• 反影

【反影】星間文明最後の24時間

マスター:馬車猪

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,500
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/01/26 19:00
完成日
2018/02/01 17:06

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●星間護衛艦隊第3分艦隊旗艦艦橋
「斉射4秒、急げ」
「敵性艦に照射を開始します」
 薄暗い艦橋に虚ろな報告が響く。
「映像、届きます」
 20秒後。10秒前に起きた光景がディスプレイに映し出された。
 金属で出来たクラゲもどきに高出力レーザーが当たる。
 最新鋭戦艦の装甲でも熱に耐えきれず変形するはずなのに、負のマテリアルを貫通出来ずかすり傷すら与えられない。
「敵の特殊力場は健在です」
「重力の異常を感知。敵、我が艦に向け跳躍を」
 横向きの猛加速。
 シートベルトが体にめり込み悲鳴があがる。
 いくつかのディスプレイにひびが入って耳障りな音が響いた。
「損害を報告しろ」
「予備動力炉が機能を停止しています。応急班を向かわせました」
 艦長が無言でうなずき追認する。
「天頂方向に未確認物体……敵性艦隊です。護衛艦クラスが9!」
 断末魔の如き絶望の息が各所で漏れる。
 天頂方向には本隊であり護衛対象である移民船団と主力艦隊がいたはずだ。
 この方向からの敵勢出現は、最も悲観的に考えるとこの分艦隊が最後の人類ということを意味していた。
「……避難民を脱出艇へ乗せろ」
 艦長は現状を最悪と捉え、事実それは間違っていなかった。
「了解、しました」
「あ、あの」
 新人の、開戦前なら成人年齢にすら達していないはずの士官が恐る恐る手をあげる。
 自ら怒鳴りつけることで処分を軽くしようとした副長を制し、最後の人類代表が穏やかに発言を促す。
「第3格納庫に侵入者です。ハッチが開閉した記録はありません」
 酷使され色もろくに出なくなったディスプレイに現場の情報が映し出される。
 奇怪な衣装を着込んだ少女が、原始的な白兵武器を振り回して意味不明な言葉を叫んでいた。

●主観時間で1時間前
 下手くそな鼻歌が聞こえる。。
 冷たく、負のマテリアルに満ちた、地獄という表現すら生ぬるい荒野で響いている。
「えへへー、エクラ万歳ですよほんとー」
 艶々した肌で、頬を健康的に赤く染めた少女司祭がメイスを振り回していた。
 どうやら浄化の専門家らしい。メイスから零れる光が負のマテリアルを中和し普通の空間に近づける。
「歪虚も出ますよね? 出ないとおかしいですよね! うふふ、自分でメイスを振れる戦場ですっ」
 彼女はイコニア・カーナボン。
 聖堂教会に属する聖職者としては平均的な信仰心の持ち主、つまりリアルブルーの基準だと狂信者呼ばわりされてもおかしくない少女である。
「えっと、確かそろそろ小休止の時間でしたよね。浄化の範囲は……」
 地面以外に何もないはずの地面にブーツが触れた瞬間、カソックの上に防寒具姿の彼女が唐突に消えた。

●跳躍
 聖堂教会関係者に泣きつかれた貴方は、覚悟を決めて司祭を追った。
 一瞬で全てが切り替わる。
 酸素をけちり、雑な浄化しか行われていない空気が肌と鼻の粘膜に触れる。
 重力も1Gではない。
 崑崙基地ではあり得ない、極めて高度な技術が使われているのに整備が行き届いていない廊下が遠くまで続いている。
 念のため一歩下がっても変化は無い。
 どうやら閉じ込められるかどこかに跳ばされたようだ。
「……」
 疲れ果てた人間に見えるものが驚愕して腰を抜かしている。
 戦闘力も殺気も感じられないが、貴方の感覚はこれ等を歪虚と断定している。
「!」
 一回り大きな歪虚人間が駆けてくる。
 気配から判断して誰何と警告をしているようだが言葉が全く通じない。少なくとも地球の言語ではなく精霊の翻訳も効いていない。
「……せー! ここ……ら……」
 遠くに見える隔壁の向こうから、聞き覚えのある声とメイスで装甲を殴りつける音が響いてくる。
 まずは事情を聞こうか、それとも武力で切り抜けようかと考えた瞬間、覚えのある気配を感じてその場から飛び退いた。
「!!」
 鉄より固い床が薄紙の如く引きちぎられる。
 そこを触手で広げて現れたのは、リアルブルーでもクリムゾンウェストでも暴れた狂気の歪虚。
 ただ、対歪虚の戦術と装備が発展した現在では少し強い程度の敵でしかない。
 ただでさえ薄い空気が、ゆっくりではあっても歪虚のいる穴に消えていく方が怖い。
 一回り大きな、おそらく軍人らしい歪虚人間が携帯兵器の引き金を引いた。
 艦内を破壊しないぎりぎりの威力の質量弾が歪虚に当たるが、魔術的に一切強化されていないため効果が薄い。
 触手がうなる。
 歪虚人間はほとんど反応できていない。
 覚醒者や覚醒者が駆るCAMを見慣れた目には、回避自体をしていないようにも見えた。
 あなたは見慣れた歪虚を倒してもいいし、司祭を救出してもいい。
 あるいは、全ての歪虚を倒してしまうのもいいだろう。

