ゲスト
(ka0000)
【RH】バレンタインデーなんか殺したい!
マスター:文ノ字律丸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 6~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/02/21 19:00
- 完成日
- 2018/02/25 09:33
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
強化人間を育成する施設、アスガルド。
そこで暮らすのは、ほとんどが思春期まっただ中の少年少女達。
愛や、恋という言葉に飢えている時期でもある。
戦争などで孤児になった者が多いここではなおさら――。
そんなアスガルドに愛の告白旋風が巻き起こったのは、つい先日のこと。
「俺と付き合ってくれ!」
「いや、俺と」
「俺がいいだろ?」
「僕と付き合って欲しい!」
「頼む」
「いいじゃん?」
何人もの男性に手を差し出されていたのは、一人の少女だった。
彼女の名前は、リア・ラリヒ。16歳。全体的な印象は品のある猫っぽい。
小柄な体躯もさながら、その緑青色の瞳は満ちた月のように丸く大きく、しなやかでつややかな金髪はプラチナに輝いていた。彼女を見ていると誰もがぽわっとしてしまう。そんな魅力がこの少女にはあった。
そんなリアの、色素の薄い肌は、みるみるうちに赤くなっていった。
告白された恥ずかしさでそうなったのではない。
告白される側の想いも一考せず、一方的に告白してきた男共への怒りで、朱に染まっていたのだ。
「ふざけないで! わたしは! 誰とも! 付き合いません!」
だいたい、ここはアスガルド。
強化人間育成施設なのだ。
それが色恋沙汰なんて、まったくもってない!
リアはぷんすかと激怒し、男共を追い払ってしまった。
それから数日後、リアは絶望することになる。
アスガルドの掲示板にこんな紙が貼り出されていたのだ。
『バレンタインデーは愛する人に、プレゼントと共に愛を告白する日です
皆さんも、愛と感謝を述べて、生きる活力にしましょう』
最悪だ。
リアは目を覆いたくなった。
こうなったら護衛を雇おう。
強化人間に対抗できる人――ハンター、しかいない。
そこで暮らすのは、ほとんどが思春期まっただ中の少年少女達。
愛や、恋という言葉に飢えている時期でもある。
戦争などで孤児になった者が多いここではなおさら――。
そんなアスガルドに愛の告白旋風が巻き起こったのは、つい先日のこと。
「俺と付き合ってくれ!」
「いや、俺と」
「俺がいいだろ?」
「僕と付き合って欲しい!」
「頼む」
「いいじゃん?」
何人もの男性に手を差し出されていたのは、一人の少女だった。
彼女の名前は、リア・ラリヒ。16歳。全体的な印象は品のある猫っぽい。
小柄な体躯もさながら、その緑青色の瞳は満ちた月のように丸く大きく、しなやかでつややかな金髪はプラチナに輝いていた。彼女を見ていると誰もがぽわっとしてしまう。そんな魅力がこの少女にはあった。
そんなリアの、色素の薄い肌は、みるみるうちに赤くなっていった。
告白された恥ずかしさでそうなったのではない。
告白される側の想いも一考せず、一方的に告白してきた男共への怒りで、朱に染まっていたのだ。
「ふざけないで! わたしは! 誰とも! 付き合いません!」
だいたい、ここはアスガルド。
強化人間育成施設なのだ。
それが色恋沙汰なんて、まったくもってない!
