ゲスト
(ka0000)
【反影】コンビネーション・プレイ
マスター:ゆくなが

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~4人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/01/30 22:00
- 完成日
- 2018/02/07 20:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「噂に聞く、絶火の騎士のあなたは、てっきりあっちの大戦のほうに出張るものと考えていましたよ」
術師がダウジングで地脈を探りながら言った。
「確かに、魅力的な戦場ですが、まあ、他にもやることはありそうですし、今回はこちらに回ったまでですよ」
術師の言葉を受けて、英霊アラベラ・クララがこたえた。
アラベラは生粋の目立ちたがり屋である。であるから、浄化キャンプ設営の補佐よりも、大人数で戦う大戦の方に行くのもと思われた。しかし、アラベラは、
「どちらでも構いませんよ。だって、どちらも必要なことなのでしょう? そうですね、どうせですから、キャンプの方へ行ってみましょうか……」
と自分から言いだしたのだ。
「妾も、自分の趣向ばかり押し通しては、アイドルにはなれそうにないと思っただけですよ」
アラベラは遠くを見て、言った。術師は「そうですか」と言ったきり、作業に戻った。
周囲には、なにもない平地が広がるばかりだった。
昼だというのに、空は暗く、空気は淀んでいた。ねっとりとした大気が肌にまとわりつき、不快に感じられる。周囲には草すら生えず、砂塵の薄く積もった大地が干からびて横たわっていた。
それもそのはず。ここには負のマテリアルが満ちている。普通であれば活動できないが、今回、精霊や龍園、リアルブルーなどの助力を経て、こうして活動が可能になっているのだから。
もともと、アラベラはゾンネンシュトラール帝国の英雄譚に歌われる存在である。であるから、こうしてホームグラウンドを離れた地で活動することは不可能だった。しかし、既に発見されていた、彼女の二つ名にもなっている鉄靴を発生源として持ち込むことで、星の裏側でも活動を可能としていた。
「……」
だが、アラベラは体の重さを感じていた。やはり、帝国を離れたことで多少のペナルティを負っているようだ。
「ますます、皆様との協力が必要ですね」
と、アラベラは同行しているハンターたちに振り返った。
アラベラは、天誓作戦を経て、様々なハンターたちと知り合い、協力する、ということを学んできた。もともと、生粋のワンマンプレイヤーであったことから、今回の共闘を楽しみにしているらしかった。
「まあ、敵が来ないことが一番ですけどねえ」
と、術師は作業をしながら、言うのだった。
「そうはいいますけれど、あれ、敵ではありませんか?」
彼方から1体の鎧の騎士がやってきた。中身があるかどうかはわからない。しかし、随分豪奢な鎧である。装備は剣と身の丈が隠れるほどの大きな盾だ。彼は盾を体の前面に構えて、仁王立ちになった。
「なんだ、たった1体ですか……つまらな、……っ!」
アラベラはとっさに動いて、術師を庇うように盾を構えた。
甲高い金属音が響き渡る。
続いて、からん、と軽い音がアラベラの足元でした。
見ると、盾にぶつかった衝撃でひしゃげた弾丸である。
「一体どこから!?」
「あの鎧の背後です。大きな盾のせいで見えなかったのでしょう」
確かに視線をちょっとずらすと、鎧の奥には大きなライフルで腹這いに射撃体勢をとっている狙撃兵の姿があった。
「これは、なかなか、面白い敵ですね」
アラベラは不敵に笑った。
「いいでしょう。新生した妾の舞台にしては人が少ないですが、それもまた一興。――さあ、我らの苛烈にして華麗なる戦い、とくとご覧あれ!」
術師がダウジングで地脈を探りながら言った。
「確かに、魅力的な戦場ですが、まあ、他にもやることはありそうですし、今回はこちらに回ったまでですよ」
術師の言葉を受けて、英霊アラベラ・クララがこたえた。
アラベラは生粋の目立ちたがり屋である。であるから、浄化キャンプ設営の補佐よりも、大人数で戦う大戦の方に行くのもと思われた。しかし、アラベラは、
「どちらでも構いませんよ。だって、どちらも必要なことなのでしょう? そうですね、どうせですから、キャンプの方へ行ってみましょうか……」
と自分から言いだしたのだ。
「妾も、自分の趣向ばかり押し通しては、アイドルにはなれそうにないと思っただけですよ」
