ゲスト
(ka0000)
【東幕】閉じた幕の間に
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/11/28 09:00
- 完成日
- 2017/12/04 21:37
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
詩天が守護部隊である即疾隊主治医の越乃初名は帰り道を急いでいた。
彼女は昨年亡くした師匠の故郷を訪れ、形見を埋葬してきたばかりであり、帰るべき場所へと向かっているのだが……再び足止めを食らってしまう。
現在位置は船着場。
詩天は島国であり、初名は移動に船を使っていた。目的の船着場は結構栄えた港町である。
歪虚の攻撃に遭った街でもあるが、何かと物資の流通拠点となっており、発展は乏しいが、復興は進んでいるという様子の町。
海が荒れており、船が出せないと言われた初名は仕方なく、船着場で足止めとなった。
この船着場、宿場町であり、温泉があるという。
最近は復興も進み、資産に余裕がある者は身体を休めるために湯治に来ている者もいるそうだ。
診療所も複数あり、それぞれの医師が力を合わせていると聞く。
初名は一つの診療所で手伝いを申し出ると、そこに勤めていた医師が即疾隊の名を知っており、彼女を迎え入れてくれた。
「最近は、難民がこちらへ来ているようでね」
初老の女医師がため息混じりに呟く。
「また、戦いが……?」
顔を顰める初名に女医師が首を傾げる。
「詳しいことは分からないんだけどね……なんでも、恵土城より南は歪虚にやられたらしいって噂が流れてきているそうよ」
硬い表情の初名に女医師は「怖がらせたね」と言い、謝った。
「まぁ、事が大きく鳴れば、朝廷やハンターが動いてくれるだろうしね」
「それは分かります」
初名は大丈夫と言い聞かせるように頷いた。
南の歪虚の挙動も不安だが、今の初名にとって一番不安なのは帰れるかどうか。
やはり、まだ船は出せないらしい。
診療所の医師は「助かっているから、好きなだけいなさいな」と笑ってくれたのが初名にとって救いだった。
その翌日、西から来た商隊に急病人がいるという事で初名が向かう。
疲労によるものだと診察し、的確に薬を処方したところ、覿面に効いた様だった。
「いやいや、折角仕事ついでに湯治に来たんだが、えらい目に遭ったわー」
その急病人は商隊の取り纏め役であったが、彼らはあまり荷を持っている様子はない。話によれば、別動隊が荷を持っており、ハンターを雇って護衛してもらっているとの事。
「まぁ、そうでしたのね。ハンターの皆様なら隊員様や荷を守ってくださることでしょう」
初名が言えば、取り纏め役も嬉しそうに笑う。
「この街で合流予定でな。お礼に温泉で疲れを癒してもらおうと思ってるんだ。もしよければ、お前さんも一緒にどうだ?」
「いえ、私は……」
取り纏め役に誘われて遠慮する初名だが、女医師が「気分転換に行ってきなよ」と返し、取り纏め役に初名の事情を手短く伝えた。
「それなら尚の事だ。ゆっくりしなさい。勿論、そちらの先生もならいいだろう」
更に言葉を告げる取り纏め役の誘いに女医師も素直に受け取る。
「……はぁ」
確かに、目と鼻の先で滅入っているのだ。
気遣いを無碍にするわけにもいかないので、初名はその心遣いを受けることにした。
彼女は昨年亡くした師匠の故郷を訪れ、形見を埋葬してきたばかりであり、帰るべき場所へと向かっているのだが……再び足止めを食らってしまう。
現在位置は船着場。
詩天は島国であり、初名は移動に船を使っていた。目的の船着場は結構栄えた港町である。
歪虚の攻撃に遭った街でもあるが、何かと物資の流通拠点となっており、発展は乏しいが、復興は進んでいるという様子の町。
海が荒れており、船が出せないと言われた初名は仕方なく、船着場で足止めとなった。
この船着場、宿場町であり、温泉があるという。
最近は復興も進み、資産に余裕がある者は身体を休めるために湯治に来ている者もいるそうだ。
診療所も複数あり、それぞれの医師が力を合わせていると聞く。
初名は一つの診療所で手伝いを申し出ると、そこに勤めていた医師が即疾隊の名を知っており、彼女を迎え入れてくれた。
「最近は、難民がこちらへ来ているようでね」
初老の女医師がため息混じりに呟く。
「また、戦いが……?」
顔を顰める初名に女医師が首を傾げる。
