• 初心

【初心】桜にまつわる白い影

マスター:三田村 薫

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
LV1~LV20
参加人数
3~4人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/04/14 07:30
完成日
2018/04/18 00:04

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●サンドラはおかんむり
 とある人間の町に住んでいるエルフがいた。彼女の名前はサンドラと言う。園芸の腕はプロ並み。諸般の事情で、つい最近この町の空き家を借り受け、町中の植物の手入れを任されているのである。
 園芸家の朝は早い。彼女は、世間の休日である今日も、園芸用具を持って町中の花を見て回る。彼女が任されているのは公共スペースにある植物についてだ。個人宅の植木や花壇については相談に乗るところまでである。
 公園の入り口の植え込みをチェックして、彼女は中に入った。奥にある桜の木を見上げる。
「この季節の主役だからな。入念にチェックだ。花見の時期は長い方がいいだろうし……」
 毎年この時期になると、花が咲き、人々が集まるらしい。皆が桜を楽しみにするものだから、この木の手入れは、サンドラもかなり気を遣っていた。
「ん?」
 彼女は眉を寄せる。枝に白っぽいものがまとわりついているのだ。毛虫か? しかしそれにしては大きい様な……。
「ヘビか!」
 それは白いヘビだった。しかも、どこからやって来たのか四匹もいる! それは桜の幹に噛みついていた。噛まれたところから樹皮が変色しているのが見える。どうやら歪虚らしい。
「こら! 私の桜に……いや私のじゃないけど! とにかく大事な桜になんてことをするんだお前たち!」
 彼女はハサミを振り回して威嚇を試みたが、一匹のヘビに威嚇を返されるだけで終わった。その拍子に、枝からめきっと嫌な音が聞こえて、サンドラの顔が青くなる。
「おおおおお、お前! 誰に向かって威嚇してると思ってるんだ! それと自分の重さに見合った枝を選べ!」
 ぴょんぴょんと飛び跳ねながらサンドラは怒った。しかし、歪虚に対して素人の自分ではこれ以上対処しようがない。
「今に見てろよ、腕利きのハンターがお前たちのことをボコボコにしてやるんだからな」
 ヘビに向かって捨て台詞を吐くと、彼女はその足で町長の家に行った。今日は休日で役場は閉まっているが、平日であっても、町で起きているのはサンドラだけ。朝の早い老人すら、そろそろ目を覚まそうか、と言うくらいの時間だ。
「おい! 町長! 何を呑気に寝てるんだ! 桜の木が大変だぞ! ハンターオフィスに通報してくれ!」

●ハンターオフィスにて
「サンドラはおかんむり、って言う映画が撮れそうなキレっぷりでしたよ」
 お下げに眼鏡の職員はそう言って苦笑した。
「そういうことでぇ、桜の木にまとわりついている歪虚を退治してくださいって依頼ですぅ。桜の木はできるだけ傷つけないで欲しいとも」
 園芸家らしい依頼の仕方だ。
「歪虚についてですが、サンドラが威嚇したらやり返してきたって話ですから、多分こちらの陽動なりなんなりには引っかかるんじゃないか、と思いますねぇ」
 資料には、白いヘビのスケッチが載っていた。サンドラが描いたらしい。長さは二メートルくらい、太さはそれなりと注釈がついていた。それなりってどれくらいだろうか。
「サンドラは別のことも心配してるんですぅ」
 職員が言った。なんだろう、と彼女の顔を見ると、
「ヘビの重さで枝が折れるんじゃないかってぇ、それを心配していましたねぇ。園芸家らしい心配です。でもその心配ももっともです。彼女、すぐに町長を叩き起こして通報させましたからね、そこまで時間も経っていません。間に合うと思いますぅ。終わってからお花見させてもらえるくらいの時間はあるんじゃないでしょうかぁ」