アラベラは遠くを見て、言った。術師は「そうですか」と言ったきり、作業に戻った。
周囲には、なにもない平地が広がるばかりだった。
昼だというのに、空は暗く、空気は淀んでいた。ねっとりとした大気が肌にまとわりつき、不快に感じられる。周囲には草すら生えず、砂塵の薄く積もった大地が干からびて横たわっていた。
それもそのはず。ここには負のマテリアルが満ちている。普通であれば活動できないが、今回、精霊や龍園、リアルブルーなどの助力を経て、こうして活動が可能になっているのだから。
もともと、アラベラはゾンネンシュトラール帝国の英雄譚に歌われる存在である。であるから、こうしてホームグラウンドを離れた地で活動することは不可能だった。しかし、既に発見されていた、彼女の二つ名にもなっている鉄靴を発生源として持ち込むことで、星の裏側でも活動を可能としていた。
「……」
だが、アラベラは体の重さを感じていた。やはり、帝国を離れたことで多少のペナルティを負っているようだ。
「ますます、皆様との協力が必要ですね」
と、アラベラは同行しているハンターたちに振り返った。
アラベラは、天誓作戦を経て、様々なハンターたちと知り合い、協力する、ということを学んできた。もともと、生粋のワンマンプレイヤーであったことから、今回の共闘を楽しみにしているらしかった。
「まあ、敵が来ないことが一番ですけどねえ」
と、術師は作業をしながら、言うのだった。
「そうはいいますけれど、あれ、敵ではありませんか?」
彼方から1体の鎧の騎士がやってきた。中身があるかどうかはわからない。しかし、随分豪奢な鎧である。装備は剣と身の丈が隠れるほどの大きな盾だ。彼は盾を体の前面に構えて、仁王立ちになった。
「なんだ、たった1体ですか……つまらな、……っ!」
アラベラはとっさに動いて、術師を庇うように盾を構えた。
甲高い金属音が響き渡る。
続いて、からん、と軽い音がアラベラの足元でした。
見ると、盾にぶつかった衝撃でひしゃげた弾丸である。
「一体どこから!?」
「あの鎧の背後です。大きな盾のせいで見えなかったのでしょう」
確かに視線をちょっとずらすと、鎧の奥には大きなライフルで腹這いに射撃体勢をとっている狙撃兵の姿があった。
「これは、なかなか、面白い敵ですね」
アラベラは不敵に笑った。
「いいでしょう。新生した妾の舞台にしては人が少ないですが、それもまた一興。――さあ、我らの苛烈にして華麗なる戦い、とくとご覧あれ!」
リプレイ本文
●現在その1
寂れた大地に、錆びた鎧の騎士が大きな盾を構えて立っていた。
後ろには狙撃兵が控えている。
「まったく、ついてないわね」
エーミ・エーテルクラフト(ka2225)が言う。
「まさか戦闘になるなんて。私、地脈を探る目的で来たのだけど」
そして、ゆるりと混元傘を開いた。
それにしても、と今度はアラベラ・クララ(kz0250)の方へ視線を向ける。
「すごい技ね。飛来する銃弾から護衛対象を守るとか。私みたいなハンターでもできるようになるかしら」
エーミはどこかのんびりと言うのだった。
「ふふん、さすがは妾、といったところですね!」
エーミにそう言われて、アラベラはとても嬉しそうだった。
「やはり、妾の魅力は歪虚にも伝わってしまう。だからこそ、こうしてあやつらを引き寄せたのでしょう」
「言ってる場合っすか!」
そういうのは神楽(ka2032)だ。
「術師さんがやられちゃ、やばいんすよね? だったら守るしかないっすよ!」
「ですが、あの盾のせいで弾道が読みづらいですし、狙撃手は厄介ですね」
ブリジット(ka4843)が敵を観察して言った。
鎧の騎士が構えるのは身の丈もあろうかと言うほど大きな盾だ。その真後ろにライフルを構えた狙撃兵がいる。直線上にいると、どうしても狙撃手を認識することは困難だった。
弾丸はいつ術師を穿つかわからない。
「私に戦闘能力はありませんから、皆さんにお任せしますよ。こう言った場にはなれていますから、お役には立てないと思いますが、邪魔はしません」
術師は冷静に言う。
「とりあえず、これを」
エーミは術師にクラルテマントを渡した。周囲に溶け込むような映像を映し出す隠密に最適のマントだ。
術師は言われた通り、それですっぽり体を包んだ。
「あの盾が邪魔ですね」
ブリジットが敵から目を離さずに言う。
「狙撃手と鎧の騎士を引き剥がす必要があるのでは」
「そうだな」
ブリジットの提案にセルゲン(ka6612)も同意した。
「俺とブリジットが側面から回り込んで、狙撃手を引きつける。正面頼むぜ」