「詳しいことは分からないんだけどね……なんでも、恵土城より南は歪虚にやられたらしいって噂が流れてきているそうよ」
硬い表情の初名に女医師は「怖がらせたね」と言い、謝った。
「まぁ、事が大きく鳴れば、朝廷やハンターが動いてくれるだろうしね」
「それは分かります」
初名は大丈夫と言い聞かせるように頷いた。
南の歪虚の挙動も不安だが、今の初名にとって一番不安なのは帰れるかどうか。
やはり、まだ船は出せないらしい。
診療所の医師は「助かっているから、好きなだけいなさいな」と笑ってくれたのが初名にとって救いだった。
その翌日、西から来た商隊に急病人がいるという事で初名が向かう。
疲労によるものだと診察し、的確に薬を処方したところ、覿面に効いた様だった。
「いやいや、折角仕事ついでに湯治に来たんだが、えらい目に遭ったわー」
その急病人は商隊の取り纏め役であったが、彼らはあまり荷を持っている様子はない。話によれば、別動隊が荷を持っており、ハンターを雇って護衛してもらっているとの事。
「まぁ、そうでしたのね。ハンターの皆様なら隊員様や荷を守ってくださることでしょう」
初名が言えば、取り纏め役も嬉しそうに笑う。
「この街で合流予定でな。お礼に温泉で疲れを癒してもらおうと思ってるんだ。もしよければ、お前さんも一緒にどうだ?」
「いえ、私は……」
取り纏め役に誘われて遠慮する初名だが、女医師が「気分転換に行ってきなよ」と返し、取り纏め役に初名の事情を手短く伝えた。
「それなら尚の事だ。ゆっくりしなさい。勿論、そちらの先生もならいいだろう」
更に言葉を告げる取り纏め役の誘いに女医師も素直に受け取る。
「……はぁ」
確かに、目と鼻の先で滅入っているのだ。
気遣いを無碍にするわけにもいかないので、初名はその心遣いを受けることにした。
リプレイ本文
商隊の荷を運ぶ別動隊は山道を進んでいた。
皆でゆっくりと傾斜を下ると、冬に差し掛かる潮風が別動隊とハンターを迎えてくれる。
合流場所に到着すると、商隊の取りまとめ役は荷物の無事を喜び、部下とハンター達を労う。
「宿を手配した。山道で汗をかいただろう。温泉とうまい食事で癒してほしい」
取りまとめ役の厚意にハンター達は喜んで受けた。
「おや、初名さん」
そう声をかけたのはハンス・ラインフェルト(ka6750)。
取りまとめ役と一緒に詩天へ帰っただろうと思っていた初名がいたことに気づく。
「先日の依頼ではお世話になりました」
初名が頭を下げると、取りまとめ役を助けた縁で今回の宴に入るようだった。
「では、またのちほど」
愛しい穂積 智里(ka6819)の紹介を終えたハンスは彼女と宿へと向かう。
宿に荷物をおいてから、時音 ざくろ(ka1250)は舞桜守 巴(ka0036)とアルラウネ(ka4841)に声をかける。
「町に出て、散歩しない?」
部屋割りは六人分を用意してくれていたが、この三人は同じ部屋でよいということになり、少し広めの部屋を用意してくれた。
「勿論、喜んで」
即答したのは巴だ。
「いいよ」
しかし、アルラウネは一拍おいて了承した。
「あ、何か気になったことあるの?」
アルラウネの様子にざくろが気を遣い、彼女の顔を覗き込む。巴もざくろの問いかけにアルラウネの方を向く。
そんな様子にアルラウネはさくらんぼのような唇を笑みの形に引き、「ふふっ」と笑う。
「ううん、ざくろんらしいなぁって。ふたりとも、行こう」
すっくと、立ち上がったアルラウネはざくろの手を引っ張って巴に手招きをする。
外に出ると、潮風が寒いが、賑やかな町並みが三人を迎え入れる。
荷を引く馬車や、店も沢山構えていた。
「行きたいところ、ある?」
ざくろの問いかけに巴は二人の行きたいところでいいと返す。
「寒いし、冬ものの外套とか見たい」
「よし、じゃぁ服屋へ行こう」
アルラウネのリクエストに応え、三人は服屋へと向かう。
「結構ある」
沢山の種類というわけではないが、それでも思った以上に揃っていた。
「フリルがついてて、可愛い」
巴が見つけてアルラウネの背に合わせる。当人は自分で選んだコートを合わせてはざくろに尋ねている。
「可愛いよ、アルラウネ。どっちも似合う」
寧ろ、はしゃぐざくろが可愛いのではと思うアルラウネと巴だが、彼が可愛いのは誰よりも知っている。
「ねぇ、こっちにアクセサリーもあるよ」
ざくろが見つけたの緑の組紐に布の花をあしらった飾り。店員も良いと言ったので、ざくろは二人に飾りを見繕う。
