ゲスト
(ka0000)
【幻視】激突の肉体戦(ポロリあり)
マスター:猫又ものと

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/10 15:00
- 完成日
- 2017/08/19 08:34
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「さて、お前達。遺跡をどうやって奪うんだい?」
歪虚レディとも呼ばれるトーチカ・J・ラロッカは、部下のモルッキーとセルトポへ問いかけた。
ビックマーの命令によりチュプ大神殿を探し求めていたトーチカ一味であったが、自作の地図を落とした上にハンターが先に大神殿を発見してしまうという失態を犯す。
このままではビックマーへ顔向けできないとトーチカ一味はチュプ大神殿へ侵攻を開始しようとしていた。
「そりゃ、力づくでどーんっと壁を壊して登場でおます」
「で、壁を壊してどうするんだい? その先にはあいつらが待っているんだろう?」
「……あ、そうだったでおます」
歪虚の中でもトップクラスのバカッぷりで知られるトーチカ一味。
セルトポは力自慢だが、頭の足りなさも自慢の一つ。
目の前の壁を破壊する事は得意だが、その先は行き当たりばったり。まさにトーチカ一味らしい戦略である。
「まったく、お前達は本当に馬鹿なんだから」
「まあまあ。ここは一つ、全国女子中学生の恋人であるモルッキーのお任せあれ」
トーチカ一味の開発担当、モルッキー。
ちょっと犯罪的な香りのする発言もあるが、これでもトーチカ一味の頭脳。
モルッキーには何か腹案があるようだ。
「へぇ。なら、ここはモルッキーの作戦に任せようじゃないのさ。
さあ、お前達。奴らに吠え面かかせてやるんだよ!」
「アイアイサッサー!」
●
「本当に大丈夫なんだろうねえ……」
ソファーの上でキセルを燻らせるトーチカ。そのソファーは、いつものごとく小さな泥人形がエッサホイサと運んでいる。
彼女の手に握られているのは白が基調になったキセル……と制作したモルッキーは言っていたが、どう見ても大きなラッパだった。
これは、モルッキーに『今回のビックリドッキリアイテム★』と銘打って渡されたものだ。
――時は少しだけ遡る。
「ハンター達の間ではピンクのスライムが話題と聞いたのにぃ……」
「馬鹿だねお前は! こんな煙出したら色々と引っかかるよ!」
「引っかかるって何でおますか?」
「そりゃお前、蔵r……」
叱られてしょんぼりするモルッキー。セルトポの素朴な問いに、煙を吸い込み過ぎたのか、トーチカがげほんごほんと咽る。
しかし、ここは一味の開発担当。タダでは転ばなかった。
「でも、姐さん。ハンターの装備を奪うのはいい手段だと思わな~い?」
「どういうことだい?」
「このキセルが姐さんに叱られるのは想定済だったの。だから、ちょっと煙の効果を弱めて、範囲を広げたものを作っておいたのよ~!」
「へぇ。結局何ができるのさ」
「ハンターがね、装備を脱ぎたくなる効果がある煙が出るのぉ」
「はぁ?! 最初のキセルと変わらないじゃないか!」
「違うわよぉ。脱ぎたくなるのは武器と装備だけ。服までは脱がないわよぉ。ラッパ形状にすることで更に効果範囲を広くしたわぁ」
「さすがモルッキーでおます! 姐さん! これなら丸腰のハンターをギッタンギッタンに出来るでおます!!」
「ふーん? モルッキーの言う通りの効果が出るなら、戦いが楽になりそうだねえ……。折角だし使ってみようじゃないか」
盛り上がるトーチカ一味。
――だが、さすが歪虚トップクラスの低知能。
彼らは気付いていなかった。
『装備』と『服』の境目は確かにあるが、人によっては効き具合が違うこと。
そして――この煙は歪虚にも有効であることを。
●
ノアーラ・クンタウの管理者であるヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)の依頼を受け、チュプ大神殿へと駆け付けたバタルトゥ・オイマト(kz0023)とハンター達。
爆発音を聞きつけて来てみれば、そこには爆風を吸い込んだのか、ケホケホと咳き込んでいるトーチカがいた。
「ゲホッ。ったくモルッキーのやつ! 爆弾の威力が強すぎるんだよ! お宝まで壊れちまったらどうする気なんだっての!」
「あっ! お前はトーチカ……!!」
「出たねハンター! ここで会ったが100年目! これでも食らえ!!」
会うや否や、白いラッパのようなものを構えるトーチカ。
そこからぶわっと煙が出て、辺り一面が真っ白になる。
「うわっ。何だ。目くらましか!?」
「トーチカの癖に頭が働くじゃない!!」
「……おい。バタルトゥ。何やってんだ? 双剣捨ててどうすんだよ」
「……!? すまん……何だか手放さなくてはならんような気がしてな……」
「おいおい。しっかりしてくれよ」
「そういう貴方も鎧投げ捨ててますけど……」
「えっ。あれっ!? ってか、お前ブーツどこやったんだよ!」
「あらっ!? 私何してるのかしら!?」
「アハハハハ! 引っかかったね! これはね、ただの煙じゃないよ! モルッキー特製の『装備を脱ぎたくなる煙』さ! さて、ハンター達。丸腰であたしに勝てるかねェ……?」
「……トーチカ。そういうお前もマント捨ててるけど大丈夫か」
「……えっ。アレ? ちょっと!?」
「確かに良く効く煙みたいですね……」
ギャーギャーと騒ぐトーチカに目が虚ろになるハンター達。
已然として立ち込める煙。
抗いがたい装備を外したい衝動。
そして目の前に迫るパペットマン達……。
――ハンターの心に宿る『後悔』の二文字。
だが、ここまで来てはもう引き返すことは出来ない……!