●歪虚
「おうちにかえりたい」
「大丈夫、大丈夫だから……」
 妻子を抱きしめる男が無言のまま体を震わせる。
 せめて子供だけは、生き延びて欲しかった。

リプレイ本文

●宇宙船
 幼子の悲鳴は怒号に掻き消され、必死の防戦を行う軍人が次々に倒れていく。
「人型の歪虚か」
 全身を鎧兜で固めた榊 兵庫(ka0010)が姿を現した。
 取り扱いの難しい十文字槍を軽々と抱え、鉄クラゲとハンターに挟まれた軍人の方向へ軽やかに駆け出す。
「……せー」
 重機で大地を打つが如く音が背後から響いてくる。
 途切れ途切れに聞こえるのは、馴染みのある少女の声だ。
「司祭殿もいろいろと巻き込まれて大変だな」
 軍人時代の経験とここ数年のハンター生活で得た知識で判断する。
「しばらくは大丈夫か」
 余裕は十分にありそうだ。
 だからまず明確な敵を排除する。
 呼び止め腕を掴もうとする軍人を走行速度の調節だけで躱す。
 先読みや第六感だけでレーザーを躱すことに比べると簡単すぎた。
「敵は……VOID?」
 リアルブルーでもクリムゾンウェストでも戦った狂気の歪虚によく似ている。
 ただ、構造も動きもぎこちない。
 加速することで鉄クラゲからのレーザーを回避。
 十文字槍を己の腕同然に扱い、盾にお剣にもなる触手を斬り飛ばす。
 鉄触手が痙攣。
 至近距離にいる兵庫目がけてレーザーを乱射する。
 しかし照射が始まる前には兵庫は横への移動を開始している。常人1人焼くには十分なレーザーは高い天井を空しく焼いた。
「どこだ? ここは」
 ルナリリル・フェルフューズ(ka4108)は大型の銃口を天井に向けた。
 彼女の腕なら友軍誤射を避けて歪虚に当てる程度児戯なのだが、軍人に見える何かを刺激しそうなのでその射撃技術を使わない。
「リアルブルーでもエバーグリーンでもでもこんな機械は見たことない」
 体格と動きから軍人に見える者達が、威圧感のある装備を手に持っている。
「非常に高度な技術ということだけは判ったが」
 相手の正体と力が分からないのに戦うのは避けたい。
 使い手は新米ハンターよりずっと下だが酷く危険な予感がある。
 そして同時に、あの装備は対歪虚兵器として欠陥品だという確信があった。
「精霊の加護が全くない。まさか……邪神に食われた我らの知らないどこかの世界、なのか?」
 世界をどう定義するとか、滅んだ世界が何故今ここにあるのだとか、ルナリリルにとっても突っ込みどころが多い推測だが真実に近かった。
 薄めの空気が通路に開いた穴に向かっている。
「偶然着ていたこれが役立つとは。……おい、空気漏れを直す手段はないのか!」
 形は人間にしか見えないそれらに声をかけても、全く言葉が通じていなかった。
「カーナボンさん?」
 ユウ(ka6891)が瞬きする。
 意識するまでもなく覚醒する。
 純白の竜角が黒い髪を押し退けて伸びると、若い男女とその子供達にしか見えない歪虚達が怯えた視線を向けてきた。
「失礼します」
 狂気への対処は同行者に任せ、ユウは聞き覚えのある声に向かって走り出す。
 全身をマテリアルのオーラで覆って加速する。
 怯えて右往左往する人の群れもユウには全く障害にならない。これ以上怯えさせないよう注意する余裕すらあった。
 横にも上にも広い通路を駆け抜けると、通路を完全に塞ぐ扉が目の前に。
 少女司祭の声は元気なのに酷く小さく聞こえた。
「カーナボンさん、ユウです。無事ですか!」
 扉を打つ音がぴたりと止まる。
 大声を出そうとして咳き込む気配がする。
「敵戦力は弱小です。体力を温存して下さい!」
 必要なのは情報の共有。そして限られた資源の有効活用だ。
 持久力に欠ける少女司祭が疲労で倒れたら全員帰還という目標から遠ざかる。
「……た」
 返事の言葉は分からなくても随分落ち着いたのは気配で分かった。
 扉を開ける手段を目視で探すが何もない。
 仕方なく振り向くと、狂気にもハンターにも怯える親子達が否応なく視界に入る。
「歪虚……ですよね」
 ユウ達がこの場に現れた時点では、軍人に見える歪虚と狂気に見える歪虚が戦っていた。
 そして今、形は人間の歪虚達はユウにも他のハンターにも武器を向けていない。
「何がどうなっているの?」
 ある意味箱入りドラグーンが、滑らかな眉間に微かな皺を寄せていた。

