ゲスト
(ka0000)
【王国始動】花の交流会
マスター:雨龍一

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2014/06/24 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/08 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
謁見の間には、数十名の騎士が微動だにすることなく立ち並んでいた。
ピンと張り詰めた空気が、足を踏み入れた者を押し潰そうとでもしているかのようだ。
「これが歴史の重みってやつかね」
軽く茶化して薄笑いを浮かべる男――ハンターだが、その口調は精彩を欠いている。
頭上には高い天井にシャンデリア。左右の壁には瀟洒な紋様。足元には多少古ぼけたように見える赤絨毯が敷かれており、その古臭さが逆に荘厳さを醸し出している。そして前方には直立する二人の男と――空席の椅子が二つ。
どちらかが玉座なのだろう。
グラズヘイム王国、王都イルダーナはその王城。千年王国の中心が、あれだ。
椅子の左右に立つ男のうち、年を食った聖職者のような男が淡々と言った。
「王女殿下の御出座である。ハンター諸君、頭を垂れる必要はないが節度を忘れぬように」
いくらか軽くなった空気の中、前方右手の扉から甲冑に身を包んだ女性が姿を現した。そしてその後に続く、小柄な少女。
純白のドレスで着飾った、というよりドレスに着られている少女はゆっくりと登壇して向かって右の椅子の前に立つと、こちらに向き直って一礼した。
「皆さま、我がグラズヘイム王国へようこそ」
落ち着いた、けれど幼さの残る声が耳をくすぐる。椅子に腰を下ろした少女、もとい王女は胸に手を当て、
「はじめまして、私はシスティーナ・グラハム(kz0020)と申します。よろしくお願いしますね。さて、今回皆さまをお呼び立てしたのは他でもありません……」
やや目を伏せた王女が、次の瞬間、意を決したように言い放った。
「皆さまに、王国を楽しんでいただきたかったからですっ」
…………。王女なりに精一杯らしい大音声が、虚しく絨毯に吸い込まれた。
「あれ? 言葉が通じなかったのかな……えっと、オリエンテーションですっ」
唖然としてハンターたちが見上げるその先で、王女はふにゃっと破顔して続ける。
「皆さまの中にはリアルブルーから転移してこられた方もいるでしょう。クリムゾンウェストの人でもハンターになったばかりの方が多いと思います。そんな皆さまに王国をもっと知ってほしい。そう思ったのです」
だんだん熱を帯びてくる王女の言葉。
マイペースというか視野狭窄というか、この周りがついてきてない空気で平然とできるのはある意味まさしく貴族だった。
「見知らぬ地へやって来て不安な方もいると思います。歪虚と戦う、いえ目にするのも初めての方もいると思います。そんな皆さまの支えに私はなりたい! もしかしたら王国には皆さま――特にリアルブルーの方々に疑いの目を向ける人がいるかもしれない、けれどっ」
王女が息つく間すら惜しむように、言った。
「私は、あなたを歓迎します」
大国だからこその保守気質。それはそれで何かと面倒があるのだろう、と軽口を叩いた男はぼんやり考えた。
「改めて」
グラズヘイム王国へようこそ。
王女のか細く透き通った声が、ハンターたちの耳朶を打った。
**********
「王女、お顔をお上げください」
ヴィオラとセドリックが去った後、部屋に戻ってもまだ俯いたままのシスティーナ王女へマルグリッド・オクレールは声をかけた。
「……また、やってしまったのかもしれません」
熱いものが零れ落ちる目元にハンカチを宛てがうと、ようやくポツリと声を漏らした。
オクレールはそんな彼女を見ると、お仕着せの服の影で拳に力を入れた。
「王女、それでしたらまだ彼らへの歓迎は終わっていませんわ」
ほぇっと見上げてくる彼女に、そっといつもの厳しい顔を和らげ告げる。
「歓迎とは、言葉だけでは伝わりません。態度でも、示すのです」
マルグリッド・オクレール。普段はしとやかな王女付きの女官である。
が、一方で彼女は教育者でもある。この王女が考えたこと――それを補足してあげるのもまた、教育者の役目であった。
「会場を抑えさせました」
「ご苦労様です」
流石に王城内ではすぐに実現するのは無理かと、城下に位置する王国保有の施設を抑えることに成功した。
オクレールは次に必要なものを見つつ、王女の意向をどのように実現しようかと考えを練る。
「やはり、堅苦しいのは避けたい……」
いつも相手にしている貴族連中とは違い、この度迎える中には一般の、又は異種族の人々だ。
そう思うと、こちらが用意する料理だけでは満足させられない可能性もある。
「ここは……ハンターをというより、リアルブルーの方々を招き入れる方に集中すべきかしら」
