ゲスト
(ka0000)
めろでぃあぱんぷきん
マスター:愁水
このシナリオは5日間納期が延長されています。
オープニング
●
10月31日。
こんにちは、happy halloween。
11月1日。
さようなら、trick or treat。
そして――
11月2日。
天鵞絨サーカス団三兄妹のアパート。
**
朝食のマフィンにマーマレードを塗りながら、紅亜(kz0239)は溜息をついた。
「はろうぃん……お菓子もらえなかった……」
「いや、貰ったじゃん。客から。公演で。まだ大量に余ってるでしょ」
彼女の消沈した呟きに素っ気ない言葉を返して、寝間着姿の黒亜(kz0238)は欠伸をひとつ。
「ちがうー……お菓子くれなきゃー、ってやつ……」
「子供じゃないんだからさ。それに、ハロウィンの日は公演で仮装したじゃん」
「そういうのじゃないー……」
「――朝からどうした。何の話だ?」
その時、キッチンからスープの鍋を持ってきた白亜(kz0237)が、頬を膨らました紅亜と呆れた表情を浮かべる黒亜を交互に見やりながら食卓に着く。
「クーがハロウィンの日に街を練り歩いてお菓子貰いたかったんだってさ」
「何だ、そんなことか。公演では仮装もしたし、菓子も山程貰っただろう」
だからそうじゃない。
「なんなのウチの兄弟……ハクもクロも乙女の気持ちぜんぜんわかってなーい……絶対モテなーい……」
「年中ローテンションでファッションセンスの欠片もない女がよく乙女とか言えるよね」
紅亜がハムにソースをかけてぱくり。
黒亜がカップにスープを注いでくぴり。
何時も通りの二人。
何時も通りの食卓の会話。
そんな二人に、白亜が「ならば、この話は紅亜には朗報だな」と前置きをして、話し始めた。
「前に孤児院でボランティアの公演を行ったことがあっただろう? その孤児院が主催する祭りが今日の午後、テオドーラの路地で開催される」
「祭り? え、具体的にはなんなの」
「孤児院の畑で作っていた南瓜が良作だったようでな。所謂、“南瓜祭り”だそうだ」
「安直……」
「南瓜を使った料理や菓子は勿論、南瓜をモチーフにした雑貨や装飾なども販売すると聞いたぞ。今日の午後は二人ともフリーだろう。行って来たらどうだ?」
「ハク兄は?」
「俺は孤児院の院長に手伝いを任されていてな。俺のことは気にせず、楽しんでくるといい」
白亜の提案に、紅亜は目玉焼きの黄身をフォークでつつきながら「でもー……」と、唇を尖らせる。
「仮装もしていいようだぞ」
「別にそういうのはいいのー……」
「そうか。仮装をした者が屋台の店主に“trick or treat”と声をかければ、何か貰え――」
「クロー、公演で使った仮装……どこだっけ……?」
わかりやすい。
遅れたハロウィンに魔法をかけて、さあ、皆さんご一緒に――trick or treat!
10月31日。
こんにちは、happy halloween。
11月1日。
さようなら、trick or treat。
そして――
11月2日。
天鵞絨サーカス団三兄妹のアパート。
**
朝食のマフィンにマーマレードを塗りながら、紅亜(kz0239)は溜息をついた。
「はろうぃん……お菓子もらえなかった……」
「いや、貰ったじゃん。客から。公演で。まだ大量に余ってるでしょ」
彼女の消沈した呟きに素っ気ない言葉を返して、寝間着姿の黒亜(kz0238)は欠伸をひとつ。
「ちがうー……お菓子くれなきゃー、ってやつ……」
「子供じゃないんだからさ。それに、ハロウィンの日は公演で仮装したじゃん」
「そういうのじゃないー……」
「――朝からどうした。何の話だ?」
その時、キッチンからスープの鍋を持ってきた白亜(kz0237)が、頬を膨らました紅亜と呆れた表情を浮かべる黒亜を交互に見やりながら食卓に着く。
「クーがハロウィンの日に街を練り歩いてお菓子貰いたかったんだってさ」
「何だ、そんなことか。公演では仮装もしたし、菓子も山程貰っただろう」
だからそうじゃない。
「なんなのウチの兄弟……ハクもクロも乙女の気持ちぜんぜんわかってなーい……絶対モテなーい……」
「年中ローテンションでファッションセンスの欠片もない女がよく乙女とか言えるよね」
紅亜がハムにソースをかけてぱくり。
黒亜がカップにスープを注いでくぴり。
何時も通りの二人。
何時も通りの食卓の会話。
そんな二人に、白亜が「ならば、この話は紅亜には朗報だな」と前置きをして、話し始めた。
「前に孤児院でボランティアの公演を行ったことがあっただろう? その孤児院が主催する祭りが今日の午後、テオドーラの路地で開催される」
「祭り? え、具体的にはなんなの」
「孤児院の畑で作っていた南瓜が良作だったようでな。所謂、“南瓜祭り”だそうだ」
「安直……」
「南瓜を使った料理や菓子は勿論、南瓜をモチーフにした雑貨や装飾なども販売すると聞いたぞ。今日の午後は二人ともフリーだろう。行って来たらどうだ?」
「ハク兄は?」
「俺は孤児院の院長に手伝いを任されていてな。俺のことは気にせず、楽しんでくるといい」
白亜の提案に、紅亜は目玉焼きの黄身をフォークでつつきながら「でもー……」と、唇を尖らせる。
「仮装もしていいようだぞ」
「別にそういうのはいいのー……」
「そうか。仮装をした者が屋台の店主に“trick or treat”と声をかければ、何か貰え――」
「クロー、公演で使った仮装……どこだっけ……?」
わかりやすい。
遅れたハロウィンに魔法をかけて、さあ、皆さんご一緒に――trick or treat!
