ゲスト
(ka0000)
【MN】アオの夢
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 3日
- 締切
- 2017/08/03 09:00
- 完成日
- 2017/08/08 23:09
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
Hey! Hey! Hey! ようこそFunky Mouseの夢芝居屋へ!
あっしが夢の案内人のネズミさんでさぁ。
あぁ、残念ながらチーズを食べたりもしやせんし、壁に穴開けたりもしやせんけどね!
ここではおたくのみたい夢を見せてあげやす。
どんな夢がお望みで?
明るい夢? 楽しい夢? まだ見ぬ夢?
何だっていいんでさぁ、おたくのお望みの夢を叶えてあげやしょう!
……
…………
……………………
あぁ、そうそう。一つだけ条件があるのを忘れてましたぜ。
■■■この夢では“アオ”がキーワードです■■■
おたくが見るのはアオの空を飛ぶ夢?
それとも、アオの深海に沈む夢?
それとも……アオい春の甘酸っぱい想い出……?
チチー! チチチチューッ!
さぁ、あっしに見せておくんだせぇ!
あんたが見る『アオの夢』を。
チチーチュチュチュチー!
……あっと。ただし、夢を見て、現実に帰ったときに
「嗚呼!! もっと夢の中にいたかった!! 夢の中に帰りたい!!」
……なんて、現実に絶望することになっても、あっしはなぁんの責任も取りやせんぜ!
チュチュウッ、チュッチュッチュッチュチー。
チチチチーッ。
チチーッ、チュチュチュチュチューッ。
――あぁ、これは夢だ。
あなたはふとした瞬間にそれに気付づくだろう。
それは最初から? それとも起きたときに初めて気付く?
それは遠い記憶、不確かな思い出。
それは繰り返し見る同じ夢。
現実とは違う、無限ループの挟間の一部。
それなのに起きると同時に、夢の内容を忘れるかもしれない。
クラクラと定まらぬ空間で、あなたは手を伸ばす。
――あぁ、これは夢だ。
あっしが夢の案内人のネズミさんでさぁ。
あぁ、残念ながらチーズを食べたりもしやせんし、壁に穴開けたりもしやせんけどね!
ここではおたくのみたい夢を見せてあげやす。
どんな夢がお望みで?
明るい夢? 楽しい夢? まだ見ぬ夢?
何だっていいんでさぁ、おたくのお望みの夢を叶えてあげやしょう!
……
…………
……………………
あぁ、そうそう。一つだけ条件があるのを忘れてましたぜ。
■■■この夢では“アオ”がキーワードです■■■
おたくが見るのはアオの空を飛ぶ夢?
それとも、アオの深海に沈む夢?
それとも……アオい春の甘酸っぱい想い出……?
チチー! チチチチューッ!
さぁ、あっしに見せておくんだせぇ!
あんたが見る『アオの夢』を。
チチーチュチュチュチー!
……あっと。ただし、夢を見て、現実に帰ったときに
「嗚呼!! もっと夢の中にいたかった!! 夢の中に帰りたい!!」
……なんて、現実に絶望することになっても、あっしはなぁんの責任も取りやせんぜ!
チュチュウッ、チュッチュッチュッチュチー。
チチチチーッ。
チチーッ、チュチュチュチュチューッ。
――あぁ、これは夢だ。
あなたはふとした瞬間にそれに気付づくだろう。
それは最初から? それとも起きたときに初めて気付く?
