無茶するのぅ」
婆はそれにも動じず呑気な言葉。やはり年の数だけ経験豊富で、多少の事は何のそのといった感じだ。
「あの…あれ、まずくないですか? あの進路だとハナさんに…」
確実に当たる。冷静過ぎる彼女にミオレスカが言う。一心不乱に追いかけているハナの眼中には既に周囲の状況など見えてはいないからだ。
「うおぉぉぉ、酒樽ちゃん止まりなさい~、式ちゃんも手伝ってぇ~」
と式神を作り出すもギリギリのところで届かず。そして、事故は起こる。
「あぁ、あぁ…これは丁度良いゆりかゴォッ!?」
下るベットのその上で居眠りを始めそうになったドゥアルだったが、ハナの式神が衝突し符まみれに。
式神を構成していた符が崩壊し、ただでさえ狭い視野を更に奪う。
「あわー…前が、見えない…でも、瞼とじれば、同じこ、ぐぅー」
だが、彼女は強かった。ガタガタ悪い足場を進んでいる筈なのに、何故だか器用にベットからは落ちずにいる。
そうして樽に近付くが、
「そおぅれ、止まるのですよぉ~~!」
と聞こえたのはハナの声。
ポケットから投げ放たれた符はベットの前方で光を発し、突入したベットの足を泥で固める。
ガコンッ
それがまずかった。
突然の急停止に慣性の法則が働いてベットは大きく前反りになり、流石のドゥアルを振り落す。
「……すぴー」
が、それでも彼女は寝る事を諦めなかった。宙を舞いつつ、寝息を立てたまま明後日の方向に消えてゆく。
「アーメン…あなたの犠牲は無駄にはしないです」
ミオレスカが祈りを捧げる。が、彼女は勿論飛ばされただけで…ついでに言えば、なかなかの強運の持ち主だった。
「ふぇっふぇ、若いもんはええのう…と言ってばかりはおれんか?」
半ば鉄砲玉の様に追いかけて行った二人を見て、婆は穏やかに言う。
そうして、ミオレスカと共に足早に後を追っている折の事。彼女は気付く。
この樽、背負うより転がした方が楽のではないか――と。
あれだけのスピードで転がっているのだ。郷に入っては郷に従え。
あれに倣ってこちらも転がしていけば、楽に追いつけるかもしれない。
「どっこいしょ…」
婆が徐に酒樽を下ろす。それを不思議に思って、ミオレスカが尋ねる。
「あの、何をして…?」
「見て判らんか? こちらも転がして」
「ダメですっ! 既に転がってるあれは別としても、そんな事したらこのお酒の味が悪くなってしまいます」
婆の前からひょいっと樽を取り上げて彼女がそれを死守する。
「しかし、これでは到底追いつけんぞ?」
転がり下る樽と先行した二人の攻防を前に婆が言う。
「大丈夫です。このパルムさんが近道を教えてくれるそうです」
その言葉に彼女の足元に視線を移すと、何処からやって来たのか一体のパルムがコクコク頷いている。
「ほう。ならば早く言ってくれればよかったに」
パルムが言う近道とは、山の麓まで続く小さなトンネル型の滑り台のようなものだ。
「うむ、ちょっと狭いのう」
パルム用に作られたトンネルは当たり前だが小さい。身長134cmのミオレスカは通れても153cmの婆にはとても窮屈だ。それでもここを通るしかない。まずはミオレスカが先に行き、その後樽を押し込んで婆が続く。だが、トンネルも一直線という訳ではないからあっちへくねくね、こっちへくねくね。いくら斜面にあると言ってもスピードは徐々に落ちていく。そして、途中で残念ながら止まってしまったらしい。それに気付かずに滑ってきた婆はあら大変。
「かくなる上は…キェーーーー!!」
と咄嗟に足を突き出して、詰った樽に両足で一撃。空気銃ではないが、それで何とか樽も滑り出す。
「全く難儀な事じゃ。しかし、報酬がこれならば楽しみじゃ」
彼女もこの酒が銘酒と聞いて、心を密かに躍らせる。
「お疲れ様です。樽は私が背負いますから行きましょう」
ミオレスカはそう言うと、もう一つの樽を追い川へと駆け出した。
●川
いつもならばそれ程激しくない川なのだが、残念ながら今はそれに当てはまらない。
何故なら前日の雨でどうやら川の水が増水しているらしい。
「ぐぬぬぅ~、折角の神様からの賜り物がぁ」