ハンターたちは即座に作戦をまとめて、行動に移った。
「クララさん、ソウルトーチよろしくお願いするっす」
「わかりましたわ」
「いいっすか……」
神楽が言う。
「俺達の役割は他の皆に攻撃がいかないよう目立つ事っす! 最初は俺が先行するけど俺の命が危ないんで早めに追いついて欲しいっす!」
そう言いながら、神楽は駆け出した。鎧の騎士の気をひくためだ。
全力で走って、ついに神楽は騎士を幻影触手の射程に捉えた。
「お前の相手は俺っす!」
発動された幻影触手が騎士の移動を封じ始める。同時に、神楽は自分の元へ、騎士を引き寄せた。
「狙撃手の方はよろしくお願いするっす!」
「任せとけ! 行くぞ、ブリジット!」
「ええ! ブリジット・サヴィン。参ります!」
セルゲンと、ゴースロンにまたがったブリジットが左から回り込むように狙撃手へと駆け出した……。
●幕間
「ブリジットと申します。よろしくお願いします」
ブリジットは優雅にお辞儀をして自己紹介した。
戦闘が始まる前、まだ目的が地脈の調査だった頃である。
「アラベラ殿、精霊人亜共同戦ぶりだなぁ……」
そう言うのはセルゲンだ。
「あなたはあの時の。またこうして会えて嬉しいですわ」
お互いに、久しぶりだったり、初めましてだったりのあいさつを交わしていた和やかな時間。しかし、それは銃声によって破られた。
●現在その2
弾丸がソウルトーチのオーラを纏ったアラベラめがけて飛んで着た。それをアラベラは盾でやり過ごす。
その弾道を、エーミはつぶさに観察する。
ある情報から飛翔跳躍を繰り返し、解へとたどり着く、推理術。エーミの脳内ではこの高速思考がフル回転していた。
じりじりとエーミもまた自身の魔法の射程収めるため、アラベラと並んで前進していたのだ。
「これなら、ある程度見切れそうね」
エーミは呟いた。
「アラベラさんが身体能力でしたことを、私は思考で補うまでよ」
エーミはやはり、戦場には不似合いなくらいのんびりとして言うのだった。
ブリジットとセルゲンが側面から回り込む。
狙撃手が、アラベラへの注視を振り払い、制圧射撃でブリジットとセルゲンたちの接近を阻止しようとするが、もう遅い。
「捉えた!」
セルゲンはファントムハンドで、狙撃手を拘束し、自分の元へ手繰り寄せる。
「行きます!」
ブリジットは刀を一度鞘に収め、間合いを敵に悟らせない。そこから、敵の逃げ道を断つ、水際だった一撃を浴びせかけた。
狙撃手は即座に距離を取ろうとするが、ファントムハンドによって動けない。腰にさしていた短剣を抜き放ち、セルゲンに斬りかかるが、それは前髪を軽く掠めるばかりだった。
「これで得意のコンビネーションも使えねえな!?」
狙撃手と鎧の騎士はもはやお互いの得手を生かす位置関係にいなかった。
「このまま攻めさせてもらうぜ!」
セルゲンの手にした戦斧「ネメシス」から炎の幻影が立ち上る。
マテリアルが飛躍的に高まり、素早く二度、狙撃手を斬りつけた。
「大丈夫。ここからならいけるわ。アラベラさんは援護に行って」
準備を終えたエーミがアラベラに告げる。
それを聞いて、アラベラが走り出した。
「待ってたっす!」
神楽が叫んだ。
「俺が敵の攻撃を受けるんで後ろからどつけっす! ただ最優先はこいつをここに拘束する事ってのは忘れちゃダメっすよ!」
「後ろから!? なんかそれ卑怯じゃありません!?」
「敵は2人のところ5人で囲んでるんすから、今更卑怯とかないと思うっす! それに不意打ちって点では向こうも同じようなもんっすよ!」
「そ、それは確かに!」
アラベラは敵に接近するも、敵は素早く反応した。
アラベラは騎士の脇腹に一撃見舞わせるも、騎士も即座に剣を突き出し、強烈なカウンターを浴びせた。
その攻撃にアラベラは一歩よろける。
「クララさん、だいじょう……っ!」
騎士もまた、ソウルトーチの効果を振り切ったらしい。剣を引きつけ、そのまま一閃、横なぎの斬撃を放った。
それは、神楽の胸に直撃し、大きく後ろへと弾き飛ばす。
神楽はリジェネーションを発動し、傷を塞いで行く。全快とは行かないが、血の流れが弱くなった。
「なんつー一撃っすか」
傷の具合を確認しつつも、神楽は敵から目を離さない。
即座に神楽は体勢を立て直し、ライトニングボルトを放つ。
紫電の奔流は一直線に地面をかけ、騎士へと直撃する。しかし構えた盾によって攻撃は分散されてしまった。
騎士は、幻影触手の拘束も振り払い、神楽の方へ向かって空気を引き裂きながら武器を振り回し、大上段から振り下ろした。
神楽はそれを横飛びして避ける。
