ゲスト
(ka0000)
【天誓】カルトフェル男爵の芋祭り
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~4人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/11/06 07:30
- 完成日
- 2017/11/21 01:26
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
諸君は帝国の名産と言えば何かご存知だろうか。
それは魔導アーマーではない。
それは機導術ではない。
そう、それは。
ジ ャ ガ イ モ 。
いつから帝国に根付いたのかは分からない。
もしかしたら、リアルブルーから来た誰かが持ち込んだのかも知れない。
もしかしたら、元々あったが食べられることが発覚し、広がったのかも知れない。
ただ、1つ言えること。
それは帝国に『ジャガイモの父』と呼ばれる男爵が存在したことだ。
●ハンター諸君の健闘を祈る
「……とはいえ、帝国が独立したのは王国歴750年頃。つまりはそれ以降ということでは?」
「そういう真面目なツッコミは友達無くすぞ」
オズワルド(kz0027)の言葉にやや納得がいかない、というように君たちの間で沈黙が降りる。
オズワルトはン゛ッン゛ッなんてわざとらしく咳払いをした後、地図のある一点を指す。
そこは確かに帝国でも有数のジャガイモの産地だ。
「サンデルマン様が感知したのはこの中心部。しかも、確実で明確な“ジャガイモ”の気配を察知した」
「…………」
ジャガイモの気配とは? というツッコミをグッと飲み込んで君たちは静かに目線だけで話しを促す。
「それで、歴史を辿ってみると、どうやらこの地には『ジャガイモの父』と呼ばれる男爵……カルトフェル男爵が存在したことが分かった。十中八九、その男爵が英霊化しているとみて間違いないだろう」
……これで外れていたらとんでもない事だが(何しろ『ジャガイモの父』と後世に伝わっている程の人物より、“ジャガイモの気配”を隠しもしない英霊がいるという事だ。それはそれで他人にはさっぱり分からない名誉とか誇りを賭けて戦いが起こりそうな気もする)。
「それで、我々ハンターが赴いた方が良いと?」
「まぁ、最後まで聞け。で、だな。その人物を見るに戦って勝てとかじゃないだろうと、師団員達を既に派遣させた」
「おぉ」と一同から声が上がる。一方でゆるゆるとオズワルドは首を横に振る。
「だがな、尽く返り討ちに遭った」
「なんで?」
●お前のジャガイモ愛を見せてみろ!
ジャガイモ畑の中央に仁王立ちしている英霊が見えた。
ふっくらとした頬。ふにふにとした手の甲とむっちりした指。立派な太鼓腹。
「……とても、肥満では?」
「立派なジャガイモ体型と言ってくれないか!」
……すんごいドヤ顔で何か言ってますよ、この英霊。
「次の刺客はお前達か! さぁ、見せてみろ!! 俺に!! 俺を越えるジャガイモ愛を!!!!」
……凄まじい沈黙が場を占めた。
「えーと? 具体的に何したら?」
「そんなものは自分で考えろ」
うわぁ。暴論だ。
「さあ! 今すぐ!! 示してみよ!!」
諸君は帝国の名産と言えば何かご存知だろうか。
それは魔導アーマーではない。
それは機導術ではない。
そう、それは。
ジ ャ ガ イ モ 。
いつから帝国に根付いたのかは分からない。
もしかしたら、リアルブルーから来た誰かが持ち込んだのかも知れない。
もしかしたら、元々あったが食べられることが発覚し、広がったのかも知れない。
ただ、1つ言えること。
それは帝国に『ジャガイモの父』と呼ばれる男爵が存在したことだ。
●ハンター諸君の健闘を祈る
「……とはいえ、帝国が独立したのは王国歴750年頃。つまりはそれ以降ということでは?」
「そういう真面目なツッコミは友達無くすぞ」
オズワルド(kz0027)の言葉にやや納得がいかない、というように君たちの間で沈黙が降りる。
オズワルトはン゛ッン゛ッなんてわざとらしく咳払いをした後、地図のある一点を指す。
そこは確かに帝国でも有数のジャガイモの産地だ。
「サンデルマン様が感知したのはこの中心部。しかも、確実で明確な“ジャガイモ”の気配を察知した」
「…………」
ジャガイモの気配とは? というツッコミをグッと飲み込んで君たちは静かに目線だけで話しを促す。
「それで、歴史を辿ってみると、どうやらこの地には『ジャガイモの父』と呼ばれる男爵……カルトフェル男爵が存在したことが分かった。十中八九、その男爵が英霊化しているとみて間違いないだろう」
……これで外れていたらとんでもない事だが(何しろ『ジャガイモの父』と後世に伝わっている程の人物より、“ジャガイモの気配”を隠しもしない英霊がいるという事だ。それはそれで他人にはさっぱり分からない名誉とか誇りを賭けて戦いが起こりそうな気もする)。
「それで、我々ハンターが赴いた方が良いと?」
「まぁ、最後まで聞け。で、だな。その人物を見るに戦って勝てとかじゃないだろうと、師団員達を既に派遣させた」
「おぉ」と一同から声が上がる。一方でゆるゆるとオズワルドは首を横に振る。
「だがな、尽く返り討ちに遭った」
「なんで?」
●お前のジャガイモ愛を見せてみろ!
