ゲスト
(ka0000)
納涼、自然洞穴の巨大ザリガニ
マスター:なちゅい

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/21 09:00
- 完成日
- 2017/08/24 15:52
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
港町「ガンナ・エントラータ」からしばらく海岸線を進むと、砂浜がある。
先日、巨大イカ騒ぎがあった砂浜では、夏ということもあって、海水浴にやってきている家族、若者集団がちらほらと見受けられる。彼らを相手に商売を行う、港町から出店を開く商人の姿も。
そして、その海岸の隣は、磯になっている。
砂浜では満足できぬ子供や若者がここで泳いだり、釣り人や漁師が干潮時に迷い込んだ魚を釣ったりしている場所だ。
その近くには自然にできた洞穴があり、密かな納涼スポットとなっている。
海岸で暑さを覚えた者だけでなく、港町からわざわざここでのんびりひんやりとした一時を過ごす通な者もいるのだとか。
だが、そんな洞穴に巨大な影が。
「「うわああああああああああああっ!!」」
その日、この洞穴で遊んでいた少年2人組が、慌てて洞穴からダッシュで飛び出す。全力で逃げてきた為に、彼らは肩で息をしていた。
「なんだよ、あれ!!」
「あんなん、こないだまでいなかったのに」
叫ぶ少年達は後方の洞穴を振り向く。洞穴の上部から光が差し込んでいるのか、その姿は入り口からでもはっきり分かる。
洞穴内には、見上げんばかりの大きさのザリガニがいつの間にか住み着いていた。マテリアル異常で大きくなったのかもしれないが、歪虚になっていないのが救いというべきか。
この洞穴内には海水の溜まっている場所があったが、磯の辺りと水中で繋がっている。子供達もよく利用する場所で、そこを使って磯の付近と行き来ができるようだ。それなりにこの穴は大きいようなので、ザリガニはそこから入り込んだと思われる。
「折角、暑さを凌げる秘密の隠れ家だったのに」
「帰ろうか、もう疲れた……」
ぐったりとした少年達は遊ぶ気力を失い、町へと帰ることにしたのだった。
ガンナ・エストラータのハンターズソサエティ。
そこのカウンターに、金髪ウェーブヘアで糸目の女性、シェリーがいる。
「この近くの磯のそばにある洞穴に、巨大ザリガニが現われたそうですねー」
彼女は早速、訪れたハンターへと依頼を斡旋していた。
きっかけは、磯で遊んでいた港町の悪ガキ2人組。彼らは暑さを避けてひんやりとした洞穴内で休憩していたのだが、突然水溜りの中から巨大なザリガニが現われたのだ。
このまま、巨大ザリガニが洞穴内にいる分には問題ないかもしれないが、生憎と海に出る危険がある。漁師の船がその大きなハサミや尻尾で攻撃されたらと考えると、非常に危険だ。
「そんなわけで、町から駆除依頼が出ておりますー」
巨大ザリガニは、全長3m、高さは2m弱。全身を堅い殻で覆っている。
敵と見なした者に対しては、2本のハサミで切りかかってきたり、尻尾を振るって叩きつけてきたりするようだ。
ザリガニを倒した後は、暑さを和らげる為に磯で泳ぐのもいいし、磯釣りもいいかもしれない。
また、疲れたなら、日の光が届かずひんやりとした洞穴内でのんびりくつろぐのもいいだろう。洞穴内の探索なども面白そうだ。
「ともあれ、危ないモノは事前に叩いておきませんとねー」
何かあってからでは遅い。だからこそ、迅速な駆除を。シェリーはハンターへとそう願うのだった。
港町「ガンナ・エントラータ」からしばらく海岸線を進むと、砂浜がある。
先日、巨大イカ騒ぎがあった砂浜では、夏ということもあって、海水浴にやってきている家族、若者集団がちらほらと見受けられる。彼らを相手に商売を行う、港町から出店を開く商人の姿も。
そして、その海岸の隣は、磯になっている。
砂浜では満足できぬ子供や若者がここで泳いだり、釣り人や漁師が干潮時に迷い込んだ魚を釣ったりしている場所だ。
その近くには自然にできた洞穴があり、密かな納涼スポットとなっている。
海岸で暑さを覚えた者だけでなく、港町からわざわざここでのんびりひんやりとした一時を過ごす通な者もいるのだとか。
だが、そんな洞穴に巨大な影が。
「「うわああああああああああああっ!!」」