リアはぷんすかと激怒し、男共を追い払ってしまった。
それから数日後、リアは絶望することになる。
アスガルドの掲示板にこんな紙が貼り出されていたのだ。
『バレンタインデーは愛する人に、プレゼントと共に愛を告白する日です
皆さんも、愛と感謝を述べて、生きる活力にしましょう』
最悪だ。
リアは目を覆いたくなった。
こうなったら護衛を雇おう。
強化人間に対抗できる人――ハンター、しかいない。
リプレイ本文
●中庭
バレンタインデーなんて殺したい……
心の中で嘆く少女が憂鬱そうにベンチに座っていた。
そこにエルバッハ・リオン(ka2434)が声をかけた。
「初めまして、エルバッハ・リオンです。よろしければ、エルと呼んでください」
彼女の高貴な銀髪と、透き通る青い瞳に、少女リア・ラリヒは同性ながら、思わずぽーっと見とれてしまう。
「もしかして依頼を受けてくれたハンターですか?」
「ええ。少し、雑談でもしましょうか?」
二人は隣り合って座り、他愛の無い雑談に興じた。
「リアさん。せっかくの機会ですから、模擬戦をしてみませんか? こう見えても歪虚との実戦経験は豊富ですから、退屈はさせないと思います」
「模擬戦……」
「アスガルド側には、あなたの身辺警護と共に、模擬戦の許諾も得ています」
「エルさんがそう言うなら」
リア・ラリヒと、エルバッハは中庭の中央に陣取る。
周りにはこれから何をするのかと、野次馬も集まっていた。
「では、始めましょう」
リア・ラリヒの蹴りを受け流したエルバッハは距離を取り、詠唱を二つ連続で唱える。
繰り出したのは、炎の矢と、疾風の魔法。
リア・ラリヒにはヒットしなかったが、エルバッハの魔法を肌で感じ、その場にぺたんと座り込んだ。
「これがハンターの実力です」
エルバッハはリア・ラリヒの手を引いて起き上がらせると、微笑んだ。
「信頼して頂けますね?」
リア・ラリヒはこくんと頷いて、さっきまでの憂鬱な表情を和らげた。
その模擬戦を見ながら、エヴァンス・カルヴィ(ka0639)はホワイトスノーコートの襟で口元を隠す。
彼の横で、女子生徒がチョコを渡していた。
「いいねぇ、青春を謳歌する少年少女ってのは! 本当なら生暖かく見守ってやりたいところだが、当人が嫌がってる以上は止めてやらんとな」
幸せな雰囲気の中、シュネー・エーデルハイト(ka2614)は、まるで歪虚の巣窟にでもいるように警戒をしている。
「……ちなみにだが、殺すなよ? フリじゃないからな?」
エヴァンスの言葉に、シュネーは不思議な顔をした。
「強化人間だから油断は禁物。スラッシュエッジを使い確実に――」
エヴァンスは、依頼の内容を口頭で説明する。
「……殺しちゃいけなかったの、面倒ね。ああ、敵も要人だから問題になるっていう話ね。殺さずに無力化させるには実力差も必要だし」
そう言って、シュネーはエルバッハから届いた情報を元に、先回りをしに行く。
エヴァンスはそんなシュネーの背中を見ながら、一言。
「……やっぱりなにか勘違いをしていないか、あれ?」
鳳凰院ひりょ(ka3744)もまた中庭を離れていくところだった。
近くにいるのは同性のほうがいいだろうと、考えたためだ。
異性が周りでうろうろするのは彼女も気持ちが落ち着かないだろう。
それにしても、とその男達の行動に鼻の頭をかいた。
(リアの気持ちを無視した一方的なのはアウトだな……)
ひりょは苦笑いを浮かべる。
天央 観智(ka0896)は警戒を怠らない。
とはいえ、これはいわゆる恋の相談に他ならない。
「スー君とかいう子の担当ですかね? 荒事は苦手ですし、聞き分けの良い子なら……良いですけれど」
そう言って、彼はスーに関する情報を集める。
「あらあら。強化人間に色恋は不要なんて、そんな決まりはありませんよね?」
笑顔でいる彼らの様子に、ノエル・ウォースパイト(ka6291)は嬉しくなる。