ジャガイモ畑の中央に仁王立ちしている英霊が見えた。
ふっくらとした頬。ふにふにとした手の甲とむっちりした指。立派な太鼓腹。
「……とても、肥満では?」
「立派なジャガイモ体型と言ってくれないか!」
……すんごいドヤ顔で何か言ってますよ、この英霊。
「次の刺客はお前達か! さぁ、見せてみろ!! 俺に!! 俺を越えるジャガイモ愛を!!!!」
……凄まじい沈黙が場を占めた。
「えーと? 具体的に何したら?」
「そんなものは自分で考えろ」
うわぁ。暴論だ。
「さあ! 今すぐ!! 示してみよ!!」
リプレイ本文
●スタート
「じゃがいもへの……愛!?」
フレデリク・リンドバーグ(ka2490)が酷く困惑した様子で一緒に来た藤堂研司(ka0569)、高瀬 未悠(ka3199)、そして久我・御言(ka4137)を順繰りに見た。
「そ、そりゃあ我々帝国人のソウルフードはじゃがいもですけど……」
「そうであろうとも! 何しろ私が皆にじゃがいもの素晴らしさを伝え歩いたのだからね!!」
「……あ、あなたのせいですか!?!? ……い、いえいえ、あなたのおかげですね? そうですね、ふふ、ふふ……」
慌てて言葉を訂正し、愛想笑いでごまかす。
「さぁ、見せてくれ! 君たちの、ジャガイモへの愛を!!」
ババーンと効果音が付きそうな勢いで仰け反る男爵。ボタンがはじけ飛びそうな太鼓腹が揺れる。
「ジャガイモは俺の初めての依頼で扱った思い出の食材……言わば俺の紅世界生活の原点! 愛を叫ぶんだ!!」
燃える研司の横で、未悠もまた大きく頷いた。
(ミュゲの日にあの人と食べたじゃが芋料理は、食べ過ぎてしまうくらい美味しかったわ)
思い出されるのはあの日の幸せな記憶。
「私にとってじゃが芋は幸せな思い出の象徴。じゃが芋愛を語る事が彼への愛を語る事になると言うのなら、全身全霊を込めて叫ぶわ」
ビシィッと指を指して未悠は男爵へと高らかに宣言する。
「覚悟なさい、カルトフェル! 恋する乙女は可憐に無敵なのよ!!」
それは愛のベクトルを間違えた宣戦布告だったが、男爵は満足そうに頷いた。
「それでこそ、我が愛するジャガイモで育った子だ!」
(いや、フレデリク君以外は全員リアルブルー出身なのだけれどもね?)
心の中だけで冷静に突っ込みを入れつつ御言はふむ、と思案する。
研司とはプロレス、覆面レスラーとしてのライバルではあるが、料理という面では悔しいかな、彼に軍配が上がることは分かっている。
そう、手の込んだものは研司がやってくれると信じ、シンプルに行こうと方針を固めた。
――かくして、帝国の中心でじゃがいも愛を叫ぼう大作戦はスタートを切ったのだった。
●10分
調理場所は近隣の村の民家が提供してくれた。
早速別れ、調理に取りかかる3人。
もちろん未悠もさらに別の民家で何やら準備中だ。
男爵はホクホク顔で、1人村の広場の中心に借り受けた椅子に座って待っている。
「まずは下処理!」
研司は芋の皮を素早く剥くと、水から煮始める。
それとは別に大量の芋を2本の包丁で叩く叩く叩く!!
それを漉し布で包み水の中に投入し、暫くすると水底に澱粉が溜まってきていた。
フレデリクもまた鍋で大量のジャガイモを蒸していた。
蒸している間に材料を揃え、オーブンを予熱する。
御言は芋を綺麗に洗うと、高い打点から塩胡椒をまぶした。
これを焼けた石の上へと放り入れ、後は待つだけ、と言わんばかりに符術書「ケーラ」を読み始める。
未悠は着替えとメイクを済ませると、扉を開いた。
●20分
研司は粉吹き芋を作ると、潰しながら、澱粉を投入。
鍋を回し、芋を潰しながら手早く丁寧に混ぜる混ぜる混ぜる!!