リプレイ本文
●
teodora――それは、此処ではない何処かの国で、“神からの贈り物”という意味を持つ。
巡り巡る鮮やかな出会いに、豊かな言葉と、育む贈り物を渡そう。日々の悩みもひとときに忘れ置き、
「仮装して菓子を貰い歩くのじゃ! 楽しむのじゃよー!」
ネフィルト・ジェイダー(ka6838)のかけ声に合わせて――trick or treat!
シエスタの温もりに包まれる路地。
通りに並ぶ匂い。
目と口の部分だけ宵に沈む穴を切り抜いた――シーツお化け。
「我は大人ではないぞ。菓子を求めるシーツのおばけじゃ!」
少し遅れたハロウィンによきかなよきかな。ひとり頷くネフィルトの周りには、孤児院の子供達。着ぐるみとはまた違うその身形に、彼を見上げる子供達の瞳は興味の輝きで彩られている。
「子供ら、我と共に菓子をねだりに行かんかの?」
両手を上げてお化けポーズをとると、「いくー!」と、子供達が無邪気な声を揃え、ネフィルトのポーズを倣った。
「よし、我に続くのじゃー!」
賑やかな路地を、シーツがぴらぴら、小さな頭がぴょこぴょこ。
その心和む光景に、あちらこちらから微笑みが浮かぶ。
「とりっく・おあ・とりーと! 菓子をくりゃれ!」
甘い香りに誘われたシーツお化けが、屋台の店主からお菓子をとりーと。グミをもきゅもきゅしながら、菓子屋台を次から次へとたのもー!
「んぉ、このケーキは角切りの南瓜も入っておるのか。食感がいいのぅ。
――ほう、プリンも濃厚じゃ。
――タルトは南瓜の自然な甘さがしっかりと出ておるの。
――クッキーはさくさくじゃのぅ。色味と香りがよく残っておる。パイは一口サイズか。考えたのー!
おや、南瓜とクリームチーズのマフィンとな?」
――というわけで、あれやこれやとこんぷりーと。
今、シーツの裏の痩躯に流れる血は、ぱんぷきんすいーつで作られていると言っても過言ではないかもしれない。
・
・
・
「よっ、紅亜。赤頭巾か、良かったら一緒に回らないか?」
サーカスの手伝いで見知った彼――浅生 陸(ka7041)からの誘いであった。紅亜(kz0239)は寝惚け眼のような目許で陸を見つめながら「狼と……?」と、小首を傾げる。
「まぁ、耳と尻尾だけだけどな」
それは、童話の赤ずきんに登場する黒狼の身形。シンプルな仮装だが、ボタン一つでリアルな仕草がとれる代物だ。陸の手に掛かれば、このような仕込みはちょちょいのちょい。
ぴょこぴょこ、ふりふり。
その狼アイテムに好奇心をそそられ、子供達が近寄ってくると――
「(子供はこういうの好きだからな)」
ひょい。
肩車をして耳に触らせてやった。
「歩き疲れたら手を貸すよ、お姫さん。……なに、取って食いやしないよ」
陸は一頻り子供達に構ってやった後、紅亜に微笑みかけた。紅亜は双眸の色を変えず、気のない返事で「いい……子供じゃないもん……」と、顔を背け、フードの裾を翻す。
「(フラれたかな)」
目線を伏せた陸が苦笑を漏らしたのち、後頭部を掻きながら睫毛を上げると――「来ないの……?」と、赤ずきんが黒狼を待っていた。不意の展開に、嬉々と心が弾む。
「よし、一緒にお菓子を貰い歩こうぜー! トリックオアトリート!」
「おー……」
●
夕焼けのほとぼりに映える宵空。
「ぱんぱんぷきーんぱんぷきーん♪」
お菓子集めの宵闇walk――ミア(ka7035)の歌声が、“笛吹き”のように路地へ響いた。
「とりっくおあとりーとニャス♪ お菓子くれても悪戯しちゃうニャスよー♪」
肉球お手々でこちょこちょされた孤児院の子供達は、きゃっきゃと嬉しそうにはしゃぐ。
「ほい、飴玉くれたお礼にお煎餅あげるニャス」
ミアはにゃんこモチーフのショルダーバッグから三角おむすびの形をしたお煎餅を取り出し、子供達に手渡した。
「ありがとー、バナナのおねーちゃん!」
そう――バナナ。
「どういたしましてニャス」
頭部にはバナナマスク。首許には緑のケープ。そして、バナナカラーのワンピースという装いのミアバナナ。最早ゆるキャラ。
しかも、このバナナの皮――
こいつ、剥けるぞ!