川岸ではハナが川を流れていく酒樽を前に苦虫を噛む。
「きっとあれが例の船ですね。もうこれは行くしかありません!」
そこへ後からやって来たミオレスカが飛び乗り、婆も続く。
「ほほぅ、成程。お二人さんもあのお酒目当てですか? いいでしょう、ここは共闘しましょう」
それに便乗してハナも乗り込み、いざ川下り。ハナは舵を取り、二人はオールを手に握る。だが、流れが思いの外速くうまく舵が効かない。オールでスピードはでるものの樽自体に接近できなくては意味がない。
「どうにかあの樽の流れを変えられれば」
ミオレスカが思案する。そして、考えた末行きついたのは――。
「婆さん、この樽お願いしますね」
背負っていた樽をおろして、彼女が上着に手をかける。
「お主、まさか…」
「そのまさかです。出ないともうアレを止める方法が」
本当は恥ずかしい。
けれど、今ここにいるのは女性ばかりであるし、頼まれた以上ちゃんとやり切りたいと思う彼女である。
「ほう…その心意気気に入った。どれ、ならばわしが代わりに行くとしようかのう」
彼女の決意に感化されて、酒樽を彼女の方に押し戻すと婆は豪快に着物を脱ぎ、そして、
「キェーーーーイ!?」
本日二度目の奇声と共に婆は川へと飛び込んだ。
「わぁお、凄いですねぇ~おばあちゃん、やるぅ~!」
後ろのハナが感心する。
ミオレスカの意図を組んで飛び込んだ婆は物凄いスピードで激流をクロールで進んでいく。
そうして、みるみるうちに酒樽に到達してがばちょと流れる酒樽を確保する。
「ふぇっふぇ、まだまだいけるもんじゃのう」
婆が自分の潜在能力を感じながら笑顔で呟く。が、次の瞬間。
「おわっ、ふぁっ…おととっ」
「婆さんっ!?」
抱え込む形で確保した酒樽は横倒しになっていて、それに抱き付いた婆は水流に充てられ、本体がくるくると回転。樽と一緒にくるくる、くるくる。これでは無限地獄――某時代の水責めのようではないか。
(こ、こりゃかなわんっ!)
心配する二人の前でこのまま生を終える訳にはいかない。そこで婆は奇策に出る。水面から顔が上がるその瞬間に跳び箱の要領で樽を押し、勢いのまま水面に飛び出す。そして、華麗な身のこなしで空中で捻りを加えて樽の位置を確認すると、その上に着地する荒業を試みる。
「おおっ!」
婆が飛び出した。その姿に思わず二人から声を漏れる。
初の試みだったが、火事場の馬鹿力宜しく成功し、見事樽に着地する。
が、思い出して欲しい。樽は回ったままであるから自然と婆はアヒルの如く、樽上で足をバタつかせる。
「凄い! 凄いです! 」
ミオレスカが状況も忘れ、感動の余り拍手する。
「事情は聴きましたぁ。でも、そのお酒は確実に澱が出ている筈ですから私達のものになる筈ですぅ! だから頑張って死守して下さいねぇ~」
そう言うのはハナだ。澱が出れば味も落ちる。とすると酒自体は商品として価値が落ちるから、自分らの懐に入ると考えているらしい。
「ほっ、そ、それは…有難いがのぅ…早く、これをッ…ってぬわっ!」
忙しなく足を動かし耐える彼女であるが、視界に入ってきた思わぬ物体にハッとし目を見開く。
「どうしました?…後ろに何が…ってええっ!!」
それに気付いてミオレスカが振り返った先には、尋常ではない大きさの桃が流れてくるではないか。
「おや? 桃太郎でも入っているのでしょうかぁ?」
何故か驚かずハナが言う。蒼の世界出身である彼女はいいが、紅出身の二人にはてんで意味が判らない。
「何ですか、それ。新手の歪虚ですかっ!?」
若干混乱しつつもミオレスカがツッコむ。
「いえ、蒼の世界の英雄…と言えばいいでしょうかぁ。それは桃から生まれるのです」
「はぁ? そう言えば、そう言う話を聞いた事があるようなないような」
婆はその話に何処か寒気を感じながらそんな事を呟く。
「はう、このままではあの桃に船諸共押し流されてしまいます! ですから一か八か」
考えている時間はない。背中に背負い携帯していた強弓を引き、目標をデカい桃に定める。
(お願い当たって!)