その日、この洞穴で遊んでいた少年2人組が、慌てて洞穴からダッシュで飛び出す。全力で逃げてきた為に、彼らは肩で息をしていた。
「なんだよ、あれ!!」
「あんなん、こないだまでいなかったのに」
叫ぶ少年達は後方の洞穴を振り向く。洞穴の上部から光が差し込んでいるのか、その姿は入り口からでもはっきり分かる。
洞穴内には、見上げんばかりの大きさのザリガニがいつの間にか住み着いていた。マテリアル異常で大きくなったのかもしれないが、歪虚になっていないのが救いというべきか。
この洞穴内には海水の溜まっている場所があったが、磯の辺りと水中で繋がっている。子供達もよく利用する場所で、そこを使って磯の付近と行き来ができるようだ。それなりにこの穴は大きいようなので、ザリガニはそこから入り込んだと思われる。
「折角、暑さを凌げる秘密の隠れ家だったのに」
「帰ろうか、もう疲れた……」
ぐったりとした少年達は遊ぶ気力を失い、町へと帰ることにしたのだった。
ガンナ・エストラータのハンターズソサエティ。
そこのカウンターに、金髪ウェーブヘアで糸目の女性、シェリーがいる。
「この近くの磯のそばにある洞穴に、巨大ザリガニが現われたそうですねー」
彼女は早速、訪れたハンターへと依頼を斡旋していた。
きっかけは、磯で遊んでいた港町の悪ガキ2人組。彼らは暑さを避けてひんやりとした洞穴内で休憩していたのだが、突然水溜りの中から巨大なザリガニが現われたのだ。
このまま、巨大ザリガニが洞穴内にいる分には問題ないかもしれないが、生憎と海に出る危険がある。漁師の船がその大きなハサミや尻尾で攻撃されたらと考えると、非常に危険だ。
「そんなわけで、町から駆除依頼が出ておりますー」
巨大ザリガニは、全長3m、高さは2m弱。全身を堅い殻で覆っている。
敵と見なした者に対しては、2本のハサミで切りかかってきたり、尻尾を振るって叩きつけてきたりするようだ。
ザリガニを倒した後は、暑さを和らげる為に磯で泳ぐのもいいし、磯釣りもいいかもしれない。
また、疲れたなら、日の光が届かずひんやりとした洞穴内でのんびりくつろぐのもいいだろう。洞穴内の探索なども面白そうだ。
「ともあれ、危ないモノは事前に叩いておきませんとねー」
何かあってからでは遅い。だからこそ、迅速な駆除を。シェリーはハンターへとそう願うのだった。
リプレイ本文
●
港町「ガンナ・エントラータ」。
そのハンターズソサエティにて、依頼を受けたハンター達が準備を進める。
「――……巨大、ザリガニ……?」
ふわふわとした態度で首を傾げるラウィーヤ・マクトゥーム(ka0457)のそばで、星野 ハナ(ka5852)が自らのポニーテールを揺らしてテンション高くはしゃいでいる。
「しょっくざい♪ しょっくざい♪ 久しぶりに歪虚じゃない甲殻類ですよぅ。突発夏祭りカムヒアですぅ」
普段、猫かぶりなハナだが、今回は自らの欲望を隠さない。
この近辺で確認されたという巨大ザリガニの討伐の為、集まったハンター達は準備を整えていた。
「……料理って、とっても気分転換になるんですぅ。無心で作れますしぃ、みんなの笑顔も見られますからぁ」
どちらかというと、ハナの場合はザリガニを倒す為というより、倒した後の準備を進めていたが。
彼女が言うには、巨大ザリガニで20人前以上の料理ができるとのこと。
「食材無駄にしちゃ駄目ですぅ。こういう時こそ、地元の皆さまに親しみやすいハンターをアピールしませんとぉ」
その為にハナは地元の住人を呼ぶようソサエティにて依頼をし、さらに大鍋と薪と鉄板の用意を依頼する。自らも焼きそば具材や調理器具を準備し、愛馬に積んでいた。
「――……ええと、でも、大事になる前で良かった、というか……」
忙しなく動く仲間のそばで、ラウィーヤもまた食材を買い込んでくる。
「その子達に、感謝しないといけませんね」
彼女は巨大ザリガニを発見した少年達も呼ぼうと考え、声をかけようとしていたようだ。
「この夏の暑い時期、涼める場所は貴重だもん」
少し離れた場所には、女性の衣装を纏う時音 ざくろ(ka1250)の姿がある。
「付近の人々の憩いと安全の為にも、納涼スポットざくろが絶対取り戻してみせるから!」
冒険団仲間で恋人のソティス=アストライア(ka6538)との依頼ということで、ざくろは気合が入っているようだ。
狼を自称するそのソティスも、あれこれと制限のない戦闘が久々とあって戦意を高揚させている。