王国の料理は決して悪くはない。しかし料理の種類、手法という点で向こうの世界より劣っている可能性は否定できない。
そこで思う――ここは、交流会の場を作って両世界の橋渡しの場にしてしまえばと。
謁見の間には、数十名の騎士が微動だにすることなく立ち並んでいた。
ピンと張り詰めた空気が、足を踏み入れた者を押し潰そうとでもしているかのようだ。
「これが歴史の重みってやつかね」
軽く茶化して薄笑いを浮かべる男――ハンターだが、その口調は精彩を欠いている。
頭上には高い天井にシャンデリア。左右の壁には瀟洒な紋様。足元には多少古ぼけたように見える赤絨毯が敷かれており、その古臭さが逆に荘厳さを醸し出している。そして前方には直立する二人の男と――空席の椅子が二つ。
どちらかが玉座なのだろう。
グラズヘイム王国、王都イルダーナはその王城。千年王国の中心が、あれだ。
椅子の左右に立つ男のうち、年を食った聖職者のような男が淡々と言った。
「王女殿下の御出座である。ハンター諸君、頭を垂れる必要はないが節度を忘れぬように」
いくらか軽くなった空気の中、前方右手の扉から甲冑に身を包んだ女性が姿を現した。そしてその後に続く、小柄な少女。
純白のドレスで着飾った、というよりドレスに着られている少女はゆっくりと登壇して向かって右の椅子の前に立つと、こちらに向き直って一礼した。
「皆さま、我がグラズヘイム王国へようこそ」
落ち着いた、けれど幼さの残る声が耳をくすぐる。椅子に腰を下ろした少女、もとい王女は胸に手を当て、
「はじめまして、私はシスティーナ・グラハム(kz0020)と申します。よろしくお願いしますね。さて、今回皆さまをお呼び立てしたのは他でもありません……」
やや目を伏せた王女が、次の瞬間、意を決したように言い放った。
「皆さまに、王国を楽しんでいただきたかったからですっ」
…………。王女なりに精一杯らしい大音声が、虚しく絨毯に吸い込まれた。
「あれ? 言葉が通じなかったのかな……えっと、オリエンテーションですっ」
唖然としてハンターたちが見上げるその先で、王女はふにゃっと破顔して続ける。
「皆さまの中にはリアルブルーから転移してこられた方もいるでしょう。クリムゾンウェストの人でもハンターになったばかりの方が多いと思います。そんな皆さまに王国をもっと知ってほしい。そう思ったのです」
だんだん熱を帯びてくる王女の言葉。
マイペースというか視野狭窄というか、この周りがついてきてない空気で平然とできるのはある意味まさしく貴族だった。
「見知らぬ地へやって来て不安な方もいると思います。歪虚と戦う、いえ目にするのも初めての方もいると思います。そんな皆さまの支えに私はなりたい! もしかしたら王国には皆さま――特にリアルブルーの方々に疑いの目を向ける人がいるかもしれない、けれどっ」
王女が息つく間すら惜しむように、言った。
「私は、あなたを歓迎します」
大国だからこその保守気質。それはそれで何かと面倒があるのだろう、と軽口を叩いた男はぼんやり考えた。
「改めて」
グラズヘイム王国へようこそ。
王女のか細く透き通った声が、ハンターたちの耳朶を打った。
**********
「王女、お顔をお上げください」
ヴィオラとセドリックが去った後、部屋に戻ってもまだ俯いたままのシスティーナ王女へマルグリッド・オクレールは声をかけた。
「……また、やってしまったのかもしれません」
熱いものが零れ落ちる目元にハンカチを宛てがうと、ようやくポツリと声を漏らした。
オクレールはそんな彼女を見ると、お仕着せの服の影で拳に力を入れた。
「王女、それでしたらまだ彼らへの歓迎は終わっていませんわ」
ほぇっと見上げてくる彼女に、そっといつもの厳しい顔を和らげ告げる。
「歓迎とは、言葉だけでは伝わりません。態度でも、示すのです」
マルグリッド・オクレール。普段はしとやかな王女付きの女官である。
が、一方で彼女は教育者でもある。この王女が考えたこと――それを補足してあげるのもまた、教育者の役目であった。
「会場を抑えさせました」
「ご苦労様です」
流石に王城内ではすぐに実現するのは無理かと、城下に位置する王国保有の施設を抑えることに成功した。
オクレールは次に必要なものを見つつ、王女の意向をどのように実現しようかと考えを練る。
「やはり、堅苦しいのは避けたい……」
いつも相手にしている貴族連中とは違い、この度迎える中には一般の、又は異種族の人々だ。
そう思うと、こちらが用意する料理だけでは満足させられない可能性もある。
「ここは……ハンターをというより、リアルブルーの方々を招き入れる方に集中すべきかしら」
王国の料理は決して悪くはない。しかし料理の種類、手法という点で向こうの世界より劣っている可能性は否定できない。
そこで思う――ここは、交流会の場を作って両世界の橋渡しの場にしてしまえばと。
解説
王国主催異世界交流会です。
会場は王都イルダーナ第二街区にある公園の一角です。
緑豊かな公園は、様々な季節の花に彩られた花壇。畦道は白い石を基調とした落ち着いた場所となっています。