「百合のコサージュですね」
「つけてみたら?」
アルラウネが巴に言えば、「お願いします」とざくろに頼む。
細いざくろの指がそっと巴の髪を掬い、飾りを留める。茶の髪に映える白百合は巴によく似合っていた。
「巴、綺麗だね」
「ありがとうございます」
嬉しそうに巴が鏡越しのざくろに礼を告げる。
「そろそろ、日が暮れる。写真撮ろう!」
ざくろの提案に二人は頷く。
道行く人に声をかけたざくろはカメラの操作を丁寧に伝えてスリーショットをとってもらった。
残念ながら、この街に下着専門の店はなかったが、ひっそりと、アルラウネは「あの外套の色好き?」とざくろに尋ねた。
「アルラウネによく似合ってた。本当に可愛かったよ」
「じゃぁ、あの色の下着とか買ってみる……?」
耳打ちするアルラウネの言葉にざくろはその名の通り顔を赤くしてしまう。
宿の一室に休憩所のようなところがあり、エステル・クレティエ(ka3783)が休んでいると、背後から薬草の匂いがして反射的に振り向く。
初名と香栄が立っており、エステルに声をかける。
「ご一緒してもいいかしら」
三人で世間話をしていると、仲居が気をきかせて緑茶と蒸した饅頭で持て成してくれた。
饅頭の餡子は舌触りの良いこしあんで甘め。緑茶はふんわり柚子の香りがして、口の中に残る甘さを流してくれる。
「初名先生、香栄先生。私、生業は薬草師の見習いなんです。普段治療にどんなお薬を使っているかとか、この周辺の薬草の事や医術のお話を聞かせてもらえませんか?」
エステルの申し出に二人は目を輝かせる。
西方の情報は流れてきているが、専門的な情報は滅多に聞けない。
「私達も是非、西方のお話を聞きたいわ」
「はいっ」
一休みも終り、三人はそのまま温泉へと向かう。
ハンスは愛しい智里と同じ部屋かと思っていたが、智里の方より別でと言われてしまった。
残念だが、まだ夫婦という関係ではないので仕方ない。
「この宿には貸切風呂があるそうです。お互い、なにも隠さず、素直になりませんか?」
真顔で誘うハンスに智里は目が点になった次の瞬間、顔に火がついたように赤くなった。
「い、いけません……! は、はれんちです!!」
絶対無理といわんばかりの智里にハンスは少々がっかりしてしまったが、彼女が嫌だということはしたくはない。
「残念ですが、またここで会いましょう」
そう言ってハンスは男湯へ入っていく。
フラフラになった様子で智里は女湯へと入る。正直ハンスの積極ぶりに智里は振り回されているようで身が持たない。
嫌ではないからこその疲労であり、ハンスの好意は嬉しいのだ。
ただ、積極的すぎるのだ。
肩を落とす智里に声をかけたのはエステル。
「どうかされたんですか?」
「ちょっと……」
流石に貸切風呂に誘われたは恥ずかしいので智里は言葉を濁す。
この宿の風呂場はちゃんと男女別で間仕切りもしている。
天井までついていないので、間仕切り越しに物の貸し借りができるという。
この時間の女風呂は四人だけしかおらず、広い浴場をゆったりと使うことが出来る。
かけ流しなのか、エステルは注ぎ口の方へと向かい、そっと手を差し込んで温泉の匂いを嗅いでみる。舐めてみると、少し塩の味がした。
温泉によっては匂いのキツイものもあるので、色々と試したいとは思っている。
「身体、冷やすよ」
香栄がエステルを促すと、すぐに湯船に入った。
身体を洗う際に掛け湯をしているが、実際に入ると思った以上に熱い。思わず身体を強張らせてしまう。
少し温度に身体が慣れると、ゆっくり身体を伸ばす。
「気持ちいいですね」
「無理せずに、、一度腰掛けて休みなさい」
「はい」
香栄の助言にエステルは素直に頷き、その横で智里が初名と話していた。
「東方では、覚醒者ではない人が気軽に旅に出ることがあるのですか?」
「人に寄りますが、私は滅多に旅に出ることはありません。覚醒者ではない私にとって、今回の旅は決死の覚悟でした」
初名は医師としての師に当たる人物の遺品埋葬が目的であり、生きて帰るこそが。
楽しいことは沢山あったが、物見遊山の気持ちで行った覚えはない。
「そうでしたか……でも、また旅行に行くときはちゃんと護衛を頼んでくださいね!」
「もし、あればそうします」
智里の気遣いに初名は微笑んで頷いた。
「お気遣い嬉しいのですが、智里様も無茶をしないように……ハンス様がきっと心を痛めます」