さあ、勇敢なるハンター達よ。
そしてこの戦いを勝ち抜き、(主に社会的に)生き残れ!
健闘を祈る!
歪虚レディとも呼ばれるトーチカ・J・ラロッカは、部下のモルッキーとセルトポへ問いかけた。
ビックマーの命令によりチュプ大神殿を探し求めていたトーチカ一味であったが、自作の地図を落とした上にハンターが先に大神殿を発見してしまうという失態を犯す。
このままではビックマーへ顔向けできないとトーチカ一味はチュプ大神殿へ侵攻を開始しようとしていた。
「そりゃ、力づくでどーんっと壁を壊して登場でおます」
「で、壁を壊してどうするんだい? その先にはあいつらが待っているんだろう?」
「……あ、そうだったでおます」
歪虚の中でもトップクラスのバカッぷりで知られるトーチカ一味。
セルトポは力自慢だが、頭の足りなさも自慢の一つ。
目の前の壁を破壊する事は得意だが、その先は行き当たりばったり。まさにトーチカ一味らしい戦略である。
「まったく、お前達は本当に馬鹿なんだから」
「まあまあ。ここは一つ、全国女子中学生の恋人であるモルッキーのお任せあれ」
トーチカ一味の開発担当、モルッキー。
ちょっと犯罪的な香りのする発言もあるが、これでもトーチカ一味の頭脳。
モルッキーには何か腹案があるようだ。
「へぇ。なら、ここはモルッキーの作戦に任せようじゃないのさ。
さあ、お前達。奴らに吠え面かかせてやるんだよ!」
「アイアイサッサー!」
●
「本当に大丈夫なんだろうねえ……」
ソファーの上でキセルを燻らせるトーチカ。そのソファーは、いつものごとく小さな泥人形がエッサホイサと運んでいる。
彼女の手に握られているのは白が基調になったキセル……と制作したモルッキーは言っていたが、どう見ても大きなラッパだった。
これは、モルッキーに『今回のビックリドッキリアイテム★』と銘打って渡されたものだ。
――時は少しだけ遡る。
「ハンター達の間ではピンクのスライムが話題と聞いたのにぃ……」
「馬鹿だねお前は! こんな煙出したら色々と引っかかるよ!」
「引っかかるって何でおますか?」
「そりゃお前、蔵r……」
叱られてしょんぼりするモルッキー。セルトポの素朴な問いに、煙を吸い込み過ぎたのか、トーチカがげほんごほんと咽る。
しかし、ここは一味の開発担当。タダでは転ばなかった。
「でも、姐さん。ハンターの装備を奪うのはいい手段だと思わな~い?」
「どういうことだい?」
「このキセルが姐さんに叱られるのは想定済だったの。だから、ちょっと煙の効果を弱めて、範囲を広げたものを作っておいたのよ~!」
「へぇ。結局何ができるのさ」
「ハンターがね、装備を脱ぎたくなる効果がある煙が出るのぉ」
「はぁ?! 最初のキセルと変わらないじゃないか!」
「違うわよぉ。脱ぎたくなるのは武器と装備だけ。服までは脱がないわよぉ。ラッパ形状にすることで更に効果範囲を広くしたわぁ」
「さすがモルッキーでおます! 姐さん! これなら丸腰のハンターをギッタンギッタンに出来るでおます!!」
「ふーん? モルッキーの言う通りの効果が出るなら、戦いが楽になりそうだねえ……。折角だし使ってみようじゃないか」
盛り上がるトーチカ一味。
――だが、さすが歪虚トップクラスの低知能。
彼らは気付いていなかった。
『装備』と『服』の境目は確かにあるが、人によっては効き具合が違うこと。
そして――この煙は歪虚にも有効であることを。
●
ノアーラ・クンタウの管理者であるヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)の依頼を受け、チュプ大神殿へと駆け付けたバタルトゥ・オイマト(kz0023)とハンター達。
爆発音を聞きつけて来てみれば、そこには爆風を吸い込んだのか、ケホケホと咳き込んでいるトーチカがいた。
「ゲホッ。ったくモルッキーのやつ! 爆弾の威力が強すぎるんだよ! お宝まで壊れちまったらどうする気なんだっての!」
「あっ! お前はトーチカ……!!」
「出たねハンター! ここで会ったが100年目! これでも食らえ!!」
会うや否や、白いラッパのようなものを構えるトーチカ。
そこからぶわっと煙が出て、辺り一面が真っ白になる。
「うわっ。何だ。目くらましか!?」
「トーチカの癖に頭が働くじゃない!!」
「……おい。バタルトゥ。何やってんだ? 双剣捨ててどうすんだよ」
「……!? すまん……何だか手放さなくてはならんような気がしてな……」
「おいおい。しっかりしてくれよ」
「そういう貴方も鎧投げ捨ててますけど……」
「えっ。あれっ!? ってか、お前ブーツどこやったんだよ!」
「あらっ!? 私何してるのかしら!?」
「アハハハハ! 引っかかったね! これはね、ただの煙じゃないよ! モルッキー特製の『装備を脱ぎたくなる煙』さ! さて、ハンター達。丸腰であたしに勝てるかねェ……?」
「……トーチカ。そういうお前もマント捨ててるけど大丈夫か」
「……えっ。アレ? ちょっと!?」
「確かに良く効く煙みたいですね……」
ギャーギャーと騒ぐトーチカに目が虚ろになるハンター達。
已然として立ち込める煙。
抗いがたい装備を外したい衝動。
そして目の前に迫るパペットマン達……。
――ハンターの心に宿る『後悔』の二文字。
だが、ここまで来てはもう引き返すことは出来ない……!