そう願いを込めて、はなった一射は一直線に桃へと向かって…。
パッカーーン
デカい桃に矢が到達したと同時にまっ二つになり、眩い光が視界を奪う。
そんな光のその奥から姿を現したのは紛れもなくさっき飛んで行った夢の住人…。
「これ、まずかった…」
金髪ロングで顔を隠したその人は勿論ドゥアルでだった。彼女はどういう訳かこの桃の中に入っていたらしい。
そしてよくよくその桃に目を凝らしてみれば、どうやらそれは作り物で…祭りか何かで使うモニュメントか大道具の一つだったようだ。
「な、なんと…」
その意表をついた登場に婆の足が止まって、後に待っているのは着水の危機。婆の身体がぐらりと傾く。
「危ないっ!?」
その叫びに驚いたのか、ドゥアルが覚醒した。
何処からともなく取り出したロープを投げ縄代わりにし、婆を桃へと引き寄せる。
「ふぅ…助かったわい」
そういう婆であったが、その時にはもうドゥアルの覚醒は終わってしまったようで立ち寝入りの体勢。何とも器用なお人である。
「あの…一息ついてるとこ悪いんですが、もしかして…あれって」
先行して流れている船の二人が震える声で誰に言うともなく呟く。
「あ、はは…滝ですねぇ。お約束ってやつでしょうかぁ?」
流石のハナもこれにはたじろぐ。
「二人共、こっちに乗り移るのじゃ! 時間が無い、はよう!!」
婆の指示に従い二人は何とか桃に飛び移って、慌てて二つになった桃を内部から閉じる。
(お願いっ、助かって――!!)
それが彼女達の切なる願いであった。
●旅館
「おや、何だあれは? もしかして酒樽か?」
ゆるゆる流れてくるそれを見つけた男が言う。
「おいおい、なんでぇありゃあ」
そう言うのはもう一人。同じく川の近くで釣りをしていた男だ。
ちなみにここの水の流れは穏やかだ。
それもその筈ここはもうかなりの下流で、実を言うと問題の旅館まで目と鼻の先の場所である。
「でっけぇ桃だなぁ。引き上げるのも面倒だし、このまま流して運ぶべ」
発見した者達がそんな事を言い、桃にロープを掛けようとする。
だがそこでぱかりと桃が開いて…彼等は尻餅をついた。無理もない。その中にはヨレヨレになったハンターと酒樽が詰っていたのだ。
「あんた達、大丈夫かぁ?」
流れていた酒樽を確保して戻ってきた男が彼女らに尋ねる。
「な、何とか…」
それにミオレスカが答えて、引き継いだ依頼のその結果はというと――。
「何ですか、これはぁ~」
顔を赤らめながらハナが言う。
「こういう楽しみ方をするのも粋じゃろうて…わしは一向に構わんのう」
そう言うのは婆だ。
「確かに。こういう楽しみ方があるとは知りませんでした」
ほっこりしながらミオレスカも銘酒の香りを楽しむ。
ここは届け先のとある旅館。ミオレスカが死守した酒樽は何とか無事という事で宴に回されたのだが、もう一つの転がり続けていた方は流石にシェイクされまくった事により飲酒は控える事となり、それでも飲みたいと言い続けたハナであったが許可が下りず。しかし、捨てるのは勿体ないとして旅館側が考えた再利用法は酒風呂である。
大きな湯船に贅沢にも丸々一樽流し込んで出来た温泉は旅人のみならず、地元の民やハンターらの傷も癒してくれる。
「美肌効果もあるらしいですよ。良かったですね」
ハナの落ち込みをフォローするようにミオレスカが言う。
「美肌ったって見てくれる人が…あ」
その時だった。ガラリと引き戸を開けて、入って来るバンデラと逃げた若者。
実はここ、水着着用で今日だけ混浴だったりする。
「ふふふ…まぁ、これはこれでいいとしましょうかぁ~」
肉食系女子の顔を垣間見せながら、ハナが含み笑みを浮かべる。