耳たぶぐらいの柔らかさになったところで取り出し、一口大に成形。
そう、研司が作っていたのは「芋モチ」の生地だ。
その手際の良さにこの家の家族が関心した様子で見守っている。
フレデリクは蒸した芋の皮を剥き、潰し、濾す。
卵を卵白と卵黄に分けると、卵白をメレンゲにするために混ぜ始めた。
カシャカシャカシャという軽快なリズムが心を浮きだたせる。
この家の子ども達が何が出来るのだろうとワクワクしながらその音に合わせて身体を揺らしていた。
御言はくるりと回しながら竹串を取り出すと、そっと芋へと突き刺した。
竹串の先端は僅かな抵抗の後、プツッと皮を破りスムーズに入って行く。
それを見て、御言はグローブ「ルサルカ」をはめた右手で無造作に芋を掴むと、少し深みのある皿へと芋を乗せた。
「ご婦人! 申し訳無いがナイフをお借り出来るだろうか?」
「えぇ、もちろん」
そんな御言の仕草に見惚れていた主婦が慌てて引き出しからナイフを取り出す。
受け取ったナイフを構え、流れるような動作でジャガイモに十字の切れ込みを入れると、その香り立つ湯気に御言は満足そうに微笑んだ。
近付いて来る足音に男爵は視線を向け……そしてそのつぶらな瞳を三度瞬かせた。
「行くわよ、カルトフェル!」
余所行きメイクバッチリに決めた未悠は、恐ろしい程の真顔で男爵を見つめた後、大きく息を吸い込んだ。
『じゃ~がぁ~いも~♪ ポティトゥ♪ (ハァッ!)
ばぁ~れ~いしょ~♪ ポティトゥ♪ (ハァッ!)
おいしいじゃが芋 飽きのこない味 偉大なるカルトフェル!』
そのリズムと踊りはリアルブルーで言う○○音頭、というやつだ。
想像しやすいのは盆踊り的な踊りであろうか。
なお、ハァッ! のかけ声のところは腰を落として正拳突きである。
「でも芽と緑の所はデンジャラス!」
台詞部分はコミカルな動きを入れ、ブルブルと全身を震わせ、NO! と顔の前でバツを作って見せる。
そしてまた冒頭の歌詞に戻り、踊っていく。
なお、リズムには村の子どもに太鼓をお願いして、ドンドンドンカッ、ドンドンドンカッ、とリズムを刻んで貰っている。
『一口食べればホクホク笑顔 幸せを呼ぶよ 偉大なじゃが芋!』
「食べ飽きたなんて言ったらマッシュにするわよ」
今度の台詞部分は闘争心剥き出しの正拳突きの連打である。
マッシュと言うよりミンチになりそうな勢いだ。
●30~40分
「わはははははは!!! 素晴らしい! 素晴らしい!!」
男爵は太鼓腹を叩きながら大笑いし、手を叩いて未悠を絶賛した。
「歌も踊りも素晴らしいが、その格好も素晴らしい!!!」
――そう、未悠はじゃがいもの着ぐるみで全身をすっぽり覆っていたのだ。
辛うじて顔と肘から先、膝から下は出ているが、それ以外は土の付いたジャガイモそのものである。
なお、頭頂部には1本毛……ならぬ、地下茎、ストロンを表現しているこだわり振りだ。
その美しいかんばせとミスマッチな着ぐるみ、ストレートな歌詞に踊り。その全てが男爵のツボに入ったらしい。
「おや、盛り上がっているようだな。私からの一品も是非味わって頂きたい」
御言が男爵の前に皿を置く。
「これは……焼きジャガイモ」
「そう、そしてこの切れ目に……」
御言は持参したバターを落とす。ジャガイモの熱でみるみる溶けていくバターと同時に引き立つ香り。
「おぉ……!」
男爵は丁寧に神に祈りを捧げ、いただきますをするとジャガイモにかぶりついた。
バターの香りが鼻腔をくすぐり、皮の塩胡椒、そしてほくほくの食感が口腔内に広がる。
「うむ……じゃがバターはいつ食べても美味い」
「そう! シンプルisジャスティス。だが、ここに!」
御言は懐から小さな容器を取り出すと、さっとじゃがバターの上にかけ、男爵に再度食すよう勧めた。
「……? これは何だね?」
首を傾げながら男爵はその液体のかかったじゃがバターを頬張った。
「!?」
男爵のつぶらな瞳がカッと見開かれると、立ち上がり、全身からオーラを発さんばかりに叫んだ。
「ウーマーイーぞー!!!!!!!」
「それは……まさか……」
未悠が口元を抑え御言を見る。
「そう、我らが故郷、日本のソウルフード、醤油だ!」
近年、ロッソがリアルブルーと直接やり取りが可能となった事で幾分か手に入れやすくなったがまだまだ稀少価値の高い醤油。
それを御言は独自のルートから手に入れていたのだ!!