さあ、勇敢なるハンター達よ。
そしてこの戦いを勝ち抜き、(主に社会的に)生き残れ!
健闘を祈る!
リプレイ本文
装備を剥がされる煙……。
何だろう、凄く嫌な予感しかしない……。
歪虚にも色々いるんだろうけど、そもそも何でこんなロクでもない代物作ったんだろう。
とりあえず、何が何でもここで喰い止めないと……。
そう考えたマーゴット(ka5022)。
彼女は正義に満ち溢れていた。
『ビックリドッキリアイテム★』の煙を正面から食らうその時までは――。
そう。彼女は『白い悪魔』。
(閲覧削除)で(閲覧削除)な悪魔だったのである……。
一面を覆う白い煙。あちこちから咳き込む声が聞こえて来る中、イスフェリア(ka2088)は自分の身に変化がないことに気付いた。
どうやら、直前にかけておいたレジストの効果のお陰らしい。
――良かった。皆にもかけてあげなきゃ。
鼻と口を塞ぎ、吸い込まないように頑張っている羊谷 めい(ka0669)に駆け寄る彼女。
ゲホゴホと咳き込んでいたテンシ・アガート(ka0589)は、被っていた帽子を投げ捨てながら叫んだ。
「またお前か! 性懲りも無く出てきて! 今度は怪しいアイテムまで持ってきて! いい加減にしなよ!!」
「そんなこと言って、しっかり効き目が出てるじゃないか」
「うるさいよ! これは決闘の申し込みだあ!!」
フフンと笑うトーチカ・J・ラロッカに吼えるテンシ。その額にじわりと汗が滲む。
やばい……。女性比率が高い時にこんなアイテムを出すなんて!
このままじゃ青少年の何かが危ない!
え? 何かって何だ? そこは察して!
いざという時は年長者として、俺が守らないと……!
テンシが決意するその横で、ミィナ・アレグトーリア(ka0317)がかくりと首を傾げる。
「防御力を下げるって事はーーいっぱい殴って欲しいって事なのん!? ととさんってどえむなのん?」
「誰がととさんだよ!!」
「前に呼び方決まらなかったから勝手に呼んでるのん! かかさんも候補にあるんよ!」
「誰がかーさんだよ! あたしはまだ未婚だよ!!」
「え、あかん? えーと、じゃあトチノキさん!」
ギャーギャーと言い合うトーチカとミィナ。
いつもの光景が広がる中、冷や汗をかいているバタルトゥ・オイマト(kz0023)に小宮・千秋(ka6272)が声をかける。
「オイマトさん、しっかりしてくださーい!」
「ああ、すまない……。大丈夫だ……」
「よかったー。いやー。さすがビックリドッキリアイテムと言うだけはありますねー。モルッキーさんとやら、敵ながらお見事でーす」
「本当、すごい技術力だよね……」
「イスフェリアさん、ありがとうございます……。お陰で息が吸えます……」
「ううん。いいんだよ。女の子が肌を晒すのは良くないよね」
「うううう。そうなんですううう」
変なところで感心しているイスフェリアに感謝しつつ涙目で答えるめい。
なんてったって嫁入り前、しかも大事な人までいる身だ。
お肌は絶対! 晒したくないです! ええ!!
というか、ダーリンも一緒に来るはずだったのに来ないとはどういう了見でしょうか!!
運命の神様恨んでいいですか!!!