リプレイ本文

●桜の木に雑魔がいるのを見ること
 一行が公園に到着すると、金髪のエルフが地団駄を踏んでいるのが見えた。それを、年嵩の男性がなだめている。
「サ、サンドラくん落ち着きたまえよ……ハンターさんたちもすぐ来てくれるって言うし……」
「町長! お前! 花見だって浮かれてるけど花見の主役がなんだか忘れてるんじゃないだろうな! あの桜だってタダで咲いてるわけじゃないんだぞ!」
 どうやら、サンドラと町長らしい。サンドラは、元は美人なのだろうが、今は怒りのあまり鬼の形相になっている。
「あのぉ、あなたがサンドラさんかなぁ?」
 そこに、桜崎 幸(ka7161)が声を掛けた。サンドラが、ぎゅんっ、と音でもしそうな勢いで振り返る。
「私がサンドラだ! お前たちがハンターか!」
「そうだよぉ」
「よく来た! 早かった! えらい! でかした!」
 サンドラはびしっと人差し指で桜の木を指す。確かに、白いヘビがにょろにょろと桜の木にまとわりついているのが見えた。
「雑魔だから、私が下手に手出しして被害が拡大したらまずいと思ってあのままにした。心苦しかったけど。頼む。どうにかしてくれ」
「おう! 任せとけよなー!」
 太鼓判を押したのは姫之宮 アテナ(ka7145)だ。全身を鎧で多い、盾を持った彼女が言うと頼もしさを感じる。
「カー! でっかい蛇じゃのう! さすがにこのサイズは久々に見たわい!」
 ヴァン・ヴァルディア(ka6906)が遠目からでもわかるヘビの大きさを見て嘆息を漏らす。
「そうだ。そのおかげで枝が若干危ない」
 サンドラは真顔で頷いた。
「桜への被害は最小限に抑えられるようにせねばなりませんね」
 鳳凰院 流宇(ka1922)が思案しながら言った。
「そう、そうなんだ。桜の木は折れた枝から腐ってしまうこともある……もちろん、私もこの後の手当には最善を尽くすけど……それにも限度があるから、どうにか桜を傷つけないようにしてほしいんだ。頼めるか?」
 サンドラが眉を下げて懇願するように尋ねる。ハンターたちは、顔を見合わせて、頷いた。
「ちゃんと完了できたら、お花見とかできたらいいなぁ」
 幸が、雑魔にまとわりつかれてなお咲き続ける桜を見上げて呟いた。

●雑魔が薔薇の花に引きつけられていくこと
 作戦としてはこうだ。まず、アテナがソウルトーチを使って雑魔を引きつける。それに何匹かかるかはわからないが。降りてきたものを他のハンターで撃破する。アテナと流宇、ヴァンと幸を基本バディとして行動し、前衛がアテナとヴァン、後衛が流宇と幸だ。
「ソウルトーチで全部かかりゃ楽なんだけどなー」
「その時は僕が干し肉で釣ってみるよぉ」
 アテナが独りごちると、幸が応じた。
「雑魔だけど、蛇だし、餌に釣られてくれないかなぁって」
「お前頭いいなー! じゃあその時は頼むぜー!」
 アテナはそう言って幸の肩を叩くと、桜の木に近寄って盾を構えた。ヴァンがその少し後ろに立って構えている。
「光よ、かの者を守りたまえ……プロテクション!」
「防性強化かけるねぇ」
 流宇と幸が、アテナにそれぞれ防御力強化を付与する。これで、四匹のヘビが一度に飛びかかってきたとしても、彼女が大怪我をすることはないだろう。幸の覚醒の余韻で、バニラの香りが漂った。
「二人ともありがとなー! 行くぜー!」
 彼女は気合いを入れると、覚醒してソウルトーチを試みた。女性の幻影からアテナが剣を抜くと、薔薇の花びらが舞い散る。
 ヘビの一匹が、それに気付いた。強いマテリアルを感じて、するすると降りてくる。他の蛇もそれに気付いたようだ。一匹、また一匹と、桜から降りてくる。全てが降りてきて、アテナの方に列を作って向かって行くと、流宇が駆け出した。ヘビの最後尾と、桜の間に陣取る。
「準備できました!」
「では行くとするかの!」
 流宇が合図すると、ヴァンが前に出た。その歩みの振動に、最後尾の蛇が反応する。ソウルトーチは、あくまで注意を引きつけるだけで、魅了のスキルではない。他に注意を逸らすものがあれば、個体によってはそちらに反応してしまう。しかし、当面の目的は果たした。アテナは桜の木から遠ざかるように動きながら、守りの構えも用いて、残りの蛇の攻撃に備えた。