●未知との遭遇
「貴方方の所属と目的をお尋ねします」
 問いかけられた軍人が目を丸くして固まった。
 言葉が通じないのが原因ではない。
 すらりとした馬に乗った、細見のオートマトンが、博物館へ丁重に収蔵されるべき銃を肩にかけ話しかけているのに驚いているのだ。
「意思疎通に失敗。脅威への対処を優先します」
 馬が器用な足取りで横移動。
 マリナ アルフェウス(ka6934)が軽く頭を撫でると、得意気な表情を浮かべて軍人を見下ろした。
 軍人に向けないよう注意しながらマリナが両手で銃を構える。
 兵庫が十文字槍で捻って狂気に悲鳴をあげさせる。
 軍人達は動揺しつつも喜んでいるようだ。
「該当する文明なし」
 常人を上回る記憶力を活かして情報を検索する。
 クリムゾンウェストやリアルブルーの情報も集めてはいるが、目の前の軍人の服装も装備も全く心当たりがない。
 技術力はかつてのエバーグリーンと同等以上に見える。
 もしかして、異星の文明なのだろうか。
 発砲。
 兵庫が止めを刺したタイミングで新手の狂気が現れ、その触手を数本吹き飛ばして銃弾が本体にめり込む。
 マリナは意識して表情を消した。
 軍人が向けてくる目つきが他のハンターに対するものと違う。
 人間ではなく物に対する視線だ。
「現行人類よりマテリアルに対する感度が劣る可能性あり」
 リゼリオあたりに行くと何の予備知識も無い人間でもマリナを人間と同じに扱ってくれた。
 人により感度は違うがマテリアルを感じ取れるからだ。
 機械と間違うことなどまずないし、中身が精霊由来だと知ると優遇してくる者も多数いた。
「危険度を上方修正。可能なら支援を」
 容赦のない火力を狂気に浴びせつつ、マリナは力のこもった視線を同行者に向けた。
「安心して下さい。私達は敵ではありません」
 青年が若い軍人に語りかけた。
 艶やかな黒髪も染み一つない白い肌も、どれも人間離れして美しい。
 実際エルフなのだが髪型を工夫して耳を隠している。
「治療を行います。驚かないでくださいね」
 空中を漂う正マテリアルの乏しさを感じながら、丁寧に法術を編んで癒やし力を発動させる。
 複数の骨が折れ苦痛にあえいでいた軍人が、表情を取り繕うことを忘れて大きく口を開けた。
 リュンルース・アウイン(ka1694)は穏やかな表情のまま、気づかれないようヒーリングポーションを懐に仕舞う。
 彼等は歪虚だ。
 当然ヒーリングポーションは効かないし、味方と意識しておかないとヒールが効かない可能性すらある。
 最悪の場合、人間のふりをした歪虚。
 最良で、負のマテリアルに適応した人間。
 どちらであっても見捨てても誰からも非難されないはずだ。
 もちろんリュースに見捨てるつもりは一切無い。
 言葉は通じないのは分かっているので、身振りと雰囲気を普段より分かり易くする。
 その上で魔術を使う。
 詠唱するにつれて平坦な床に少量の土が現れ、見る見る増えて立派な土壁が完成する。
 負の気配を持つ大人達が動揺している。無から有を創ったように見えたのだろう。
 リュンルースにとっては、気力を使ってマテリアルを動かしただけなのだが。
「この陰に隠れて下さい。単発なら耐えられるはずです」
 念のため複数建てる。
 流れ弾レーザーが端の1つに命中。
 最初からなかったように消えはしたが壁の後ろにレーザーは届かない。
 若い父親に見える歪虚が妻子を誘導し、自らが盾になるよう土壁の後ろで両手を広げた。
「信じたい、ですが」
 リュンルースは優しくはあっても甘くはない。
 相手が歪虚として動くならハンターの義務を果たすつもりだった。
「敵の敵は味方とも言いまちゅし歪虚人類がVOIDに襲われているという事は完全な歪虚ではないかもしれまちぇん」
 教本に乗せたくなる見事な伏射で発砲しながら、北谷王子 朝騎(ka5818)がのんびりとつぶやく。
「負のマテリアルが中心の星で育った住民でちゅかねー? あ、こっちに来ると危ないでちゅよ」
 銃弾が狂気の核を打ち砕く。
 細見の体がころりと一回転。
 高出力レーザーが床を焼いて数メートルの黒線をつくる。
「大丈夫でちゅか?」
 知っている言語で繰り返す。
 だが草臥れた軍人風歪虚には全く通じていないようだ。
「敵と艦内にある何かが反応して一時的に偶然繋がったんでちょうか?」
 万一帰還できないなら大問題。
 後日同様のことが起きるならさらに大問題。
「艦内のワープ装置とかエンジンとか兵器とかに跳躍した歪虚が一体化しているのがよくあるパターンなんでちゅけど」
 対VOID戦というよりアニメや漫画によくある展開である。
 なので実際に確かめる際の難しさも簡単に想像できる。
 荒れ狂う鉄触手がカイン・マッコール(ka5336)を襲う。
 重装甲パワードスーツを着ていても肉片にされそうな攻撃に晒されているのに、半分以上躱して残りも全て巨大な刃で打ち落とす。
「駄目だ。考えすぎだ」
 動きの鋭さが増す。
 弾く回数が減り狂気のより近くへ踏み込む。
 イコニアの声は聞こえない。
 ユウが話しかけているので生きてはいるのは確実だ。
 だがカインの耳に彼女の声が届かない。
「三つ巴は避けないと」
 自身の倍を超える長さの斬魔刀で突く。
 携帯レーザー砲で傷も付かなかった鉄クラゲが、綺麗に両断され左右に転がった。
 歪虚の気配が消えたのを確認した後、マリナが弾倉を解放する。
 射撃に必要なものを抜き出し愛馬の鞍に置き、歪虚あるいは人間に1人で近づく。
 軍人が手を動かしているものの、止まれを意味しているのかそうでないのかも分からない。
 マリナが足を止める。
 軍人が手振りが異なるものに変わる。ここまでしてようやく、最初の仕草が制止を意味していたことが判明する。
「言語学習には時間が必要」
 戦闘用オートマトンとして設計・製造され戦線投入されたからこそ分かることがある。
 一度情報伝達に失敗しただけで、どちらかが滅ぶまで止まらない戦いが起きかねない。
 双方武力を持った上での交渉というのはそういうものなのだ。
「大丈夫ですからね」
 リュンルースが、決して豊富とはいえないヒールを使って重傷者を治療する。
 歪虚人間の心情が友好側に傾き、少女司祭を閉じ込めた隔壁が上がるまで4時間近い時間が必要だった。