「久々の戦闘か……フ、ひとつ焼き殺してやろうかね……!」
街の人に、BBQセットの用意を依頼していた彼女。
皿などは了承してくれたものの、食材に関しては自前でとお願いされたらしく、ソティスは身銭を切って購入していたようだ。ソティスもざくろも、巨大ザリガニを美味しく食べる気満々である。
「ひっさしぶりの戦闘じゃ、今の儂はどんなもんじゃろうな?」
こちらは、ドラグーンのヴァン・ヴァルディア(ka6906)。
龍騎士隊として半生を過ごしてきた彼だが、すでに齢50を越えており、他種族と比較して短命なドラグーンとしては高齢に当たる。
彼も若者達と触れ合い、準備の手伝いをしていた。身銭を切ったのも友好の証ということだろう。
「ザリガニを何とかせんといかんのう。仕事はキチっとスパッと終わらせるのじゃ!」
それに集まるハンター達は同意の声を上げ、街を出発していくのだった。
●
街を出発した一行。
ザリガニに興味を抱いた街の住民を20人ほど連れ、ハンター達は磯へと向かう。
30名近くの大所帯ではあったが、移動は僅か数百メートルの距離。程なく、一行は磯に到着する。
ラウィーヤは荷物を驢馬に乗せたまま、人々に呼びかけた。
「少しだけ此処で、待ってて下さいね」
磯に住民を残し、ハンターだけで一足先に洞穴に入ることになる。
ハナもルンルン気分で歩き、中へと入る。ざくろは中が暗いだろうと灯火の水晶を灯した。それでも思ったより暗くないのは、外の光がどこからか漏れ入っているからだろう。
「ほんとだ、外の熱気が嘘みたいに涼しい……みんな、足下気を付けてね」
洞穴内のひんやりとした空気を感じるざくろは先頭へと回り、仲間に注意を促しつつ洞穴へと入っていく。
そんな洞穴にある大きな空洞に鎮座していたのは、全長3メートルほどの巨大ザリガニだ。
侵入者を確認したそいつは身を起こし、2本のハサミを振り上げてハンター達を威嚇してくる。
「儂が今どのくらい戦えるのか、しっかり測らんといかん……」
果たして隠居した身でどこまで戦えるのか。ヴァンはナックル「セルモクラスィア」を嵌めた両腕で構えを取る。
覚醒した丸川ヒカル(ka3388)も盾を持ち、敵の攻撃に備えていた。彼女は下半身を虎の様に体毛が変化し、さらに虎の耳と尻尾を発現させていた。
鋭い歯と爪を煌かせた彼女は近づいてくるザリガニに対し、光を放つべく詠唱を始める。
他のメンバーも覚醒し、攻撃態勢を整えていく。
「着装、マテリアルアーマー! 魔力フル収束」
その身へ、マテリアルによる防御膜をざくろは展開する。彼女は後衛を護る為にと前線に出て身を張っていた。
「……貴方の相手は、私、です」
同じく、気持ちを引き締めるラウィーヤが前に出て。
蒼い羽根の様なオーラが周囲へ舞い散らせたラウィーヤ。それが消えると、彼女の左の頬に青い燐光を纏う羽根を模した紋章が刻まれる。
腰にランタン下げて照明を確保するラウィーヤは早速、堅守によって防御態勢を固める。
そこで、敵も2本のハサミで連続して斬りかかってくる。鋭い刃が彼女の体を執拗に襲い掛かった。
そこで、彼女は敵の攻撃を受け止めながら、腕関節を狙うようにして聖剣「アルマス」でのカウンターで切り込んでいく。
初めて使うスキルは上々といったところ。彼女はさらにその使い勝手を試す。
仲間が気を引いてくれる間に、前衛陣の行動を邪魔しないようにと範囲を定め、ハナは符術を展開する。
蒼く目を輝かせ、長い髪をまるで海中にいるかのごとくゆらゆらと揺れ動かすハナは、数歩後ろに位置取っていた。
「ふっふっふー、さっさと食材になりなさい、巨大ザリガニぃ」
彼女はそこから結界を展開し、巨大ザリガニの脚を止めようとする。
その間に、後方のヒカルが術を完成させ、光の三角形からのびた光でザリガニの体を貫いていく。
「敵はデカいザリガニだが、やる事はいつもと変わらん。焼き殺す」
こちらも、瞳を蒼く輝かせたソティス。
四肢を青白い炎のオーラで覆う彼女が錬金杖「ヴァイザースタッフ」を振るうと、まるで狼が爪を薙ぎ払うかのようにオーラが形を取る。
「狩りの時間だ、その身を我々に捧げるがいい!」
それによってソティスの前面に複数の魔法陣が展開し、青白い炎を纏った多数の狼が現れる。狼達は口から火球を吐き出し、空中で大きく爆散して炎の雨を降らした。
(後で食べたい。焼き殺すとは言っても、なるべく身まで火が通らんようにしたいな)
