【AP】ピンクスライムがあらわれた!

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/04/04 19:00
完成日
2018/04/18 06:35

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 突如として現れた歪虚。
 手のひらサイズの小さな粘泥――ドぎついピンク色のスライムは、何もせず。
 あまり強そうには見えないそれは、十数匹で、ただぷよぷよしていた。


「何だコイツ」
「気持ち悪い色してんなー」
「あ、あれは……!」
「え。何だ、お前。あのスライム知ってるのか?」
 その姿を見て青ざめるハンター。
 他のハンター達が小首を傾げている間に、スライムは襲いかかってきた!


 ピンクスライム1の こうげき!
 ハンター1に 0のダメージ!


「うお! ビックリした! でも全然痛くないぞ」
「気持ち悪いだけで大したことなさそうだなー」
「違います……! この歪虚の本当の怖いところはそこじゃない!」
「え……?」


 ピンクスライム2の こうげき!
 ハンター2に 0のダメージ!


「げえっ!? 良く見たら鎧が溶けてるじゃないか!」
「ちょっ! 俺の服も溶けたっ」
「……何でまたコイツらが……! もう嫌……!」
「なんつー歪虚だよ。……って、お前顔色悪いけど大丈夫か?」


 ピンクスライム3は なかまを よんだ!
 ピンクスライム16が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム4は なかまを よんだ!
 ピンクスライム17が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム5は なかまを よんだ!
 ピンクスライム18が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム6は なかまを よんだ!
 ピンクスライム19が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム7は なかまを よんだ!
 ピンクスライム20が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム9は なかまを よんだ!
 ピンクスライム21が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム10は なかまを よんだ!
 ピンクスライム22が あたらしく あらわれた!


「げえっ。仲間呼びやがった!」
「装備溶かす、増える……厄介だな」
「いやああああああああああ!!」
「おい! お前どこ行くんだよ!」


 ハンター3 は にげだした!
 しかし まわりこまれてしまった!


「あああああああ!! だから嫌だって言ったんですよおおお!!」
「落ち着け! とりあえずあいつに効く攻撃手段はないのか!?」
「……素手」
「は? 素手?」
「武器は駄目です。溶けます」
「マジかよ……。とりあえずやってみようぜ!」

 ハンター1 の こうげき!
 ピンクスライム3に 3000のダメージ!
 ピンクスライム3 はたおれた!

 ピンクスライム1の こうげき!
 ハンター3に 0のダメージ!

 ピンクスライム2は なかまを よんだ!
 ピンクスライム23が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム4は なかまを よんだ!
 ピンクスライム24が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム5は なかまを よんだ!
 ピンクスライム25が あたらしく あらわれた!


「本当だ。素手の攻撃は通ったぞ!」
「きゃああああああああ! いやああああああ!!」
「もしかして、このスライムって……噂に聞くアレか?」
「……え。もしかして、こいつらがアレなのか!?」


 この数ターンのやり取りで分かったことを、ハンター達は頭の中で必死に整理して……一つの報告書を思い出した。


 武器や鎧などと言った装備品から服までことごとく溶かすスライムがいる。
 素手の攻撃は通る。
 とにかく仲間を呼ぶ。どんどん呼ぶ。
 一体一体は弱い。それゆえ命までは取られない。
 が、攻撃方法が執拗でとにかく気持ち悪く、死ぬより恥ずかしい目に遭わされたとか何とか――。


「こいつはヤバいな……!」
「よし、戦略的撤退だ! 急げ!!」


 ハンター達 は にげだした!
 しかし まわりこまれてしまった!


 どうする?