●エクラの使徒
 隔壁が上がっていく。
 開いた空間から冷たい空気とそれ以上に冷たい殺気が流れていくる。
 軍人と親子にとって、少女司祭は狂気よりずっと恐ろしい存在に見えていた。
「大丈夫ですか……イコニアさん?」
 氷の刃を柄から消しユウが駆け寄る。
 敬意と親愛の籠もった声が届き、少女司祭の瞳がほんのわずかに暖かくなる。
「汚染はありませんか。体に傷は?」
 貴婦人に対する所作ではなく、司祭に対するそれでもなく、同じ陣営に属する戦士に対する言葉と気遣いだ。
 龍園において何十世代も積み重ねられ洗練されたそれは少女司祭が長年追い求めていたもので、機嫌と高揚の度合いが頂点まで上がる。
「ありがとう。私は大丈夫です」
「よかった。それで、ですね」
 ユウはイコニアの手を優しく握る。
 どうかしたのかなという顔でイコニアが瞬き。ハンターとそれ以外の間の空気に気づいた一瞬だけ表情を固まらせた。
「現状がよく分かりません。指示をお願い出来ますか」
 先程までの殺気が無かったかのように、愛嬌と頼り甲斐の両立した笑みを浮かべる。
 怯え、泣いていた子供が釣られて笑ってしまうほど、完璧な作り笑顔であった。
「ガチ聖職者こえーでちゅ」
 そんな言葉を漏らした朝騎が、いきなり表情を無くし震える手で脇腹を抑える。
 体から力が抜ける。
 わずかに汚れた通路に、壊れた人形のようにゆっくりと倒れた。
「北谷王子さん!」
 イコニアが駆け寄る。
 頭は打っていないはずだが不用意に動かすことは出来ない。
 呼吸の有無を確かめ、呼吸を楽に仕様と襟首に手を伸ばして違和感に気づく。
 やや離れていた場所で見守っていたカインが不自然に目を逸らしている。耳が微かに赤い。
 近くで励まし守ってくれていはずのユウは、危機感のない微笑ましいものを見る目を向けてくる。
 視線を感じる。
 戦いで高ぶった男性が向けてくる暴力的な視線ほど強くは無いけれど、産毛一本すら見逃さない強い視線だ。
 最近ちょっと気になるお腹から鼠径部にかけて何度も往復している。
 嫌悪感をほとんど感じないのが正直怖い。
「こっ」
 怒りが表に出ようとしたのを気合いで止める。
 活性化したマテリアルが零れて若き戦士と少女司祭を照らし出す。
 その光景は、全く異なる文化を持つ人々にも強い感動をもたらした。
「もう、大丈夫ですか?」
「はいでちゅ。(パンチラ欠乏症で)危なかったでちゅけど回復しました」
 括弧内は小声であり、1人だけ聞き取れたイコニアは青筋を浮かべていた。