とはいえ、逃げられては元も子もない。彼女は発する炎で出来る限り焼き尽くそうと考えていた。
そんな仲間達の様子を見ていたヴァンが哄笑する。
「カッカッカ! 最近の若者たちはすごいのう! 儂の若いころなど恥ずかしゅうて話せんわ!」
己の肉体を強化するヴァン。その身の鱗や肌が艶やかに、関節は滑らかに動き、筋力が増し、体が羽毛の様に軽くなる……ような気がしていたが、全てが気のせいというわけでもないだろう。
じじいが先走ってもいかんと攻撃のタイミングを見ていたヴァンは、敵の側面に回りこみ、最短距離で拳を打ち込んでいく。老いたとしても、威力はなかなかのものだが、彼はいまいち納得のいかない表情だ。
それでも、ヴァンはこの状況を楽しみ、更なる一撃を見舞う為にと機を窺うのである。
●
前に立つざくろは、巨大ザリガニの猛攻を受け止めつつ、光を放ち、あるいはホーリーメイス「レイバシアー」で殴りかかる。
また、ざくろは時に空洞内へと視線を走らせていた。明らかに大きな水溜りを発見した彼は、そちらへと回りこんで。
「……万が一逃げられるとまずいから、ざくろが通せんぼするね」
その逆側からは、ヴァンが抉るような突きを繰り出す。
「ま、硬い相手にはあんまり効果なさそうじゃがの!」
敵の殻は非常に堅いが、雑魔となっているわけではなく、あくまで自然の範囲内。攻撃していれば、ヒビだって入るし、破壊もできる。
だが、ザリガニも生に執着する本能がある。危機を察したそいつは大きく尻尾を振るい、ハンター達へと叩きつけてきた。
殴打を受けて、大きく身体を煽られる前線のざくろ。
ラウィーヤは軽盾を活かして敵の内側へといなそうとするが、威力を全て殺しきれはしない。悪手だと分かった上の正面の立ち位置。これしきは覚悟の上だ。
ただ、後方からデルタレイを撃ちこんでいたヒカルもそれに巻き込まれる形となり、体を強かに打ち付けられて鞭打ち状態となってしまう。
攻撃範囲もさることながら、その一撃はハンター達の体力を削る十分な威力を持っていた。
「炎以外を扱うのはあんまりガラじゃないんだが、致し方あるまい」
広範囲すぎる自らの炎は仲間を巻き込むとソティスは判断し、位置を調節しながら冷気の嵐を発する。それにより、ザリガニはしばし動きを止めることもあったようだ。
そこで、ハナが仕掛ける。複数の符を使った彼女は結界を張り、敵の身体を光で焼いていく。
これには堪らないと考えたザリガニは、またも尻尾を大きく振るってから逃げ場を探す。
「若いころならこの程度の相手、一撃ももらわんわ!」
なんとかその一撃を免れていたヴァンは、自身よりも身の丈が大きなザリガニのバランスを崩して投げ飛ばした。
「機導ルーレットON……降臨霊決定!」
さらに、ざくろがメイスを力強く振るって重い一撃を叩き込み、相手を弾き飛ばす。
「顕現ハンターマンモスの力、ノックバックだ」
信頼していた仲間が見事に敵を抑える。それにラウィーヤは僅かに微笑んで。その頭へと上段から刃を振り下ろす。
頭へと大きく食い込む刃に、ザリガニはついに力を失い、その場へと大きな音を立てて倒れこんでいく。
歓喜の声を上げるメンバー達。だが、ヴァンは最後まで納得のいかない様子で。
「全然ダメじゃの! 儂! 鍛え直しじゃ! 特訓じゃ、特訓!!!」
歳をとり、悲しいほどにどんくさくなった体に、彼は嘆いていたのだった。
●
巨大ザリガニ討伐後。
「食材GETですぅ! お料理のお時間ですよぅ」
ハナはとったどーと言わんばかりに、腕を振り上げる。
「こういう天然物は何でも、ナマで食べちゃ駄目ですよぅ」
ともあれ、この大きな食材をどうにかして磯へと運び出したい。
ラウィーヤはザリガニの死骸を前に、お世辞にも上品とは言えない環境を気に掛けつつも。
「……頑張り、ましょう」
このままでは大きすぎる為に、ラウィーヤは甲殻を外そうとしていた。
重量としては分割すれば問題ないが、如何せん手間だ。ハナは式神を8体ほど召喚し、外へと運び出しを手伝わせる。
その間に、ヒカルは別の懸念を考えていて。
「こうも立て続けに巨大生物が現れると、事件性を疑いたくなります」
ガンナ・エントラータの周辺でカマキリ、イカ、ザリガニと皆マテリアル異常で巨大化していることに、彼女は着目していた。
この付近に、原因となる物があるのではないか。
そう考えたヒカルは街に戻り、それらの巨大化した生物の生息地と被る場所の調査を行うことにしていたようだ。