その奥では心地よい温度にやられたのか、ゆでだこになって眠るドゥアルの姿があるのだった。
ゴロンゴロンゴロン…
酒樽が音を立てて山道を下る。その音は山道を行くハンターの耳にも届いている。
「本能が~、お酒と馬と婿は~、押して押して押しまくれって~……あれぇ……あれは、樽でしょうか?」
ポニーテールを揺らして、愛馬ゴンちゃんことゴースロンと共に進んでいた星野 ハナ(ka5852)が言葉する。
「そのようじゃのう。しかし、不可思議な事もあるもんで」
そう言うのは婆(ka6451)だ。おむすびころりじゃあるまいし、山を酒樽か転がってくるなど聞いた事がない。
「あの、これきっと何かあったのではないでしょうか?」
呑気に酒樽についての意見を述べる二人にミオレスカ(ka3496)が真面目に切り返す。
「確かに…すぴー…その後から…スー…何かくる、ような…」
一方では牛にベットを引いて貰いながら進んでいたドゥアル(ka3746)が更に後ろからくる人影を見つけ呟く。
だが、その声はのんべぇなハナには届いていない。
「はっ、あのお酒は何処かで聞いた幻に近い銘酒! これはきっと日頃真剣且つ健気に頑張る私への神のお恵み!」
嬉々とした表情でそう言うと早速その樽目掛けて地縛符を発動する。
だが、樽は途中の木の根っこによって弾かれて、うまい事彼女の手を逃れ四人の元をすり抜けていく。
「チッ…はずれましたねぇ。でも、そう簡単には逃がしませんよぉ~」
ぎらりと瞳を輝かせて、彼女はゴンちゃんから飛び降り酒樽を追いかけていく。
「うむ、何も言わぬのに動いてくれるとは有難い。かくかくしかじかなのだ。頼まれてくれるか?」
一人を除いて、バンデラが三人に合流し経緯を説明する。
「なるほどのう。ならばこれも人助け、後の任せるのじゃ」
婆が彼の樽を引き継ぎ言う。
「おや、怪我をしているではありませんか…しかた、ありません…治し、ぐー…」
バンデラの傷を治そうと試みたドゥアルだったが、彼女の特異体質が邪魔をする。
「えーと、ドゥアルさん?」
つんつんと彼女を突いてみるミオレスカ。しかし、如何やら既に夢の中に旅立ったらしい。
「私の事はいいからあちらを頼む」
その様子に一瞬呆気にとられたバンデラであったが、気を取り直して遭遇した三名に酒樽を託す。
「ハッ、いけない…また、寝てました…で、樽は……? あそこですね…牛を、頼みますー」
鼻提灯が割れた拍子にそんな事を呟いて、彼女はバンデラに牛を託すとベッドを樽の転がった方角へと合わせる。
そして、
「とりゃあぁ!!」
彼女はそれを思い切り斜面へと押し出し、傾く寸前でそれに飛び乗り滑っていく。
「な、なんと!」
その豪快さにバンデラが目を見開く。
「おやおや、若いもんは無茶するのぅ」
婆はそれにも動じず呑気な言葉。やはり年の数だけ経験豊富で、多少の事は何のそのといった感じだ。
「あの…あれ、まずくないですか? あの進路だとハナさんに…」
確実に当たる。冷静過ぎる彼女にミオレスカが言う。一心不乱に追いかけているハナの眼中には既に周囲の状況など見えてはいないからだ。
「うおぉぉぉ、酒樽ちゃん止まりなさい~、式ちゃんも手伝ってぇ~」
と式神を作り出すもギリギリのところで届かず。そして、事故は起こる。
「あぁ、あぁ…これは丁度良いゆりかゴォッ!?」
下るベットのその上で居眠りを始めそうになったドゥアルだったが、ハナの式神が衝突し符まみれに。
式神を構成していた符が崩壊し、ただでさえ狭い視野を更に奪う。
「あわー…前が、見えない…でも、瞼とじれば、同じこ、ぐぅー」