それは遠い記憶、不確かな思い出。
それは繰り返し見る同じ夢。
現実とは違う、無限ループの挟間の一部。
それなのに起きると同時に、夢の内容を忘れるかもしれない。
クラクラと定まらぬ空間で、あなたは手を伸ばす。
――あぁ、これは夢だ。
リプレイ本文
●BLUE EYES
ボク、アルカ・ブラックウェル(ka0790)にとって【青】という色は不思議な色だ。
時にリラックスさせてくれたり、時に悲しみや恐ろしさを表したり……
捉え方によって、良い印象と悪い印象、どちらの側面も持っている。
良い印象での、最初の【青】は父さんの瞳の色だ。
ボクの瞳と同じ色、ボクの顔立ちは母さん似だけど、瞳の色は父さんと同じ。
あれはきっと赤ちゃんの頃だと思う。
「アルカ」
優しい声と共に柔らかな青い眼差しがボクを見つめて笑いかけてくれる。
染み入るような子守歌。弾む竪琴の音と澄んだ横笛の音。
いつだって父さんの横笛と母さんの歌声と竪琴がボクを豊かな夢の世界へと誘ってくれた。
父さんは横笛の名手だ。
綺麗な銀色の長髪はサラサラで、青い双眸は涼しげで……
母さん曰く、若い頃はよく女の人と間違われたって。
まぁ、そんな余談は兎も角。
あの眼差しとあの声とあの音色が、ボクをとても安心させた。
今でも、鏡で自分の瞳の色を見つめて父さんの言葉を思い出すと、不思議と元気が出て来る。
――反面。
悪い印象……と言うのは言い過ぎかもしれないけど、怖い思い出もある。
言い知れない不安、又は恐怖、というか……
父さんには兄弟がいる。
腹違いの兄さん、つまりボクの伯父さんだ。
伯父さんは従兄と同じ様に女言葉を使ったり、いつも笑顔で、普段は優しくて大好きな伯父さんだ。
あれはたしか、ボクが13歳になった後の新年の挨拶だったと思う。
「アルカ!」
「伯父さん、お久しぶりです」
「ふふふ、男子三日会わざれば刮目して見よ、という言葉があるけれど、女子もそうね。
少し見ない間にどんどん“女”になっていく……」
――逃ガサナイヨ――
ぞわりと、背中を悪寒が駆け抜けた。
この時、ただ、一度だけボクは伯父さんを怖いと思った。
笑顔を向けられた筈なのに、ボクはまるで蜘蛛の巣に囚われたみたいに感じたんだ。
底冷えするかの様な、闇を湛えた眼差し。
ボクを見ていながら、ボクを見ていない。
ボクの内腑を暴こうとしながらも、ボク自身には興味がないような……
今思えば、伯父さんは、きっと誰かとボクを重ねていたんじゃないかなって思ってる。
あの時の、絡みつくようなアオい瞳。
『逃ガサナイ』と言われたような、未だその呪縛はボクを縛っている……
●OCEAN
アオ……青……蒼……見渡す限りの一面のアオ。
気づいたらあたし、アリア(ka2394)の世界はいつもその色だった。
物心つく前からあたしは一人だった。
捨てられたのか、逸れたのか、他に事情があったのかは知らないけど、あたしは気づいたらおじいちゃんとその仲間と一緒に海にいた。
おじいちゃんはカイゾクだという。
あまり褒められた仕事ではない、というのはおじいちゃんが言っていた。
違いねぇ、と船乗りの皆が笑ってた。
あたしにはよくはわからなかった。
でも、別にかまわなかった。
だってあたしにはその場所が全てで、不満などなくとても幸せだったんだから。
イカツイけど優しかったおじいちゃん。
気の良い船乗りの皆。
カモメの鳴き声と、潮の匂い。
大波小波、打ち寄せる水しぶきの奏でる歌と、揺れる船のリズム。
あたしからしたら大きな甲板と、それすらちっぽけにする、見渡す限りのアオ。
海は歪虚達でいっぱいで、危険と常に隣り合わせだったけれど、皆がいれば怖くなかった。
それがあたしの世界の全てだった。
アオから始まった世界は……
アオと共に閉ざされた。
今までに聞いた事も無い、全身を震わせる低くて大きな海鳴りの音。
空が暗くなって、突然海に空まで届く壁が出来たのかと思った。
そのくらいに大きな津波。
それは本当に唐突で、一瞬で……
あたしの世界を、何もかも連れ去った。
あたしは一人残された……
今でも思う。
なんであたしも連れていってくれなかったんだろう、って。
ハンターになって、家族もできて、幸せの筈なのに、それでも、時折思ってしまう事がある。
目の前に、アオと共にあったかつてのあたしがいる。
あたしがあたしに笑顔で問いかけてくる。
一緒にくる? って。
楽しかった思い出を連れて誘ってくる。
差し出された手を見返してると、ハンターとして生きた色んな事が思い起こされる。
そして思い出すんだ。
あたしは一人じゃないんだって。
今はアオの中でなく。
帰る場所があるって。
だから私は首を振る。
やせ我慢して。
涙を堪えて。
「あたしはここで生きていく」
そう言って笑って見せる。
きっと不格好な泣き笑い。
それでも、アオ以外の世界を知ってしまったから。