その謎探索は彼女に任せ、ハナは磯に運ばれた食材を、綺麗な海水で満たした大窯で塩茹でにすることにする。
「この菌は60度1分以上で死滅ですぅ」
細菌を殺してしまえば、後はガッツリと色々作ることができる。
「さっきまで暴れ回っていたんだ、新鮮で美味かろう」
下ごしらえのできたザリガニの身を、ソティスは香草焼きにしてみる。合わせて、つけあわせをBBQセットで作ってもいたようだ。
「焼くときは毎度火加減を間違えそうになるが、今回は肉じゃないザリガニだ。ゆえに焦がさん」
じっと、炎と身を見つめるソティス。程なく、こんがりとした匂いが周囲に漂ってくる。
ラウィーヤはというと、泥を吐かせる時間がなかったなど、少しばかり大きすぎる食材と、下ごしらえの方法もあって苦慮してはいたが、彼女もハーブや酒を使ってさらに下処理を進めて調理を行う。
そうして、料理が徐々に完成して。ハナ曰く、突発夏祭りの開催である。
「お口……合うと良いんですけど」
磯にいた住民達も調理の手伝いを行っていたが、少年達は邪魔者がいなくなった洞穴でくつろいでいたらしい。ラウィーヤに勧められてザリガニ料理を口にし、その食感を楽しむ。
「お2人のおかげで、大事に為らずに済みました。ありがとうございます」
ラウィーヤは膝を突き、目線を下げてお礼を告げる。照れくさそうにしている少年達へ、彼女は嗜める一言も忘れない。
「ただ、えっと……あまり危ない事、しないで下さいね」
綺麗なお姉さんからの勧告に、少年達は頬を染めて小さく頷いていた。
なお、ザリガニの味はカニとエビの中間なのだとか。大人はザリガニのミソをツマミに酒を飲んでいたようだ。
「カッカッカッ! さっきのザリガニを食ろうておるわ、こ奴ら! わいるどじゃのう!」
ヴァンは率先して、若者達の輪に入っていく。
「どれ、このおいぼれにも、ちーと分けてもらえんか?」
笑いながら、ザリガニ料理を食らっていくヴァン。彼はその味に感嘆しながらも、龍園の外にいる人々が何を考えているのかを気にし、色々と尋ねていたようだ。
ハナはなおも調理を行っている。塩茹で分は別の調理に使われていた所も多かったが、彼女はその食材をキャベツソース焼きそばの具材としても利用していた。
「おいひぃですぅ」
ようやく調理の手を止めたハナは、それらをがっつくようにして食べていた。料理の得意な彼女のこと、それらが美味しくないわけがない。
その近場では、ソティスが金網でザリガニを焼いて食べてと忙しなく動いていたが、ざくろが彼女に寄り添うようにして座っていて。
「あーん……ご褒美だよ」
微笑を浮かべるざくろが料理を一口大にして、スプーンで差し出す。
ソティスはクールさを崩さなかったが、それをぱくりと食べ、逆にざくろにも一口分を差し出すと、彼もまたそれを口にした。
少ししょっぱい味ではあったが、少しだけ甘い味付けにも思えた2人なのだった。
港町「ガンナ・エントラータ」。
そのハンターズソサエティにて、依頼を受けたハンター達が準備を進める。
「――……巨大、ザリガニ……?」
ふわふわとした態度で首を傾げるラウィーヤ・マクトゥーム(ka0457)のそばで、星野 ハナ(ka5852)が自らのポニーテールを揺らしてテンション高くはしゃいでいる。
「しょっくざい♪ しょっくざい♪ 久しぶりに歪虚じゃない甲殻類ですよぅ。突発夏祭りカムヒアですぅ」
普段、猫かぶりなハナだが、今回は自らの欲望を隠さない。
この近辺で確認されたという巨大ザリガニの討伐の為、集まったハンター達は準備を整えていた。
「……料理って、とっても気分転換になるんですぅ。無心で作れますしぃ、みんなの笑顔も見られますからぁ」
どちらかというと、ハナの場合はザリガニを倒す為というより、倒した後の準備を進めていたが。
彼女が言うには、巨大ザリガニで20人前以上の料理ができるとのこと。
「食材無駄にしちゃ駄目ですぅ。こういう時こそ、地元の皆さまに親しみやすいハンターをアピールしませんとぉ」
その為にハナは地元の住人を呼ぶようソサエティにて依頼をし、さらに大鍋と薪と鉄板の用意を依頼する。自らも焼きそば具材や調理器具を準備し、愛馬に積んでいた。
「――……ええと、でも、大事になる前で良かった、というか……」
忙しなく動く仲間のそばで、ラウィーヤもまた食材を買い込んでくる。
「その子達に、感謝しないといけませんね」