――抜かりのない仕様である。
焼き南瓜をむしゃむしゃ、ポタージュをくぴくぴ。
ミアは射的の屋台へとやってきた。
店番の白亜(kz0237)からtreatのアイシングクッキーをゲッチュすると、射的銃を手に、南瓜を着た猫のぬいぐるみに照準を定める。
パンッ!
――だがしかし、先ずは“洗礼”。
「ニャはー♪ しあわせニャスー♪」
空を切ったコルクが景品を掠めると、ミアの顔面は一瞬で、にゃーにゃーわんわん。その姿は正に、仔犬と仔猫に貪られているバナナ。
至福の時間を堪能したのち、ちゃっかりとぬいぐるみを手に入れたミアバナナ(無数の肉球付き)は、その場を鼻歌ながら後にした。
夜を継ぐ風が路地を駆けてゆく。
「――あ、狼さんが赤ずきんちゃんとデートしてるニャス」
ブラックウルフとレッドフードがミアバナナと遭遇した。
「また今日もすごい格好だな! かわいく似合うのがすげぇし」
「ミア、美味しそう……」
「ふニャ? ミアを食べるならこっちのお煎餅の方が美味しいニャスよ。陸ちゃんもどうぞニャス。あ、赤ずきんちゃんのことは食べちゃダメニャスよ!」
「く、食わねーって。てか、ミアは菓子食ってるかー?」
陸は無骨な掌でミアのバナナヘッドをわしゃしゃーと撫でると、手にしていた紙袋からジャック・オー・ランタン型のクッキーを一枚手渡した。
その時――
パシャリ。
――と、カメラのシャッター音。
「ふっふっふ」
三人は艶やかな低音ボイスが響いた方へ視線を向けると、くい、と親指でゴーグルを上げた彼女がこちらを見て微笑んでいた。白藤(ka3768)だ。カメラ機能を搭載したゴーグルから印刷された写真を指先で挟み、ぴらぴらと揺らしている。
「三人の仲睦まじいとこ、バッチリ撮らせてもらったわ。もちろん、陸と紅亜の胸きゅんデートシーンも収めとるんでよろしゅうに♪」
「Σはぁっ!? ちょっ、その写真見せ――」
「はいな、ハッピーハロウィン♪ 喧嘩美味しい食べな?」
白藤は小脇に抱えた包みから、個包装のマカロンを三つ取り出した。各々に配り終えると、白藤は「じゃ、三人ともお祭り楽しんでな♪」と、活発な野兎の如き足取りで立ち去ったのであった。
・
・
・
ハロウィンのフレーズがあちらこちらから飛び交う道々、ここにも一人のミイラ魔術師――
「トリックオアトリートやで!」
レナード=クーク(ka6613)が、空の光を落としたような笑顔を湛えながら、魔法の呪文を唱えていた。
「……楽しい?」
平行して歩く隣の黒亜(kz0238)が、素っ気なく聞いてくる。
暫く一人でぶらぶらしたのちのレナードが、同行しないかと声をかけたのだ。
「えへへ……勿論やんね。遅うなってしもたけど、ハロウィンっていうお祭りは初めてやから、嬉しいで! トリックオアトリート! ――っていう言葉も、何だか魔法の呪文みたいでええねぇ。僕もお祭りを通して、皆に笑顔の魔法を届けられる様に頑張らへんと!」
「ふーん……」
包帯を巻いた“少し怖い魔法使い”が、黒亜の顔を覗くように「ふふふー」と、頬を傾けてくる。
「一人でよりも、一緒に回った方がきっと楽しい筈やんね。ね? クロア君?」
「は?」
「子供達の面倒を見るんは好きやから、任しとって! さあ、どんどん行こうやで!」
祭りの宵に、賑わう。
「皆とっても楽しそうで、僕の方も嬉しくなるやんね。クロア君はどの屋台が気になるんやろか」
「別に。――ああ、でも、ハク兄のトコは冷やかしに行きたいかな」
「あ、僕も射的のお店気になってたやんね! 行こ行こ!」
道すがら、左右の屋台からハロウィンの“挨拶”が飛んできた。
人当たりのよいレナードはちびっ子達に人気者。彼がお菓子をプレゼントしていると、黒亜の方へはお菓子とは異なる“おねだり”がわらわら。
「……まあ、気が向いたらね」
気のない返事であったが、花が咲いたような子供達の顔からすると、どうやら“何時もの返答”なようである。
「クロア君、その、僕も一緒に……ええかなぁ……なんて」
「……別に。勝手にしたら?」
目的地に到着すると、ネフィルト、ミア、陸、紅亜と合流した。