ハンスの名前を出されて智里は一気にゆでダコのように顔を赤くする。
「わ、私の話ではありませんよーーー」
ハンスは先に温泉から上がっており、入り口近くの長椅子に座って智里を待っている。
「あ、先に入ってたんだ」
ざくろ達が帰ってきて、ハンスに声をかける。
「一休みしたら、宴会です」
お猪口を傾ける仕草をするハンスに巴がにこりと笑む。
「楽しみですね」
「またあとで」
三人が一度部屋に戻ると、女湯から智里とエステル達が出て来た。
智里のどこか無防備な湯上がり姿にハンスはすぐに彼女の方へと足を向ける。
「一度、部屋で休みますか」
湯に当たりかけた智里だが、誰のせいでそうなったのかは当のハンスは理解できていない。
「だ、大丈夫です! ゆ、夕食楽しみですね!」
顔を赤くした智里にハンスは心配そうな表情をすると、香栄と初名はくすくすと笑う。
「どのような薬湯でもその紅潮は治せません」
「初名さんっ!」
女性陣の様子にハンスは首を傾げるばかりである。
夕食を飾るのは旬を彩る季節の野菜、果物、そして魚は残念ながら干物。
「漁に出れないのは仕方ないけど、美味しいね」
そう呟いたざくろが食べているのは金目鯛の煮付け。
干すことによって旨味が詰まった冬の魚は肉厚で十分美味であった。
「醤油味には白米だよねっ」
厨房の板前たちのリクエストに白米を頼んだようだ。
「美味しい……」
脂がのった牛肉は味噌漬けにしたものを炭火で炙り焼きにしてもらっていた。口の中に入れると、味噌の香ばしい香りがしてすぐにもとろけそうだ。
巴がため息をついて幸せを呟く。
ざくろの隣に座ったアルラウネはうっすらきつね色に揚げられた鱈の天ぷらを頬張っている。
味噌と醤油が白米と合うというのは知っているが、ざくろ達の幸せそうな顔を見て口元が緩む。
「美味しいもの。ついてるよ」
アルラウネがざくろに教えると、礼を言い、どこか恥ずかし気にご飯粒をとった。
魚や肉の類も美味しかったが、根菜の煮物が出汁の効いた優しい味わいでほっと、息をついたのはエステルだ。
天ぷらには山菜もあった。多少の苦みはあれど、良薬は口に苦しを理解しているエステルは、これくらいならば平気だった模様。
「美味しい……」
じーんと、和食の美味しさに胸を打つのは智里。
リアルブルーのように洗練されたものではないが、手間暇かけた食事はとても美味しかった。
とはいえ、ここの所は山道を歩いていたので、きちんとした食事をすることもなかったので嬉しさはひとしおである。
「智里」
耳元で囁かれるハンスの声に悲鳴なのか返事なのかわからない声を智里は上げてしまう。
「あ、すみません……」
顔を赤くして周囲に謝る智里はちらりと、ハンスの方を向く。
「食事が終わりましたら、散歩しませんか?」
「はい……」
二人きりで……と付けられて、智里は俯いてしまったが、ちゃんと了解してくれた。
食事が終わった後、再びそれぞれの時間を過ごしていた。
貸切風呂を借りることが出来たざくろは巴とアルラウネに声をかける。
「い……一緒にお風呂入ろう……」
顔を赤くし、もじもじとしているざくろに二人とも微笑ましく思いつつ、二つ返事で承諾した。
貸切風呂はきちんと仕切られているが、一面だけ仕切りがない。
「オーシャンビューだ!」
風呂に入りながら海が見えるようだ。
今は夜なので、満月に向かう月が水面を照らしているが、夜なので冷える。
「早く身体洗って、あったまろ!」
ざくろが二人にかけ湯をし、背中を流す。
「もー、ざくろもすけべですねー」
仕方ありませんねとほほ笑む巴はまんざらでもなく、楽しそうに笑う。
「だ、だって、二人と入りたかったし……」
力加減をしつつ、ざくろが呟く。目の前には巴の白く綺麗な背中がある。
「……ホントに綺麗だね……」
石鹸の泡をよけて、彼女の背にふーっと息をかける悪戯をしてしまう。
「ひやぁ……びっくりした……ちょっと、こそばゆい……」
驚いた巴が振り向くと、ざくろは「えへへ」と悪戯っ子宜しく笑い、指先で腰下のラインまでなぞっていく。
「ざくろんのえっちー」
アルラウネはざくろの背中を洗っており、愛嬌と冷やかしの言葉をかける。
「だって、綺麗なんだもん。って……アルラも更に肌に艶が出たんじゃない?」
「そお?」
次はアルラウネの番と、ざくろが彼女の身体を洗い始めた。
「ひゃぁっ。ぬるぬるして、くすぐったぁああい」
ざくろの腕の中でアルラウネは身体を洗われてしまうが、ちゃんと仕返しという名のコミュニケーションも忘れない。