●開かない扉
 強固に防御されているはずの軍用PDAが至極あっさりクラックされた。
 トランシーバーも盗聴されている可能性大。無事なのは魔道機械式の機器のみだ。
「我々と異なる文明であることは明らかだが、状況を確認したい」
 1個の生命として成立しているオートマトンは完全に無事だ。
 ボディランゲージの絵と魔導スマートフォンを使って意思疎通を図る様は、ほんの少しだけシュールかもしれない。
「悪い子じゃないでちゅよ?」
 方眼紙と筆記用具を駆使して妙に写実的な絵を描いているのは朝騎だ。
 歪虚と敵対していること、イコニアは仲間なこと、艦内で歪虚の捜索と討伐を行いたいことを絵を通じて主張しているが反応は芳しくない。
 小芝居でたぶらかした人々とは違い、戦闘後にやって来た高位軍人は特にイコニアを強く警戒している。
 不愉快な音が広大な通路に響く。
 扉の向こうから慌ただしい気配が微かに感じられる。
 まず間違いなく戦闘指揮所があるのだろう。
『私が対処します。情報収集を続けてください』
 魔導スマートフォンから聞こえる声は、戦時とは思えないほど冷静だった。
 黒い手裏剣が真っ直ぐに飛ぶ。
 迎え撃つのは鉄の触手。
 強固な表皮と柔軟かつ力強い中身が手裏剣を受け止め、しかし受け止めきれずに表皮も中身を貫かれてしまう。
 攻撃はまだ終わらない。
 絶妙の時間差で2枚目が接近。
 初撃に気を取られていたため歪虚は回避も防御も間に合わずに本体に直撃を浴びる。
 リアリュール(ka2003)が散歩のような足取りで横へ移動。
 鉄の触手が届かない距離になったので、鉄クラゲは攻撃の前に前進をするか射撃攻撃をするかの選択を迫られる。
 触手の先に光が灯り、負の力を帯びたレーザーとなり迫る。
 リアリュールが跳ぶ。
 豊かな髪がふわりと揺れる。
 毒々しい色の光が、彼女の影にも触れられずに通路の壁を焦がした。
 一連の攻防が終わってからようやく、歪虚とも人間ともつかない軍人が動き出せた。
 おそらく銃であろう装置を構え、狂気の歪虚に銃口に向け、狙いをつけてから発砲。
 文字通り光の速さの一撃が触手を熱するがそれだけだ。
「覚醒無しで受けたら大怪我だけど」
 小さな腕輪から2本の作業腕が立ち上がる。
 ケースから3本ずつの手裏剣を運び、リアリュールの長い指に手渡す。
 軍人は、彼女もその持ち物の動きも目で追えていなかった。
「浄化できます!」
 別の軍人に監視されているイコニアが、すごく戦いたそうな顔で発言している。
「温存していてくださいね。この歪虚ならスキル無しでもいけますから」
 刻令リロード装置に停止を命じた後、2枚同時投げはせず1枚ずつ手裏剣を投擲する。
 鉄触手の迎撃が間に合う。
 しかし森とハンター生活で身についた技は鉄の厚みを上回り、触手を抉って本体まで到達する。
 もう一度投げところで軍人による第2射。
 今度は狙いを付けることもできずにリアリュールの足下近くを黒く焼いた。
 リアリュールの1投。本体の罅の1つにするりと入り、存在の核を見事粉砕して全体を消滅させた。
「少しだけ我慢して下さい」
 リュンルースが必要最小限の力で包帯を巻く。
 若い父親が小さく悲鳴をあげ、妻子からの心配そうな視線に気づいてなんとか笑みを浮かべる。
 子供の視線が明後日の方向を向く。
 長い間食べていない、甘い物の匂いが感じられた気がした。
 いつもはのんびりとした雰囲気のリアリュールに一瞬だけ辛そうな表情が浮かぶ。
 出来れば懐のお菓子を振る舞いたい。
 だが人間に対する回復効果のある品を食べさせて無事にすむかどうかが分からない。
 軍人も夫婦も子供も、人間として行動していても歪虚なのだから。
「大休止をとりましょう。イコニアさんは安全な場所の浄化を。アウインさん……は」
 振り返って軽く目を見開く。
 この場に来た直後は死んだ魚のような目をしていた子供達が、リュンルースにすっかりなついて騒いでいる。
 精霊の加護が一部切れているようで相変わらず言葉は通じない。
 それでも、自然と浮かんだ笑顔だけは誤解しようがない。
 笑顔を見た軍人が表情を緩める。
 ただ、若い父親達は複雑な表情だ。
 大きく文化が異なっても通用するリュンルースの美貌に、奥様達が陥落しかかっていた。
 もちろんリュンルース本人はそういう意味では何もしていない。もししていたなら男性陣にも被害は広がっていたはずだ。
「少ないですがこれを」
 リアリュールが手持ちの携帯食料を取り出す。
 全員で分けるとわずかな量にしかならないが、腹を空かせた子供を放置したくはない。
 イコニアが葛藤する。
 歪虚に堕とされたクルセイダーにも容赦なくメイスを振るってきた。
 この場の歪虚人間がどうなろうが構わない。だがリアリュールやリュンルースの行いを否定するほど擦れてはいない。
「使って下さい」
 ブドウ糖濃溶液入ペットボトル2本をリアリュールへ渡す。
 返事を聞かずに廊下の隅へ行き、床にもたれて目を閉じた。