「おや、浅生君に……サーカス団の紅亜君じゃな。ほれ、はっぴーはろうぃんじゃよ!」
「僕のお菓子もどうぞやんね」
到来したお菓子交換の時間。
そして、レナードがそつなく白銀子熊のぬいぐるみを、陸が顔面に攻撃(肉球)をくらいつつ双子の犬のぬいぐるみを、ネフィルトがまっさらなシーツを肉球でぺたぺたにしながら赤茶瓜坊のぬいぐるみをゲットしたのち、白亜を残した四人は路地の開けた場所へ移動した。
そこで行われるのは、この何でもないひとときを繋ぐ――
「少し違う形にはなったけど、あん時の約束が叶って嬉しいやんね」
――月季花と千振の二重唱。
「2人の歌、きっと心を潤す音だろうな。レナードが笑顔ならいい。見てて心が温かくなる」
陸が連れの紅亜にそう声をかけ、
「レナード君も黒亜君も綺麗な声じゃからのう。楽しみじゃ」
「ミアもニャス! わくわくニャスなー!」
ネフィルトとミアは揃って心を躍らせる。
周りゆく雑踏の音はほんのスパイス。孤児院の子供達が集まったのを見計らい、黒亜は、木箱を椅子代わりにして座るレナードへ視線を送った。黒檀製のリュートの弦を、レナードの指先が、そっ、と、弾く。
――♪♪♪……
その音はまるで、柔らかい銀鈴。
先ゆく旋律は、黒亜の明瞭な歌声。
調和する響きは、レナードの繊細な歌声。
指で弾く、明るい音。
小気味よく階段を駆け上るようなメロディ。
そよ風を鳴らす音楽に、路地をゆく人々の足が止まる。
心満ちる美しい歌声に、惹かれ集う歩み。
「(甘いお菓子と、紡いだ音。どうか楽しい夜が訪れる様に――)」
そう願いながら、
「(……うん。俺はちゃんと、"此処"で奏で続けても良いんだ)」
レナードは清らかに歌う。
想いを忍ばせたその歌声に、ほんの少し、“宵月ノ旋律”が優しく重ねてくれた――そんな気がした。
パシャリ。
手拍子をしつつ眺めていた白藤が二人の姿を形に残し、一夕のデュエットは終了する。
「二人ともハッピーハロウィン、素敵な音楽やったで?」
白藤が屈託のない双眸を細くしながら、主役の二人に拍手とマカロンを送った。
「ニャあ、心を満たしてくれてありがとうニャス。次はお腹を満たすニャス――って、ふニャ!? 食べられないニャス……誰かバナナの皮むいてニャス」
「……なにやってんの、あんた」
呆れた黒亜が、両手に買い込んだ食料を携えるミアのバナナをぺりぺりと剥いてやる。
「ありがとうニャス。黒亜ちゃんは剥いてくれた恩人ニャス」
「なにそれ」
そんな二人を「(かわえぇなぁ)」と眺めた後、白藤は夜の路地へと向かった。
●
空から藍色の幕が下りてくる。
ふわりふわり、綿毛のような明かりが灯る中――
「白亜、こない素敵なお祭りやのに勿体ないで! デートしよデート♪」
白から白へ、ぱんぷきんのお誘い。
「君か。しかし、店の番が――」
「はっぴーはろうぃん! 番を代わりに来たのじゃよ」
白亜が言い終える前に、シーツお化けのネフィルトがやってきた。
「……あっ、とりっく・おあ・とりーとじゃ! 菓子はあるかの?」
白亜は意想外な展開に瞳を膨らませていたが、ネフィルトにアイシングクッキーを手渡しながら、「頼んでもいいのか?」と、口許を綻ばせた。
「勿論じゃ!」
足跡だらけの顔がこくりと頷く。
「ネーフィールト? 後ろの裾にもかわえぇ肉球さんつけよか?」
「む? よいぞ。がおー」
パシャリ。
シーツお化けを写真に収め、「ハッピーハロウィン、後でゆっくり食べな♪」と、ネフィルトに最後のマカロンを渡した。
「感謝じゃよー。我からも菓子をどうぞなのじゃ」
「おーきに。――さ、行こか、白亜。屋台を見たり食べ歩いたり、今しかできひんねんから!」
昼間に買ったクッキーをもぐもぐしながら見送るネフィルトを残し、二人はその場を後にした。
「白亜はえぇお兄ちゃんやけど、偶には肩の力抜かへんと……苦労しそうやな」
白藤は屋台で買った南瓜シェイクを飲みながら、その唇に微笑みを浮かべた。
「すっかり慣れてしまったよ。だが、そうだな……時には――……おや?」
「よう、デートか?」
「あら、陸に紅亜やんか」