彼女は巨大ザリガニを発見した少年達も呼ぼうと考え、声をかけようとしていたようだ。
「この夏の暑い時期、涼める場所は貴重だもん」
少し離れた場所には、女性の衣装を纏う時音 ざくろ(ka1250)の姿がある。
「付近の人々の憩いと安全の為にも、納涼スポットざくろが絶対取り戻してみせるから!」
冒険団仲間で恋人のソティス=アストライア(ka6538)との依頼ということで、ざくろは気合が入っているようだ。
狼を自称するそのソティスも、あれこれと制限のない戦闘が久々とあって戦意を高揚させている。
「久々の戦闘か……フ、ひとつ焼き殺してやろうかね……!」
街の人に、BBQセットの用意を依頼していた彼女。
皿などは了承してくれたものの、食材に関しては自前でとお願いされたらしく、ソティスは身銭を切って購入していたようだ。ソティスもざくろも、巨大ザリガニを美味しく食べる気満々である。
「ひっさしぶりの戦闘じゃ、今の儂はどんなもんじゃろうな?」
こちらは、ドラグーンのヴァン・ヴァルディア(ka6906)。
龍騎士隊として半生を過ごしてきた彼だが、すでに齢50を越えており、他種族と比較して短命なドラグーンとしては高齢に当たる。
彼も若者達と触れ合い、準備の手伝いをしていた。身銭を切ったのも友好の証ということだろう。
「ザリガニを何とかせんといかんのう。仕事はキチっとスパッと終わらせるのじゃ!」
それに集まるハンター達は同意の声を上げ、街を出発していくのだった。
●
街を出発した一行。
ザリガニに興味を抱いた街の住民を20人ほど連れ、ハンター達は磯へと向かう。
30名近くの大所帯ではあったが、移動は僅か数百メートルの距離。程なく、一行は磯に到着する。
ラウィーヤは荷物を驢馬に乗せたまま、人々に呼びかけた。
「少しだけ此処で、待ってて下さいね」
磯に住民を残し、ハンターだけで一足先に洞穴に入ることになる。
ハナもルンルン気分で歩き、中へと入る。ざくろは中が暗いだろうと灯火の水晶を灯した。それでも思ったより暗くないのは、外の光がどこからか漏れ入っているからだろう。
「ほんとだ、外の熱気が嘘みたいに涼しい……みんな、足下気を付けてね」
洞穴内のひんやりとした空気を感じるざくろは先頭へと回り、仲間に注意を促しつつ洞穴へと入っていく。
そんな洞穴にある大きな空洞に鎮座していたのは、全長3メートルほどの巨大ザリガニだ。
侵入者を確認したそいつは身を起こし、2本のハサミを振り上げてハンター達を威嚇してくる。
「儂が今どのくらい戦えるのか、しっかり測らんといかん……」
果たして隠居した身でどこまで戦えるのか。ヴァンはナックル「セルモクラスィア」を嵌めた両腕で構えを取る。
覚醒した丸川ヒカル(ka3388)も盾を持ち、敵の攻撃に備えていた。彼女は下半身を虎の様に体毛が変化し、さらに虎の耳と尻尾を発現させていた。
鋭い歯と爪を煌かせた彼女は近づいてくるザリガニに対し、光を放つべく詠唱を始める。
他のメンバーも覚醒し、攻撃態勢を整えていく。
「着装、マテリアルアーマー! 魔力フル収束」
その身へ、マテリアルによる防御膜をざくろは展開する。彼女は後衛を護る為にと前線に出て身を張っていた。
「……貴方の相手は、私、です」
同じく、気持ちを引き締めるラウィーヤが前に出て。
蒼い羽根の様なオーラが周囲へ舞い散らせたラウィーヤ。それが消えると、彼女の左の頬に青い燐光を纏う羽根を模した紋章が刻まれる。
腰にランタン下げて照明を確保するラウィーヤは早速、堅守によって防御態勢を固める。
そこで、敵も2本のハサミで連続して斬りかかってくる。鋭い刃が彼女の体を執拗に襲い掛かった。
そこで、彼女は敵の攻撃を受け止めながら、腕関節を狙うようにして聖剣「アルマス」でのカウンターで切り込んでいく。
初めて使うスキルは上々といったところ。彼女はさらにその使い勝手を試す。
仲間が気を引いてくれる間に、前衛陣の行動を邪魔しないようにと範囲を定め、ハナは符術を展開する。
蒼く目を輝かせ、長い髪をまるで海中にいるかのごとくゆらゆらと揺れ動かすハナは、数歩後ろに位置取っていた。
「ふっふっふー、さっさと食材になりなさい、巨大ザリガニぃ」
彼女はそこから結界を展開し、巨大ザリガニの脚を止めようとする。
その間に、後方のヒカルが術を完成させ、光の三角形からのびた光でザリガニの体を貫いていく。