くすんだ色や濁った色、暗い色淡い色……綺麗な色ばかりじゃないけれど。
賑やかで鮮やかな色彩の中で出会ったみんなと生きていく。
●Sing a Song
「……っ!!」
ルナ・レンフィールド(ka1565)が迷い込んだ森の奥、草木を掻き分け抜けた先には息を呑む光景が広がっていた。
透き通った青い湖の畔。
そこに雲の切れ間から差す光。
光を受けて煌めく水面。
身動ぎさえ出来ず、その美しさにただただ見惚れ、ようやく導かれるように歩んだ先にあったのは朽ちた大木。
そこから芽吹いた若木の瑞々しさが一際目を引いた。
『聴かせて』
そう聞こえた気がして、ルナは愛用のリュートを奏で、歌い……――
あの日の夢
精霊に触れた日
12歳の夏
逃げ出した日
『自分の歌は聴いた人に災いをもたらす』
そう思うようになったのはいつからか。
物心ついたときから周りには音楽が満ちていた。
家族の歌い奏でる音楽。
自然と楽器を手にし、お気に入りのアリアを唱い。
褒められれば幼心にも嬉しくて。
ある日起きた転落事故。
歌っていた広場の側の家の屋根から補修作業中のおじさんが足滑らした。
幸い軽症で済んで胸を撫で下ろした。
親戚みんなで行った海水浴。
浜辺で歌えば従兄弟が溺れかけ。
幸い、偶々潮の流れが変わっただけで、すぐ助けられ大事には至らなかった。
興行で街に向かう途中。
馬車の荷台で揺られつつ歌えば魔獣に襲われた。
この魔獣は元々懸念されていたもので、護衛のハンターに倒され怪我人は出なかった。
一つ一つはよくある事だ。
だがそれが偶然、歌う度に繰り返されればそれはもう偶然ではない。
誰よりも自分が良くわかっていた。
そんなとき誰かが言った。
『ルナの歌には不思議な力があるのかもね』
幼い私は『私の歌は人に悪い事を呼ぶ』と言う解釈と共に恐怖した。
だから、それ以来人の前で歌う事は避けるようになった。
あの日。
興行へ向かう途中の休憩で、護衛のハンターに歌を請われた時、思わず逃げ出してしまった。
そして、蒼い湖の側で、精霊との出逢い、突然溢れ出した碧い光に包まれて……
そこでルナはうたた寝から目覚めた。
木陰で少し休むつもりが午後の穏やかな気候に誘われてそのまま寝入ってしまったようだ。
「ふふ……懐かしい夢」
今は、自分の歌の力を信じられている。
信じてくれた人が居るから。
「……ああそうか、あの言葉の意味は……」
ルナは一口水を飲むと、歌を唱い始めた。
高く低く、伸びやかに。
語るように、囁くように。
それは精霊に祝福された歌。
精霊に愛された歌。
青い空の下、ルナの歌声はどこまでも自由に広がっていった。
●Purkinje Phenomenon
グリムバルド・グリーンウッド(ka4409)の眼前には燃える様な夕陽と見渡す限り緑の草原が広がっている。
世界が歪虚の脅威から解放されて何百という年月が過ぎていた。
かつて、ここが砂漠だった事を知る者は自分以外にはいないだろう。
歴史の中の遠い遠い過去として伝え聞いてはいても、今を生きる彼らにはそれはまるで御伽噺のように現実感を伴わない。
“始まりのオアシス・アウローラ”は海まで街を広げ、他大陸との交流の要として見事な発展を遂げている。
かつて自分達が築いた城壁などは文化遺産として保護されている程だ。
祝福か呪いか。老いを忘れた身体でグリムバルドはこの南方大陸を見守り続けてきた。
片膝を付いた状態で機能停止して久しいかつての相棒には緑の蔦が這い、コックピットにはいつの間にか鳥が巣を張っていた。
「まだお前も何かを守っているんだな」
アド・アストラの肩に乗ってそう語りかけながら、宵の空を見上げる。
夕と夜の間。
ほんのわずかな時間だけに表れる青の時間。
この神秘的な時間を好んだあの人との会話を、共に立った戦場を思い出し、その懐かしさに暫し浸っていると、自分の名を呼ぶ声に気付いてアド・アストラの足元を見た。
「あぁ、お前か。どうした?」
彼はケンの子孫だ。若くして当代の青の一族の王になった優秀なコボルド。
「もう祭りが始まりますよ」
そう教えてくれつつも彼はひょいひょいと軽やかな動作でグリムバルドの横に来るとちょこんと座った。
「って呼びに来たんじゃ無いのか、座るのかよ! ったく。王様いなくて向こうは平気なのか……?」
「うん。みんなが優秀ですからね」
本当か……? と思いつつも、優秀な側近達が今ごろ慌ただしく走り回っている事だろうと予測が付いた。
「まだ子どもの頃から思ってたけど、マイペースだなお前は。皆、外見だけはケンに激似なんだけど性格はちょっとずつ違うよな……当たり前だけど」
「まー、無理して頑張ったところで良いこと無いですしねぇ」
のほほんとした口調に思わず失笑したところで、目の端にふわりと灯りが揺れた。
「お、見えた見えた」