「楽しんでこいよ、ホワイトコンビ。まっ、団長、あんたも肩の力抜けって」
そう言って、陸は彼の背中をぽんと叩いた。数秒前にも聞いた言葉に、白亜は弱ったような笑みを浮かべる。
「あ、クッキー足んねぇ……白藤から分けてもらって」
紙袋から取り出した最後のクッキーを白藤へ渡すと、陸と紅亜は人混みへと消えていった。
「あ! 白藤ちゃんと白亜ちゃん、こっちおいでニャスー!」
耳慣れた呼び声がした。ミアだ。事前に白亜から了承を得て、プリンの屋台で手伝いをしているようだ。
「これミアのオススメニャス」
南瓜の表面にナイフでジャック・オー・ランタンの顔を切り抜き、ホイップクリームを頭に絞った、ハロウィン仕様の南瓜まるごとプリン。ヘタの部分を斜めに添えて、二人の前にどーんと差し出した。
「二人で一つ食べるニャス。二人で一つ食べるニャス」
大事なことなので(ry
●
祭りの光と音が遠離る。
「――ふぅ。ナンパしてきよったヤツら、撒いたみたいやね」
白藤と白亜は路地の外れに来ていた。
「随分走ってきたな」
「んー。腕絡ませて邪魔せんといてーやとか言えなさそうやったしな」
「それは光栄だな。だが、俺は君に“お触り”出来る資格はあるのか?」
「Σまっ、待ち待ち待ちぃ!? あれはサーカスでの話や!」
「ほう。それはそうと――……」
白亜はきょとんとした白藤の顔を暫し見つめた後、指をぱちんと鳴らした。
すると――
にゃー。
にゃー。
にゃー。
何処から湧いて出たのか、何匹もの白猫が白藤の身体に纏わり付いてくる。「Σっ、かわえぇ……!」と、白藤が心を奪われていると、何時の間にか頭に違和感……。
「Σなっ、なんやこれ!?」
――猫耳カチューシャです。
「射的の景品に考えていたものなんだが……似合うじゃないか」
「なん……まさか、白亜の分のマカロンあらへんかったから……?」
「“お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ”――だろう?」
満足そうに微笑む白亜に、白藤は悔しそうにぷぅと頬を膨らませた。
月明かりの下、最後に皆で集まってパシャリ。
「紅亜、手をかして」
「おー……大きいクッキー割ったら金平糖でてきたー……」
「ありがとな、楽しかったぜ」
「んー……どういたしまして……?」
笑顔と想い出を残し、南瓜の魔法が消える前にもう一度――trick or treat!
teodora――それは、此処ではない何処かの国で、“神からの贈り物”という意味を持つ。
巡り巡る鮮やかな出会いに、豊かな言葉と、育む贈り物を渡そう。日々の悩みもひとときに忘れ置き、
「仮装して菓子を貰い歩くのじゃ! 楽しむのじゃよー!」
ネフィルト・ジェイダー(ka6838)のかけ声に合わせて――trick or treat!
シエスタの温もりに包まれる路地。
通りに並ぶ匂い。
目と口の部分だけ宵に沈む穴を切り抜いた――シーツお化け。
「我は大人ではないぞ。菓子を求めるシーツのおばけじゃ!」
少し遅れたハロウィンによきかなよきかな。ひとり頷くネフィルトの周りには、孤児院の子供達。着ぐるみとはまた違うその身形に、彼を見上げる子供達の瞳は興味の輝きで彩られている。
「子供ら、我と共に菓子をねだりに行かんかの?」
両手を上げてお化けポーズをとると、「いくー!」と、子供達が無邪気な声を揃え、ネフィルトのポーズを倣った。
「よし、我に続くのじゃー!」
賑やかな路地を、シーツがぴらぴら、小さな頭がぴょこぴょこ。
その心和む光景に、あちらこちらから微笑みが浮かぶ。
「とりっく・おあ・とりーと! 菓子をくりゃれ!」
甘い香りに誘われたシーツお化けが、屋台の店主からお菓子をとりーと。グミをもきゅもきゅしながら、菓子屋台を次から次へとたのもー!
「んぉ、このケーキは角切りの南瓜も入っておるのか。食感がいいのぅ。
――ほう、プリンも濃厚じゃ。
――タルトは南瓜の自然な甘さがしっかりと出ておるの。
――クッキーはさくさくじゃのぅ。色味と香りがよく残っておる。パイは一口サイズか。考えたのー!