●終わりの始まり
「参ったな」
 兵庫が体を伸ばす。
 ファーストコンタクト時点と比べたならかなり雰囲気が良くなってはいるが、重要区画への立ち位置許可はまだ出ない。
 武力を使えば突破は出来る。
 だがその結果解決が遠のけば意味が無い。
 見慣れた顔が起き上がる。
 4時間眠ったはずだがまだまだ疲れはとれていないようで、少女司祭の顔には年相応の幼さがあった。
「お腹すいた、じゃなくてっ」
 緑の瞳に理性が戻る。
 ハンカチで顔を拭く。
 再び口を開いたときには、司祭という位に相応しい態度に戻っていた。
「現状を教えて下さい」
「歪虚と砲戦中らしい。……いや、王国の大砲の射程ではなくてだな、光秒って分かるか?」
「らいと、せかんど? すみません。まだ日常会話しか」
 立ち上がろうとして姿勢を崩す。
 極自然な動作で支えたユウに、イコニアは心からの笑みと共に感謝を贈る。
「CAMがあっても介入できない戦いってことだ。兵器を借りられるならなんとかなるかもしれんが」
 大型歪虚が並んで通れそうな通路を、軍人達が駆け足に近い速さで移動している。
 時折通る大きなものは、運搬車両に引っ張られた大型光学兵器だろうか。
「随分押し込まれているらしい。船が沈まないなら内部で戦闘だ。それまでは休憩だな」
 言葉も通じない相手に、己の命綱に触れさせる軍人は存在しない。
 それから2時間が経過する。
 対空火器が半減した宇宙船に、膨大な量の歪虚が近づいて来た。
「第一格納庫に向かう」
 エバーグリーンにもクリムゾンウェストにもリアルブルーにも存在しない言葉をマリナが口にした。
『増援は送れない。すまない』
 クラックされたはずの危機から同じ言語の言葉が聞こえてくる。
「必要はない」
 薄く開いた扉に滑り込む。
 薄暗く淀んだ空気の中で、全高20メートル近い鉄クラゲが蠢いていた。
「歪虚の殲滅は私の任務だ」
 車載砲並の威力と射程を持つ魔導銃が咆哮。分厚い装甲を貫通する。
 精霊への敬意をはるか彼方に置き忘れた文明とは違い、意思持つオートマトンは歪虚に対抗出来ている。
『すまない、君達と連携がとれていれば』
「不毛な発言は休憩時間にすべきと考える」
 馬と共に跳ぶ。
 閉まろうとしていた扉がレーザーで溶け出口がふさがる。
「ロックオン。生きて帰れると思うな」
 触手とレーザーの間を駆け抜け、歪虚の核が砕けるまで連射を続けた。
 別の場所でも巨大な歪虚が進入してくる。
 加護も祈も無い、ただ硬いだけの床を砕いて避難所でもある通路に入り込む。
 少女司祭が盾の向きを変えようとするが間に合わない。
 ユウは最初に進入してきた大型との戦いで手が離せない。
「その人に手を出すな」
 カインがイコニアを背中に庇う。
 視界が白く染まる。
 3桁はある鉄触手からレーザーが放たれ、人間用の鎧としては破格の性能でも兵器としては平凡かそれ以下の装甲を激しく傷つける。
「カインさん!」
 馴染みのある声とマテリアルが動いている。
 既に浸食していた汚染が消えて、カインの視界がはっきりとした。
「僕が」
 駆け出す。
 レーザーは消えても鉄触手は健在で、カイン1人に10近い触手が振り下ろされてくる。
 斜め前に跳んで躱す。
 転ぶように前転して横殴りの1本を回避。
 津波の如く押し寄せる触手を斬魔刀で切り裂きさらに前へ。
「守ります」
 刃を振るう前に死角から触手が迫る。
 歪虚にとっての幸運、カインにとって凶運が訪れ、触手の1本が衝撃を吸収しようのない角度でカインに迫る。
「この程度で」
 わずかな身じろぎで角度をずらす。
 辛うじて鎧で受け、内蔵破裂級の衝撃をぎりぎりで耐える。
「諦めるものか」
 力を込める。
 至近の触手をはね飛ばす。
 戻ってくる前に全力で駆ける。
 まぐれ当たりの鉄触手が鎧に当たる。
 死にはしないと見切ってもっと前へ。
 雄叫びを上げる。
 歩を緩めず刃を天に振り上げ、そのまま振り下ろすことで切っ先にエネルギーを集中する。
 分厚い皮膚が真っ二つに割れて、内側の神経もずたずたに引き裂れ衝撃で飛び散った。
「まだだっ」
 ぼろぼろの体を酷使し斜め横へ。
 イコニアに伸びる触手を真上からたたき切る。
「僕は……」
 尖った触手が、向きを変えカインに迫る。
「勢い任せの告白なんてノーサンキューですよ」
 小型だけれど重量のあるメイスが槍状触手を砕く。
 砕けた先端部が白い額を傷つけても、少女は歯をむき出し笑って見せる。
「私、古い女ですから準備はしっかりお願いしますね」
 後方十数メートルで火柱が上がる。
 半ばで折れた氷の剣を手に、片足を引きずるユウが楽しそうに笑みを見せる。
「受けるかどうか決めていないのに要求し過ぎでは?」
「女の子は我が儘なんですよ。子育て大変ですし」
 2人で朗らかに笑う。
 どう返すべきか決められない以前に分かっていないカインは、とりあえず司祭とドラグーンに向かう触手を防いでいた。
「カーナボンさん、私は」
「絶対に生きて帰ってくださいよ」
「はい!」
 限界を超えユウが駆ける。
 イコニアの祈りが負の気配を押し退けていく。
 歪虚である子供にいたわりの声をかけながら、ユウは次の巨大狂気目がけて1人で切り込んだ。