「あの。めいさん。本音漏れてるよ……」
「えっ。あらやだ……」
テンシのツッコミにぽっと頬を染めるめい。
その間も、ミィナとトーチカの言い合いは続いていた。
「いいからさっさとそこをお退き!」
「いやなんよ! ととさん達は遺跡に入っちゃダメなんよー!」
「何でさ!」
「だって、遺跡のこと絶対くまさんに教えちゃうのん」
「くまさんとは何だい失礼な! ビックマー様って呼びな! あたしは遺跡のお宝を取りに来たんだよ! 別にそれ以外には興味ないさね」
「それがダメだって言ってるのん! ととさんバカなのん!!」
「バカとはなんだいこの小娘!!」
キイイイイ! と叫ぶトーチカ。怒りに任せてラッパ型のキセルから煙を出して……その瞬間、彼女のソファーを支えていたパペットマン達がポイッとソファーを投げ捨てた。
「ギャアアアアア!? お前達何すんだい!」
「あー……いつかこうなると思ってたんだよね」
「パペットマンは外すもの何もないですもんねー」
うんうんと頷き合うテンシと千秋。
こうしている間も、2人はポイポイと装備を投げ捨てて行っている。
バタルトゥも手袋を外しかけて……ビクッとして固まった。
「バタルトゥさん、大丈夫? どうしたの?」
「……今何か寒気がした……」
「………???」
青ざめるバタルトゥに小首を傾げるイスフェリア。
――もし自分で脱いだりしたその時は……覚 悟 し て ね。
そんな囁き声が聞こえたような気がしたのだ。
そりゃあ数多の戦いを乗り越えてきた男でも慌てもする。
そして彼女といえば、バタルトゥさんが慌てるなんて珍しいなーなんて考えていた。
……というか、族長にレジストかけてあげないんですか?
「ん? うん。女の子優先だから! ミィナさんにはさっきかけたよ」
わあ! イスフェリアさん冷静だぁ!!
そんなこと言ってるうちに千秋さんの服が大分なくなっちゃってますよ!?
「あ、ハイ! わたくし男子ですし、子供ですので大丈夫ですよー!」
「えっ。千秋さん、男の子だったのん……!? 女の子だと思ってたのん!」
「いやいや! どっちだったとしてもいたいけな青少年は守らないとダメなんだよ大人としては!!」
明るく笑う千秋に仰け反るミィナ、テンシの叫びが続いて……そして肝心のラロッカはひっくり返ったソファーでジタバタしており、パペットマンは主からの命令がないからかボーっと突っ立っている。
グダグダな状況。しかし、これは好機だ……!
ハンター達がそう思った瞬間。そこにシュッと白い影が過った。
ワンドを片手に、パペットマンと対峙しようとしたテンシ。
急に風通しが良くなった気がして、ふと足元を見る。
――あれ? ない。さっきまであったはずの袴がない!
おかしい。確かにさっき鎧はぶん投げたけど、袴は間違いなく履いていた。
一体何が……?
ふと目線を上にあげた彼。真っ白い白磁のようなそれが、マーゴットの肌であることに気付いて慌てて目を反らす。
……そういえばずっとマーゴットさんの姿見なかったけどどういうことなの?
っていうか、マーゴットさん服着てないよね。
ついでにもう1つ言わせて貰うけど、何で俺の袴持ってる訳……?!
「えっ。ちょっ……。マーゴットさん……?」
「うふふ……。身体、熱くない……? ちょっと手伝ってあげようかと思って」
「いえ全然熱くないっていうかむしろ怖くて寒気するし。っていうか俺の袴返して!!?」
「あら。ごめんなさいねぇ……?」
「わーーーっ! 俺の袴ぶん投げたああああ!!」
テンシの悲鳴。一糸纏わぬ姿のマーゴットを直視することは出来ないが、何だか目がトロンとしている気がする……。
説明しよう! 煙を思い切り吸ったマーゴットは狂化して『白い悪魔』モードを発動させたのだ!!
「これはヤバい! 何とかしないと……! イスフェリアさん! めいさん! マーゴットさんに回復を!」
「うーん。……かかってから抵抗値を上げても無意味かなって」
「今近づいたら装備取られそうですし……」
救いを求めるようなテンシの眼差し。イスフェリアとめいはサラッと見捨てる宣言。
じりじりと仲間達に迫る白い悪魔の前に、千秋が踊り出る。
「白い悪魔さん! ほら! 狙うならわたくし達じゃなくて、もっと狙うべきモノがありますよー!」
彼の指差した先。そこにはラッパ型のキセルを手にようやく立ち上がりかけているトーチカの姿……。
マーゴットは光のない目でニタァ……と笑うと、一瞬で距離を詰めて女歪虚を押し倒した。
「ギャアアアアアアアア!! 何するんだいこの小娘!!」
「あなた、良いモノ持ってるわね……」
「……!? このキセルはあげないよ!!?」
「誰がキセルが欲しいと言ったかしら。私が欲しいのは貴女のカ・ラ・ダよ☆」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
響き渡るトーチカの悲鳴。すごい勢いで女歪虚のボンテ―ジが剥かれていく。
「わー……。あの服ってあんな風に出来てるんだー」
「白い悪魔さん、構造良く分かりますよねー」
「ちょっといたいけな青少年達!? あれ見ちゃダメなやつだよ!!?」
「そんなことよりパペットマンを今のうちに何とかするですのん!!」
「了解です……!」
ひそひそと話し合うイスフェリアと千秋の目を慌てて覆うテンシ。
ミィナの叫びにめいが頷き、仲間達も続く。
あの女歪虚は白い悪魔に任せておいて大丈夫だろう。
――というか、近づきたくない。いや近づいたら(社会的に)死ぬ。
そんなこんなでハンター達がパペットマンを掃射している間、トーチカは危機に陥っていた。
何の危機かって、そりゃ勿論貞操のですよ!!