だが、彼女は強かった。ガタガタ悪い足場を進んでいる筈なのに、何故だか器用にベットからは落ちずにいる。
そうして樽に近付くが、
「そおぅれ、止まるのですよぉ~~!」
と聞こえたのはハナの声。
ポケットから投げ放たれた符はベットの前方で光を発し、突入したベットの足を泥で固める。
ガコンッ
それがまずかった。
突然の急停止に慣性の法則が働いてベットは大きく前反りになり、流石のドゥアルを振り落す。
「……すぴー」
が、それでも彼女は寝る事を諦めなかった。宙を舞いつつ、寝息を立てたまま明後日の方向に消えてゆく。
「アーメン…あなたの犠牲は無駄にはしないです」
ミオレスカが祈りを捧げる。が、彼女は勿論飛ばされただけで…ついでに言えば、なかなかの強運の持ち主だった。
「ふぇっふぇ、若いもんはええのう…と言ってばかりはおれんか?」
半ば鉄砲玉の様に追いかけて行った二人を見て、婆は穏やかに言う。
そうして、ミオレスカと共に足早に後を追っている折の事。彼女は気付く。
この樽、背負うより転がした方が楽のではないか――と。
あれだけのスピードで転がっているのだ。郷に入っては郷に従え。
あれに倣ってこちらも転がしていけば、楽に追いつけるかもしれない。
「どっこいしょ…」
婆が徐に酒樽を下ろす。それを不思議に思って、ミオレスカが尋ねる。
「あの、何をして…?」
「見て判らんか? こちらも転がして」
「ダメですっ! 既に転がってるあれは別としても、そんな事したらこのお酒の味が悪くなってしまいます」
婆の前からひょいっと樽を取り上げて彼女がそれを死守する。
「しかし、これでは到底追いつけんぞ?」
転がり下る樽と先行した二人の攻防を前に婆が言う。
「大丈夫です。このパルムさんが近道を教えてくれるそうです」
その言葉に彼女の足元に視線を移すと、何処からやって来たのか一体のパルムがコクコク頷いている。
「ほう。ならば早く言ってくれればよかったに」
パルムが言う近道とは、山の麓まで続く小さなトンネル型の滑り台のようなものだ。
「うむ、ちょっと狭いのう」
パルム用に作られたトンネルは当たり前だが小さい。身長134cmのミオレスカは通れても153cmの婆にはとても窮屈だ。それでもここを通るしかない。まずはミオレスカが先に行き、その後樽を押し込んで婆が続く。だが、トンネルも一直線という訳ではないからあっちへくねくね、こっちへくねくね。いくら斜面にあると言ってもスピードは徐々に落ちていく。そして、途中で残念ながら止まってしまったらしい。それに気付かずに滑ってきた婆はあら大変。
「かくなる上は…キェーーーー!!」
と咄嗟に足を突き出して、詰った樽に両足で一撃。空気銃ではないが、それで何とか樽も滑り出す。
「全く難儀な事じゃ。しかし、報酬がこれならば楽しみじゃ」
彼女もこの酒が銘酒と聞いて、心を密かに躍らせる。
「お疲れ様です。樽は私が背負いますから行きましょう」
ミオレスカはそう言うと、もう一つの樽を追い川へと駆け出した。
●川
いつもならばそれ程激しくない川なのだが、残念ながら今はそれに当てはまらない。
何故なら前日の雨でどうやら川の水が増水しているらしい。
「ぐぬぬぅ~、折角の神様からの賜り物がぁ」
川岸ではハナが川を流れていく酒樽を前に苦虫を噛む。
「きっとあれが例の船ですね。もうこれは行くしかありません!」
そこへ後からやって来たミオレスカが飛び乗り、婆も続く。
「ほほぅ、成程。お二人さんもあのお酒目当てですか? いいでしょう、ここは共闘しましょう」
