ヴォイド・イン・ザ・チャーチ

マスター:三田村 薫

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~5人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/03/16 19:00
完成日
2018/03/20 02:55

みんなの思い出

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オープニング

●祈りの汚染
 ジェーンは息を呑んで聖堂の長椅子に隠れている。だって、なんだかどろどろとした、気持ち悪い何かが教会の隙間から入り込んできたんだもの!
 小さな町の、小さな教会だ。十歳のジェーンはこの教会のステンドグラスが大好きだった。晴れた日には神々しいばかりにまばゆく、曇りの日はまるで安らぐように薄い光を通す。今日も、このステンドグラスを見に来ていた。司祭さまは、ジェーンが盗みをはたらいたりはしないと信じてくださっているから、いつも彼女を一人にしてくれる。ジェーンは飽きずにずっとステンドグラスを眺めている。
 けれど、今日のこの日は長居が仇になった。変な音がしたものだから、彼女は振り返ってそちらをよく見た。そして叫びそうになった。なんだか気持ち悪い青色をした、どろどろの何かが教会のドアの隙間から入り込んでいる。一つが入り込むと、続いてもう一つが。たぷん、と水を含んだ音が、糸を引くように響いた。
 見つかったらまずい。ジェーンは長椅子の影に隠れた。どろどろのそれは、ゆっくりとさまようように教会の中を這って行く。
 その時だった。扉の向こうで司祭さまの大きな悲鳴が聞こえた。あの穏やかな司祭さまが、あんな声を上げるだなんて。
「し、司祭さま……」
 彼女は手を組み合わせて、目を固く閉じる。神さま、精霊さま、どうか私たちをお守りください。

●信仰の散華
 司祭はステンドグラスを熱心に見つめる少女を聖堂に残した。お菓子の一つでも土産に持たせようと厨房に入る。微笑ましい気持ちになった。信仰もそうだが、芸術を楽しむ感受性は育てるべきだろう。彼自身、ここのステンドグラスは大好きだった。
 お菓子を包んで、講堂に持って行こうとしたその時だった。湿っぽく何かが床を這う音がする。振り返ると、見る者は皆、顔をしかめるであろう、醜悪な青色をした粘性の液体が床を貼っている。
「歪虚か! こんなところに!」
 まずはジェーンだけでも逃がさないといけない。しかし、気付くのが遅かった。液体はまるで意思でもあるかのように一部分をぬるりと持ち上げ、目にもとまらぬ勢いで司祭の首に巻き付いた。彼は反射的に叫んだ。喉を潰されるまで。
 彼の悲鳴は教会の外にも響き渡る。通りかかった通行人の一人が慌てて教会に入り……また一つ死体が増えた。

●冒涜の払拭
「冒涜だよ」
 ハンターオフィスの職員は、まるで自分が傷つけられたかの様な顔で言った。ラフな服装をしているが、本来は真面目で信心深いのだろう。
「こんなの。許せない。冒涜だよ。よりによって教会で人を殺すなんて」
 歪虚は人間ではない。雑魔であれば理性も知性もない。だから信仰も持ちようがない。それをわかっていても、やはり自分が信じ、親しんでいる教会での狼藉は、彼には許しがたいものなのだろう。
「すまない。仕事の話をしよう。現場は町で一つの小さな教会だ。司祭さまの住まいでもある。スライム型歪虚が少なくとも二体いることが確認されている。死人が出ていることも。それに、女の子が一人取り残されている。そこまで時間は経ってないけど急いでくれ」
 職員はため息を吐きながら、資料の「死者二名」の文字をなぞった。
「……僕の故郷なんだ。教会には通ってたし、ジェーンの事も知ってる。かわいそうに。まだ十歳なんだよ。彼女のことは絶対に助けてくれ」