「……今回に限っては、少しばかり厳しく指導する必要がありそうですが」
そう言って、やにわに目を細めた。
「まるで姉弟子に聞いた『かぐや姫』じゃの!」
模擬戦が終わり、またベンチに戻って休憩していたリア・ラリヒのもとに、ディヤー・A・バトロス(ka5743)が訪れた。
「私が、ひ、姫?!」
「うむ。リア姉は姫じゃ!」
「ああぅぅ……まあ、いいですけどぉ」
リア・ラリヒは少し照れた様子で口を尖らせた。
「ところで、財団の伝手で依頼をしたという話しじゃったが」
「あ、はい。お爺様は忙しく、私でも会うことはできないから直接ではないけれど」
「そうじゃったか……」
翁とコンタクトを取るのは難しいかもしれない、とディヤーは思う。
それよりも、そのお爺様の話をした時、彼女の顔が暗く沈んだのが気になった。
「ワシにも生き別れた姉がおる。親と一族は既に無く、その娘に長は何を願うのかの?」
「え?」
「会いに行きたい時は会いに行けば良い。養い子だからといって遠慮することはないじゃろう。複雑怪奇じゃが、それが一族の長と親というものじゃ」
「……そうですね」
リア・ラリヒは、ディヤーの言葉を聞いて、にわかに微笑んだ。
「リアさーん! 好きだー!」
突然、豪放磊落で突拍子もない大声が中庭に響き、リア・ラリヒはびくりと固まってしまう。
周りにいたハンター達は皆、目つきを鋭くした。
突っ込んでくるのは、ユウトという男だった。
そのユウトの前に立ちはだかったのは、仁川 リア(ka3483)だった。
彼は聞いていた情報を頼りに、ユウトを隠密行動でマークしていたのだ。
まるで、瞬間移動でもしてきたような登場に、ユウトは思わず立ち止まってしまった。
「え、そんなに好きなの? いやぁ嬉しいなぁ。ところで僕は旅するハンター仁川リアだよ。そんなにこの僕リアのファンがいるだなんて、流石は僕だね」
「な……にを言っている」
くるりと背後を向いたリアは、リア・ラリヒに、にこりと笑いかけた。
「この旅するハンターこと仁川リアにお任せあれ。あ、僕のお気軽にリアって呼んでくれていいよリアちゃん」
「は、はあ……」
要領を得ない返事の彼女に、リアは耳打ちする。
「こんなのに狙われるだなんてリアちゃんも大変だね。僕が足止めておくから」
そして、エルバッハとディヤーに目配せをした。
二人は頷いて、リア・ラリヒを伴い、逃げ去っていった。
「リアさん、待ってくれ!」
強引に突破しようとしてきたところを、リアは少し強めに小突く。
それだけでユウトは吹き飛んだ。
彼は、立ち上がれず這いつくばって、進む。
「……リ、リアさん」
「君も一途だね」
その想いに感服しながらも、リアはユウトを足止めし続けた。
●映画館
アスガルドのカリキュラムで芸術鑑賞というものがある。
エヴァンスは先回りをしていた。
まもなくしてアスガルドの生徒達が、シアタールームに入る。
その中に、イオという少年を見つけた。
「軽佻軽薄……つまり、ノリが軽い奴か……」
映画が始まり、ほどなくしてイオが席を立った。
リア・ラリヒの座る席に向かっている。
エヴァンスはイオの肩を引っ掴むと、シアタールームの外に引っ張り出した。
「うぉ、なにすんだよ!」
「悪いな少年、今日の彼女の時間は俺が貰う予定でな。プレイボーイな少年に割いてやれる分はないんだ」
エヴァンスは目が笑っていない笑みで威圧した。
「実力行使の恋にはお灸を据えてやらねぇとやらなくなるぜ?」
「え……マジで……。また告白する前にフラレちまったか……」
イオは、肩を落としていた。
エヴァンスはそんな少年が少し不憫に思え、背中をパンと叩いて、励ました。
●食堂
食堂に威張りくさっている生徒を、シュネーは発見した。
「あれがオッカムね」
エルバッハに連絡をすると、時間を遅らせてから行くという答えが返ってきた。
その間に排除しようと、シュネーは立ち上がる。