一頻り、洗い愛っこが終わると、三人で並んで湯船に入る。
「いい眺め」
アルラウネも夜色の海に月のコントラストに魅了されてしまう。
「はー、温泉気持ちいいね……二人と一緒だからより一層かな……」
前髪をかきあげたざくろが息を吐くと、二人をじっと見つめる。アルラウネと巴はざくろの方を見ている。
「巴、アルラ。ざくろと一緒になってくれて、ありがとう」
ざくろはそれぞれの腕を組んで笑顔で感謝の気持ちを告げた。
「うふふ、こちらこそですね……んー♪」
「そうだよ」
二人ともそう返してざくろに寄りそう。
一方、ハンスと智里は約束した通り、港町を歩いていた。
がしかし、一般的な身長の智里だが、背の高いハンスの歩幅は確定的に違う。それだけではなく、足も速い。
「あの……もう少しゆっくりめで……」
「失礼。早かったですか?」
智里に言われたハンスは「ふむ……」と息をついた後、歩調を緩めて彼女の早さに合わせるのだが、途端にハンスは黙り込んでしまった。
「どうかしましたか?」
ようやっと顔をあげた智里はハンスの蒼い目とぶつかる。
憂いを帯びた眼差しは真っすぐ智里を見つめており、吸い込まれそうな感覚に陥ってしまう。
「私の国の恋愛と貴女の国の恋愛は違うことは知ってます」
ぽつりと、ハンスが口を開いた。
「愛を告げることから始まる貴女の国と、そうではない私の国はとても同じとは言えない」
生まれ育った場所の違いからくる恋愛観の差はそう簡単に埋めることが出来ないのは彼にとって不安でしかない。
「どれだけ不安なのか、焦燥を掻き立てられるのか……どう伝えたら分かってくれるのか……」
「ハンスさん……」
思いつめた様子のハンスに智里が呼びかける。
「私の国ではパートナーを……」
そっと、ハンスが智里の耳元に近づいて囁く。彼の唇が耳たぶに触れるか否かの距離にあり、その内容は智里にとって過激な内容だった。
智里の情報処理に追い付かなく、そのままプスンと音がしそうな状態でパンクしてしまう。
「……いつか、貴女にきちんと、教えてあげたいですよ。私のマウジー」
智里が転ばないように支えるハンスは一人ごちで囁いた。
宿の一室でエステルは初名と香栄と西方における薬草の話でもちきりだ。
「お母様が薬草師で?」
「はい、元ハンターなのです」
肉親以外の医療関係者の話が聞きたかったエステルにとって今回の縁は良きものだった。
重い怪我は覚醒者の出番となるが、軽いけがや病気は『医』に関わる者の領分。
医に関わるエステルはハンターとして薬草師として見聞を広げている真っ最中であるが……三人そろって眉を下げている。
「やっぱり、図鑑持ってくればよかったわー」
香栄が肩を落とすのは、名称は初めて聞くが、見た目や効能が似ているものが複数あった。
言葉だけでは足りないようだった。
「仕方ないですね。またご縁があれば見せてください」
エステルがフォローすると、「また来て頂戴」と香栄は笑う。
それぞれの時間を過ごしたハンター達は楽しい思いを胸にゆっくりと身体を休めた。
皆でゆっくりと傾斜を下ると、冬に差し掛かる潮風が別動隊とハンターを迎えてくれる。
合流場所に到着すると、商隊の取りまとめ役は荷物の無事を喜び、部下とハンター達を労う。
「宿を手配した。山道で汗をかいただろう。温泉とうまい食事で癒してほしい」
取りまとめ役の厚意にハンター達は喜んで受けた。
「おや、初名さん」
そう声をかけたのはハンス・ラインフェルト(ka6750)。
取りまとめ役と一緒に詩天へ帰っただろうと思っていた初名がいたことに気づく。
「先日の依頼ではお世話になりました」
初名が頭を下げると、取りまとめ役を助けた縁で今回の宴に入るようだった。
「では、またのちほど」
愛しい穂積 智里(ka6819)の紹介を終えたハンスは彼女と宿へと向かう。
宿に荷物をおいてから、時音 ざくろ(ka1250)は舞桜守 巴(ka0036)とアルラウネ(ka4841)に声をかける。
「町に出て、散歩しない?」
部屋割りは六人分を用意してくれていたが、この三人は同じ部屋でよいということになり、少し広めの部屋を用意してくれた。
「勿論、喜んで」
即答したのは巴だ。
「いいよ」
しかし、アルラウネは一拍おいて了承した。
「あ、何か気になったことあるの?」
アルラウネの様子にざくろが気を遣い、彼女の顔を覗き込む。巴もざくろの問いかけにアルラウネの方を向く。