リプレイ本文

●安否確認
 教会の屋根が見えた。駆けつけた一行は、恐らく住居側であろう玄関のドアが、無造作に開け放たれているのを見た。
「開いてますね」
 ユウ(ka6891)が足を止める。彼女は仲間たちを見た。
「ジェーンはこちら側に逃げていないでしょうか。他に巻き込まれた方の安否も気になります」
「そうだな」
 無道(ka7139)もそれに同意する。
「覗いてみよう。生存者がいるなら避難誘導だ。それがジェーンなら言うことはない」
 そうして、一同は玄関に近寄って、無言になった。玄関を入ってすぐの所に、仰向けに青年が倒れている。その首は、どう見てもあり得ない方向にねじ曲がっており、命がすでにないことは明らかだ。
「これは」
 エメラルド・シルフィユ(ka4678)が眉間にしわを寄せる。
「神の元でなんたる……」
「あそこで倒れているのが司祭かな?」
 アレイダ・リイン(ka6437)が示す先に、なるほど、確かに黒い服をまとった男性が倒れているのが見える。もはや遠目から見ても、投げ出された手に血の気はないのがわかった。
「聖堂に急ごう」
 エメラルドが毅然として言った。その緑の瞳には使命感の強い光がある。
「少女が無事なら助け出さなくては。主よ、少女を何卒守りたまえ」
「しかし、教会を乗っ取るなんて」
 アレイダが鼻で笑う。
「神になれるとでも勘違いしているのかな?」

●防戦
 打ち合わせはすでにここまでの道中で済ませてある。夜桜 奏音(ka5754)が生命探知でジェーンの位置を探り、ユウがランアウトでジェーンを救助。その間のスライムはエメラルド、無道、アレイダで囲みジェーンとユウの元へ行かせないようにする。助け出した後はひとまず聖堂にいるスライムを掃討、住居側から敷地内を見回り見付け次第撃破となる。
「いいかい? 開けるよ」
 闘心昂揚と野生の瞳を発動したアレイダが聖堂のドアに手を掛ける。エメラルドと無道が頷いた。それを見て、アレイダはドアを開け放つ。外からの陽が聖堂の中に差し込み、祭壇までの通路を照らした。その丁度中ほどに、煤で汚れたような青色の不定形の何かがいる。それは、五人の覚醒者の登場を察知したらしい、ぶるぶると震えながら大きく動く。
「まずは一体」
 アレイダが口角を上げた。
「無道、行くぞ」
「ああ」
 エメラルドが無道に声を掛ける。二人は、開け放たれたドアから入ると覚醒してマテリアルをまとう。無道は堅守を使ってスライムの前に立ちはだかった。反対側にはエメラルドが立ち、退路を塞ぐ。
 夜桜がアレイダの隣に並んだ。聖堂を見渡す。
「さて、取り残されている方はどこにいるでしょかね。生命探知しますね」
「ああ、頼むよ」
 夜桜は符を二枚取り出すと、結界を作った。その結界は祭壇まで届くくらいの広さで、ジェーンがよほど端にいなければ探知できるだろう。生きてさえいれば。そして夜桜は探り当てた。彼女たちから見て左側の、中ほどの長椅子の下にいる生命体を。恐らくあれがジェーンだ。
「見付けました」
 彼女はユウを振り返る。
「どこです?」
「前から三番目の長椅子の下です。お願いします」
「はい、任せてください」
 ユウは頷くと、マテリアルのオーラを身にまとわせた。アクセルオーバーによる身体能力の増強だ。それから、ランアウトを使って長椅子の上を器用に飛び越えていく。
 それを見送ると、夜桜は加護符の準備をした。万が一、スライムがジェーンにちょっかいを出すようなことがあった時のためだ。
「エメラルド、後ろにもう一体だ」
 野生の瞳でアレイダが見付けた。その声に、エメラルドは振り返る。それは、幸いにもジェーンとは反対側、向かって右側の長椅子の下からのたのたと出てきた。覚醒者たちのマテリアルに反応して出てきたのだろう。それが目指すのは、どうやらジェーンを助けに行ったユウらしい。スライムの動きは遅いが、ユウは怯える少女を長椅子の下から連れ出すために、無理に引きずり出すことはしないだろう。
「行かせないぞ!」
 エメラルドはホーリーライトを撃ち込んだ。スライムはその衝撃でぶるんぶるんとのたうち回る。あまり気分の良い動きではない。しかし、今の攻撃で、その注意はエメラルドに向いた。彼女は剣を構える。
「そうだ、こっちだ」
 もう一体は相変わらず、ずるずると、遅い動きで無道の方に向かっている。全身をぶるぶると細かく波打たせると、体をムチのように伸ばして、鎧に覆われた無道をひっぱたいた。金属を打つ高い音が鳴る。
「無道!」
「大丈夫だ。問題ない」
 今はジェーンを巻き込むことを危惧して派手に刀を振り回すことができない。彼はユウが向かった先をちらりと見た。ジェーンを助け出すまで、耐えてみせる。