それに便乗してハナも乗り込み、いざ川下り。ハナは舵を取り、二人はオールを手に握る。だが、流れが思いの外速くうまく舵が効かない。オールでスピードはでるものの樽自体に接近できなくては意味がない。
「どうにかあの樽の流れを変えられれば」
ミオレスカが思案する。そして、考えた末行きついたのは――。
「婆さん、この樽お願いしますね」
背負っていた樽をおろして、彼女が上着に手をかける。
「お主、まさか…」
「そのまさかです。出ないともうアレを止める方法が」
本当は恥ずかしい。
けれど、今ここにいるのは女性ばかりであるし、頼まれた以上ちゃんとやり切りたいと思う彼女である。
「ほう…その心意気気に入った。どれ、ならばわしが代わりに行くとしようかのう」
彼女の決意に感化されて、酒樽を彼女の方に押し戻すと婆は豪快に着物を脱ぎ、そして、
「キェーーーーイ!?」
本日二度目の奇声と共に婆は川へと飛び込んだ。
「わぁお、凄いですねぇ~おばあちゃん、やるぅ~!」
後ろのハナが感心する。
ミオレスカの意図を組んで飛び込んだ婆は物凄いスピードで激流をクロールで進んでいく。
そうして、みるみるうちに酒樽に到達してがばちょと流れる酒樽を確保する。
「ふぇっふぇ、まだまだいけるもんじゃのう」
婆が自分の潜在能力を感じながら笑顔で呟く。が、次の瞬間。
「おわっ、ふぁっ…おととっ」
「婆さんっ!?」
抱え込む形で確保した酒樽は横倒しになっていて、それに抱き付いた婆は水流に充てられ、本体がくるくると回転。樽と一緒にくるくる、くるくる。これでは無限地獄――某時代の水責めのようではないか。
(こ、こりゃかなわんっ!)
心配する二人の前でこのまま生を終える訳にはいかない。そこで婆は奇策に出る。水面から顔が上がるその瞬間に跳び箱の要領で樽を押し、勢いのまま水面に飛び出す。そして、華麗な身のこなしで空中で捻りを加えて樽の位置を確認すると、その上に着地する荒業を試みる。
「おおっ!」
婆が飛び出した。その姿に思わず二人から声を漏れる。
初の試みだったが、火事場の馬鹿力宜しく成功し、見事樽に着地する。
が、思い出して欲しい。樽は回ったままであるから自然と婆はアヒルの如く、樽上で足をバタつかせる。
「凄い! 凄いです! 」
ミオレスカが状況も忘れ、感動の余り拍手する。
「事情は聴きましたぁ。でも、そのお酒は確実に澱が出ている筈ですから私達のものになる筈ですぅ! だから頑張って死守して下さいねぇ~」
そう言うのはハナだ。澱が出れば味も落ちる。とすると酒自体は商品として価値が落ちるから、自分らの懐に入ると考えているらしい。
「ほっ、そ、それは…有難いがのぅ…早く、これをッ…ってぬわっ!」
忙しなく足を動かし耐える彼女であるが、視界に入ってきた思わぬ物体にハッとし目を見開く。
「どうしました?…後ろに何が…ってええっ!!」
それに気付いてミオレスカが振り返った先には、尋常ではない大きさの桃が流れてくるではないか。
「おや? 桃太郎でも入っているのでしょうかぁ?」
何故か驚かずハナが言う。蒼の世界出身である彼女はいいが、紅出身の二人にはてんで意味が判らない。
「何ですか、それ。新手の歪虚ですかっ!?」
若干混乱しつつもミオレスカがツッコむ。
「いえ、蒼の世界の英雄…と言えばいいでしょうかぁ。それは桃から生まれるのです」
「はぁ? そう言えば、そう言う話を聞いた事があるようなないような」
婆はその話に何処か寒気を感じながらそんな事を呟く。
「はう、このままではあの桃に船諸共押し流されてしまいます! ですから一か八か」
考えている時間はない。背中に背負い携帯していた強弓を引き、目標をデカい桃に定める。
(お願い当たって!)