「敵はデカいザリガニだが、やる事はいつもと変わらん。焼き殺す」
こちらも、瞳を蒼く輝かせたソティス。
四肢を青白い炎のオーラで覆う彼女が錬金杖「ヴァイザースタッフ」を振るうと、まるで狼が爪を薙ぎ払うかのようにオーラが形を取る。
「狩りの時間だ、その身を我々に捧げるがいい!」
それによってソティスの前面に複数の魔法陣が展開し、青白い炎を纏った多数の狼が現れる。狼達は口から火球を吐き出し、空中で大きく爆散して炎の雨を降らした。
(後で食べたい。焼き殺すとは言っても、なるべく身まで火が通らんようにしたいな)
とはいえ、逃げられては元も子もない。彼女は発する炎で出来る限り焼き尽くそうと考えていた。
そんな仲間達の様子を見ていたヴァンが哄笑する。
「カッカッカ! 最近の若者たちはすごいのう! 儂の若いころなど恥ずかしゅうて話せんわ!」
己の肉体を強化するヴァン。その身の鱗や肌が艶やかに、関節は滑らかに動き、筋力が増し、体が羽毛の様に軽くなる……ような気がしていたが、全てが気のせいというわけでもないだろう。
じじいが先走ってもいかんと攻撃のタイミングを見ていたヴァンは、敵の側面に回りこみ、最短距離で拳を打ち込んでいく。老いたとしても、威力はなかなかのものだが、彼はいまいち納得のいかない表情だ。
それでも、ヴァンはこの状況を楽しみ、更なる一撃を見舞う為にと機を窺うのである。
●
前に立つざくろは、巨大ザリガニの猛攻を受け止めつつ、光を放ち、あるいはホーリーメイス「レイバシアー」で殴りかかる。
また、ざくろは時に空洞内へと視線を走らせていた。明らかに大きな水溜りを発見した彼は、そちらへと回りこんで。
「……万が一逃げられるとまずいから、ざくろが通せんぼするね」
その逆側からは、ヴァンが抉るような突きを繰り出す。
「ま、硬い相手にはあんまり効果なさそうじゃがの!」
敵の殻は非常に堅いが、雑魔となっているわけではなく、あくまで自然の範囲内。攻撃していれば、ヒビだって入るし、破壊もできる。
だが、ザリガニも生に執着する本能がある。危機を察したそいつは大きく尻尾を振るい、ハンター達へと叩きつけてきた。
殴打を受けて、大きく身体を煽られる前線のざくろ。
ラウィーヤは軽盾を活かして敵の内側へといなそうとするが、威力を全て殺しきれはしない。悪手だと分かった上の正面の立ち位置。これしきは覚悟の上だ。
ただ、後方からデルタレイを撃ちこんでいたヒカルもそれに巻き込まれる形となり、体を強かに打ち付けられて鞭打ち状態となってしまう。
攻撃範囲もさることながら、その一撃はハンター達の体力を削る十分な威力を持っていた。
「炎以外を扱うのはあんまりガラじゃないんだが、致し方あるまい」
広範囲すぎる自らの炎は仲間を巻き込むとソティスは判断し、位置を調節しながら冷気の嵐を発する。それにより、ザリガニはしばし動きを止めることもあったようだ。
そこで、ハナが仕掛ける。複数の符を使った彼女は結界を張り、敵の身体を光で焼いていく。
これには堪らないと考えたザリガニは、またも尻尾を大きく振るってから逃げ場を探す。
「若いころならこの程度の相手、一撃ももらわんわ!」
なんとかその一撃を免れていたヴァンは、自身よりも身の丈が大きなザリガニのバランスを崩して投げ飛ばした。
「機導ルーレットON……降臨霊決定!」
さらに、ざくろがメイスを力強く振るって重い一撃を叩き込み、相手を弾き飛ばす。
「顕現ハンターマンモスの力、ノックバックだ」
信頼していた仲間が見事に敵を抑える。それにラウィーヤは僅かに微笑んで。その頭へと上段から刃を振り下ろす。
頭へと大きく食い込む刃に、ザリガニはついに力を失い、その場へと大きな音を立てて倒れこんでいく。
歓喜の声を上げるメンバー達。だが、ヴァンは最後まで納得のいかない様子で。
「全然ダメじゃの! 儂! 鍛え直しじゃ! 特訓じゃ、特訓!!!」
歳をとり、悲しいほどにどんくさくなった体に、彼は嘆いていたのだった。
●
巨大ザリガニ討伐後。
「食材GETですぅ! お料理のお時間ですよぅ」
ハナはとったどーと言わんばかりに、腕を振り上げる。
「こういう天然物は何でも、ナマで食べちゃ駄目ですよぅ」
ともあれ、この大きな食材をどうにかして磯へと運び出したい。
ラウィーヤはザリガニの死骸を前に、お世辞にも上品とは言えない環境を気に掛けつつも。
「……頑張り、ましょう」
