• 虚動

【虚動】地平を越えて

マスター:後醍醐

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/12/17 19:00
完成日
2014/12/20 07:39

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 
 5年前に起こった王国を襲う災厄、その再来たるイスルダ島の歪虚の襲来は、クリムゾンウェストの世界を駆け巡り、震撼させた。
 異界より到来したラッツィオ島での戦い、そして帝国に再び姿を現した剣機の歪虚。
 世界を覆ういくつもの邪悪の影は、各国、各地域の首脳陣をリゼリオへと呼び集める。
 人類の明日を、如何に守るべきか。
 異世界リアルブルーの人々も交えた会合により、人類の希望は二つの兵器に託される。

 一つは、蒼き世界の機械の巨人、サルヴァトーレ・ロッソに眠る戦闘装甲機「CAM」。
 だがそれは、必要な燃料の入手に苦慮し、動くことはあたわなかった。
 一つは、帝国の練魔院にて研究されてきた魔導アーマー。
 長年の研究の結果、稼働実験にまで漕ぎ着けた、新たなる力。

 そして世界は、二つの力を合わせることを選択する。
 魔導アーマーの動力をCAMに搭載する実験が提唱され、世界はそれに向けて動き出した。
 仮に実験が成功すれば、人類は歪虚に対抗する大きな手段を得るだろう。
 だが……。
 
 
 人類と歪虚の最前線、辺境。
 
 様々な出来事が辺境を突き動かしている。
 それは、ブルゲド族も例外では無かった。
 
 ● ブルゲド族 居留地 族長のゲル
「はじめまして。私はオイマト族の――」
 他部族とはあまり関わりをもたないブルゲド族にとっての珍しい来客。
 しかも、大部族のオイマト族の使者と名乗っていた。
 さすがの族長もオイマト族の族長からの使者を追い返す事はできなかった。
「実は――」
 使者から語られる言葉は、部族会議での出来事だった。
 CAMと呼ばれるモノが歪虚の対抗として有効であること、帝国がそれを魔導の力によって動かそうといた事など。
 久しく、部族会議とは疎遠だったブルゲド族にとって最近の出来事を知ることとなった。
 そして、世界は思ったより慌ただしく動いていた。
「して――使者殿はどう言った事でこちらに?」
 族長のカーン・ブルゲドは使者へ尋ねる。
「はい、実は実験に使う物資の護衛をお願いに参りました」
 何処の部族もこの出来事で手がいっぱいだ――そして部族会議として「辺境部族」として協力するのが決まったという意味合いもある。
 言うなればブルゲド族も辺境の一部族として協力するように要請されているのだ。
 それに最近、交易馬車が襲われるという物騒な出来事も起こっていた。
「なるほど……」
 疎遠であった部族会議からの要請――どう受けるべきか。
 カーンは「星至の祭 」の後にエリナとの会話を思い出していた。
 
 
「来年の冬までは持たぬか――」
「――はい」
 族長のカーンとエリナが向かい合って話し合っている。
 その表情は暗いものだ。
「ですので、今回の祭りは何時もより豪勢にしました」
 エリナはカーンに説明する。
「今、商人との取引を続けていけば財産が枯渇します。それにハンター達への支払いもありますし……」
 調べたところではブルゲド族が独自に取引している商人からの購入価格は部族会議での購入できるか価格の1.5倍から2.5倍も高くなっている。
 そんな金額をいつまでも払い続ける事はできない――行き着く先は破綻だ。
 そうエリナはカーンに説明する。
「部族会議に属し、会議での購入ができれば助かると――」
 少なくとも、財政的に安定し部族としても存続していける。
「はい、部族会議に属することが出来れば、状況が改善されると思ってます」
「……そうか……」
 ブルゲド族は孤高な部族だ。
 故に部族会議に属することはそれに反してしまうが……。
 部族として、矜持として、孤高を貫いて滅亡するもの一つだが――。
 800人という人間を歪虚との戦いではなく飢えで失うのは族長として許したがった。
「何方にせよ――部族会議との接触を図るのが先決だな」
「はい」
 
 
「その仕事、謹んで受けさせていただく」
 カーンは部族会議に属する・しないにかかわらず繋がりを作ることに決めた。
 そういった意味では今回の依頼は渡りに船だった。
 