リプレイ本文

 ハンター達が周囲を見渡すと、どこもかしこもどぎついピンク色で覆われていた。
「ハッハー! 右も左も真っピンクじゃねぇか! こいつは面白れぇな!」
「これは、また……目立つ色のスライムだよね」
「……なんかこう。良くない場面に出くわしちゃったなぁ……」
 異様な光景である筈なのだが、何故か楽しそうな役犬原 昶(ka0268)。
 氷雨 柊羽(ka6767)とシェルミア・クリスティア(ka5955)が微妙な表情をしているが……全方位得体のしれない歪虚に囲まれているのだ。ハッキリいってこれが普通の反応である。
 己の不利を瞬時に察知した十色 乃梛(ka5902)は、いきなり踵を返した。
「す、スライム塗れとか御免だわ。私は撤退するっ」
「待って! ここで逃げるとか勿体n……」
「今勿体ないって言わなかった!?」
「気のせい、気のせいだよー!」
 言い合う乃梛と藤堂 小夏(ka5489)。
 突然の光景に理解が追い付かなかったらしい。エメラルド・シルフィユ(ka4678)がようやっと我に返った。
「私は何故こんなところにいる……? ハッ! そうだ! 歪虚を倒さなければ!」
「いやいや帰ろう!? これ絶対良くないやつだよ!」
「何を言うか。敵を前にして撤退するなどあり得ないだろ」
「そーだそーだー!」
 必死に言い募る乃梛にピシャリと言い返すエメラルドと千夏。
 ちなみエメラルドは大真面目だが千夏は色々と確信犯的なムーブである。
 そこにじわじわと迫りくるピンク色。
 飛んできたそれを、乃梛は咄嗟に鞭で殴り返した。
「わああ! ビックリした!」
「……あの。鞭はどこ行ったのかな?」
「えっ?」
 恐る恐る尋ねるシェルミアに手元を見る乃梛。
 ――ない。
 さっきまで握ってたはずの鞭が、持ち手を残してまるっと消えている。
 呆然とする乃梛とシェルミア。
 誰も気付いていないが千夏だけがニヤニヤと――あ、すみません。嘘です。昶さんはスライムの動きがツボに入ったのか最初っから爆笑しっぱなしだ!
 気を取り直した柊羽は弓に矢を番え、渾身の一撃をピンクの粘泥向けて放った……筈だったのだが。
「……あの。矢はどこに行ったのかな?」
「…………!?」
「ただがスライムだろう? そこを退け! 私が叩き切る!!」
 2度目のシェルミアの呟き。愕然とする柊羽の横をすり抜けるエメラルド。
 ホーリーセイバーの加護によって輝く刃でもって、粘泥を両断した――あれ?
 え。何で斬れてないの? というか無傷……?
「……あの。剣はどこに行ったのかな?」
「……は? え? ええええええ!!?」
 シェルミアの3度目の呟き。驚きの声をあげるエメラルド。
「もうやだーーー!」

 乃梛 は にげだした!
 しかし まわりこまれてしまった!

「ハハハハハ! 見ろよもっと増えてるぜ!! すげーなあいつら」
「いやいやいや! これヤバいやつだよね!?」
「笑ってる場合じゃないだろう! 1匹でも数を減らすぞ!」
 ゲラゲラと笑う昶。キレ気味のシェルミア。柄だけになった剣を投げ捨てながら言うエメラルドに応えて、仲間達も動き出す。
 セイグリットフラッシュ、ジャッジメント、そして符術と持ちうる限りの攻撃スキルを叩きつけてみるも効いた様子はない。
 それどころかピンクスライムさん、爆発的に増えてますよね!? どーすんだこれ!!?
「こういう時はな! 筋肉にものを言わせるんだよ!」

 昶の こうげき!
 ピンクスライム114に 2005のダメージ!
 ピンクスライム114 はたおれた!