●救出
 一方、ランアウトでジェーンの元まで跳んだユウは、周辺にスライムや他の歪虚がいないことを確認してから、長椅子の下を覗き込んだ。丸くなって、小さく震えている体が見える。
「ジェーンさん」
 優しく名前を呼ぶと、ジェーンはびくりと体を震わせる。彼女は恐る恐るこちらを見る。
「ジェーンさん、お待たせして申し訳ありません。怪我はありませんか?」
 ジェーンは無言で頷いた。怖くて声が出ないらしい。ただ、ユウが自分を助けに来たことはわかったらしく、その目には少しの安堵が見えた。それと同時に涙があふれ出す。
「しさ、し、司祭さまが……」
「お話はあとでしましょう。今はここから逃げるのが先です」
 あくまで優しくそう告げると、ジェーンの緊張も大分ほぐれたらしい。彼女はそろそろと長椅子の下から出てきた。そのとき、金属をムチで叩いたような音がする。
「無道!」
 エメラルドの声がした。どうやら、無道が攻撃を受けたらしい。
「ひっ!」
 ジェーンがその音を聞いて縮こまる。
「大丈夫、大丈夫ですよ。強いハンターさんたちが守ってくれているんです。だから安心してください」
 ユウは長椅子の背もたれから顔を出して無道たちを見た。無道は微動だにしていない。夜桜と目が合って、ユウは手を振った。夜桜が別の札を取り出す。恐らく加護符だろう。
「さあ、行きましょうジェーンさん。お守りももらえますよ」
 出てきたジェーンをそっと抱き寄せる。横抱きにして立ち上がると、するりと加護符が飛んできた。ジェーンの胸に貼り付く。
「これが、お守り?」
「そうです。さ、確り掴まっていてください」
 ジェーンがきゅっとユウの服を掴むのを確認すると、ユウは再びランアウトで長椅子を跳び越えた。復路はジェーンのことも気遣ってやや速度は落とす。無道の後ろに着地した。そのまま聖堂の外に出ると、中の仲間に報告する。
「ジェーンさん救助完了しました」
「ありがとう、ユウ!」
「これで安心だな」
 無道が守りを解いた。村雨丸を振りかぶる。
「神の下で歪虚の暴虐など許してはならない」
 エメラルドもアルマス・ノヴァに光をまとわせた。二体のスライムが消滅するのにそう時間は掛からなかった。

●少女の話
「さて、ジェーン、一体何があったんだい? 教えてくれるかな」
 聖堂内に他のスライムがいないか確認した後、ユウに抱きしめられたジェーンにアレイダが話しかける。ジェーンは安全を確保して安心したらしい。こくりと頷くと、話し出した。
「私、ここのステンドグラスが好きで、よく見に来ていたの」
 入り口からも見える精霊のステンドグラスは、なるほど確かに荘厳で美しい。
「司祭さまは、私がこのステンドグラスを好きなのをご存じだったから、よくお茶とかお菓子をくださったの……今日も、それでお菓子を取りに……ううっ……」
 ジェーンは話しながら、また悲しみが蘇ってきたのだろう。ぼろぼろと涙をこぼし始めた。ユウが抱きしめてその背中を撫でる。
「そうしたら、あの気持ち悪いのが入ってきて、私、隠れて、そうしたら司祭さまの大きな声が……わ、私、何もできなくて……怖くてずっと……」
 再び顔を覆うジェーンを見て、五人は顔を見合わせた。
「わかった。もういい。君はユウ君といるんだ。ユウ君、頼めるかい?」
 アレイダが言うと、ジェーンとユウは頷いた。
「もちろんです。教会の外までお連れしますね」
「念のため、加護符はそのまま貼っておきます」
 夜桜が、ジェーンの胸の加護符を見て言う。ジェーンは自分に貼られたお守りにそっと手を重ねると、
「ありがとう……」
 小さな声で礼を述べた。