●格闘士と機導士が雑魔と相対すること
 ヴァンは、自分にヘビの一匹が向かってくるのを見て、口角を上げた。
「若いモンばっかりに良いところは持っていかせんわ! 爺の底力見せたるわい!!!」
 突構えからの、相手の体を抉るような螺旋突き。ヘビが普通より大型だったために、その攻撃は腹に容赦なく入る。まさしく底力であった。ヘビは鋭い呼吸音を発しながら吹き飛んだ。地べたに落ちて、体勢を立て直すと、ヴァンを見据えてS字を描いて向かってくる。
「ヴァンさん、危ないよぉ」
 もう一匹が、吹き飛ばされた仲間に加勢する形でこちらに向かってきた。幸がアサルトライフルを構えて狙いを付ける。アルケミックパワーでマテリアルを込め、加勢してきたヘビに撃ち込んだ。胴体に命中する。ヘビはそれで怯んだようだった。
 一方、ヴァンに吹き飛ばされた方は、怒ったのか、ヴァンに向かって口を大きく開いて飛びかかってくる。牙が鋭くヴァンを狙った!
「むっ!」
 自分を殴ったその腕を無力化するためだろうか。手甲めがけて飛んでくる。しかし、手甲はヘビが噛みついたくらいではびくともしない。
「カーッ! 多少は考えて戦うようじゃがまだまだだったの!」
 文字通り歯が立たない。ヘビは悔しそうに地面に逃れると、じりじりと後ずさった。鎌首をもたげ、シューッと音を立てて威嚇する。ヴァンが前に躍り出た。
「これで終わりじゃ!」
 もう一度、螺旋突きで腹を狙う。既に弱っていただろうか。ヘビはその一撃を受けてのたうち回ると、やがて動きを止めて塵になる。
「桜崎! 大丈夫か!」
「大丈夫だよぉ」
 もう一匹のヘビもまた、自分を撃った幸に襲いかかっていた。飛びつかれたのを紙一重でかわす。鱗がハッキリと見えるくらいの距離だ。すぐ間近で、ヘビが器官から出す空気音を聞いて、彼は肩を竦める。
「危なかったぁ」
 勢いよく跳んだヘビは、そのまま勢いよく幸の後ろに落ちた。彼は、ライフルを構え直すと、再びアルケミックパワーを用いた射撃で胴体を撃つ。彼の周囲の、バニラの芳香を含んだ空気が反動で揺れる。その一撃が、ヘビへのとどめになった。