「ほらみろ! 筋力は全てを解決するんだぜ!!」
「筋力……そうか。筋力の問題なのか」
「いやいや違う。絶対違う! 今までと違うところと言えば素手ってことくらい?」
 えっへんと胸を張る昶。
 混乱し始めているエメラルドに乃梛が慌てて訂正する。
「……そういえば、ナックルどこ行ったのかな?」
「ん? そういやあなくなってんな! どおりで涼しいと思ったぜ!」
 本日4度目のシェルミアのツッコミに動じることなくからからと笑う昶。
 言っている傍からにじり寄るスライム。見れば彼の鎧の足の部分が溶けかかっていて……ハンター達はここまで来てようやくこのピンクの粘泥の特製を理解した。
「なるほど。増える上に装備を溶かす。素手の攻撃は通る、と……」
 ブツブツと呟く柊羽。徐にエメラルドの背をぐいぐいと押す。
「ちょっ!? 何故私を前に押し出す!?」
「え? いやいやだって服とか武器とか溶かされたくないし……」
「私だって嫌だぞ!?」
「またまたそんな。エメラルドさん出てるとこ出てるし問題ないない」
「そういう問題じゃないだろう!? こういう時は助け合うものなんじゃないのか!?」
「そうだね! それは美しい精神だけど……こう、あれだよ。僕に自己犠牲の精神はないから」
「いやいや。そんな遠慮しなくていいんだぞ!」
「ちょっ……。遠慮じゃないから!」
 お互いをぐいぐい押し合う2人。
 ああ、何という醜い争い!
 ピンク色の粘泥は蔵倫だけじゃなくこんな人間の本質まで暴き出すと言うのか!
 恐ろしい歪虚ですね本当に!
 キツイ色のスライムに取り囲まれたと思ったその時、昶が笑いながら前に躍り出た。
「ハッハー! こいつらは俺に任せろ!」
「えっ。昶さん、でも……!」
「俺は男だからな! 装備がなくなったくらい何てことないぜ!!」
「昶さん、ありがとう……! よし、皆! 昶さんが囮になってくれてるうちに逃げよう!」
 絶対絶命の中に見えた一条の光。
 ああ、ヒトの中にまだ良心はあったのだ!
 手に手を取って駆け出した乃梛とシェルミア。
 ――そこに立ち塞がったのは、ピンクの粘泥ではなく。予想外の人物だった。
「ちょーっとまったあああ!!!」
「えっ。千夏さんどうしたの?! 早く逃げようよ」
「逃げる!? ノンノン! 逃げるなんてとんでもない!」
「何言ってるの! 昶さんの気が変わらないうちに行こう!」
「こんな楽しい目に合っているのに、逃げるなんて勿体ないね!」
「楽しい!? どこが!?」
「装備溶かされてるの見たでしょ!?」
「それがどうした! 武器はまた用意できるけど、このスライムにはもう会えないかもしれない! そう考えれば安い出費だよ!」
 ババーン! と言い切った千夏。
 乃梛とシェルミアが死んだ魚の目になる。
 ――こいつはダメだ。手遅れだ……!
 ――私達だけでも逃げよう……!

 乃梛と シェルミアは にげだした!
 しかしまわりこまれてしまった!
 千夏の こうげき!
 千夏は ピンクスライムを210を 投げつけた!

「「ギャアアアアアアアアアアアア!!」」
「うーん。触感は……微妙かな」
 響き渡る悲鳴。首を傾げる千夏。そこにエメラルドと柊羽が駆けつけて来る。
「千夏!? 何をしている!」
「ああ、2人共丁度いいところに。大丈夫だよ。これそんなに悪いものじゃないよ。生まれた時の姿に戻るだけじゃない」
「いや、ちょっと言われている意味が分からないんだけど」
「だからこのスライム、装備を解かすと離れていくじゃない。逆転の発想で、皆真っ裸になれば良いんだよ!」
「は……?」
 きっぱり。
 断言した彼女。エメラルドと柊羽は逃げ腰になる。
「ちょっと確認したいんだが。千夏はその……」
「そういう趣味なの……?」
「うん。誰かが混乱する姿って超楽しい」

 うわあ。やっぱり! これ予想以上に酷いやつだ!

「と言う訳で。そーれ! スライム祭りだーーー!!」
「「いやああああああ!!?」」
 仲間達に逃げる隙も与えず、手当たり次第に粘泥を掴みぽいぽいと投げつけていく千夏。
 抱えている部分の装備は既にない。
 攻撃をしている訳でもないので、足からどんどんスライムが這い上がって来ている。
 投擲アイテムが向こうからやって来てくれるのは非常に都合がいい。
 鎧を溶かし、繍衣に穴を開けながら迫って来るそれを掴んでは投げる。
「うーん。冷たいから夏にはいいかもしれないなぁ……」
 ――この状況で感触を確認する余裕があるとか、さすが千夏さん大物ですね。