「忙しいサラリーマンでも気楽にできるこれだけのことで、また一つじゃがいもが奏でるハーモニーが、世界が変わる! バターだけでも旨いが、醤油との調和によって新たな世界が広がるのだよっ」
ジャパニーズビジネスマン時代を思い出し、ぐっと握りこぶしを作る御言だった。
「……外が賑やかですね」
フレデリクはようやくメレンゲ状になった卵白に混ぜた卵黄と蜂蜜をじゃがいものボウルに入れ、混ぜて型に入れるとオーブンへと入れた。
「何が出来るの?」
「ふふふ、今はまだ秘密ですよ」
子ども達にフレデリクは笑顔を返しつつ、子ども達と一緒にオーブンの前で焼き上がるのを待った。
「こいつが決めてだ!」
外の騒がしさには目もくれず、研司は凄まじい集中力でソース作りに入る。
秘密兵器となる酒瓶を取り出すと、そこに蜂蜜を加え混ぜる。
しっかりと混ざったそこに澱粉を加えて加熱し、濾す。
それを何度も何度も繰り返して最高に美味しいソースを作り上げていく。
さらに大きめのじゃがいもを取ると、それを鍋に入れ蒸し始めた。
●50分
「できました!!」
わぁっと子ども達がフレデリクの手元を覗き込んで拍手する。
「では、行ってきますね」
フレデリクは大事そうに皿を抱えながら男爵の前へと進み出た。
「カルトフェルトルテ……じゃがいもケーキですっ!」
「おぉ!」
男爵は嬉しそうにナイフとフォークを構えた。
ふわっとした生地にフォークを刺し、ナイフを入れ一口大にすると、それを口の中へと運ぶ。
シュワっとしたスフレの食感、じゃがいもの風味と蜂蜜の甘みが口一杯に広がり、男爵の顔は満面の笑みに変わる。
「帝国の家庭料理ですので、男爵にも馴染み深いのではないのでしょうか……! しょっぱい系も良いですが、こういうのもどうでしょう、男爵?」
「……うむ。良い……何故だか母親の手料理を思い出す味だ」
一口一口噛み締めるように食べる男爵に、フレデリクは嬉しくなって頷く。
「食料庫にじゃがいもばかりだった日々……おやつが食べたいと駄々をこねた私のために母が作ってくれたものです。
普通のケーキのような繊細さはないんですが……ずっしりとしてて、素朴で優しい甘みがいかにも家庭料理って感じで……じゃがいもってこういう風にも食べられるんだ、と思った思い出の味です」
「なるほど、さぞかし良い母君なのであろうなぁ! うむ、美味い!!」
その時、突き刺さる視線に気付き男爵が振り返ると、未悠が真後ろからじぃっとトルテを見つめていた。
「何だ? 欲しいのか? 少年! まだトルテはあるのか?」
「あ、はい!」
「では、全員分切り分けなさい。食事とは皆でした方が楽しくて美味くなる。ほれ、そこの子らにも」
フレデリクが台所を借りた家の子ども達もまたじぃっとトルテを見つめていたのだ。
「……はい!」
フレデリクは笑顔でトルテを切り分け、未悠と御言、それからまだ来ていない研司の分を取ると、残りを子ども達に持たせた。
「美味しい……」
一口食べた未悠のとろけるような笑顔。
「ふむ。しょっぱいものの後というのがまた良いな」
御言も舌鼓を打つ。
その頃研司は芋モチの生地を焼いていた。
間もなくタイムリミットが来るのは分かっている。焦らず、素早く丁寧に作業を黙々と進める。
蒸し上がったじゃがいもの中央をくり抜き、じゃがいもの器を作ると、焼いた芋モチを盛り付け、ソースをかけた。
「完成だ!」
●55分
「召し上がれ!」
絶妙な時間配分で完璧な芋モチを作り上げてきた研司は、自信に満ちた顔で男爵の前に皿を置いた。
「……これは……?」
金色の芋モチに琥珀色のソースが美しい。
ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
男爵を中心に他の3人も審査員よろしくちょこんと座っているのを見て、研司は思わず笑いながらも彼らの分のお皿も置いていく。
「いただきます」
4人が揃って手を合わせ、フォークで切り分けると口に運んだ。
「!!!???」
表面はサクッ、中はもっちりとした弾力のある食感。
琥珀色のソースはハニーカラメル。だが、蜂蜜だけではない、丁寧に飛ばされているが微かにアルコールの匂いがする。
ほろ苦い甘みといももちの素朴な味わいが奏でるハーモニー。
「これを……この時間内に作ったというのかね……!?」
男爵が驚愕の瞳で研司を見る。
「はい。何か1つ失敗したら間に合わないところでしたけど」