 こうして、使者とカーンとの護衛に関する詳細な打ち合わせを行う事となった。
 全区間でブルゲド族の戦士が護衛を行う事で決まった。
 そして、一部のルート上で歪虚が多いと思われる所ではハンターを雇うことになった。
 ハンター達の取りまとめは慣れてるであろうリーナに任されることが決まった。

リプレイ本文

 ● それぞれの思い
 
 荷物の輸送の依頼に現われたハンター達。
 
 事前によく動いていたのは一人の少女――エリス・ブーリャ(ka3419)。
 味方ハンターに辺境の事――辺境地知識にある部族、部族会議について話術を使って説明していた。
 エリスにとって共同で護衛するにあたって必要だと思ったからだ。
 
「カーンさんは何処かな?」
 族長を探しまわるエリス。
「族長なら、居留地だよ? どうしたの?」
 カーンを探しているエリスの姿を見つけて尋ねるリーナ。
「ん、ちょっとね。 そういえばリーナは部族会議って知ってる?」
 辺境知識のスキルと話術を使い聞くエリス。
「辺境部族の集まりだってことは知ってるかな?」
「リーナのところは参加してるの?」
 エリスは更に切り込んでいく。
「んー……、うちは参加していないね」
「そっか。参加しないでなにか不都合なこととかない?」
「そうだね……特には」
 エリスは部族会議に属していない事での不都合について聞いてみたがリーナは困った様な表情で答えるだけであった。
 初見で聞き出せるのはここまでだろう――少なくとも『困った様な表情』をしたという事は何かしら不都合があると推測できた。
 ただ――『困っている事』と言うのは身内の恥と言うことで話せないだろうが。
 
 リーナと会話を終えたエリスはともに戦うブルゲド族の戦士達に接触した。
「で――、部族会議とかには参加しないの?」
 世間話を話しつつ、部族会議のことを聞くエリス。
「――我々は、我々の力でやっていくだけだ。こうしてハンターの力を借りることはあってもだが」
「でも、それで部族滅んじゃったら何も残んないじゃん? みんなの記憶から忘れ去られちゃったら悲しくね?」
「……それも定めなのかもしれない」
 皆が皆ではないにしろエリスの話した戦士は誇りを持って覚悟をしている様子であった。
 それから幾人かと話をしてみたが、反応は其々だった。
 『個人』として参加すべきだと思っているのもいれば、自分達でどうにかするべきだと考えている戦士も。
 
 
「辺境の一員として、青の世界と共に歩む……故郷の伝承のようでございますね」
 そう、心躍らせているのはレオン・イスルギ(ka3168)。
 エリスがブルゲド族の戦士と話をしている時、エリスから話を聞いていたのもあったのでレオンもまたブルゲド族の戦士と話をしていた。
「部族会議ですが……足を運んだことはございませんが、気負うほどのものではございません」
「そうかい?」
 怪訝そうな顔をするブルゲド族の戦士。
「青の世界の異邦人を祖とした我が一族とて、彼の会議には席を連ねております」
 レオンもまた――リアルブルーの末裔とされる辺境部族の出身だ。
 レオンの一族もまた、部族会議へ一部族として参加しているのであろう。
「ほぅ」
 辺境の一部族だというレオンを見る戦士。
「これまでがどうであったかや、どこに立っているのかではなく――」
 一区切り付け。
「何が為に、何を為さんとするか。一族の在り方は、そうしたものの後について参ります」
 語るレオン。
「しかし、だな……」
 ブルゲド族にも矜持や様々なものがある――困惑する戦士。
「過去の在り様に囚われず、どの様な道を行くべきか、同じ辺境の民として、共に悩んで参りましょう」
 矜持やそれらを含めて――レオンは共に考えて進んでいこうと提案した。
 
 他にも戦士と話をしているハンターがいる。
 互いにコミュニケーションを取るのはこういった依頼では重要だ。
「世界の情報を得るためにも――外部との接触があったほうがいいわー」
 ふとした事で、部族以外の話になった時にノアール=プレアール(ka1623)は外部との接触についての話になった。
「情報で先を読めれば、歪虚対策も大事になる前に卓作できるのだから」
「ふむ、それはそうだな」
「……強制や脅しをかける訳じゃないのよー。決定権はあなた達にあるわ……でもね時には対応する事も必要だと思うわ」
「ああ、そうだな」
 何かを考えるような戦士の男。
 重要性を知っているからこそ、考えこんでいるのだろう。
 