「ちょっ。アンタお止しよ! あたしにそういう趣味はないよ!」
「んふふふふふふふ」
「ちょっと聞いてるのかい!?」
「大丈夫。すぐに良くなるから……」
耳にかかるマーゴットの熱い吐息。トーチカはじたばたと暴れてみるが、思うように力が入らない。
必死の抵抗とばかりに、キセルから煙を噴きだしたが……残念! もうマーゴットさん服着てないから脱ぐものないですし!
それどころかいよいよ目がトロンとしてきてますし!
うわーーー!! 火に油だったあああああ!!
「ほらほらほら。見えちゃうわよ~。抵抗しなくていいのかしら……? 勿論抵抗しても無駄なんだけど」
「ギャアアアアアア!!?」
艶っぽい笑みを浮かべて舌なめずりするマーゴット。
トーチカに顔を寄せると(閲覧削除)な(閲覧削除)を(閲覧削除)して(閲覧削除)。
「あたしは嫁入り前なんだよ!!? 何してくれてんのさ!!」
「うふふ……。とっても綺麗よ……」
トーチカの抗議を軽く受け流す白い悪魔。その手は(閲覧削除)な部分を(閲覧削除)。
――すみません。描写するとガチで蔵倫警察に捕まるやつです。
そして、舞い上がった煙は再びハンター達を覆い……気が付けば、女性陣は武器を投げ捨て、テンシと千秋は生まれたままの姿になっていた。
「…………」
「―――――!!!?」
「いやあああああああああああああああ!!!」
「えっ。どうしたの皆……って、うわあ! 俺が青少年に有害なやつだああああああ!!」
「わたくしは子供だから大丈夫ですよー!」
男性陣に微妙な目線を向けるイスフェリアに声にならない悲鳴をあげるミィナ。
めいの絶叫がこだまして……テンシは自分の状態に気づいて慌てて前を隠して、千秋は胸を張る。
揺れる千秋の可愛らしい(閲覧削除)。
トーチカが抵抗するからかどこからともなく現れるパペットマン。
阿鼻叫喚の地獄絵図にハンター達の心に暴風が吹き荒れる。
もうイヤだ……! こんなの耐えられない……!
ブチィッ!
「えへ。えへへ……! らきすけは赦さないのん!」
ミィナは ブチ切れた!
ミィナは らきすけ☆バスターに 進化した!
ミィナは ストーンアーマーを使った!
千秋の 下半身が ストーンアーマーに包まれた!
「うわあああ! 砂利のパンツ気持ち悪いですううう!」
「大丈夫!土と石なら石が勝つのん!」
「石のパンツはいいパンツーーー! つよーいぞーーーですかああああ!?」
ブチッ!
「……薄着がお好きとかは個人の嗜好だと思うのですけど。他の人にもそれを強要させるのはどうかと……。そういう性癖なら仕方がないんですがこちらを巻き込まないで戴きたいというかいっそ死んで戴きたいですよね」
めいも ブチ切れた!
めいは 冷徹モードに 変化した!
めいは ラッパ型のキセルを手に入れた!
めいの こうげき!
パペットマンは 吹っ飛んだ!
ブチイイイイッ!
「……そうか。そんなに剥きたいか。……ならやってやろうじゃないか! だけどお前も全部脱いでもらうからなー!」
テンシは ブチ切れた!
テンシは ちからを てにいれた!
テンシは 必殺☆ZENRAマンへと進化した!
「お互い全裸で公平に殴り合いだぁ! 首根っこ捕まえてお尻ペンペンしてやるから覚悟しろオラアアアアアアアア!!」
テンシは 光の拳を 放った!
「お前達いいいいいい! 覚えておいでええええええええええ!!」
トーチカは 吹っ飛んでお星様になった!
マーゴットも 吹っ飛んだ!