●闘狩人と聖導士が雑魔と戦うこと
 四匹いた内の二匹が、ヴァンと幸の方に行った。ペアごとに二体ずつになる。流宇は目論み通りに行ったことに安堵した。しかし、そう長くほっともしていられない。目下、二匹を自分が攻撃しなくてはならないことには変わりないからだ。先頭のヘビが、アテナに向かって跳んで行く。構えた盾に、ヘビがぶつかった。重たい音がする。
「ぺっ、雑魔と言えどなかなか良いパンチ持ってんじゃねーか」
「姫之宮様!」
「心配ねーよ! 二人がかけてくれたスキルがあるからよー! 攻撃は任せたぜー!」
 アテナがにかっと笑っているのを見て、流宇は頷いた。スキールニルを高く掲げて、呪文を唱える。優先するべきは、アテナの盾で跳ね返された方だ。体勢を直して、再びアテナを狙っている。
「影よ、塊となりて敵を穿て……シャドウブリット!」
 背後からの詠唱に、後ろのヘビが振り返った。その頭上を飛び越えて、黒い影の塊が、前のヘビに降り注ぐ! ひっくり返ったその腹に、容赦なく叩きつける。
「良いぞ! 効いてるぜ!」
 アテナからの言葉に、流宇は励まされる。ヘビたちは、攻撃してきた流宇の方に注意を引かれたようだ。
「ちょっと待てよー! お前たちの相手はあたしだぜー!」
 それを見て、アテナが地面を盾で叩いた。その攻撃的な振動に、ヘビたちは振り返る。依然、燃え盛るマテリアルと、薔薇の花弁に、その注意は引きつけられた。無傷のヘビがアテナに牙を剥く。飛びかかって巻き付こうとしたのを、アテナは盾の形を利用して上手くいなした。流宇が再び、弱っている方にシャドウブリットを浴びせる。
二度も同じ攻撃を食らうか、と言わんばかりに、ヘビはそれをかわそうとする、が。
「あっ」
 アテナが移動した拍子に、振られた盾の先端が強かに頭にぶつかった。春の嵐に吹かれる立ち木の様にヘビがふらつく。そこに、影の塊が飛んでいった。
「姫之宮様、お怪我はありませんか?」
「おう! あたしは大丈夫だぜ! 鳳凰院やるじゃねーか!」
「ありがとうございます」
「あとは一匹だなー!」
 未だ無傷のヘビは、形勢不利とみたのかなかなか飛びかかってはこない。ただ、アテナのソウルトーチと、幻影の薔薇にはずっと注意を引かれているようではあった。しかし、シャドウブリットの射程は長い。多少離れても仕留められる。

●四人で協力して最後の一匹を仕留めること
 その時だった。ヘビがくるりと方向転換をする。逃げるつもりだ!
「あ! こら待て! 逃げるんじゃねー!」
 アテナが追い掛けようとしたその時だった。横合いから飛んできた気功波が、ヘビの目の前の地面に当たる。ヘビが怯んだ。そこに、銃声がして弾丸が飛んでくる。それはヘビの胴体に命中した。
「ヴァン様、桜崎様」
「後一匹か!」
「援護するよぉ」
 ヴァンと幸が駆けつけてきたのだ。ヘビは再び、殺気立って頭を上げる。振り返ると、一番目立つアテナと、前に出てきたヴァンを交互ににらみつけた。その後ろで、幸が油断なくライフルでヘビに狙いをつけている。
「いいよぉ、こっちは準備ばっちり。流宇さん、やっちゃってぇ」
「はい」
 流宇は再び、スキールニルを掲げた。ヘビはアテナを威嚇する。アテナも、それに応じるように盾で地面を叩いた。
「影よ、塊となりて敵を穿て……シャドウブリット!」
 黒い影が白い体を切り裂くように飛んでいく。それがとどめとなり、ヘビは消滅した。
 跡形もなくそれが消えていくのを確認すると、ほっとした様子で幸がライフルを降ろす。
「終わったねぇ」
「やったー! やったぞー! 見たか町長! あれがハンターだぞ!」
 サンドラが公園の入り口ではしゃぐ声が聞こえた。振り返ると、彼女はこちらを指して町長の胸ぐらを掴んで揺さぶっているところだった。