騎士が再び武器を振り回したところへ、冷気が忍び寄った。
それはすぐに空間へと凝縮し、吹き荒れる極寒の嵐となり、騎士に襲いかかる。
エーミのブリザードだ。集中により、激しくなった冷気の嵐は、騎士の鎧に霜を下ろす。
「こうすれば、少しは動き辛いでしょ?」
「ナイスっす! 行かせないっすよ!」
再び幻影触手が騎士を捉えた。
影の腕が騎士の足にまとわりついて地面に縫い付けた。
狙撃手が大きく後ろに飛んだ。ファントムハンドを振り切ったのである。
そして、ライフルの銃身を虚空へ掲げ、フォールシュート、弾丸の雨を降らせた。
それはブリジットとセルゲンの体を掠めて地面へ墜落していく。
「回復行くぞ!」
しかし、その怪我に呼応して、リジェネーションが発動する。セルゲンの傷はみるみる癒えていった。
さらに、コンバートライフによって回復をブリジットにまで拡散させる。
「ありがとうございます」
「なに、大したことじゃねえさ!」
ブリジットは狙撃手の側面に回り込んで抜刀し、電光石火の斬撃を放った。
それを、狙撃手はライフルの銃身で受け流すも肩口が削られた。
「接近戦は苦手らしいな!」
セルゲンはまたファントムハンドを発動し、再び狙撃手を捉え、手元に引き寄せる。
帰路伐拓が炸裂し、側頭部と足を削って行く。
狙撃手は短剣を振るうも、セルゲンの斧に弾き飛ばされた。
しかし、狙撃手はついに、短剣を引っ込めた。
そして、立膝でライフルを構える。苦手な間合いにいるセルゲンやブリジットを狙うことを諦めたのだ。そして、狙うのは……
「来たわね」
強力なブリザードを放つエーミの方だ。
エーミは狙撃手の一挙手一投足を情報として頭に叩き込む。そして、未来を幻視する。
エーミに向かって弾丸が放たれた。音が遅れて聞こえるような速さで、それは飛来する。
それを、エーミは傘を振って弾いた。
「私を狙うの? そんな暇あるのかしら?」
次の弾丸が放たれる。
しかし、今度は読みきれなかったのか、弾丸は肩へと命中した。
狙撃手はまだ、狙いをエーミから外さない。
一呼吸置いて、狙撃手は狙いを定めた。
「……そういうこと」
エーミは見逃さなかった。その一呼吸の間に、敵の狙いがわずかに変更されたことを。
つまりは、背後の術師へと変更されたことを。前の2発はいわば囮の弾丸だったのだ。
だが、エーミは優雅にその弾道に傘を置くだけで、弾丸を弾いた。
それは、気負ったとことのない、なにげない日常の所作のようだった。
「意外とできるものね」
くすり、とエーミは笑った。
「じゃあ、今度は私の番」
さらりとした手つきで、符が空中に放たれる。それはエーミの動作とは裏腹に矢のように鋭く飛んで、騎士と、狙撃手の頭上で稲妻となって敵を穿った。
「いつまでも、よそ見してるんじゃねえ!」
斧を振るって、セルゲンが言う。
繰り返し放たれる連撃は確実に狙撃手の体力を削っていった。
そして、天使のような羽の幻影をはやしたブリジットは敵の死角に回り込んで、刀を振るう。
その攻撃を、狙撃手はたまらずライフルで受けたが、衝撃により、亀裂が入った。
「その武器、もらったぁ!」
セルゲンの強烈な一撃はついにライフルを粉々に砕いた。続く一撃は、狙撃手の右腕をもぎ取って行く。その動きに連なり、セルゲンの、長めの襟足がさらさら揺れた。
腕が天高く吹き飛んだ。狙撃手は左手で逆手に短剣を抜き放ち、ブリジットへ斬りかかる。
ブリジットはそれを刀で捌き、返す刀で狙撃手を袈裟斬りにして行くのだった。
「これで、終わりです!」
一度、ブリジットは刀を体に引きつけ、刃を上にして構える。
そして、そのまま突きを繰り出し、敵の胸を貫いた。
狙撃手は、最後の力を振り絞って、短剣を掲げたが、ついに力尽きて、だらりと腕を下げた。
そして、その格好のまま、塵になって行くのだった。
神楽はライトニングボルトを撃ち込んでいた。紫電に照らされて、錆びたはずの騎士の鎧が鈍く輝いた。
「クララさん!」
アラベラの槍も冴え渡る。
騎士は、それに応じてカウンターを入れようとするが、エーミの放ったブリザードの氷結により、体の自由が効かなかった。
続いて騎士は剣を高く掲げ振り下ろすが、それを神楽は半身になって避けた。そして、放たれたライトニングボルトは騎士の胸を焼き焦がし、後方へと抜けていった。
そのときである。騎士が冷気と触手を振り払った。
自由になった騎士は、渾身の薙ぎ払いを再び神楽に浴びせかける。
「同じ手は食わないっす!」
神楽はかがんで、それを避け切った。
剣を振り切ってがら空きなった騎士の脇腹にアラベラの槍が突き刺さる。