「可及的速やかに死んでください」
主が消えて統制が取れなくなったパペットマン。
怯えて逃げ出す彼らを、冷徹モードのめいが追い回し……気づけば、遺跡は静けさを取り戻していた。
「マーゴットさん、大丈夫?」
「ああ……私は今まで一体何を……?」
「ちょっと、煙を吸って錯乱してしまっていたの。もう大丈夫だから……今手当てするね」
「あ。ああ。そうでs……アアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
煙が消えた通路。我に返ったマーゴットを介抱するイスフェリア。
いくら低知能とはいえ歪虚のトーチカと濃密な接触(意味深)をしていたマーゴットは消耗が激しく、更には自分が何を仕出かしたのかまるっと思い出した衝撃と羞恥で、そのまま気を失った。
「勝ちましたねー! 完勝です! 素晴らしい勝利ですー!!」
「勝ったけど何か色々と喪ったような気がするよ……」
「ちょっとー! 早く服着るですのん! らきすけは許さないですのん!!」
爽やかに笑う千秋にがっくり膝をつくテンシ。
生まれたままの姿の2人を、服を持ったミィナが鬼のような勢いで迫る。
「こんな姿、あの人に見られたら嫌われちゃう……」
そして、めそめそと涙に暮れるめい。
その手には、パペットマンを滅多打ちにして原型を留めていないキセルがしっかりと握られていた。
こうして、ハンター達の活躍により、トーチカとパペットマンは撤退した。
残念ながら、トーチカから奪ったキセルは酷く壊れてしまった為、修理は不可能なようであったが……遺跡に被害らしい被害もなく、ほぼ完璧な仕事ぶりであった。
その反面、酷い目に遭ったハンター達だったが――。
大丈夫。剥かれたのは男子と白い悪魔だけ。しかも現場は遺跡の中。誰も見ていない。
そう。君達は社会的に生き残ったのだ。強く生きよう。きっと明日は良い日だ。
余談:バタルトゥは謎の声が余程恐ろしかったのか、気合で乗り切ったようです。
何だろう、凄く嫌な予感しかしない……。
歪虚にも色々いるんだろうけど、そもそも何でこんなロクでもない代物作ったんだろう。
とりあえず、何が何でもここで喰い止めないと……。
そう考えたマーゴット(ka5022)。
彼女は正義に満ち溢れていた。
『ビックリドッキリアイテム★』の煙を正面から食らうその時までは――。
そう。彼女は『白い悪魔』。
(閲覧削除)で(閲覧削除)な悪魔だったのである……。
一面を覆う白い煙。あちこちから咳き込む声が聞こえて来る中、イスフェリア(ka2088)は自分の身に変化がないことに気付いた。
どうやら、直前にかけておいたレジストの効果のお陰らしい。
――良かった。皆にもかけてあげなきゃ。
鼻と口を塞ぎ、吸い込まないように頑張っている羊谷 めい(ka0669)に駆け寄る彼女。
ゲホゴホと咳き込んでいたテンシ・アガート(ka0589)は、被っていた帽子を投げ捨てながら叫んだ。
「またお前か! 性懲りも無く出てきて! 今度は怪しいアイテムまで持ってきて! いい加減にしなよ!!」
「そんなこと言って、しっかり効き目が出てるじゃないか」
「うるさいよ! これは決闘の申し込みだあ!!」
フフンと笑うトーチカ・J・ラロッカに吼えるテンシ。その額にじわりと汗が滲む。
やばい……。女性比率が高い時にこんなアイテムを出すなんて!
このままじゃ青少年の何かが危ない!
え? 何かって何だ? そこは察して!
いざという時は年長者として、俺が守らないと……!
テンシが決意するその横で、ミィナ・アレグトーリア(ka0317)がかくりと首を傾げる。
「防御力を下げるって事はーーいっぱい殴って欲しいって事なのん!? ととさんってどえむなのん?」
「誰がととさんだよ!!」
「前に呼び方決まらなかったから勝手に呼んでるのん! かかさんも候補にあるんよ!」
「誰がかーさんだよ! あたしはまだ未婚だよ!!」
「え、あかん? えーと、じゃあトチノキさん!」
ギャーギャーと言い合うトーチカとミィナ。
いつもの光景が広がる中、冷や汗をかいているバタルトゥ・オイマト(kz0023)に小宮・千秋(ka6272)が声をかける。
「オイマトさん、しっかりしてくださーい!」
「ああ、すまない……。大丈夫だ……」
「よかったー。いやー。さすがビックリドッキリアイテムと言うだけはありますねー。モルッキーさんとやら、敵ながらお見事でーす」
「本当、すごい技術力だよね……」
「イスフェリアさん、ありがとうございます……。お陰で息が吸えます……」
「ううん。いいんだよ。女の子が肌を晒すのは良くないよね」
「うううう。そうなんですううう」
変なところで感心しているイスフェリアに感謝しつつ涙目で答えるめい。
なんてったって嫁入り前、しかも大事な人までいる身だ。
お肌は絶対! 晒したくないです! ええ!!
というか、ダーリンも一緒に来るはずだったのに来ないとはどういう了見でしょうか!!
運命の神様恨んでいいですか!!!
「あの。めいさん。本音漏れてるよ……」
「えっ。あらやだ……」
テンシのツッコミにぽっと頬を染めるめい。
その間も、ミィナとトーチカの言い合いは続いていた。
「いいからさっさとそこをお退き!」
「いやなんよ! ととさん達は遺跡に入っちゃダメなんよー!」
「何でさ!」
「だって、遺跡のこと絶対くまさんに教えちゃうのん」
「くまさんとは何だい失礼な! ビックマー様って呼びな! あたしは遺跡のお宝を取りに来たんだよ! 別にそれ以外には興味ないさね」
「それがダメだって言ってるのん! ととさんバカなのん!!」
「バカとはなんだいこの小娘!!」
キイイイイ! と叫ぶトーチカ。怒りに任せてラッパ型のキセルから煙を出して……その瞬間、彼女のソファーを支えていたパペットマン達がポイッとソファーを投げ捨てた。
「ギャアアアアア!? お前達何すんだい!」
「あー……いつかこうなると思ってたんだよね」
「パペットマンは外すもの何もないですもんねー」
うんうんと頷き合うテンシと千秋。
こうしている間も、2人はポイポイと装備を投げ捨てて行っている。
バタルトゥも手袋を外しかけて……ビクッとして固まった。
「バタルトゥさん、大丈夫? どうしたの?」
「……今何か寒気がした……」
「………???」
青ざめるバタルトゥに小首を傾げるイスフェリア。
――もし自分で脱いだりしたその時は……覚 悟 し て ね。
そんな囁き声が聞こえたような気がしたのだ。
そりゃあ数多の戦いを乗り越えてきた男でも慌てもする。
そして彼女といえば、バタルトゥさんが慌てるなんて珍しいなーなんて考えていた。
……というか、族長にレジストかけてあげないんですか?