そう願いを込めて、はなった一射は一直線に桃へと向かって…。
パッカーーン
デカい桃に矢が到達したと同時にまっ二つになり、眩い光が視界を奪う。
そんな光のその奥から姿を現したのは紛れもなくさっき飛んで行った夢の住人…。
「これ、まずかった…」
金髪ロングで顔を隠したその人は勿論ドゥアルでだった。彼女はどういう訳かこの桃の中に入っていたらしい。
そしてよくよくその桃に目を凝らしてみれば、どうやらそれは作り物で…祭りか何かで使うモニュメントか大道具の一つだったようだ。
「な、なんと…」
その意表をついた登場に婆の足が止まって、後に待っているのは着水の危機。婆の身体がぐらりと傾く。
「危ないっ!?」
その叫びに驚いたのか、ドゥアルが覚醒した。
何処からともなく取り出したロープを投げ縄代わりにし、婆を桃へと引き寄せる。
「ふぅ…助かったわい」
そういう婆であったが、その時にはもうドゥアルの覚醒は終わってしまったようで立ち寝入りの体勢。何とも器用なお人である。
「あの…一息ついてるとこ悪いんですが、もしかして…あれって」
先行して流れている船の二人が震える声で誰に言うともなく呟く。
「あ、はは…滝ですねぇ。お約束ってやつでしょうかぁ?」
流石のハナもこれにはたじろぐ。
「二人共、こっちに乗り移るのじゃ! 時間が無い、はよう!!」
婆の指示に従い二人は何とか桃に飛び移って、慌てて二つになった桃を内部から閉じる。
(お願いっ、助かって――!!)
それが彼女達の切なる願いであった。
●旅館
「おや、何だあれは? もしかして酒樽か?」
ゆるゆる流れてくるそれを見つけた男が言う。
「おいおい、なんでぇありゃあ」
そう言うのはもう一人。同じく川の近くで釣りをしていた男だ。
ちなみにここの水の流れは穏やかだ。
それもその筈ここはもうかなりの下流で、実を言うと問題の旅館まで目と鼻の先の場所である。
「でっけぇ桃だなぁ。引き上げるのも面倒だし、このまま流して運ぶべ」
発見した者達がそんな事を言い、桃にロープを掛けようとする。
だがそこでぱかりと桃が開いて…彼等は尻餅をついた。無理もない。その中にはヨレヨレになったハンターと酒樽が詰っていたのだ。
「あんた達、大丈夫かぁ?」
流れていた酒樽を確保して戻ってきた男が彼女らに尋ねる。
「な、何とか…」
それにミオレスカが答えて、引き継いだ依頼のその結果はというと――。
「何ですか、これはぁ~」
顔を赤らめながらハナが言う。
「こういう楽しみ方をするのも粋じゃろうて…わしは一向に構わんのう」
そう言うのは婆だ。
「確かに。こういう楽しみ方があるとは知りませんでした」
ほっこりしながらミオレスカも銘酒の香りを楽しむ。
ここは届け先のとある旅館。ミオレスカが死守した酒樽は何とか無事という事で宴に回されたのだが、もう一つの転がり続けていた方は流石にシェイクされまくった事により飲酒は控える事となり、それでも飲みたいと言い続けたハナであったが許可が下りず。しかし、捨てるのは勿体ないとして旅館側が考えた再利用法は酒風呂である。
大きな湯船に贅沢にも丸々一樽流し込んで出来た温泉は旅人のみならず、地元の民やハンターらの傷も癒してくれる。
「美肌効果もあるらしいですよ。良かったですね」
ハナの落ち込みをフォローするようにミオレスカが言う。
「美肌ったって見てくれる人が…あ」
その時だった。ガラリと引き戸を開けて、入って来るバンデラと逃げた若者。
実はここ、水着着用で今日だけ混浴だったりする。
「ふふふ…まぁ、これはこれでいいとしましょうかぁ~」
肉食系女子の顔を垣間見せながら、ハナが含み笑みを浮かべる。
その奥では心地よい温度にやられたのか、ゆでだこになって眠るドゥアルの姿があるのだった。
依頼結果
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- 師岬の未来をつなぐ
ミオレスカ(ka3496)
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酒樽確保作戦 ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/06/17 23:38:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/16 12:21:15 |