 千夏の予想外の反逆により、ハンター達は阿鼻叫喚の地獄に落とされていた。
「やだやだやだ! 離れてっ……!」
 脚にまとわりつくスライムを必死で剥がそうとする乃梛。
 それは更なる隙を呼び、桃色の粘泥がびしゃり、という音を立てて背中に張り付く。
「ひっ……!」
 背筋を舐められたような感覚に悲鳴をあげる彼女。
 ――乃梛自身、スライムに遭遇するのは実は初めてではなかったりする。
 気持ち悪い。ものすごく気持ち悪い感覚なのだが――いや、ある意味慣れてしまったからこその反応なのだろうか。
 どんどん露わになっていく白いきめ細やかな肌。
 屈みこんで隠そうとした結果、返って粘泥を押さえつける形となり……。
「やだーーー! 蠢かないでえええ!!」
 動くなと言われても装備溶かすのが仕事ですからね! 無理な話ですよね!
「か、神よ……お助けください……!」
 思わず祈りの言葉を口にするエメラルド。
 こんな時に神に縋ったって助けてくれる訳がないのですが。
 というかそもそも神の加護があったらこんな目に遭ってないと思うんですよね。
 ずるずると音を立てて這い上がるスライム。じわりじわりと手袋やブーツを溶かして行く。
「うわあああ! 分かった! そこまでは許す! これ以上は駄目だ! やめてえええ!!」
 涙目になって懇願するエメラルド。
 桃色の粘泥さんにその言葉は理解できませんから! 残念!!
 彼女の願いも空しく、自慢のビキニアーマーが音もなく溶かされて……。
 既に柊羽と醜い争いを繰り広げているし、標準装備がビキニアーマーな時点でこんなこと言っていいのか分からないんですけど!
 エメラルドさんこう見えて清純派です!
 大事な事なので二回言います。
 清純派なんです!
「清純ということは当然(閲覧削除)で(閲覧削除)なんだろうし、この仕打ちは厳しいねー」
 千夏さん、他人事みたいに言ってますけど半分以上貴女のせいですからね?
「やだーーー! 気持ち悪いいい! 助けてお姉ちゃんーー!!」
 一方シェルミアは、頑張って避けていたものの、いつまでも避けることは叶わず。
 一度粘泥に触れられたらそのあまりの気持ち悪さに固まったまま動けず、いいようにされていた。
 無理もない。こんな経験ないのが普通だ。
 白い陶器のような肌。女の子らしい丸みのある身体が段々と露わになり、長い髪の毛で必死に隠している。
 涙しながらぷるぷると震える様は仔兎のようで、何とも加虐心をそそr(げふんげふん)……いやいや可哀想ですね!
「うわ、気持ち悪……」
 吐き捨てるように呟く柊羽。彼女はこんな状況でも諦めずにスライムに抵抗し続けていた。
 ブーツや手袋は諦めてやってもいいが、武器だけは困る。
 大事に使ってきたものだし、こんなところで失くすワケには……!
 その時、聞こえた千夏の高笑い。続いたべしょっという音。背中に感じた嫌な感覚。
 ふと肩を見ると桃色の粘泥が乗っている。
 ――え。待って。何でこんなとこまでスライム上がって来てんの? 待って待ってもしかして手遅れ? 僕の弓どこ? あれ、矢筒も消えた?
「嘘、だろ……。愛用の……えぇ……」
「いやぁ、我らがスライムの前には強力な武器も無力だねぇ」
「誰のせいだと思ってんだあああ!! てか我らがスライムって何だーーー!!」
「ん? 私はスライムの御遣いだし☆」
「わー。知らなかったーー! ってふざけんなあああ!!」
「うっさいんじゃー!! 大人しく我が同胞の餌食となれえええ!!」
 千夏の咆哮。飛んでくるスライムにキレかける柊羽。
 ふと目線を横に移して……異様な光景に絶句する。
 そこには、すごく開放的な姿(お察しください)の昶がピンクスライムの海できゃっきゃうふふと泳いでいた。
「ちょっと昶さん何やってんの!!?」
「俺知ってるぜ! こういう敵って合体してでっかくなるんだろ!」
「待ってそれゲームが違う!!」
「でっかくなったらスライムの中って泳げんのかと思って試したんだけどさ! こんだけ数いるとでっかくなくても泳げるな!!」
 スライムの中から見え隠れするぷりん☆とした臀部。
 そして、あろうことか背泳ぎなんて始めたからさあ大変!!
 ――スゴク、(閲覧削除)デス。
「うわあああ?! ちょっと隠しなよ馬鹿ーー!!!」
「何でだよ! 俺の雄っぱいは夢も希望も浪漫もあるCカップだし、(閲覧削除)は(ズキューン)で大艦巨砲並だぜ☆」
「そんな情報いらんわああああああ!!!」
 一切隠す気のない昶にガチギレする柊羽。スライムの御遣いもめっちゃ開放的な姿なのに隠す様子もなくカラカラと笑う。
「大丈夫だって! 皆良い身体してるんだから、むしろ見せていくべきだよ!!」
「そんな訳あるかあああ!!」