●式神偵察
 ユウとジェーンが敷地から出るのを見送ると、四人は再び聖堂に引き返した。右奥に、居住スペースへのドアがある。
「待ってください」
 夜桜が言った。ドアに手を掛けていたアレイダが振り返る。
「何だい?」
「扉を開けてすぐいると面倒なので、一応敵がいるか確認しておきますね」
「ああ、そうだね。お願いするよ」
 居住スペースは狭い。開けてすぐにいたとして、リーチの長い大鎌を即座に振り回すのは難しいだろう。夜桜は一枚符を取り出すと、それに念を込めて式神を作り上げた。人型をしたそれは、夜桜に従ってドアの隙間からするりと下に潜り込む。
 夜桜は式神と視覚を共有している。彼女はそれを通して見た。厨房前で倒れている司祭を。先ほど、開け放たれた玄関から見えたものだ。廊下の先を見ると、開いた玄関と青年の遺体が見える。聖堂のスライムが犯人でなければ、この近辺にもう一体くらいはいるはずだ。
 ゆっくりと辺りを見渡す。すると、司祭の足を、ずるりと丘を越えるようにスライムが這ってくるのが見える。式神や、ドアの向こうにいる夜桜たちのマテリアルに反応したのだろう。夜桜は式神を下がらせた。すぐ後ろに、ドアがある。そのドアの下をくぐらせた。生活感のある部屋が視界に写る。どうやら司祭の部屋らしい。ぐるりとその中を見渡して、彼女は見た。天井に張り付く一体のスライムを!
 天井にへばりついた水滴が落ちるように、その青黒い軟体生物は式神めがけて落ちてくる。視界いっぱいが汚らしい青色で覆い尽くされ……式神との視覚共有はそこで途絶えた。

●掃討
「二体います」
 夜桜が顔を上げた。
「司祭さまのご遺体の傍と、お部屋に一体ずつです」
「それだけかな?」
 アレイダが尋ねると、夜桜は少し考えてから頷いた。
「見えたのはそれだけです。式符のマテリアルに反応したのでしょう。もっと遠くにいれば遅れて出てくるかもしれません」
「わかったよ。では開ける」
 アレイダがノブに手を掛けた。開け放つ。司祭の部屋に入ろうとしていたスライムが、ぶるぶると震えた。闘心昂揚と野生の瞳を用いて身体能力を高めたアレイダには、そう怖い相手ではない。
「今の君の心境を当てて見せようか。俺は神だ、誰も俺を止められないぞ! だろう?」
 スライムには答えない。ただ、ぶるぶると震えている。本能的な恐れのようなものはあるのだろうか? それとも怒りだろうか。
「おや、図星だったかな? しかし、もはや君を神の座に置いておく者は誰一人いないよ。だからもう諦めな」
 大鎌を振りかぶると、祖霊の力を鎌に込めて振り下ろす。飛沫の様にスライムの一部がひきつった。それは身をよじって、自分を床に縫い付ける鎌から逃れようとする。ぶちぶちと体を引きちぎって鎌から逃れると、慌てた様に外に逃れようとする。だが動きは遅い。アレイダは大股に踏み出すと、再び鎌を振り下ろした。手負いのスライムはそのまま制御がきかないかのように小刻みに震えると、やがて溶けるように消えてしまった。
「アレイダ、足下だ!」
 エメラルドが警戒を促した。見れば、確かに傍の部屋のドアの隙間から、もう一体のスライムがずるずると這い出ている。そのスライムは、体の一部を勢いよく伸ばして、アレイダの足に巻き付ける。
「おっと」
「させるか!」
 エメラルドがホーリーライトを撃ち放った。至近距離から衝撃を受けて、スライムはアレイダの足を解放する。そのままずるずると再び部屋の中に戻って行った。
「五色光符陣を使います。部屋の中にいるならこれで倒せるでしょう」
 夜桜が提案すると、三人はそれを了解した。開けてすぐに攻撃されても良いように、守りの堅い無道がドアを開ける。
「いたぞ」
 のたりのたりと、部屋の真ん中に向かっていくスライムがいた。逃げているつもりだろうか。無道が振り返ると、夜桜は中華風の水墨画が描かれた符を五枚取り出した。その符を使って、スライムが入るように結界を張る。まばゆい光がその中ではじけ飛んだ。するとどうだろう、部屋の中の筈なのに、一瞬だが雄大な自然の風景が浮かぶ。
「面白いね」
 アレイダが呟いた。光に焼かれたスライムは、しばらく力なくもがいていたが、やがて跡形もなく消え去った。夜桜はそれを確認すると、仲間を振り返る。
「式神で見付けた二体はこれで討伐しましたがまだ油断できません」
「流し台やゴミ箱の中とか結構怪しいね」
 アレイダが同意して、厨房を覗き込んだ。
「敷地内にいる可能性も無視できないな」
 エメラルドがこっくりと頷く。
「では調査と行こうか」
 無道が言うと、四人は各々武器を構えて家捜しを始めた。