●黒い空
 虚無を初めて実感した。
 水も空気も光すらない。
 無限遠に焦点をあわせても何一つ感じられない。
 ルナリリルは意思力を総動員して目をつむる。
 己の鼓動と全身を巡る血に意識を向けて、吹き飛ぶ寸前まで追い詰められていた精神を元の状態に引き戻す。
「空間の核はここにはないか」
 艦内調査の許可が出なかったので、戦闘のどさくさに紛れて調査をすることにした。
 戦闘中でも動力炉や生命維持系の警備は厳しかったのでまず船外に向かったのだが、真の闇を目にすることになるとは想像もしていなかった。
「あれは……星?」
 微かな光を1つみつける。
 意識を研ぎ澄まして注視すると、無数の星の光が固まったものであることに気づいてしまった。
 呼吸が乱れそうになる。
 拝借してきた酸素ボンベに手をあて気持ちを落ち着かせる。
 接続のため拝借した補修用テープは、ロッソでも見たことが無いほど使い勝手が良かった。
 足下の巨大外壁に命綱を取り付け少しずつ移動する。
 重力は頼りないほど弱い。
 ロッソの数倍大きくても実感出来るほどの重力は生じないので、これも人工的に発生させたものなのだろう。
『あっぶねーでちゅ。ここの歪虚はワープ機能つきでちゅか』
 3つの雷が視界の隅に現れる。
 可能な限り急いで壁を伝い、90度近い崖の前で立ち止まり見下ろすと、焦げた巨大狂気が慣性に従い巨大外壁から離れて行くところだった。
「正直合流出来るとは思ってなかっ、とぁっ?」
 発砲。
 反動で流され。
 頑丈な外壁で受け身をとる。
 単なる重量のみで脅威に値する巨大金属状歪虚が、何の予兆も無く現れ朝騎がいた場所を鉄触手で貫いた。
 外壁から伝わる振動を除けば音も無い。
 動きも五感も制限されている。
 そんな状況でも、ハンター達は歪虚相手に対抗出来ている。
 虚空に浮き上がる十二角形から、3本ずつの光が放たれる。
 分厚い負のマテリアルを貫き、触手や本体をじりじりと削った。
 そこでようやく足下の船が動き出す。
 小さな砲が立ち上がり攻撃開始。直撃すればハンターを骨まで焼ける人工の光が、負のマテリアルで減衰してしまい鉄触手を温める程度しか出来ない。
「中に入って防戦」
「それしかないでちゅね」
 雷と3つの光が巨大狂気を破壊する。
 その姿が完全に消える前に、ルナリリル達はハッチの隙間に滑り込んでいた。
「気づいてるでちゅか」
「再転移の兆候?」
「それと船内の人間でちゅ。全員に生命反応が無いからそういう種族だと思うんでちゅけど」
「考えるのは後。オフィスに戻れば学者の都合もつく筈」
 両者急停止。
 20メートル後退して脇道へ走る。
 通路の一部が膨大な熱で赤く染まる。
 爆圧に負け、煮えたぎる金属混じりの風が吹き荒れた。