ひとつ、ふたつとスカイランタンが空へと舞い上がっていく。
「これもすっかり名物になっちまったな……」
世界の絶景などで特集を組まれる際には必ず載る程度には有名になった。
今年も観光業は安泰だなぁ、なんて思いながら濃紺の空へと吸い込まれていく頼りなげな灯りを見つめる。
……昔はあの灯りに安らかな眠りと明日を願ったもんだが、今のやつらは何を願うのかな。
「お前は何を願う?」
問われた若い王はその黒い瞳を瞬かせて、小首を傾げた。
「……そうですねぇ。表向きには世界平和って言っておきましたけど、個人的には家内安全ですかね。もうすぐ子どもも産まれますし」
「ふむ、そうか。お前らしいな」
「貴方は?」
「……俺? そうだなぁ。これからもお前達が幸せでありますように、かな」
「それ去年もその前も言いましたよね?」
呆れたような声に今度はグリムバルドが目を瞬かせた。
「え、そうだっけか……いやー俺も年だなぁ」
……本当に記憶がないのだが、もしかして痴呆だろうかと湧いた不安を払拭すべくからりと笑った。
「まぁいいじゃないか。俺はお前達が好きなんだよ」
「まぁ、知ってますけどね」
「お前なぁ」
「っと。そろそろ閉会の挨拶ですね」
そう言うと若い王はひらりと飛び降りると走って行ってしまった。
その背を見送りながらグリムバルドは小さく微笑んだ。
「いつまでも見守っているよ。もう俺の力が必要なくなったとしても」
更に時が流れて忘れ去られとしても、嫌われたとしても。
昔々、この地で人を見守り続けた誇り高い龍達のように。
「誰だお前はーーーっ!?」
目が覚めた途端にベッド上で悶絶していたグリムバルドは、はたとある事に気づいてしまった。
「……しまった。もふもふするの忘れた!」
もう一回寝直したら続きが見られないだろうかと挑戦してみたが、同じ夢はもう見られなかった。
●without you. SIDE:Vilma
我は静かに立ち上がると鏡の前に立った。
鏡の中の我は少しあどけなさが残る。髪の長さからいって15歳ぐらいかえ。
ヨルガにこの部屋に監禁されてから大分経つ……様な気がする。
「君の青い目が欲しくてたまらなかった。だから誘拐したんだよ」
最初、この部屋で気付いた時に告げられた言葉がリフレインする。
だが、そもそも我はヨルガと結婚して一緒に暮らしていたはずだ。
(それなのにどうして……)
部屋中に自分の写真が貼られ、自分そっくりの人形が置いてあるその中で我は途方に暮れていた。
鍵を開ける音と共にヨルガが入って来る。
「のぅ、家に帰してはくれんかの」
我がそう告げれば、彼は「それはダメだ」とにべもなく告げる。
『二人の住む家』なのに。
ヨルガにとってはこの部屋こそが家だとでも言うのか。
「君の青い瞳に俺の心は撃ち抜かれてしまったようだ」
いつもより自信があるような笑みを浮かべて、それ以外にもいつになく何やらナルシストの入った台詞を言われた気もするが……そんな彼も愛おしい。
一瞬、彼の姿がダブって見えた。
一緒に暮らしているヨルガと、髪が短くて少し若く見えるヨルガ。
首を傾げてもう一度見る。
そこにはいつもの笑い慣れていない、引きつった笑みのヨルガがいた。
急に外に連れ出された。
辿り着いたのは海辺。
青い海と夕焼けを見ていると、あまりの綺麗さに思わず涙が溢れた。
静かな波音と、遠くに聞こえるウミネコの鳴き声。
まだ熱をはらんだ砂浜と、涼やかな海風。
「ヴィルマ」
名を呼ばれ振り向けば、また一瞬、ヨルガの姿がダブって二人居るように見えた。
そして二人は別々の言葉を口にした。
愛の告白をする、ちょっと髪が短い15歳ぐらいのヨルガ。
瞳の綺麗さと物騒な歪んだ愛の言葉を告げる現在のヨルガ。
どちらも違う言葉なのに、自分へと向ける愛情は変わらなくて。
我はその青い瞳から一滴の透明なアオを溢れるがままに、思わず笑んだ。
……あぁ、そうじゃ。
どちらのヨルガでも、我はきっと好きになった。
それはもう、疑いようも無い程に。
●without you. SIDE:Jormungand
俺はヨルムガンド。ナンパが趣味ってだけの普通の男さ。
今は街で見かけた可愛い子に一目惚れして、ロマンチックなデートにお誘いしたところだ!
まずは二人の愛の部屋にご招待して、親睦を深めてからあの場所へ行こうと思う。
「君の青い瞳に俺の心は撃ち抜かれてしまったようだ」
ド定番な甘い台詞。
手を握って微笑めば女は誰だってイチコロさ。
完璧なデートのお誘い……しかーし! 俺の天使は首を縦に振らなかった。
「家に帰して」と懇願する彼女にちょっとむくれてみせる。
「こんなにルックスが良い俺が誘ってるんだぞ? 乗らない手はないだろうに!」
部屋を出て、洗面所で顔を洗って鏡で自分の顔を確認すると……おや、何だか違和感を感じる。
俺はいつ髪を伸ばしたのだろう?