鳥たちの声も多く聞こえ、園内の小川に沿っていくと大きな噴水があり、その広場が会場となっています。
普段は貴族たちの憩いの場であり、許可なくして立ち入ることは禁じられています。
ささやかですが、ちょっとした軽食や飲み物を用意した立食式のガーデニングパーティです。
会場内では音楽の演奏や、噴水の前で休むこともできるようベンチを用意しています。
警備の中には普段は王宮内を守る近衛騎士に位置する者たちが控えています。
安心して交流をお楽しみください。
また、料理に自信があるものはこの場を利用して披露もできます。
その時は、裏方希望と申し出てください。
音楽も披露したいと、その場合も申し出ていただければ配慮させて頂きます。
もちろん、裏方をやった後も交流会に参加できます。
開催時刻は昼下がり。
御一人様も、ご友人と一緒の方も、どうぞご参加ください。
【注意】
●このシナリオはイベントシナリオとなります。
通常のショートシナリオに参加していても、参加することができます。
また、同時に他のイベントシナリオに参加することはできません。
●プレイングは忘れることもございますので、先に仮で出されることをお勧めします。
頑張る、楽しむ。そんな一言でも構いません。
白紙の場合、描写がなくなることもございますのでご注意ください。
●皆様のキャラクターを把握するために、相談卓での発言をお勧めいたします。
また、マイページでの設定をしているとより把握されることとなるでしょう。
外部での行動はMSは把握いたしません。
会場は王都イルダーナ第二街区にある公園の一角です。
緑豊かな公園は、様々な季節の花に彩られた花壇。畦道は白い石を基調とした落ち着いた場所となっています。
鳥たちの声も多く聞こえ、園内の小川に沿っていくと大きな噴水があり、その広場が会場となっています。
普段は貴族たちの憩いの場であり、許可なくして立ち入ることは禁じられています。
ささやかですが、ちょっとした軽食や飲み物を用意した立食式のガーデニングパーティです。
会場内では音楽の演奏や、噴水の前で休むこともできるようベンチを用意しています。
警備の中には普段は王宮内を守る近衛騎士に位置する者たちが控えています。
安心して交流をお楽しみください。
また、料理に自信があるものはこの場を利用して披露もできます。
その時は、裏方希望と申し出てください。
音楽も披露したいと、その場合も申し出ていただければ配慮させて頂きます。
もちろん、裏方をやった後も交流会に参加できます。
開催時刻は昼下がり。
御一人様も、ご友人と一緒の方も、どうぞご参加ください。
【注意】
●このシナリオはイベントシナリオとなります。
通常のショートシナリオに参加していても、参加することができます。
また、同時に他のイベントシナリオに参加することはできません。
●プレイングは忘れることもございますので、先に仮で出されることをお勧めします。
頑張る、楽しむ。そんな一言でも構いません。
白紙の場合、描写がなくなることもございますのでご注意ください。
●皆様のキャラクターを把握するために、相談卓での発言をお勧めいたします。
また、マイページでの設定をしているとより把握されることとなるでしょう。
外部での行動はMSは把握いたしません。
マスターより
雨龍一です。
うん、パーティですよ。
飲み食いタダの、交流会です。うむ。
季節的には初夏。日差しが強くなってきたけど、心地よい風に包まれていい時期、そんな中で水辺の昼下がりの一時です。
人と話すのは自信ないけど…気になる。
そんな方は裏方もOKです。
種族、世界は問いません。だからの異世界交流。
知り合いを作るのは如何ですか?
これから先、あなたの助けになる人物に出会えるかもしれません。
うん、パーティですよ。
飲み食いタダの、交流会です。うむ。
季節的には初夏。日差しが強くなってきたけど、心地よい風に包まれていい時期、そんな中で水辺の昼下がりの一時です。
人と話すのは自信ないけど…気になる。
そんな方は裏方もOKです。
種族、世界は問いません。だからの異世界交流。
知り合いを作るのは如何ですか?
これから先、あなたの助けになる人物に出会えるかもしれません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/04 00:05
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】想い想いのひとときを キー=フェイス(ka0791) 人間(リアルブルー)|25才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/06/23 22:47:44 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/24 20:31:07 |