今までにも慣れない場所で調理する経験を積み重ねてきた研司だからこそ出来る技とも言えた。
「このソースに使われているのは……」
「貴方の生きていた時代にこの酒は無かったかもしれないな」
取り出したのはジャガイモの蒸留酒「アクアビット」。
「ジャガイモが土地に根付き、酒文化が生まれ……そして、こういう新しい料理法も生まれた。そのきっかけを作った偉大な英雄に、万感の感謝を込めて……」
そう言って、研司は皆の前にショットグラスを置くとアクアビットを注ぎ入れた(一応、フレデリクには舐める程度に留めておいたが)。
「ジャガイモの過去に。
ジャガイモの現在に。
そしてジャガイモの未来に。
乾杯!!」
研司が杯を掲げると、全員それに倣って杯を掲げ、一気に呷った。
未悠は初めての作法に周囲を見ながら、倣って一息に飲み干した。
喉が焼けるような感覚の後、胃がカァッと熱くなる。
薬のような強烈な風味と高いアルコール度数に一気に頭から音を立てて蒸気が出る気がした。
●60分
「いやぁ、こんなにもじゃがいも愛を感じる事が出来るとは!! なんと幸せなことか!」
男爵が豪快に笑う。
「君たちのおかげでじゃがいもが愛され続けている事が良くわかった」
男爵はアルコールに顔を染め上げている未悠を見た。
「それに彼女はちゃんとじゃがいもには毒がある事も知っていた。そう、じゃがいもは扱いを間違えると人を死にも追いやってしまう。その事実もちゃんと伝わっているようで何よりだ」
男爵はおかわりしたアクアビットを飲み干し、未悠を見た。
未悠はその視線を受け大きく頷いた。
「帝国にはじゃが芋が縁で出会い、結ばれた人達がたくさんいる筈よ。言葉にするなら、そう……芋婚ね。
そして芋婚で産まれた子供達がまた芋婚によって結ばれる……これぞじゃが芋が繋ぐ愛の連鎖! 則ち帝国の繁栄よ!! 今は完膚なきまでに片想いだけれど、私もいつか芋婚で幸せを掴むわ!」
「全く会話噛み合ってない気がするが、うん、その心意気はいいね! 応援しているよ」
上機嫌な男爵は細かいことは気にしない。
「じゃがいもについてはシンプルさこそを至上と信ずる私だが、研司君や他の皆が作ったものも素晴らしい。
この全てを受け入れる幅の広さこそが、じゃがいもの真髄、といえるのではないかね?」
「その通りだ」
御言の言葉に男爵はうんうんと頷いて手を差し出した。
「私に出来るのはじゃがいもを生み出し、じゃがいもの素晴らしさを説くことぐらいだが、この能力、君たちに託そうじゃないか」
男爵の宣言に4人は笑顔でガッツポーズを決めた。
「では、早速じゃがいもを布教しに行くか!」
「「「「そういう戦いじゃないから!」」」」
この後、現状を分かっていない男爵に4人は代わる代わる説明をしたのだった。
「じゃがいもへの……愛!?」
フレデリク・リンドバーグ(ka2490)が酷く困惑した様子で一緒に来た藤堂研司(ka0569)、高瀬 未悠(ka3199)、そして久我・御言(ka4137)を順繰りに見た。
「そ、そりゃあ我々帝国人のソウルフードはじゃがいもですけど……」
「そうであろうとも! 何しろ私が皆にじゃがいもの素晴らしさを伝え歩いたのだからね!!」
「……あ、あなたのせいですか!?!? ……い、いえいえ、あなたのおかげですね? そうですね、ふふ、ふふ……」
慌てて言葉を訂正し、愛想笑いでごまかす。
「さぁ、見せてくれ! 君たちの、ジャガイモへの愛を!!」
ババーンと効果音が付きそうな勢いで仰け反る男爵。ボタンがはじけ飛びそうな太鼓腹が揺れる。
「ジャガイモは俺の初めての依頼で扱った思い出の食材……言わば俺の紅世界生活の原点! 愛を叫ぶんだ!!」
燃える研司の横で、未悠もまた大きく頷いた。
(ミュゲの日にあの人と食べたじゃが芋料理は、食べ過ぎてしまうくらい美味しかったわ)
思い出されるのはあの日の幸せな記憶。
「私にとってじゃが芋は幸せな思い出の象徴。じゃが芋愛を語る事が彼への愛を語る事になると言うのなら、全身全霊を込めて叫ぶわ」
ビシィッと指を指して未悠は男爵へと高らかに宣言する。
「覚悟なさい、カルトフェル! 恋する乙女は可憐に無敵なのよ!!」
それは愛のベクトルを間違えた宣戦布告だったが、男爵は満足そうに頷いた。
「それでこそ、我が愛するジャガイモで育った子だ!」
(いや、フレデリク君以外は全員リアルブルー出身なのだけれどもね?)