「何度でも縛り付けてやるっすよ!」
3度目の幻影触手が伸びていき、騎士を拘束した。
続いて、一際冴えたライトニングボルトが騎士の肩を撃ち抜いた。
その衝撃で左肩に穴が空き、ガシャン、と言う音を立てて腕が地面に落ちると同時に、視覚を妨害していた盾も落ちて、騎士の全体像が露わになった。
騎士は、腕を無くしてなお動きを止めない。
だが、それを見たエーミが呟いた。
「頃合い、かしらね」
エーミのブリザードが吹き荒れる。
騎士の体が吹雪により蝕まれて行く。
騎士は、その中で、声にならない絶叫を上げて対抗する。
しかし、もう体力も底をついているのだろう。数歩前進したが、その度に体がぼろぼろと崩れて行く。
吹雪は一層激しくなる。その空間だけが別世界になったように、白銀の色に侵食されて行く。
そして、吹雪が終わった頃、そこには騎士の体は残っていなかった。
「終わり、っすか?」
「そうみたいね」
エーミは傘を開いた時と同じように、のんびりとした所作で混元傘を畳むのだった。
「そっちも終わったみたいだな」
セルゲンとブリジットが狙撃手を退治し終わったのもほぼ同時だったようだ。
●終わりに
「これ、ありがとうございました」
術師はエーミにクラルテマントを丁寧にたたんで返した。
「皆様のおかげで私は傷ひとつおっていませんよ。いやあ、素晴らしい戦いでした」
術師はそう言って、ハンターたちを讃えた。
「アラベラ殿、戦闘お疲れ様。助かったぞ」
セルゲンが言う。
「妾、お役に立てたでしょうか」
アラベラはちょっと不安そうだった。
「カバーやフォローし合えるのが共闘の良い所だろ? 誰も大怪我せず討伐できりゃ上出来上出来!」
「術師さんにも怪我はないようだし、敵は退治できた。あとは地脈を見つけて浄化キャンプを設営できれば、依頼完了。欠けたところなんてないんじゃないかしら」
そう、エーミも言った。
「ところで……」
言いながら、神楽は魔導スマートフォンと三下魔導カメラを取り出した。
「アイドル目指してるんすよね。なら俺がファン1号になるっす! つーわけで写真撮影をお願いするっす! あ、写真にはサインをお願いするっす!」
「……なんと」
まさか、ここでファンが現れるとは誰に予想できただろうか。
「さあ、存分に撮りなさい!」
アラベラは大変満足そうな笑み共に数々のポーズをとって見せた。
「アイドル、ですか」
その様子を優しく見守っていたブリジットが言った。
「私も舞と音楽を得手としているものとして興味があります。アイドルとなるなら、私と同様に音を奏でる事もあると思いますが、アラベラ様は得意な楽器などあるのでしょうか?」
「正直、妾は踊る方が好きでしたから、楽器は嗜む程度なので、あまり得意ではないのです」
「あら、そうですの? もしありましたら、私のヴァイオリンとぜひ音を合わせみたかったのですが」
「ふむ。芸の道を志す者として、楽器の修行にも励まなければいけませんね」
アラベラはまだ見ぬブリジットの演奏を思いながらそんなことを言った。
「よし。あとは、俺とクララさんとの写真と……皆で写真を撮ろうっす! ささ、術師さんも入るっすよ!」
そんな、負に覆われた大地の1コマがここにはあった。
かくして、無事にキャンプは設営されたのだった。
寂れた大地に、錆びた鎧の騎士が大きな盾を構えて立っていた。
後ろには狙撃兵が控えている。
「まったく、ついてないわね」
エーミ・エーテルクラフト(ka2225)が言う。
「まさか戦闘になるなんて。私、地脈を探る目的で来たのだけど」
そして、ゆるりと混元傘を開いた。
それにしても、と今度はアラベラ・クララ(kz0250)の方へ視線を向ける。
「すごい技ね。飛来する銃弾から護衛対象を守るとか。私みたいなハンターでもできるようになるかしら」
エーミはどこかのんびりと言うのだった。
「ふふん、さすがは妾、といったところですね!」
エーミにそう言われて、アラベラはとても嬉しそうだった。
「やはり、妾の魅力は歪虚にも伝わってしまう。だからこそ、こうしてあやつらを引き寄せたのでしょう」
「言ってる場合っすか!」
そういうのは神楽(ka2032)だ。
「術師さんがやられちゃ、やばいんすよね? だったら守るしかないっすよ!」
「ですが、あの盾のせいで弾道が読みづらいですし、狙撃手は厄介ですね」
ブリジット(ka4843)が敵を観察して言った。
鎧の騎士が構えるのは身の丈もあろうかと言うほど大きな盾だ。その真後ろにライフルを構えた狙撃兵がいる。直線上にいると、どうしても狙撃手を認識することは困難だった。