「なんだ、貴様。俺は人を待っている。消えろ」
オッカムは食堂のテーブル一つに、様々な食事を用意していた。
「これは?」
「贈り物だ。あの女へのな」
「毒味が必要ね」
「……なんだと?」
「毒や罠がないか私が受け取るわ」
「待て。なぜ貴様が!?」
「おいしそうだなんてこれっぽっちも思っていないから安心して」
そう言うシュネーの口から涎が垂れ、料理を食べ始めた。
「貴様にやるなんて一言も言っていないぞ!」
「安心して、おいし、毒味、うまっ、だから……」
「ええい、もっと持ってこい! 金ならあるぞ!」
「残念だけど、毒味ならまだできるわ」
オッカムがそんなシュネーに辟易している時、ディヤーが現れた。
「君はリア姉のどこが好きなのじゃ?」
「次から次へと……。いいか、あいつは俺を振った。だから、欲しくなった」
「……うむ」
ディヤーはどこまでも俺様なオッカムに、微妙な顔になった。
「兄には相手の心を敬うという気持ちが欠けているのじゃ。他の誰よりも」
「俺が欠けているだと?」
「うむ。兄は自身しか見えておらぬ。過信、侮り、情報の不足。恋は戦場なれば、兄は真っ先に死ぬ」
「なんだと、ガキが」
「そういうところじゃ。おぬしじゃ、リア姉は手に入らんよ」
オッカムは二の句が継げない、といったように黙る。
その時、シュネーが声を発した。
「ごちそうさま」
●図書館
静謐に包まれた図書館の中。
そこにはタンブリがいた。
「おいで、マイスイートエンジェル。僕の胸に飛び込んでおいで」
キラリ光る白い歯を見せつけるダンプリに、リア・ラリヒは鳥肌が立つ。
しかし、周囲の女子達はキャーと騒いでいた。
「――情熱的な告白の最中に失礼」
間に入ったのはノエル。
リア・ラリヒの前に立って壁になる。
「おいおい、君も僕にチョコを渡したいのかい? また後でね、子猫ちゃん」
うすら寒い風が吹いたようにノエルは感じた。
「今、リアさんはお忙しいようですので、先に私の用件をお聞きいただけますか?」
ノエルが引き留めている隙に、リア・ラリヒ達は図書室から出て行った。
それを追いかけようとしたタンブリを、ノエルが遮る。
「お話というのは他でもない……あなたの”無遠慮な距離感”についてです」
「なんだい、君は! いきなり失礼じゃないか!」
「バレンタインという契機に、恋するお相手に気持ちを伝える。素晴らしいことですね。ですが、独り善がりな告白で不快な思いをさせてしまっては台無しです」
「……言うに事欠いて」
タンブリの取り巻きになっていた女子達もそうよそうよと囃し立てるが、ノエルが冷たい目で軽く睨み付けると、全員黙りこくった。
「ただ想いの丈を語るだけなら、誰でも出来ますし、誰に対しても出来ます。本当にリアさんと結ばれたいとお思いでしたら、あなたが為すべきことは他にあるはずでは?」
「な、為すべきことだって?」
「ストーカーじみた行為に耽る暇があるのなら、その生き様で女の子を惚れさせる努力をしなさいな」
「は……はは、僕は僕のままでいいんだよ! 努力? 必要ないね!」
この人はどうしようもない、とノエルは呆れたため息をつく。
「あなたは本当に醜い」
「ぼ、僕が……?」
「あなたの誠実さが伝われば、きっとあの子もこちらを向いてくれるでしょう。それがわらかないならば、あなたは一生あの子を振り向かせられません」
ノエルはそんな言葉を後にして、その場から去って行く。
タンブリは愕然として、その場に立ち尽くすばかりだった。
●繁華街
夕方、自由行動の時間。
生徒達は繁華街に繰り出す。
「……君が、スー君ですね?」
リラ・ラリヒの護衛に当たっていた観智は、情報にあったスーを見つけた。
「ちょっと、お話があるんですけれど……まぁ、立ち話も何ですし、喫茶に同行願いますよ。飲み物と、お菓子くらいは奢りますんで」
「僕? いいよ。わかった」
スー少年は、観智についていく。
二人は喫茶店に入った