心の中だけで冷静に突っ込みを入れつつ御言はふむ、と思案する。
研司とはプロレス、覆面レスラーとしてのライバルではあるが、料理という面では悔しいかな、彼に軍配が上がることは分かっている。
そう、手の込んだものは研司がやってくれると信じ、シンプルに行こうと方針を固めた。
――かくして、帝国の中心でじゃがいも愛を叫ぼう大作戦はスタートを切ったのだった。
●10分
調理場所は近隣の村の民家が提供してくれた。
早速別れ、調理に取りかかる3人。
もちろん未悠もさらに別の民家で何やら準備中だ。
男爵はホクホク顔で、1人村の広場の中心に借り受けた椅子に座って待っている。
「まずは下処理!」
研司は芋の皮を素早く剥くと、水から煮始める。
それとは別に大量の芋を2本の包丁で叩く叩く叩く!!
それを漉し布で包み水の中に投入し、暫くすると水底に澱粉が溜まってきていた。
フレデリクもまた鍋で大量のジャガイモを蒸していた。
蒸している間に材料を揃え、オーブンを予熱する。
御言は芋を綺麗に洗うと、高い打点から塩胡椒をまぶした。
これを焼けた石の上へと放り入れ、後は待つだけ、と言わんばかりに符術書「ケーラ」を読み始める。
未悠は着替えとメイクを済ませると、扉を開いた。
●20分
研司は粉吹き芋を作ると、潰しながら、澱粉を投入。
鍋を回し、芋を潰しながら手早く丁寧に混ぜる混ぜる混ぜる!!
耳たぶぐらいの柔らかさになったところで取り出し、一口大に成形。
そう、研司が作っていたのは「芋モチ」の生地だ。
その手際の良さにこの家の家族が関心した様子で見守っている。
フレデリクは蒸した芋の皮を剥き、潰し、濾す。
卵を卵白と卵黄に分けると、卵白をメレンゲにするために混ぜ始めた。
カシャカシャカシャという軽快なリズムが心を浮きだたせる。
この家の子ども達が何が出来るのだろうとワクワクしながらその音に合わせて身体を揺らしていた。
御言はくるりと回しながら竹串を取り出すと、そっと芋へと突き刺した。
竹串の先端は僅かな抵抗の後、プツッと皮を破りスムーズに入って行く。
それを見て、御言はグローブ「ルサルカ」をはめた右手で無造作に芋を掴むと、少し深みのある皿へと芋を乗せた。
「ご婦人! 申し訳無いがナイフをお借り出来るだろうか?」
「えぇ、もちろん」
そんな御言の仕草に見惚れていた主婦が慌てて引き出しからナイフを取り出す。
受け取ったナイフを構え、流れるような動作でジャガイモに十字の切れ込みを入れると、その香り立つ湯気に御言は満足そうに微笑んだ。
近付いて来る足音に男爵は視線を向け……そしてそのつぶらな瞳を三度瞬かせた。
「行くわよ、カルトフェル!」
余所行きメイクバッチリに決めた未悠は、恐ろしい程の真顔で男爵を見つめた後、大きく息を吸い込んだ。
『じゃ~がぁ~いも~♪ ポティトゥ♪ (ハァッ!)
ばぁ~れ~いしょ~♪ ポティトゥ♪ (ハァッ!)
おいしいじゃが芋 飽きのこない味 偉大なるカルトフェル!』
そのリズムと踊りはリアルブルーで言う○○音頭、というやつだ。
想像しやすいのは盆踊り的な踊りであろうか。
なお、ハァッ! のかけ声のところは腰を落として正拳突きである。
「でも芽と緑の所はデンジャラス!」
台詞部分はコミカルな動きを入れ、ブルブルと全身を震わせ、NO! と顔の前でバツを作って見せる。
そしてまた冒頭の歌詞に戻り、踊っていく。
なお、リズムには村の子どもに太鼓をお願いして、ドンドンドンカッ、ドンドンドンカッ、とリズムを刻んで貰っている。
『一口食べればホクホク笑顔 幸せを呼ぶよ 偉大なじゃが芋!』
「食べ飽きたなんて言ったらマッシュにするわよ」
今度の台詞部分は闘争心剥き出しの正拳突きの連打である。
マッシュと言うよりミンチになりそうな勢いだ。
●30~40分
「わはははははは!!! 素晴らしい! 素晴らしい!!」
男爵は太鼓腹を叩きながら大笑いし、手を叩いて未悠を絶賛した。
「歌も踊りも素晴らしいが、その格好も素晴らしい!!!」
――そう、未悠はじゃがいもの着ぐるみで全身をすっぽり覆っていたのだ。
辛うじて顔と肘から先、膝から下は出ているが、それ以外は土の付いたジャガイモそのものである。
なお、頭頂部には1本毛……ならぬ、地下茎、ストロンを表現しているこだわり振りだ。
その美しいかんばせとミスマッチな着ぐるみ、ストレートな歌詞に踊り。その全てが男爵のツボに入ったらしい。
「おや、盛り上がっているようだな。私からの一品も是非味わって頂きたい」