このままでは大きすぎる為に、ラウィーヤは甲殻を外そうとしていた。
重量としては分割すれば問題ないが、如何せん手間だ。ハナは式神を8体ほど召喚し、外へと運び出しを手伝わせる。
その間に、ヒカルは別の懸念を考えていて。
「こうも立て続けに巨大生物が現れると、事件性を疑いたくなります」
ガンナ・エントラータの周辺でカマキリ、イカ、ザリガニと皆マテリアル異常で巨大化していることに、彼女は着目していた。
この付近に、原因となる物があるのではないか。
そう考えたヒカルは街に戻り、それらの巨大化した生物の生息地と被る場所の調査を行うことにしていたようだ。
その謎探索は彼女に任せ、ハナは磯に運ばれた食材を、綺麗な海水で満たした大窯で塩茹でにすることにする。
「この菌は60度1分以上で死滅ですぅ」
細菌を殺してしまえば、後はガッツリと色々作ることができる。
「さっきまで暴れ回っていたんだ、新鮮で美味かろう」
下ごしらえのできたザリガニの身を、ソティスは香草焼きにしてみる。合わせて、つけあわせをBBQセットで作ってもいたようだ。
「焼くときは毎度火加減を間違えそうになるが、今回は肉じゃないザリガニだ。ゆえに焦がさん」
じっと、炎と身を見つめるソティス。程なく、こんがりとした匂いが周囲に漂ってくる。
ラウィーヤはというと、泥を吐かせる時間がなかったなど、少しばかり大きすぎる食材と、下ごしらえの方法もあって苦慮してはいたが、彼女もハーブや酒を使ってさらに下処理を進めて調理を行う。
そうして、料理が徐々に完成して。ハナ曰く、突発夏祭りの開催である。
「お口……合うと良いんですけど」
磯にいた住民達も調理の手伝いを行っていたが、少年達は邪魔者がいなくなった洞穴でくつろいでいたらしい。ラウィーヤに勧められてザリガニ料理を口にし、その食感を楽しむ。
「お2人のおかげで、大事に為らずに済みました。ありがとうございます」
ラウィーヤは膝を突き、目線を下げてお礼を告げる。照れくさそうにしている少年達へ、彼女は嗜める一言も忘れない。
「ただ、えっと……あまり危ない事、しないで下さいね」
綺麗なお姉さんからの勧告に、少年達は頬を染めて小さく頷いていた。
なお、ザリガニの味はカニとエビの中間なのだとか。大人はザリガニのミソをツマミに酒を飲んでいたようだ。
「カッカッカッ! さっきのザリガニを食ろうておるわ、こ奴ら! わいるどじゃのう!」
ヴァンは率先して、若者達の輪に入っていく。
「どれ、このおいぼれにも、ちーと分けてもらえんか?」
笑いながら、ザリガニ料理を食らっていくヴァン。彼はその味に感嘆しながらも、龍園の外にいる人々が何を考えているのかを気にし、色々と尋ねていたようだ。
ハナはなおも調理を行っている。塩茹で分は別の調理に使われていた所も多かったが、彼女はその食材をキャベツソース焼きそばの具材としても利用していた。
「おいひぃですぅ」
ようやく調理の手を止めたハナは、それらをがっつくようにして食べていた。料理の得意な彼女のこと、それらが美味しくないわけがない。
その近場では、ソティスが金網でザリガニを焼いて食べてと忙しなく動いていたが、ざくろが彼女に寄り添うようにして座っていて。
「あーん……ご褒美だよ」
微笑を浮かべるざくろが料理を一口大にして、スプーンで差し出す。
ソティスはクールさを崩さなかったが、それをぱくりと食べ、逆にざくろにも一口分を差し出すと、彼もまたそれを口にした。
少ししょっぱい味ではあったが、少しだけ甘い味付けにも思えた2人なのだった。
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
---|
面白かった! | 6人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
- ともしびは共に
ラウィーヤ・マクトゥーム(ka0457)
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 ラウィーヤ・マクトゥーム(ka0457) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/08/20 14:04:14 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/19 01:06:22 |