「それが――我々の矜持だ」
「それが君達の矜持って奴か……」
 鳳 覚羅(ka0862)もエリスの提案にのってブルゲド族の戦士と話をしていた。
「……でもね、部外者の俺が言うのもだけれど、ブルゲド族が自分達の部族としての誇りよりも優先すべき事があると知って動くのなら他の人達も動きやすくなるかもね」
「あぁ……」
 
 打ち合わせをしているハンターもいた。
「俺、リカルド、レオン嬢ちゃん、ロイ坊の四人は乗馬組としてそれぞれの持ち場に付く」
 紫月・海斗(ka0788)がブルゲド族の戦士と会話を終えたレオンとほか4人を呼んで打ち合わせをしていた。
「俺は右の方で馬の上から警戒するよ」
 ロイ・J・ラコリエス(ka0620)は馬車の右側で警戒するようだ。
「俺は、レオン嬢ちゃんとは連絡取る為に俺が後方左寄りだ」
 海斗は左側のようだ。
「では、私は車列の左方向を担当いたしましょう」
 レオンも左側のようだ。
「じゃあ、俺は右側だな」
 リカルド=イージス=バルデラマ(ka0356)は右側担当となった。
 こうして騎乗組の持ち場は決まった――次は車列だ。
「車列は川の字に3台・4台・3台で行く――護衛のブルゲド族の面子には車列の左右に8人ずつ、前後に二人ずつってトコか」
 地面に書いて説明する海斗。
「ああ、そうだ馬車組はこの車列の先頭で、エリス嬢ちゃんがトランシーバーを持ってるからな細かく連絡取ろう」
 他のメンバーもこの案に意見はないようだ。
「馬車に乗ってる面子にゃ先導して貰いつつ前面突破して貰わにゃならんからな、止まったら終わりだかんなー」
「車列の変更とかはどうするんじゃ?」
 馬車組のフラメディア・イリジア(ka2604)が聞いてくる。
「車列の変更だが素人が御者って事はあんま自由がきかねぇみてぇだ。少し横に動いて列の間を広げるくらいらしい」
「後ろから敵が来れば、拙いの」
「敵が後ろに集中したらエリス嬢ちゃん達が乗る馬車に真っ直ぐ来て貰う事になるだろーなー」
 
 
「あつまったかの?」
 打ち合わせの終わったイリジアはメンバーを確認する。
 集まったのは鳳・ノアール・エリス、そしてイリジアの四人。
「我らは馬が無い故、馬車からの攻撃になるが、気を張りすぎにな? いざというときに疲れてしまっては、元も子もないじゃろうしな?」
 まだ、依頼これからだ――リラックして護衛を行えるようにイリジアは言う。
 
 こうして、両者のやり取りや打ち合わせなど諸々が終わって車列が動き出す。
 
 ● 護送開始
 
 先頭車両はハンター達の車両に川の字になった車列が荒野を行く。
 
 トランシーバーに電源を入れ、『鋭敏視覚』で周囲を警戒するエリス。
「今のところは問題ないよ」
 
「……」
 (荷物の護衛かガキの頃の見習い仕事依頼だな、もう少し人数は少なかったが)
 馬に揺られながら馬車を見て、昔を思い出すリカルド。
 
「戦士ってなんかかっこいいよねー。俺は所謂武道家だけど」
 ロイは轡を並べて騎乗しているブルゲド族の戦士を見て感想を漏らす。
 (俺の父さんが一番かっこいいけどね! これは仕方ないよ、だって一番強いんだもん)
 
「お姉さん、ぴょーん」
「きゃっ」
「緊張ほぐれた?」
「うん、ありがとう」
 ロイは少し緊張していたリーナに気をほぐすために悪戯を仕掛ける。
「せっかくなんだから楽しまなきゃ損だと思うんだー 真面目な依頼だけどこうゆう機会ほとんどないんでしょ?」
「そうだね。うん!」
 道すがらロイと色々会話をするリーナであった。
 