御言が男爵の前に皿を置く。
「これは……焼きジャガイモ」
「そう、そしてこの切れ目に……」
御言は持参したバターを落とす。ジャガイモの熱でみるみる溶けていくバターと同時に引き立つ香り。
「おぉ……!」
男爵は丁寧に神に祈りを捧げ、いただきますをするとジャガイモにかぶりついた。
バターの香りが鼻腔をくすぐり、皮の塩胡椒、そしてほくほくの食感が口腔内に広がる。
「うむ……じゃがバターはいつ食べても美味い」
「そう! シンプルisジャスティス。だが、ここに!」
御言は懐から小さな容器を取り出すと、さっとじゃがバターの上にかけ、男爵に再度食すよう勧めた。
「……? これは何だね?」
首を傾げながら男爵はその液体のかかったじゃがバターを頬張った。
「!?」
男爵のつぶらな瞳がカッと見開かれると、立ち上がり、全身からオーラを発さんばかりに叫んだ。
「ウーマーイーぞー!!!!!!!」
「それは……まさか……」
未悠が口元を抑え御言を見る。
「そう、我らが故郷、日本のソウルフード、醤油だ!」
近年、ロッソがリアルブルーと直接やり取りが可能となった事で幾分か手に入れやすくなったがまだまだ稀少価値の高い醤油。
それを御言は独自のルートから手に入れていたのだ!!
「忙しいサラリーマンでも気楽にできるこれだけのことで、また一つじゃがいもが奏でるハーモニーが、世界が変わる! バターだけでも旨いが、醤油との調和によって新たな世界が広がるのだよっ」
ジャパニーズビジネスマン時代を思い出し、ぐっと握りこぶしを作る御言だった。
「……外が賑やかですね」
フレデリクはようやくメレンゲ状になった卵白に混ぜた卵黄と蜂蜜をじゃがいものボウルに入れ、混ぜて型に入れるとオーブンへと入れた。
「何が出来るの?」
「ふふふ、今はまだ秘密ですよ」
子ども達にフレデリクは笑顔を返しつつ、子ども達と一緒にオーブンの前で焼き上がるのを待った。
「こいつが決めてだ!」
外の騒がしさには目もくれず、研司は凄まじい集中力でソース作りに入る。
秘密兵器となる酒瓶を取り出すと、そこに蜂蜜を加え混ぜる。
しっかりと混ざったそこに澱粉を加えて加熱し、濾す。
それを何度も何度も繰り返して最高に美味しいソースを作り上げていく。
さらに大きめのじゃがいもを取ると、それを鍋に入れ蒸し始めた。
●50分
「できました!!」
わぁっと子ども達がフレデリクの手元を覗き込んで拍手する。
「では、行ってきますね」
フレデリクは大事そうに皿を抱えながら男爵の前へと進み出た。
「カルトフェルトルテ……じゃがいもケーキですっ!」
「おぉ!」
男爵は嬉しそうにナイフとフォークを構えた。
ふわっとした生地にフォークを刺し、ナイフを入れ一口大にすると、それを口の中へと運ぶ。
シュワっとしたスフレの食感、じゃがいもの風味と蜂蜜の甘みが口一杯に広がり、男爵の顔は満面の笑みに変わる。
「帝国の家庭料理ですので、男爵にも馴染み深いのではないのでしょうか……! しょっぱい系も良いですが、こういうのもどうでしょう、男爵?」
「……うむ。良い……何故だか母親の手料理を思い出す味だ」
一口一口噛み締めるように食べる男爵に、フレデリクは嬉しくなって頷く。
「食料庫にじゃがいもばかりだった日々……おやつが食べたいと駄々をこねた私のために母が作ってくれたものです。
普通のケーキのような繊細さはないんですが……ずっしりとしてて、素朴で優しい甘みがいかにも家庭料理って感じで……じゃがいもってこういう風にも食べられるんだ、と思った思い出の味です」
「なるほど、さぞかし良い母君なのであろうなぁ! うむ、美味い!!」
その時、突き刺さる視線に気付き男爵が振り返ると、未悠が真後ろからじぃっとトルテを見つめていた。
「何だ? 欲しいのか? 少年! まだトルテはあるのか?」
「あ、はい!」
「では、全員分切り分けなさい。食事とは皆でした方が楽しくて美味くなる。ほれ、そこの子らにも」
フレデリクが台所を借りた家の子ども達もまたじぃっとトルテを見つめていたのだ。
「……はい!」
フレデリクは笑顔でトルテを切り分け、未悠と御言、それからまだ来ていない研司の分を取ると、残りを子ども達に持たせた。
「美味しい……」
一口食べた未悠のとろけるような笑顔。
「ふむ。しょっぱいものの後というのがまた良いな」
御言も舌鼓を打つ。
その頃研司は芋モチの生地を焼いていた。
間もなくタイムリミットが来るのは分かっている。焦らず、素早く丁寧に作業を黙々と進める。