そんな様子にアルラウネはさくらんぼのような唇を笑みの形に引き、「ふふっ」と笑う。
「ううん、ざくろんらしいなぁって。ふたりとも、行こう」
すっくと、立ち上がったアルラウネはざくろの手を引っ張って巴に手招きをする。
外に出ると、潮風が寒いが、賑やかな町並みが三人を迎え入れる。
荷を引く馬車や、店も沢山構えていた。
「行きたいところ、ある?」
ざくろの問いかけに巴は二人の行きたいところでいいと返す。
「寒いし、冬ものの外套とか見たい」
「よし、じゃぁ服屋へ行こう」
アルラウネのリクエストに応え、三人は服屋へと向かう。
「結構ある」
沢山の種類というわけではないが、それでも思った以上に揃っていた。
「フリルがついてて、可愛い」
巴が見つけてアルラウネの背に合わせる。当人は自分で選んだコートを合わせてはざくろに尋ねている。
「可愛いよ、アルラウネ。どっちも似合う」
寧ろ、はしゃぐざくろが可愛いのではと思うアルラウネと巴だが、彼が可愛いのは誰よりも知っている。
「ねぇ、こっちにアクセサリーもあるよ」
ざくろが見つけたの緑の組紐に布の花をあしらった飾り。店員も良いと言ったので、ざくろは二人に飾りを見繕う。
「百合のコサージュですね」
「つけてみたら?」
アルラウネが巴に言えば、「お願いします」とざくろに頼む。
細いざくろの指がそっと巴の髪を掬い、飾りを留める。茶の髪に映える白百合は巴によく似合っていた。
「巴、綺麗だね」
「ありがとうございます」
嬉しそうに巴が鏡越しのざくろに礼を告げる。
「そろそろ、日が暮れる。写真撮ろう!」
ざくろの提案に二人は頷く。
道行く人に声をかけたざくろはカメラの操作を丁寧に伝えてスリーショットをとってもらった。
残念ながら、この街に下着専門の店はなかったが、ひっそりと、アルラウネは「あの外套の色好き?」とざくろに尋ねた。
「アルラウネによく似合ってた。本当に可愛かったよ」
「じゃぁ、あの色の下着とか買ってみる……?」
耳打ちするアルラウネの言葉にざくろはその名の通り顔を赤くしてしまう。
宿の一室に休憩所のようなところがあり、エステル・クレティエ(ka3783)が休んでいると、背後から薬草の匂いがして反射的に振り向く。
初名と香栄が立っており、エステルに声をかける。
「ご一緒してもいいかしら」
三人で世間話をしていると、仲居が気をきかせて緑茶と蒸した饅頭で持て成してくれた。
饅頭の餡子は舌触りの良いこしあんで甘め。緑茶はふんわり柚子の香りがして、口の中に残る甘さを流してくれる。
「初名先生、香栄先生。私、生業は薬草師の見習いなんです。普段治療にどんなお薬を使っているかとか、この周辺の薬草の事や医術のお話を聞かせてもらえませんか?」
エステルの申し出に二人は目を輝かせる。
西方の情報は流れてきているが、専門的な情報は滅多に聞けない。
「私達も是非、西方のお話を聞きたいわ」
「はいっ」
一休みも終り、三人はそのまま温泉へと向かう。
ハンスは愛しい智里と同じ部屋かと思っていたが、智里の方より別でと言われてしまった。
残念だが、まだ夫婦という関係ではないので仕方ない。
「この宿には貸切風呂があるそうです。お互い、なにも隠さず、素直になりませんか?」
真顔で誘うハンスに智里は目が点になった次の瞬間、顔に火がついたように赤くなった。
「い、いけません……! は、はれんちです!!」
絶対無理といわんばかりの智里にハンスは少々がっかりしてしまったが、彼女が嫌だということはしたくはない。
「残念ですが、またここで会いましょう」
そう言ってハンスは男湯へ入っていく。
フラフラになった様子で智里は女湯へと入る。正直ハンスの積極ぶりに智里は振り回されているようで身が持たない。
嫌ではないからこその疲労であり、ハンスの好意は嬉しいのだ。
ただ、積極的すぎるのだ。
肩を落とす智里に声をかけたのはエステル。
「どうかされたんですか?」
「ちょっと……」
流石に貸切風呂に誘われたは恥ずかしいので智里は言葉を濁す。
この宿の風呂場はちゃんと男女別で間仕切りもしている。
天井までついていないので、間仕切り越しに物の貸し借りができるという。
この時間の女風呂は四人だけしかおらず、広い浴場をゆったりと使うことが出来る。
かけ流しなのか、エステルは注ぎ口の方へと向かい、そっと手を差し込んで温泉の匂いを嗅いでみる。舐めてみると、少し塩の味がした。