おや、南瓜とクリームチーズのマフィンとな?」
――というわけで、あれやこれやとこんぷりーと。
今、シーツの裏の痩躯に流れる血は、ぱんぷきんすいーつで作られていると言っても過言ではないかもしれない。
・
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「よっ、紅亜。赤頭巾か、良かったら一緒に回らないか?」
サーカスの手伝いで見知った彼――浅生 陸(ka7041)からの誘いであった。紅亜(kz0239)は寝惚け眼のような目許で陸を見つめながら「狼と……?」と、小首を傾げる。
「まぁ、耳と尻尾だけだけどな」
それは、童話の赤ずきんに登場する黒狼の身形。シンプルな仮装だが、ボタン一つでリアルな仕草がとれる代物だ。陸の手に掛かれば、このような仕込みはちょちょいのちょい。
ぴょこぴょこ、ふりふり。
その狼アイテムに好奇心をそそられ、子供達が近寄ってくると――
「(子供はこういうの好きだからな)」
ひょい。
肩車をして耳に触らせてやった。
「歩き疲れたら手を貸すよ、お姫さん。……なに、取って食いやしないよ」
陸は一頻り子供達に構ってやった後、紅亜に微笑みかけた。紅亜は双眸の色を変えず、気のない返事で「いい……子供じゃないもん……」と、顔を背け、フードの裾を翻す。
「(フラれたかな)」
目線を伏せた陸が苦笑を漏らしたのち、後頭部を掻きながら睫毛を上げると――「来ないの……?」と、赤ずきんが黒狼を待っていた。不意の展開に、嬉々と心が弾む。
「よし、一緒にお菓子を貰い歩こうぜー! トリックオアトリート!」
「おー……」
●
夕焼けのほとぼりに映える宵空。
「ぱんぱんぷきーんぱんぷきーん♪」
お菓子集めの宵闇walk――ミア(ka7035)の歌声が、“笛吹き”のように路地へ響いた。
「とりっくおあとりーとニャス♪ お菓子くれても悪戯しちゃうニャスよー♪」
肉球お手々でこちょこちょされた孤児院の子供達は、きゃっきゃと嬉しそうにはしゃぐ。
「ほい、飴玉くれたお礼にお煎餅あげるニャス」
ミアはにゃんこモチーフのショルダーバッグから三角おむすびの形をしたお煎餅を取り出し、子供達に手渡した。
「ありがとー、バナナのおねーちゃん!」
そう――バナナ。
「どういたしましてニャス」
頭部にはバナナマスク。首許には緑のケープ。そして、バナナカラーのワンピースという装いのミアバナナ。最早ゆるキャラ。
しかも、このバナナの皮――
こいつ、剥けるぞ!
――抜かりのない仕様である。
焼き南瓜をむしゃむしゃ、ポタージュをくぴくぴ。
ミアは射的の屋台へとやってきた。
店番の白亜(kz0237)からtreatのアイシングクッキーをゲッチュすると、射的銃を手に、南瓜を着た猫のぬいぐるみに照準を定める。
パンッ!
――だがしかし、先ずは“洗礼”。
「ニャはー♪ しあわせニャスー♪」
空を切ったコルクが景品を掠めると、ミアの顔面は一瞬で、にゃーにゃーわんわん。その姿は正に、仔犬と仔猫に貪られているバナナ。
至福の時間を堪能したのち、ちゃっかりとぬいぐるみを手に入れたミアバナナ(無数の肉球付き)は、その場を鼻歌ながら後にした。
夜を継ぐ風が路地を駆けてゆく。
「――あ、狼さんが赤ずきんちゃんとデートしてるニャス」
ブラックウルフとレッドフードがミアバナナと遭遇した。
「また今日もすごい格好だな! かわいく似合うのがすげぇし」
「ミア、美味しそう……」
「ふニャ? ミアを食べるならこっちのお煎餅の方が美味しいニャスよ。陸ちゃんもどうぞニャス。あ、赤ずきんちゃんのことは食べちゃダメニャスよ!」
「く、食わねーって。てか、ミアは菓子食ってるかー?」
陸は無骨な掌でミアのバナナヘッドをわしゃしゃーと撫でると、手にしていた紙袋からジャック・オー・ランタン型のクッキーを一枚手渡した。
その時――
パシャリ。
――と、カメラのシャッター音。
「ふっふっふ」
三人は艶やかな低音ボイスが響いた方へ視線を向けると、くい、と親指でゴーグルを上げた彼女がこちらを見て微笑んでいた。白藤(ka3768)だ。カメラ機能を搭載したゴーグルから印刷された写真を指先で挟み、ぴらぴらと揺らしている。
「三人の仲睦まじいとこ、バッチリ撮らせてもらったわ。もちろん、陸と紅亜の胸きゅんデートシーンも収めとるんでよろしゅうに♪」
「Σはぁっ!? ちょっ、その写真見せ――」
「はいな、ハッピーハロウィン♪ 喧嘩美味しい食べな?」
白藤は小脇に抱えた包みから、個包装のマカロンを三つ取り出した。各々に配り終えると、白藤は「じゃ、三人ともお祭り楽しんでな♪」と、活発な野兎の如き足取りで立ち去ったのであった。
・