蒸し上がったじゃがいもの中央をくり抜き、じゃがいもの器を作ると、焼いた芋モチを盛り付け、ソースをかけた。
「完成だ!」
●55分
「召し上がれ!」
絶妙な時間配分で完璧な芋モチを作り上げてきた研司は、自信に満ちた顔で男爵の前に皿を置いた。
「……これは……?」
金色の芋モチに琥珀色のソースが美しい。
ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
男爵を中心に他の3人も審査員よろしくちょこんと座っているのを見て、研司は思わず笑いながらも彼らの分のお皿も置いていく。
「いただきます」
4人が揃って手を合わせ、フォークで切り分けると口に運んだ。
「!!!???」
表面はサクッ、中はもっちりとした弾力のある食感。
琥珀色のソースはハニーカラメル。だが、蜂蜜だけではない、丁寧に飛ばされているが微かにアルコールの匂いがする。
ほろ苦い甘みといももちの素朴な味わいが奏でるハーモニー。
「これを……この時間内に作ったというのかね……!?」
男爵が驚愕の瞳で研司を見る。
「はい。何か1つ失敗したら間に合わないところでしたけど」
今までにも慣れない場所で調理する経験を積み重ねてきた研司だからこそ出来る技とも言えた。
「このソースに使われているのは……」
「貴方の生きていた時代にこの酒は無かったかもしれないな」
取り出したのはジャガイモの蒸留酒「アクアビット」。
「ジャガイモが土地に根付き、酒文化が生まれ……そして、こういう新しい料理法も生まれた。そのきっかけを作った偉大な英雄に、万感の感謝を込めて……」
そう言って、研司は皆の前にショットグラスを置くとアクアビットを注ぎ入れた(一応、フレデリクには舐める程度に留めておいたが)。
「ジャガイモの過去に。
ジャガイモの現在に。
そしてジャガイモの未来に。
乾杯!!」
研司が杯を掲げると、全員それに倣って杯を掲げ、一気に呷った。
未悠は初めての作法に周囲を見ながら、倣って一息に飲み干した。
喉が焼けるような感覚の後、胃がカァッと熱くなる。
薬のような強烈な風味と高いアルコール度数に一気に頭から音を立てて蒸気が出る気がした。
●60分
「いやぁ、こんなにもじゃがいも愛を感じる事が出来るとは!! なんと幸せなことか!」
男爵が豪快に笑う。
「君たちのおかげでじゃがいもが愛され続けている事が良くわかった」
男爵はアルコールに顔を染め上げている未悠を見た。
「それに彼女はちゃんとじゃがいもには毒がある事も知っていた。そう、じゃがいもは扱いを間違えると人を死にも追いやってしまう。その事実もちゃんと伝わっているようで何よりだ」
男爵はおかわりしたアクアビットを飲み干し、未悠を見た。
未悠はその視線を受け大きく頷いた。
「帝国にはじゃが芋が縁で出会い、結ばれた人達がたくさんいる筈よ。言葉にするなら、そう……芋婚ね。
そして芋婚で産まれた子供達がまた芋婚によって結ばれる……これぞじゃが芋が繋ぐ愛の連鎖! 則ち帝国の繁栄よ!! 今は完膚なきまでに片想いだけれど、私もいつか芋婚で幸せを掴むわ!」
「全く会話噛み合ってない気がするが、うん、その心意気はいいね! 応援しているよ」
上機嫌な男爵は細かいことは気にしない。
「じゃがいもについてはシンプルさこそを至上と信ずる私だが、研司君や他の皆が作ったものも素晴らしい。
この全てを受け入れる幅の広さこそが、じゃがいもの真髄、といえるのではないかね?」
「その通りだ」
御言の言葉に男爵はうんうんと頷いて手を差し出した。
「私に出来るのはじゃがいもを生み出し、じゃがいもの素晴らしさを説くことぐらいだが、この能力、君たちに託そうじゃないか」
男爵の宣言に4人は笑顔でガッツポーズを決めた。
「では、早速じゃがいもを布教しに行くか!」
「「「「そういう戦いじゃないから!」」」」
この後、現状を分かっていない男爵に4人は代わる代わる説明をしたのだった。
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じゃがいも愛を語る場所! 藤堂研司(ka0569) 人間(リアルブルー)|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/11/06 04:02:25 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/02 00:36:19 |