「お兄さん、誰?」
「今は……彼方で、覚醒者……ハンターをやっている者ですよ、まぁ……僕は正直、荒事は苦手ですけれど。先日、君達が一斉に告白した事があったんでしょう? その時、身の危険を感じた子から、頼まれた、と言いますか」
「リアお姉さんから頼まれたんだ」
「ええ」
「へえ……」
スーは叱られている子供のように、すねた。
「人それぞれに思いがあると、言いますか。君があの子を好きなのは、悪くないし……誰にも咎められる事ではないんですよ」
観智は優しく諭す。
「でも……あの子の思いは、あの子のものだから……他所から干渉は良くない、ですよね。わかるかな?」
スーは一度、観智を見て、こくりと頷いた。
「僕、お姉さんを困らせてたんだね」
「物わかりの良い子です。……スー君はきっといい男になるよ」
そう言って、観智はスーの頭を撫でた。
●公園
夕日を浴びる公園。
そこでずっと待っていたのだろうか、マルタがいた。
彼女がもうすぐそこを通ると連絡があり、ひりょが動く。
「マルタだね? 俺は鳳凰院ひりょ。依頼を受けて、リア・ラリヒの護衛をしている。悪いが、今日は諦めてくれ」
「諦めろ?」
ひりょは、彼女が怖がっている旨を話す。
「まぁ、そういうわけでな。リアが迷惑しているのだ」
「そう……だったのか」
気を落とすマルタを目にしたひりょは、自分には妹がいることを話した。
兄妹だというのに考え方が全然違う。
赤の他人の、しかも男と女では、もっと違うだろう。
ひりょはそれをマルタに教えたかった。
「だから、まずは色んな人と接したらどうだ? まずは友達になって、自分のことを知ってもらったり、相手のことを知るのがせんけつじゃないのか?」
好意は日々の積み重ねだ。
「告白というのはお互いの気持ちの確認作業じゃないか、って俺は思うね」
「そう……だな」
「まあ、友達になってもないのに、下手な鉄砲数打ちゃ当たるもなにもないよな」
「ありがとう、ひりょ。目が覚めた」
「そうだ、反省会を開こう。みんなを集めてな」
ひりょは、今日好きな子に告白されなかったアスガルドの男子諸君を集めて反省会を行った。
その中には、オッカムやタンブリの姿もあったという。
「今後もなにかあれば、遠慮無く相談するように」
ひりょは、アスガルド男子の一部で、先生と呼ばれるようになる。
●夜
バレンタインデーの一日が終わった。
日が落ちた公園に、リア・ラリヒとハンター達が集まる。
「恋する少年の行動力ってのは馬鹿にできんからな」
エヴァンスは心配をしたが、ハンター達に改心させられた少年達はやってこないようだった。
「リアちゃんお疲れ様。大変な一日だったね」
ハンターのリアは優しく声をかける。
リア・ラリヒは疲れた笑みを浮かべた。
「リア、これで良かった?」
シュネーは問いかける。
ハッと、ハンターのリアが顔を上げた。
すぐに自分のことじゃない、と気づいた。
「いつか嬢ちゃんにも、少年らみたいにバレンタインをきっかけに使いたくなる日が来るかもな」
エヴァンスが言うと、リア・ラリヒはおもむろにチョコレートを差し出した。
「まだ、恋っていうのはわからないけど。感謝の気持ち」
そう言って、彼女は、みんなにチョコを配った。
それは彼女が一歩踏み出そうとする証でもあった。
こうして、アスガルドのバレンタインデーの一幕は、つつがなく降りるのだった。
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/19 09:16:23 |
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護衛の相談はこちら! 仁川 リア(ka3483) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/02/21 16:14:27 |