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ハロウィンのフレーズがあちらこちらから飛び交う道々、ここにも一人のミイラ魔術師――
「トリックオアトリートやで!」
レナード=クーク(ka6613)が、空の光を落としたような笑顔を湛えながら、魔法の呪文を唱えていた。
「……楽しい?」
平行して歩く隣の黒亜(kz0238)が、素っ気なく聞いてくる。
暫く一人でぶらぶらしたのちのレナードが、同行しないかと声をかけたのだ。
「えへへ……勿論やんね。遅うなってしもたけど、ハロウィンっていうお祭りは初めてやから、嬉しいで! トリックオアトリート! ――っていう言葉も、何だか魔法の呪文みたいでええねぇ。僕もお祭りを通して、皆に笑顔の魔法を届けられる様に頑張らへんと!」
「ふーん……」
包帯を巻いた“少し怖い魔法使い”が、黒亜の顔を覗くように「ふふふー」と、頬を傾けてくる。
「一人でよりも、一緒に回った方がきっと楽しい筈やんね。ね? クロア君?」
「は?」
「子供達の面倒を見るんは好きやから、任しとって! さあ、どんどん行こうやで!」
祭りの宵に、賑わう。
「皆とっても楽しそうで、僕の方も嬉しくなるやんね。クロア君はどの屋台が気になるんやろか」
「別に。――ああ、でも、ハク兄のトコは冷やかしに行きたいかな」
「あ、僕も射的のお店気になってたやんね! 行こ行こ!」
道すがら、左右の屋台からハロウィンの“挨拶”が飛んできた。
人当たりのよいレナードはちびっ子達に人気者。彼がお菓子をプレゼントしていると、黒亜の方へはお菓子とは異なる“おねだり”がわらわら。
「……まあ、気が向いたらね」
気のない返事であったが、花が咲いたような子供達の顔からすると、どうやら“何時もの返答”なようである。
「クロア君、その、僕も一緒に……ええかなぁ……なんて」
「……別に。勝手にしたら?」
目的地に到着すると、ネフィルト、ミア、陸、紅亜と合流した。
「おや、浅生君に……サーカス団の紅亜君じゃな。ほれ、はっぴーはろうぃんじゃよ!」
「僕のお菓子もどうぞやんね」
到来したお菓子交換の時間。
そして、レナードがそつなく白銀子熊のぬいぐるみを、陸が顔面に攻撃(肉球)をくらいつつ双子の犬のぬいぐるみを、ネフィルトがまっさらなシーツを肉球でぺたぺたにしながら赤茶瓜坊のぬいぐるみをゲットしたのち、白亜を残した四人は路地の開けた場所へ移動した。
そこで行われるのは、この何でもないひとときを繋ぐ――
「少し違う形にはなったけど、あん時の約束が叶って嬉しいやんね」
――月季花と千振の二重唱。
「2人の歌、きっと心を潤す音だろうな。レナードが笑顔ならいい。見てて心が温かくなる」
陸が連れの紅亜にそう声をかけ、
「レナード君も黒亜君も綺麗な声じゃからのう。楽しみじゃ」
「ミアもニャス! わくわくニャスなー!」
ネフィルトとミアは揃って心を躍らせる。
周りゆく雑踏の音はほんのスパイス。孤児院の子供達が集まったのを見計らい、黒亜は、木箱を椅子代わりにして座るレナードへ視線を送った。黒檀製のリュートの弦を、レナードの指先が、そっ、と、弾く。
――♪♪♪……
その音はまるで、柔らかい銀鈴。
先ゆく旋律は、黒亜の明瞭な歌声。
調和する響きは、レナードの繊細な歌声。
指で弾く、明るい音。
小気味よく階段を駆け上るようなメロディ。
そよ風を鳴らす音楽に、路地をゆく人々の足が止まる。
心満ちる美しい歌声に、惹かれ集う歩み。
「(甘いお菓子と、紡いだ音。どうか楽しい夜が訪れる様に――)」
そう願いながら、
「(……うん。俺はちゃんと、"此処"で奏で続けても良いんだ)」
レナードは清らかに歌う。
想いを忍ばせたその歌声に、ほんの少し、“宵月ノ旋律”が優しく重ねてくれた――そんな気がした。
パシャリ。
手拍子をしつつ眺めていた白藤が二人の姿を形に残し、一夕のデュエットは終了する。
「二人ともハッピーハロウィン、素敵な音楽やったで?」
白藤が屈託のない双眸を細くしながら、主役の二人に拍手とマカロンを送った。
「ニャあ、心を満たしてくれてありがとうニャス。次はお腹を満たすニャス――って、ふニャ!? 食べられないニャス……誰かバナナの皮むいてニャス」
「……なにやってんの、あんた」
呆れた黒亜が、両手に買い込んだ食料を携えるミアのバナナをぺりぺりと剥いてやる。
「ありがとうニャス。黒亜ちゃんは剥いてくれた恩人ニャス」
「なにそれ」
そんな二人を「(かわえぇなぁ)」と眺めた後、白藤は夜の路地へと向かった。
●
空から藍色の幕が下りてくる。
ふわりふわり、綿毛のような明かりが灯る中――
「白亜、こない素敵なお祭りやのに勿体ないで! デートしよデート♪」
白から白へ、ぱんぷきんのお誘い。
「君か。しかし、店の番が――」