笑顔も引き攣っているような気がする。
これじゃあ悪人みたいじゃないか
……ま、細かいことは良い!
彼女もあの景色を見たら気が変わるはずだ。
俺は彼女の手を引いて、家を飛び出した。
どうだい見渡す限りの青い海!
夕焼けとのコントラストが美しい。
「こんな場所で愛を告白されたら最高だと思わないか」
キメゼリフも完璧、これで俺に惚れること間違いなしだな!
言葉も無くはらはらと涙を零す彼女の瞳は本当に美しい。
肩に手を回して夕焼けを眺めながら二人だけの時間を過ごしてやったぜ。
彼女の美しい目には、俺はどんな風に映っているのだろうか。
出来ればめちゃくちゃハンサムな感じになっていて欲しいなぁ……
そう、願いながら彼女の青い瞳を覗き込んで……
●without you. SIDE:LOVE
ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549)はヨルムガンド・D・L(ka5168)の腕の中で目覚めた。
僅かに身動ぐと、ヨルムガンドも目が覚めたらしい。
ヨルムガンドの碧色の瞳に見つめられ、ヴィルマは小さく声を漏らして笑った。
「……どうしたの……?」
不安気に問うヨルムガンドの胸の中に顔を埋めてヴィルマは囁いた。
「もう惚れておるよ、手遅れなほどにのぅ」
突然の告白にヨルムガンドが赤面しながらも、「うん」とヴィルマの髪を優しく梳いた。
――そのまま二人は幸せな二度目の眠りへと落ちていった。
ボク、アルカ・ブラックウェル(ka0790)にとって【青】という色は不思議な色だ。
時にリラックスさせてくれたり、時に悲しみや恐ろしさを表したり……
捉え方によって、良い印象と悪い印象、どちらの側面も持っている。
良い印象での、最初の【青】は父さんの瞳の色だ。
ボクの瞳と同じ色、ボクの顔立ちは母さん似だけど、瞳の色は父さんと同じ。
あれはきっと赤ちゃんの頃だと思う。
「アルカ」
優しい声と共に柔らかな青い眼差しがボクを見つめて笑いかけてくれる。
染み入るような子守歌。弾む竪琴の音と澄んだ横笛の音。
いつだって父さんの横笛と母さんの歌声と竪琴がボクを豊かな夢の世界へと誘ってくれた。
父さんは横笛の名手だ。
綺麗な銀色の長髪はサラサラで、青い双眸は涼しげで……
母さん曰く、若い頃はよく女の人と間違われたって。
まぁ、そんな余談は兎も角。
あの眼差しとあの声とあの音色が、ボクをとても安心させた。
今でも、鏡で自分の瞳の色を見つめて父さんの言葉を思い出すと、不思議と元気が出て来る。
――反面。
悪い印象……と言うのは言い過ぎかもしれないけど、怖い思い出もある。
言い知れない不安、又は恐怖、というか……
父さんには兄弟がいる。
腹違いの兄さん、つまりボクの伯父さんだ。
伯父さんは従兄と同じ様に女言葉を使ったり、いつも笑顔で、普段は優しくて大好きな伯父さんだ。
あれはたしか、ボクが13歳になった後の新年の挨拶だったと思う。
「アルカ!」
「伯父さん、お久しぶりです」
「ふふふ、男子三日会わざれば刮目して見よ、という言葉があるけれど、女子もそうね。
少し見ない間にどんどん“女”になっていく……」
――逃ガサナイヨ――
ぞわりと、背中を悪寒が駆け抜けた。
この時、ただ、一度だけボクは伯父さんを怖いと思った。
笑顔を向けられた筈なのに、ボクはまるで蜘蛛の巣に囚われたみたいに感じたんだ。
底冷えするかの様な、闇を湛えた眼差し。
ボクを見ていながら、ボクを見ていない。
ボクの内腑を暴こうとしながらも、ボク自身には興味がないような……
今思えば、伯父さんは、きっと誰かとボクを重ねていたんじゃないかなって思ってる。
あの時の、絡みつくようなアオい瞳。
『逃ガサナイ』と言われたような、未だその呪縛はボクを縛っている……
●OCEAN
アオ……青……蒼……見渡す限りの一面のアオ。
気づいたらあたし、アリア(ka2394)の世界はいつもその色だった。
物心つく前からあたしは一人だった。
捨てられたのか、逸れたのか、他に事情があったのかは知らないけど、あたしは気づいたらおじいちゃんとその仲間と一緒に海にいた。
おじいちゃんはカイゾクだという。
あまり褒められた仕事ではない、というのはおじいちゃんが言っていた。
違いねぇ、と船乗りの皆が笑ってた。