●皆で花見をすること
 戦闘が終わり、流宇が怪我人にヒールをかけようとしてそれぞれの負傷を確かめたが……。
「どなたもお怪我されなかったようですね」
 奇跡的に、誰も怪我をしなかった。アテナは防具で固めた上に、流宇と幸のかけた防御スキルが効いていたし、噛みつかれたヴァンは手甲でしのいでいた。幸も紙一重で回避できたので、誰も傷つかなかった。流宇はアテナの囮で攻撃されるまでいたらなかった。桜の木も、雑魔に噛みつかれた以上の傷はない。
「良かった……本当に良かった。ありがとう」
 サンドラは、ハンターたちを前にして、ぺこん、と頭を下げる。
「お役に立てたなら良かったよぉ」
 幸がにこにこしてそれに応える。
「なー、サンドラ。この後って花見とかしても良いのか?」
 アテナが、持参した弁当の包みを持ち上げて訪ねる。サンドラは町長の方を振り返った。
「構わないよな?」
「ええ、構いません。どうぞご覧になってください。もうすぐ町の人も花見に来るでしょう」
「やったぜ!」
「龍園の外でこうして花見をする日が来るとはのう……長生きはしてみるもんじゃな!」
「よろしければ、サンドラ様もいかがですか?」
 流宇が誘う。サンドラは目をぱちくりとさせて四人を見た。四人は返事を待っている。
「お前たちが良いなら、私も相伴させてもらおう。その前にちょっと桜の手当をしたい」
「もちろん、歓迎するよぉ。一緒にお弁当食べよう」
「桜の手入れの前に、ちょっとエビフライ食ってけよなー! プレミアムエビフライだぜー!」
「エビフライか。他には何があるんだ?」
「卵焼きとか、エビフライとかエビフライとか……」
「な、なんでそんなにエビフライばっかりあるんだ」
「美味しそうだよぉ」
 幸が弁当箱を覗き込んで、朗らかに言う。
「僕はジュースとサンドイッチを用意してきたんだぁ」
「さ、最初から結構な花見気分だったんだなお前たち……」
 ハンターオフィスの職員が、終わったら花見ができる、と吹き込んでいたことなんて彼女は知らない。
「まあ、花を愛する奴は良い奴だ。お前たち見所があるぞ。自宅で花でも育てたらどうだ? じゃあ、私は桜の手当をするからその間に準備しておいてくれ」

 サンドラが桜の手当を済ませると、五人は花見を始めた。町長は寝直すと言って帰って行った。雑魔退治が無事に終わったと聞くや、大あくびをしたのでサンドラに頭をぺしんとはたかれていたのだ。
「どんだけ早く起こしたんだよ」
「今思えば、花の手入れをしない人間には早すぎる時間だったかも知れない」
 アテナの問いに、サンドラはもごもごと答える。
「ま、無事に済んだんだからゆっくり寝かせてやれ」
 ヴァンが、流宇の入れたお茶を飲みながら呵々と笑う。その湯飲みの中に、桜の花弁が一枚、はらりと落ちる。
「まあ、風流ですこと」
「綺麗だねぇ」
 流宇と幸が嬉しそうに言った。その様子を見て、サンドラが呟く。
「しかし、お前たち桜がよく似合うな」
「ワシもか?」
「お前もだ」
 ヴァンに頷いて見せながら、サンドラは四人の顔を順繰りに見る。
「今朝はどうなるかと思ったけど、こうして同じ日にちゃんと花見ができるなんて思わなかった。本当に良かったよ。あらためて礼を言う。ありがとう」
 四人は微笑んだ。その時、公園の入り口から子どもの声がする。
「ママー! サンドラのお姉ちゃんもお花見してるよー!」
「あら、サンドラじゃないの。お友達?」
「桜の木を助けてくれた恩人たちだよ。ああ、桜はちょっと、雑魔にやられて傷ついてる。でも大して酷い傷じゃなかったから、花見する分には問題ないよ」
「よー、エビフライあるぜ。食うか?」
 アテナが、子どもにエビフライを差し出した。流宇が追加でお茶を淹れる。風がそよいで、落ちる花びらが円を描いて、舞い散った。花見のシーズンはもう少しだけ続く。

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 綺麗好き
    鳳凰院 流宇(ka1922
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 呵呵大笑の老龍
    ヴァン・ヴァルディア(ka6906
    ドラグーン|50才|男性|格闘士

  • 姫之宮 アテナ(ka7145
    人間(蒼)|19才|女性|闘狩人
  • 香子蘭の君
    桜崎 幸(ka7161
    人間(蒼)|16才|男性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
桜崎 幸(ka7161
人間(リアルブルー)|16才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/04/12 21:55:39
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/04/12 16:31:10