弾丸はいつ術師を穿つかわからない。
「私に戦闘能力はありませんから、皆さんにお任せしますよ。こう言った場にはなれていますから、お役には立てないと思いますが、邪魔はしません」
術師は冷静に言う。
「とりあえず、これを」
エーミは術師にクラルテマントを渡した。周囲に溶け込むような映像を映し出す隠密に最適のマントだ。
術師は言われた通り、それですっぽり体を包んだ。
「あの盾が邪魔ですね」
ブリジットが敵から目を離さずに言う。
「狙撃手と鎧の騎士を引き剥がす必要があるのでは」
「そうだな」
ブリジットの提案にセルゲン(ka6612)も同意した。
「俺とブリジットが側面から回り込んで、狙撃手を引きつける。正面頼むぜ」
ハンターたちは即座に作戦をまとめて、行動に移った。
「クララさん、ソウルトーチよろしくお願いするっす」
「わかりましたわ」
「いいっすか……」
神楽が言う。
「俺達の役割は他の皆に攻撃がいかないよう目立つ事っす! 最初は俺が先行するけど俺の命が危ないんで早めに追いついて欲しいっす!」
そう言いながら、神楽は駆け出した。鎧の騎士の気をひくためだ。
全力で走って、ついに神楽は騎士を幻影触手の射程に捉えた。
「お前の相手は俺っす!」
発動された幻影触手が騎士の移動を封じ始める。同時に、神楽は自分の元へ、騎士を引き寄せた。
「狙撃手の方はよろしくお願いするっす!」
「任せとけ! 行くぞ、ブリジット!」
「ええ! ブリジット・サヴィン。参ります!」
セルゲンと、ゴースロンにまたがったブリジットが左から回り込むように狙撃手へと駆け出した……。
●幕間
「ブリジットと申します。よろしくお願いします」
ブリジットは優雅にお辞儀をして自己紹介した。
戦闘が始まる前、まだ目的が地脈の調査だった頃である。
「アラベラ殿、精霊人亜共同戦ぶりだなぁ……」
そう言うのはセルゲンだ。
「あなたはあの時の。またこうして会えて嬉しいですわ」
お互いに、久しぶりだったり、初めましてだったりのあいさつを交わしていた和やかな時間。しかし、それは銃声によって破られた。
●現在その2
弾丸がソウルトーチのオーラを纏ったアラベラめがけて飛んで着た。それをアラベラは盾でやり過ごす。
その弾道を、エーミはつぶさに観察する。
ある情報から飛翔跳躍を繰り返し、解へとたどり着く、推理術。エーミの脳内ではこの高速思考がフル回転していた。
じりじりとエーミもまた自身の魔法の射程収めるため、アラベラと並んで前進していたのだ。
「これなら、ある程度見切れそうね」
エーミは呟いた。
「アラベラさんが身体能力でしたことを、私は思考で補うまでよ」
エーミはやはり、戦場には不似合いなくらいのんびりとして言うのだった。
ブリジットとセルゲンが側面から回り込む。
狙撃手が、アラベラへの注視を振り払い、制圧射撃でブリジットとセルゲンたちの接近を阻止しようとするが、もう遅い。
「捉えた!」
セルゲンはファントムハンドで、狙撃手を拘束し、自分の元へ手繰り寄せる。
「行きます!」
ブリジットは刀を一度鞘に収め、間合いを敵に悟らせない。そこから、敵の逃げ道を断つ、水際だった一撃を浴びせかけた。
狙撃手は即座に距離を取ろうとするが、ファントムハンドによって動けない。腰にさしていた短剣を抜き放ち、セルゲンに斬りかかるが、それは前髪を軽く掠めるばかりだった。
「これで得意のコンビネーションも使えねえな!?」
狙撃手と鎧の騎士はもはやお互いの得手を生かす位置関係にいなかった。
「このまま攻めさせてもらうぜ!」
セルゲンの手にした戦斧「ネメシス」から炎の幻影が立ち上る。
マテリアルが飛躍的に高まり、素早く二度、狙撃手を斬りつけた。
「大丈夫。ここからならいけるわ。アラベラさんは援護に行って」
準備を終えたエーミがアラベラに告げる。
それを聞いて、アラベラが走り出した。
「待ってたっす!」
神楽が叫んだ。
「俺が敵の攻撃を受けるんで後ろからどつけっす! ただ最優先はこいつをここに拘束する事ってのは忘れちゃダメっすよ!」
「後ろから!? なんかそれ卑怯じゃありません!?」
「敵は2人のところ5人で囲んでるんすから、今更卑怯とかないと思うっす! それに不意打ちって点では向こうも同じようなもんっすよ!」
「そ、それは確かに!」
アラベラは敵に接近するも、敵は素早く反応した。
アラベラは騎士の脇腹に一撃見舞わせるも、騎士も即座に剣を突き出し、強烈なカウンターを浴びせた。
その攻撃にアラベラは一歩よろける。
「クララさん、だいじょう……っ!」