あたしにはよくはわからなかった。
でも、別にかまわなかった。
だってあたしにはその場所が全てで、不満などなくとても幸せだったんだから。
イカツイけど優しかったおじいちゃん。
気の良い船乗りの皆。
カモメの鳴き声と、潮の匂い。
大波小波、打ち寄せる水しぶきの奏でる歌と、揺れる船のリズム。
あたしからしたら大きな甲板と、それすらちっぽけにする、見渡す限りのアオ。
海は歪虚達でいっぱいで、危険と常に隣り合わせだったけれど、皆がいれば怖くなかった。
それがあたしの世界の全てだった。
アオから始まった世界は……
アオと共に閉ざされた。
今までに聞いた事も無い、全身を震わせる低くて大きな海鳴りの音。
空が暗くなって、突然海に空まで届く壁が出来たのかと思った。
そのくらいに大きな津波。
それは本当に唐突で、一瞬で……
あたしの世界を、何もかも連れ去った。
あたしは一人残された……
今でも思う。
なんであたしも連れていってくれなかったんだろう、って。
ハンターになって、家族もできて、幸せの筈なのに、それでも、時折思ってしまう事がある。
目の前に、アオと共にあったかつてのあたしがいる。
あたしがあたしに笑顔で問いかけてくる。
一緒にくる? って。
楽しかった思い出を連れて誘ってくる。
差し出された手を見返してると、ハンターとして生きた色んな事が思い起こされる。
そして思い出すんだ。
あたしは一人じゃないんだって。
今はアオの中でなく。
帰る場所があるって。
だから私は首を振る。
やせ我慢して。
涙を堪えて。
「あたしはここで生きていく」
そう言って笑って見せる。
きっと不格好な泣き笑い。
それでも、アオ以外の世界を知ってしまったから。
くすんだ色や濁った色、暗い色淡い色……綺麗な色ばかりじゃないけれど。
賑やかで鮮やかな色彩の中で出会ったみんなと生きていく。
●Sing a Song
「……っ!!」
ルナ・レンフィールド(ka1565)が迷い込んだ森の奥、草木を掻き分け抜けた先には息を呑む光景が広がっていた。
透き通った青い湖の畔。
そこに雲の切れ間から差す光。
光を受けて煌めく水面。
身動ぎさえ出来ず、その美しさにただただ見惚れ、ようやく導かれるように歩んだ先にあったのは朽ちた大木。
そこから芽吹いた若木の瑞々しさが一際目を引いた。
『聴かせて』
そう聞こえた気がして、ルナは愛用のリュートを奏で、歌い……――
あの日の夢
精霊に触れた日
12歳の夏
逃げ出した日
『自分の歌は聴いた人に災いをもたらす』
そう思うようになったのはいつからか。
物心ついたときから周りには音楽が満ちていた。
家族の歌い奏でる音楽。
自然と楽器を手にし、お気に入りのアリアを唱い。
褒められれば幼心にも嬉しくて。
ある日起きた転落事故。
歌っていた広場の側の家の屋根から補修作業中のおじさんが足滑らした。
幸い軽症で済んで胸を撫で下ろした。
親戚みんなで行った海水浴。
浜辺で歌えば従兄弟が溺れかけ。
幸い、偶々潮の流れが変わっただけで、すぐ助けられ大事には至らなかった。
興行で街に向かう途中。
馬車の荷台で揺られつつ歌えば魔獣に襲われた。
この魔獣は元々懸念されていたもので、護衛のハンターに倒され怪我人は出なかった。
一つ一つはよくある事だ。
だがそれが偶然、歌う度に繰り返されればそれはもう偶然ではない。
誰よりも自分が良くわかっていた。
そんなとき誰かが言った。
『ルナの歌には不思議な力があるのかもね』
幼い私は『私の歌は人に悪い事を呼ぶ』と言う解釈と共に恐怖した。
だから、それ以来人の前で歌う事は避けるようになった。
あの日。
興行へ向かう途中の休憩で、護衛のハンターに歌を請われた時、思わず逃げ出してしまった。
そして、蒼い湖の側で、精霊との出逢い、突然溢れ出した碧い光に包まれて……
そこでルナはうたた寝から目覚めた。
木陰で少し休むつもりが午後の穏やかな気候に誘われてそのまま寝入ってしまったようだ。
「ふふ……懐かしい夢」
今は、自分の歌の力を信じられている。
信じてくれた人が居るから。
「……ああそうか、あの言葉の意味は……」
ルナは一口水を飲むと、歌を唱い始めた。
高く低く、伸びやかに。
語るように、囁くように。
それは精霊に祝福された歌。
精霊に愛された歌。
青い空の下、ルナの歌声はどこまでも自由に広がっていった。