「ん? うん。女の子優先だから! ミィナさんにはさっきかけたよ」
わあ! イスフェリアさん冷静だぁ!!
そんなこと言ってるうちに千秋さんの服が大分なくなっちゃってますよ!?
「あ、ハイ! わたくし男子ですし、子供ですので大丈夫ですよー!」
「えっ。千秋さん、男の子だったのん……!? 女の子だと思ってたのん!」
「いやいや! どっちだったとしてもいたいけな青少年は守らないとダメなんだよ大人としては!!」
明るく笑う千秋に仰け反るミィナ、テンシの叫びが続いて……そして肝心のラロッカはひっくり返ったソファーでジタバタしており、パペットマンは主からの命令がないからかボーっと突っ立っている。
グダグダな状況。しかし、これは好機だ……!
ハンター達がそう思った瞬間。そこにシュッと白い影が過った。
ワンドを片手に、パペットマンと対峙しようとしたテンシ。
急に風通しが良くなった気がして、ふと足元を見る。
――あれ? ない。さっきまであったはずの袴がない!
おかしい。確かにさっき鎧はぶん投げたけど、袴は間違いなく履いていた。
一体何が……?
ふと目線を上にあげた彼。真っ白い白磁のようなそれが、マーゴットの肌であることに気付いて慌てて目を反らす。
……そういえばずっとマーゴットさんの姿見なかったけどどういうことなの?
っていうか、マーゴットさん服着てないよね。
ついでにもう1つ言わせて貰うけど、何で俺の袴持ってる訳……?!
「えっ。ちょっ……。マーゴットさん……?」
「うふふ……。身体、熱くない……? ちょっと手伝ってあげようかと思って」
「いえ全然熱くないっていうかむしろ怖くて寒気するし。っていうか俺の袴返して!!?」
「あら。ごめんなさいねぇ……?」
「わーーーっ! 俺の袴ぶん投げたああああ!!」
テンシの悲鳴。一糸纏わぬ姿のマーゴットを直視することは出来ないが、何だか目がトロンとしている気がする……。
説明しよう! 煙を思い切り吸ったマーゴットは狂化して『白い悪魔』モードを発動させたのだ!!
「これはヤバい! 何とかしないと……! イスフェリアさん! めいさん! マーゴットさんに回復を!」
「うーん。……かかってから抵抗値を上げても無意味かなって」
「今近づいたら装備取られそうですし……」
救いを求めるようなテンシの眼差し。イスフェリアとめいはサラッと見捨てる宣言。
じりじりと仲間達に迫る白い悪魔の前に、千秋が踊り出る。
「白い悪魔さん! ほら! 狙うならわたくし達じゃなくて、もっと狙うべきモノがありますよー!」
彼の指差した先。そこにはラッパ型のキセルを手にようやく立ち上がりかけているトーチカの姿……。
マーゴットは光のない目でニタァ……と笑うと、一瞬で距離を詰めて女歪虚を押し倒した。
「ギャアアアアアアアア!! 何するんだいこの小娘!!」
「あなた、良いモノ持ってるわね……」
「……!? このキセルはあげないよ!!?」
「誰がキセルが欲しいと言ったかしら。私が欲しいのは貴女のカ・ラ・ダよ☆」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
響き渡るトーチカの悲鳴。すごい勢いで女歪虚のボンテ―ジが剥かれていく。
「わー……。あの服ってあんな風に出来てるんだー」
「白い悪魔さん、構造良く分かりますよねー」
「ちょっといたいけな青少年達!? あれ見ちゃダメなやつだよ!!?」
「そんなことよりパペットマンを今のうちに何とかするですのん!!」
「了解です……!」
ひそひそと話し合うイスフェリアと千秋の目を慌てて覆うテンシ。
ミィナの叫びにめいが頷き、仲間達も続く。
あの女歪虚は白い悪魔に任せておいて大丈夫だろう。
――というか、近づきたくない。いや近づいたら(社会的に)死ぬ。
そんなこんなでハンター達がパペットマンを掃射している間、トーチカは危機に陥っていた。
何の危機かって、そりゃ勿論貞操のですよ!!
「ちょっ。アンタお止しよ! あたしにそういう趣味はないよ!」
「んふふふふふふふ」
「ちょっと聞いてるのかい!?」
「大丈夫。すぐに良くなるから……」
耳にかかるマーゴットの熱い吐息。トーチカはじたばたと暴れてみるが、思うように力が入らない。
必死の抵抗とばかりに、キセルから煙を噴きだしたが……残念! もうマーゴットさん服着てないから脱ぐものないですし!
それどころかいよいよ目がトロンとしてきてますし!
うわーーー!! 火に油だったあああああ!!