「今のところは……特に問題なさそうですね」
 周囲を警戒するレオン。
 
「実験が成功すれば虎の子アレが動く……か……俺としては有難い話しではあるけれど……」
 馬車に揺られながら警戒している鳳は実験の成功を心待ちにしているようだ。
 
「このままのんびりと馬車旅だといいわー」
 同じように馬車に揺られるノアールがのんびりと喋る。
 
「そうは問屋がおろさんじゃろう。それ故の我らだしじゃな」
 イリジアはノアールの言葉に返す。
 
「なーんかよー、俺が馬車に近付くとなんか起きてる気がすんなぁ……」
 フラグを建てるようなことを愚痴る海斗。
 
「前方に粉塵! 敵だよ!」
 先頭馬車のエリスのトランシーバーからの報告。
 どうやら海斗のフラグはたった模様。早速、お約束である。
 
「だー! マジかよ! 豹、狼、猪の順で優先的に狙って行け! 追い付かれるのが一番マズイ、群れてるのは走りながらでも削れる」
 そう言って指示を出す海斗。
 
 前方に現れた様々な雑魔。
 ハンター達も応戦するが、護衛のブルゲド族も応戦を始める。
 
「馬は腰に良くないからあんまり好きじゃないんだよな、ロートルのオッサンとしちゃ勘弁してほしいな」
 そう言って騎乗しているリカルドは『モーニングスター』を鎖分銅のように器用に振り回しながら、敵へ向かっていく。
「ちょっと大道芸にしかならんだろうが、せっかくのもらいもんだしな」
 『強打』のスキルを使いながら、接近する敵にはモーニングスターの打撃を与える。
 モーニングスターの打撃で怯んだ的に対して拳銃で銃撃を行う。
 時折、手首のスナップで回転の速度やリズムを調整したりして持ち替えたりと臨機応変にモーニングスターを振り回すリカルド。
「こういう芸当もできる」
 モーニングスターの鎖部分を敵の前足に巻きつけて動きを止めた後に柄を眉間に叩きつけ、拳銃で近距離射撃。
 前衛で暴れているリカルド――当然、囲まれる事もある。
「ッチ……」
 手にしたモーニングスターを空中へ放り投げ、一番近い敵へと胸につけた状態で拳銃を抜き体で照準を合わせて射撃。
 同じように繰り返して敵を倒すリカルド。
「大道芸人でも食っていけそうだな」
 そして、落ちてきたモーニングスターをキャッチ。
 
 一方。
「ビビんないでね」
 敵の近くへ移動して『チャクラム』で攻撃するロイ。
 主目標に定めたのは猪の雑魔だ。
 馬車とは関係ない方向からチャクラムを投げて猪の気を引かせて馬車に向かわないようにしている。
 結果、猪達はロイに向かって攻撃する事となる。
「ほらほら、俺とどっちが速いかな?」
 細かな動きをするために騎乗していた馬から降りることになったロイ。
 『ランアウト』や『瞬脚』を使って敵を引っ掻き回すように攻撃する。
 近くの敵には『ダガー「ユウェル」』を使いつつチャクラムで攻撃。
 馬車へ向か余裕を作らせない為に動きまわる。
 
 
「さて、我が愛馬フランメちゃん、頼むぜぇ!」
 豹を優先的に『水中用アサルトライフルP5』の陸用弾倉で銃撃する海斗。
 見た目、近代装備をした西部のガンマンという感じで敵を攻撃していく。
「ブルゲドのお方々よぅ! 頼りにしてるぜ!」
 それは戦っているハンター達に対しての援護をを求める声。
 
 
「勝手知る辺境の地であれば、この剣を阻むものはありません」

 下馬したレオンは雑魔と馬車の間に身を置いて対峙する。
「荷を傷付けぬ事が肝要なれば、己が身を盾とするのも厭いません」
 『ストーンアーマー』で自身を鎧い、『ファイアエンチャント』を使い『クレイモア』に火を纏わせる。
 焼けた匂いをさせながら敵を切りつける。
 幸い、猪はロイのお陰であさっての方向へ向かっている。
 豹も海斗やブルゲド族の戦士のよって攻撃を受けている。
「皆様は遠方に斉射を。一度に寄られては捌けません」
 レオンは相手をしていた狼に向けての援護射撃を要請した。
 
 
 少し,時は戻って敵発見時の馬車組。
 
「エルちゃん頑張るよ!」
 エリスは乗馬組とブルゲド族の戦士に『攻性強化』を掛けていた。
 『魔導銃』を使い馬車からの攻撃を加える。
 敵はリカルドの突撃に負って崩れており、ロイの奮戦によって馬車とは違う方向へ無仮定って炊いた。
 基本的には豹と狼に対して魔導銃での「攻撃となった。
「こっちは大丈夫――そっちは?」
 互いに密にトランシーバーでやりとりするエリス。
 こうしたやり取りがなければうまく連携が取れていなかっただろう。
 