●Purkinje Phenomenon
グリムバルド・グリーンウッド(ka4409)の眼前には燃える様な夕陽と見渡す限り緑の草原が広がっている。
世界が歪虚の脅威から解放されて何百という年月が過ぎていた。
かつて、ここが砂漠だった事を知る者は自分以外にはいないだろう。
歴史の中の遠い遠い過去として伝え聞いてはいても、今を生きる彼らにはそれはまるで御伽噺のように現実感を伴わない。
“始まりのオアシス・アウローラ”は海まで街を広げ、他大陸との交流の要として見事な発展を遂げている。
かつて自分達が築いた城壁などは文化遺産として保護されている程だ。
祝福か呪いか。老いを忘れた身体でグリムバルドはこの南方大陸を見守り続けてきた。
片膝を付いた状態で機能停止して久しいかつての相棒には緑の蔦が這い、コックピットにはいつの間にか鳥が巣を張っていた。
「まだお前も何かを守っているんだな」
アド・アストラの肩に乗ってそう語りかけながら、宵の空を見上げる。
夕と夜の間。
ほんのわずかな時間だけに表れる青の時間。
この神秘的な時間を好んだあの人との会話を、共に立った戦場を思い出し、その懐かしさに暫し浸っていると、自分の名を呼ぶ声に気付いてアド・アストラの足元を見た。
「あぁ、お前か。どうした?」
彼はケンの子孫だ。若くして当代の青の一族の王になった優秀なコボルド。
「もう祭りが始まりますよ」
そう教えてくれつつも彼はひょいひょいと軽やかな動作でグリムバルドの横に来るとちょこんと座った。
「って呼びに来たんじゃ無いのか、座るのかよ! ったく。王様いなくて向こうは平気なのか……?」
「うん。みんなが優秀ですからね」
本当か……? と思いつつも、優秀な側近達が今ごろ慌ただしく走り回っている事だろうと予測が付いた。
「まだ子どもの頃から思ってたけど、マイペースだなお前は。皆、外見だけはケンに激似なんだけど性格はちょっとずつ違うよな……当たり前だけど」
「まー、無理して頑張ったところで良いこと無いですしねぇ」
のほほんとした口調に思わず失笑したところで、目の端にふわりと灯りが揺れた。
「お、見えた見えた」
ひとつ、ふたつとスカイランタンが空へと舞い上がっていく。
「これもすっかり名物になっちまったな……」
世界の絶景などで特集を組まれる際には必ず載る程度には有名になった。
今年も観光業は安泰だなぁ、なんて思いながら濃紺の空へと吸い込まれていく頼りなげな灯りを見つめる。
……昔はあの灯りに安らかな眠りと明日を願ったもんだが、今のやつらは何を願うのかな。
「お前は何を願う?」
問われた若い王はその黒い瞳を瞬かせて、小首を傾げた。
「……そうですねぇ。表向きには世界平和って言っておきましたけど、個人的には家内安全ですかね。もうすぐ子どもも産まれますし」
「ふむ、そうか。お前らしいな」
「貴方は?」
「……俺? そうだなぁ。これからもお前達が幸せでありますように、かな」
「それ去年もその前も言いましたよね?」
呆れたような声に今度はグリムバルドが目を瞬かせた。
「え、そうだっけか……いやー俺も年だなぁ」
……本当に記憶がないのだが、もしかして痴呆だろうかと湧いた不安を払拭すべくからりと笑った。
「まぁいいじゃないか。俺はお前達が好きなんだよ」
「まぁ、知ってますけどね」
「お前なぁ」
「っと。そろそろ閉会の挨拶ですね」
そう言うと若い王はひらりと飛び降りると走って行ってしまった。
その背を見送りながらグリムバルドは小さく微笑んだ。
「いつまでも見守っているよ。もう俺の力が必要なくなったとしても」
更に時が流れて忘れ去られとしても、嫌われたとしても。
昔々、この地で人を見守り続けた誇り高い龍達のように。
「誰だお前はーーーっ!?」
目が覚めた途端にベッド上で悶絶していたグリムバルドは、はたとある事に気づいてしまった。
「……しまった。もふもふするの忘れた!」
もう一回寝直したら続きが見られないだろうかと挑戦してみたが、同じ夢はもう見られなかった。
●without you. SIDE:Vilma
我は静かに立ち上がると鏡の前に立った。
鏡の中の我は少しあどけなさが残る。髪の長さからいって15歳ぐらいかえ。
ヨルガにこの部屋に監禁されてから大分経つ……様な気がする。