「ほらほらほら。見えちゃうわよ~。抵抗しなくていいのかしら……? 勿論抵抗しても無駄なんだけど」
「ギャアアアアアア!!?」
艶っぽい笑みを浮かべて舌なめずりするマーゴット。
トーチカに顔を寄せると(閲覧削除)な(閲覧削除)を(閲覧削除)して(閲覧削除)。
「あたしは嫁入り前なんだよ!!? 何してくれてんのさ!!」
「うふふ……。とっても綺麗よ……」
トーチカの抗議を軽く受け流す白い悪魔。その手は(閲覧削除)な部分を(閲覧削除)。
――すみません。描写するとガチで蔵倫警察に捕まるやつです。
そして、舞い上がった煙は再びハンター達を覆い……気が付けば、女性陣は武器を投げ捨て、テンシと千秋は生まれたままの姿になっていた。
「…………」
「―――――!!!?」
「いやあああああああああああああああ!!!」
「えっ。どうしたの皆……って、うわあ! 俺が青少年に有害なやつだああああああ!!」
「わたくしは子供だから大丈夫ですよー!」
男性陣に微妙な目線を向けるイスフェリアに声にならない悲鳴をあげるミィナ。
めいの絶叫がこだまして……テンシは自分の状態に気づいて慌てて前を隠して、千秋は胸を張る。
揺れる千秋の可愛らしい(閲覧削除)。
トーチカが抵抗するからかどこからともなく現れるパペットマン。
阿鼻叫喚の地獄絵図にハンター達の心に暴風が吹き荒れる。
もうイヤだ……! こんなの耐えられない……!
ブチィッ!
「えへ。えへへ……! らきすけは赦さないのん!」
ミィナは ブチ切れた!
ミィナは らきすけ☆バスターに 進化した!
ミィナは ストーンアーマーを使った!
千秋の 下半身が ストーンアーマーに包まれた!
「うわあああ! 砂利のパンツ気持ち悪いですううう!」
「大丈夫!土と石なら石が勝つのん!」
「石のパンツはいいパンツーーー! つよーいぞーーーですかああああ!?」
ブチッ!
「……薄着がお好きとかは個人の嗜好だと思うのですけど。他の人にもそれを強要させるのはどうかと……。そういう性癖なら仕方がないんですがこちらを巻き込まないで戴きたいというかいっそ死んで戴きたいですよね」
めいも ブチ切れた!
めいは 冷徹モードに 変化した!
めいは ラッパ型のキセルを手に入れた!
めいの こうげき!
パペットマンは 吹っ飛んだ!
ブチイイイイッ!
「……そうか。そんなに剥きたいか。……ならやってやろうじゃないか! だけどお前も全部脱いでもらうからなー!」
テンシは ブチ切れた!
テンシは ちからを てにいれた!
テンシは 必殺☆ZENRAマンへと進化した!
「お互い全裸で公平に殴り合いだぁ! 首根っこ捕まえてお尻ペンペンしてやるから覚悟しろオラアアアアアアアア!!」
テンシは 光の拳を 放った!
「お前達いいいいいい! 覚えておいでええええええええええ!!」
トーチカは 吹っ飛んでお星様になった!
マーゴットも 吹っ飛んだ!
「可及的速やかに死んでください」
主が消えて統制が取れなくなったパペットマン。
怯えて逃げ出す彼らを、冷徹モードのめいが追い回し……気づけば、遺跡は静けさを取り戻していた。
「マーゴットさん、大丈夫?」
「ああ……私は今まで一体何を……?」
「ちょっと、煙を吸って錯乱してしまっていたの。もう大丈夫だから……今手当てするね」
「あ。ああ。そうでs……アアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
煙が消えた通路。我に返ったマーゴットを介抱するイスフェリア。
いくら低知能とはいえ歪虚のトーチカと濃密な接触(意味深)をしていたマーゴットは消耗が激しく、更には自分が何を仕出かしたのかまるっと思い出した衝撃と羞恥で、そのまま気を失った。
「勝ちましたねー! 完勝です! 素晴らしい勝利ですー!!」
「勝ったけど何か色々と喪ったような気がするよ……」
「ちょっとー! 早く服着るですのん! らきすけは許さないですのん!!」
爽やかに笑う千秋にがっくり膝をつくテンシ。
生まれたままの姿の2人を、服を持ったミィナが鬼のような勢いで迫る。
「こんな姿、あの人に見られたら嫌われちゃう……」
そして、めそめそと涙に暮れるめい。
その手には、パペットマンを滅多打ちにして原型を留めていないキセルがしっかりと握られていた。
こうして、ハンター達の活躍により、トーチカとパペットマンは撤退した。
残念ながら、トーチカから奪ったキセルは酷く壊れてしまった為、修理は不可能なようであったが……遺跡に被害らしい被害もなく、ほぼ完璧な仕事ぶりであった。
その反面、酷い目に遭ったハンター達だったが――。
大丈夫。剥かれたのは男子と白い悪魔だけ。しかも現場は遺跡の中。誰も見ていない。
そう。君達は社会的に生き残ったのだ。強く生きよう。きっと明日は良い日だ。
余談:バタルトゥは謎の声が余程恐ろしかったのか、気合で乗り切ったようです。
依頼結果
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/07 01:57:33 |
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相談卓 羊谷 めい(ka0669) 人間(リアルブルー)|15才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/08/10 06:42:03 |