 
「さて、そうそう楽に近づけぬよう、射抜かせてもらおうかの?」 ブルゲド族の戦士の援護似合わせるかのように射程距離に入ってきた敵へ射撃を開始するイリジア。

 『ロングボウ「シーホース」』の長い射程距離を活かして、ブルゲド族とのタイミングを合わせることで矢衾を張り遠距離ゆえの命中の低下を補う攻撃を行う。
 矢衾によってそうそう近づけないが、時にはそれを突破してくる敵もいる。
「攻撃で機動力は落ちているようじゃの」
 突破したものの、ダメー維持を受けているのか動きの鈍い敵を射抜く。
 
 戦闘は馬車を止めての戦闘へ移行する。
 馬車に近づかせないために盾となるべく動くイリジアであった。「さあ、かかってくるがよい!お前らの敵はここに居るぞ!」
 カウンター気味に受け、『ハンマー「ガイアクラッシャー」』を用いて『踏込』からの『ヒッティング』で確実に攻撃していく。
 
 
 エリスが『攻性強化』を掛けている頃、ノアールも『運動強化』と『攻性強化』をかけていた。
 ノアールもトランシーバーを使い連携して動く。
 『魔導銃』を使い、狼を中心に攻撃をしていく。
 『機導砲』の射程に入ると魔導銃のリロードの合間に併用して攻撃を繰り出していく。
 
 
「相手が人なら大体の攻めてくる地点は読めるものだけど、獣だの雑魔だのになると相手次第だからねぇ……っとお客さんが早速来た様だ」
 鳳は『バトルライフル』を用いて遠距離から豹型雑魔と狼型雑魔の中心と思われる個体を重視して攻撃をしている。
 矢衾で大分、近づいてくる敵はすくなりつつある。
 しかし、馬車を降りての戦闘に移行する時が来た。
 『アルケミストタクト』を『機導剣』を使い、魔力の刃を纏って戦闘。
 近づいてくる雑魔に対してアルケミストタクトを振るう。
 
 
 戦闘は以下の様に推移した。
 戦闘は最初に騎乗した前衛の突撃でかき乱し、馬車やブルゲド族による矢衾やハンターの遠距離攻撃により接近を許さない状況となっていた。
 馬車が停車後は矢衾を突破した敵やかき乱された敵に射撃を集中する戦闘へと移行した。
 トランシーバーで密に連絡を取り合ったお陰だろう。
 
 こうして、多かった敵も連携した攻撃によって数を減らし殲滅し、一匹たりとも馬車へ接近させることが無かった。
 
「これも何かの縁じゃ、酒を飲み交わすのはどうかの?」
 ハンター達の目的地へついた時、イリジア打ち上げを提案し、ハンターとブルゲド族の戦士との打ち上げとなった。
 少なくとも、ブルゲド族の意識は変わりつつあるだろう。
 
 こうして、無事依頼は達成された。
 
 【虚動】地平を越えて Fin

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MVP一覧

  • 自爆王
    紫月・海斗ka0788
  • 混沌系アイドル
    エリス・ブーリャka3419

重体一覧

参加者一覧

  • ……オマエはダレだ?
    リカルド=フェアバーン(ka0356
    人間(蒼)|32才|男性|闘狩人
  • 韋駄天
    ロイ・J・ラコリエス(ka0620
    人間(紅)|12才|男性|疾影士
  • 自爆王
    紫月・海斗(ka0788
    人間(蒼)|30才|男性|機導師
  • 勝利への雷光
    鳳 覚羅(ka0862
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • マテリアル調査員
    ノアール=プレアール(ka1623
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • 洞察せし燃える瞳
    フラメディア・イリジア(ka2604
    ドワーフ|14才|女性|闘狩人
  • 命を刃に
    レオン・イスルギ(ka3168
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 混沌系アイドル
    エリス・ブーリャ(ka3419
    エルフ|17才|女性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
フラメディア・イリジア(ka2604
ドワーフ|14才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2014/12/17 13:59:06
アイコン 質問卓
レオン・イスルギ(ka3168
人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2014/12/15 20:13:29
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/12/14 02:05:14