「君の青い目が欲しくてたまらなかった。だから誘拐したんだよ」
最初、この部屋で気付いた時に告げられた言葉がリフレインする。
だが、そもそも我はヨルガと結婚して一緒に暮らしていたはずだ。
(それなのにどうして……)
部屋中に自分の写真が貼られ、自分そっくりの人形が置いてあるその中で我は途方に暮れていた。
鍵を開ける音と共にヨルガが入って来る。
「のぅ、家に帰してはくれんかの」
我がそう告げれば、彼は「それはダメだ」とにべもなく告げる。
『二人の住む家』なのに。
ヨルガにとってはこの部屋こそが家だとでも言うのか。
「君の青い瞳に俺の心は撃ち抜かれてしまったようだ」
いつもより自信があるような笑みを浮かべて、それ以外にもいつになく何やらナルシストの入った台詞を言われた気もするが……そんな彼も愛おしい。
一瞬、彼の姿がダブって見えた。
一緒に暮らしているヨルガと、髪が短くて少し若く見えるヨルガ。
首を傾げてもう一度見る。
そこにはいつもの笑い慣れていない、引きつった笑みのヨルガがいた。
急に外に連れ出された。
辿り着いたのは海辺。
青い海と夕焼けを見ていると、あまりの綺麗さに思わず涙が溢れた。
静かな波音と、遠くに聞こえるウミネコの鳴き声。
まだ熱をはらんだ砂浜と、涼やかな海風。
「ヴィルマ」
名を呼ばれ振り向けば、また一瞬、ヨルガの姿がダブって二人居るように見えた。
そして二人は別々の言葉を口にした。
愛の告白をする、ちょっと髪が短い15歳ぐらいのヨルガ。
瞳の綺麗さと物騒な歪んだ愛の言葉を告げる現在のヨルガ。
どちらも違う言葉なのに、自分へと向ける愛情は変わらなくて。
我はその青い瞳から一滴の透明なアオを溢れるがままに、思わず笑んだ。
……あぁ、そうじゃ。
どちらのヨルガでも、我はきっと好きになった。
それはもう、疑いようも無い程に。
●without you. SIDE:Jormungand
俺はヨルムガンド。ナンパが趣味ってだけの普通の男さ。
今は街で見かけた可愛い子に一目惚れして、ロマンチックなデートにお誘いしたところだ!
まずは二人の愛の部屋にご招待して、親睦を深めてからあの場所へ行こうと思う。
「君の青い瞳に俺の心は撃ち抜かれてしまったようだ」
ド定番な甘い台詞。
手を握って微笑めば女は誰だってイチコロさ。
完璧なデートのお誘い……しかーし! 俺の天使は首を縦に振らなかった。
「家に帰して」と懇願する彼女にちょっとむくれてみせる。
「こんなにルックスが良い俺が誘ってるんだぞ? 乗らない手はないだろうに!」
部屋を出て、洗面所で顔を洗って鏡で自分の顔を確認すると……おや、何だか違和感を感じる。
俺はいつ髪を伸ばしたのだろう?
笑顔も引き攣っているような気がする。
これじゃあ悪人みたいじゃないか
……ま、細かいことは良い!
彼女もあの景色を見たら気が変わるはずだ。
俺は彼女の手を引いて、家を飛び出した。
どうだい見渡す限りの青い海!
夕焼けとのコントラストが美しい。
「こんな場所で愛を告白されたら最高だと思わないか」
キメゼリフも完璧、これで俺に惚れること間違いなしだな!
言葉も無くはらはらと涙を零す彼女の瞳は本当に美しい。
肩に手を回して夕焼けを眺めながら二人だけの時間を過ごしてやったぜ。
彼女の美しい目には、俺はどんな風に映っているのだろうか。
出来ればめちゃくちゃハンサムな感じになっていて欲しいなぁ……
そう、願いながら彼女の青い瞳を覗き込んで……
●without you. SIDE:LOVE
ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549)はヨルムガンド・D・L(ka5168)の腕の中で目覚めた。
僅かに身動ぐと、ヨルムガンドも目が覚めたらしい。
ヨルムガンドの碧色の瞳に見つめられ、ヴィルマは小さく声を漏らして笑った。
「……どうしたの……?」
不安気に問うヨルムガンドの胸の中に顔を埋めてヴィルマは囁いた。
「もう惚れておるよ、手遅れなほどにのぅ」
突然の告白にヨルムガンドが赤面しながらも、「うん」とヴィルマの髪を優しく梳いた。
――そのまま二人は幸せな二度目の眠りへと落ちていった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/02 23:26:11 |