騎士もまた、ソウルトーチの効果を振り切ったらしい。剣を引きつけ、そのまま一閃、横なぎの斬撃を放った。
それは、神楽の胸に直撃し、大きく後ろへと弾き飛ばす。
神楽はリジェネーションを発動し、傷を塞いで行く。全快とは行かないが、血の流れが弱くなった。
「なんつー一撃っすか」
傷の具合を確認しつつも、神楽は敵から目を離さない。
即座に神楽は体勢を立て直し、ライトニングボルトを放つ。
紫電の奔流は一直線に地面をかけ、騎士へと直撃する。しかし構えた盾によって攻撃は分散されてしまった。
騎士は、幻影触手の拘束も振り払い、神楽の方へ向かって空気を引き裂きながら武器を振り回し、大上段から振り下ろした。
神楽はそれを横飛びして避ける。
騎士が再び武器を振り回したところへ、冷気が忍び寄った。
それはすぐに空間へと凝縮し、吹き荒れる極寒の嵐となり、騎士に襲いかかる。
エーミのブリザードだ。集中により、激しくなった冷気の嵐は、騎士の鎧に霜を下ろす。
「こうすれば、少しは動き辛いでしょ?」
「ナイスっす! 行かせないっすよ!」
再び幻影触手が騎士を捉えた。
影の腕が騎士の足にまとわりついて地面に縫い付けた。
狙撃手が大きく後ろに飛んだ。ファントムハンドを振り切ったのである。
そして、ライフルの銃身を虚空へ掲げ、フォールシュート、弾丸の雨を降らせた。
それはブリジットとセルゲンの体を掠めて地面へ墜落していく。
「回復行くぞ!」
しかし、その怪我に呼応して、リジェネーションが発動する。セルゲンの傷はみるみる癒えていった。
さらに、コンバートライフによって回復をブリジットにまで拡散させる。
「ありがとうございます」
「なに、大したことじゃねえさ!」
ブリジットは狙撃手の側面に回り込んで抜刀し、電光石火の斬撃を放った。
それを、狙撃手はライフルの銃身で受け流すも肩口が削られた。
「接近戦は苦手らしいな!」
セルゲンはまたファントムハンドを発動し、再び狙撃手を捉え、手元に引き寄せる。
帰路伐拓が炸裂し、側頭部と足を削って行く。
狙撃手は短剣を振るうも、セルゲンの斧に弾き飛ばされた。
しかし、狙撃手はついに、短剣を引っ込めた。
そして、立膝でライフルを構える。苦手な間合いにいるセルゲンやブリジットを狙うことを諦めたのだ。そして、狙うのは……
「来たわね」
強力なブリザードを放つエーミの方だ。
エーミは狙撃手の一挙手一投足を情報として頭に叩き込む。そして、未来を幻視する。
エーミに向かって弾丸が放たれた。音が遅れて聞こえるような速さで、それは飛来する。
それを、エーミは傘を振って弾いた。
「私を狙うの? そんな暇あるのかしら?」
次の弾丸が放たれる。
しかし、今度は読みきれなかったのか、弾丸は肩へと命中した。
狙撃手はまだ、狙いをエーミから外さない。
一呼吸置いて、狙撃手は狙いを定めた。
「……そういうこと」
エーミは見逃さなかった。その一呼吸の間に、敵の狙いがわずかに変更されたことを。
つまりは、背後の術師へと変更されたことを。前の2発はいわば囮の弾丸だったのだ。
だが、エーミは優雅にその弾道に傘を置くだけで、弾丸を弾いた。
それは、気負ったとことのない、なにげない日常の所作のようだった。
「意外とできるものね」
くすり、とエーミは笑った。
「じゃあ、今度は私の番」
さらりとした手つきで、符が空中に放たれる。それはエーミの動作とは裏腹に矢のように鋭く飛んで、騎士と、狙撃手の頭上で稲妻となって敵を穿った。
「いつまでも、よそ見してるんじゃねえ!」
斧を振るって、セルゲンが言う。
繰り返し放たれる連撃は確実に狙撃手の体力を削っていった。
そして、天使のような羽の幻影をはやしたブリジットは敵の死角に回り込んで、刀を振るう。
その攻撃を、狙撃手はたまらずライフルで受けたが、衝撃により、亀裂が入った。
「その武器、もらったぁ!」
セルゲンの強烈な一撃はついにライフルを粉々に砕いた。続く一撃は、狙撃手の右腕をもぎ取って行く。その動きに連なり、セルゲンの、長めの襟足がさらさら揺れた。
腕が天高く吹き飛んだ。狙撃手は左手で逆手に短剣を抜き放ち、ブリジットへ斬りかかる。
ブリジットはそれを刀で捌き、返す刀で狙撃手を袈裟斬りにして行くのだった。
「これで、終わりです!」
一度、ブリジットは刀を体に引きつけ、刃を上にして構える。
そして、そのまま突きを繰り出し、敵の胸を貫いた。
狙撃手は、最後の力を振り絞って、短剣を掲げたが、ついに力尽きて、だらりと腕を下げた。
そして、その格好のまま、塵になって行くのだった。