 ブチィッ!

 柊羽は ブチ切れた!
 柊羽はは ちからを てにいれた!

「なんで猟撃士が素手攻撃なんだよ! 武器返せ!!」
 ブチ切れた柊羽の右ストレートがピンクスライムに決まった――!!(カンカンカンカーン!)
 その勢いのままものすごい勢いでスライムを蹴散らして行きます! これは強い!!

「お姉ちゃん……私は何でこんな恥ずかしい目に遭ってるのかな?」
 ぶつぶつと呟くシェルミア。
「うん……。そうだね、お姉ちゃん。目撃者は全員消しちゃえばいいんだよね……」
 目が完全にイッてしまっている。
 あかん。シェルミアさん、聞いたらいけない声聞いちゃってますよ!?
「分かった。私思いっきり殺るね……☆ ポロリもあるよ! 首がなァ!!!!」

 シェルミアは ブチ切れた!
 シェルミアは ヤンデル☆シェルミアに 変化した!
 ヤンデル☆シェルミアの こうげき!
 スライムの御遣いは ふっとんだ!
 昶も ふっとんだ!

「あーーー! 待ってスライム残しといてーー!!」
「わははははは! 巨砲だけに俺が打ち出されちまったなーー!!」

 キラン☆


「……っ!!」
 声のない悲鳴をあげて起き上がった柊羽。
 依頼の後、仲間達と酒盛りをしていたら、いつの間にか眠っていたらしい。
 噴き出る冷や汗。
 ――何だろう。すごく嫌な夢を見ていたような気がする。
 多分これ、思い出さない方がいいやつだ……。
 ふと横を見る柊羽。千夏と昶が寝ながらゲラゲラと笑っている。
 何かいい夢でも見ているのだろうか……。
 ふと目が合ったシェルミアは酷く疲れた顔をしていて……その向こうでは、乃梛とエメラルドが何故か部屋のすみっこでカタカタと震えていた。
「もうヤダ……恥ずかしくて死にたい」
「もうスライムとは戦わないぃ……!!」
「2人共大丈夫かな……?」
「うーん。何があったんだろう」
 めそめそと泣く乃梛とエメラルドに顔を見合わせる柊羽とシェルミア。
 ――何かを思い出しかけて、ぷるぷると頭を振った。

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重体一覧

参加者一覧

  • 師を思う、故に我あり
    役犬原 昶(ka0268
    人間(蒼)|27才|男性|霊闘士
  • 悲劇のビキニアーマー
    エメラルド・シルフィユ(ka4678
    人間(紅)|22才|女性|聖導士
  • スライムの御遣い
    藤堂 小夏(ka5489
    人間(蒼)|23才|女性|闘狩人
  • 疾風の癒し手
    十色 乃梛(ka5902
    人間(蒼)|14才|女性|聖導士
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティア(ka5955
    人間(蒼)|18才|女性|符術師
  • 白銀のスナイパー
    氷雨 柊羽(ka6767
    エルフ|17才|女性|猟撃士

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アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/04/01 20:46:47