「はっぴーはろうぃん! 番を代わりに来たのじゃよ」
白亜が言い終える前に、シーツお化けのネフィルトがやってきた。
「……あっ、とりっく・おあ・とりーとじゃ! 菓子はあるかの?」
白亜は意想外な展開に瞳を膨らませていたが、ネフィルトにアイシングクッキーを手渡しながら、「頼んでもいいのか?」と、口許を綻ばせた。
「勿論じゃ!」
足跡だらけの顔がこくりと頷く。
「ネーフィールト? 後ろの裾にもかわえぇ肉球さんつけよか?」
「む? よいぞ。がおー」
パシャリ。
シーツお化けを写真に収め、「ハッピーハロウィン、後でゆっくり食べな♪」と、ネフィルトに最後のマカロンを渡した。
「感謝じゃよー。我からも菓子をどうぞなのじゃ」
「おーきに。――さ、行こか、白亜。屋台を見たり食べ歩いたり、今しかできひんねんから!」
昼間に買ったクッキーをもぐもぐしながら見送るネフィルトを残し、二人はその場を後にした。
「白亜はえぇお兄ちゃんやけど、偶には肩の力抜かへんと……苦労しそうやな」
白藤は屋台で買った南瓜シェイクを飲みながら、その唇に微笑みを浮かべた。
「すっかり慣れてしまったよ。だが、そうだな……時には――……おや?」
「よう、デートか?」
「あら、陸に紅亜やんか」
「楽しんでこいよ、ホワイトコンビ。まっ、団長、あんたも肩の力抜けって」
そう言って、陸は彼の背中をぽんと叩いた。数秒前にも聞いた言葉に、白亜は弱ったような笑みを浮かべる。
「あ、クッキー足んねぇ……白藤から分けてもらって」
紙袋から取り出した最後のクッキーを白藤へ渡すと、陸と紅亜は人混みへと消えていった。
「あ! 白藤ちゃんと白亜ちゃん、こっちおいでニャスー!」
耳慣れた呼び声がした。ミアだ。事前に白亜から了承を得て、プリンの屋台で手伝いをしているようだ。
「これミアのオススメニャス」
南瓜の表面にナイフでジャック・オー・ランタンの顔を切り抜き、ホイップクリームを頭に絞った、ハロウィン仕様の南瓜まるごとプリン。ヘタの部分を斜めに添えて、二人の前にどーんと差し出した。
「二人で一つ食べるニャス。二人で一つ食べるニャス」
大事なことなので(ry
●
祭りの光と音が遠離る。
「――ふぅ。ナンパしてきよったヤツら、撒いたみたいやね」
白藤と白亜は路地の外れに来ていた。
「随分走ってきたな」
「んー。腕絡ませて邪魔せんといてーやとか言えなさそうやったしな」
「それは光栄だな。だが、俺は君に“お触り”出来る資格はあるのか?」
「Σまっ、待ち待ち待ちぃ!? あれはサーカスでの話や!」
「ほう。それはそうと――……」
白亜はきょとんとした白藤の顔を暫し見つめた後、指をぱちんと鳴らした。
すると――
にゃー。
にゃー。
にゃー。
何処から湧いて出たのか、何匹もの白猫が白藤の身体に纏わり付いてくる。「Σっ、かわえぇ……!」と、白藤が心を奪われていると、何時の間にか頭に違和感……。
「Σなっ、なんやこれ!?」
――猫耳カチューシャです。
「射的の景品に考えていたものなんだが……似合うじゃないか」
「なん……まさか、白亜の分のマカロンあらへんかったから……?」
「“お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ”――だろう?」
満足そうに微笑む白亜に、白藤は悔しそうにぷぅと頬を膨らませた。
月明かりの下、最後に皆で集まってパシャリ。
「紅亜、手をかして」
「おー……大きいクッキー割ったら金平糖でてきたー……」
「ありがとな、楽しかったぜ」
「んー……どういたしまして……?」
笑顔と想い出を残し、南瓜の魔法が消える前にもう一度――trick or treat!
依頼結果
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依頼相談掲示板 | |||
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質問場 白藤(ka3768) 人間(リアルブルー)|28才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/11/08 11:24:22 |
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相談場 白藤(ka3768) 人間(リアルブルー)|28才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/11/10 00:31:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/06 01:42:07 |