●帰還
「地球の狂気より弱いな」
 回転する十文字槍は美しい円を形作る。
 覇気に跳んだマテリアルは歪虚の意識を強く引きつけ、数十のレーザーが兵庫を襲う。
「どうした少年。上の空だぞ!」
 最初の通路で鋭く踏み込む。
 生体マテリアルを込めた穂先が禍々しい燐光を纏う。
 兵庫の全ての部位が連動し穂先に力を集中する。
 危険に気づいた狂気が抱きつくような形で動きを潰そうとするが、残り2メートルを詰め切れずに本体を深々と突き刺された。
「そんなことは……いえ」
 兵庫が稼いだ時間で息を整え、カインが最前列に出て狂気の歪虚を押し止める。
「僕が、防ぎます」
 複数方向からのレーザーを巧みな受け技術で防ぎ、真正面から来た特大鉄触手を体全体倒すことで回避する。
 斬魔刀「祢々切丸」が、触手を根元から断ち切り狂気の歪虚に後退を強いた。
「若いな。まあそれはいいんだが」
 兵庫は前には出ずにマテリアルヒーリングに専念している。
 効率よく戦うため休めるのが、歴戦の戦士の証明だ。
「司祭殿は保守的な国の保守的な宗教組織勤めで、保守的な地方の出身だろう」
 他世界の影響も受けたリゼリオ暮らしとは価値観が違う。
 龍園生まれのユウの方が近いかもしれない。
「告白イコール結婚出産の申し込みじゃないかね」
 動揺したカインが噴き出した。
 力を入れすぎた斬魔刀が神経をまとめて切り裂くだけで止まらず通路に数センチめり込む。
「な、そのっ」
 一瞬だけ視線を斜め後ろへ向ける。
 法術を使いながら盾で守る彼女は凜々しくも可愛らしい。
 なお、よく見ると目は虚ろでそろそろ体力の限界なのがよく分かる。
 胸部装甲への衝撃でカインが我に返る。
 巨大狂気が数本纏めた鉄触手を振り下ろそうとして、本来の力と技で繰り出された刃に止めを刺された。
「使って!」
 リアリュールが薬瓶を投げ渡す。
 イコニアが額で受け止めふぐぅと情けない悲鳴を上げる。
「連れて帰ることが出来れば」
 リアリュールが小声でつぶやく。
 リアルブルーを訪れた時のような、クリムゾンウェストに引き戻されるのに近い感覚が強くなっている。
 3本の矢を放つ。
 軍人の肩を掠め、軍人が何度撃っても穴すら開けられなかった触手を1本ずつ折り砕く。
 リュンルースが子供に微笑みかける。
 歪虚へ振り向くと瞳から情が消える。
 詠唱と共に赤く色づき、炎の矢で貫かれる歪虚を冷たく映す。
「広くて使い易いね」
 巨大狂気は1体ずつしか入り込めず、ハンターは全員で戦うことが可能な地形だ。
「来るぞ。連れ帰るつもりなら手でも握っておけ!」
 兵庫が鉄触手と斬り合う。
 いくら歪虚を倒しても終わりは見えず、ハンター以外はもうぼろぼろだ。
 焦げ目のついたパイロットスーツ姿のルナリリルが、軍人と協力して大型火器を運んで来る。
「連れ帰った後の司祭殿の説得は個々人で頼む。俺も余裕がないのでな」
 十文字槍が鉄の装甲を断ち切る。
 その切れ目から、無傷の新手が迫ってくるのが見えた。
 ついにその時が来る。
 リュンルースが伸ばした手を、両親に促された子供がそっと触れる。
 異様な気配が全てを満たす。
 意識が途切れる寸前、リュンルースは子供の中からハンターとの記憶が消えていくのに気づいてしまった。
「やはりこうなるか」
 ルナリリルが着地する。
 狂気も宇宙船も歪虚人間もいない。
 体に固定していたはずの光学兵器用エネルギーパックも消えている。
 魔導スマートフォンも初期状態に戻っている。
 なのに歪虚に受けた傷だけがそのままだ。
 何の変哲も無い地面を見つめる。
 一歩足を踏み込めば、あの24時間が最初から繰り返されるという確信があった。

依頼結果

依頼成功度成功
面白かった! 10
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 竜潰
    ルナリリル・フェルフューズka4108
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎ka5818
  • 青き翼
    マリナ アルフェウスka6934

重体一覧

  • 竜潰
    ルナリリル・フェルフューズka4108
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎ka5818
  • 無垢なる守護者
    ユウka6891

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 道行きに、幸あれ
    リュンルース・アウイン(ka1694
    エルフ|21才|男性|魔術師
  • よき羊飼い
    リアリュール(ka2003
    エルフ|17才|女性|猟撃士
  • 竜潰
    ルナリリル・フェルフューズ(ka4108
    エルフ|16才|女性|機導師
  • イコニアの夫
    カイン・A・A・カーナボン(ka5336
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師
  • 無垢なる守護者
    ユウ(ka6891
    ドラグーン|21才|女性|疾影士
  • 青き翼
    マリナ アルフェウス(ka6934
    オートマトン|17才|女性|猟撃士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談開始
ルナリリル・フェルフューズ(ka4108
エルフ|16才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/01/26 18:47:01
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/01/22 18:01:57
アイコン 質問卓
北谷王子 朝騎(ka5818
人間(リアルブルー)|16才|女性|符術師(カードマスター)
最終発言
2018/01/26 07:32:03