温泉によっては匂いのキツイものもあるので、色々と試したいとは思っている。
「身体、冷やすよ」
香栄がエステルを促すと、すぐに湯船に入った。
身体を洗う際に掛け湯をしているが、実際に入ると思った以上に熱い。思わず身体を強張らせてしまう。
少し温度に身体が慣れると、ゆっくり身体を伸ばす。
「気持ちいいですね」
「無理せずに、、一度腰掛けて休みなさい」
「はい」
香栄の助言にエステルは素直に頷き、その横で智里が初名と話していた。
「東方では、覚醒者ではない人が気軽に旅に出ることがあるのですか?」
「人に寄りますが、私は滅多に旅に出ることはありません。覚醒者ではない私にとって、今回の旅は決死の覚悟でした」
初名は医師としての師に当たる人物の遺品埋葬が目的であり、生きて帰るこそが。
楽しいことは沢山あったが、物見遊山の気持ちで行った覚えはない。
「そうでしたか……でも、また旅行に行くときはちゃんと護衛を頼んでくださいね!」
「もし、あればそうします」
智里の気遣いに初名は微笑んで頷いた。
「お気遣い嬉しいのですが、智里様も無茶をしないように……ハンス様がきっと心を痛めます」
ハンスの名前を出されて智里は一気にゆでダコのように顔を赤くする。
「わ、私の話ではありませんよーーー」
ハンスは先に温泉から上がっており、入り口近くの長椅子に座って智里を待っている。
「あ、先に入ってたんだ」
ざくろ達が帰ってきて、ハンスに声をかける。
「一休みしたら、宴会です」
お猪口を傾ける仕草をするハンスに巴がにこりと笑む。
「楽しみですね」
「またあとで」
三人が一度部屋に戻ると、女湯から智里とエステル達が出て来た。
智里のどこか無防備な湯上がり姿にハンスはすぐに彼女の方へと足を向ける。
「一度、部屋で休みますか」
湯に当たりかけた智里だが、誰のせいでそうなったのかは当のハンスは理解できていない。
「だ、大丈夫です! ゆ、夕食楽しみですね!」
顔を赤くした智里にハンスは心配そうな表情をすると、香栄と初名はくすくすと笑う。
「どのような薬湯でもその紅潮は治せません」
「初名さんっ!」
女性陣の様子にハンスは首を傾げるばかりである。
夕食を飾るのは旬を彩る季節の野菜、果物、そして魚は残念ながら干物。
「漁に出れないのは仕方ないけど、美味しいね」
そう呟いたざくろが食べているのは金目鯛の煮付け。
干すことによって旨味が詰まった冬の魚は肉厚で十分美味であった。
「醤油味には白米だよねっ」
厨房の板前たちのリクエストに白米を頼んだようだ。
「美味しい……」
脂がのった牛肉は味噌漬けにしたものを炭火で炙り焼きにしてもらっていた。口の中に入れると、味噌の香ばしい香りがしてすぐにもとろけそうだ。
巴がため息をついて幸せを呟く。
ざくろの隣に座ったアルラウネはうっすらきつね色に揚げられた鱈の天ぷらを頬張っている。
味噌と醤油が白米と合うというのは知っているが、ざくろ達の幸せそうな顔を見て口元が緩む。
「美味しいもの。ついてるよ」
アルラウネがざくろに教えると、礼を言い、どこか恥ずかし気にご飯粒をとった。
魚や肉の類も美味しかったが、根菜の煮物が出汁の効いた優しい味わいでほっと、息をついたのはエステルだ。
天ぷらには山菜もあった。多少の苦みはあれど、良薬は口に苦しを理解しているエステルは、これくらいならば平気だった模様。
「美味しい……」
じーんと、和食の美味しさに胸を打つのは智里。
リアルブルーのように洗練されたものではないが、手間暇かけた食事はとても美味しかった。
とはいえ、ここの所は山道を歩いていたので、きちんとした食事をすることもなかったので嬉しさはひとしおである。
「智里」
耳元で囁かれるハンスの声に悲鳴なのか返事なのかわからない声を智里は上げてしまう。
「あ、すみません……」
顔を赤くして周囲に謝る智里はちらりと、ハンスの方を向く。
「食事が終わりましたら、散歩しませんか?」
「はい……」
二人きりで……と付けられて、智里は俯いてしまったが、ちゃんと了解してくれた。
食事が終わった後、再びそれぞれの時間を過ごしていた。
貸切風呂を借りることが出来たざくろは巴とアルラウネに声をかける。
「い……一緒にお風呂入ろう……」
顔を赤くし、もじもじとしているざくろに二人とも微笑ましく思いつつ、二つ返事で承諾した。
貸切風呂はきちんと仕切られているが、一面だけ仕切りがない。
「オーシャンビューだ!」