●弔い
 結局、その他にスライムはいなかった。念のため、と敷地内も確認するが、こちらもクリア。四体で全部だったらしい。
「どうやら、無事に依頼は果たせたようだ」
 敷地外で待っていたユウとジェーンの元に戻り無道が声を掛けると、ジェーンはユウを見上げた。ユウは微笑んで頷く。
「全員無事ですよ」
「よ、よかった……司祭さまみたいになっちゃったらどうしようって……」
「怖かったか? もう大丈夫だ。今はゆっくり休むといい」
 無道が優しく声を掛ける。フルフェイスの兜に、最初は怖がるような素振りを見せていたが、自分を守ってくれていたことはわかっているのだろう。その言葉にこくりと頷く。
「ありがとう……ハンターさんたち……」
「無事で何よりです」
 夜桜も頷いた。ジェーンに歩み寄ってそっとその頭を撫でる。ジェーンは夜桜を見上げて、自分の胸に貼られていた符を見下ろした。
「お守り、ありがとう……すごく心強かった」
「それは良かったです」
 スライムの討伐を報告すると、ジェーンには親の迎えが来た。両親は一同にひたすら頭を下げて何度も何度も礼を述べる。ジェーンは親に抱かれて帰って行った。それを見送ると、エメラルドが呟く。
「司祭と青年の弔いをしなくては」
「そうですね。今恐らく町の人たちが始めているでしょうから、お手伝いをしに行ければ……」
「ユウ、一緒にどうだ」
「もちろんです、行きましょう」
「神気取りの歪虚を倒したはいいが、神を祀る司祭がいなくなってしまってはね……」
 アレイダがゆるゆると首を横に振る。教会の方は人の声がたくさんした。それが楽しい賑やかさでないことは全員が知っている。しばしそちらの方を見つめていると、陽の傾き掛けた町に、夕刻の風が吹いた。

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重体一覧

参加者一覧

  • 悲劇のビキニアーマー
    エメラルド・シルフィユ(ka4678
    人間(紅)|22才|女性|聖導士
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 赤き霊闘士
    アレイダ・リイン(ka6437
    人間(紅)|21才|女性|霊闘士
  • 無垢なる守護者
    ユウ(ka6891
    ドラグーン|21才|女性|疾影士
  • 優しき孤高の騎士
    無道(ka7139
    鬼|23才|男性|闘狩人

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/03/14 19:39:05
アイコン シリアスライム(相談卓)
エメラルド・シルフィユ(ka4678
人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2018/03/16 18:00:08