神楽はライトニングボルトを撃ち込んでいた。紫電に照らされて、錆びたはずの騎士の鎧が鈍く輝いた。
「クララさん!」
アラベラの槍も冴え渡る。
騎士は、それに応じてカウンターを入れようとするが、エーミの放ったブリザードの氷結により、体の自由が効かなかった。
続いて騎士は剣を高く掲げ振り下ろすが、それを神楽は半身になって避けた。そして、放たれたライトニングボルトは騎士の胸を焼き焦がし、後方へと抜けていった。
そのときである。騎士が冷気と触手を振り払った。
自由になった騎士は、渾身の薙ぎ払いを再び神楽に浴びせかける。
「同じ手は食わないっす!」
神楽はかがんで、それを避け切った。
剣を振り切ってがら空きなった騎士の脇腹にアラベラの槍が突き刺さる。
「何度でも縛り付けてやるっすよ!」
3度目の幻影触手が伸びていき、騎士を拘束した。
続いて、一際冴えたライトニングボルトが騎士の肩を撃ち抜いた。
その衝撃で左肩に穴が空き、ガシャン、と言う音を立てて腕が地面に落ちると同時に、視覚を妨害していた盾も落ちて、騎士の全体像が露わになった。
騎士は、腕を無くしてなお動きを止めない。
だが、それを見たエーミが呟いた。
「頃合い、かしらね」
エーミのブリザードが吹き荒れる。
騎士の体が吹雪により蝕まれて行く。
騎士は、その中で、声にならない絶叫を上げて対抗する。
しかし、もう体力も底をついているのだろう。数歩前進したが、その度に体がぼろぼろと崩れて行く。
吹雪は一層激しくなる。その空間だけが別世界になったように、白銀の色に侵食されて行く。
そして、吹雪が終わった頃、そこには騎士の体は残っていなかった。
「終わり、っすか?」
「そうみたいね」
エーミは傘を開いた時と同じように、のんびりとした所作で混元傘を畳むのだった。
「そっちも終わったみたいだな」
セルゲンとブリジットが狙撃手を退治し終わったのもほぼ同時だったようだ。
●終わりに
「これ、ありがとうございました」
術師はエーミにクラルテマントを丁寧にたたんで返した。
「皆様のおかげで私は傷ひとつおっていませんよ。いやあ、素晴らしい戦いでした」
術師はそう言って、ハンターたちを讃えた。
「アラベラ殿、戦闘お疲れ様。助かったぞ」
セルゲンが言う。
「妾、お役に立てたでしょうか」
アラベラはちょっと不安そうだった。
「カバーやフォローし合えるのが共闘の良い所だろ? 誰も大怪我せず討伐できりゃ上出来上出来!」
「術師さんにも怪我はないようだし、敵は退治できた。あとは地脈を見つけて浄化キャンプを設営できれば、依頼完了。欠けたところなんてないんじゃないかしら」
そう、エーミも言った。
「ところで……」
言いながら、神楽は魔導スマートフォンと三下魔導カメラを取り出した。
「アイドル目指してるんすよね。なら俺がファン1号になるっす! つーわけで写真撮影をお願いするっす! あ、写真にはサインをお願いするっす!」
「……なんと」
まさか、ここでファンが現れるとは誰に予想できただろうか。
「さあ、存分に撮りなさい!」
アラベラは大変満足そうな笑み共に数々のポーズをとって見せた。
「アイドル、ですか」
その様子を優しく見守っていたブリジットが言った。
「私も舞と音楽を得手としているものとして興味があります。アイドルとなるなら、私と同様に音を奏でる事もあると思いますが、アラベラ様は得意な楽器などあるのでしょうか?」
「正直、妾は踊る方が好きでしたから、楽器は嗜む程度なので、あまり得意ではないのです」
「あら、そうですの? もしありましたら、私のヴァイオリンとぜひ音を合わせみたかったのですが」
「ふむ。芸の道を志す者として、楽器の修行にも励まなければいけませんね」
アラベラはまだ見ぬブリジットの演奏を思いながらそんなことを言った。
「よし。あとは、俺とクララさんとの写真と……皆で写真を撮ろうっす! ささ、術師さんも入るっすよ!」
そんな、負に覆われた大地の1コマがここにはあった。
かくして、無事にキャンプは設営されたのだった。
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相談卓 エーミ・エーテルクラフト(ka2225) 人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/01/30 13:18:46 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/01/30 08:07:57 |