風呂に入りながら海が見えるようだ。
今は夜なので、満月に向かう月が水面を照らしているが、夜なので冷える。
「早く身体洗って、あったまろ!」
ざくろが二人にかけ湯をし、背中を流す。
「もー、ざくろもすけべですねー」
仕方ありませんねとほほ笑む巴はまんざらでもなく、楽しそうに笑う。
「だ、だって、二人と入りたかったし……」
力加減をしつつ、ざくろが呟く。目の前には巴の白く綺麗な背中がある。
「……ホントに綺麗だね……」
石鹸の泡をよけて、彼女の背にふーっと息をかける悪戯をしてしまう。
「ひやぁ……びっくりした……ちょっと、こそばゆい……」
驚いた巴が振り向くと、ざくろは「えへへ」と悪戯っ子宜しく笑い、指先で腰下のラインまでなぞっていく。
「ざくろんのえっちー」
アルラウネはざくろの背中を洗っており、愛嬌と冷やかしの言葉をかける。
「だって、綺麗なんだもん。って……アルラも更に肌に艶が出たんじゃない?」
「そお?」
次はアルラウネの番と、ざくろが彼女の身体を洗い始めた。
「ひゃぁっ。ぬるぬるして、くすぐったぁああい」
ざくろの腕の中でアルラウネは身体を洗われてしまうが、ちゃんと仕返しという名のコミュニケーションも忘れない。
一頻り、洗い愛っこが終わると、三人で並んで湯船に入る。
「いい眺め」
アルラウネも夜色の海に月のコントラストに魅了されてしまう。
「はー、温泉気持ちいいね……二人と一緒だからより一層かな……」
前髪をかきあげたざくろが息を吐くと、二人をじっと見つめる。アルラウネと巴はざくろの方を見ている。
「巴、アルラ。ざくろと一緒になってくれて、ありがとう」
ざくろはそれぞれの腕を組んで笑顔で感謝の気持ちを告げた。
「うふふ、こちらこそですね……んー♪」
「そうだよ」
二人ともそう返してざくろに寄りそう。
一方、ハンスと智里は約束した通り、港町を歩いていた。
がしかし、一般的な身長の智里だが、背の高いハンスの歩幅は確定的に違う。それだけではなく、足も速い。
「あの……もう少しゆっくりめで……」
「失礼。早かったですか?」
智里に言われたハンスは「ふむ……」と息をついた後、歩調を緩めて彼女の早さに合わせるのだが、途端にハンスは黙り込んでしまった。
「どうかしましたか?」
ようやっと顔をあげた智里はハンスの蒼い目とぶつかる。
憂いを帯びた眼差しは真っすぐ智里を見つめており、吸い込まれそうな感覚に陥ってしまう。
「私の国の恋愛と貴女の国の恋愛は違うことは知ってます」
ぽつりと、ハンスが口を開いた。
「愛を告げることから始まる貴女の国と、そうではない私の国はとても同じとは言えない」
生まれ育った場所の違いからくる恋愛観の差はそう簡単に埋めることが出来ないのは彼にとって不安でしかない。
「どれだけ不安なのか、焦燥を掻き立てられるのか……どう伝えたら分かってくれるのか……」
「ハンスさん……」
思いつめた様子のハンスに智里が呼びかける。
「私の国ではパートナーを……」
そっと、ハンスが智里の耳元に近づいて囁く。彼の唇が耳たぶに触れるか否かの距離にあり、その内容は智里にとって過激な内容だった。
智里の情報処理に追い付かなく、そのままプスンと音がしそうな状態でパンクしてしまう。
「……いつか、貴女にきちんと、教えてあげたいですよ。私のマウジー」
智里が転ばないように支えるハンスは一人ごちで囁いた。
宿の一室でエステルは初名と香栄と西方における薬草の話でもちきりだ。
「お母様が薬草師で?」
「はい、元ハンターなのです」
肉親以外の医療関係者の話が聞きたかったエステルにとって今回の縁は良きものだった。
重い怪我は覚醒者の出番となるが、軽いけがや病気は『医』に関わる者の領分。
医に関わるエステルはハンターとして薬草師として見聞を広げている真っ最中であるが……三人そろって眉を下げている。
「やっぱり、図鑑持ってくればよかったわー」
香栄が肩を落とすのは、名称は初めて聞くが、見た目や効能が似ているものが複数あった。
言葉だけでは足りないようだった。
「仕方ないですね。またご縁があれば見せてください」
エステルがフォローすると、「また来て頂戴」と香栄は笑う。
それぞれの時間を過ごしたハンター達は楽しい思いを胸にゆっくりと身体を休めた。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/25 00:53:42 |